概要
戦闘に至るまでの背景
決戦に敗れたことから、
クレアティボ国が表立った反旗を翻すことはないと考えていた
ヴァン・フレイ国はこの突然の挙兵に驚くこととなる。
そして、
クレアティボ国においても、ようやく国がたて直ったこの時になぜ挙兵するのかと、不信感が渦巻いていた。
クレアティボの王である
リルムは思慮深い人物であり、決して軽挙妄動するタイプの人物ではなかった為、それまで彼女を信頼していた将軍達の中でも、今回の出兵の真意は全く理解できなかった。
元々
リルムは病的なまでの潔癖症で、世界の歪みを直したいという考えを持っていた、だが、それが現実のものになる類の理想ではないことも判っていたから、それを口にすることはなく常識の範疇において「名君」と呼ばれる行政を行っていた。
しかし、
ルナティスこそがこの
アルファにおいて世界を裏から操っていたと気付いた
リルムは、主力部隊が不在のこの時期しか機会はないということもあり、ついに後先を考えない個人の欲求を解決させるためだけの出兵を決意することとなった。
ヴァン・フレイ国は、急遽
ドーク・ドーン、
イスタル、
ガライザラ、
アリアス国に援軍を要請したが、それらの国は敵軍を牽制するという口約束をするのみで、積極的に動かなかった。
これは、一見すると
ルナティスの強力なカリスマ性で周辺諸国を協調させたと思われていた当時の情勢が、その実情はあくまでも
ヴァン・フレイ国が力尽くで周辺国を従わせていただけで、それに対する強烈なしっぺ返しであったともいえる。
ただし、これらの諸国は、確かに決戦には一切手を貸さなかったが、約束通り派兵の準備だけは行い、決戦後ではあるものの実際援軍を送ってはいる。(後述)
両軍の戦力
戦闘経緯
首都奪還戦
その後、
シーザルス国艦隊は、海岸で待機していた
クレアティボ国艦隊に攻撃を仕掛ける。この攻撃は、決戦を仕掛けるというより、帰路を失うと焦った
クレアティボ国軍が撤退することを期待してのことだったが、既に捨て身となり、前後の状況に何の興味もなくしていた
リルムは、これを無視してひたすら
ヴァン・フレイ国首都の制圧と
ルナティス捜索に専念した。
戦いの結末~魔女たちの時代の終わり
リルムの死によって終わったかと思われた一連の戦いだが、
リルムは最後の罠を仕掛けていた。
リルムは王族しか持つことのできない王家の紋章を握っていた。
兵士達は触ることができず、
ルナティスを呼び、彼女が自らその紋章を取ろうとするが、そこに
リルムが仕込んでおいた炎の法術のカードが発動し、
リルム、
ルナティス、そして玉座を一瞬にして吹き飛ばした。
二人の魔女はその遺体も発見されず、ここに魔女達の時代は終わりを告げた。
最終更新:2024年07月28日 02:03