チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
失くしたはずの暴食(グラトニー)
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changerowa
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「うーん……」
一人の少年が戸惑うような声を漏らしながら、自身の手をじっ、と見下ろす。
握ったり開いたり。
何度か繰り返したと思ったら、続けて虚空に拳を繰り出したり、飛んだり跳ねたり、最後には両の掌を自らの頬にパン!と大きな音を立てて叩きつけた。
握ったり開いたり。
何度か繰り返したと思ったら、続けて虚空に拳を繰り出したり、飛んだり跳ねたり、最後には両の掌を自らの頬にパン!と大きな音を立てて叩きつけた。
「痛ぁ……」
当然痛みを覚えて反射的にまた声が漏れる。
しかしその声に混ざる感情は後悔や困惑のようなものではなく、喜びや達成感を覚えたものだった。
しかしその声に混ざる感情は後悔や困惑のようなものではなく、喜びや達成感を覚えたものだった。
「はは、すごい。掌まで痺れる。生身の痛みなんて、もう3年ぶりくらいになるのかなぁ……
じゃあ次は……!」
じゃあ次は……!」
支給されたデイパックを漁り、ペットボトルに入った水を取り出す。
それを蓋を開けて地面に置くと、今度は両の掌を祈るような形でパン!と叩きあわせ、改めてペットボトルを手に取る。
すると中の水が突如、少年の顔を映す鏡のように綺麗に凍りついた。
じっくりとその中を、自身の顔形を確かめるように観察する。
それを蓋を開けて地面に置くと、今度は両の掌を祈るような形でパン!と叩きあわせ、改めてペットボトルを手に取る。
すると中の水が突如、少年の顔を映す鏡のように綺麗に凍りついた。
じっくりとその中を、自身の顔形を確かめるように観察する。
「……鏡としては今一つ。硝石や青銅がないことを考えればまあ妥協点。体が変わっても錬金術は使えるか試す実験としてなら満点かな」
そう呟くともう一度手を叩き合わせ、今度は氷を水に戻し、一口飲んでから蓋をしてペットボトルをデイパックにしまう。
「ふぅ。ただの水がこんなに美味しい」
些細ながら久方ぶりに楽しむ食事に、口には出さないが少しだけこのふざけた催しの主に感謝してもいいかなどと思うが
(いや。許せないよね)
血が滲むほどに強く右手を握りしめる。
久方ぶりの肉体で、力加減を誤ってできた余計な傷だがそんなことは知ったことではない。
久方ぶりの肉体で、力加減を誤ってできた余計な傷だがそんなことは知ったことではない。
ヒトの体を勝手に弄り回したり、魂を置換したり、賢者の石の材料にしたり。
そんなのはもうたくさんだ。
魂を鎧に定着させた経験があるからこそ、強くそう思う。
……かつて、自分と同じく鎧に魂を定着させた殺人鬼にかけられた言葉をふと思い出す。
そんなのはもうたくさんだ。
魂を鎧に定着させた経験があるからこそ、強くそう思う。
……かつて、自分と同じく鎧に魂を定着させた殺人鬼にかけられた言葉をふと思い出す。
『その人格も記憶も兄貴の手によって人工的に造られた物だとしたらどうする?』
作り物の鎧の体どころか、別のアイデンティティすらある肉体を得て、揺らがないといえば嘘になる。
(僕は、アルフォンス・エルリックだ!そうでしょう?兄さん、ジェルソさん、ザンパノさん。それに、ニーナ)
ひりひりと頬が熱を持つ。
爪の食い込んだ掌が、鼓動にあわせて痛みを訴える。
飲み干した水が、清涼感ある味わいを口に僅かに残している。
夜の闇の中で僅かに覚える眠気すらも心地よい。
……この状態に魅力を覚えないとは、とてもじゃないが言えない。
爪の食い込んだ掌が、鼓動にあわせて痛みを訴える。
飲み干した水が、清涼感ある味わいを口に僅かに残している。
夜の闇の中で僅かに覚える眠気すらも心地よい。
……この状態に魅力を覚えないとは、とてもじゃないが言えない。
それでも。
手足を失くした兄と共に、失くした体を取り戻すと誓った。
自分と同じく、元の体に戻りたいと願う仲間も得た。
助けてあげられなかった、女の子がいた。
だから、こんなところで足踏みなんてしてられない。
手足を失くした兄と共に、失くした体を取り戻すと誓った。
自分と同じく、元の体に戻りたいと願う仲間も得た。
助けてあげられなかった、女の子がいた。
だから、こんなところで足踏みなんてしてられない。
(にしても、僕の元の肉体ってどっちのことだろ?鎧がそうだと認識されてたらなんかヤダな……いや、別に殺し合う気はないからどうでもいい、か)
志を確かめたところで、ゆっくりと行動を始める。
まずは巻き付いた首輪に触れた。
まずは巻き付いた首輪に触れた。
(できればさっさと分解して外したいところだけども。魂を入れ替える大規模な錬金術なんてやる相手だし、対策してない訳がない。調べてからでないと。それに……)
続けていつの間にか身に着けていた腕輪に視線をやり、辟易するような表情になって、さらにデイパックからベルトのようなものを取り出して比較してみる。
(何となく似たような意匠のものが二つ。にしてもセンス最悪。兄さんとどっこいだよ。
まあ、首輪と同じでよく分からないものだし、下手に手を出さないほうがいいだろうけど)
まあ、首輪と同じでよく分からないものだし、下手に手を出さないほうがいいだろうけど)
首輪に加えて気に食わないデザインの腕輪を強制的につけられてただでさえ悪いアルフォンスの気分がさらに落ち込む。
(ああ、それにしても)
その腕輪がこの肉体にとってどれほど重要なものか、彼はまだ知らない。
(無性にお腹すいたなあ。お肉が食べたい気分)
腕輪の名はネオアマゾンズレジスターといい、アルフォンスが久方ぶりに感じているもの……食欲を抑制するものである。
それも、人肉に対する衝動を。
それも、人肉に対する衝動を。
【アルフォンス・エルリック@鋼の錬金術師】
[身体]:千翼@仮面ライダーアマゾンズ
[状態]:健康、空腹感
[装備]:ネオアマゾンズレジスター@仮面ライダーアマゾンズ
[道具]:基本支給品、ネオアマゾンズドライバー@仮面ライダーアマゾンズ、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:元の体には戻りたいが、殺し合うつもりはない
1:首輪について調べて、錬金術で分解する
[備考]
[身体]:千翼@仮面ライダーアマゾンズ
[状態]:健康、空腹感
[装備]:ネオアマゾンズレジスター@仮面ライダーアマゾンズ
[道具]:基本支給品、ネオアマゾンズドライバー@仮面ライダーアマゾンズ、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:元の体には戻りたいが、殺し合うつもりはない
1:首輪について調べて、錬金術で分解する
[備考]
- 参戦時期は少なくともジェルソ、ザンパノ(体をキメラにされた軍人さん)が仲間になって以降です。
【ネオアマゾンズレジスター@仮面ライダーアマゾンズ】
アマゾンの食人本能を抑制する特殊薬剤を、定期的に装着者の体内へ自動で投与する機能を持つ一種の安全装置。
ネオとつくように改良型なのだが、それでも千翼の食人衝動を完全に御することはできない。
アマゾンの食人本能を抑制する特殊薬剤を、定期的に装着者の体内へ自動で投与する機能を持つ一種の安全装置。
ネオとつくように改良型なのだが、それでも千翼の食人衝動を完全に御することはできない。
【ネオアマゾンズドライバー@仮面ライダーアマゾンズ】
千翼が仮面ライダーアマゾンネオに変身するのに用いるベルト。
ベルト中央部にある「インジェクタースロット」に注射器型ユニット「アマゾンズインジェクター」をセットし、スロットを上げてインジェクターの薬液を注入する事で、コアユニット「ネオコンドラーコア」から特殊パルスを発して装着者のアマゾン細胞を刺激し変身を行う。
千翼が仮面ライダーアマゾンネオに変身するのに用いるベルト。
ベルト中央部にある「インジェクタースロット」に注射器型ユニット「アマゾンズインジェクター」をセットし、スロットを上げてインジェクターの薬液を注入する事で、コアユニット「ネオコンドラーコア」から特殊パルスを発して装着者のアマゾン細胞を刺激し変身を行う。
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