基本情報



略歴

ロードレア国将軍にして、レイディックの実弟アイルの養育者でもあった。
アイルの周囲の者は、その多くが国主の血族である彼に媚び、美味しい汁を吸おうとしていたが、これらの取り巻きが結果的にアイルを増長させ、自ら国主になろうとルバークの乱(697)を起こす遠因となる。
バグゼスも立場上アイルのクーデターに荷担するが、彼はアイルの器をよく知っていたので、クーデターの失敗を予期、レイディック率いる本隊が迫ると、偵察を口実に城から脱出、単身ロー・レアルス国へ向かいそのまま亡命に成功する。

以後はロー・レアルス国の将軍としてシャリアル国との国境に駐屯。迫り来る敵将二人を一瞬にして射殺するという武勇伝も残されている。
これらの勲功を重ね、708年にはゼノスと共に最前線にたつ将軍にまで出世していた。
天下分け目のヴァイグの戦い(710)にも参加、ヴィルガス隊と激戦を繰り広げるも敗れて捕らわれ、メファイザスと共に処刑される。

この時、説得を拒絶して処刑されたと言われるが、ロードレア国からも簡単に出奔した彼がそこまでロー・レアルス国に義理立てするとも思えず、この処刑に関しては諸説あるが、その代表的なものが、実は彼はヴァイグの戦い以前からベルザフィリス国と内通していたという説である。
メスリウが判断を誤ったことからヴァイグの戦いがはじまったことは確かだが、彼はメスリウを救出すると称して大掛かりな派兵を行い、それが原因で「守りの姿勢」を貫いていたロー・レアルス国軍を戦場に引きずり出している。
これこそが、最初からベルザフィリス国と内通していた作戦であり、協力者である自分が処刑されるなど考えもしていなかったが、ガイヴェルドは、内通者に頼らなくても自分たちの力で勝利したとして、その事実を知る彼を処刑したという説である。
真偽は謎であり、現時点ではまだ状況証拠だけだが、この説は多くの者に信じられている。


関連項目



最終更新:2024年08月05日 18:23