包装を剥がすと出てきたのは白と黒の物体。
丸めた米を黒い海苔で包んだ、日本人に馴染み深い食べ物。
参加者の基本食料として支給されたおにぎりへ、豪快に齧りつく。
咀嚼すると塩を効かせた白米の旨味と海苔の風味が、口いっぱいに広がった。
具は赤々とした梅干しだ。
程良い酸味が白米の甘みを引き立てている。
丸めた米を黒い海苔で包んだ、日本人に馴染み深い食べ物。
参加者の基本食料として支給されたおにぎりへ、豪快に齧りつく。
咀嚼すると塩を効かせた白米の旨味と海苔の風味が、口いっぱいに広がった。
具は赤々とした梅干しだ。
程良い酸味が白米の甘みを引き立てている。
戦場と化した公園を後にし、志々雄は目に付いた適当な施設に立ち寄っていた。
「万屋銀ちゃん」の看板を掲げたその場所は、先程公園にいた自称警官が営むかぶき町の何でも屋。
そうとは知らぬ志々雄にとっては、ただ疲労を癒す為に腰を下ろした場所でしかない。
「万屋銀ちゃん」の看板を掲げたその場所は、先程公園にいた自称警官が営むかぶき町の何でも屋。
そうとは知らぬ志々雄にとっては、ただ疲労を癒す為に腰を下ろした場所でしかない。
糖、の一文字が掲げられた下の椅子にドッカリと座り、食事を取っている。
承太郎によって受けた傷は放って置いても再生するのだが、疲れまでは抜けない。
次の戦いへ備える為にも、余計な疲労は抜いておくに限る。
勝利を手に入れるにはただ闇雲に戦闘を吹っ掛ければ良い、というものではない。
しっかりとした食事を取り、己の糧にする事もまた、戦の基本である。
承太郎によって受けた傷は放って置いても再生するのだが、疲れまでは抜けない。
次の戦いへ備える為にも、余計な疲労は抜いておくに限る。
勝利を手に入れるにはただ闇雲に戦闘を吹っ掛ければ良い、というものではない。
しっかりとした食事を取り、己の糧にする事もまた、戦の基本である。
おにぎり一つを平らげると、飲料が入った容器に口を付ける。
室内にあった白い箱から出てきたものだ。
その箱とは現代人なら誰もが知る冷蔵庫なのだが、明治時代で知識が止まっている志々雄は知らなかった。
紙製の容器を破り、喉を鳴らして中身を飲む。
元の住人の好物であるいちご牛乳を味わった志々雄は、露骨に顔を顰めた。
室内にあった白い箱から出てきたものだ。
その箱とは現代人なら誰もが知る冷蔵庫なのだが、明治時代で知識が止まっている志々雄は知らなかった。
紙製の容器を破り、喉を鳴らして中身を飲む。
元の住人の好物であるいちご牛乳を味わった志々雄は、露骨に顔を顰めた。
「何だこりゃ。ガキが飲むもんじゃねぇか」
ドギツい甘さは好みに合わず、それ以上口を付ける気にはならなかった。
代わりに二つ目のおにぎりを取り出し食らう。
今度の具は焼き鮭だ。
油がのった身が口の中でホロホロと崩れる。
口直しには丁度いい。
代わりに二つ目のおにぎりを取り出し食らう。
今度の具は焼き鮭だ。
油がのった身が口の中でホロホロと崩れる。
口直しには丁度いい。
食事をしながら志々雄は殺し合いに関して考えを巡らせる。
志々雄に与えられたエシディシの肉体が如何に強力かは、先の戦闘で十分理解した。
とはいえ太陽の光という弱点は、どうにも厄介なものだ。
この弱点がある限り、日中は必然的に屋内か、日を遮れる場所にしか行けない。
但し、これに関しては支給品を使えばある程度の問題は解決する。
その支給品とは鎧。それも戦国時代の武将が身に着けていた甲冑とも違う、恐らくは異国の鎧だ。
エシディシの大柄な肉体をもスッポリと覆い隠すだろう鎧を着れば、太陽の光が燦々と降り注ぐ屋外だろうと移動は可能。
尤も、その場合は鎧を破壊されないよう気を配る必要が出て来る。
雑魚の一刀や銃撃など恐れるに足りないが、志々雄がこの地で出会った者はいずれも油断ならない力の持ち主。
馬鹿デカいだけの鎧など、いとも容易く破壊されることだろう。
志々雄に与えられたエシディシの肉体が如何に強力かは、先の戦闘で十分理解した。
とはいえ太陽の光という弱点は、どうにも厄介なものだ。
この弱点がある限り、日中は必然的に屋内か、日を遮れる場所にしか行けない。
但し、これに関しては支給品を使えばある程度の問題は解決する。
その支給品とは鎧。それも戦国時代の武将が身に着けていた甲冑とも違う、恐らくは異国の鎧だ。
エシディシの大柄な肉体をもスッポリと覆い隠すだろう鎧を着れば、太陽の光が燦々と降り注ぐ屋外だろうと移動は可能。
尤も、その場合は鎧を破壊されないよう気を配る必要が出て来る。
雑魚の一刀や銃撃など恐れるに足りないが、志々雄がこの地で出会った者はいずれも油断ならない力の持ち主。
馬鹿デカいだけの鎧など、いとも容易く破壊されることだろう。
日中の移動に関しては一先ず置いておき、続いて今後はどう動くかを考える。
志々雄の方針は参加者・主催者を皆殺しにすること。
それは変わらない。
ただこの殺し合い、どうやら自分が思っていた以上に面白い催しのようだと実感している。
志々雄の方針は参加者・主催者を皆殺しにすること。
それは変わらない。
ただこの殺し合い、どうやら自分が思っていた以上に面白い催しのようだと実感している。
例えば志々雄が手に入れた、からくり仕掛けの剣。
赤い機械を装填する事で、刃に炎を付与する事ができる。
無限刃のように斬った相手の油を染み込ませた刃を発火させるのとは違う、未知の技術だ。
赤い機械を装填する事で、刃に炎を付与する事ができる。
無限刃のように斬った相手の油を染み込ませた刃を発火させるのとは違う、未知の技術だ。
例えば公園で戦った男達。
剣を交えた銀髪の男は、掌から冷気を放出する奇怪な能力を見せた。
次に戦った凶悪な面の男は、安慈に負けず劣らずの拳を持つ背後霊らしき大男を従えていた。
しかもあろうことか、柱の男の肉体を大きく吹き飛ばす程の技まで放ってみせたのだ。
自身の仮の肉体であるエシディシ同様、未知の異能の持ち主達に興味が湧く。
剣を交えた銀髪の男は、掌から冷気を放出する奇怪な能力を見せた。
次に戦った凶悪な面の男は、安慈に負けず劣らずの拳を持つ背後霊らしき大男を従えていた。
しかもあろうことか、柱の男の肉体を大きく吹き飛ばす程の技まで放ってみせたのだ。
自身の仮の肉体であるエシディシ同様、未知の異能の持ち主達に興味が湧く。
そして最も驚くべきは、ボンドルドと名乗った男が持つ力。
肉体を別人の者に入れ替える術、どれだけ物を入れても重さに変化が無い鞄、複数の奇妙な能力の持ち主を一か所に集める組織力。
何より異常なのは、死者を蘇生させる事すら造作ない事だ。
最初に殺し合いについて説明を受けた空間で、何者かを殺し、即座に生き返らせたのは志々雄もハッキリと目撃している。
だがそんな事をせずとも、ボンドルドが死者を生き返らせられるのは分かっていた。
肉体を別人の者に入れ替える術、どれだけ物を入れても重さに変化が無い鞄、複数の奇妙な能力の持ち主を一か所に集める組織力。
何より異常なのは、死者を蘇生させる事すら造作ない事だ。
最初に殺し合いについて説明を受けた空間で、何者かを殺し、即座に生き返らせたのは志々雄もハッキリと目撃している。
だがそんな事をせずとも、ボンドルドが死者を生き返らせられるのは分かっていた。
何せ志々雄自身が、本来であれば生きているはずの無い人間なのだから。
(あれは夢でも幻でもねぇ。俺は確かに、抜刀斎との斬り合いで死んだ)
抜刀斎こと緋村剣心との決戦において、志々雄は文字通り燃え尽きこの世を去った。
そして次に目を覚ました時、彼は死した罪人が苦痛を与えられる場所、地獄にいたのだ。
その地で由美や方治など、死して尚も自分に付き従う配下を引き連れ新たな国盗りを始めようとした矢先に、バトルロワイアルへと連れて来られ今に至る。
出鼻を挫かれた事へ多少の苛立ちはあったが、ただ一人の強者だけが生き残る屠り合いというのは自分好みである。
そして次に目を覚ました時、彼は死した罪人が苦痛を与えられる場所、地獄にいたのだ。
その地で由美や方治など、死して尚も自分に付き従う配下を引き連れ新たな国盗りを始めようとした矢先に、バトルロワイアルへと連れて来られ今に至る。
出鼻を挫かれた事へ多少の苛立ちはあったが、ただ一人の強者だけが生き残る屠り合いというのは自分好みである。
この地には未知の技術や異能がゴロゴロ存在する。
それらを凌ぐ程の強大な力を、ボンドルドは保有している。
ならばその力、この志々雄真実が一つ残らず奪い取るのみ。
そうして奪った力で、新たな国盗りを始めるのだ。
それらを凌ぐ程の強大な力を、ボンドルドは保有している。
ならばその力、この志々雄真実が一つ残らず奪い取るのみ。
そうして奪った力で、新たな国盗りを始めるのだ。
いや、そもそも地獄から自分の魂を引き上げるのが可能なら、反対にこちらから地獄へ攻め込む事だって出来るのではないか。
ならば手に入れた技術や知識を手土産に方治達の所へ戻り、改めて閻魔相手に地獄の国盗りと洒落込むのも悪くない。
いざこれからと言う時に志々雄が消え、連中もとんだ肩透かしを食らった事だろう。
部下の期待に応えてやるのも、上に立つ者の務めだ。
地獄を支配下に置いたなら、今度は天国を落とすか。
釈迦の元でぬるま湯に浸かっている腑抜けどもの楽園を、地獄がマシと思える程の戦場へ塗り替えてやるのもまた一興。
ならば手に入れた技術や知識を手土産に方治達の所へ戻り、改めて閻魔相手に地獄の国盗りと洒落込むのも悪くない。
いざこれからと言う時に志々雄が消え、連中もとんだ肩透かしを食らった事だろう。
部下の期待に応えてやるのも、上に立つ者の務めだ。
地獄を支配下に置いたなら、今度は天国を落とすか。
釈迦の元でぬるま湯に浸かっている腑抜けどもの楽園を、地獄がマシと思える程の戦場へ塗り替えてやるのもまた一興。
「楽しくなってきたじゃねぇか」
高揚を抑え切れず、自然と笑みが浮かぶ。
それは冥府の住人ですら裸足で逃げ出しそうな程に、凶悪なものだった。
それは冥府の住人ですら裸足で逃げ出しそうな程に、凶悪なものだった。
【G-8 街 万屋銀ちゃん/早朝】
【志々雄真実@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-】
[身体]:エシディシ@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、再生中
[装備]:エンジンブレード+ヒートメモリ@仮面ライダーW
[道具]:基本支給品、炎刀「銃」@刀語、アルフォンスの鎧@鋼の錬金術師
[思考・状況]基本方針:弱肉強食の摂理に従い、参加者も主催者も皆殺し
1:参加者を探して殺す
2:首輪を外せそうな奴は生かしておく
3:戦った連中(承太郎、銀時、魔王)を積極的に探す気は無い。生きてりゃその内会えんだろ
4:未知の技術や異能に強い興味
5:日中の移動には鎧を着る。窮屈だがな
[備考]
※参戦時期は地獄で方治と再会した後。
[身体]:エシディシ@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、再生中
[装備]:エンジンブレード+ヒートメモリ@仮面ライダーW
[道具]:基本支給品、炎刀「銃」@刀語、アルフォンスの鎧@鋼の錬金術師
[思考・状況]基本方針:弱肉強食の摂理に従い、参加者も主催者も皆殺し
1:参加者を探して殺す
2:首輪を外せそうな奴は生かしておく
3:戦った連中(承太郎、銀時、魔王)を積極的に探す気は無い。生きてりゃその内会えんだろ
4:未知の技術や異能に強い興味
5:日中の移動には鎧を着る。窮屈だがな
[備考]
※参戦時期は地獄で方治と再会した後。
【アルフォンスの鎧@鋼の錬金術師】
人体錬成により肉体を失ったアルフォンスが、魂を定着させられた鎧。
元々はエルリック兄弟の父、ホーエンハイムのコレクションの一つ。
当然だが血印は無い、ただの鎧である。
人体錬成により肉体を失ったアルフォンスが、魂を定着させられた鎧。
元々はエルリック兄弟の父、ホーエンハイムのコレクションの一つ。
当然だが血印は無い、ただの鎧である。
【万屋銀ちゃん@銀魂】
坂田銀時がかぶき町で営業している何でも屋。スナックバーであるスナックお登勢の二階にある。
アニメ版ではこの一枚絵が映された状態で幕が開けるという、お馴染みのやり取りで有名。
坂田銀時がかぶき町で営業している何でも屋。スナックバーであるスナックお登勢の二階にある。
アニメ版ではこの一枚絵が映された状態で幕が開けるという、お馴染みのやり取りで有名。
55:蠍の剣士、厄災となりて。 | 投下順に読む | 57:前兆 |
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53:BLADE CHORD | 志々雄真実 | 81:flame of sword~夜明けの後に~ |