「まつめは、犬千代様とご一緒しとうございます」
それが本当の理由。
澄んだ空気に決意を込めた声が響き渡る。
それが本当の理由。
澄んだ空気に決意を込めた声が響き渡る。
「い、いかん!それだけはいかん!」
「………」
答えは予測していた。
きっと反対されるだろう、だがここで折れるわけにはいかない。
「武門の家にござりますれば、家を守り夫の帰りを待つのが嫁の務め。
ですが犬千代様、貴方様と共に戦果を挙げ、共に帰還しとうございまする。
どうか、まつめの願いを聞き入れてくださいませ」
「それは某の無事を確信していないということか?」
「! そうではございませぬ!!」
違う、言いたいことはそれではない。
第一、利家は強い。そう簡単に倒れる武人ではないのだ。
「…まつは……犬千代様と離れるのがつらいのでございます…」
片時も側を離れたくない。
大丈夫だと頭ではわかっていても、やはり心配してしまう。
今何をしているのだろうか、怪我はしていないだろうか、空腹に泣いてはいないだろうか。
そこまで考えると、いてもたってもいられなくなる。
まつには、“待つ”だけの苦しみを科せられるのだ。
「………」
答えは予測していた。
きっと反対されるだろう、だがここで折れるわけにはいかない。
「武門の家にござりますれば、家を守り夫の帰りを待つのが嫁の務め。
ですが犬千代様、貴方様と共に戦果を挙げ、共に帰還しとうございまする。
どうか、まつめの願いを聞き入れてくださいませ」
「それは某の無事を確信していないということか?」
「! そうではございませぬ!!」
違う、言いたいことはそれではない。
第一、利家は強い。そう簡単に倒れる武人ではないのだ。
「…まつは……犬千代様と離れるのがつらいのでございます…」
片時も側を離れたくない。
大丈夫だと頭ではわかっていても、やはり心配してしまう。
今何をしているのだろうか、怪我はしていないだろうか、空腹に泣いてはいないだろうか。
そこまで考えると、いてもたってもいられなくなる。
まつには、“待つ”だけの苦しみを科せられるのだ。




