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しのみて花冷えの夜5

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「あうっ…ああ…んっ…」
底光りする狼のような鋭い瞳を思い出した途端に、指を咥えこんでいる部分がきつく窄まった。
目の奥に火花が散ったような気がするほど、気持ちよかった。
「…あ……くら…さ…片…らさ……ひいっ…!!」
信じらんねえ…名前を呼んだ途端に、溶けた。
がくんと膝が崩れて、ぐりっと指が思いがけず奥までひどく抉った。
ほんと信じらんねえ、ていうか有り得ねえよこれ。
達したかと思うほど気持ち良かった。なのに。
ひゅうひゅうと笛みたいな息が漏れて、苦しさに視界がぼやけている。
だらしなく開いた口から幾筋も涎が垂れて、全身が小さく震えている。なのに。
「っ…ぁ…ふあ…ああ…」
ドッと汗が噴き出した。
ちゅくちゅくと濡れそぼった場所を出し入れする指の音。
すぐそこに頂点が見えているのに、どうしてかそこに辿り着けない。
焦らされているかのように達する直前のもどかしさを延々と味わわされている。
「やっ…なん、で…」
もう一本指を増やして、もっと激しく動かす。
それと同時に肉芽を刺激し、曲げた指である一点を刺激し続ける。
瞼の裏が白く見えるほどの刺激に勝手に背中が反れ、足の指が丸まっていく。
手首まで濡らした蜜は更に溢れて、もう下穿きまで滴りその先の地面にまで染みているのに。
「ひぅっ…がっ…は…あ…ああっ!!」
いけない。いけないよ片倉さん。
頭がおかしくなりそうだ。
しきりに足が地面を掻いて、背中を幹に擦り寄せて。
今、目の前に誰かきたらなりふり構わず股を開いて誘うだろう。
そして、逞しい男根にいくら貫かれても俺はいけないんだきっと。
「は…かたくらさ…もう…んは…あ…」
指を止めればいいのに。
ぐちゅりぐちゅりと自分の中を掻き回しながら、俺はもう片方の手を持ち上げた。
自分の涙でぐちゃぐちゃの頬を撫でて、あの人みたいに、それから指を、咥えた。
ちゅっ…と音を立てて吸って、女にしては節くれ立って荒れた、でも男にしては細い指に舌を絡めて、緩やかに指を抜き差しする。
「ふっ…ん…ん…」
片倉さんの、太くて硬いあれを想像しながら、舐めて、しゃぶって、その間もぐちゃぐちゃで痙攣を繰り返すあそこに入れた指は止まらなくて、ああ、俺はいつの間にこんなに躾られてしまったのだろうか。
一番の女が他にいる男相手に、馬鹿らしい。


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