アニメ展開はパイロット版のみで終わった「
スーパータロム」だが、
一応放送する予定だったのか、「チャージマン研!」同様コミカライズ版が存在している。
有志の調査により講談社の『テレビマガジン』に連載されていた事が明らかになったが、
更に以下の動画により同じ講談社の児童向け雑誌2誌(『たのしい幼稚園』・『別冊たのしい幼稚園』)
にもコミカライズが掲載されていた事が判明した。
いずれの3作品も
三人のパパの本名が
「日暮里博士」と判明している他、
アニメ本編には未登場の設定やオリジナルキャラクターが存在している。
ちなみに「テレビマガジン」版の著者である新宅氏曰く、
ナック側からは
企画書しか用意されず、ストーリーはオリジナルで描かざるを得ない状況だったらしい。
特徴
テレビマガジン版 作画:新宅よしみつ(1973年1月~3月連載)
・作画はやや劇画調で、他の2作品よりページ数が多い。(チャー研でいう
冒険王版ポジション)
・
タロムや
ルビーがアニメよりも大人びており、ルビーが麻呂眉ではない。
・各話毎に新しい敵と戦うという
月光仮面と同じ方式。
・タロムの必殺技の一つである「
春の空」が
「アルファースルー」と判明。
・ルビーにも
「アルファータイム・ストップ」という必殺技が登場している。
・
ファイターの戦闘能力がアニメよりも格段に上がっている。
たのしい幼稚園版 作画:野口(連載時はのぐち)竜(1973年1月~以下不明)
・作画は3作品の中では一番アニメに近い方。(チャー研でいうなら
テレビランド版)
・タロムの眉が細く、
三人のパパの髪のハネが下がり気味。
・
三人のママの紹介分が
「(パパの)おくさん」となっている。
・タロムの必殺技の一つである「
タロムリング」が
「スーパーリング」という名称になっている。
・ページ数は扉絵含めて2ページの為、アニメ以上に
超展開である。
(ただしオチに
カイザー様そっくりの「シュランツ博士」を登場させた事により比較的綺麗にまとまっている)
別冊たのしい幼稚園版 作画:池原しげと(連載時は成利)(1973年新年号~以下不明)
・手塚治虫氏のアシスタント出身である池原氏だけに作画は手塚タッチが濃厚。
・誰からも命令を受けず、自分の意志で動くせかい一ちからのつよいロボットが敵として登場している。そして2コマで倒される。
・ページ数は「たのしい―」版と同じだが、更にコマ数が少ない為(全部で4コマ)オチが投げっぱなしの状態である。
(それによりロボットに襲われた被害者がどうなったのかは不明のままである)
世界一力の強いロボット(自称)
ちなみに池原氏は後年、タロム同様心を持ったロボットが主人公のゲームである
「ロックマン」シリーズのコミカライズを長期に渡り手がけている。
(ロックマン自体も当初は「鉄腕アトム」のゲームとして売り出す計画があったという。詳しくは各自で調べて頂きたい)
最終更新:2017年07月19日 12:05