部首(ぶしゅ)
英radical
英radical
『言語学大辞典術語』
中国の字書は,漢字の字形によって漢字の分類を行ない,その分類に従って各字の解説を施している.漢字の大部分は義符と声符からなる,いわゆる「形声文字」である.そこで義符によって漢字を分類する.その義符になる字を「部首」という.たとえば,水に関係のある意味をもつ語を表わす形声文字はみな水(氵)を義符とする.江・河・流・潮など.これらの文字は部首‘水,の下に並べられる.部首になる文字は,文字が表わす語の意味範疇として基礎的なものである.日とか月とか,あるいは山とか水のような文字である.字形からいうと,みな独体の象形文字である.
中国の字書は,漢字の字形によって漢字の分類を行ない,その分類に従って各字の解説を施している.漢字の大部分は義符と声符からなる,いわゆる「形声文字」である.そこで義符によって漢字を分類する.その義符になる字を「部首」という.たとえば,水に関係のある意味をもつ語を表わす形声文字はみな水(氵)を義符とする.江・河・流・潮など.これらの文字は部首‘水,の下に並べられる.部首になる文字は,文字が表わす語の意味範疇として基礎的なものである.日とか月とか,あるいは山とか水のような文字である.字形からいうと,みな独体の象形文字である.
このように部首を建ててその画数の少ないものから並べ,各部首の下にその部首を義符(偏,冠,脚など)とするもの(形声文字)を,これまた画数の少ないものから順に並べる.日本の漢和辞典もこの配列に従っている.ただし,最近では部首の画数は偏の画数に改めているものもある.たとえば,水を部首とする文字は氵を偏とするが,水が4画であるので,4画の中にあるのが伝統的である.これに対して,氵が3画であるため,水部の文字は3画の中に収めるようなものも出てきた.