戦国BASARA/エロパロ保管庫

炎の微笑3

最終更新:

bsr_e

- view
メンバー限定 登録/ログイン
――政宗との決闘のために幸村が奥州に乗り込んだのは、かれこれ半年も前のことである。
深手を負って逃げ回る幸村を捕らえたのは小十郎だった。
政宗に報告すれば、療治させて甲斐に戻せと言うだろう。そうすれば、幸村はまた政宗を狙う。
主君を失うわけにはいかないと考え、小十郎は政宗には幸村は逃げたと報告し、
こうして離れに閉じ込めた。

傷を治させ、政宗を狙うなと言い含めてから甲斐に送るつもりだった。
だがどこでどう転んだのか、小十郎は幸村を犯した。四肢を縄で縛り、首を絞めながらだった。
許さぬ、と叫ぶ声は、今も鮮明に覚えている。
破瓜の血を流し、涙を流し、頬を腫らし、それでも小十郎を睨む様子は、いっそ見事だった。

落ちるように眠る幸村の髪を梳き、市で買った紐で括った。
時々、幸村に小間物を与えた。高価なものではない。慰み者に対するただの気まぐれだ。
身体を清め、敷布を替えて脱がせた夜着を纏わせる。目の周りの涙の跡を丁寧に拭き、
褥に寝かしつけた。
日を空けず、昼夜を問わず、小十郎は幸村を抱いた。そこまですれば孕んでもよさそうだが、
幸村は毎日水垢離を繰り返し、身体を冷やして月のものを遠ざけているという。

自分の寝所に戻り、褥に潜った。幸村と朝を迎えたことはない。
幸村はいつまでも小十郎を憎んだ。憎悪を向ける相手を無理やり抑え付け、
辱めを加えることがたまらなく楽しかった。


そして同時に、言いようのない虚しさを覚えた。

ウィキ募集バナー