矢嶋尋(やじま ひろ)は、日本の学生運動家であり、全日本学生自治会総連合(通称全学連)の委員長を務める人物である。学習院大学文学部に在籍し、2024年9月の第85回定期全国大会において新左翼系全学連として初めての女性委員長に選出された。

概要
2020年秋から全学連での活動を開始し、東京オリンピック粉砕闘争、安倍国葬粉砕闘争、三里塚農地強制執行阻止闘争、G7広島サミット粉砕闘争、広島原爆の日における反戦集会規制打破などの現場で先頭に立った経験を持つ。これらの闘争を通じて、国家権力や警察による弾圧に対する抵抗の有効性を強調し、革命運動の展望を訴えている。彼女は中核派(革命的共産主義者同盟全国委員会)系の学生組織であるマルクス主義学生同盟に所属し、女性解放、パレスチナ連帯、安保粉砕、日帝打倒、天皇制粉砕などのスローガンを掲げて活動を展開してきた。
2025年に入り、中核派内部で学生戦線を担う石田真弓の除名・解任をめぐる対立が発生した。矢嶋は当初、夫の女性差別的態度を問題提起として告発したが、組織中央が頭越しに処分を決定したことを「階級犯罪」と批判し、弾劾声明を発表した。これにより多くの全学連活動家が彼女を支持し、中核派中央派(安田派などと呼ばれる)からの離脱状態が生じた。2025年11月には「全学連通信」を独自に発行し、「全日本学生自治会総連合(矢嶋委員長)」を名乗る組織として活動を継続している。この分裂はメディアでも「矢嶋派」として報じられることがあり、中核派全学連の分裂が決定的になったとされる。