「綺麗だな」
囁いて耳朶を噛んだが、聞こえているかどうかは怪しい。
そっと揺れる胸元に手を伸ばした。生まれたての小鳥を撫でるように、柔らかに。
「ま、さむっ」
直後に幸村は反応した。よほど嫌なのか。
「悪いな。目の前にあれば触りたくもなるってモンだろ?」
「り、理由になっては……」
声音が甘い。逃げて体を捩る動きが意外なほど扇情的で、政宗はつっと指を埋め込んだ。
「理由?Ah……胸があるからか?」
声のない悲鳴をあげてびくりと応える体にとぼけた言葉をかける。
胎内は未だ固く、しかし暖かく潤んでいた。
「泣くなよ、幸村」
「っ、ひっ、――、んぅっ」
幸村はただ首を振る。
「痛いか」
幸村は決して頷かない。解っていて聞いた。
閉じられていた目が開いて、潤んだ眼差しが政宗を刺す。
当たり前だが、それがどうしたというような、強い目の色合い。
「ああ……ったく、幸村……慣れてもいない癖に、追い詰めるのは止せ……」
囁いて耳朶を噛んだが、聞こえているかどうかは怪しい。
そっと揺れる胸元に手を伸ばした。生まれたての小鳥を撫でるように、柔らかに。
「ま、さむっ」
直後に幸村は反応した。よほど嫌なのか。
「悪いな。目の前にあれば触りたくもなるってモンだろ?」
「り、理由になっては……」
声音が甘い。逃げて体を捩る動きが意外なほど扇情的で、政宗はつっと指を埋め込んだ。
「理由?Ah……胸があるからか?」
声のない悲鳴をあげてびくりと応える体にとぼけた言葉をかける。
胎内は未だ固く、しかし暖かく潤んでいた。
「泣くなよ、幸村」
「っ、ひっ、――、んぅっ」
幸村はただ首を振る。
「痛いか」
幸村は決して頷かない。解っていて聞いた。
閉じられていた目が開いて、潤んだ眼差しが政宗を刺す。
当たり前だが、それがどうしたというような、強い目の色合い。
「ああ……ったく、幸村……慣れてもいない癖に、追い詰めるのは止せ……」
欲しくて堪らないのは政宗の方だ。
先に惚れたのも、政宗の方だ。
無邪気に、大きな目を見張っていた幸村とは違う。
誘われて驚くほどうぶではない。
無意識の誘いでも、手を伸ばし噛み破りたくなる。
それが自分だ。
本当は、必要以上に辛くさせたい訳じゃない。
できるなら溢れるような愛おしみの中で、悦ばせて酔わせたいだけだ。
――不器用な恋を語られて、可笑しくなるほど嬉しかったというのに。
だが、女を抱く時にそんなことを考えたためしが、これまであっただろうか。
自分自身が、何もかもがあまりに気恥ずかしい。
こんなに不器用だとは知らなかった。
器用貧乏と言われるほどの、自分が。
先に惚れたのも、政宗の方だ。
無邪気に、大きな目を見張っていた幸村とは違う。
誘われて驚くほどうぶではない。
無意識の誘いでも、手を伸ばし噛み破りたくなる。
それが自分だ。
本当は、必要以上に辛くさせたい訳じゃない。
できるなら溢れるような愛おしみの中で、悦ばせて酔わせたいだけだ。
――不器用な恋を語られて、可笑しくなるほど嬉しかったというのに。
だが、女を抱く時にそんなことを考えたためしが、これまであっただろうか。
自分自身が、何もかもがあまりに気恥ずかしい。
こんなに不器用だとは知らなかった。
器用貧乏と言われるほどの、自分が。
「幸村、上に乗れ。出来ないとは言わせない、――日本一の、兵だろ?」
幸村は、はっきりと頷いた。
「悪いな」
肩に縋って身を起こす幸村の耳元に囁く。
前はそれなりに緊張していた。
今、最中に幾度も睦言をかわしながら進め、稚いほどの言葉を聞き、自分を抑えられる自信は一つもない。
だから、アンタが乗れ。オレを貪り、犯しに来い。
「何を、言われる」
恥じらい混じりの熱に浮かされた幸村は、むしろ積極的だった。
真実進む方に向いてるね、と政宗は吐息をついて幸村の腰を支える。
自分自身はどうなのか。
攻め入ることを厭ったことなど無い。受けて立つことも。
当たり前の話だ。……だから、本当は解っている。
誰かに優しくしたことなんかない。
だからどうして良いのか解らない。
勝手気ままに生きてきたツケがコレかよ、と口元をつり上げた。
幸村は、はっきりと頷いた。
「悪いな」
肩に縋って身を起こす幸村の耳元に囁く。
前はそれなりに緊張していた。
今、最中に幾度も睦言をかわしながら進め、稚いほどの言葉を聞き、自分を抑えられる自信は一つもない。
だから、アンタが乗れ。オレを貪り、犯しに来い。
「何を、言われる」
恥じらい混じりの熱に浮かされた幸村は、むしろ積極的だった。
真実進む方に向いてるね、と政宗は吐息をついて幸村の腰を支える。
自分自身はどうなのか。
攻め入ることを厭ったことなど無い。受けて立つことも。
当たり前の話だ。……だから、本当は解っている。
誰かに優しくしたことなんかない。
だからどうして良いのか解らない。
勝手気ままに生きてきたツケがコレかよ、と口元をつり上げた。




