諸注意
- 破廉恥行為含有、濃度低し。
- 筆頭が常にこんな顔→*●∀゚)=3 ムッハー
- 幸村がアホの子、筆頭もアホの子
- 少女漫画テイスト(乙女成分含有)
幸村は、震えそうな指先を叱咤してそっと布団から抜け出した。
もとより気配に鋭い武将、良く気を付けなければ気づかれるかもしれない。
だが、落ち着かない。
政宗の隣で眠れそうもない。
昼間さんざん転がっていたせいばかりにも出来ず、幸村は布団から離れてやっと一息を入れた。
眼帯をしたままの寝姿。
短い、黒々と硬い髪。白い肌に整った造作。
襟元を緩め、自分の体を見下ろせば赤い痕が見える。
吸われた痕跡。
一気に頭がくらくらして、暫く頭を抱え込んだ。
そして、ふと赤黒い色が視界の隅に映った。
「紅葉……」
呼吸に混じるような、微かな声で呟く。
きらきらと輝く綺麗な水菓子に飾られていたものだ、と解って手に取った。
どうしてだろう。幸村には政宗も、あんな風に輝いて見えることがある。
剣先から迸るはかない稲光のように、水面に反射する光のように。
そんな輝きが全身から溢れているように見えることが、ある。
「某、どうかしてしまったのだろうか…」
どうかしているに決まっている。
あの時はただそうか、と聞き流した小十郎の言葉を、今更気に病んで何度も思い返している。
好みの人。
温かな家庭。
手ずから作られた水菓子、待つつもりだったと言う言葉。
側室は不要、――幸村が宿敵だからこその、優遇。
それとも、暖かな家庭を作るための優しさか。
もとより気配に鋭い武将、良く気を付けなければ気づかれるかもしれない。
だが、落ち着かない。
政宗の隣で眠れそうもない。
昼間さんざん転がっていたせいばかりにも出来ず、幸村は布団から離れてやっと一息を入れた。
眼帯をしたままの寝姿。
短い、黒々と硬い髪。白い肌に整った造作。
襟元を緩め、自分の体を見下ろせば赤い痕が見える。
吸われた痕跡。
一気に頭がくらくらして、暫く頭を抱え込んだ。
そして、ふと赤黒い色が視界の隅に映った。
「紅葉……」
呼吸に混じるような、微かな声で呟く。
きらきらと輝く綺麗な水菓子に飾られていたものだ、と解って手に取った。
どうしてだろう。幸村には政宗も、あんな風に輝いて見えることがある。
剣先から迸るはかない稲光のように、水面に反射する光のように。
そんな輝きが全身から溢れているように見えることが、ある。
「某、どうかしてしまったのだろうか…」
どうかしているに決まっている。
あの時はただそうか、と聞き流した小十郎の言葉を、今更気に病んで何度も思い返している。
好みの人。
温かな家庭。
手ずから作られた水菓子、待つつもりだったと言う言葉。
側室は不要、――幸村が宿敵だからこその、優遇。
それとも、暖かな家庭を作るための優しさか。
もし、政宗と戦場で見えていなかったなら、どうなっていたのだろう。
そもそも、二つ返事で婚儀を受けた政宗は、
真田の次女が幸村なのだと気づいていなかった。
「某の妹を、望んでおられたのでござろうか……」
外に出てばかりの幸村と違い、真っ当な姫として育った妹とそうそう話す機会もなかったが、それでも親しく可愛い妹だった。
妹姫も、姉様みたいな人と結ばれたい、と口癖のように語って懐いてくれていた。
その妹を望んでいたのだとすれば、幸村はとても複雑だ。
政宗などにはやれない、と言うわけではない。
政宗はけっして非道ではない。
荒っぽい態度が妹に相応しいかどうかは悩むところだが、行動だけなら気遣いを含んで優しい。領民にも慕われているようだ。
暴走していると言われる伊達の兵達も、さばさばと陰にこもらぬ気性の持ち主が多い。
ここに来て良かったと思っている。
何もかも、昨夜のことも含め本当に嫌なことはなかった。
ただ、自分が混乱しているだけだ。
そもそも、二つ返事で婚儀を受けた政宗は、
真田の次女が幸村なのだと気づいていなかった。
「某の妹を、望んでおられたのでござろうか……」
外に出てばかりの幸村と違い、真っ当な姫として育った妹とそうそう話す機会もなかったが、それでも親しく可愛い妹だった。
妹姫も、姉様みたいな人と結ばれたい、と口癖のように語って懐いてくれていた。
その妹を望んでいたのだとすれば、幸村はとても複雑だ。
政宗などにはやれない、と言うわけではない。
政宗はけっして非道ではない。
荒っぽい態度が妹に相応しいかどうかは悩むところだが、行動だけなら気遣いを含んで優しい。領民にも慕われているようだ。
暴走していると言われる伊達の兵達も、さばさばと陰にこもらぬ気性の持ち主が多い。
ここに来て良かったと思っている。
何もかも、昨夜のことも含め本当に嫌なことはなかった。
ただ、自分が混乱しているだけだ。
手にした紅葉を、思いついて守り袋に押し込んだ。
蜂蜜の香りがする。
良い香りだ、と目を細め、そっと部屋を後にした。
蜂蜜の香りがする。
良い香りだ、と目を細め、そっと部屋を後にした。
夜風に吹かれれば、すこしは気が晴れるかもしれない。
見上げた空には、細く鋭い月がかかっていた。
混乱した考えを断ち切る、刀のように。
そして、細かな雷球のような星々がむすうに輝いていた。
見上げた空には、細く鋭い月がかかっていた。
混乱した考えを断ち切る、刀のように。
そして、細かな雷球のような星々がむすうに輝いていた。




