TR-6000系電車は,塔野高速鉄道の通勤型車両(*1)。
塔野高速鉄道TR-6000系電車 | |
TR-6000系の前面 | |
基本情報 | |
運用者 | 塔野高速鉄道 |
製造所 | 船橋重工業豊崎工場 |
製造年 | 2006~15年 |
製造両数 | 80両 |
運用開始 | 2006年10月13日 |
主要諸元 | |
軌間 | 1,067mm |
電気方式 | 直流1500V(架空電車線方式) |
最高運転速度 | 110km/h |
設計最高速度 | 110km/h |
起動加速度 | 3.3km/h/s |
減速度 | 4.2km/h/s(常用) 5.0km/h/s(非常) |
車両定員 | 本文参照 |
全長 | 先頭車:20,200mm 中間車:20,000mm |
自重 | Tc1車,Tc2車:26.0t M1車:33.0t M2車:32.4t T1車:24.2t T2車:25.2t |
全幅 | 2,820mm |
全高 | 4,050mm |
床面高さ | 1,125mm |
台車 | ボルスタレス方式空気ばね台車 電動車:TRB-M105 付随車:TRB-T105 |
主電動機 | かご形三相誘導電動機 TRM-I104 |
主電動機出力 | 190kw |
駆動方式 | TD継手式中実軸平行カルダン方式 |
歯車比 | 99:16(6.19) |
制御装置 | IGBT素子VVVFインバータ制御 |
制動装置 | 回生併用電気指令式電磁直通ブレーキ (全電気式) |
保安装置 | 本文参照 |
概要
2006年より開始された八真線と新都メトロ奈川線の直通運転に備えて1次車64両が製造された。なお,10月に発生した真砂駅冠水で車両不足が生じたため,12月の直通運転開始まで一部編成が地上運用(当時は新八城駅発着)に就いていた。2015年には8連から10連への増備用として2次車16両が製造された。基本的な仕様はTR-5000系(以下5000系)に準ずるが,地下鉄直通用であるためいくつかの相違点がある。以下ではその相違点を中心に解説する。
外装
5000系と同じく軽量ステンレス車体であるが,纏う帯は奈川線のつつじ色,八真線の緑色,白色(窓下のみ)の3色となっている。前面の帯も変更されている。なお1次車は5001~07F,2次車は5008~26Fと同様の車体である。
室内
奈川線用であるため,内装のカラースキームは赤紫など暖色系となっている。塔野高速では基本的に寒色系であるため珍しい。なお2次車は5027F以降と同時期に製造されたが,車体仕様は5008~26Fに準じているため座席の削減はされていない。
機器類
主電動機にはTRM-I104を採用(元々5000系の試作車が使っていたもの)。そのため5000系に比べれば高速性能に劣るが,運用最高速度が110km/hであるためその領域内では殆ど変化がない。VVVFインバータ制御装置は5000系と同じく1C1Mの個別制御だが,機器配置が異なりこちらではM1車に1ユニット分の8群を全て搭載する。