本島と離れの島を繋ぐ橋上。
承太郎達が定時放送を目にしたのは、丁度橋の真ん中に到達した時の事だ。
承太郎達が定時放送を目にしたのは、丁度橋の真ん中に到達した時の事だ。
怒りと警戒心を露わに睨みつける彼らを意に介さず、斉木空助によりスラスラと情報が読み上げられていく。
連絡事項を全て話し終えると、空助の姿はあっという間に消え静寂が戻った。
連絡事項を全て話し終えると、空助の姿はあっという間に消え静寂が戻った。
巨大な画面が浮かんでいた場所を険しい表情で見つめる承太郎、唇を噛み目を伏せる新八、何を言えば良いのか分からず視線を泳がせるホイミン。
三者三様の反応を見せていた。
三者三様の反応を見せていた。
(DIOは生きてるか…)
ジョースター家の宿敵である吸血鬼は健在。
そう簡単に死ぬ男でないとは分かり切っていたが、DIOの脅威が去っていない事実には自然と身が引き締まる。
あの男を倒すには、やはりもう一度スタープラチナの拳を叩き込んでやらねばなるまい。
今後二度と復活などできないよう、確実にブチのめす。
そう簡単に死ぬ男でないとは分かり切っていたが、DIOの脅威が去っていない事実には自然と身が引き締まる。
あの男を倒すには、やはりもう一度スタープラチナの拳を叩き込んでやらねばなるまい。
今後二度と復活などできないよう、確実にブチのめす。
警戒すべきはDIOだけではない。
公園で戦った半裸の巨漢や、銀時を殺した銀髪の剣士の画像は表示されなかった。
時を止めた上でスタープラチナのラッシュを叩き込んだというのに、どちらも殺すまでには至らなかったのだ。
DIOにも匹敵する強敵が複数存在する。
この殺し合い、思っていた以上に一筋縄ではいかないと改めて理解した。
公園で戦った半裸の巨漢や、銀時を殺した銀髪の剣士の画像は表示されなかった。
時を止めた上でスタープラチナのラッシュを叩き込んだというのに、どちらも殺すまでには至らなかったのだ。
DIOにも匹敵する強敵が複数存在する。
この殺し合い、思っていた以上に一筋縄ではいかないと改めて理解した。
「……」
坂田銀時。放送では確かにその名が呼ばれた。
表示された画像の人物は、銀色の天然パーマに面倒くさそうな表情の男、繋がった太眉の厳つい中年と、見覚えのあり過ぎる二人。
既に銀時の死を受け入れていたが、改めて主催者から死亡者として告げられると気持ちが沈むのを新八は抑えられなかった。
それに銀時を殺した、ピサロの体に入っている者への怒りもある。
銀時の仇を討ちたい気持ちはあるが、相手は自分以上の剣の腕を持つ銀時と、スタンドという(どこかで聞いたような)特殊な力を持った承太郎の二人掛かりでも苦戦する程の強者。
今の自分が向かった所で呆気なく返り討ちに遭うだけだ。
表示された画像の人物は、銀色の天然パーマに面倒くさそうな表情の男、繋がった太眉の厳つい中年と、見覚えのあり過ぎる二人。
既に銀時の死を受け入れていたが、改めて主催者から死亡者として告げられると気持ちが沈むのを新八は抑えられなかった。
それに銀時を殺した、ピサロの体に入っている者への怒りもある。
銀時の仇を討ちたい気持ちはあるが、相手は自分以上の剣の腕を持つ銀時と、スタンドという(どこかで聞いたような)特殊な力を持った承太郎の二人掛かりでも苦戦する程の強者。
今の自分が向かった所で呆気なく返り討ちに遭うだけだ。
だからといってこのままずっと引き摺り続ける気は無い。
神楽を連れて絶対にかぶき町へ帰ると誓ったのだから。
幸い神楽の名は発表されず、死亡者の肉体に知り合いの姿は一つも見当たらなかった。
11人もの死者が出ているので手放しには喜べないが、それでも神楽の無事を確認出来たのは大きい。
後は一刻も早く合流するだけだ。立ち止まってなどいられない。
悲しみを振り切るように、俯いていた顔を上げる。
神楽を連れて絶対にかぶき町へ帰ると誓ったのだから。
幸い神楽の名は発表されず、死亡者の肉体に知り合いの姿は一つも見当たらなかった。
11人もの死者が出ているので手放しには喜べないが、それでも神楽の無事を確認出来たのは大きい。
後は一刻も早く合流するだけだ。立ち止まってなどいられない。
悲しみを振り切るように、俯いていた顔を上げる。
「行こう、二人とも。グズグズしてたら、承太郎さんが戦った人達に追いつかれるかもしれない」
「う、うん。大丈夫?新八くん…」
「僕なら大丈夫だよ」
「う、うん。大丈夫?新八くん…」
「僕なら大丈夫だよ」
心配するホイミンへ、力強く頷いて見せる。
一瞬、無理をしているのではとも思ったが、それを一々指摘するのは野暮という事くらいは分かる。
それに新八の言う通り、ピサロの体に入った者や好戦的な巨漢に追いつかれる訳にはいかない。
だからここは早々に橋を渡り切りべきである。
一瞬、無理をしているのではとも思ったが、それを一々指摘するのは野暮という事くらいは分かる。
それに新八の言う通り、ピサロの体に入った者や好戦的な巨漢に追いつかれる訳にはいかない。
だからここは早々に橋を渡り切りべきである。
「あっ、ちょっと待って承太郎さん」
いざ再出発というタイミングでホイミンが待ったを掛ける。
理由は傷だらけの承太郎を見兼ねてだ。
死に至る程の怪我は負っていない為放置しているが、処置もせずに放って置いては悪化してしまう。
だからここは自分の出番と、回復呪文を唱えた。
理由は傷だらけの承太郎を見兼ねてだ。
死に至る程の怪我は負っていない為放置しているが、処置もせずに放って置いては悪化してしまう。
だからここは自分の出番と、回復呪文を唱えた。
「ホイミ!」
全身が淡い光に包まれたかと思えば、不思議な感覚に包まれるのを承太郎は感じた。
魔王に斬られた箇所や、スタープラチナで自らを殴った際の痛みが薄れていく。
尤も完全に傷は癒えておらず、あくまで多少マシになった程度だが。
魔王に斬られた箇所や、スタープラチナで自らを殴った際の痛みが薄れていく。
尤も完全に傷は癒えておらず、あくまで多少マシになった程度だが。
「あ、あれ?おかしいな…。もう一回ホイミ!」
ホイミン自身も呪文の効果に疑問を抱き、再度唱える。
先程と同じく承太郎の体から痛みが引いて行った。
先程と同じく承太郎の体から痛みが引いて行った。
「う、うーん?まただ……何だか何時もより効き目が悪いなぁ…それにちょっと疲れちゃったし……」
元々劇的な効果がある呪文でないとはいえ、それにしたって回復量が普段よりも少ない。
今の体が魔力に乏しいのなら分かるが、プロフィールを読む限りそれは無い事はホイミンにも分かった。
アインズ・ウール・ゴウンが誇る至高の四十一人のメンバー、ヘロヘロによって創造されたプレアデスの一体、それがソリュシャン・イプシロンだ。
戦闘能力も内包する魔力もホイミンを遥かに上回る。
だからホイミの効果が悪いとは、普通なら有り得ない筈。
今の体が魔力に乏しいのなら分かるが、プロフィールを読む限りそれは無い事はホイミンにも分かった。
アインズ・ウール・ゴウンが誇る至高の四十一人のメンバー、ヘロヘロによって創造されたプレアデスの一体、それがソリュシャン・イプシロンだ。
戦闘能力も内包する魔力もホイミンを遥かに上回る。
だからホイミの効果が悪いとは、普通なら有り得ない筈。
(…成程な。俺のスタンドと同じく、参加者によっては制限ってやつがあるのか)
回復呪文を受けた当の承太郎は内心で納得していた。
志々雄との戦闘で時を止めた際に、普段よりも短い時間しか止められなくなっていた。
恐らくはそれと同様、殺し合いのバランスを崩壊させるような能力には何らかの枷が付けられているのだと推測する。
傷を回復させるという異能も、単純ながら強力だ。
どれだけダメージを与えてたとしても一瞬で回復するのは、流石に不公平である。
ホイミンの言葉から察するに、回復効果の減少と、普段よりも消耗が大きいといった具合か。
志々雄との戦闘で時を止めた際に、普段よりも短い時間しか止められなくなっていた。
恐らくはそれと同様、殺し合いのバランスを崩壊させるような能力には何らかの枷が付けられているのだと推測する。
傷を回復させるという異能も、単純ながら強力だ。
どれだけダメージを与えてたとしても一瞬で回復するのは、流石に不公平である。
ホイミンの言葉から察するに、回復効果の減少と、普段よりも消耗が大きいといった具合か。
(なら、あの野郎も今は相当消耗してるんじゃねぇか?)
ホイミン曰くピサロという男の肉体に入った男。
公園での戦闘で負った傷が綺麗さっぱり消え去っていた事から、あの男もホイミンのような回復呪文を持っているのだろう。
しかし大ダメージを即座に治せる力など、当然制限の対象になっている筈だ。
という事は、今なら仕留められるチャンス。
急ぎ男が吹き飛んで行った方へ戻ろうかという考えが承太郎の頭に浮かぶ。
公園での戦闘で負った傷が綺麗さっぱり消え去っていた事から、あの男もホイミンのような回復呪文を持っているのだろう。
しかし大ダメージを即座に治せる力など、当然制限の対象になっている筈だ。
という事は、今なら仕留められるチャンス。
急ぎ男が吹き飛んで行った方へ戻ろうかという考えが承太郎の頭に浮かぶ。
だがすぐにやめておこうと思い直す。
現在、会場南東の街にいる危険人物はピサロ(の体になった者)だけではない。
半裸の巨漢もまた近くをウロ付いている。
生身でありながら、ポルナレフのシルバー・チャリオッツに匹敵する速度で剣を振るう化け物だ。
ピサロの片手間に倒せるような雑魚では無い。
現在、会場南東の街にいる危険人物はピサロ(の体になった者)だけではない。
半裸の巨漢もまた近くをウロ付いている。
生身でありながら、ポルナレフのシルバー・チャリオッツに匹敵する速度で剣を振るう化け物だ。
ピサロの片手間に倒せるような雑魚では無い。
仮に承太郎一人ならば無理をしてでもピサロへの追撃を優先したかもしれないが、今は新八とホイミンが一緒。
銀時から力になってやってくれと託された彼らを放置する事は出来ない。
だから今は当初の予定通り風都タワーを目指し、戦力を整えるのを優先する。
銀時から力になってやってくれと託された彼らを放置する事は出来ない。
だから今は当初の予定通り風都タワーを目指し、戦力を整えるのを優先する。
「ごめんね承太郎さん。何だか上手くいかなくて……」
「いや、さっきに比べりゃかなりマシになった。助かったぜ、ホイミン」
「いや、さっきに比べりゃかなりマシになった。助かったぜ、ホイミン」
ホイミンとしてはきっちりと治したかったのだが、承太郎はこれで問題無いと告げる。
普段より効果が弱まっていようと、回復呪文は重要な能力だ。
ここで自分一人を治すのに大きく消耗し、いざという時に使えなくなるのは避けておきたい。
故に完治まではいかずとも、戦闘が十分可能な程度には回復した為に良しとした。
普段より効果が弱まっていようと、回復呪文は重要な能力だ。
ここで自分一人を治すのに大きく消耗し、いざという時に使えなくなるのは避けておきたい。
故に完治まではいかずとも、戦闘が十分可能な程度には回復した為に良しとした。
と、ここまで手に持った剣がやけに静かなのに気付く。
「シャルティエさん?」
『………えっ、あっ、ああ、どうしたんだい?』
『………えっ、あっ、ああ、どうしたんだい?』
話しかけてもすぐには反応せず、沈黙を挟んで応答した。
放送前の陽気というか、お喋りな彼らしくも無い。
心なしか声にも元気が無いように感じられた。
放送が流れたタイミングでこの反応、それがどういう事なのか分からぬ程に鈍い者はここにはいない。
放送前の陽気というか、お喋りな彼らしくも無い。
心なしか声にも元気が無いように感じられた。
放送が流れたタイミングでこの反応、それがどういう事なのか分からぬ程に鈍い者はここにはいない。
「…呼ばれたのか。テメーの知ってる奴が」
『……』
『……』
口火を切るのは承太郎。
遠慮も無いストレートな問いかけに、シャルティエは思わず閉口する。
だが無言は肯定と同じ。
隠す必要も無いと考えてか、或いは追及を面倒に感じたのか。
理由はシャルティエ本人にしか分かり様が無いが、ややあって言葉を返した。
遠慮も無いストレートな問いかけに、シャルティエは思わず閉口する。
だが無言は肯定と同じ。
隠す必要も無いと考えてか、或いは追及を面倒に感じたのか。
理由はシャルティエ本人にしか分かり様が無いが、ややあって言葉を返した。
『…ええ。坊ちゃん……僕の、マスターが…』
発表された11人の死亡者と、それぞれの肉体となっていた人物。
後者のランスロットと言う男は初めて見る顔だったが、その精神は誰よりも知っている人間だった。
リオン・マグナス。シャルティエのソーディアンマスターが6時間の間にどこかで命を落としたのだという。
後者のランスロットと言う男は初めて見る顔だったが、その精神は誰よりも知っている人間だった。
リオン・マグナス。シャルティエのソーディアンマスターが6時間の間にどこかで命を落としたのだという。
人が死ぬ事に免疫が無いという訳ではない。
1000年前の天地戦争の頃から、死はシャルティエにとって身近な存在と化している。
地上軍と天上軍、その両方から毎日のように多くの死者が生まれたのだ。
あれだけの大規模な戦争を経験し、現代にて目覚めてからも貧富の差や国同士の遺恨により人が死ぬ光景を良く知っている。
故に殺し合いにおいても、死者が出るのは確実だろうと冷静に考えられた。
1000年前の天地戦争の頃から、死はシャルティエにとって身近な存在と化している。
地上軍と天上軍、その両方から毎日のように多くの死者が生まれたのだ。
あれだけの大規模な戦争を経験し、現代にて目覚めてからも貧富の差や国同士の遺恨により人が死ぬ光景を良く知っている。
故に殺し合いにおいても、死者が出るのは確実だろうと冷静に考えられた。
だからと言って、リオンの死に何も想わないような薄情な男でもない。
リオンと出会ってからは気苦労が絶えず、人間だったら連日胃がキリキリと痛んだろう事は確実。
不器用という言葉だけでは片付けられないくらいには、難のある少年だった。
だけど、シャルティエはリオンが幼少の頃からの付き合いだ。
彼が余りにも難儀な生き方しか出来ない人間で、だけどたった一人の女性の前でだけは年相応の少年らしく振舞えるのを、一番近くで見て来た。
他人を決して寄せ付けず、されど優しさや愛と無縁の人間でもない。
ある意味では、実の親以上にリオンという少年を知っているからこそ、愚痴を言いつつも共にある事を望んだ。
リオン自身が決して救われる事の無い道を突き進むのなら、運命を共にする覚悟もあった。
いつかスタン達と剣を交える時が来て、ディムロス達に非難されようと、最後までリオンの剣であると決意していた。
不器用という言葉だけでは片付けられないくらいには、難のある少年だった。
だけど、シャルティエはリオンが幼少の頃からの付き合いだ。
彼が余りにも難儀な生き方しか出来ない人間で、だけどたった一人の女性の前でだけは年相応の少年らしく振舞えるのを、一番近くで見て来た。
他人を決して寄せ付けず、されど優しさや愛と無縁の人間でもない。
ある意味では、実の親以上にリオンという少年を知っているからこそ、愚痴を言いつつも共にある事を望んだ。
リオン自身が決して救われる事の無い道を突き進むのなら、運命を共にする覚悟もあった。
いつかスタン達と剣を交える時が来て、ディムロス達に非難されようと、最後までリオンの剣であると決意していた。
その想いを嘲笑うかのように、リオンはシャルティエの知らぬ所で力尽きた。
誰が殺したのかも、その者が生きているのかどうかも分からない。
久しく味わう無力感がシャルティエを蝕む。
誰が殺したのかも、その者が生きているのかどうかも分からない。
久しく味わう無力感がシャルティエを蝕む。
だがこうも思う。
もしリオンが今のシャルティエを見たら、「くだらない感傷をいつまで引き摺る気だ?」と冷たく吐き捨てるのは想像に難くない。
我が主ながら気遣いの欠片も無い姿に苦笑いし、同時にもうその声を聞く事も無と思うと、言葉に出来ない喪失感が去来した。
とはいえその言葉は正しい。
死者を思うのは悪では無いが、延々と引き摺った所で現実は変わらない。
自分はソーディアン、人に振るわれてこそ真価を発揮する存在。
しかし殺し合いを放って置けない気持ちくらいはある。
無事に元居た場所へ帰った際に、リオンの死をスタン達へ伝える役目が待っていると考えると、気が重くなったが。
もしリオンが今のシャルティエを見たら、「くだらない感傷をいつまで引き摺る気だ?」と冷たく吐き捨てるのは想像に難くない。
我が主ながら気遣いの欠片も無い姿に苦笑いし、同時にもうその声を聞く事も無と思うと、言葉に出来ない喪失感が去来した。
とはいえその言葉は正しい。
死者を思うのは悪では無いが、延々と引き摺った所で現実は変わらない。
自分はソーディアン、人に振るわれてこそ真価を発揮する存在。
しかし殺し合いを放って置けない気持ちくらいはある。
無事に元居た場所へ帰った際に、リオンの死をスタン達へ伝える役目が待っていると考えると、気が重くなったが。
『僕なら問題ないですよ。さっ、いい加減出発しましょう』
あえて明るい声色で移動を促す。
今は新八達の力となり、殺し合いをどうにかするのが一番なのだから。
ホイミンと新八は少々何かを言いたげにしていたが、フードを深く被り直した承太郎が脚を動かした為、結局そのまま移動再開となった。
今は新八達の力となり、殺し合いをどうにかするのが一番なのだから。
ホイミンと新八は少々何かを言いたげにしていたが、フードを深く被り直した承太郎が脚を動かした為、結局そのまま移動再開となった。
先頭を歩きながら承太郎は考える。
定時放送では遂にボンドルドがその姿を見せ、更には空助という新たな主催者側の人間も現れた。
一体あと何人が殺し合いの運営に関わっているのか。
現段階ではまるで予想が付かない。
定時放送では遂にボンドルドがその姿を見せ、更には空助という新たな主催者側の人間も現れた。
一体あと何人が殺し合いの運営に関わっているのか。
現段階ではまるで予想が付かない。
一つの仮説として、主催者は天国への到達を目指していると考えた。
その条件の内、『信頼できる友』と『場所』の二つは不明だが、前者に関しては可能性として考えられるものがある。
その条件の内、『信頼できる友』と『場所』の二つは不明だが、前者に関しては可能性として考えられるものがある。
即ち、主催者側の人間にDIOの友がいる。
承太郎はDIOの交友関係を深く知ってはいない。
だから参加者の精神、又は肉体にその友がいる可能性を考えたが、それは未だ詳細不明な主催者にも言える事だ。
連中が天国への到達が目的ならば、より詳しく天国の存在を知る者が主催者側にいても何ら不思議はない。
ただ前述の通り、承太郎はDIOの友がどんな人物なのかを全く知らない。
ひょっとしたらボンドルドや斉木空助が、その友であるかもしれないのだ。
エンヤ婆のような狂信者や、嘗て肉の芽を植え付けられ忠実な部下と化した花京院とも違う、“あの”DIOが心より友と認めた存在。
きっとDIOに負けず劣らずの邪悪、それだけは確信を持って言える。
だから参加者の精神、又は肉体にその友がいる可能性を考えたが、それは未だ詳細不明な主催者にも言える事だ。
連中が天国への到達が目的ならば、より詳しく天国の存在を知る者が主催者側にいても何ら不思議はない。
ただ前述の通り、承太郎はDIOの友がどんな人物なのかを全く知らない。
ひょっとしたらボンドルドや斉木空助が、その友であるかもしれないのだ。
エンヤ婆のような狂信者や、嘗て肉の芽を植え付けられ忠実な部下と化した花京院とも違う、“あの”DIOが心より友と認めた存在。
きっとDIOに負けず劣らずの邪悪、それだけは確信を持って言える。
そこから更に推測を広げていくなら、DIOも殺し合いの主催に一枚噛んでいるのではないか、とも考えられる。
天国への到達を最も望んでいるのが誰かと言えば、やはりDIO本人だろう。
という事はDIOは主催者でありながら、あえて殺し合いの促進の為に参加者として会場にいるという事だ。
若しくはDIO本人は主催者の目的を知らないが、DIOの友による強い推薦により参加者として招かれたという可能性もあるかもしれない。
天国への到達を最も望んでいるのが誰かと言えば、やはりDIO本人だろう。
という事はDIOは主催者でありながら、あえて殺し合いの促進の為に参加者として会場にいるという事だ。
若しくはDIO本人は主催者の目的を知らないが、DIOの友による強い推薦により参加者として招かれたという可能性もあるかもしれない。
であれば、DIOの友は主催者の特権を行使しDIOを他の参加者よりも有利な立場にしているのではないか。
例えば、DIOの首輪は爆破機能など付いていないダミーである、とか。
日記に記されていたように、天国の到達にはザ・ワールドが必要不可欠。
当然だがスタンド使い本体が死ねば、スタンドも消滅する。
それを防ぐ為に少しでもDIOが死ぬ要因を排除せんと、ダミーの首輪を装着したとは考えられないだろうか?
例えば、DIOの首輪は爆破機能など付いていないダミーである、とか。
日記に記されていたように、天国の到達にはザ・ワールドが必要不可欠。
当然だがスタンド使い本体が死ねば、スタンドも消滅する。
それを防ぐ為に少しでもDIOが死ぬ要因を排除せんと、ダミーの首輪を装着したとは考えられないだろうか?
(……いや、そいつは俺にも当て嵌まる事じゃねえか)
ザ・ワールドとスタープラチナが同じタイプのスタンドならば、承太郎にも天国への到達が可能と言える。
もしDIOが死亡した時の保険として、承太郎も参加させられたとするなら、DIOと同じく首輪がダミーである可能性はゼロでは無い。
加えて『信頼できる友』。承太郎にとっての友と言えば、エジプトでの旅を共にしたスタンド使いの男達に他ならない。
(ジョセフは友と言うより家族だが、信頼できる人間には合致する)
彼らは皆バトルロワイアルを肯定するような輩ではないが、主催者側にいる条件は何も積極的に運営に携わるだけではない。
身動きを封じられ監禁されている、所謂人質といった形でボンドルド達の元にいるかもしれないのだ。
この場合、人質にされているのはポルナレフとジョセフだけとは限らない。
死者を蘇生させる力が確かなら、花京院やアヴドゥル、イギーも復活させられた上で捕らえられていてもおかしくはない。
或いは、参加者の肉体として会場にいるとも考えらる。
もしDIOが死亡した時の保険として、承太郎も参加させられたとするなら、DIOと同じく首輪がダミーである可能性はゼロでは無い。
加えて『信頼できる友』。承太郎にとっての友と言えば、エジプトでの旅を共にしたスタンド使いの男達に他ならない。
(ジョセフは友と言うより家族だが、信頼できる人間には合致する)
彼らは皆バトルロワイアルを肯定するような輩ではないが、主催者側にいる条件は何も積極的に運営に携わるだけではない。
身動きを封じられ監禁されている、所謂人質といった形でボンドルド達の元にいるかもしれないのだ。
この場合、人質にされているのはポルナレフとジョセフだけとは限らない。
死者を蘇生させる力が確かなら、花京院やアヴドゥル、イギーも復活させられた上で捕らえられていてもおかしくはない。
或いは、参加者の肉体として会場にいるとも考えらる。
尤も、これらは全て「主催者が天国へ行く事を目的としている」という前提が正しければの話だ。
100%の確信を持ってそうだとは言えないし、承太郎が全くの見当外れな推理をしている可能性とて十分にある。
100%の確信を持ってそうだとは言えないし、承太郎が全くの見当外れな推理をしている可能性とて十分にある。
だがもし自分の考えが正しければ、友が殺し合いの犠牲にされそうになっているのなら、
また一つ、ボンドルド達を叩き潰す理由が増えた。
また一つ、ボンドルド達を叩き潰す理由が増えた。
承太郎が改めて主催者への怒りを燃やした丁度そのタイミングで、三人は橋を渡り切った。
【F-6と7の境界、道路/朝】
【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険】
[身体]:燃堂力@斉木楠雄のΨ難
[状態]:疲労(中)、両腕と肩に裂傷(中程度回復)、上半身に切り傷(ほぼ回復)、銀髪の男(魔王)への怒り
[装備]:ネズミの速さの外套(クローク・オブ・ラットスピード)@オーバーロード、MP40(残弾ゼロ)@ストライクウィッチーズシリーズ
[道具]:基本支給品×2、予備弾倉×3、ランダム支給品×0〜1(確認済み)、童磨の首輪
[思考・状況]基本方針:主催を打倒する。
1:新八、ホイミンと共に風都タワーに向かう。
2:主催と戦うために首輪を外したい。
3:自分の体の参加者がいた場合、殺し合いに乗っていたら止める。
4:DIOは今度こそぶちのめす。たとえジョセフやジョナサンの身体であっても。
5:銀髪の男(魔王)、半裸の巨漢(志々雄)を警戒。
6:天国……まさかな。
[備考]
※第三部終了直後から参戦です。
※スタンドはスタンド能力者以外にも視認可能です。
※ジョースターの波長に対して反応できません。
※ボンドルドが天国へ行く方法を試してるのではと推測してます。
またその場合、主催者側にDIOの友が協力or自分の友が捕らえられている、自分とDIOの首輪はダミーの可能性があると推測しています。
※時間停止は現状では2秒が限界のようです。
[身体]:燃堂力@斉木楠雄のΨ難
[状態]:疲労(中)、両腕と肩に裂傷(中程度回復)、上半身に切り傷(ほぼ回復)、銀髪の男(魔王)への怒り
[装備]:ネズミの速さの外套(クローク・オブ・ラットスピード)@オーバーロード、MP40(残弾ゼロ)@ストライクウィッチーズシリーズ
[道具]:基本支給品×2、予備弾倉×3、ランダム支給品×0〜1(確認済み)、童磨の首輪
[思考・状況]基本方針:主催を打倒する。
1:新八、ホイミンと共に風都タワーに向かう。
2:主催と戦うために首輪を外したい。
3:自分の体の参加者がいた場合、殺し合いに乗っていたら止める。
4:DIOは今度こそぶちのめす。たとえジョセフやジョナサンの身体であっても。
5:銀髪の男(魔王)、半裸の巨漢(志々雄)を警戒。
6:天国……まさかな。
[備考]
※第三部終了直後から参戦です。
※スタンドはスタンド能力者以外にも視認可能です。
※ジョースターの波長に対して反応できません。
※ボンドルドが天国へ行く方法を試してるのではと推測してます。
またその場合、主催者側にDIOの友が協力or自分の友が捕らえられている、自分とDIOの首輪はダミーの可能性があると推測しています。
※時間停止は現状では2秒が限界のようです。
【志村新八@銀魂】
[身体]:フィリップ@仮面ライダーW
[状態]:健康
[装備]:フーの薄刃刀@鋼の錬金術師
[道具]:基本支給品、ダブルドライバー@仮面ライダーW、T2サイクロンメモリ@仮面ライダーW、新八のメガネ@銀魂、両津勘吉の肉体
[思考・状況]基本方針:主催者を倒す
1:風都タワーに行く
2:神楽ちゃんを探す
3:左翔太郎さんの体も誰か入ってるのか気になる
4:銀さんを殺した相手(魔王)に怒り
[備考]
※メタ知識が制限されています。参戦作品(精神・身体両方)に関しては、現状では「何となく名前に見覚えがある気がする」程度しか分かりません。
こち亀に関してはある程度覚えているようです。
※地球の本棚は現状では使えないようです。今後使えるか、制限が掛けられているかは後続の書き手にお任せします。
[身体]:フィリップ@仮面ライダーW
[状態]:健康
[装備]:フーの薄刃刀@鋼の錬金術師
[道具]:基本支給品、ダブルドライバー@仮面ライダーW、T2サイクロンメモリ@仮面ライダーW、新八のメガネ@銀魂、両津勘吉の肉体
[思考・状況]基本方針:主催者を倒す
1:風都タワーに行く
2:神楽ちゃんを探す
3:左翔太郎さんの体も誰か入ってるのか気になる
4:銀さんを殺した相手(魔王)に怒り
[備考]
※メタ知識が制限されています。参戦作品(精神・身体両方)に関しては、現状では「何となく名前に見覚えがある気がする」程度しか分かりません。
こち亀に関してはある程度覚えているようです。
※地球の本棚は現状では使えないようです。今後使えるか、制限が掛けられているかは後続の書き手にお任せします。
【ホイミン@ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち】
[身体]:ソリュシャン・イプシロン@オーバーロード
[状態]:健康、魔力消費(小)
[装備]:アンチバリア発生装置@ケロロ軍曹、シャルティエ@テイルズオブデスティニー
[道具]:基本支給品
[思考・状況]基本方針:人間にはなりたいが、そのために誰かを襲うつもりはない。
1:ライアンさんのように、人を守るために戦う。
2:風都タワーに行く
3:新八くんとシャルティエさん、大丈夫かな…
4:何だか何時もより疲れた…
[備考]
※参戦時期はライアンの旅に同行した後〜人間に生まれ変わる前。
※制限により、『ホイミ』などの回復魔法の効果が下がっています。
※プロフィールから、『ソリュシャン・イプシロン』と彼女の持つ能力、異世界の魔法に関する知識を得ました
[身体]:ソリュシャン・イプシロン@オーバーロード
[状態]:健康、魔力消費(小)
[装備]:アンチバリア発生装置@ケロロ軍曹、シャルティエ@テイルズオブデスティニー
[道具]:基本支給品
[思考・状況]基本方針:人間にはなりたいが、そのために誰かを襲うつもりはない。
1:ライアンさんのように、人を守るために戦う。
2:風都タワーに行く
3:新八くんとシャルティエさん、大丈夫かな…
4:何だか何時もより疲れた…
[備考]
※参戦時期はライアンの旅に同行した後〜人間に生まれ変わる前。
※制限により、『ホイミ』などの回復魔法の効果が下がっています。
※プロフィールから、『ソリュシャン・イプシロン』と彼女の持つ能力、異世界の魔法に関する知識を得ました
79:「誰かの笑顔」のために生きている | 投下順に読む | 81:flame of sword~夜明けの後に~ |
時系列順に読む | ||
61:その魂は、否定させない | 空条承太郎 | 88:DD破壊者/君は悪魔と相乗りできない |
志村新八 | ||
ホイミン |