基本情報



略歴

一騎討ちに関しては蜉蝣時代最強を誇る猛将であり、一対一の戦いで彼を打ち破った将軍はついに現れなかった。

バルディゴス討伐連合軍との戦いでは、その猛攻をもってイージル国軍を壊滅させ、後に五舞将となるシーザルス国のヴィルガスとも壮絶な一騎打ちを繰り広げる。
元々カルディスの配下であったこともあり、カルディスという一人の人間に興味を持ちその行く道を共に歩みたいと思っていたらしく、彼のロー・レアルス建国にも進んで協力し、普段はカルディスに付き従う直属の親衛隊長だが、一度戦場に出れば縦横無尽に先陣を駆け抜ける。

ゼイレアンの戦い(690)では、ルディック国五人の将軍を同時に相手にして次々と打ち破り、ソルドレイカの戦いでも奮戦し、その武勇を聞いたシャリアル三牙王が、彼との戦いを避けたという逸話もある。

レザベリアスの戦い(692)でラディアバイアラスの二人を同時に相手にして一歩も退かない鬼神ぶりを見せるが、この戦いでヴェリアの策にはまり退路を絶たれ、混戦の中一時行方不明となる。
その間にカルディスは戦死、メファイザスのクーデターによって国主の座は移り変わり、ゼノスが傷を完治して姿を現した693年には全てが終わっていた。
メファイザスの政変に最初は抗議するも、逆に巧みな弁舌で説得され、以後はメファイザス(ゼノス自身はメファイザスではなく、受け継がれたカルディスの意志と考えている)に忠誠を誓うこととなる。

その後もギルミアの戦い(693)、ロズの戦い(696)等で名誉ある先陣を幾度となく務め、敵には恐怖を、味方には勝利と勇気を与える。

トラスの戦い(700)では、ベルザウスの計にはまって挟撃されるが、罠を力ずくで打ち破り生還を果たし、「網に掛けるは容易だが、その網を喰いちぎって脱出する猛獣だ」と称された。

ヴェリアの大遠征(703~705)ではリアーズ秋の陣ガイズと共に8万の兵力で20万ヴェリア軍をよく防ぎ遠征軍を疲れさせ、リアーズ冬の陣では勝利を決定づける本陣突入を敢行した。
705年のメファイザスの逆遠征にも従軍、ゼノスのことを知らずに一騎打ちを申し込む若き将軍を打ち破るが、「まだ若い」と言い残して止めは刺さなかった。

ロードレア遠征に参陣し、ギルラ高地の戦いロードレア城の戦いにも出陣するが、この頃から彼の体に病魔が忍び寄り始め、天下分け目のヴァイグの戦い(710)では、ベルザフィリス国の将となっていたバイアラスと再び戦い、ここを自分の死に場所と決めると、最期の一騎打ちを存分に楽しんだ後単身で敵陣へ特攻。
蜉蝣時代最強の将軍は、槍が折れ、剣は砕け、全身に弓矢を受け、名も無き兵士達によって討ち取られた。


人物

  • フェリシアという養女がいたが、後に発見された文献によると、フェリシアも少数とはいえ部隊を指揮していたという。


関連項目



最終更新:2024年07月06日 23:53