戦国BASARA/エロパロ保管庫

一人遊び8

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匿名ユーザー

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「……ああ……」
 思えばそのときから、市はあの男から目が逸らせなくなっていたのだと思う。
 ぞわりとしたものが背筋を駆け抜け、体が内側から溶け出していくような妙な感覚を覚えた。
 己も戦闘に加わりたい、あの男の躍動する体を傷つけ、命の火を削ぎ落とし、
 その首を斬りおとしたい――と、焼け付くような切望を抱いたそのとき、
 長政の刀の一閃が、襲撃者の胴間をしたたかに打ち据えたのだった。
「あぁ……市は、市は……!」
 白濁した液体が、市の身のうちの泉からあふれ出していく。
 ――その後、男は親衛隊に全身を押さえつけられ、高手小手に戒められて大地のうえに蹴倒された。
 その時の男の表情を、市はいまだに忘れられない。
 あらぬ屈辱に眉根を歪ませ、どこか内臓でも負傷したのか、唇を吐き出した血にまみれさせながらも――
 彼の双眸ばかりは、炯炯と、どこまでも苛烈に鋭かった。
 人間に縛された手負いの獅子のような面差しに、一瞬で、欲情した。
 火酒を干したように、胸中がかっと燃え滾った。
 そんな自分を浅ましいと逡巡する暇すら、なかった。
 男たちが戦場へ赴く前に、湯女や芸者相手にさんざ遊蕩の限りを尽くすその理由が、
 市にはようやくわかった気がした。
 だって、女の身であろうとも、こんなにも『欲しくなる』瞬間があるのだから。
 たまらぬ飢えを満たすように、喉の渇きを潤すように、ただ目前の異性が、
 その肉体が欲しい、欲しい欲しい欲しい、と全身が泣いて叫んで戦慄いて、
 統御できぬ瞬間があるのだから。男ならば――きっと――
一人遊び9

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