「美しいですよ。何もかも、ね」
小十郎は政宗の背を支えながら褥の上に優しく押し倒した。政宗は右腕を小十郎の首に
絡め、笑いながら見上げた。
「今宵は、どのような伽をお望みですか」
勝手に愛撫を始めたり繋がったりすることはできない。もういいかと思っていると、
まだだと頬を張られる。
「このままでいい。このまま……抱け」
「御意」
胸から首筋へと舌を這わせると、政宗は掠れたような甘い声を上げた。
「ん……、ぁ」
歯は立てない。跡もつけない。肌を傷つけるようなことはあってはならない。
白く残った肌にぽつりとうっ血の跡を残せばさぞ扇情的だろうが、それは想像の中だけに
終わらせる。
あばたの跡に触れるだけの口付けを落としながら右腕を動かすと、政宗の左手が指を
絡めてきた。腕を使って体を持ち上げ見下ろすと、目を細め頬を染めている。
こんなに可愛らしい方を抱けることを嬉しく思う。
まっすぐに激しい感情をぶつける姿も好きだが、こうやって笑っている姿の方が何倍も
好きだ。一つしかない黒い瞳に自分の姿を見つけるだけで幸せになれる。
政宗の胸に顔を寄せ、左腕と舌を使って体を蕩けさせていく。右手に絡んだ政宗の左手が、
いいところを弄る度にぴくぴくと動く。吐き出される息が少しずつ熱を帯びていく。
顔を上げ、首筋に顔を寄せた。耳朶を甘く噛むと政宗は緩く首を振る。
政宗はどこもかしこも弱い。そうなるように、小十郎が作り上げた。
すぐに濡れる体になっているが、だからといって簡単な愛撫ですませるような無礼は働かない。
政宗が満足するまであちこちに舌を這わせ、吐息を吹きかけ、軽く歯を当てる。
政宗から何かされたことは滅多にない。それでいいと思っている。奉仕をする政宗は
さぞ扇情的だろうけど、施しを与えるような政宗など見たくない。
政宗がおかしそうに笑った。脚を持ち上げ、小十郎の股間に当ててくる。
「男は分かりやすい。それとも――お前が、分かりやすいのか?」
「男のさがにございましょう。……よろしい、ですか」
「O-Key」
許しを得てから、黒い炎のような茂みの奥に指を伸ばす。とろとろとした蜜を溢れさせる体が
反り返るので、胸に顔を埋めて乳首を口に含んだ。同時に与えられる刺激に耐えかねた
政宗が髪を鷲づかみにするが、大した力は入らない。胎内を擦り上げるときつく目を閉じ、
緩く首を振って甘い呼吸をせわしなく繰り返す。
次々と溢れる蜜を指に取り、肉芽に擦りつける。政宗はここを触られるのが好きだ。
ゆっくりと押し潰すと、くぐもった声で啼いた。
「あ……っ、そ、こ、もっと……っ!」
中指で胎内を解しながら、肉芽を親指で弄る。顔を見合わせると、力の限りの口付けを
与えられる。胎内が快楽に激しく震える。白く残った肌が内側から血の色に染まっていく
様子は刺激的で、小十郎を誘う。
達したことによって一層溢れた蜜を政宗の隣に寝転びながらくちゃりと弄ると、政宗は
顔を顰めた。羞恥なのか嫌悪なのか判断できない顰め面。
「そんな場所から出るものが愛しいか。浅ましい男だ」
「それは……」
「口答えするな。俺の言葉を遮るんじゃねぇ」
「はい」
「本当に、意地汚いヤツだな。ああ……だから、俺みたいな女を抱くのか」
小十郎は首を持ち上げ横に振った。政宗は片目を眇め、苦笑する。
「冗談だ。本気にすんなよ。莫迦」
小十郎の顔を引き寄せ、政宗はくすくすとおかしそうに笑った。その姿勢のまま政宗は
小十郎の首筋に噛み付いた。皮膚がちぎれ血が滲む。政宗は旨そうに血に舌を這わせた。
甘い吐息が傷口をくすぐる。体が疼く。はちきれそうだ。
「欲しいか、俺が。浅ましいな」
じつに楽しそうに、政宗は小十郎を罵る。
「こんな女を抱いて、本当は嫌なんだろ? 反吐出そうだろ?」
「そのようなことはありません」
「じゃ、もっと俺を欲しがれよ。もっと、滅茶苦茶に抱けよ。跡つけたり、
奉仕させたり。そういう俺も見たいだろ?」
「そのようなことはできません。政宗様を傷つけるような事だけは、何があってもできません」
小十郎の首筋に指を這わせながら政宗は優美に微笑む。楽しそうに笑っているので、
こちらも顔を緩めてしまう。
「……いいさ。普通の女の幸せなんか、とっくに諦めた」
小十郎は右手に力を込めた。痛みを覚える程強く握る。そっと右の目蓋に口付けを落とす。
この目に触れることができるのは小十郎だけだということを知っている。
あんたの奴隷のままでいい11
小十郎は政宗の背を支えながら褥の上に優しく押し倒した。政宗は右腕を小十郎の首に
絡め、笑いながら見上げた。
「今宵は、どのような伽をお望みですか」
勝手に愛撫を始めたり繋がったりすることはできない。もういいかと思っていると、
まだだと頬を張られる。
「このままでいい。このまま……抱け」
「御意」
胸から首筋へと舌を這わせると、政宗は掠れたような甘い声を上げた。
「ん……、ぁ」
歯は立てない。跡もつけない。肌を傷つけるようなことはあってはならない。
白く残った肌にぽつりとうっ血の跡を残せばさぞ扇情的だろうが、それは想像の中だけに
終わらせる。
あばたの跡に触れるだけの口付けを落としながら右腕を動かすと、政宗の左手が指を
絡めてきた。腕を使って体を持ち上げ見下ろすと、目を細め頬を染めている。
こんなに可愛らしい方を抱けることを嬉しく思う。
まっすぐに激しい感情をぶつける姿も好きだが、こうやって笑っている姿の方が何倍も
好きだ。一つしかない黒い瞳に自分の姿を見つけるだけで幸せになれる。
政宗の胸に顔を寄せ、左腕と舌を使って体を蕩けさせていく。右手に絡んだ政宗の左手が、
いいところを弄る度にぴくぴくと動く。吐き出される息が少しずつ熱を帯びていく。
顔を上げ、首筋に顔を寄せた。耳朶を甘く噛むと政宗は緩く首を振る。
政宗はどこもかしこも弱い。そうなるように、小十郎が作り上げた。
すぐに濡れる体になっているが、だからといって簡単な愛撫ですませるような無礼は働かない。
政宗が満足するまであちこちに舌を這わせ、吐息を吹きかけ、軽く歯を当てる。
政宗から何かされたことは滅多にない。それでいいと思っている。奉仕をする政宗は
さぞ扇情的だろうけど、施しを与えるような政宗など見たくない。
政宗がおかしそうに笑った。脚を持ち上げ、小十郎の股間に当ててくる。
「男は分かりやすい。それとも――お前が、分かりやすいのか?」
「男のさがにございましょう。……よろしい、ですか」
「O-Key」
許しを得てから、黒い炎のような茂みの奥に指を伸ばす。とろとろとした蜜を溢れさせる体が
反り返るので、胸に顔を埋めて乳首を口に含んだ。同時に与えられる刺激に耐えかねた
政宗が髪を鷲づかみにするが、大した力は入らない。胎内を擦り上げるときつく目を閉じ、
緩く首を振って甘い呼吸をせわしなく繰り返す。
次々と溢れる蜜を指に取り、肉芽に擦りつける。政宗はここを触られるのが好きだ。
ゆっくりと押し潰すと、くぐもった声で啼いた。
「あ……っ、そ、こ、もっと……っ!」
中指で胎内を解しながら、肉芽を親指で弄る。顔を見合わせると、力の限りの口付けを
与えられる。胎内が快楽に激しく震える。白く残った肌が内側から血の色に染まっていく
様子は刺激的で、小十郎を誘う。
達したことによって一層溢れた蜜を政宗の隣に寝転びながらくちゃりと弄ると、政宗は
顔を顰めた。羞恥なのか嫌悪なのか判断できない顰め面。
「そんな場所から出るものが愛しいか。浅ましい男だ」
「それは……」
「口答えするな。俺の言葉を遮るんじゃねぇ」
「はい」
「本当に、意地汚いヤツだな。ああ……だから、俺みたいな女を抱くのか」
小十郎は首を持ち上げ横に振った。政宗は片目を眇め、苦笑する。
「冗談だ。本気にすんなよ。莫迦」
小十郎の顔を引き寄せ、政宗はくすくすとおかしそうに笑った。その姿勢のまま政宗は
小十郎の首筋に噛み付いた。皮膚がちぎれ血が滲む。政宗は旨そうに血に舌を這わせた。
甘い吐息が傷口をくすぐる。体が疼く。はちきれそうだ。
「欲しいか、俺が。浅ましいな」
じつに楽しそうに、政宗は小十郎を罵る。
「こんな女を抱いて、本当は嫌なんだろ? 反吐出そうだろ?」
「そのようなことはありません」
「じゃ、もっと俺を欲しがれよ。もっと、滅茶苦茶に抱けよ。跡つけたり、
奉仕させたり。そういう俺も見たいだろ?」
「そのようなことはできません。政宗様を傷つけるような事だけは、何があってもできません」
小十郎の首筋に指を這わせながら政宗は優美に微笑む。楽しそうに笑っているので、
こちらも顔を緩めてしまう。
「……いいさ。普通の女の幸せなんか、とっくに諦めた」
小十郎は右手に力を込めた。痛みを覚える程強く握る。そっと右の目蓋に口付けを落とす。
この目に触れることができるのは小十郎だけだということを知っている。
あんたの奴隷のままでいい11




