「ねぇ、旦那ぁ…」
すでに夜着に着替えていた幸村の胸元に手を添えれば、正しく意味は伝わったらしい。
見る間に幼さを残した顔が真っ赤に染まり、破廉恥な、と佐助の手を払った。
傷つくなあ、とぼやきながら佐助は幸村の膝に乗り上げ、震えるくちびるに自分のそれを重ねた。
「あっ…痛いじゃない」
突き飛ばされたもののそこは忍び、上手く受け身を取り、くちびるをこする幸村に抗議をする。
「なにをする!」
「だからあ、しよ?」
「ははは破廉恥な!」
「いいじゃない。俺様もうあそこが濡れちゃって我慢出来ないのよ。旦那の童貞貰ってあげるよ」
気持ちよくしてあげるからと嘯けば、幸村は困った顔で佐助を見つめる。佐助は、幸村のこの顔が大嫌いだ。
何も知らない子供の癖に、その表情だけはいやに大人びていて、まるでこちらが子供扱いされている気がするのだ。
「ねえ旦那。旦那は知らないと思うけど、俺ってばすげえ淫乱なのよ、色狂いなの。ずっと子育てで忙しくて禁欲してたからもう限界、抱かれたくてしょうがねぇのよ。ね、旦那。お願い」
自分の着物の前を開いて、白い肌を幸村に見せつけた。
息を呑んで見つめる姿にすら興奮し、もじ、と佐助は股を擦り合わせる。
「お、俺でなくもっと慣れた男のところに行けばいいだろう…」
「そうだね。誰でもいいんだ。でもさ、誰でもいいなら俺は旦那がいい」
幸村の反応に手応えを感じて、佐助は笑った。
飄々としたものではなく、幸村が見たことのない女としての笑いだ。
まるで猫のように、また膝に乗り上げ、幸村の耳を舐めしゃぶる。
着物の襟口から手を差し入れ、まだ厚みは足りないが鍛えられた胸板に手を這わせた。
抵抗のない様子に、このまま抱いてもらえるのだと思った佐助の耳に、幸村の信じられない言葉が届いた。
「お前は抱かない」
真意を探ろうと見上げた幸村の表情は、長年共にいた佐助も見たことのないものだ。
すでに夜着に着替えていた幸村の胸元に手を添えれば、正しく意味は伝わったらしい。
見る間に幼さを残した顔が真っ赤に染まり、破廉恥な、と佐助の手を払った。
傷つくなあ、とぼやきながら佐助は幸村の膝に乗り上げ、震えるくちびるに自分のそれを重ねた。
「あっ…痛いじゃない」
突き飛ばされたもののそこは忍び、上手く受け身を取り、くちびるをこする幸村に抗議をする。
「なにをする!」
「だからあ、しよ?」
「ははは破廉恥な!」
「いいじゃない。俺様もうあそこが濡れちゃって我慢出来ないのよ。旦那の童貞貰ってあげるよ」
気持ちよくしてあげるからと嘯けば、幸村は困った顔で佐助を見つめる。佐助は、幸村のこの顔が大嫌いだ。
何も知らない子供の癖に、その表情だけはいやに大人びていて、まるでこちらが子供扱いされている気がするのだ。
「ねえ旦那。旦那は知らないと思うけど、俺ってばすげえ淫乱なのよ、色狂いなの。ずっと子育てで忙しくて禁欲してたからもう限界、抱かれたくてしょうがねぇのよ。ね、旦那。お願い」
自分の着物の前を開いて、白い肌を幸村に見せつけた。
息を呑んで見つめる姿にすら興奮し、もじ、と佐助は股を擦り合わせる。
「お、俺でなくもっと慣れた男のところに行けばいいだろう…」
「そうだね。誰でもいいんだ。でもさ、誰でもいいなら俺は旦那がいい」
幸村の反応に手応えを感じて、佐助は笑った。
飄々としたものではなく、幸村が見たことのない女としての笑いだ。
まるで猫のように、また膝に乗り上げ、幸村の耳を舐めしゃぶる。
着物の襟口から手を差し入れ、まだ厚みは足りないが鍛えられた胸板に手を這わせた。
抵抗のない様子に、このまま抱いてもらえるのだと思った佐助の耳に、幸村の信じられない言葉が届いた。
「お前は抱かない」
真意を探ろうと見上げた幸村の表情は、長年共にいた佐助も見たことのないものだ。




