「でしたら俺が、普通の女では受けられない幸せを、政宗様に差し上げます」
政宗は驚いたように目を見張り、幸せそうに微笑み、それから顔を引き締めてべえっと舌を出す。
「自惚れるな。お前なんかに、与えてもらうような幸せなどない」
吐き出された氷の言葉。その言葉に身震いを覚える。
「――すぎた真似を致しました」
「All right」
政宗が腰に脚を絡めてくるのを邪魔に思いながら、着物を縛る紐を解いた。袴を脱ぎ捨てるが、
小袖は紐で縛られているので脱ぐことができない。政宗は小十郎の胸に手を当てて微笑み、
うっとりと目を閉じた。
「……政宗様。小十郎は、浅ましゅうございますか」
「ああ」
容赦のない答え。望みどおりだ。
主の体を抱き快楽を教え込む姿は、忠臣というより奸臣だろう。堕落の道を辿らないのは、
ひとえに政宗が堕落を潔しとしないため。
常に気高く美しい主であるから、小十郎は安心して快楽を与えることができる。
この関係が続く限り、政宗は小十郎のものだ。
なんと浅ましい心だろう。主を己のものと思うなど。
「政宗様……」
体ごと圧し掛かって腕に政宗の顔を挟み込む。じっとりと汗ばみ、内側から色づいた体。
顔を近づけると唇を重ねられる。情熱的な深い口付けは、小十郎が教えたものではない。
「――もっとだ。もっと、俺を気持ちよくさせろ」
――なんて、嬉しいお言葉。
「御意」
命じられることこそ、無上の喜び。
政宗は驚いたように目を見張り、幸せそうに微笑み、それから顔を引き締めてべえっと舌を出す。
「自惚れるな。お前なんかに、与えてもらうような幸せなどない」
吐き出された氷の言葉。その言葉に身震いを覚える。
「――すぎた真似を致しました」
「All right」
政宗が腰に脚を絡めてくるのを邪魔に思いながら、着物を縛る紐を解いた。袴を脱ぎ捨てるが、
小袖は紐で縛られているので脱ぐことができない。政宗は小十郎の胸に手を当てて微笑み、
うっとりと目を閉じた。
「……政宗様。小十郎は、浅ましゅうございますか」
「ああ」
容赦のない答え。望みどおりだ。
主の体を抱き快楽を教え込む姿は、忠臣というより奸臣だろう。堕落の道を辿らないのは、
ひとえに政宗が堕落を潔しとしないため。
常に気高く美しい主であるから、小十郎は安心して快楽を与えることができる。
この関係が続く限り、政宗は小十郎のものだ。
なんと浅ましい心だろう。主を己のものと思うなど。
「政宗様……」
体ごと圧し掛かって腕に政宗の顔を挟み込む。じっとりと汗ばみ、内側から色づいた体。
顔を近づけると唇を重ねられる。情熱的な深い口付けは、小十郎が教えたものではない。
「――もっとだ。もっと、俺を気持ちよくさせろ」
――なんて、嬉しいお言葉。
「御意」
命じられることこそ、無上の喜び。
小十郎の愛撫は優しく繊細で、政宗は容易く快楽に溺れていった。
甘い愛撫に酔い痴れるうちに体は敏感になり、男を惹きつけるものに変わった。
片目の子と怖がられた。実母にさえ疎まれた。学友も、皆、強張った笑顔で快癒を祝った。
――こんな目に、なりたくてなった訳じゃない。
どんどん卑屈な子供になっていく政宗を救ったのは、小十郎だった。
俺が姫様の目になります。見えない字があれば読みますし、分からない場所があれば
お教えいたします。ずっとお傍におります故、ご案じ召されるな。
その言葉が、どれ程有難かったか。
大人になるに連れて、政宗は世界を恐れなくなった。真田や徳川、長曾我部は政宗を怖がらない。
長曾我部も左の目を失っている。受け入れ、求婚までしてくる。物好きな連中だ。
人の輪に入ることができるようになっても、大丈夫だと安心できるのは小十郎ただ一人。
脚の間に顔を埋めさせ政宗の秘所から溢れる蜜を啜らせている、本当に愚かなしもべ。
「……ふっ……、ぁ……」
ぴちゃぴちゃと音を立てて、小十郎は政宗の秘所を舐める。断続的に訪れる快楽に打ち震え
首を振り左手に力を籠めれば、顔を上げて幸せそうに笑う。
こいつが幸せなのは当たり前だ。この俺が直々に、抱かれてやっているんだ。
また達して背を反らせる。全身が脈を打ち、悦楽に溺れていく。
もっと、もっと欲しい。このしもべの全部が欲しい。
「小十郎……もう、いい。挿れろ」
掠れた声で命じる。命じないと小十郎は何もしない。だから安心して夜の間は
快楽に耽ることができる。閉じ込めてきた女の部分を曝け出すことができる。
――こいつがいる限り、俺は俺のままでいられる。
揶揄も罵倒も恐れない。だって小十郎がいるのだから。
あんたの奴隷のままでいい12
甘い愛撫に酔い痴れるうちに体は敏感になり、男を惹きつけるものに変わった。
片目の子と怖がられた。実母にさえ疎まれた。学友も、皆、強張った笑顔で快癒を祝った。
――こんな目に、なりたくてなった訳じゃない。
どんどん卑屈な子供になっていく政宗を救ったのは、小十郎だった。
俺が姫様の目になります。見えない字があれば読みますし、分からない場所があれば
お教えいたします。ずっとお傍におります故、ご案じ召されるな。
その言葉が、どれ程有難かったか。
大人になるに連れて、政宗は世界を恐れなくなった。真田や徳川、長曾我部は政宗を怖がらない。
長曾我部も左の目を失っている。受け入れ、求婚までしてくる。物好きな連中だ。
人の輪に入ることができるようになっても、大丈夫だと安心できるのは小十郎ただ一人。
脚の間に顔を埋めさせ政宗の秘所から溢れる蜜を啜らせている、本当に愚かなしもべ。
「……ふっ……、ぁ……」
ぴちゃぴちゃと音を立てて、小十郎は政宗の秘所を舐める。断続的に訪れる快楽に打ち震え
首を振り左手に力を籠めれば、顔を上げて幸せそうに笑う。
こいつが幸せなのは当たり前だ。この俺が直々に、抱かれてやっているんだ。
また達して背を反らせる。全身が脈を打ち、悦楽に溺れていく。
もっと、もっと欲しい。このしもべの全部が欲しい。
「小十郎……もう、いい。挿れろ」
掠れた声で命じる。命じないと小十郎は何もしない。だから安心して夜の間は
快楽に耽ることができる。閉じ込めてきた女の部分を曝け出すことができる。
――こいつがいる限り、俺は俺のままでいられる。
揶揄も罵倒も恐れない。だって小十郎がいるのだから。
あんたの奴隷のままでいい12




