忠勝が目を閉じてしばらく待っていると、半刻も経ずして白い寝衣を身に付けた家康が現れた。
ゆったりとした小袖だが、それでも胸が主張していないところをみるとさらしで潰してあるらしい。
用心深い家康らしかった。
ゆったりとした小袖だが、それでも胸が主張していないところをみるとさらしで潰してあるらしい。
用心深い家康らしかった。
「忠勝」
ずっと褥に座して主の帰りを待っていた鎧姿に半ば駆け寄るように近づくと、
子が親を慕うように腕を伸ばした。忠勝は柔らかくその手を受け止めて、
差し出された手の平を捧げ持つように重ねると、手の甲にそっと口付ける。
手を差し出した方はくすぐったそうに笑ったが、口付けた方は生真面目そうな顔のまま顔を上げて、
腕と腰に手を回すと膝の上に抱き寄せ、そっと家康の頬を両の手の平で包み込むと、おずおずと唇を重ねた。
子が親を慕うように腕を伸ばした。忠勝は柔らかくその手を受け止めて、
差し出された手の平を捧げ持つように重ねると、手の甲にそっと口付ける。
手を差し出した方はくすぐったそうに笑ったが、口付けた方は生真面目そうな顔のまま顔を上げて、
腕と腰に手を回すと膝の上に抱き寄せ、そっと家康の頬を両の手の平で包み込むと、おずおずと唇を重ねた。
黒鉄の指が壊れ物を扱うかのようにぎこちなく動く、その感触が気持ちよい。
目を細め、手の平に頭を預けて唇の感触を楽しんでいたが、
そのうちただ重ねることには飽きた家康は、僅かに唇を開いて忠勝の唇を舐った。
柔らかい唇がぴくりと動いて反応を示したのに気をよくして、舌で割り開くと歯列をなぞる。
しばらくはなすがままにされる忠勝だったが、ややあって濡れた音を立てて家康の唇を吸い始めた。
激しくなる口付けに息が苦しくなり、家康は顔を背けたが、唇からとろりと滴る唾液を舐め取られ、
次いで健康的で柔らかな頬や瞼に唇を落とされる。背筋がぞくぞくした。
目を細め、手の平に頭を預けて唇の感触を楽しんでいたが、
そのうちただ重ねることには飽きた家康は、僅かに唇を開いて忠勝の唇を舐った。
柔らかい唇がぴくりと動いて反応を示したのに気をよくして、舌で割り開くと歯列をなぞる。
しばらくはなすがままにされる忠勝だったが、ややあって濡れた音を立てて家康の唇を吸い始めた。
激しくなる口付けに息が苦しくなり、家康は顔を背けたが、唇からとろりと滴る唾液を舐め取られ、
次いで健康的で柔らかな頬や瞼に唇を落とされる。背筋がぞくぞくした。
熱い。
薄い布越しに伝わる熱も、しがみ付いている鎧から直に感じる熱も、冬の寒さを忘れさせるほど熱かった。
冬の夜長4
冬の夜長4




