「まっま、さむね、どの・・・?」
そっと呼びかけ、中へはいると丸くなった妻が肩で息をしている。
それは高い日の下ではアンバランスで余計に淫靡だった。
声に反応した政宗が辛そうにゆるゆる顔を上げた途端
ずっと泣いていたのか真っ赤な左目から頬へ涙が伝い落ちる。
そして相手が夫だと知るやいなや身を起こそうと腕を伸ばすが、力が入らずがくりと崩れる。
「ごめ、ゃ・・・なさい。も、しねえ、から。ァ、だから。ぁ、その・・・っ嫌いに、ならないで・・・」
焦点の合わぬ目で懸命に幸村を見つめ、乱れた息の間からたどたどしく訴える。
少し身じろぐ度、布が肌と擦れ合ってたまらないのか身を捩る。
「ゆき、むらぁ・・・っ!」
行かないで欲しいと言わんばかりにずるずると不自由な身を引きずって近寄ろうと藻掻く女がいじらしくて、たまらず駆け寄り抱き寄せる。
「もうよいのです。某も言い過ぎました。怒るほど心配したのです。
そなたに何かあったら某は生きていけませぬ」
「っゆき、俺は、ただ」
政宗は痺れてうまく動かない腕を回して縋り付こうとするが上手くいかない。
それを補うように強く幸村は政宗を抱きしめる。
「某のために考えて動いて下さったのでしょう。分かっております。
ただ肝が冷えまする。もうおよしくだされ」
優しく言えば、政宗も素直にこっくりと頷き、顔を幸村の首筋に埋めてくる。
「抱いて・・・抱いて、くれ、幸村。もう限界だ」
ふと見ると、政宗が蹲っていた敷物に染みが出来ている。
その染みが秘所から垂れた蜜だと認識するやいなや、腰にキた。
「・・・承知しました」
乾いた口を無理に動かして返事をすると、そっと政宗を横たえる。
そっと呼びかけ、中へはいると丸くなった妻が肩で息をしている。
それは高い日の下ではアンバランスで余計に淫靡だった。
声に反応した政宗が辛そうにゆるゆる顔を上げた途端
ずっと泣いていたのか真っ赤な左目から頬へ涙が伝い落ちる。
そして相手が夫だと知るやいなや身を起こそうと腕を伸ばすが、力が入らずがくりと崩れる。
「ごめ、ゃ・・・なさい。も、しねえ、から。ァ、だから。ぁ、その・・・っ嫌いに、ならないで・・・」
焦点の合わぬ目で懸命に幸村を見つめ、乱れた息の間からたどたどしく訴える。
少し身じろぐ度、布が肌と擦れ合ってたまらないのか身を捩る。
「ゆき、むらぁ・・・っ!」
行かないで欲しいと言わんばかりにずるずると不自由な身を引きずって近寄ろうと藻掻く女がいじらしくて、たまらず駆け寄り抱き寄せる。
「もうよいのです。某も言い過ぎました。怒るほど心配したのです。
そなたに何かあったら某は生きていけませぬ」
「っゆき、俺は、ただ」
政宗は痺れてうまく動かない腕を回して縋り付こうとするが上手くいかない。
それを補うように強く幸村は政宗を抱きしめる。
「某のために考えて動いて下さったのでしょう。分かっております。
ただ肝が冷えまする。もうおよしくだされ」
優しく言えば、政宗も素直にこっくりと頷き、顔を幸村の首筋に埋めてくる。
「抱いて・・・抱いて、くれ、幸村。もう限界だ」
ふと見ると、政宗が蹲っていた敷物に染みが出来ている。
その染みが秘所から垂れた蜜だと認識するやいなや、腰にキた。
「・・・承知しました」
乾いた口を無理に動かして返事をすると、そっと政宗を横たえる。
しかし、奇襲に行って媚薬をかけられて敗走するとはどういうことか・・・と幸村は政宗の衣を脱がせながら思った。
ふと考えついた理由は、敵将が政宗を強姦しようとした、というもの。
それを脳裏に浮かべた途端、まだその真偽も定かではないのに幸村の頭に血が上った。
「んあっ?!」
急に衣を剥ぐ手が乱暴になったのに政宗は驚いた。
衣越しに手を感じ、ぞくぞくと快感が這い上がる。
「んっ、ふっ・・・も、と優しくし・・・」
ひくんひくんと快楽に身を暴れさせながら、訴えるが幸村の鼻息は荒いままだ。
「ゆ、きむら?」
「誰にも触れさせなかったでしょうな?」
うなり声のような問いが発され、政宗は唐突なそれに戸惑った。
「え?」
「このような薬を盛られ・・・もしそなたが慰み者になっていたとすれば某は・・・」
「紅蓮の鬼になり皆殺し、か?」
にやと口端を上げて息を上げつつも政宗が続きを言う。
「・・・」
「心配すんな。俺の体はお前以外のものになんかなってねえし、ならねえよ」
そう言って覆い被さる夫の頬をなだめるように撫でる。
「しかし」
険しい顔のままの夫に妻は苦笑した。
「心配すんな。んなこと、させねえよ。もしそんなことになったら俺は、そいつの喉笛を噛みちぎってでも殺して、俺も死ぬさ。お前の手を煩わせたりしない」
幸村の顔はまだ緩まない。
ふと考えついた理由は、敵将が政宗を強姦しようとした、というもの。
それを脳裏に浮かべた途端、まだその真偽も定かではないのに幸村の頭に血が上った。
「んあっ?!」
急に衣を剥ぐ手が乱暴になったのに政宗は驚いた。
衣越しに手を感じ、ぞくぞくと快感が這い上がる。
「んっ、ふっ・・・も、と優しくし・・・」
ひくんひくんと快楽に身を暴れさせながら、訴えるが幸村の鼻息は荒いままだ。
「ゆ、きむら?」
「誰にも触れさせなかったでしょうな?」
うなり声のような問いが発され、政宗は唐突なそれに戸惑った。
「え?」
「このような薬を盛られ・・・もしそなたが慰み者になっていたとすれば某は・・・」
「紅蓮の鬼になり皆殺し、か?」
にやと口端を上げて息を上げつつも政宗が続きを言う。
「・・・」
「心配すんな。俺の体はお前以外のものになんかなってねえし、ならねえよ」
そう言って覆い被さる夫の頬をなだめるように撫でる。
「しかし」
険しい顔のままの夫に妻は苦笑した。
「心配すんな。んなこと、させねえよ。もしそんなことになったら俺は、そいつの喉笛を噛みちぎってでも殺して、俺も死ぬさ。お前の手を煩わせたりしない」
幸村の顔はまだ緩まない。




