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戦国BASARA/エロパロ保管庫
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戦国BASARA/エロパロ保管庫

矢車草の夢みたいな事6

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その頃秀吉は人々が力無いまま虐げられるのを防ぐため、強い国を作るため、自分が国を治めるのだと、その名目で勉学に励んでいた。
慶次の事を忘れるために、自分の弱さを忘れるために、目標は高ければ高い方が良かった。
半兵衛は気付いていたのだろう。
頑に慶次に会うのは時間の無駄だと騒いでいた。

ある日半兵衛から借りた書物を持ち、家に変えるとねねは居なかった。
綺麗に片付いた部屋はいつもと変わらないのに違和感が拭えない。薄暗い部屋に視線を這わせ、その正体に気が付いた。
部屋の中心に一目で高価だと分かる紙が一枚。
農民の家屋に落ちているにはあまりに不自然な物だった。
不吉な何かを感じながらその紙を拾い上げる。
粋な模様の入った、持ち主の趣味の良さが伺える『それ』には流麗な文字がいくつか書かれていた。

場所と行き方、そして――


「松永弾正。」


「我が指定された家屋に駆け付けると暗い部屋の中、ねねが横たわっていた。」
言わずとも分かるその状況にあの日の慶次の姿が重なる。
秀吉は駆け寄り今度こそ目の前の女を抱き締めた。
名を呼び息があることを確かめると、ねねは小さく呻いた。
ほっとしかけたその時、背後の闇が揺らめいた。

「余興は楽しんで頂けたかね。」

「松永!貴様!」
「君の奥方は素晴らしかったよ。部下達も大変喜んでいた。礼を言わせて貰おう。」
「礼……だと?」
ねねをそっと床に横たえる。
「そう、楽しませて貰ったからね。」
「ふざけるな!」
松永に掴みかかろうとするが、すっと滑るように距離を取られ捕えることが出来ない。

「怒っているのかね?」
当然の事を松永は聞いた。
あの日大切な慶次を穢し、そして今、愛しい妻も。
「何故、私が君達を生かして置いたと思う?」
秀吉を翻弄しながら松永はさも愉快そうに言った。

「君達の演じる見世物はきっと面白いと思ったからだよ。」
怪しい笑みを浮かべて松永は外へ滑り出る。
「なに、嘆く事は無い。」

「全て君の弱さが原因なのだから。」

そう言うと音もなく松永は夜の闇に紛れた。
殺したかった。
あの不愉快な音を紡ぎだす首を切り裂いて慶次とねねの前に差し出したかった。
だが、この状態のねねを置いて追う事は出来なかった。

「暫くしてねねは我に言った。殺して欲しいと。」
「秀吉……。」
「我はその願いを叶える他無かった。」

人に気どられぬ様、ねねは穏やかな笑みを張り付け日々を過ごした。
ある朝ねねは虚ろな笑みを浮かべそう呟いた。
生き恥を曝して居たくないと。
ねねは泣かなかった。
夜になると廃人のように座り込んだまま、何も無い壁を見つめていた。
もう限界なのだと秀吉も分かっていた。

もし慶次との溝が、慶次への負い目が、これ程深くなければ良かったのかもしれない。
あれから慶次が秀吉の家へ遊びに来る回数はあからさまに減っていた。
以前の様に通っていてくれたなら、ねねの様子に気付いただろう。
ねねを泣かせ、慰め、生きていればまた良いことがあるよと言ってくれた事だろう。

だが、それは叶わぬ事だった。

最悪な事にねねを手に掛けた時、慶次は現れた。
どうしてと泣きながらねねにすがる慶次の問掛けにどうして答えられただろう。

――あの人を恨んでは駄目。

ねねはそう言った。
大好きだった。優しかった。
馬鹿なことをしてても『慶次ったら仕方ない娘ね』と困ったように笑ってくれた。
ねねまで、あんな目にあっていたなんて。
「泣くな慶次。」
「……無理だよ。」
ぶんぶん頭を振って秀吉に抱きつく。
「ねね……。」
秀吉は黙って抱きしめていてくれた。

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