基本情報
略歴
バーン国将軍、
第4次リアリッピの戦いにおいて勝利した
バーン国は、その後
アルビス国への本格侵攻を考えていた。
その際、国をほぼ自由に操っていた大臣達は、自分たちでその後の主導権を握る為、勝利が確定した後になってから
サザンクロスの元に息のかかった将軍を派遣した。
ハカンもその中の一人だが、真の任務は
サザンクロスが大臣達の届かない所で何かよからぬことを考えないだろうかという監視役であった。
ただし、本人は
サザンクロスに心酔し、この任務を形骸化させることとなる。
バーン国は、その後和平という名の降伏に向けて動き出すが、これに納得できない将兵が蜂起、
サザンクロスがそれに担ぎ出される。
ハカンも
グノーと共にこれに加わるが、既にこの挙兵は和平の邪魔でしかないと、大臣達が
アルビス国に密告、その行動は筒抜けだった。
サザンクロスが実行した最後の策は、ハカンに自分を討たせ、その遺体をもって
アルビス国に降伏、油断した
カルディナを刺せというものであった。
サザンクロスの覚悟を察したハカンは、涙ながらに実行。道中の中でも、ルティック山脈の見渡せる広大な場所を選んで
サザンクロスを刺し、その遺体を手土産に
アルビス国へ降伏した。
サザンクロスの遺体を載せていた荷台車、その上部は二重蓋になっていた。
会見の前に兵士達が一応不審物の探索をしているが、誰もがハカンの身体検査にばかり目がいったことと、主君の遺体を手土産にした男への侮り、そして遺体そのものが乗っていた上部分という要素が重なり合い、兵士達の目線から死角を作り出していた。
ハカンは、荷台から取り出した短刀を握り締め、そのまま一気に
カルディナに襲い掛かる。
直前に
サザンクロスの遺体を荷台車から落とし、諸将の目線はそちらに釘付けとなっていた為、この予期せぬ行動への対応が一瞬遅れた。
だが、ハカンの刃を
ルティエが身を通してかばい、僅かに届かず、ハカンはその場で
リオンに切り刻まれて落命した。
人物
- 飄々として、常に皮肉と冗談を口にする掴めない男。サザンクロスが提唱する彼独自の風流を、唯一理解、賛同していた。
- 彼らの決起は、大臣によってアルビス国に密告されていたが、もし国をあげて団結した反抗作戦をとっていれば、サザンクロスの読み通り疲弊した上に、油断していたアルビス国の上層部は全滅していたと言われている。
関連項目
最終更新:2024年08月04日 13:47