概要
戦闘に至るまでの背景
▲693年6月における勢力図
両軍の戦力
戦闘経緯
だが、最初の戦いで苦戦したこと、攻撃先を変更して
ジース砦の偵察に来ているということ、これらがすべて
メファイザスの策略であり、偽情報におびき寄せられた
シャリアル国軍は、待ち構えていた
ロー・レアルス国全軍の前にその身を晒す。
有利な籠城を捨てて野戦におびき出されたことに気付かされるが、時すでに遅く、
ゼノスの突撃によって
リッシンバーが負傷する。
一方その頃、
ガズス砦には、
フォールからの使者が到着し、砦から討って出て、
ロー・レアルス国軍を挟撃するべきとの命令が下っていた。
これもまた
メファイザスの手であり、砦から誘い出すために捕虜を使って行った偽伝令であったが、この策の恐ろしい所は、実際に野戦に持ち込む
メファイザスは、一歩間違えれば本当に挟撃を受けるということであった。
時間差をつけて、二つの部隊を各個撃破するため、自分自身を囮として敵軍を呼び寄せる危険な策であったが、彼の読み通り
ガズス砦から出陣した部隊が到着するより前に、
ジース砦部隊を敗走させることに成功すると、追撃をせずにそのまま部隊を反転させ、
ガズス砦から出陣してきた
ガルダ、
ゾゥド部隊を撃退し、そのままギルミアの地まで追撃する。
この追撃戦で最も戦功をあげた
ゾッグは、
ゼノスの副将から指揮官に昇格する。
また、
ゼノスの養女と言われた
フェリシアも、この頃から指揮官として戦場に立ったと言われている。
10の戦力と10の戦力がまともにぶつかれば、勝利を収めても損害は大きいが、砦から敵軍を誘い出し、10の戦力で5の戦力と2回戦うことで、
メファイザスは完勝を収めた。
戦いの結末
この勝利により、
ロー・レアルス国は、
リファードの戦い以後に奪われた領土のほとんどを奪還することに成功する。
シャリアル国は、
フィードの戦いとギルミアの戦いにより、ほぼ同時期に南北の領土を大きく削られることとなるが、
フォールたちの動きも素早く、砦こそ奪われるがすぐさま軍勢を合流させ、新たな防衛陣を敷く。
これ以上の進軍は難しいと判断した
メファイザスは、全軍をひきあげさせた。
最終更新:2024年08月09日 19:40