基本情報
略歴
幼い頃より槍術の達人で神童として名が知られていた。
ラグライナ帝国と
ガルデス共和国の間で起きた
モンレッドの戦いの前哨戦となる小競り合いに、男装して兵卒として参戦して敵将を討ち取った。
この戦果により
ミナに見出されて将軍に推挙されると、直後に行われた
モンレッドの戦いで敵陣を突破し、膠着した戦局を動かす手柄を立てた。
1255年、9周期23日目
フェルグリアの戦いにも参戦、戦女神が取り憑いたかの様な獅子奮迅の突撃を見せ、
ガルデス共和国軍が攻勢に入ろうとした瞬間に敵陣を突破、この戦いを勝利に導く最大のきっかけを作った。
セリーナ派についていた将軍は
ルディの説得により、次々と彼女に忠誠を誓ったが、アリスは「一度は帝位についた
セリーナに殉じる者が一人もいなければ、
ラグライナ帝国から誇りが失われる」と、自害を考える。
これは部下に説得され実行には至らなかったが、その数日後に突如暗殺者(後述)に襲われ、自分の居場所は帝国にはないと判断、
成瀬風華の誘いもあり、
クレアムーンへの亡命を決意する。
帝国における常勝将軍として知られたアリスの亡命に、当初は猜疑の目で見られたが、彼女の人柄と
真田弥生との間にうまれた知己により周囲の目もかわり、やがて
真田弥生の護衛を務めるにまで至った。
その間も
ラグライナ帝国と
クレアムーンの戦いは続いていたが、彼女自身は戦場からは身を引いていた為、故郷である
ラグライナ帝国の軍勢と戦う事はなかった。
1263年、戦乱の時代を終わらせるために用意された
バスティアの会談に向かうため、
真田弥生と共に使節の一員として
バスティアへ赴き、そこで
ルディと再会を果たした。
この会談を見届けると安堵したのか、表舞台から姿を消す。
生活環境の急激な変化と、覇気を失ったことから病気がちになるが、医師も薬も一度として受け付けず、1271年に病死する。
弥生は親友を亡くしたと涙を流し、彼女の墓は
クレアムーンと
ラグライナ帝国の国境に「恒久国境の碑」として建てられた。
人物
- 常に友軍に勝利を導いた彼女は「勝利の女神」と呼ばれることとなる。
- 「生涯一度も敗北なし」と言われているが、ノスティーライナの戦いにおいて後退している。ただし、その後部隊を建て直し、再攻撃しようとしたが、その時既にガルデス共和国軍が戦場より脱出している。この為、この撤退はあくまでも一つの戦いの中の戦術行動であり「敗北には数えない」と考えている者が多い。
- アリスが、クレアムーンへ亡命したきっかけとなったのは、世捨て人になろうとしたのに、暗殺者に狙われた為であるが、その暗殺者を誰が放ったのかは謎となっている。
- 「ミナ黒幕説」 アリスが帝国将軍として復帰することを拒んだ為、いずれ敵対する勢力に行くのではと危惧したミナが密かに暗殺しようとした。
- 「セリーナ説」 この時既に紅をはじめとする暁の守人精鋭部隊を作ったセリーナが、その腕試しとしてアリスを狙った。
- 「成瀬風華説」 アリスのクレアムーン亡命を後押しするため、彼女を説得した成瀬風華が擬態としての暗殺部隊を放った。
- 「自作自演説」 アリス自身がクレアムーンへ亡命する為、架空の暗殺事件をでっちあげた。
関連項目
最終更新:2024年07月22日 03:37