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黒い雲が空を覆い尽くしてから5時間。
太陽の光も届いてない暗い空に、ようやく変化が訪れる。
太陽の光も届いてない暗い空に、ようやく変化が訪れる。
それまで大量に降っていた雨が、一瞬で急にピタリと止まる。
同時に、雲が動き、島の上空から離れていく。
それにより、空の様子が島から見えるようになる。
同時に、雲が動き、島の上空から離れていく。
それにより、空の様子が島から見えるようになる。
しかし、そこにはもう陽は無い。
太陽は既に、西の地平線の彼方にほとんど沈んでいた。
そこから日光が届く時間も、瞬く間に過ぎるだろう。
太陽は既に、西の地平線の彼方にほとんど沈んでいた。
そこから日光が届く時間も、瞬く間に過ぎるだろう。
けれども、空は確かに晴れた。
雲の無いその空は、星もいくつか見え始めていた。
月も、1日経った分だけ満ちた状態で現れていた。
雲の無いその空は、星もいくつか見え始めていた。
月も、1日経った分だけ満ちた状態で現れていた。
やがて、空の様子に変化が現れる。
6時間前、12時間前と同じく、島の中央付近の上空に、ホログラム映像が現れる。
もちろん、島中にあるテレビ等の画面にも、同じ映像が流れ始める。
6時間前、12時間前と同じく、島の中央付近の上空に、ホログラム映像が現れる。
もちろん、島中にあるテレビ等の画面にも、同じ映像が流れ始める。
そこに映し出されたのは、これまた前回・前々回とは違う人物の顔だ。
現れたのは、一人の少女だった。
この人物の容姿は、紫色の髪に、大きめな眼鏡をかけているのが特徴的だ。
また、頭には右側にアンテナの付いたヘルメットを被っている。
この人物の容姿は、紫色の髪に、大きめな眼鏡をかけているのが特徴的だ。
また、頭には右側にアンテナの付いたヘルメットを被っている。
『よ、よぉー…。初めましてだな、みんな』
『第三回定期放送の時間だぞー…』
『第三回定期放送の時間だぞー…』
映像の少女は引きつった笑顔を浮かべながら話し始めた。
『私の名前は…佐倉双葉。身体の方は…ルッカという』
『えっと…まあ、私のことは置いておいて、とりあえず…死亡者を発表する』
『えっと…まあ、私のことは置いておいて、とりあえず…死亡者を発表する』
佐倉双葉と名乗る人物がそう言うと、これまでと同じように画面が切り替わり、死亡者の精神側と身体側の顔写真を順に映す映像が流れ始める。
『姉畑支遁…その身体の名はクリムヴェール』
『犬飼ミチル…その身体の名は東方仗助』
『ヴァニラ・アイス…その身体の名は立神あおい』
『産屋敷耀哉…その身体の名は鬼舞辻無惨』
『絵美理…その身体の名は竈門炭治郎』
『鬼舞辻無惨…その身体の名はミーティ』
『空条承太郎…その身体の名は燃堂力』
『グレーテ・ザムザ…その身体の名はスカラベキング』
『ゲンガー…その身体の名は鶴見川レンタロウ』
『胡蝶しのぶ…その身体の名はアリーナ』
『環いろは…その身体の名は高町なのは』
『脹相…その身体の名はデンジ』
『バリー・ザ・チョッパー…その身体の名はトニートニー・チョッパー』
『悲鳴嶼行冥…その身体の名は坂田銀時』
『ホイミン…その身体の名はソリュシャン・イプシロン』
『メタモン…その身体の名は神代剣』
『両面宿儺…その身体の名は関織子』
『犬飼ミチル…その身体の名は東方仗助』
『ヴァニラ・アイス…その身体の名は立神あおい』
『産屋敷耀哉…その身体の名は鬼舞辻無惨』
『絵美理…その身体の名は竈門炭治郎』
『鬼舞辻無惨…その身体の名はミーティ』
『空条承太郎…その身体の名は燃堂力』
『グレーテ・ザムザ…その身体の名はスカラベキング』
『ゲンガー…その身体の名は鶴見川レンタロウ』
『胡蝶しのぶ…その身体の名はアリーナ』
『環いろは…その身体の名は高町なのは』
『脹相…その身体の名はデンジ』
『バリー・ザ・チョッパー…その身体の名はトニートニー・チョッパー』
『悲鳴嶼行冥…その身体の名は坂田銀時』
『ホイミン…その身体の名はソリュシャン・イプシロン』
『メタモン…その身体の名は神代剣』
『両面宿儺…その身体の名は関織子』
『以上、17人が今回の6時間での死亡者だ』
『残り人数は、22人だ』
『…………うん、ちょっと……はりきりすぎじゃない…か?』
『残り人数は、22人だ』
『…………うん、ちょっと……はりきりすぎじゃない…か?』
発表が終わったことで、映像が再び切り替わる。
『……うん、それじゃあ次は、禁止エリアを発表する』
『今回禁止エリアとなるのは、【D-3】、【D-6】、【G-5】の3ヵ所だ』
『今から2時間後、午後8時に、これらのエリアに入れば首輪が爆発するようになる』
『今、これらのエリアの中、もしくはその近くにいる者達は、すぐにでも移動を開始することを推奨する』
『……………こんなことでは、死なないでほしい』
『今から2時間後、午後8時に、これらのエリアに入れば首輪が爆発するようになる』
『今、これらのエリアの中、もしくはその近くにいる者達は、すぐにでも移動を開始することを推奨する』
『……………こんなことでは、死なないでほしい』
『…それから、今禁止エリアと発表した【G-5】についてだが…実は、ここの地下にある通路の中に、前の放送で話していたモノモノマシーンがあった』
『そしてこのモノモノマシーンは、禁止エリアが有効になる前…この放送後すぐに利用不可能になることが決定した』
『何でも…今の参加者達の位置関係的に、ここに誘導しても殺し合いの進行はあまり良くならないと判断されたかららしい』
『……わ、私が決定したんじゃないから、私に文句は言うなよ…』
『そしてこのモノモノマシーンは、禁止エリアが有効になる前…この放送後すぐに利用不可能になることが決定した』
『何でも…今の参加者達の位置関係的に、ここに誘導しても殺し合いの進行はあまり良くならないと判断されたかららしい』
『……わ、私が決定したんじゃないから、私に文句は言うなよ…』
『あと…分かる人には分かることを、伝える』
『………今は、【G-3】と【C-5】にある電話ボックスは、繋がっている』
『けども、使えるまではあとだいたい1時間くらいかかるらしい』
『けども、使えるまではあとだいたい1時間くらいかかるらしい』
『あとそれから、地図上に記されるべき「施設」は、この6時間で全部発見された…らしい』
『まあ…気になるなら、地図を確かめて、行ってみればいいのかな…』
『まあ…気になるなら、地図を確かめて、行ってみればいいのかな…』
◆
『それじゃあ、私から話すことはこれで全部かな…』
『…雨も上がったみたいだし、みんなの今後が良いものになることを祈るよ』
『それじゃあ、元気でね…』
『それじゃあ、元気でね…』
そう言って佐倉双葉は、話を打ち切って放送を終えようとする。
ところが、映像はここで消えなかった。
話はまだ、終わっていなかった。
話はまだ、終わっていなかった。
『…………ん?え?は?何?』
突然、佐倉双葉の様子に異変が起きる。
彼女の表情は、何かに驚いている感じになる。
視線の先も、映像を撮しているであろうカメラの方から、その奥にあるものへと変わったようだった。
何か、想定外の出来事があったようだ。
彼女の表情は、何かに驚いている感じになる。
視線の先も、映像を撮しているであろうカメラの方から、その奥にあるものへと変わったようだった。
何か、想定外の出来事があったようだ。
『え?これを読めって?』
佐倉双葉は、撮影カメラの奥の方に手を伸ばし、そこにいるであろう者から紙を一枚受け取ったようだった。
その紙は、折りたたまれた状態にあった。
彼女はそれを開き、中身を確かめた。
その紙は、折りたたまれた状態にあった。
彼女はそれを開き、中身を確かめた。
『…………………………はあぁ!!?』
内容を見た彼女は、驚愕の表情を見せる。
その後、少しの間沈黙し、ゴクリと息を飲んだ。
その後、少しの間沈黙し、ゴクリと息を飲んだ。
『………えっと、突然だが、我々主催陣営の「ボス」からの伝言が届いた』
『なんでも…今回の放送で参加者の人数が半分以下になったから、これまで生き残ってきた者達への褒美として、情報をほんの少しだけ与える、とのことらしい』
『そ、それじゃあ………伝言を読もう』
『なんでも…今回の放送で参加者の人数が半分以下になったから、これまで生き残ってきた者達への褒美として、情報をほんの少しだけ与える、とのことらしい』
『そ、それじゃあ………伝言を読もう』
佐倉双葉は声を少し振るわせながらそんなことを話す。
そして、少量の冷や汗をかきながら、紙に書かれた内容を読み上げた。
そして、少量の冷や汗をかきながら、紙に書かれた内容を読み上げた。
◇
『私は、「亀」である』
『…………そして、今の私は、「カメラ」でもある』
◇
『………えっと、はい!伝言はこれで以上!これで今度こそおしまい!それじゃあさよなら!』
紙の内容を読み終えた後、佐倉双葉は慌ただしい様子を見せながらそう言って話を打ち切った。
その後、空中の画面は消え、後には暗い静寂な夜が残されていた。
その後、空中の画面は消え、後には暗い静寂な夜が残されていた。
【天気について】
※島中に降っていた大雨が止みました。
※雨雲も消え、空は晴れました。
※これまで火事になっていた箇所については、全て鎮火しました。
※島中に降っていた大雨が止みました。
※雨雲も消え、空は晴れました。
※これまで火事になっていた箇所については、全て鎮火しました。