状況を説明して秀吉の所にもどる。
秀吉はさっきと同じ所に腰をかけていた。
「さて、と俺たちは引き上げ時かな。秀吉はこれからどうすんの?」
「うむ……我もそれを考えていた。」
秀吉は思案するように目を伏せた。
「こういう言い方もどうかとは思うが……町人風情に城を落とされたとあっては最早先は短かろう。」
「……ああ、そうか。そういうもんかもな。」
秀吉が言うのももっともな事だと思う。
幾ら慶次が武家の娘とは言え連れてきたのは京の友人達。
どれほど、腕が立つとは言っても事実だけ見れば豊臣は終わったも同然だった。
豊臣に威力に惹かれ組した部下の中には他勢力に寝返る者も居るだろう。
秀吉はさっきと同じ所に腰をかけていた。
「さて、と俺たちは引き上げ時かな。秀吉はこれからどうすんの?」
「うむ……我もそれを考えていた。」
秀吉は思案するように目を伏せた。
「こういう言い方もどうかとは思うが……町人風情に城を落とされたとあっては最早先は短かろう。」
「……ああ、そうか。そういうもんかもな。」
秀吉が言うのももっともな事だと思う。
幾ら慶次が武家の娘とは言え連れてきたのは京の友人達。
どれほど、腕が立つとは言っても事実だけ見れば豊臣は終わったも同然だった。
豊臣に威力に惹かれ組した部下の中には他勢力に寝返る者も居るだろう。
「頑張りすぎたんだよ秀吉はさ。少し足元を見てから考えるのもいいんじゃない?」
「足元?」
「強さ強さって上見すぎて、……豊臣の領地の民の生活見てみなよ。結構、きつーい生活してるよ。」
「それほどに、か?」
「みんな半兵衛に任せて、自分は城に引っ込んでたんだろ?」
「……かもしれぬ。だが半兵衛だけのせいでは無い。」
我も半兵衛も急いでいた。
今となっては何故そこまで焦っていたのかは分らないが。
考え込むように眉間に皺を寄せる秀吉の額に手を伸ばす。
眉間の皺を伸ばすようにぐいぐいと皮膚を引っ張ってやると秀吉は困ったような顔をした。
「難しい顔すんなよ。半兵衛だって悪い訳じゃない。唯やり方を間違っただけで。」
ふと苦しそうな半兵衛を思い出す。無事だろうか。悪態を付きながら眠っていてくれれば良いと思う。
「足元?」
「強さ強さって上見すぎて、……豊臣の領地の民の生活見てみなよ。結構、きつーい生活してるよ。」
「それほどに、か?」
「みんな半兵衛に任せて、自分は城に引っ込んでたんだろ?」
「……かもしれぬ。だが半兵衛だけのせいでは無い。」
我も半兵衛も急いでいた。
今となっては何故そこまで焦っていたのかは分らないが。
考え込むように眉間に皺を寄せる秀吉の額に手を伸ばす。
眉間の皺を伸ばすようにぐいぐいと皮膚を引っ張ってやると秀吉は困ったような顔をした。
「難しい顔すんなよ。半兵衛だって悪い訳じゃない。唯やり方を間違っただけで。」
ふと苦しそうな半兵衛を思い出す。無事だろうか。悪態を付きながら眠っていてくれれば良いと思う。
「悪く考えんなよ。何とかなるって。」
手を差し出してそう言うと秀吉が顔を上げてこちらを見た。
「直ぐに何かがどうなるわけじゃないだろ?他の国だって明日直ぐに攻めてくる訳じゃない。 少し休んでそれから考えたら?」
お前は何時も考えすぎるから。
差し出した手に秀吉の手が重なる。
「意外と何とかなるもんだし、なるようにしかならないって。俺も手伝うからさ。」
よいしょと秀吉を立たせようとひっぱる。
だけど反対に秀吉が強く慶次を引き寄せた。
秀吉の肩の防具にごつんと顎があたる。
手を差し出してそう言うと秀吉が顔を上げてこちらを見た。
「直ぐに何かがどうなるわけじゃないだろ?他の国だって明日直ぐに攻めてくる訳じゃない。 少し休んでそれから考えたら?」
お前は何時も考えすぎるから。
差し出した手に秀吉の手が重なる。
「意外と何とかなるもんだし、なるようにしかならないって。俺も手伝うからさ。」
よいしょと秀吉を立たせようとひっぱる。
だけど反対に秀吉が強く慶次を引き寄せた。
秀吉の肩の防具にごつんと顎があたる。
「ってー。ひでよ」
「我と共にいると言うのか?」
ぎゅうと音がするんじゃないかと思うほど抱き締められる。
「我の側に居ても構わぬと?」
また、そのせいで傷付く事があるかもしれない。それでも?
「秀吉……。」
「慶次。」
慶次は秀吉の背中に手を回し、強く抱きついた。
「お前が…秀吉が望んでくれるなら俺は……俺はずっと側にいるよ。」
「我と共にいると言うのか?」
ぎゅうと音がするんじゃないかと思うほど抱き締められる。
「我の側に居ても構わぬと?」
また、そのせいで傷付く事があるかもしれない。それでも?
「秀吉……。」
「慶次。」
慶次は秀吉の背中に手を回し、強く抱きついた。
「お前が…秀吉が望んでくれるなら俺は……俺はずっと側にいるよ。」




