#contents_line(level=2,sep=/) *ケルト人ってなにもの? 中央アジアの草原から馬と車輪付きの乗り物(戦車、馬車)でヨーロッパにやって来た人達。 ケルト戦士集団があちこち征服しながら広がっていったもので、イングランドもケルト人に征服されていた。 ←その後ローマ帝国(ジュリアス・シーザーがいた国)に征服されちゃう。 くさりかたびら(アミアミの防弾チョッキみたいなやつ)はケルト人が考案したらしいです。 &ref(資料_ケルト人.PNG)紀元前400年頃のケルト人分布。日本は縄文~弥生時代 ケルト人を難しく言うと『インド・ヨーロッパ語族ケルト語派』の民族、簡単に言うと『大ざっぱな集合』。 ロンドン・パリ・ベルンなどの地名はケルト語が起源。 |CENTER:インド・ヨーロッパ語族|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:ケルト語派|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:ナイジェル&br()の&br()ゲール語(ゲーリック語)|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:古アイルランド語|&bold(){アイルランド語(アイルランド・ゲール語)}| |~|~|~|~|スコットランド・ゲール語| |~|~|~|~|マン島語| |~|~|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:ブリタニック語 |>|古ウェールズ語 - ウェールズ語| |~|~|~|>|カンブリア語| |~|~|~|>|古コーンウォール語 - &bold(){コーンウォール語}| |~|~|~|>|古ブルトン語 - ブルトン語(ブルターニュ語)| |~|~|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:大陸ケルト語 |>|&bold(){ガリア語}(ゴール語)| |~|~|~|>|ガラティア語(ガラテヤ語)| |~|~|~|>|ケルト語碑文の諸言語| |~|CENTER:イタリック語派|CENTER:ジェフリー&br()の&br()ロマンス諸語|>|&bold(){ノルマン語}などなど(ノルマン系はこれ?)| *ケルト人の暦 ケルトでは1日の始まりは日没から。 太陽と月の動きを目印に&bold(){コリニーの暦}や&bold(){樹の暦}が使われてた? ちゃんとしたことは分からないそうです。 [[wikipedia>http://en.wikipedia.org/wiki/Celtic_calendar]] ケルト暦は消滅しちゃったのか…でもイベントは「ハロウィン」や「ヴァルプルギスの夜」となって、21世紀にもちゃんと引き継がれてます。 ぜんぜん関係ないけど火星にもダリアン暦というカレンダーが! #blockquote(){&u(){&bold(){ヨーロッパの言い伝え}} &ref(資料_ケルト神話(妖精と輪).JPG,,width=150)ケルト神話の妖精と輪 妖精の力が強まり、妖精界の扉が開いて人間界と交流する日。時間は日暮れどき・真夜中・日の昇る直前・太陽が頭の上にきて影が消えるほんの一瞬。 夏至の前夜は妖精たちが心底陽気になり、美しい人間を自分の花嫁にしようとこっそり連れ去ったりする。 逆に11月の宵祭り(冬の始まりの日)は妖精たちがすっかりふさぎこんでしまう。 } **コリニーの暦 ガリアのコリニー暦はコリニー(フランス)で発見された、たぶんケルト最古のケルト暦。 紀元前1世紀頃のもので、青銅版にローマ数字で太陰月(60ヶ月)と閏月(2ヶ月)が書かれた5年周期の太陰太陽暦だったらしい。 [[wikipedia>http://en.wikipedia.org/wiki/Coligny_calendar]] &ref(資料_ケルトの暦(コリニーの暦).JPG)こんな感じ どんな暦だったかは、学者によって意見が分かれてます。 ・暦の始まりはSamonios。古アイルランドのサウィン(10月31日-11月1日)?ベルティネ(5月1日)?夏至?秋分? ・月の始まりは新月?満月? ・1ヶ月は前半(15日)と後半(14か15日)があって、30日の月は「matus:幸運」、29日の月は「anmatus:不運」。 |>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:月の名前|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:1年目|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:2年目|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:3年目|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:4年目|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:5年目|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:グレゴリウス暦| |>|>|>|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:Winter Half of Year|| |BGCOLOR(#cccccc):Ciallos?||閏月|MAT|||||| |BGCOLOR(#cccccc):Samonios|夏が終わる月|30日|MAT|MAT|MAT|MAT|MAT|11月初め頃| |BGCOLOR(#cccccc):Dumann|暗い月|29日|ANM|ANM|ANM|ANM|ANM|12月頃| |BGCOLOR(#cccccc):Riuros|厚い・頑丈な・大きい月|30日|MAT|MAT|MAT|MAT|MAT|1月頃| |BGCOLOR(#cccccc):Anagantios|旅をしない月|29日|ANM|ANM|ANM|ANM|ANM|2月頃| |BGCOLOR(#cccccc):Ogron|寒い月|30日|MAT|MAT|MAT|MAT|MAT|3月頃| |BGCOLOR(#cccccc):Cutios|-不明-|30日|MAT|MAT|MAT|MAT|MAT|4月頃| |BGCOLOR(#cccccc):Ciallos bis Sonnocingos||閏月|||MAT|||| |>|>|>|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:Summer Half of Year|| |BGCOLOR(#cccccc):Giamon|冬が終わる月|29日|ANM|ANM|ANM|ANM|ANM|5月頃| |BGCOLOR(#cccccc):Simiuisonn|-不明-|30日|MAT|MAT|MAT|MAT|MAT|6月頃| |BGCOLOR(#cccccc):Equos|-不明-|29日|ANM|ANM|ANM|ANM|ANM|7月頃| |BGCOLOR(#cccccc):Elembiu|鹿狩りの月|29日|ANM|ANM|ANM|ANM|ANM|8月頃| |BGCOLOR(#cccccc):Aedrini|輝く/暑い月|30日|MAT|MAT|MAT|MAT|MAT|9月頃| |BGCOLOR(#cccccc):Cantlos|歌う月|29日|ANM|ANM|ANM|ANM|ANM|10月頃| **樹の暦(Beth-Luis-Nion) いくつかある中の1つ。13ヶ月×28日=364日の暦。 詳しいことはちんぷんかんぷん。28日、28日…っと調べてたら&link_wikipedia(13の月の暦){13の月の暦}というのがありました。 &ref(資料_ケルトの暦(樹の暦).JPG,,width=200)こんな雰囲気 |>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:月の名前|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:名称|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:グレゴリウス暦| |BGCOLOR(#cccccc):1月目|BGCOLOR(#cccccc):Birch Moon|カバ|始まりの月|12月24日-1月20日| |BGCOLOR(#cccccc):2月目|BGCOLOR(#cccccc):Rowan Moon|ナナカマド|霊的ヴィジョンへ旅の月|1月21日-2月17日| |BGCOLOR(#cccccc):3月目|BGCOLOR(#cccccc):Ash Moon|トネリコ|水の月|2月18日-3月17日| |BGCOLOR(#cccccc):4月目|BGCOLOR(#cccccc):Alder Moon|ハンノキ|自分を導く月|3月18日-4月14日| |BGCOLOR(#cccccc):5月目|BGCOLOR(#cccccc):Willow Moon|ヤナギ|魔女の月|4月15日-5月12日| |BGCOLOR(#cccccc):6月目|BGCOLOR(#cccccc):Hawthorn Moon|サンザシ|妨害の月|5月13日-6月9日| |BGCOLOR(#cccccc):7月目|BGCOLOR(#cccccc):Oak Moon|ナラ(樫)|熊の月|6月10日-7月7日| |BGCOLOR(#cccccc):8月目|BGCOLOR(#cccccc):Holly Moon|セイヨウヒイラギ|孤立の月|7月8日-8月4日| |BGCOLOR(#cccccc):9月目|BGCOLOR(#cccccc):Hazel Moon|ハシバミ|賢明の月|8月5日-9月1日| |BGCOLOR(#cccccc):10月目|BGCOLOR(#cccccc):Vine Moon|ブドウ|祝いの月|9月2日-9月29日| |BGCOLOR(#cccccc):11月目|BGCOLOR(#cccccc):Ivy Moon|ツタ|反発の月 |9月30日-10月27日| |BGCOLOR(#cccccc):12月目|BGCOLOR(#cccccc):Reed Moon|アシ|暖炉の月|10月28日-11月24日| |BGCOLOR(#cccccc):13月目|BGCOLOR(#cccccc):Elder Moon|ニワトコ|完成の月|11月25日-12月22日| |BGCOLOR(#cccccc):|BGCOLOR(#cccccc):?|||12月23日| *ケルト人の祭祀と節気 **節気 21世紀のヨーロッパにある節気は、至点(夏至、冬至)と分点(春分、秋分)。 キリスト教に結びつけて考えているようです。 ←秋分のイベントが見つからなかった。ないのかなあ? お馴染みの二十四節気は中国で生まれた考え方で、日本・中国・韓国・ベトナムが使っているもの。ヨーロッパで「今日は立冬ですね~」と言ったら相手ポカーン。言っちゃだめだ! &ref(資料_節気.PNG) |BGCOLOR(#cccccc):昼と夜の長さで分ける|BGCOLOR(#cccccc):季節の真ん中|春分・夏至・秋分・冬至| |~|BGCOLOR(#cccccc):季節の始まり|立春・立夏・立秋・立冬| |>|BGCOLOR(#cccccc):気温で分ける|小暑・大暑・処暑・小寒・大寒| |>|BGCOLOR(#cccccc):気象で分ける|雨水・白露・寒露・霜降・小雪・大雪| |>|BGCOLOR(#cccccc):生物で分ける|啓蟄(冬眠の虫が目を覚ます)・清明(お花見シーズン)・小満(麦畑が緑黄色になる)| |>|BGCOLOR(#cccccc):農事で分ける|穀雨(田畑に雨が降る)・芒種(イネの種をまく)| ※節分、お彼岸、八十八夜、土用は「雑節」で二十四節気とは別もの。いっぱいあるねー。 **祀られているケルト神話の神様達 ケルト人はヨーロッパの広範囲に住んでいたので「ケルト神話」も地域によって違うようです。 たとえば女神ブリギッドはアイルランドに伝わる神様だし、スプリガンはコーンウォールに伝わる妖精、クー・シーはスコットランドに伝わる犬の妖精。 &link_wikipedia(ケルト神話){wikipedia} |BGCOLOR(#cccccc):CENTER:女神ブリギッド|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:神ベレヌス|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:神ルー| |&ref(資料_ケルト神話(女神ブリギッド).JPG,,height=150,center)|&ref(資料_ケルト神話(神ベレヌス).JPG,,height=150,center)|&ref(資料_ケルト神話(神ルー).JPG,,height=150,center)| |火・金属細工・豊穣・家畜・作物の実り・詩をつかさどる女神。|光・火・治癒をつかさどる神。|太陽(光)つかさどる神。&br()持ってる槍は神の一族トゥアハ・デ・ダナーンの四神器の一つ。| **祭祀と節気 ケルト人の宗教は[[ドルイド教>http://en.wikipedia.org/wiki/Druid]]。 王様の次に身分が高いドルイド(神官)が、人間と神との間をつなぐ媒体・政治家・医者家…とマルチに重要な役割を果たしていた。 #blockquote(){&u(){&bold(){サウィンの火の祭典/死者の祭}} 年末から年始にかけての夜は異界との境がなくなり、死者の霊は親族を訪れ魔物や悪霊は作物や家畜に被害を与える。 ドルイドは[[ウィッカーマン(木製人形)>http://en.wikipedia.org/wiki/Wicker_man]]を動物・捕虜・犯罪人の生け贄で満たし、神聖な丘で巨大な火を神に捧げる。 動物の頭と毛皮を纏った人々は、集い、語り合う。 |&ref(資料_ウィッカーマン.JPG,,height=200)こんな感じ|&ref(資料_ウィッカーマン(実物).JPG,,height=200)21世紀(中は空っぽ)| ※ウィッカーマンは女好きのハゲ(ジュリアス・シーザー)の『ガリア戦記』でも紹介されてます。 } #include(【共通】ケルトの祭祀と節気) ---- ----