陽が落ち、夜見世が始まると、揚屋は途端に慌しくなる。
あちらこちらのお部屋で宴会のご用意。
姐さん方は綺麗なべべ着て見世でお色気振りまいている。
一番人気の俺様にも、今日は上客が訪れていた。
あちらこちらのお部屋で宴会のご用意。
姐さん方は綺麗なべべ着て見世でお色気振りまいている。
一番人気の俺様にも、今日は上客が訪れていた。
「どうした佐助、今日はえらく機嫌の良いようじゃの」
並々と酒の注がれた杯を傾けて、武田のお館様は俺の顔色を伺ってきた。
「今日はも何も、お館様がいらっしゃる日はこれ以上ないくらい上機嫌ですよ」
もちろんありったけのお金を落として行ってくれるから、と心の中だけで付け足して、顔に出すのは極上の笑顔。
心中察してか知らずしてか、お館様はフンと鼻で笑ってこう続けた。
「それだけではなかろう。アレか、忘八の申しておった毛色の変わった禿の事か」
「元親ったら禿の事までお館様に報告してるの?やれやれ、何でも筒抜けだな」
肩を竦めて、お館様の空いた杯へもう一献注ぎ、言葉を続ける。
「機嫌が良いだなんて冗談じゃない。あんなの面倒見るこっちの身にもなって下さいよ」
「ほう、面倒見の良いそなたにそこまで言わしめるとは、余程のへそ曲がりか」
一口で空にした杯を、無造作に膳の上へ戻すと、お館様はぐいと俺の腕を引っ張り寄せた。
今まで飲んでいた酒の香りが鼻をくすぐる。
もう随分飲んでいるのに、表情に全く変わりはなかった。
その上戸っぷりも、俺様が大好きな所の一つだけど。
「その禿、儂も興味があるな。一つ見せてみろ」
もう片方の腕で俺の腰を引き寄せると、お館様はその低い声で耳元で囁いた。
「ダメですよ。あんなの、ちゃんと躾けてからじゃないと、とてもお館様にお目通りさせられません」
「お主に躾けられたのでは、とんだ阿婆擦れになるじゃろうな」
首筋に、お館様の唇が這う。
「その阿婆擦れがお好きなのは、どこの誰ですか?」
押し倒されながら、俺は皮肉に皮肉を返してやった。
並々と酒の注がれた杯を傾けて、武田のお館様は俺の顔色を伺ってきた。
「今日はも何も、お館様がいらっしゃる日はこれ以上ないくらい上機嫌ですよ」
もちろんありったけのお金を落として行ってくれるから、と心の中だけで付け足して、顔に出すのは極上の笑顔。
心中察してか知らずしてか、お館様はフンと鼻で笑ってこう続けた。
「それだけではなかろう。アレか、忘八の申しておった毛色の変わった禿の事か」
「元親ったら禿の事までお館様に報告してるの?やれやれ、何でも筒抜けだな」
肩を竦めて、お館様の空いた杯へもう一献注ぎ、言葉を続ける。
「機嫌が良いだなんて冗談じゃない。あんなの面倒見るこっちの身にもなって下さいよ」
「ほう、面倒見の良いそなたにそこまで言わしめるとは、余程のへそ曲がりか」
一口で空にした杯を、無造作に膳の上へ戻すと、お館様はぐいと俺の腕を引っ張り寄せた。
今まで飲んでいた酒の香りが鼻をくすぐる。
もう随分飲んでいるのに、表情に全く変わりはなかった。
その上戸っぷりも、俺様が大好きな所の一つだけど。
「その禿、儂も興味があるな。一つ見せてみろ」
もう片方の腕で俺の腰を引き寄せると、お館様はその低い声で耳元で囁いた。
「ダメですよ。あんなの、ちゃんと躾けてからじゃないと、とてもお館様にお目通りさせられません」
「お主に躾けられたのでは、とんだ阿婆擦れになるじゃろうな」
首筋に、お館様の唇が這う。
「その阿婆擦れがお好きなのは、どこの誰ですか?」
押し倒されながら、俺は皮肉に皮肉を返してやった。
大柄で、漢気溢れるお館様だけど、褥の上では相反して全ての動作がお優しい。
俺様が大好きな理由の二つ目。
手馴れた仕草で帯を解くと、顎から乳房に掛けて、顔を埋めるように唇を這わして行く。
「あ」
先端の突起を軽く噛まれると、思わず声が漏れ出る。
更に口に含まれ転がされると、むず痒い刺激が全身に走り、それだけで徐々に熱が込み上げてくる。
いつの間にか腰に回された手は、滑るように双方のまろみを撫で、後ろからするりと秘部に触れた。
顔が乳房から臍へと、ゆっくりと降りて行き、優しい力で両の足を持ち上げられると、陰核に舌が這わされる。
「あっ・・・」
これには溜まらずに声を上げると、お館様は足の間で満足そうににやりと口の端を持ち上げた。
「阿婆擦れのくせに、いつ見ても色も形も変わらぬのう。どんな手練手管じゃ」
言う端から、べろりと突起を舐め上げるものだから、普段の減らず口も旨く出てこない。
「それは手管じゃなくって、天からの授かり物でしょうよ」
「この締まりも、授かり物か」
濡れ始めた穴に、お館様の太い指が一本差し込まれる。
刺激に耐えかねて顔を背けると、不意に腰を高く持ち上げられた。
「んぅ・・・っ」
ぬめり、と陰部に舌が入り込んでくる。
生き物のように蠢くそれは、輪郭を味わうようにゆっくりとなぞり舐め上げて行く。
「・・・はっ」
ぞくり、と背中に震えが走り、快感の波が押し寄せてくる。
それを貪りたくなり、身を捩れば、つとお館様の体は離れていく。
「どれ、儂の物も濡らしてもらおうか」
この人はほんとに焦らすのもうまい。
こんな駆け引きをされたら、いくら俺様でも従わざるを得なくなる。
腰を上げて四つん這いになり、あぐらをかいたお館様の大きくそそり立つまらを、口に含む。
浅く、深く、舌を這わせるように。
なぞり、吸い上げて、締め付ける。
無心にしゃぶっていると、不意にぐいと頭を掴み引き離される。
「もう良い、跨れ」
その息の上がった余裕のないお館様の表情を見て、俺は満足気に上へ乗った。
これが手練手管。
どんなお偉方でも丸裸にして只の男にしてしまう。
そこにはもう客も遊女も上も下も関係ない。
只の男と女があるばかり。
このお仕事は、そんなところが嫌いじゃない。
俺様が大好きな理由の二つ目。
手馴れた仕草で帯を解くと、顎から乳房に掛けて、顔を埋めるように唇を這わして行く。
「あ」
先端の突起を軽く噛まれると、思わず声が漏れ出る。
更に口に含まれ転がされると、むず痒い刺激が全身に走り、それだけで徐々に熱が込み上げてくる。
いつの間にか腰に回された手は、滑るように双方のまろみを撫で、後ろからするりと秘部に触れた。
顔が乳房から臍へと、ゆっくりと降りて行き、優しい力で両の足を持ち上げられると、陰核に舌が這わされる。
「あっ・・・」
これには溜まらずに声を上げると、お館様は足の間で満足そうににやりと口の端を持ち上げた。
「阿婆擦れのくせに、いつ見ても色も形も変わらぬのう。どんな手練手管じゃ」
言う端から、べろりと突起を舐め上げるものだから、普段の減らず口も旨く出てこない。
「それは手管じゃなくって、天からの授かり物でしょうよ」
「この締まりも、授かり物か」
濡れ始めた穴に、お館様の太い指が一本差し込まれる。
刺激に耐えかねて顔を背けると、不意に腰を高く持ち上げられた。
「んぅ・・・っ」
ぬめり、と陰部に舌が入り込んでくる。
生き物のように蠢くそれは、輪郭を味わうようにゆっくりとなぞり舐め上げて行く。
「・・・はっ」
ぞくり、と背中に震えが走り、快感の波が押し寄せてくる。
それを貪りたくなり、身を捩れば、つとお館様の体は離れていく。
「どれ、儂の物も濡らしてもらおうか」
この人はほんとに焦らすのもうまい。
こんな駆け引きをされたら、いくら俺様でも従わざるを得なくなる。
腰を上げて四つん這いになり、あぐらをかいたお館様の大きくそそり立つまらを、口に含む。
浅く、深く、舌を這わせるように。
なぞり、吸い上げて、締め付ける。
無心にしゃぶっていると、不意にぐいと頭を掴み引き離される。
「もう良い、跨れ」
その息の上がった余裕のないお館様の表情を見て、俺は満足気に上へ乗った。
これが手練手管。
どんなお偉方でも丸裸にして只の男にしてしまう。
そこにはもう客も遊女も上も下も関係ない。
只の男と女があるばかり。
このお仕事は、そんなところが嫌いじゃない。
別に好きでもないけど、ね。




