概要
戦闘に至るまでの背景
▲3326年前後の勢力図
情報源も失い、完全に後手に回った
ビーストバリア国に対して、
鬼龍軍は首都を一気に陥落させるべく全軍を出陣させる。
これを迎え撃つべく、
ビーストバリア国軍も全軍を出陣させ、ディジィ平原に布陣する。
既に同盟国
アーズ国の援軍を期待できない彼らは、国王の名代として、
ベルーマまでもが戦意高揚のため陣頭に立ち、ここでなんとしても敵軍を食い止めなければならなかった。
両軍の戦力
戦闘経緯
兵力の差は歴然であった、にも関わらず、両軍は見通しのいい平原に布陣したのである。
これを、正面からの決戦と正直に信じるほど
鬼龍はあまくはなく、
ビーストバリア国軍が密かに艦隊を背後に動かし、奇襲を仕掛けようとしていることを見破り、自軍の艦隊を背後に伏せておいた。
そして決戦は幕を開け、
ビーストバリア艦隊はその予測通り背後に回ろうとするが、背面に展開されていた艦隊に邪魔されて奇襲は完全に失敗、地上部隊は兵力の差から押し込まれていく。
首都防衛の士気から序盤こそ優勢に戦うが、長期戦になれば数の差は覆いきれず、もはや決戦の敗北とそこから首都への進撃は防ぎきれないと誰もが覚悟した。
だがそのとき、
鬼龍部隊が一斉に撤退していく。
何が起きたかわからない
ビーストバリア国軍だが、それは
霊虎が使者として向かった
フレイミスト国が、援軍を派遣した為ということを知ることとなる。
フレイミスト国軍は、全軍出陣により手薄になった
鬼龍軍の領土を堂々と渡ると、背後から迫り、守備軍として待機していた
翡翠部隊を撃破し壊滅させる。
そして、退路を絶たれて挟撃される事を恐れた
鬼龍部隊が速やかに撤退したことを知ると、目的を達したと、素早く全軍を引き上げさせた。
戦いの結末
この時点では誰も知る由はなかったが、後に両国は敵対することとなる。
しかし、
フレイミスト国は、このディジィの戦いから、潜在的に「
ビーストバリア国は弱い」という意識があった為、相手を侮り、勝利を逃すことになったと言われる。
ただし、
リョウだけは「獣は、餌を喰らい強くなっていく……奴らはまだ餌を食べていないだけだ。今は弱い、だが将来強くなるかもしれん……少なくとも、あの霊虎という男は強かった。もっとも、未来の事は誰にもわからん、明日には別の獣の餌にされるかもしれないがな」と、この時点で将来の可能性には気づいていたという。
最終更新:2024年08月18日 01:36