『以前食べた時はめちゃくちゃ美味しかったけど。色々人の入れ替わりとかあるんだろうか。

 正直言って、今日の料理のレベルではおすすめ出来ない。』

零式分析を日常で発動してしまったのだろうか。丫戊个堂の眼、舌は容赦無く隠された現実を切り出してしまう。彼の前では吉兆の名前も無意味。「うまい料理ってのは、素材なんだよ。(abokadou,2011)」この言葉を発することで自分を納得させてしまうこと、虚偽を語ることを彼の理性は許さなかったのだろう。–『深淵の書:5章 第41節』」

そして、幾星霜を経て–––––––

『今日はまた帝国ホテルの吉兆で食事をしました。1万5千円のコースをいただきましたが、

 このくらいの価格帯ならまだ値段相応の味かと感じました。』
最終更新:2012年08月25日 22:18