MADの作り方について

MAD動画を作ってみたいけど作り方がわからない…
でも500年先を行く科学力を持っていなくても、無料ソフトだけでMADは作れるんDA!
専門的なことはともかく、程よく編集ソフトについても紹介してみるんDA。

音声MADwikiや他のニコニコ関連wikiの講座も見てみるといいんDA。非常に参考になります。
併せてチャー研MAD支援コミュ@wikiにも目を通しておくと良いと思います。

記述内容は全てWindowsを使用していること前提に書かれているのが分かるだろう?
他のOS利用者の方は↓の一覧を参考にするんDA。
+ Mac OS X / Linux版が存在する編集ソフト
下記Windows向け解説に掲載しているものは(特殊例を除き)説明を省きます。
もちろんこれが全てではないので、他のを探している方は是非検索してください。
簡易一覧ですので、ソフトに公式ページへのリンクは致しません。
ソフト 対応OS 簡易説明
After Effectsなど
Adobe製ソフト全て
Win/Mac
Javie Win/Mac
iMovie Mac 動画編集ソフト
Mac新規購入者のみ無料、既存ユーザーは購入
Final Cut Pro Mac プロにも使われている高性能動画編集ソフト
有料
Autodesk Smoke Mac こちらもプロ向け高性能動画編集ソフト
有料
Avidemux Linux 動画編集ソフト AviUtlと同等の立ち位置
オープンソース(無料)
OpenShot Video Editor Linux 動画編集ソフト 3Dタイトル等一部処理は他ソフトとの連携で実現
オープンソース(無料)
Pitivi Linux 動画編集ソフト
オープンソース(無料)
GIMP Win/Mac/Linux
Pinta Win/Mac/Linux GIMPより軽量な画像編集ソフト
オープンソース(無料)
REAPER Win/Mac/Linux
Audacity Win/Mac/Linux
WavePad Mac 音声編集ソフト
無料
GarageBand Mac DAWソフト Apple公式
無料
Ardour Linux DAWソフト
オープンソース(無料)
MixMeister BPM Analyzer Win/Mac
つんでれんこ Win/Mac/Linux TDEnc2として存在、一部機能削減の上一部機能強化
TDEnc2は公式対応こそMacだが他OSも少しの改良で使用可能


どうしてもWindows版を使いたい!という場合、CPUレベルで変換(≠エミュレーション)してくれる「Wine」というオープンソースソフトが存在します。MacではX11.app経由で動作させますが、それでは非常に速度が遅くなります。そこでMacネイティブ移植し製品化した「CrossOver Mac」、製品化せずに無償配布している「NXWine」が存在します。詳しくは検索してください。







基本的な作り方

MADには音MAD(東方充電男などの曲に合わせて素材を乗っけるMAD)やそれ以外のMAD(きちれこ!などの非音MAD、手描きMAD、PV風MAD等)といったジャンルが存在していますが、ここではチャー研MADでも非常に盛んな音MADについての紹介をしてみます。

※MADの作り方は人によって異なります。大体はこの通りに作っていると思いますが、必ずしもここの通りにすればいいという事ではありません。

① 素材、編集ソフトを揃える

まずはこれらが無ければ何も始まりません。
事前に必要なものをDLしておきましょう。
とりあえず音声編集ソフトならREAPERと素材切抜き用にAudacityもしくはSoundEngine
動画編集ソフトならAviUtlをおすすめします。
慣れてきたらNiVEや有料ソフトの体験版(REAPERv1.x以降含む)も試してみるといいでしょう。

音声素材は細かい部分(エ゛エーイだけ、ボルガ博士、お許しください!だけ等)を切り抜いてWaveファイルで保存しておくと、制作時にいちいち切り抜く手間が省けて便利です。
※最初からいきなり大量に切り抜こうとすると挫折しやすいです。まずはよく使う素材のみを切り抜いて、後々必要な素材も揃えていった方がキチ吉です。
スターターセットを利用するのもありでしょう。チャー研MAD支援コミュ@wikiのトップページにダウンロードリンクがあります。

たまーにBB素材(後述)等の特殊な素材がうpされることがあります。
ニコニコ動画やYoutubeの素材はCraving Explorer等のダウンロードソフトを使えばDLすることが出来ます。
ファイル形式は動画はAVI、音声はWAVにしておきましょう。(「変換なし」で保存すると投稿された動画のファイル形式と同じ状態でDLできますが、MP4動画は編集するときの動作が重く不便な為、動作が気にならないという人以外は最初からAVIで保存した方が良いです。
音声がWAVなのは、REAPERv0.999でmp3を編集すると切り取った部分にノイズが入る場合が多い為です)

② 使用する曲を決める

音MADで使用する曲を準備しましょう。
※ニコニコで知名度のある曲は大体音声MADwikiの曲データ集に載っているので参考にするといいんDA。

曲を決めるときの注意点としては、楽譜もしくはMIDIが有るか(耳コピできるなら不要)BPM(曲のテンポ)が分かるか曲の長さ等に注意しましょう。
チャー研音MADでは音合わせ(曲と同じ音階で魔王様の断末魔などの素材を乗っけること。分かり易い例がきかんしゃマオーマス)
をやる場合確実に音程が合ってないとダメなので、メロディの音階が確実に分かる必要があります。
耳コピが出来ない人は楽譜やMIDIを入手できる曲を選ぶようにしましょう。
BPMは特に音声編集のときに重要なので事前に調べておきましょう。曲の途中でテンポが変わる曲や生演奏などのテンポが一定しない曲は、やや難易度が高いため初心者にはおすすめしません。
作り続けるとBPMを使用せず作っちゃうことも慣れで出来てしまいますが、やはり初心者のうちはBPMに頼るべきです。
曲の長さについては大体短い曲で30秒~1分、長くても3分未満の曲が丁度良いと思います。長すぎるとネタ詰まりして後半が尺稼ぎになってしまうこともあるので程々の長さで。

③ 音声を作る

音声編集ソフトで使用する曲を読み込んで、あとは自分の思うようにチャー研素材を貼り付けて音MADの音声を作りましょう。
ソフトの詳しい使い方についてはうまく説明できないのでここでは省略します。
REAPERの場合は、まずBPMという欄を探しそこに調べたBPMを記入するとリズムが取りやすいです(初めのうちは波形のみに頼るよりもリズムが非常に安定します)。
また、表示→Show Media Explorerにチェックを付けておくと、素材の試聴が出来たりドラッグして配置しやすくなるので便利です。
※ここら辺はニコニコにうpされてある講座動画を見ると分かり易いです。丸投げだって?気にするな!
よく使われる素材の音階や詳細はこちら(チャー研MAD支援コミュ@wikiに飛びます)
チャー研wiki内での素材詳細はこちら

素材を配置し終えたら音量調節(音割れが目立たない程度に)や必要に応じてパンの振り分け(音を左右どちらかに偏らせること)をしましょう。
慣れてきたらエフェクトをかける等して音作りをしていくといいでしょう。
完成したら音源をwavファイルで出力します。(REAPERならファイル→レンダリングから出力できる)
出力設定は44100Hz16bitにしておくように。他のソフトで読み込むときにエラーが起きる可能性が有る為、なるべくこの設定で出力するようにしてください。
(WAVビット深度は初期状態で24bitに設定されているので注意。24bitはかなりのソフトで読み込めません)

④ 動画を作る

音MADの音声が出来たら最後に動画を作ってMADを完成させます。
よく「音声と動画どっちを先に作るの?」と言う人を見かけますが、基本的には先に音声を作ってそれをベースに動画を合わせた方が良いです。
ちなみに普通のMADの場合は音MADをねじ込まなければ基本的に動画制作ソフトで十分です。

とりあえずここでは前述のAviUtlで作る場合の簡単なご説明をします。
+ クリックすると説明がでてきます。
※詳しい作り方についてはAviUtl講座AviUtl集中講座の動画を各自見るといいんDA。

① 起動前に作者HPから拡張編集PluginをDLし、解凍したファイルをAviUti本体のフォルダへ入れます。
(拡張編集を導入して初めて真価を発揮するソフトなので必ず入れてください。本体のみでも編集できなくはないですが簡単な編集に限られます)

② AviUtl本体を起動後、設定→拡張編集の設定にチェックを入れてタイムラインを表示させます。

③ タイムライン上で右クリック→新規プロジェクトの作成を選択し、
画像サイズは4:3(標準サイズ)の動画を作るなら640×480、16:9(ワイド)の動画を作るなら854×480に設定します。
フレームレートは基本的には30、ぬるぬる動く動画を作りたいなら60(但し動画負荷は若干強め)fpsです。
※拡張編集メインで作る場合は、AviUtl本体の開くで動画を開かないでください。一部フィルタが効かない上拡張編集が触れられないところになるためそもそもタイムラインで編集できなくなります。

④ 右クリック→メディアオブジェクトの追加→動画ファイル→出てきたメニュー(出てこない場合はオブジェクト上でダブルクリック)の参照ファイルから動画を読み込みます。音声や画像ファイルも同じようにメディアオブジェクトの追加から読み込めます。
ファイルを直接ドラッグ&ドロップして読み込ませることも可能です。ただ動画ファイルをドラッグ&ドロップで読み込むと音声も一緒に貼り付けられるので、オブジェ上で右クリック→グループ解除をしてから音声を削除しておいてください。

⑤ 作った音声に合わせて動画を貼り付けて制作します。
右クリック→環境設定→テンポの数字を使用曲と同じにしておくとやや作りやすいです。
プレビューを見たいときは、表示→再生ウィンドウの表示にチェックを入れるかタイムラインでスペースキーを押すと再生ウィンドウが表示されて動画を再生することが出来ます。
但しプレビュー自体が重めなので参考になりにくいかもしれません。重いフィルタや3Dレイヤー機能を使うとスペック次第でチャー研もびっくりのカクカクプレビューになります。(出力すればしっかり効果はかかっています)
※拡張編集の機能については大百科の解説ページが非常に参考になります。細かいところまで詳しく書いてあるのがわかるだろう? いきなり全部見ようとすると疲れてしまうので、まずは基本操作の欄から少しずつ見ていくのだ。若貴!

⑥ 最後まで動画を貼り付けたら出力準備をします。
動画のミスが無いか点検に点検を重ねておきましょう。
このとき動画の最後の部分で本体画面の→|(一番右端にある右向きの矢印)のアイコンを押すのを忘れずにしてください。これを忘れると出力した動画に尺余り何も無い部分ができてしまいます。出力前に無駄な尺を削除することで防ぐことも可能です。
※余裕があればニコニコ動画まとめwikiを参考にして、入力プラグイン優先度やフィルタの順序も設定しておきましょう。

⑦ ニコニコ動画による通称再エンコードでの画質低下を防ぐためエンコード(動画の出力、変換)をします。
他のエンコードソフトを使用する場合
ファイル→AVI出力→未圧縮、PCM 44.100kHzで出力した方が限りなく問題が少ないです。が、ファイルサイズが非常に重くなるため容量に注意してください。
容量を抑えつつ劣化を防ぐためには、可逆圧縮コーデックというものを使います。例としてUt Video Codec Suiteと検索し、そこからダウンロードページを出し、Windows向けをインストールしてAviUtlを再起動してみてください。出力時の「ビデオ圧縮」から選択できるようになります。後はいつも通り出力しましょう。
万が一出現しなかった場合、Proxy Codec64をインストールして設定してみましょう。ただし64bit環境限定です。
もちろん、他の可逆圧縮コーデックを利用しても何ら問題ありません。
よく分からない方はUt Video Codec Suiteの場合YUV420と書かれているものを選ぶと基本的に劣化がないです。・・・が、後々解説するアルファチャンネルは保持出来ません。
{
AviUtlで直接投稿用にエンコードする場合}
ファイル→プラグイン出力→拡張 x264出力(GUI)Exを選びます。
※事前にプラグインを導入する必要があります。ニコニコ動画まとめwikiのMP4(H.264)エンコードのページを参考にするといいです。
ビデオ圧縮をクリックすると詳細な設定が出来ます。ここでの設定も上のwikiに書いてある通り設定しておいてください。
多少面倒ですが一度設定して設定内容を保存すれば次回以降は楽です。
ビットレートについては一般会員なら最大許容ビットレートを超えない程度(音声映像合わせて656kbpsまで)、プレミアム会員なら画質を優先するあまりビットレートを上げすぎないよう気をつけましょう。(映像は大体800程度が丁度良いかもしれません。むやみに上げても限界があるのでおすすめしません。音声なら128~192kbps程度で十分です)

⑧ 保存を押して出力を開始しましょう。
エンコードは動画ファイルやフィルタを多く使っていると非常に時間がかかるため気長に待ちましょう。

⑨ 動画完成!
音声までエンコードが完了したら後は動画が出来ているはずなので見てみましょう。
必ずミスが無いかなど確認しておくようにします。
他のエンコードソフトを使用する場合は、出力後にエンコソフトに完成した動画を突っ込んで投稿用の動画に変換しておきましょう。

⑤ 動画を投稿

これで君は今からMAD作者になるのだ!
投稿時は自動選択ですのでありえないはずですが作成時等にくれぐれもアスペクト比を間違えないように…
また、サムネイルの選択ミスや誤って別コミュに動画を登録をするといった凡ミスをしないよう気をつけましょう。最悪一旦消して再うpするハメになるので最後まで油断しないように。投稿するまでがMAD制作です。

   ξ


音声編集ソフト

音声編集ソフトにはDAW(でぃーえーだぶりゅーと読みます。ダウでもまあ可)と呼ばれる統合型の音楽製作ソフトと、主に素材の切り抜きや加工をする波形編集ソフトとその他専門的な用途で使用するソフトが存在します。
(REAPERやACIDならDAW、AudacityやSoundEngineなら波形編集ソフトといったところ)
音声MADwikiのソフトウェアの一覧も合わせて見るといいんDA。
※極論だとDAWソフトは全部音MADが作れるんDA。

REAPER

音MAD作成に関して一通りの事ができるDAWソフトです。昔から現在までずっと推奨されています。
トラック数は無制限!テンポが変わるごとにテンポマーカーを敷いて随時変更が可能なので簡単にリズムが取れます。
ピッチ変更がショートカットキーで出来るので便利です。素材の伸縮も非常に楽です。
最初から付属のエフェクトが入っていますが、VSTプラグインを入れることで更にエフェクトの幅を広めることも可能です。
DirectXプラグインも対応してます。Vegasを一度でも入れると入るはずです。

v0.999まではフリーソフトで最初のうちはこのバージョンで十分だと思います。1.x以降はシェアウェアです。非商用ライセンスで約5000~6000円ですので払う方は払いましょう。ただし60日間は試用可能です。
最新版だと音の伸ばしやピッチ変更が綺麗に出来るなどの利点が見られます。

v0.999の日本語化パッチはこちらからDLできます。旧バージョンの本体をDLしたい場合もここから辿ると行けます。
v3.x以降のバージョンも検索すると日本語化パッチが出てきます。
↓音MADでよく使うと思われるショートカット集
+ ...
Shift + 0:ピッチを1つ(半音)上げる
Shift + 9:ピッチを1つ(半音)下げる
(Shift + 7.8でピッチを0.01上下することが出来るが基本使わない。微妙な音程の際に細かい調整で使う程度)
Alt + 素材の端をドラッグ:音程を変えずに素材を伸縮できる(所謂タイムストレッチのこと)
Shift + 素材をクリック:複数の素材をまとめて選択できる
右クリックでドラッグ:選択範囲を決めて複数の素材をまとめて選択できる(v0.999では使用不可)
Ctrl + Z:1つ前の状態に戻す
Ctrl + Shift + Z:1つ後の状態に進む
Ctrl + C:素材をコピー
Ctrl + V:素材を貼り付け
Ctrl + X:素材を切り取る
Ctrl + S:プロジェクトファイルを上書き保存
Ctrl + Shift + N:素材をノーマライズ(音割れしない程度まで音量を増やす)
S:素材を分割する
P:トラックのパンのエンベロープを表示する(もう一度押すと隠れる。片方の耳から少しずつもう片方側の耳へ音を移動させる場合などに使用する)
V:トラックのボリュームのエンベロープを表示する(もう一度押すと隠れる。こちらも音量を少しずつ上げていく場合などに使用)
Space:再生/停止(一時停止したい場合はEnterかCtrl+Space)
トラック上でマウスホイールを回す:拡大/縮小
トラック上でマウスホイールを押す:再生位置を移動する(v0.999では使用不可)
F2:アイテムのプロパティを開く


RadioLine

曲の波形に合わせて別の音声を並べることで音声をMIXできるソフトです。音楽的知識が無い人向けです。
トラック数は4つまでです。wavファイルしか読み込めないので使用曲がmp3の場合はwavに変換する必要があります。
テンポマーカーを敷いたりピッチ変更をすることは出来ません。標準でエコーが使えます。


ピストンコラージュ

通称ピスコラ。素材をリズムに合わせてピッチ変更できるソフトです。
素材を読み込んでピアノロール上に配置することで、リズムと音程を楽にとることができます。元々ゲーム音楽制作ソフトとして開発されていますので、ある意味DTMソフトに分類されます。
BPMの設定が必須なので知らない場合には使用できません(曲とリズムがずれるため)。
また細かい素材の編集や曲とのMIXが出来ないため、上記のREAPERやRadioLine等のソフトと併用する必要があります。
極端に言うと音合わせしか出来ません。2回目になりますが他のDAWソフトと併用しましょう。
エフェクトも少々使えます。


Audacity

通称殴打。主に素材を切り出したりエフェクトをかけたりするときに使用するソフトです。
トラック数は無制限!このソフトのみで音MADを制作できなくもないですが、ピッチ変更や素材の伸縮が若干面倒で、
またテンポマーカーも使用できないため初心者にはおすすめできません。
ただし、現在のバージョンはREAPER同様VSTエフェクト使用可能、無音挿入が不要になっているなど機能が向上しています。


SoundEngine

素材を切り出したりエフェクトをかけたりするときに使用するソフト。上のAudacityと用途が似ています。
豊富なエフェクトを揃えていますが、トラック数は1つなのでMIXは出来ません。そういう場合はRadioLineを使うようにと開発者自身が言っています。
珍しくMac版が用意されていますがこちらはシェアウェアです。

WaveTable Mixer

MIDIの各トラックにwavファイルを割り当てて再生することが出来るソフト。
MIDIとwav素材を読み込むだけで、MIDIと同じ音階でwav素材を流すことが出来ます。
但しノイズが入りやすかったり細かい編集が効かなかったりするため注意です。
一応他のソフトでもこのソフトの代用は可能です。
楽なんですが、その分セリフのネタをつめ込まないと単純に浮きます。


ACID

昔から存在する有名DAWソフト。音声ファイルをループとして並べるループシーケンサの元祖です。見た目がREAPERと似ています。
有料ソフトではありますが、音声編集にかけては最高峰の機能が揃っています。おまけにREAPER同様ちょっとしたビデオ編集も出来ます。
BPMさえ分かればリズムは勝手にソフトが合わせてくれるので、波形などは全く見ずに作業ができるので便利です。
30日体験版がDL出来るので興味があったら使ってみましょう。一応ACID XPressというフリー版も存在しますが、お試し版のようなものなので素直にREAPERか体験版を使いましょう。

Melodyne(公式サイト消滅)

MIDIのような感覚で和音の音程を自由に編集できて更に音質もほぼ変わらないソフト。
人力ボーカロイドを作るときに使用するととても便利です。(ただし人力で必ずこのソフトを使うわけではありません。VSTエフェクトを駆使してREAPERで作ってる人やUTAUを使用して作ってる人もいます。)
有料ソフトなので体験版が存在します。editorは機能制限なしで30日間使用可能、studioは30日以上使えますが「保存が不可能」、「15分経過すると使用できなくなる」、「ビープ音が鳴る」等の制限があります。

VocalShifter

ボーカル編集ソフト。自然なピッチ変更が可能なのが特徴です。
Ver.2.xxよりさらにVSTエフェクトとしての呼び出し、wavファイルの対応形式・対応サンプリング周波数拡張、マルチトラック編集対応、ピッチ自動補正機能等が付いてより強力な編集ソフトとなっていますが、この内「VSTエフェクトとしての呼び出し」「wavファイルの対応形式・対応サンプリング周波数拡張」のみ有料機能(シェアウェアとして別途販売)となっています。


音声制作に役立つ補助ソフト

WaveTone

Waveやmp3の音声ファイルの音程を解析し、音階ごとの音量のグラフをピアノロール形式に表示するソフト。
使用曲や素材の音程を調べる時に便利です。解析→テンポ解析からBPMを調べる事もできます。手動テンポ解析も出来ますので、組み合わせると一番正確な数値が出てきます。
慣れるまで見づらいかもしれませんが、感度音量を弄ると少し見やすくなります。
ちなみにヘルプ→Shift押しながらバージョン情報→文字を消して「option」と入力してOKを押すと拡張設定が出来たりします。


MixMeister BPM Analyzer(公式リンク消滅)

音声ファイルのBPMを測定できるソフト。フォルダ内の音声ファイルのBPMをまとめて全自動測定可能です。
曲のテンポが一定じゃない曲は正確に測ることができないので注意してください。
今どうしても手に入れたいという場合は、数多くのミラーサイトがありますのでそこからダウンロードしてください。


動画編集ソフト

主に素材を切り貼りしてタイムラインに乗せて動画を作る目的のソフト。
基本的にはこれらのソフトで動画の形を作っていきます。
ここに乗っているのはほんの一例で、下記のリンクにあるように無料有料問わずかなり数があります。自分の合ったものを見つけてみましょう。
大百科の動画編集ソフト一覧リンク

AviUtl

動画ファイルを編集・加工したり、色んなコーデックに圧縮して出力したりできるソフト。
元々はエンコードソフトとしての役割が大きかったですが、拡張編集プラグインにより本格的な動画編集も可能になりました。
フリーソフトの中でも機能が非常に充実していて、これ1本で動画加工ソフトしての役割も十分果たせます。
さらにプラグインがあり色々なプラグインを導入することによって読み込める動画がかなり増えます。エフェクトも増加します。
本体はともかく最近は拡張編集プラグインが頻繁に更新されますので作者HPをチェックするようにしましょう。
ニコニコ動画まとめwiki解説ページMP4(H.264)エンコード解説
ニコニコ大百科解説ページ



Windowsムービーメーカー

Windowsに付属してある動画編集ソフト。直感的な操作ができるので初心者向けです。通称WMM。
高機能と銘打ってあるものの他のソフトに比べると機能は乏しいです。タイムラインが1つしかないので複数の動画を同時に貼り付けることは出来ません。
また長時間作業してるとフリーズしやすくなる欠点があります。
WMMで作った動画を直接投稿するとニコニコ側で確実に画質が劣化してしまうので別途エンコードソフトを使ってください。
Windows 7には最初から入ってないのでこちらから辿っていくとDLできます・・・が、Windowsライセンス違反の可能性があるためあまり推奨はできません。
後継ソフトのWindows Live ムービーメーカーは更に初心者向けを推し進めた結果タイムラインが無くなってしまった為おすすめ出来ません。


ニコニコムービーメーカー

ニコニコ動画公式の動画編集ソフト。
フリー版は静止画のみですが、swf方式で投稿されるため一番きれいな静止画ができるのが特徴です。ついでにswf方式動画のアップロードソフトとしても機能しています。
有料版でのみ動画作成ができますが余り質は良くないようです。10日間体験版があります。

Vegas

有料の動画編集ソフト。動作が非常に軽いですが、Vegas Movie Studio 9.0/Pro 9.0以降は固まりやすくなってます。
トラック数は現行バージョン(11および12)であればMovie Studio 11が10(動画)+10(音声)、Movie Studio Platinum 12が20+20、Proが無制限です。
オーディオ関係の機能も充実しててこのソフト1本でも音声映像が作れてしまいます。これで使えるオーディオプラグインはREAPERでも使用可能です。体験版は30日間試用することができます。


動画加工ソフト

主に動画を素材として加工したりエフェクトをかけたりする目的のソフトです。モーショングラフィックスソフトとも言います。
カット編集や音合わせには向いてないので、動画編集ソフトと併用して使う場合が殆どです。
操作性に一癖も二癖もあるのが特徴です。慣れるまでに時間がかかります。
大百科の動画加工ソフト一覧リンク

NiVE

高性能な動画加工ソフト。正式名はNicoVisualEffects。
よく略称の読み方について議論が出ます(ニーベ、ニーヴ、ナイヴ等)。統一されてないので人それぞれ読み方は違いますが、まあ気にするな!
プレビューが重かったり操作がやや難しかったりしますが、慣れれば複雑な編集も可能になります。
有志により作成されているプラグインを導入することで更にエフェクトの幅が広がります。
ver.1.xx系はver1.89で更新が終了し、現在はver.2.xx系が公開・開発されています。
ver.2.xx系からは大幅にデザインが変わり、下記のAfterEffectsに近くなりました。1.xx系統とのプラグインの互換性はありませんが既に充実されて来ています。


Javie

MacでもNiVEのようなものが欲しいと作られたソフト。Windowsでも使用可能で、将来的にはあまりマルチメディア編集関係が充実していないLinuxも対応する予定だそうです。
プレビュー時の音声再生能力に優れています。もちろんエフェクトもバッチリです。


After Effects

通称AE。有料ソフトの中でも最高峰の機能を持つ動画加工ソフトです。
但し値段が高い上技術も必要とするため初心者は手を出さない方が無難・・・。
まずはこれの踏み台として作成されたフリーのNiVEから試しましょう。



画像編集ソフト

主に静止画を加工したりするときに使用するソフト。ペイントツール、フォトレタッチソフトとも言います。
付属のペイントより下記のソフトを使うことをおすすめします。
こちらも無料有料問わずかなりの数がありますので、自分に合ったものを探し出してみてください。

GIMP

高性能の画像編集ソフト。クロスプラットフォームで、Windows・Mac OS X・Linux全て使用可能です。
フリーソフトですが機能が充実しており、画像を切り抜いたりする際にも便利です。
GIMP2を使おう
※現在上記のリンクは記述が古くなっています。

Pixia

フリーの画像編集ソフト。
GIMPより機能は少なめだと思いますが、操作はしやすいと思われます。

Photoshop

非常に高性能な画像編集ソフト。有料ソフトで値段は高めです。
ほとんどの画像加工はこれ一本で出来てしまいます。


エンコードソフト

完成した動画を投稿用の動画に変換するために使用するソフト。
AviUtlで既にMP4(H.264)エンコード済みなら必要ありません。

つんでれんこ

簡単な操作でニコニコ投稿用のMP4動画に変換できるソフト。
作った動画をドラッグ&ドロップして、あとは対話式で設定を行っていくのでとても使いやすいです。
一度更新が止まっていましたが現在は再開されています。その後また止まってしまったかと思いきや新仕様に合わせるためのアップデートが繰り返されています。その後は落ち着いていますが、今後も保守アップデートは継続される予定です。
中身が簡単にいじりやすいこともあり派生版も存在します。

ニコエンコ

同じく簡単な操作でニコニコ投稿用のMP4動画に変換できるソフトですが、更新が止まっています。
ニコニコ動画はいきなりエンコード対象条件が変わることがありますので、
これに限らず更新が止まってしまったニコニコ動画特化エンコードソフトはあまり推奨しません。



便利ツール

その他分類不能なツール群です。

Proxy Codec 64

Windowsの64bit環境は、32bitアプリケーションから64bitのコーデックを呼び出すことは不可能です。その逆も不可能です。
このソフトは64bitアプリケーションから32bitコーデックを呼び出すために使用するもので、古すぎるコーデックを使用する場合に特に役立ちます。
プロキシを作り出すだけでコーデック改造等は行わないので、例え32bitと64bitを切り替えても互換性は完全に保たれます。
                                    ~

よくありそうな質問

制作テクニックについても書ける方いたらドゥンドゥンお願いします。

BPMとか曲のテンポがわからないのですが

有名曲なら大体音声MADwikiの曲データ集か「曲名 BPM(テンポ)」で検索すると出てきます。
音ゲー曲ならプレイ画面に出てるので、BPMが変化したところも簡単にわかります。(殆どの音ゲー曲はBEMANIwikiに載っています)
音ゲー曲じゃないものでも有志の方がBMS動画を上げてたりするのでそれを見るのも有りです。
ソフトで測りたい場合はBPM AnalyzerWaveTone等の測定ソフトを使いましょう。
WaveToneならタップ機能を使えば手動でBPMを測定することもできます。自動と合わせ正確なBPM測定が可能です。

耳コピできないのでメロディの音階が分からないのですが

楽譜を参考にしましょう。
有志による楽譜配布サイトや楽譜動画などを探してみるといいです。

※ピッチ±1が半音(例ド→ド#)、±2が全音(例ド→レ)ですが、ミとファ、シとドはそれぞれ半音で上下していることに注意してください。。
また、音合わせ時には素材の音程にも注意してください(例えばエ゛エーイならレなので基準音がドなら全体のピッチを全音1つ下にするといいでしょう)。
チャー研MAD支援コミュ@wikiに主要素材の音階が書いてあるのでそこも参考にしてください。
なお+12で1オクターブ上がります。-12で1オクターブ下がります。

楽譜が読めないのですが

MIDIを探してそれをピアノロールで表示し音階を見るという手があります。むしろ楽譜に慣れてない人はこっちの手法を使った方がいいかもしれないです。
※MIDIとは=演奏情報を打ち込んだものを楽譜化したデータ。wavやmp3と違い録音された音声ではなく、PCに情報を送ることで音声を再生させています。昔はデータ量が少ないことから流行りました。
MIDIファイルはDAWやMIDIシーケンサー(Dominoなど)から開くことができます。音階がとても分かり易いです。

楽譜もMIDIも入手できない場合は、WaveToneを使うといいです。
クリックすれば音階上の音が出るので目と耳を頼りに頑張りましょう。
どうしても耳コピできない場合は、音合わせを一切排除してセリフやドラムのみで作るという手もあります。が、現在は質の向上と共に音合わせが全体で必須になってしまったのでおすすめはできません。

VSTプラグインってなんなの?

簡単に言うと追加で入れることのできるエフェクト類のことです。
音声加工で使用します。DAWソフトなら大抵対応しています。
付属のエフェクトで満足できなくなったら、VSTプラグインを探して使ってみましょう。
音声MADwikiのVSTの項目も参考に

REAPERなら、VSTプラグインをDL→解凍したフォルダの拡張子が.dllとなっているファイルをPluginsフォルダにコピーします。
→本体起動後、トラックのFXと書いてあるアイコンをクリックすると追加したVSTプラグインが使えるようになります。
+ 音MADでよく使われるエフェクト
リバーブ
音を響かせるエフェクト。広いホールで鳴っているような音を作りたいときに使います。
とりあえず音合わせで使っておくと綺麗な音声にすることが出来ます。

ディレイ
山彦のような効果を作るエフェクト。簡単に言えばエコーのことです(エコーとは区別されてることも有ります)
リバーブと一緒にかけると更に綺麗にすることも出来ますが、かけすぎ注意!

イコライザー、EQ
特定の音域の強調や減衰に使うエフェクト。
高音域を強調すると軽い感じの音になり、低音域を強調すると曇った感じの音になります。
中音域辺りを上げるとセリフがある程度はっきり聞こえるようになったり、ドラム素材をバスドラムに近い音にすることが出来ます。但し上げすぎると簡単に音割れするので程々に。

コンプレッサー
音量を圧縮してバラつきを抑えるエフェクト。音圧を高める際にも使用します。
効果が分かりにくく、使いこなすのは若干難しいです。

リミッター
音量が大きくなった瞬間だけ抑えつけるエフェクトです。音割れを防ぐ際に使用します。
コンプレッサーよりツマミが少なくシンプルな場合が多いです。その分効果が分かりやすいです。

マキシマイザー
音圧を上げることに特化したエフェクト。

オーバードライブ、ディストーション、ファズ
音を歪(ひず)ませるエフェクト。ギター化したい時に使われます。
基本的には右にいくほど荒々しい効果が出ます。


ピッチ変更や音の伸ばしを綺麗にしたい(REAPER)

アルゴリズムを変えてみるといいです(但しv0.999では使用不可)。
素材を選択後F2を押してプロパティを表示して、Algorithmの設定を変えると音の感じが変わります。
proはピッチ変更、Efficientは音の伸ばしが綺麗になります。SOLOISTは裏声を使っているような音になりますが音が汚くなりやすいです。
人力ボーカロイドで通常のピッチ変更ではなく裏声のように聞こえる部分があった場合、それはREAPERでアルゴリズムを変えているか別途ピッチ変更ツールを使ってフォルマント維持しつつピッチを変えている可能性が高いです。

音声素材で同時に流れているBGMが大きくて邪魔なんですが

EQを使ってBGMと同じ音域をカットしたりボーカル抽出ソフトを使ってセリフのみ聞こえるようにする等の方法がありますが、
どれもBGMを目立たなくする程度の効果しか得られないです。また調整が悪いとセリフにも影響がでて変に聞こえることがあります。
BGMと同じサントラ音源を逆位相でぶつけてBGMを打ち消すことによってセリフを抽出する方法もあり、こちらは上手くいけば綺麗にセリフのみ抽出できる
はずなのですが、サントラ音源を同時に置いても何故か波形が一致せず綺麗に抜けない場合が多いです。
(その為、または単にうpしようとする人が現れないだけなのでしょうか、他ジャンルではBGM抜きセリフ素材がうpされる事があってもチャー研の場合BGM抜き素材が現在でも殆どうpされていません)
結論を言うと、セリフが変に聞こえない程度にBGMを目立たなくするか若しくはBGMなど気にするな!という勢いで使うか諦めて別な音声素材に替えましょう。
誰かBGM抜きセリフ素材の制作をタロム…。


BB素材ってなんですか? 人だけ写した素材を使うには?

ブルーバック素材の略。背景を消して人物だけ写したいという場合に使う素材です。
人物の服や髪の色に青色が入ってるときには代わりにグリーンバック(GB素材)を使います。(BBだと青い部分が透過してしまうため)
それでもなお透過してしまう場合はアルファチャンネル合成、または別の色の背景をケースバイケースで使用します。
クロマキー機能などのエフェクトを使うことで青い部分を透過することが出来ます。(AviUtlならフィルタ効果の追加→クロマキー→キー色の取得を押した後、透過したい部分をクリックすると透過できます)
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アルファチャンネル合成ってなんですか?

本来動画には赤、緑、青の3色・・・RGBのみ記録されているんですが、それに透明度・・・アルファチャンネルを加えてRGBAとした動画も存在します。RGB出力が可能なコーデックか無圧縮でなければアルファチャンネルは保持できません。
アルファチャンネル合成というのは、その透明度を利用して綺麗に合成する方法です。
アルファチャンネルさえ読み込んでしまえば、後は動画編集ソフトが勝手に判断して何もせずとも綺麗に合成してくれます。

さきほども言ったとおり、アルファチャンネルを保持出来るコーデックは限られています。
ではどうするのかというと、Vegasでうまくクロマキー合成出来ない場合いったんAviUtlでシーン1以上の状態、シーンの設定で「アルファチャンネルを使用」にチェックを入れた状態でBB素材等をクロマキー合成し、それをRGBA出力してVegasに放り込み、プロパティからいじって読み込ませる、という連携的な使い方をします。

うまく使うとかなり効果的な方法となります。これで今まで使えなかったエフェクトを自分の使っている動画編集ソフトでも使用するのだ!若鷹!

閉じるときに確認なしに閉じられるのが怖い(AviUtl)

ファイル→環境設定→システムの設定で「編集ファイルが閉じられる時に確認ダイアログを表示する」にチェックすると、うっかり保存しないで本体を閉じてしまう事故を防げます。(保存した直後に閉じようとしても確認が出るので注意)

動画が読み込めないのですが(AviUtl)

とりあえずDirectShow File Readerプラグインを入れておけば何とかなります。
※入力プラグイン優先度の設定で一番下にしておくと無難です。
それでも読み込めない場合は別途対応したコーデックが必要です。(ffdshowを入れておくと大抵の動画が読み込めます)

逆再生ってどうやるんですか?

音声→AudacityでCtrl+Aを押して全体を選択した後、効果→前後を反転(REAPERでも出来ます)
動画→AviUtlなら動画ファイルのメニューの再生位置をクリック→直線移動にして左のツマミを一番右まで動かして、右のツマミを1にします。(要は動画が逆に進むように数字を弄ればいいです)
NiVE1ならトラックの右側の青いラインが出てるあたりを右クリックし、リバースを指定します。NiVE2ならタイムラインでレイヤーを右クリック→デュレーションの変更を選び、表示されるウィンドウでリバースにチェックを入れます。
また、これを利用して通常再生→逆再生を繰り返すことによってキャラクターが行ったり来たりするような反復する動きを作ることができます。

どうやったらクオリティの高い動画が作れますか?

知らんな自分が上手いと思ったMADを参考にして後は自分の腕を磨きましょう。


ξ
最終更新:2017年07月19日 03:13