勝手にコンサルティング福井
へしこ!!(映画)
最終更新:
c291
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名称
- へしこ!!
概要
- ふくいブランド大使である女流映画監督の小鶴氏が制作した自主制作映画。福井県が舞台。
- 小鶴さんは、同大使自主的活動支援補助金を活用。脚本、監督も担当し、2006年12月から坂井市や勝山市などでロケを行った。(福井新聞ONLINEより)
- 暖冬だったため雪のシーンが撮れずに苦労したらしい。(舞台挨拶より)
- 撮影期間が5日しか取れずに苦労したらしい。(舞台挨拶より)
- 福井県内のクリエーターが集結して出来た映画らしい。(パンフレットより)
ストーリー
- 東京で幻想を見る病気「トリップ症候群」と診断された虹子が、20年ぶりに福井に里帰り。一風変わった家族や職場での触れ合いを通じ、成長していく姿をコミカルに描く。登場人物の大半は福井弁。えちぜん鉄道沿線や三国町、恐竜博物館などが巧みに物語に織り込まれている。(福井新聞ONLINEより)
上映時間
- 55分
監督・脚本
- 小鶴(こづる)(坂井市春江町出身)http://ko-du-ru.com/
出演
- 石井春花(横浜市)http://ishiiharuka.com/
- 近藤虹子(主人公)
- 岡田広
- 博(兄)
- 土田則夫
- 則男(父)
- 真田恵利
- 愛理(妹)
- 柴田美幸
- 米子(妖精)
- 自主映画サークル「HOUND PROJECT」(あわら市)http://www.geocities.jp/houndproject/
スタッフ
- プロデューサー 高橋紀子
- 企画・製作 「へしこ!!」製作実行委員会
- メディアプロモーション 朝井巧
- ジョイントプロデュース 武田将一朗
- キャスト・撮影協力 HOUND PROJECT
- 製作マネージメント 高柳勝彦
- 広報サポート 青柳淳一
- 音楽 森永康之/新保拓之(Tコンソート)
- 主題歌 「へしこ!!」 楽衆玄達
- 挿入曲 「三国節幻想」 ピアノ:高木裕美/編曲:後藤丹
- 編集 田中康夫(media-family)
- ポスターデザイン 景山直恵(artisan and partners)
- スチール 牧野佳奈子
- プリント 笹原修之(Hello Print)
スペシャルサポート
- 魚志楼/ポート・ダイク
撮影協力
- 福井県立恐竜博物館
- えちぜん鉄道株式会社
- 三国湊づくりプロジェクト実行委員会
協力
- グランディア芳泉
- 有限会社源田自動車商会
- MAIYA BODY
- Eight IT consultant(ふくいブランド人.jp FUKUIBRANDSHOP)
後援
- 福井県
- 福井県教育委員会
- 勝山市
- 勝山市教育委員会
- 坂井市
- 坂井市教育委員会
- あわら市
- あわら市教育委員会
- 福井フィルムコミッション
- 福井テレビ
上映
- 2007年04月07日 福井市響のホール 13:30・16:00 前売1,000円 当日1,000円
- 2007年04月14日 あわら市観光会館 18:00 前売1,000円 当日1,500円
- 2007年04月15日 ふくい南青山291 14:00 前売1,000円 当日1,500円
ネット検索による評判
「どんなに喧嘩しても次の日には『おはよう』と言えるのが家族だろ!?」という平凡だが奥の深い名言に感動した。福井Loveのみなさんにはぜひ見てもらいたい。(Yoshi/Teku2歩こさ)
映画は、コミュカルな作品なんですが、しっかりと家族愛を描いていて、見ごたえも十分ですよ。おすすめできますね。(クチコミまっぷSTAFFブログ)
へしこ!!とても面白かったです。観れなかった方に申し訳ないくらい。(小鶴ブログのコメント)
5年ぶりに映画を見たんですが^^;、出会えた映画が「へしこ!!」で本当によかったと思っています。(小鶴ブログのコメント)
- 批判していたり問題提起していたりするサイトは皆無。ネット上の感想はほぼ手放しで褒めている。(蟹)
- そりゃそうだろ。この作品を「あ・え・て」批判しちゃうなんて輩は、人間のクズである俺(越)や社会のゴミであるお前(蟹)ぐらいしかいないはずだ!!(越)
症状
総合点数(100点満点中)
具体的な症状
- 観た者の創作意欲が結果的に掻き立てられる。
- 複数人で観た場合、観終わった後の会話が手に負えないくらいに弾む。
- 響のホールでは光量不足で終始うす暗かった。
- 終盤の「浜辺の喧嘩シーン」でのカメラワークは不可解すぎる。
- 全体を通して演技・演出が酷すぎる。
- 主人公をはじめとする各登場人物に感情移入出来ない。
- 各登場人物の言動に至る「動機」が極めて不明瞭である。
- 主人公の福井の実家にまるで生活感が感じられない。
- 「ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け」(山川直人)的な80年代サブカルものが作りたくて大失敗したような印象。
- そもそも何故にタイトルが「へしこ」なのか全く解らない。
- 会場によって当日券の値段が異なるのは問題だ。
- 正直、「金を取って観せる作品」の水準に達していない。
- 仲良しサークルで作った内輪ウケ思い出ビデオみたいだ。
- ふくい南青山291(070415)での舞台挨拶時(女医役が進行で監督が受け答える)に「へしこ」のイントネーションを間違い、「嶺南」を「りょうなん」と読み、正確な伝達自体が出来ていなかった…との噂あり。
- アンケートの「ご覧になられた感想を教えてください。」という項目で選択肢が「a・おもしろかった」「b・感動した」「c・ふつう」「d・その他」の4つしかなく、肝心の「おもしろくなかった」や「不満に思った」や「福井の良さを表現しているとは思えない」などが「d・その他」に全てまとめられてしまっている点はいかにも村社会福井的であり発信サイドが大怪我をしないフィルターにはなっているが、活発な意見が引き出せない為かえってマイナスだ。
(以上蟹)
- 上映後の周囲の観客の雰囲気から、福井の人の我慢強さと寛容さを感じ取れる。
- 主人公にしか見えない天使?まで登場するものの、それが物語の上で特に意味がないってのは新鮮。
- 苦労して撮った割りに「雪のシーン」に意味がない。そもそも三国にそんな雪は積もらないし。
- 「東京のシーン」なのに東京である事が良く分からない。
- 妹が喫茶店で男の口のクリームをペロリのシーンって何だったの?
- 「バナナチップスラブ」(高城剛)的なあざとい系が作りたくて大失敗したような印象。
- 監督はまあ良い。それよりOKを出した周囲の大人たちにちょっとキレル。
(以上越)
- 越の意見がベースではあるが、この現象の最大の問題は「当映画が存在する事」ではなく、「自治体の予算や労力、放送局の後援など沢山の福井の有識な大人達が周りを固めているにもかかわらず、このレベルの映画しか出来なかった事。そして出来上がってしまったこのレベルの映画を有料上映する事態にブレーキがかからなかった事」である。
(以上蟹)
■2007-05-30追記
監督本人のコメントにビビッた?そういう訳ではないが、フォローのために良いところも書いておく。映像作品としての評価は前述のとおりだが、物語のベース自体は良いってのは当初から蟹とも意見の一致していたところ。公開した作品なのであらすじ位は書いてもいいだろ。
監督本人のコメントにビビッた?そういう訳ではないが、フォローのために良いところも書いておく。映像作品としての評価は前述のとおりだが、物語のベース自体は良いってのは当初から蟹とも意見の一致していたところ。公開した作品なのであらすじ位は書いてもいいだろ。
<あらすじ>
母が兄姉妹の3人兄弟のうち、姉だけをつれて家出した。連れて行かれた姉は父兄妹との別れに加えて、母も仕事で帰りが遅く、毎日一人で寂しい思いをして育った。一方、妹は母が自分ではなく姉だけを連れて行ったことに疎外感を感じ、選ばれなかった自分は捨てられたような惨めな気持ちで寂しい思いをして育った。
そんな違う寂しさを抱えた二人が、やがて再会。わだかまりでギクシャクした生活がスタートするが、日常の出来事を通じて思いをぶつけあう中で許し合い、家族のつながりを再確認していく…。
母が兄姉妹の3人兄弟のうち、姉だけをつれて家出した。連れて行かれた姉は父兄妹との別れに加えて、母も仕事で帰りが遅く、毎日一人で寂しい思いをして育った。一方、妹は母が自分ではなく姉だけを連れて行ったことに疎外感を感じ、選ばれなかった自分は捨てられたような惨めな気持ちで寂しい思いをして育った。
そんな違う寂しさを抱えた二人が、やがて再会。わだかまりでギクシャクした生活がスタートするが、日常の出来事を通じて思いをぶつけあう中で許し合い、家族のつながりを再確認していく…。
って感じだろう。良いストーリーだ。カンヌ受賞作のあらすじでもおかしくないくらいだ。ストーリーを真っ直ぐ伝えることに集中すれば、もっといい作品になったと思う。そして、そうならなかったのは何故だ?ってのが、今回の低評価の理由なのです。
(以上越)
(以上越)
自分も書いとこう。小鶴さんのブログにココへのコメントの件が載っていたのでほぼ間違いなくご本人であろう、という事で、改めて作品の質における責任者が直接登場するとやりづらさと共になんだか感慨深いものもある。
私も越とほぼ同意見。作品を見終わった後に知人にストーリーを口頭で説明したところ、「なんか、いい話じゃん」と良好なリアクションが帰ってきた事からも「ストーリー自体は多数の観客に好印象を持って受け入れられる」と言えると思う。そんな「良いと思った点」を当初、このページで触れなかったことについては偏りが生じてしまったと反省はしているが、改めて冷静に考えても点数については変わらない。
後に見た「福井青春物語(映画)」の影響で相対的に「へしこ!!」の印象はずいぶん良くなったが、飛躍的に上昇したわけでもないのでわざわざこのページで「アレよりは数段マシ」的な比較記事としては触れなかった。
元々「インディーズ映画」と「映画」を区別しようにも、インディーズ映画というものを観たことが無い私としては、直後の感想は「衝撃」の一言だった。その「衝撃」の半分ほどが↑に書かれている訳だが、とにかくやっぱり「演技・演出・技術・時間」がものすごく足りないように思える。
特に「時間」が少なすぎたのはこの作品にとって致命的だったのではないだろうか。
(以上蟹)
私も越とほぼ同意見。作品を見終わった後に知人にストーリーを口頭で説明したところ、「なんか、いい話じゃん」と良好なリアクションが帰ってきた事からも「ストーリー自体は多数の観客に好印象を持って受け入れられる」と言えると思う。そんな「良いと思った点」を当初、このページで触れなかったことについては偏りが生じてしまったと反省はしているが、改めて冷静に考えても点数については変わらない。
後に見た「福井青春物語(映画)」の影響で相対的に「へしこ!!」の印象はずいぶん良くなったが、飛躍的に上昇したわけでもないのでわざわざこのページで「アレよりは数段マシ」的な比較記事としては触れなかった。
元々「インディーズ映画」と「映画」を区別しようにも、インディーズ映画というものを観たことが無い私としては、直後の感想は「衝撃」の一言だった。その「衝撃」の半分ほどが↑に書かれている訳だが、とにかくやっぱり「演技・演出・技術・時間」がものすごく足りないように思える。
特に「時間」が少なすぎたのはこの作品にとって致命的だったのではないだろうか。
(以上蟹)
処方箋
■蟹田蟹蔵の処方箋
- 撮り直す方向で。
- タイトルを大切にするために若狭でロケ。
- 原発がらみで関電からの莫大な補助金を狙う。
- 福井つながりでサイバーエージェントの藤田晋から莫大な援助金を無理矢理狙う。
- 人間をちゃんと描く。
■越光蕎麦之助の処方箋
- 一時間弱に詰め込めるエピソードや伏線はどれくらいか真剣に考える。
- 本音で批判し、話しあえる仲間をつくる。
- 分かってる系の人にしか見せない。
未来の「へしこ!!(映画)」
■蟹田蟹蔵の未来予想図
- 制作費100億円で110分映画「へしこ!!」が完成。
- 主演は沢尻エリカ、妹役は宮崎あおい。監督は小鶴&ヴィム・ヴェンダース。
- カンヌを獲る。めでたしめでたし。
■越光蕎麦之助の未来予想図
- チョイ役で美輪明宏が出演して、立派なB級サブカル映画として認めてもらえる。