ADSのメモページ
ADSとは
NASAが提供する論文検索ページ。主に天文学・宇宙物理学の論文を検索する際によく用いられる。arXiv/astro-phは最新の論文をチェックする場所という雰囲気が強いが、ADSは特定の論文 (例えば、特定の著者の論文検索など) を検索する際によく用いられる。基本的にはAstronomy and Astrophysics Searchである下のところからいろいろと検索を行う。
ADS
基本的な使い方
よく使われる使い方。正規表現っぽいものが使える。
著者検索
おそらく最もよく使われる使い方。Authorsのboxのところに、著者の氏名を書いて検索する。検索するときは、"send Query"ボタンをクリックすればよい。
Authorsのboxのところに、
^Ichikawa, K
などとして、検索を行う。正規表現っぽい。
- とある人物が、著者群の最後尾となっている論文を検索する
Authorsのboxのところに、
Ichikawa, K$
として、検索を行う。これも、正規表現っぽい。
- とある人物のsingle authorの論文を検索する
上の2つの表現を組み合わせて、
^Ichikawa, K$
とすればよい。
たとえば、東欧系の人とか、なんか子音がたくさん重なってよく名前を忘れてしまう。そういう時は、
Authorsのところをクリックし、"Exact Author Query Form"というところに飛んでみるとよいかも。
ここは、過去にADSに登録されている著者がリストアップされており、ちょっとした正規表現をつかって著者の検索ができるようになっている。Queryのboxに、例えば
ichi*
などといれれば、ichi*に対応する人がリストアップされる。そこからcmd+fなどで特定の人物を探せば良い。なぜか、
ich*wa
などの検索方法はサポートされていない。なぞ。
その他の使い方
自分の論文のリストをtexフォーマットで抽出したい
たとえばCVを作るとき、自分の論文のリストをいちいち手で入れているとちょっとめんどくさい。せっかくADSがあるんだから、うまく使えないかと思ったら、facebookのastronomersのページにやり方が載っていた。以下、簡単なやりかた。
1. まず、自分の論文のリストを検索する (^ichikawa, Kなど)
2. 検索結果の一覧の下に行き、"Select All Records"ボタンを押す。自分の論文のものでないものは、ここでチェックをはずしておく。
3. "Retrieve the above records in other formats or sort order"と書かれた下にある"Return"の次の場所を"Custom Format"にチェック。Sort by "date (most recent first)"と選ぶ。
4. Custom Formatのところに、
%\zn. %\l %\Y, ``%\t'', {\\it %\J}, %\V, %\p. [%\c citations]\n
と入力する。
5."Retrieve Selected Records"をクリック。検索結果が現在のcitation数とともに出てくる。これ便利。
検索パターンはいくつか紹介されており、
"{\\it %\J}" のかわりに"%\j"使うと、AASTeX fortmatに仕上がるとか、
"%\l"のかわりに"%\8l"とすると、8人以上authorがいるときは"First Author et al."に変更してくれるとか、いろいろあるので、各自試してみるとよい。
最終更新:2013年09月06日 06:56