チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
ホイミンはこんらんしている!
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とある公園のベンチ。
ホイミンはそこに腰を下ろし、新たに支給された名簿を確認していた。
ホイミンはそこに腰を下ろし、新たに支給された名簿を確認していた。
「とりあえず……知ってる名前はないみたいだなあ。
あと、この体の中身もいないみたい……」
あと、この体の中身もいないみたい……」
殺し合いに知り合いが参加させられていないこと、そして残虐な性質らしい本来の肉体の持ち主がいないことに、ホイミンはホッと胸をなで下ろす。
もっとも、彼の親しい存在といえば共に旅をした戦士・ライアンくらいしかいないのだが。
なお「貨物船」や「キャメロット城」という名前が気になったが、「物質系のモンスターかもしれない」という結論で落ち着いた。
もっとも、彼の親しい存在といえば共に旅をした戦士・ライアンくらいしかいないのだが。
なお「貨物船」や「キャメロット城」という名前が気になったが、「物質系のモンスターかもしれない」という結論で落ち着いた。
「さて、そろそろ移動を……」
名簿をしまい、立ち上がろうとするホイミン。
だがその直後、彼の魔物としての感覚が何かを察知した。
だがその直後、彼の魔物としての感覚が何かを察知した。
(何か……怖いものがこっちに来る!)
弾かれたように立ち上がると、ホイミンは近くにあった遊具の陰に身を隠す。
一目散に逃げるという選択肢もあったが、下手に背を向けるよりは隠れる方が生存確率が高いと判断したのである。
ホイミスライムは元々、素早い魔物ではないというというのも影響しているかもしれない。
一目散に逃げるという選択肢もあったが、下手に背を向けるよりは隠れる方が生存確率が高いと判断したのである。
ホイミスライムは元々、素早い魔物ではないというというのも影響しているかもしれない。
やがて、恐怖の正体が闇の中から姿を現す。
それは不気味な剣を携えた、銀髪の青年だった。
それは不気味な剣を携えた、銀髪の青年だった。
(ピ……ピサロ様ぁぁぁぁぁ!?)
驚愕のあまり、眼球がこぼれ落ちそうなほどに目を見開くホイミン。
彼が見たのは、紛れもなく魔物を統べる王・ピサロの姿だった。
人間に憧れているとはいえ、今のホイミンの魂はまだ魔物としてのもの。
本能レベルで、自分たちの支配者であるピサロへの畏怖が根付いている。
彼が見たのは、紛れもなく魔物を統べる王・ピサロの姿だった。
人間に憧れているとはいえ、今のホイミンの魂はまだ魔物としてのもの。
本能レベルで、自分たちの支配者であるピサロへの畏怖が根付いている。
(ほ、本物だよね!? 肖像画でしか見たことないけど……。。
こんな怖いオーラ出してるんだから、間違いないよね!?)
こんな怖いオーラ出してるんだから、間違いないよね!?)
混乱のあまり、ホイミンは「この場にいるものは、みな肉体と精神を入れ替えられている」という前提を忘れていた。
(ど、どうしよう! 見つかったとして……僕もいちおう魔物だから、殺されたりはしないかな……。
いや、こんな体じゃ怪しまれて殺されちゃうかも……。
念のため、このまま隠れてやり過ごした方が……。
いやでも、それだとピサロ様を敵だと判断したことになっちゃうよね。
見つかったら問答無用で斬られるかも……)
いや、こんな体じゃ怪しまれて殺されちゃうかも……。
念のため、このまま隠れてやり過ごした方が……。
いやでも、それだとピサロ様を敵だと判断したことになっちゃうよね。
見つかったら問答無用で斬られるかも……)
さらにパニックを深め、まとまらないまま思考を広げていくホイミン。
しかし、その思考は強制的に中断させられる。
その場に、新たな人物が現れたからだ。
しかし、その思考は強制的に中断させられる。
その場に、新たな人物が現れたからだ。
「おまえさんか、殺気をダダ漏れにしてやがるのは」
それは強靱な筋肉に包まれた肉体を、惜しげもなくさらした巨漢だった。
古代の魔人・エシディシの肉体に魂を宿した魔性の剣客・志々雄真実である。
志々雄の姿を確認したピサロ……もとい魔王は、無言で斬りかかる。
志々雄はその斬撃を、紙一重で回避した。
古代の魔人・エシディシの肉体に魂を宿した魔性の剣客・志々雄真実である。
志々雄の姿を確認したピサロ……もとい魔王は、無言で斬りかかる。
志々雄はその斬撃を、紙一重で回避した。
「ははっ! いい腕してるじゃねえか!」
楽しそうに笑いながら、志々雄はホイミンが隠れている遊具の方へ視線を向ける。
(え? あの人、僕に気づいて……)
「そこに隠れてるやつ! 刀か、その代わりになるような刃物があれば俺によこせ!
よこさねえなら、てめえから殺す!」
「ひいっ! は、はい!」
「そこに隠れてるやつ! 刀か、その代わりになるような刃物があれば俺によこせ!
よこさねえなら、てめえから殺す!」
「ひいっ! は、はい!」
すっかり弱気になっていたホイミンは、志々雄の迫力に圧倒されてしまう。
言われるがまま、ホイミンは自分のカバンに入っていた剣を投げ渡そうとする。
しかし剣は思ったほど飛ばず、地面に突き刺さってしまう。
言われるがまま、ホイミンは自分のカバンに入っていた剣を投げ渡そうとする。
しかし剣は思ったほど飛ばず、地面に突き刺さってしまう。
「ちっ! ちゃんと投げやがれ!」
悪態をつきながら、志々雄は猛然と走って剣を回収する。
それを手にして、志々雄は剣がさほど飛ばなかった理由を理解した。
それを手にして、志々雄は剣がさほど飛ばなかった理由を理解した。
「なんだこりゃ……。でたらめな重さじゃねえか。
からくりが仕込んであるせいか?」
からくりが仕込んであるせいか?」
志々雄が手にした剣の名は、エンジンブレード。
一般的な刀の、数十倍の重量を持つ代物である。
一般的な刀の、数十倍の重量を持つ代物である。
「だがこいつの体なら、使いこなせる。
いい体を引き当てて助かったぜ!」
いい体を引き当てて助かったぜ!」
上機嫌でブレードを構える志々雄。
それに対し、魔王は離れた位置から彼に向かって手をかざす。
それに対し、魔王は離れた位置から彼に向かって手をかざす。
「試してみるか……。マヒャド」
次の瞬間、魔王の手から冷気と氷が激しい勢いで放たれた。
マヒャド。氷の嵐を巻き起こす、吹雪系の上級呪文である。
放たれた嵐は、志々雄を直撃する。
マヒャド。氷の嵐を巻き起こす、吹雪系の上級呪文である。
放たれた嵐は、志々雄を直撃する。
「む……」
魔王は思わず、眉をしかめる。
嵐がやんだとき、そこにあったのは凍り付いた志々雄の姿などではなく、全身から蒸気を吹き上げた志々雄だったのだ。
嵐がやんだとき、そこにあったのは凍り付いた志々雄の姿などではなく、全身から蒸気を吹き上げた志々雄だったのだ。
「ハーッハッハッハ! どんなタネの妖術か知らねえが……。
この体を凍らせるには、温度がぬるすぎたみてえだなあ!」
この体を凍らせるには、温度がぬるすぎたみてえだなあ!」
一切のダメージを感じさせぬそぶりで、志々雄は突進する。
その勢いのまま放たれた一撃を、魔王は破壊の剣で受け止める。
その勢いのまま放たれた一撃を、魔王は破壊の剣で受け止める。
「せいぜい楽しませてくれや、色男ぉ!」
「やかましい男だ……」
「やかましい男だ……」
戦いはまだ、始まったばかり。
◆ ◆ ◆
(どうしよう……。今のうちに逃げた方がいいのかな……)
そしてホイミンは、戦いを見ながらまごまごしていた。
【F-8/街・公園】
【ホイミン@ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち】
[身体]:ソリュシャン・イプシロン@オーバーロード
[状態]:健康、混乱
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:人間にはなりたいが、そのために誰かを襲うつもりはない。
1:ライアンさんのように、人を守るために戦う。
2:この状況、どうすればいいんだ!?
[備考]
参戦時期はライアンの旅に同行した後~人間に生まれ変わる前。
制限により、『ホイミ』などの回復魔法の効果が下がっています。
プロフィールから、『ソリュシャン・イプシロン』と彼女の持つ能力、異世界の魔法に関する知識を得ました。
ピサロに対する畏怖から、彼を精神も本人だと思い込んでいます。
[身体]:ソリュシャン・イプシロン@オーバーロード
[状態]:健康、混乱
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:人間にはなりたいが、そのために誰かを襲うつもりはない。
1:ライアンさんのように、人を守るために戦う。
2:この状況、どうすればいいんだ!?
[備考]
参戦時期はライアンの旅に同行した後~人間に生まれ変わる前。
制限により、『ホイミ』などの回復魔法の効果が下がっています。
プロフィールから、『ソリュシャン・イプシロン』と彼女の持つ能力、異世界の魔法に関する知識を得ました。
ピサロに対する畏怖から、彼を精神も本人だと思い込んでいます。
【志々雄真実@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-】
[身体]:エシディシ@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:健康
[装備]:エンジンブレード@仮面ライダーW
[道具]:基本支給品、炎刀「銃」@刀語、ランダム支給品0~2(刀剣類はない)
[思考・状況]基本方針:弱肉強食の摂理に従い、参加者も主催者も皆殺し
1:銀髪の男(魔王)を殺す
2:首輪を外せそうな奴は生かしておく
[身体]:エシディシ@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:健康
[装備]:エンジンブレード@仮面ライダーW
[道具]:基本支給品、炎刀「銃」@刀語、ランダム支給品0~2(刀剣類はない)
[思考・状況]基本方針:弱肉強食の摂理に従い、参加者も主催者も皆殺し
1:銀髪の男(魔王)を殺す
2:首輪を外せそうな奴は生かしておく
【魔王@クロノ・トリガー】
[身体]:ピサロ@ドラゴンクエストIV
[状態]:健康
[装備]:破壊の剣@ドラゴンクエストシリーズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:優勝し、姉を取り戻す
1:挑んできた男(志々雄)を殺す
2:剣を渡した相手(ホイミン)も、後で殺す
[備考]
[身体]:ピサロ@ドラゴンクエストIV
[状態]:健康
[装備]:破壊の剣@ドラゴンクエストシリーズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:優勝し、姉を取り戻す
1:挑んできた男(志々雄)を殺す
2:剣を渡した相手(ホイミン)も、後で殺す
[備考]
- 参戦時期は魔王城での、クロノたちとの戦いの直後
- ピサロの体は、進化の秘法を使う前の姿(派生作品でいう「魔剣士ピサロ」)です
【エンジンブレード@仮面ライダーW】
仮面ライダーアクセル・照井竜が使用する剣。
変身すると自動的に出現するタイプではなく、照井はバイクに積んで持ち運んでいる。
エンジンメモリやW用のガイアメモリをセットすることでそのメモリに応じた技を発動させられるが、今回は付属していない。
重量は20㎏または30㎏(一般的な日本刀が1~1.5㎏)とされており、凡人に使いこなせる武器ではない。
しかし照井は、何度か変身前の生身の状態でも使用している。
仮面ライダーアクセル・照井竜が使用する剣。
変身すると自動的に出現するタイプではなく、照井はバイクに積んで持ち運んでいる。
エンジンメモリやW用のガイアメモリをセットすることでそのメモリに応じた技を発動させられるが、今回は付属していない。
重量は20㎏または30㎏(一般的な日本刀が1~1.5㎏)とされており、凡人に使いこなせる武器ではない。
しかし照井は、何度か変身前の生身の状態でも使用している。
12:こち亀の載ってないジャンプなんて玉子丼から卵を抜いたみたいなもん | 投下順に読む | 14:天使が殺しにやって来る |
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人間の持つ輝き | ホイミン | 35:時事ネタを後から読むときは思い出話に付き合うつもりで |
炎の身体、炎の刀 | 志々雄真実 | 53:BLADE CHORD |
そろそろ行こうか冥府魔道 | 魔王 |