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戦国BASARA/エロパロ保管庫

佐助×幸村(♀)22

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匿名ユーザー

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緋色の打ち掛けは体に巻きつけたままだったけれど、ふと気づけばいつの間にか、目の前の人の体からは震えが消えていた。
青かった顔にうっすら朱がさして、瞳にももう、怯えの色はない。
俺のほうといえば、未だに情けなくがたがた震えているってのに。
茶色の目がまた、ぱちくりと瞬く。
妙にじっくりと俺を見つめ、それから旦那は少しだけ、首をかしげた。
「忍びは、何かを大事にすることができないものなのか?」
「……お聞きの通りね」
「さようか」
ポツリと呟いて、何かを考え込むようにうつむく。茶色の髪で顔が隠れた。
そのつむじを眺めているうちに、だんだん嫌な予感がしてきた。
この人がもの考えると、大概変な方向に話が進むんだ。
こんな時さえ昔からの習慣で、いろんな小言が頭の中で渦巻きだす。
ばさりと髪が揺れた。また上がった顔が、今度は探るように俺を見つめてくる。
「もう一度問う。佐助は、某の婿になるのが嫌ではないのだな?」
「……旦那。人の話、聞いてた?」
「しっかり聞いて熟考しておる」
さよですか。
また考え込むようにうつむき、うんうんと何度か首を振って、やがて旦那はゆっくりと顔を上げた。
まだ少し引きつる口元に、刷いたような笑みが浮かぶ。

「あいわかった。では、それでよい」

びょうびょうと風が鳴く。
月が昇ったのか、闇に沈んでいた障子の面が、ふいに明るくなった。
「……先日、佐助がおらぬうちに、前田のご夫妻がいらしてな。そのときお聞きしたのだが、夫婦には夫婦道というものがあるそうだ」
唐突に始まった話に、挟みかけた疑問は、外の光を弾いて輝きだした緋色の打ち掛けの
美しさにかき消された。
暗闇に慣れた目には、鈍い金糸の模様さえひどく眩しい。
俺がそれに目を奪われている間に、旦那はやっぱり薄く笑みを浮かべたまま、ポツリポツリと話し出した。

それは一人ではなく、二人で行く道。
一人で抱えきれないものができても、二人なら背負っていける。
一人が疲れて動けなくなっても、二人なら支えあって行くことができる。
そうして二人で長い道を、どこまでも、どこまでも共に歩いていく。
それが夫婦道というものなのだと。

「聞いたときは、よくわからなかったが。改めて考えてみれば、夫婦とは便利なものなのだな。某、少々誤解しておったかもしれぬ」
うつむいてふと笑い、顔を上げる。
そうして旦那はまた俺を見つめ、ひどく静かな声で囁いた。
「佐助が一流の忍びであること、某も、お館様もよく知っておる。佐助以上の忍びなど
この日の本にはおらぬだろう。お前がそれを誇りに思っていることも、わかっているつもりだ」
言い返す言葉も浮かばず、ただぼんやり見返す俺の前で、僅かな光に照らされて、緋色の打ち掛けがそれを纏った人ごと、鈍く輝く。
「だから佐助はそのままでよい。生涯かけて一流の忍びの気概と矜持、見事貫き通すがよい。某のことなら気にせんでもよい。己が身、己が家、守れぬほどこの幸村、弱くはない。そしてお前の言うように、忍びゆえにお前がまた、何かを捨てねばならぬときがきたとしても」
薄い月明かりの中、一点の曇りもない笑顔が浮かんだ。

「そのときは某が、佐助の大事なものを守ってやるゆえに」

某と佐助は夫婦になるのだから、夫婦道ができるのだぞ、と何故だかひどく楽しそうな声に、がくがくと体から力が抜けた。
ちょっと待って。あんた、なにいってんの?
力と同時に、いたたまれなさもイラつきも、頭ん中一杯の小言も、腹ん中一杯に満ちていた恐怖まで、抜け落ちていく。
目の前が真っ白で、この俺が、ものを考えることもできない。茫然自失ってのは、
きっとこういう状態を言うんだろう。
俺の頭ん中より白い、淡い光の中で、茶色い頭がそっと下がる。
「だから、某のそばにいてくれ」



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