アルディティとは第一次世界大戦時のイタリアの突撃部隊。オーストリアハンガリー軍の突撃部隊を模倣したもの。ナショナリズムと反共産主義を共有した。
概要
1915年10月頃に前身的組織が存在し、1917年夏に正式にカテゴリー化。戦線の膠着打破と歩兵の戦力減耗対策として、主に志願兵から徴募された。当初は中隊・大隊規模だったが、1918年半ばには2個師団規模に拡大。急襲・奇襲・肉弾戦を専門とし、特殊訓練を受けた。特徴的な装備・儀礼として、黒一色の軍服、短剣(プギナーレ)、剣を天にかざす挨拶、「A noi!」(われわれのもとに!)の雄叫びがあった。高揚した士気、暴力の神聖化、怒れるナショナリズム、攻撃的な生気論(vitalismo)、冒険嗜好が「アルディーティズモ」(arditismo)と呼ばれる生き方を形成。日常の市民生活や自由主義政府を蔑視した。
戦後
1918年、ディアス将軍の命令で一部をリビアなどに派遣し、残りを解散。しかし、戦場からの急激な日常復帰に不満を抱き、1919年1月にマリオ・カルリらにより「イタリア・アルディーティ協会」が結成された。この協会は反マルクス主義的な急進的方向を志向。一部はガブリエーレ・ダンヌンツィオのフィウーメ占拠(1919-1920)に参加し、異様な雰囲気を生んだ。1920年末のフィウーメ崩壊後、多くのアルディーティがベニート・ムッソリーニのファシズム運動に合流。戦闘ファッシやスクワドリズモの中核を形成し、ムッソリーニに利用されて軍隊化された。一方、ムッソリーニを拒否した者たちは1921-1923年に「人民アルディーティ」(Arditi del Popolo)を組織し、ファシストの暴力と闘った。
思想的特徴
純粋な祖国愛、未回復地併合主義・膨張主義。
神話的英雄主義、流血を通じた名誉回復。
反社会主義(社会主義者の反戦運動への憎悪)。
戦争成金ブルジョワジーへの敵対。
未来派とのつながり:1918年9月、未来派のマリオ・カルリが「アルディーティへの最初のアピール」を発表し、アルディーティを「戦争の未来主義者」「国民の真の前衛」と称賛。戦後政治・芸術の革新者として期待した。
神話的英雄主義、流血を通じた名誉回復。
反社会主義(社会主義者の反戦運動への憎悪)。
戦争成金ブルジョワジーへの敵対。
未来派とのつながり:1918年9月、未来派のマリオ・カルリが「アルディーティへの最初のアピール」を発表し、アルディーティを「戦争の未来主義者」「国民の真の前衛」と称賛。戦後政治・芸術の革新者として期待した。
影響
アルディティの儀礼(黒シャツ、短剣、雄叫び)はファシズムの黒シャツ隊に継承された。戦後の不満と暴力志向がファシズム台頭の原動力の一つとなった。一方で、人民アルディーティは反ファシズム抵抗の象徴でもある。