概要
戦闘に至るまでの背景
第3次リアリッピの戦いで結ばれた休戦協定は終わりを告げた。
バーン国は元々
リルル統治の下、国をまとめる為に「戦勝」が欲しかった為、停戦期限が切れるのを待ちかね、期限切れと同時に侵攻を開始した。
アルビス国も、それは予定の行動であった為、すぐさま準備していた部隊を出陣させる。
だが、アルビス国は軍略の要である
カルディナが、出陣直前に
バーン国との内通容疑で逮捕されるという事態が起きていた。
これは、死の商人を排除しようとする彼女の動きに先手を打たれた形で、完全なる冤罪であったが、その事情を知らない兵士達は、彼女が召集した歴戦の勇将が任地に戻されたことと、総指揮官ですら敵軍に寝返った、次は誰が裏切るのか?という不安に駆られての出陣であった。
その一方、リアリッピの戦いは、これまで明確な勝敗がついたことがなかった為、
アルビス本国の権力者の間では「戦えば引き分け」という楽観論が渦巻いていた。その為、平然と勇将を外し、
カルディナの後任となる総指揮官には、決して全軍の指揮には向いていない
ルティエを繰り上げの形で任命するといった迷走を平然と行っていた。
両軍の戦力
戦闘経緯
アルビス国軍は、議会の抵抗もあり、思ったほど兵力が集められなかった。
そんな中、総指揮官に任命された
ルティエは、
ビッツ、
グロゥド、
テルト、
ルナリアの4人を呼び寄せる。彼らは「この中の誰かが司令官になったら、残りの4人を自由に操る」という約束を交わした、苦楽を共にしてきた仲であった。
ルティエは、今回の基本姿勢は守りに徹すると決め、中州の防衛は
グロゥド、
ビッツ、
テルトに任せ、中央には信頼の置ける
リドラを配置。
ルナリアには別働隊として、渡河のチャンスを待つ様に指示した。
これは、第1次
リアリッピの戦いとまったく同じ戦法であったが、
ルティエは「同じ戦法を二度使ってはいけないってルールはないし、一度使っているからこそ、まさか同じ手で……と相手も考えていると思うんだ。そこに賭けようと思う」と、この作戦で行くことに決めた。
夜明けと共に第4次リアリッピの戦いは幕を開けた。
バーン国軍は、正面から攻めあがると同時に、三箇所の浅瀬から中州を目差して
リアリッピ川の渡河をはじめる。これを迎撃する
アルビス国軍だが、数で負けている戦場で相手にあわせて部隊を数箇所に別けた結果、想像以上に防衛陣を薄くさせてしまい、
バーン国軍は
アルビス国軍を押し始める。
地形を利用することで、兵力差の有利さを与えさせず、守備に徹するはずだった
アルビス国軍だが、その守備は徐々に崩壊していく。
なお、中央では、
ガミランが
サヌアを見つけ出し、激しい戦いを繰り広げるが、戦局とは無関係な一騎打ちであった。
戦いの結末
関連項目
最終更新:2013年09月08日 13:53