戦国BASARA/エロパロ保管庫

姫親が行く!4

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
「男ぁ生えるだろ?」
「そりゃね」
 筋肉とヒゲと海……うん。男っつか漢だね。
このひょろっとした俺を見てくれよ。忍びは無駄な筋肉付けないんだよ。
「ますます俺だーなんて言えるかよ」
「そうかぁ?すすっと動く頭良くて身が締まった川魚みてえで格好良いぜぇ?」
 格好良いのかそれは。魚……
ていうかさ、
「おねーさんさあ、何かあったの?」
 薄青とも薄紫ともつかない目が大きく見ひらかれた。ついでばしばし肩を叩かれる。
「うっわやべーすげーなあ、鋭いぜ!本気で惚れたらどーするよ!」
 や、あのほんとに好きだって声音と表情に出てるんですが。隠してないじゃん。
俺そんな明け透けに好きでしょーがない目で見られたことないよ。
けどその顔がいきなり変わった。
さっきよりもずっと真面目な、強い意志を伺わせる顔。
「なあ、ここにそんなに長くいないんだろ?」
「そりゃね。適当に売り上げたら次に行くさ」
 それが行商人。俺の仮の姿。
「……話、聞いてくれるか。行きずりの女の身の上話だ、聞き流してかまわねぇさ」
「はぁーいはいっと。じゃあ酒でも入れよか」
 徳利の傍らに置かれた湯飲みにだっぷり注いで、女の前に置き、自分でも一口飲んだ。
強い焼酎だ。旦那好きそう。
ま、どうせ酔いやしないが、格好付けた方がいいし。
この女、馬鹿じゃないらしい。世間話でもこの地で情報仕入れるのに、ちょっとは役に立ちそうだ。
おねえさんもかるーく湯飲み空けてはっは、と笑った。
「よーくある話だぜ。なんか縁談が纏まりそうなんだ。
結構遠くてな。しかも相手はガキ山ほど作って家たやさねーようにしようってなヤツで、
だから女なんざガキ作る道具で、どーでもいいらしい。
けど、うちは借金まみれの火の車で、ヤツは金持ちなんだってよ」
 うん。そりゃあ遊びたくもなるわ。
おねーさんのお金がかかった服装、でもぴかぴかの新品じゃない、古ぼけてもない。
なんか大切にとって置かれた感じの、上質の絹地。
「あー、あるある。すっごいありふれた胸くそ悪い話だね」
 彫りの深い異国の顔立ち、異国の服、この国の布地。
あわい霧みたいに煙る睫毛。奔放に長い白金の髪、しぼりたての乳みたいな肌、でも強い顔立ち。
髪みたいな、うまく纏まらない奔放さが似合うひと。
「もー何だっていいから逃げちまおうかな、って思ってな。どっか遠くにゃいー男だって山ほど居るだろ」
 いるいる。山ほど居る。
「いるねー、俺とか」
「ああ、兄さんとか」
 ん?とお姉さんの顔見た。海風みたいにからから笑ってた。
そのままお菓子つまんで焼酎流し込む。
ますます旦那思い出した。ちっとも似てないけど。
「だが逃げるのは性にあわねえ。こっちが喰ってやる」
 ………。
「前向きなおねーさんだねー」
「だがあいつ、みみっちい策こね回しやがってばっかでよお。
きっと顔もナリもみみっちい、脂ぎった気ン持ちわりー男に決まってら。
そんなツラ、わざわざ拝みたくねえってんだ」
「どっちだよ」
 ちびちび焼酎舐める。舌先に尖った味。焼き菓子よりスルメが欲しい。
「はっは!さっぱり決まらねぇ。船の上で星を見失っちまったみてえだな」
姫親が行く!5

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー