「ん……ん、ん……」
幸村の動きは静かで丁寧だった。
怯え混じりでなく、普段の力押しもない。
体を打ち付けあう忙しい音もない。
自分から激しさを増すのは、幸村に主導権を譲った以上できない相談だ。
身じろぐ程度の動きに、政宗は少し眉根を寄せた。
なぜなのか、むやみに心地よかった。
すぐにでも出してしまいたいような、ずっとこのままでいたいような、相反する心持ちになる。ほとんど動いていないというのに、繋がった場所と脳裏が熱い。
幸村の動きは静かで丁寧だった。
怯え混じりでなく、普段の力押しもない。
体を打ち付けあう忙しい音もない。
自分から激しさを増すのは、幸村に主導権を譲った以上できない相談だ。
身じろぐ程度の動きに、政宗は少し眉根を寄せた。
なぜなのか、むやみに心地よかった。
すぐにでも出してしまいたいような、ずっとこのままでいたいような、相反する心持ちになる。ほとんど動いていないというのに、繋がった場所と脳裏が熱い。
閨の技を誇る女、売り物にする女なら知っている。
高ぶらせるも焦らすも思いのまま、思考が出来なくなる程のものを与える、技に長けた女達。
性を吐き出すには良かったが、深入りすることも、溺れることもなかった。
高ぶらせるも焦らすも思いのまま、思考が出来なくなる程のものを与える、技に長けた女達。
性を吐き出すには良かったが、深入りすることも、溺れることもなかった。
幸村の中は固く物慣れず、小さく言葉を交わし続けている。
そして、堪らないほどの多幸感が身を包む。
腰に回していた手を背中に撫で上げ、引き寄せるように抱きしめた。
胸板に押し当てられつぶれる、二つの鞠。その奥での激しい心音。
多幸感――Happiness.
それは、幸村の本当の名前だ。
「幸村、ゆきむら、…幸……っ」
譫言のように呼ぶ。
滑らかな背中、肩胛骨、皮膚の下にうねる、獣のようなしなやかな筋肉。
青白いほどの肌でなく、女そのものの体でなく、だが、これ以上なく欲しい。
そして、堪らないほどの多幸感が身を包む。
腰に回していた手を背中に撫で上げ、引き寄せるように抱きしめた。
胸板に押し当てられつぶれる、二つの鞠。その奥での激しい心音。
多幸感――Happiness.
それは、幸村の本当の名前だ。
「幸村、ゆきむら、…幸……っ」
譫言のように呼ぶ。
滑らかな背中、肩胛骨、皮膚の下にうねる、獣のようなしなやかな筋肉。
青白いほどの肌でなく、女そのものの体でなく、だが、これ以上なく欲しい。
幸村。
惚れるってのは、こういう事なのか?
惚れるってのは、こういう事なのか?
「政宗殿……」
huskyな声が甘く熱を帯びて政宗を呼ぶ。
「どうか、このまま、にて……某、……」
きゅ、と幸村が優しく政宗を撫ぜた。
痙攣のように、長く長く、甘い息をつきながら。
huskyな声が甘く熱を帯びて政宗を呼ぶ。
「どうか、このまま、にて……某、……」
きゅ、と幸村が優しく政宗を撫ぜた。
痙攣のように、長く長く、甘い息をつきながら。
幸村は気をやって、緩い息を整えていた。
とろりとした眼差しが焦点を結ばず、長いこと中空に投げられている。
あまりに穏やかな、だがあれも絶頂だったのだろう。
とろりとした眼差しが焦点を結ばず、長いこと中空に投げられている。
あまりに穏やかな、だがあれも絶頂だったのだろう。




