基本情報



略歴

ルディック国辺境の村に住む村娘に過ぎなかったが、バルディゴスによる皇帝暗殺時の混乱に便乗した山賊によって村は襲撃されて壊滅する。
このとき、山賊を撃退したゼノスに保護され、身寄りのなかった彼女は縋りつくように彼に付き従った。
ゼノスへの感謝と憧れから、自らも少しでも役に立ちたいと槍と剣を学び、レザベリアスの戦いではゾッグ隊の一兵卒として参戦する。

その後は正式に将軍となり、ギルミアの戦い(693)頃から一軍を率いて参戦。
ゼノスゾッグの教示により部隊指揮力もつけ、ロズの戦い(696)の頃には立派な指揮官となる。

ヴェリアの大遠征の迎撃にも参戦し、ロードレア国の圧倒的兵力の前に当初の目的である時間稼ぎは果たせなかったものの、崩壊する自軍をよく纏めて後方へと合流し、以後の防衛戦でも損害を抑えつつ後退していく難しい役目を果たしている。

リアーズ秋の陣では、他部隊との連携してロードレア国の波状攻撃をよく防ぎ、リアーズ冬の陣にも引き続き参戦する。
以後はメファイザスの逆遠征ギルラ高地の戦いロードレア城の戦いをはじめとした対ロードレア国戦線へ従軍し、ロードレア遠征終盤においては病で先に本国に戻ったゼノスの名代としてルバークの戦いに参戦している。

戦場に立ち始めた頃からゼノスへの想いは憧れから恋慕に変わっていたものの、彼が自分の事を養女としてしか見ていない事を知っていた為、最後まで自らの想いは伝えることなく天下分け目のヴァイグの戦いに参加。
彼の最期の突撃を見届けた後、自らもバイアラス部隊に特攻し、戦場に散った。


人物

  • ゼノス自身に彼女を育てる気はなく、保護した後は孤児院に預けたが、数日後に勝手に抜け出しゼノスの元を訪れるという出来事があった。最初のうちは孤児院に送り返していたが、三度目の脱走で流石のゼノスも諦め彼女を養育することになった。
  • 性格的には控えめで戦場向きとは言いがたいが、こうと決めたら譲らない頑固な一面も併せ持つ。前述の孤児院からの脱走だけではなく、周囲の制止も聞かずにレザベリアスの戦いに参加したことが物語っている。
  • 基本的に彼女がゼノスから何かを教わったということはなく、戦場から吸収していき成長を遂げていった将である。但し、彼女の本質的な性格からか攻勢に出るべき場面での判断はやや遅く、味方が大勝するような戦場ほど逆に彼女の戦果は乏しかった。反面、ヴェリアの大遠征リアーズ秋の陣のような戦いでは殆ど隙を見せずに想像以上の働きを披露した。


関連項目




最終更新:2024年08月13日 10:48