ああ? どこだ、ここは。
洞窟の中……。俺のアジトか?
いや、違うな。あそこはちゃんと人の手が加えられてた。
こんな岩肌がむき出しの場所なんて、ほとんどなかったはずだ。
まあそれも気になるが、目の前にいるこいつが誰なのかも気になる。
申し訳程度に布を纏っちゃいるが、ほぼ裸だ。
無駄の一切ない筋肉は、こいつがただ者じゃねえことを物語ってる。
洞窟の中……。俺のアジトか?
いや、違うな。あそこはちゃんと人の手が加えられてた。
こんな岩肌がむき出しの場所なんて、ほとんどなかったはずだ。
まあそれも気になるが、目の前にいるこいつが誰なのかも気になる。
申し訳程度に布を纏っちゃいるが、ほぼ裸だ。
無駄の一切ない筋肉は、こいつがただ者じゃねえことを物語ってる。
「エシディシよ……」
いや、誰だよ。
◆ ◆ ◆
万事屋の店内で、志々雄は目を覚ました。
「んっ……。なんだ、いつの間にか寝ちまってたのか」
自宅でうたた寝でもしていたかのようなそぶりで、志々雄は椅子から体を起こす。
その表情には若干の緩みが見られたが、それはすぐに消える。
部屋の中から、誰かの話し声が聞こえたからだ。
その表情には若干の緩みが見られたが、それはすぐに消える。
部屋の中から、誰かの話し声が聞こえたからだ。
「誰だ!」
即座にエンジンブレードを手に取り、構える志々雄。
だが、声はすれども人の気配はない。
不審に思いながら、志々雄は声の出所を探る。
そして、彼は気づく。部屋に置かれた小箱から、声が出ていることに。
だが、声はすれども人の気配はない。
不審に思いながら、志々雄は声の出所を探る。
そして、彼は気づく。部屋に置かれた小箱から、声が出ていることに。
「あぁ? なんだこりゃ?」
さすがの志々雄も、自分の時代には存在しなかった「テレビ」を一目で理解することはできなかった。
だが短時間の観察で、それが通信機器の一種であることを見抜く。
だが短時間の観察で、それが通信機器の一種であることを見抜く。
「遠くの光景を映すことができるからくり、ってところか……。
俺の想像も及ばねえような技術が無造作に配置されてるとは、ますます興味深い」
俺の想像も及ばねえような技術が無造作に配置されてるとは、ますます興味深い」
感嘆の言葉を漏らしつつ、志々雄は主催者からもたらされる情報に注目する。
放送は、死者の発表にさしかかったところだ。
放送は、死者の発表にさしかかったところだ。
「知ってる名前がチラチラ出てやがるなあ」
告げられる死者の名前の中には、以前から志々雄が知っていたものもあった。
「鵜堂刃衛」に「岡田以蔵」。
どちらも、幕末の京都で名を馳せた人斬りだ。
この殺し合いにおいては、岡田の体に刃衛の精神が入っていたらしい。
いったい、いかなる剣客が誕生していたのか。
興味は湧くが、すでに死んでしまっているのでは確かめようがない。
そしてもう一人、「相楽左之助」。
志々雄の組織が全財産の3/5をつぎ込んだ兵器を、本領発揮前に海の藻屑へと変えた因縁の男。
彼は肉体のみが参加させられていたようだ。
肉体だけとはいえぶちのめしてやれば多少はスッキリするかなどという考えが頭をよぎったが、こちらもすでに死んでいるのではどうしようもない。
「鵜堂刃衛」に「岡田以蔵」。
どちらも、幕末の京都で名を馳せた人斬りだ。
この殺し合いにおいては、岡田の体に刃衛の精神が入っていたらしい。
いったい、いかなる剣客が誕生していたのか。
興味は湧くが、すでに死んでしまっているのでは確かめようがない。
そしてもう一人、「相楽左之助」。
志々雄の組織が全財産の3/5をつぎ込んだ兵器を、本領発揮前に海の藻屑へと変えた因縁の男。
彼は肉体のみが参加させられていたようだ。
肉体だけとはいえぶちのめしてやれば多少はスッキリするかなどという考えが頭をよぎったが、こちらもすでに死んでいるのではどうしようもない。
さらに、先ほど戦ったばかりの男も死者の中に含まれていた。
異様に眉毛が太い警官の体に入っていた男・坂田銀時。
彼もまた死んでしまったらしい。
異様に眉毛が太い警官の体に入っていた男・坂田銀時。
彼もまた死んでしまったらしい。
「あの色男にやられたか、あるいは横から別のやつがかっさらっていったか……。
まあ、どっちにしろ俺には関係ねえか」
まあ、どっちにしろ俺には関係ねえか」
面白い男ではあったが、死んでしまったということは弱者に過ぎなかったということ。
もはやたいして興味も湧かない。
もはやたいして興味も湧かない。
「しかし、11人か……。そこそこ死んだな」
ややネガティブな感情を込めて、志々雄が呟く。
彼とて何も、全ての参加者を自分の手で殺せるとは思っていない。
だがすでに10人を超える死者が出ている中で、自分がまだ一人も殺せていないというのは面白くない。
彼とて何も、全ての参加者を自分の手で殺せるとは思っていない。
だがすでに10人を超える死者が出ている中で、自分がまだ一人も殺せていないというのは面白くない。
「まあ、最初にぶつかったやつに時間を使いすぎたせいなんだが……。
こりゃゆっくりしてらんねえな。
のんびり太陽を避けてる間にほぼ全滅してましたなんてことになったら、さすがに格好がつかねえ」
こりゃゆっくりしてらんねえな。
のんびり太陽を避けてる間にほぼ全滅してましたなんてことになったら、さすがに格好がつかねえ」
現在志々雄の意識が宿っている肉体は、柱の男であるエシディシのもの。
その種族としての特性ゆえ、太陽の光の下には出られない。
ゆえに彼は、これからの方針として二つの選択肢を想定していた。
一つは日が沈むまで、屋内に留まること。
もう一つは支給品の鎧で太陽光を遮り、外に出ること。
だが現在、前者の選択肢は完全に消えた。
殺し合いの進行は、思った以上に速い。
あと半日も、安全な場所に引きこもっている場合ではない。
その種族としての特性ゆえ、太陽の光の下には出られない。
ゆえに彼は、これからの方針として二つの選択肢を想定していた。
一つは日が沈むまで、屋内に留まること。
もう一つは支給品の鎧で太陽光を遮り、外に出ること。
だが現在、前者の選択肢は完全に消えた。
殺し合いの進行は、思った以上に速い。
あと半日も、安全な場所に引きこもっている場合ではない。
「ただ生き残るのが目的なら、こんな危険を冒す必要もねえんだろうが……。
あいにく俺は、それだけじゃ満足できねえんでな」
あいにく俺は、それだけじゃ満足できねえんでな」
志々雄の目的は、殺し合いを勝ち残ることだけではない。
この会場に無数に存在する、自分にとって未知の技術を手に入れることも目的だ。
じっとしていては、それは手に入らない。
部下を動かせた生前とは違い、今は全て自分でやらねばならないのだから。
この会場に無数に存在する、自分にとって未知の技術を手に入れることも目的だ。
じっとしていては、それは手に入らない。
部下を動かせた生前とは違い、今は全て自分でやらねばならないのだから。
「一人くらい、手下を作ってもいいかもしれねえな。
どのみち、首輪を外せるやつは従わせるやつだったし。
まあ、捕らぬ狸の皮を数えても仕方ねえか」
どのみち、首輪を外せるやつは従わせるやつだったし。
まあ、捕らぬ狸の皮を数えても仕方ねえか」
そうこうしている間に、鎧はほぼ装着し終わっていた。
最後に残ったフルフェイスの兜が、志々雄の頭部にかぶさる。
最後に残ったフルフェイスの兜が、志々雄の頭部にかぶさる。
「とりあえず、これで大丈夫だとは思うが……」
念のため、片手だけを建物の外に出してみる。
異変は見られない。
異変は見られない。
「よし、ちゃんと遮断できてるな。それじゃあ、行くか」
改めて、志々雄は店の外へと足を踏み出す。
「そういやさっき、変な夢を見たような……。
まあ、どうでもいいか」
まあ、どうでもいいか」
わずかな夢の残滓は、あっさりと消え去った。
【G-8 街 万屋銀ちゃん/朝】
【志々雄真実@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-】
[身体]:エシディシ@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:ダメージ(小)、再生中
[装備]:エンジンブレード+ヒートメモリ@仮面ライダーW、アルフォンスの鎧@鋼の錬金術師
[道具]:基本支給品、炎刀「銃」@刀語
[思考・状況]基本方針:弱肉強食の摂理に従い、参加者も主催者も皆殺し
1:参加者を探して殺す
2:首輪を外せそうな奴は生かしておく
3:戦った連中(承太郎、魔王)を積極的に探す気は無い。生きてりゃその内会えんだろ
4:未知の技術や異能に強い興味
5:日中の移動には鎧を着る。窮屈だがな
[備考]
※参戦時期は地獄で方治と再会した後。
[身体]:エシディシ@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:ダメージ(小)、再生中
[装備]:エンジンブレード+ヒートメモリ@仮面ライダーW、アルフォンスの鎧@鋼の錬金術師
[道具]:基本支給品、炎刀「銃」@刀語
[思考・状況]基本方針:弱肉強食の摂理に従い、参加者も主催者も皆殺し
1:参加者を探して殺す
2:首輪を外せそうな奴は生かしておく
3:戦った連中(承太郎、魔王)を積極的に探す気は無い。生きてりゃその内会えんだろ
4:未知の技術や異能に強い興味
5:日中の移動には鎧を着る。窮屈だがな
[備考]
※参戦時期は地獄で方治と再会した後。
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