一先ず場所を変えようと、最初に提案したのは誰だったか。
声の主をハッキリとは覚えておらず、ただ力無く頷いたのは蓮自身にも分かった。
豪雨を凌ぐ為に、アルフォンスを運んだ民家へと生き残った者達を誘導。
聞こえて来るのは数時間前から変わらぬ土砂降りの音と、時折発する息遣い。
移動中、誰一人として口を開かずまるで葬列のような重い空気が一同の間に漂う。
そう遠く離れていない筈の民家に着くまでが異様に長く感じられた。
声の主をハッキリとは覚えておらず、ただ力無く頷いたのは蓮自身にも分かった。
豪雨を凌ぐ為に、アルフォンスを運んだ民家へと生き残った者達を誘導。
聞こえて来るのは数時間前から変わらぬ土砂降りの音と、時折発する息遣い。
移動中、誰一人として口を開かずまるで葬列のような重い空気が一同の間に漂う。
そう遠く離れていない筈の民家に着くまでが異様に長く感じられた。
巨人の魔の手から運良く逃れた一軒家へ足を踏み入れる。
それなりに値段の張っただろうソファーへ横たわる少年を見て、安堵の雰囲気を発したのは二人の少女。
と言っても片方は幼い男児の体なのだが。
生存していた事と、取り敢えず今は暴走が治まった事。
二つの理由が安堵のため息を吐かせるも、完全に気を抜ける状況でもない。
あくまで「今は」大人しくなっただけに過ぎず、アルフォンス本人が危惧した事態が起きてしまったのは変えられない事実なのだから。
それなりに値段の張っただろうソファーへ横たわる少年を見て、安堵の雰囲気を発したのは二人の少女。
と言っても片方は幼い男児の体なのだが。
生存していた事と、取り敢えず今は暴走が治まった事。
二つの理由が安堵のため息を吐かせるも、完全に気を抜ける状況でもない。
あくまで「今は」大人しくなっただけに過ぎず、アルフォンス本人が危惧した事態が起きてしまったのは変えられない事実なのだから。
「聞きそびれたんだけど、アルフォンスはやっぱり…」
「そっちの考えてる通りだ。アマゾンだかってのになって、はしゃぎ出したのさ」
「そっちの考えてる通りだ。アマゾンだかってのになって、はしゃぎ出したのさ」
隠す理由も無いので率直に告げると、案の定曇り顔で頭を抱えた。
こうなる事を予期しなかった訳ではない。
しかし実際に起きたのを一切動揺せず受け止められないのは、魔術師だろうと関係無い人間の性だ。
こうなる事を予期しなかった訳ではない。
しかし実際に起きたのを一切動揺せず受け止められないのは、魔術師だろうと関係無い人間の性だ。
「ですが、手遅れになったのではない筈です。現に今のアルフォンスさんから良くないものは感じません」
アルフォンスがもしもの時は自分の始末を頼み、凛はそれに頷いた。
村でのやり取りは記憶に新しいが、打つ手なしと断じるにはまだ早い。
眠りに落ちたアルフォンスからは彼自身が説明した、アマゾンなる危険な存在の気配は皆無。
殺さずに事を収めた蓮達へ感謝しつつ、キャメロットはアルフォンス殺害へ反対の声を上げる。
完全に理性を失い殺す以外の手が無くなったならともかく、その段階には未だ届いておらず。
だったら今は決断を下す時ではない。
村でのやり取りは記憶に新しいが、打つ手なしと断じるにはまだ早い。
眠りに落ちたアルフォンスからは彼自身が説明した、アマゾンなる危険な存在の気配は皆無。
殺さずに事を収めた蓮達へ感謝しつつ、キャメロットはアルフォンス殺害へ反対の声を上げる。
完全に理性を失い殺す以外の手が無くなったならともかく、その段階には未だ届いておらず。
だったら今は決断を下す時ではない。
「分かってるわよ。街に来た時も我を忘れてみたいなことにはなってなかったし」
平時はどうにか制御可能、だが切っ掛けがあれば暴走を抑え切れないといった所か。
余計なリスクを背負い込む前に、早急に殺しておくべき。
冷酷だが合理的である判断を即座に下せない己の甘さを自覚しつつ、無意識に寄っていた眉間の皺を指で解す。
諦める真似はするなと言った手前、アルフォンスが抗い続けているのを無下にするのも本心ではない。
手っ取り早い解決方法は元の体を取り戻し、アマゾンの肉体を捨て去る。
余計なリスクを背負い込む前に、早急に殺しておくべき。
冷酷だが合理的である判断を即座に下せない己の甘さを自覚しつつ、無意識に寄っていた眉間の皺を指で解す。
諦める真似はするなと言った手前、アルフォンスが抗い続けているのを無下にするのも本心ではない。
手っ取り早い解決方法は元の体を取り戻し、アマゾンの肉体を捨て去る。
(それが簡単に出来れば苦労しないわよ…)
自分に至っては戻れる体自体が失われている始末。
と、我が事ながら無理やりにでも笑うしかない現実に酷く重いため息が零れた。
と、我が事ながら無理やりにでも笑うしかない現実に酷く重いため息が零れた。
「ガキの体でする顔じゃあねぇだろ。老け込んで見えるぜ?」
「うっさい」
「うっさい」
こっちの事情を知ってか知らずか、軽口を叩く女にジト目を向ける。
残念ながらジャガイモ頭の5歳児では迫力皆無。
尤も仮に強面の大男から威圧されようと、相手が飄々とした態度を変える事はない。
同性の凛から見ても美人と言える女は肩を竦め、胡散臭さを隠そうともしなかった。
残念ながらジャガイモ頭の5歳児では迫力皆無。
尤も仮に強面の大男から威圧されようと、相手が飄々とした態度を変える事はない。
同性の凛から見ても美人と言える女は肩を竦め、胡散臭さを隠そうともしなかった。
「ん…ここは…」
タイミングが良いのか悪いのか。
凛とエボルトの会話に割り込む形で、意識を落としたままの少年が目を覚ます。
重い瞼を無理矢理こじ開け、見覚えの無い天井に首を傾げる。
意識が徐々にハッキリするに伴い、人の気配も明確に感じられた。
取り敢えず起き上がろうとするも体中が悲鳴を上げ、痛みに短く悲鳴が出る。
凛とエボルトの会話に割り込む形で、意識を落としたままの少年が目を覚ます。
重い瞼を無理矢理こじ開け、見覚えの無い天井に首を傾げる。
意識が徐々にハッキリするに伴い、人の気配も明確に感じられた。
取り敢えず起き上がろうとするも体中が悲鳴を上げ、痛みに短く悲鳴が出る。
「痛っ…」
「あ、無理はしないで下さい。そのままでも大丈夫ですから」
「…キャメロットさん?グリードじゃなくて…?」
「あ、無理はしないで下さい。そのままでも大丈夫ですから」
「…キャメロットさん?グリードじゃなくて…?」
無理やり体を起こそうとする自分を止め、気を遣ってくれる少女に疑問はより深まった。
獰猛な笑みを浮かべ、巨人相手に大立ち回りを繰り広げた姿からは程遠い態度。
数時間前に村で会った時と同じ、キャメロット本人にしか見えない。
獰猛な笑みを浮かべ、巨人相手に大立ち回りを繰り広げた姿からは程遠い態度。
数時間前に村で会った時と同じ、キャメロット本人にしか見えない。
「その辺りの説明もいるか…」
「遠坂さん?……そうだ、康一さんは…それに僕はあの時…」
「落ち着きなさい。ちゃんと教えるから」
「遠坂さん?……そうだ、康一さんは…それに僕はあの時…」
「落ち着きなさい。ちゃんと教えるから」
嘆息しそうになるのをどうにか抑え、アルフォンスにこれまでの経緯を簡潔に伝える。
「そう…なんだ……」
決して良いとは言えない内容に気持ちも顔色も沈んでしまう。
巨人をどうにか遠ざけ無事生き延びたのは喜ばしい。
しかし根本的な解決ではなく、康一は未だ正気を失ったまま。
加えて犠牲者ゼロとはいかなかったらしい。
分断された承太郎達は巨人とは別の危険な参加者と交戦、結果三人もの命が失われたと言う。
もし自分がアマゾンの暴走を防げていれば、もっと早くに巨人をどうにかできたんじゃないか。
そうしたら承太郎達の救援に駆け付けられたのでは。
悔やんだ所で結局はたらればの話だ。
分かってはいる、けれど簡単に割り切れやしない。
巨人をどうにか遠ざけ無事生き延びたのは喜ばしい。
しかし根本的な解決ではなく、康一は未だ正気を失ったまま。
加えて犠牲者ゼロとはいかなかったらしい。
分断された承太郎達は巨人とは別の危険な参加者と交戦、結果三人もの命が失われたと言う。
もし自分がアマゾンの暴走を防げていれば、もっと早くに巨人をどうにかできたんじゃないか。
そうしたら承太郎達の救援に駆け付けられたのでは。
悔やんだ所で結局はたらればの話だ。
分かってはいる、けれど簡単に割り切れやしない。
「ごめん…康一さんを止めなきゃいけなかったのに、僕は…」
「自分を責めなくていい。アルフォンスが望んでやった訳じゃないんだろう?」
「自分を責めなくていい。アルフォンスが望んでやった訳じゃないんだろう?」
故意にアマゾンへ姿を変え襲い掛かったならともかく、あれはアルフォンスにとっても決して望まぬ事態だった。
攻撃こそされはしても、アルフォンスの手による犠牲者はゼロ。
なら責め立てる気はさらさらない。
蓮の言葉に表立って反論する者は現れず、気遣いに感謝する反面申し訳なさも強くなる。
簡単に持ち直せるほど図太くはなれないが、凛の説明には他にも考えねばならないものがあった。
攻撃こそされはしても、アルフォンスの手による犠牲者はゼロ。
なら責め立てる気はさらさらない。
蓮の言葉に表立って反論する者は現れず、気遣いに感謝する反面申し訳なさも強くなる。
簡単に持ち直せるほど図太くはなれないが、凛の説明には他にも考えねばならないものがあった。
(バリーが遠坂さんを…)
室内に珍獣の姿が見えなかった為、薄々予感はしていた。
やはりと言うべきか、バリーは巨人との戦闘で命を落としたとのこと。
巨大な虫に続き、これで康一が手を掛けたのは二人目。
勿論康一の意思による殺害でないとは、アルフォンスを含めたこの場の全員が分かっている。
ただまたしても康一の暴走で被害が出るのを防げなかった、その事実を噛み締めると胸が酷く痛む。
たとえそれが余り良い関係とは言い難い殺人鬼であってもだ。
やはりと言うべきか、バリーは巨人との戦闘で命を落としたとのこと。
巨大な虫に続き、これで康一が手を掛けたのは二人目。
勿論康一の意思による殺害でないとは、アルフォンスを含めたこの場の全員が分かっている。
ただまたしても康一の暴走で被害が出るのを防げなかった、その事実を噛み締めると胸が酷く痛む。
たとえそれが余り良い関係とは言い難い殺人鬼であってもだ。
とはいえ、生前のバリーが最後に取った行動は正直意外としか言えない。
説明通りならば、凛を逃がす為に巨人へ立ち向かい命を散らしたのだという。
何ともバリーらしからぬ最期。
ひょっとすると自分の予想以上に、キャメロットへホークアイ中尉の面影を重ねていたのだろうか。
キャメロットへの義理立てか何かで、凛の為に命を張ったのかもしれない。
バリーが何を思って動いたか真相を確かめる術は無く、少しでも時間を稼いだお陰で凛が生き延びられた結果だけが残った。
説明通りならば、凛を逃がす為に巨人へ立ち向かい命を散らしたのだという。
何ともバリーらしからぬ最期。
ひょっとすると自分の予想以上に、キャメロットへホークアイ中尉の面影を重ねていたのだろうか。
キャメロットへの義理立てか何かで、凛の為に命を張ったのかもしれない。
バリーが何を思って動いたか真相を確かめる術は無く、少しでも時間を稼いだお陰で凛が生き延びられた結果だけが残った。
「バリーさんが……」
驚きと後悔を含んだ言葉を呟き、キャメロットの表情にも影が差す。
彼女もまたバリーの姿だけ見えない事から察してはいたが、こうしてハッキリ死を告げられると無反応ではいられない。
アルフォンスから警戒を呼び掛けられたとは言っても、明確に牙を剥かない限りは守るべき仲間の一人だった。
自分の意識が無力感に沈んでいる間、ゲンガーに続きバリーの命まで零れ落ちてしまったらしい。
決意新たに戦場へと復帰を果たしたものの、守れなかった現実は容赦せずに刃を突き立てて来る。
彼女もまたバリーの姿だけ見えない事から察してはいたが、こうしてハッキリ死を告げられると無反応ではいられない。
アルフォンスから警戒を呼び掛けられたとは言っても、明確に牙を剥かない限りは守るべき仲間の一人だった。
自分の意識が無力感に沈んでいる間、ゲンガーに続きバリーの命まで零れ落ちてしまったらしい。
決意新たに戦場へと復帰を果たしたものの、守れなかった現実は容赦せずに刃を突き立てて来る。
と、感傷に浸り掛けるも知った事かと声が頭の中に響く。
「え?ええ、構いませんが…でも余りアルフォンスさんを困らせるこt――悪いがお説教は御免だぜっ、と」
訝し気に誰かと会話する素振りを見せたかと思えば、急に粗野な口調へ早変わり。
事情を知らない者は一人芝居の類かと眉を顰めるだろう光景を、その通りに受け取る者はここにいない。
事情を知らない者は一人芝居の類かと眉を顰めるだろう光景を、その通りに受け取る者はここにいない。
「グリード…」
「よう、久し振り…でもねえか。お互いとんだ目に遭っちまったな」
「よう、久し振り…でもねえか。お互いとんだ目に遭っちまったな」
言葉とは裏腹に声色から現状に対する嘆きは皆無。
むしろ期待と好奇心が隠し切れていない。
やはり自分の推測通り、キャメロットが飲み干した賢者の石には強欲のホムンクルスが宿っていた。
既に最強の盾を駆使し戦う場面を目撃したとはいえ、改めて相対すると緊張で身が引き締まる思いだ。
むしろ期待と好奇心が隠し切れていない。
やはり自分の推測通り、キャメロットが飲み干した賢者の石には強欲のホムンクルスが宿っていた。
既に最強の盾を駆使し戦う場面を目撃したとはいえ、改めて相対すると緊張で身が引き締まる思いだ。
「やっぱりキャメロットさんの体にいるんだね…」
「おうよ。こいつと言いあの皇子のガキといい、俺はつくづく王様ってのに縁があるらしくてな」
「おうよ。こいつと言いあの皇子のガキといい、俺はつくづく王様ってのに縁があるらしくてな」
皇子のガキが誰を指して言ってるのか、分からない筈がない。
ということはここにいるのはダブリスで会ったグリードではない。
中央(セントラル)の地下でリンの体を乗っ取った方のグリードだ。
前のグリードと今のグリード、どちらも危険なのは同じでもアルフォンスの心情的には前者が幾らかマシと言った所。
彼を慕うキメラ達をこの目で見て、言葉を交わし、彼らの怒りに触れたからこそそう思えるのだ。
残念ながらキャメロットの(正確に言うとアルトリアの)体を手に入れたのは後者であるが。
ということはここにいるのはダブリスで会ったグリードではない。
中央(セントラル)の地下でリンの体を乗っ取った方のグリードだ。
前のグリードと今のグリード、どちらも危険なのは同じでもアルフォンスの心情的には前者が幾らかマシと言った所。
彼を慕うキメラ達をこの目で見て、言葉を交わし、彼らの怒りに触れたからこそそう思えるのだ。
残念ながらキャメロットの(正確に言うとアルトリアの)体を手に入れたのは後者であるが。
しかし最悪の状況と断じるには早計。
キャメロットが無理やり体を奪われたのでないと、今見たばかりのやり取りが伝えて来た。
意識を表に出す許可をわざわざ取る辺り、双方何らかの形で話は付いたのか。
キャメロットが無理やり体を奪われたのでないと、今見たばかりのやり取りが伝えて来た。
意識を表に出す許可をわざわざ取る辺り、双方何らかの形で話は付いたのか。
「そっちのジャガイモ坊主にも言ったが、キャメコとは仲良くしてやる。こんな面白ぇ女滅多に見ないぜ」
「…えっと」
「…えっと」
少々予想外の反応で言葉に詰まる。
一体何を話したのか、随分と上機嫌な様子。
チラと凛に視線を向けると、少々呆れた顔を作りつつも小さく頷かれた。
凛からしてもキャメロットが力尽くで従わされている印象は見られず、グリードへの警戒は続けるが一先ずは良しとする。
アルフォンスもまた警戒を解く気はないが、今は凛の意向に従う。
一体何を話したのか、随分と上機嫌な様子。
チラと凛に視線を向けると、少々呆れた顔を作りつつも小さく頷かれた。
凛からしてもキャメロットが力尽くで従わされている印象は見られず、グリードへの警戒は続けるが一先ずは良しとする。
アルフォンスもまた警戒を解く気はないが、今は凛の意向に従う。
「グリード、この殺し合いにお父様が関係してるってことは…」
「ねぇな。親父がやるにしちゃ幾ら何でも杜撰過ぎだ。というか俺が言わなくても分かってたんだろ?」
「うん、一応確認しておきたくて」
「ねぇな。親父がやるにしちゃ幾ら何でも杜撰過ぎだ。というか俺が言わなくても分かってたんだろ?」
「うん、一応確認しておきたくて」
フラスコの中の小人、お父様、ヴァン・ホーエンハイムと同じ顔の男。
脳裏に浮かべたホムンクルスの創造主が関係している可能性は、グリードから見てもほぼゼロで間違いない。
貴重な人柱候補のアルフォンスを巻き込み、グリードに何の説明も無くリンの体から引き離した。
殺し合い開始当初から察しは付いた事だ、今回の事件はホムンクルス達にとっても予期せぬ事態だと。
改めて、お父様すら出し抜いたボンドルド達へ戦慄を抱かざるを得ない。
脳裏に浮かべたホムンクルスの創造主が関係している可能性は、グリードから見てもほぼゼロで間違いない。
貴重な人柱候補のアルフォンスを巻き込み、グリードに何の説明も無くリンの体から引き離した。
殺し合い開始当初から察しは付いた事だ、今回の事件はホムンクルス達にとっても予期せぬ事態だと。
改めて、お父様すら出し抜いたボンドルド達へ戦慄を抱かざるを得ない。
「あ?何だもう交代か?怒るなよ、口説き文句なら幾らでも聞いてやるが説教は…分かった分かった。ほらよ――どうしてあなたはこう…!はっ、し、失礼しました…」
男くさい仕草が一変、顔を赤らめぷりぷり怒る至って少女らしい様子を見せる。
もっと悪い状況も考えていただけに、どこか気の抜ける光景にアルフォンスは思わず困り笑い。
同じ感想なのか凛も先程からずっと呆れ顔のままだった。
もっと悪い状況も考えていただけに、どこか気の抜ける光景にアルフォンスは思わず困り笑い。
同じ感想なのか凛も先程からずっと呆れ顔のままだった。
「グリードの事は一旦置いといて、こっちも質問良い?私達と別れてから何があったかを具体的に知りたいんだけど」
先程は非常事態の為、康一の情報を簡潔に教えてもらうだけだった。
一次的に危機が去った今ならより詳しい話を聞けるだけの余裕がある。
一次的に危機が去った今ならより詳しい話を聞けるだけの余裕がある。
アルフォンスの口から語られたのは別行動を取った直後。
オレンジ髪の女、神楽との遭遇に始まり村で巨人と化した康一に襲われるまで。
そして、踏み潰された一匹の哀れな虫の最期。
オレンジ髪の女、神楽との遭遇に始まり村で巨人と化した康一に襲われるまで。
そして、踏み潰された一匹の哀れな虫の最期。
「ごめん遠坂さん、頼まれてた調査は…」
「…まぁそっちはもういいわよ。多分タワーに着いたら着いたで、調べるどころじゃなかったでしょうし」
「…まぁそっちはもういいわよ。多分タワーに着いたら着いたで、調べるどころじゃなかったでしょうし」
仮にアルフォンスが当初の予定通り風都タワーに向かった場合、タイミング的にもディケイドとの戦闘に巻き込まれた可能性が高い。
どの道落ち着いて調査は難しかっただろう。
凛達の方もゲンガーと会うまでロクな収穫を得られず、4時間近く無駄にしたので文句を言える立場でもなかった。
どの道落ち着いて調査は難しかっただろう。
凛達の方もゲンガーと会うまでロクな収穫を得られず、4時間近く無駄にしたので文句を言える立場でもなかった。
「馬鹿デカい虫っていやあれか?しんのすけが言ってたのと同じ奴」
「多分間違いないと思う」
「多分間違いないと思う」
巨人に殺された虫と直接の接触は無いが、しんのすけの話で存在を知っていたのは蓮とエボルト。
聞いた話では煉獄が死ぬ原因を作った危険な参加者といった印象。
しかし確かに、アルフォンスの言うように意思疎通困難な体に変えられ錯乱していたと考えれば、しんのすけ達を襲った理由にも納得がいく。
いずれにしても彼女は理不尽を超えた理不尽の果てに、呆気なく命を落とした。
聞いた話では煉獄が死ぬ原因を作った危険な参加者といった印象。
しかし確かに、アルフォンスの言うように意思疎通困難な体に変えられ錯乱していたと考えれば、しんのすけ達を襲った理由にも納得がいく。
いずれにしても彼女は理不尽を超えた理不尽の果てに、呆気なく命を落とした。
「…おい、お喋りはそこまでにしておけ」
会話中の一同へ釘を刺し、ジューダスが一点を睨み付ける。
リビングに設置された大型テレビの画面に異変が起きたのだ。
電源は落とされ黒一色の画面に突如映し出される砂嵐。
ふと気が付くと、いつの間にやら窓の向こうは静けさを取り戻しているではないか。
あれ程の悪天候が一瞬で過ぎ去り、まるで蛇口を閉めたように水滴一粒落ちて来ない。
鉛色の雲は役目を終えたとばかりに撤収を始め、変わってチラホラ星が姿を現す。
空の色が完全に変わる頃にはより鮮明に輝きを増すだろう。
リビングに設置された大型テレビの画面に異変が起きたのだ。
電源は落とされ黒一色の画面に突如映し出される砂嵐。
ふと気が付くと、いつの間にやら窓の向こうは静けさを取り戻しているではないか。
あれ程の悪天候が一瞬で過ぎ去り、まるで蛇口を閉めたように水滴一粒落ちて来ない。
鉛色の雲は役目を終えたとばかりに撤収を始め、変わってチラホラ星が姿を現す。
空の色が完全に変わる頃にはより鮮明に輝きを増すだろう。
天気の変化を合図にして、テレビ画面に流れる映像も切り替わった。
蓮達がいる民家のみならず、島中の電子機器の画面に同じ人物が映し出される。
当然、会場中央へ浮かび上がった巨大スクリーンにもだ。
蓮達がいる民家のみならず、島中の電子機器の画面に同じ人物が映し出される。
当然、会場中央へ浮かび上がった巨大スクリーンにもだ。
何が起きたかを理解出来ない者は最早ただの一人も存在しない。
主催者による定時放送。
即ち、殺し合いを次の段階へ移行させるステップである。
主催者による定時放送。
即ち、殺し合いを次の段階へ移行させるステップである。
○
「は……?」
放送が終わり真っ先に聞こえたのは、やけに間の抜けた声。
自分が漏らしたのだと蓮が気付くのにたっぷり数十秒を要した。
自分が漏らしたのだと蓮が気付くのにたっぷり数十秒を要した。
死亡者と禁止エリアの発表。
その他の連絡事項。
これまでの定時放送でも伝えられた内容を、今になって理解不能となった訳じゃあない。
いや、今回ばかりは意味の分からない伝言があったが、かといってここまで呆然とする程のものとも違う。
主催陣営のボスとかいう奴の情報、前回以上の脱落者。
本来だったら意識を割くべき話すら、今の蓮には頭をすり抜けるばかり。
蓮の思考の大半を占めるのは、画面の向こうで引き攣った笑みを浮かべていた一人の少女。
その他の連絡事項。
これまでの定時放送でも伝えられた内容を、今になって理解不能となった訳じゃあない。
いや、今回ばかりは意味の分からない伝言があったが、かといってここまで呆然とする程のものとも違う。
主催陣営のボスとかいう奴の情報、前回以上の脱落者。
本来だったら意識を割くべき話すら、今の蓮には頭をすり抜けるばかり。
蓮の思考の大半を占めるのは、画面の向こうで引き攣った笑みを浮かべていた一人の少女。
「双葉……?」
容姿に見覚えは無い、しかし名前を知らないのは有り得ない。
佐倉双葉。
たどたどしい口調だが確かに、ヘルメットを被った少女はそう名乗った。
偶然同姓同名なだけという都合の良い逃げ道を探す気は無い。
自分が巻き込まれている以上、怪盗団の仲間にも何らかの被害が及んでいないと何故言い切れるのか。
とはいえまさか主催者側、ボンドルドや斉木空助達と同じ陣営にいるのは全くの予想外。
参加者に登録されたのではない、殺し合いを運営する連中の協力者として双葉は蓮に存在を知らしめた。
佐倉双葉。
たどたどしい口調だが確かに、ヘルメットを被った少女はそう名乗った。
偶然同姓同名なだけという都合の良い逃げ道を探す気は無い。
自分が巻き込まれている以上、怪盗団の仲間にも何らかの被害が及んでいないと何故言い切れるのか。
とはいえまさか主催者側、ボンドルドや斉木空助達と同じ陣営にいるのは全くの予想外。
参加者に登録されたのではない、殺し合いを運営する連中の協力者として双葉は蓮に存在を知らしめた。
「どうやら訳ありみたいだな」
困惑が渦を巻き思考を飲み込む前に、現実へ引き戻される。
振り向き視界に飛び込んだのは、目を細めた共犯者の顔。
エボルトだけではない、リビング内の者達皆が説明を求める顔を蓮に向けていた。
集中する瞳に怯みかけるも、当然かと思い直す。
自分でも分かりやすいとしか言えないくらいに、動揺を露わにしたのだ。
何かあると考えない方がおかしい。
振り向き視界に飛び込んだのは、目を細めた共犯者の顔。
エボルトだけではない、リビング内の者達皆が説明を求める顔を蓮に向けていた。
集中する瞳に怯みかけるも、当然かと思い直す。
自分でも分かりやすいとしか言えないくらいに、動揺を露わにしたのだ。
何かあると考えない方がおかしい。
「その様子じゃ、あの双葉ってお嬢ちゃんは相棒と浅からぬ関係ってとこか?」
「ああ、双葉は――」
「ああ、双葉は――」
→【大事な仲間だ】
【優秀なハッカーだ】
【…マスコット枠?】
【優秀なハッカーだ】
【…マスコット枠?】
メジエドからの挑戦状を皮切りに起きた、夏休み中の事件。
惣治郎の義理の娘であり、怪盗団に自ら改心を依頼したのが双葉だ。
母親の死に関する認知の歪みがパレスを生み出し、紆余曲折を経て彼女は真実を思い出した。
過去と向き合い、仮面を引き剥がした事でペルソナ使いに覚醒。
パレスを閉じてからも正式に怪盗団のメンバーとして迎え入れた。その筈だったが。
惣治郎の義理の娘であり、怪盗団に自ら改心を依頼したのが双葉だ。
母親の死に関する認知の歪みがパレスを生み出し、紆余曲折を経て彼女は真実を思い出した。
過去と向き合い、仮面を引き剥がした事でペルソナ使いに覚醒。
パレスを閉じてからも正式に怪盗団のメンバーとして迎え入れた。その筈だったが。
「どういう訳かボンドルドの一味に加わってる、と」
「念の為聞いておきたいんだけど、前から殺し合いと関係するような怪しい素振りとかは…」
「それはない。双葉はそんな奴じゃない」
「念の為聞いておきたいんだけど、前から殺し合いと関係するような怪しい素振りとかは…」
「それはない。双葉はそんな奴じゃない」
凛からの質問へ明確にNOを返す。
メジエドの一件で知り合ってから今に至るまで双葉と関わって来たが、絶対に殺し合いを賛同するような人間では無い。
口ではぶっきらぼうな態度を取っていながら、その実誰よりも惣治郎を慕っている。
怪盗団への感謝を口にし、力になると宣言した言葉の力強さは忘れていない。
だからこそ何故双葉がボンドルド達と同じ側にいるのかが分からなかった。
メジエドの一件で知り合ってから今に至るまで双葉と関わって来たが、絶対に殺し合いを賛同するような人間では無い。
口ではぶっきらぼうな態度を取っていながら、その実誰よりも惣治郎を慕っている。
怪盗団への感謝を口にし、力になると宣言した言葉の力強さは忘れていない。
だからこそ何故双葉がボンドルド達と同じ側にいるのかが分からなかった。
「でしょうね。私から見てもあの子、かなりびくびくしてたし」
放送での双葉は明らかに動揺を隠し切れていなかった。
単に人見知りする性格だからではないだろう。
本人が望まない形で殺し合いに関わり、しかも立場的にはボンドルド達の仲間として参加者に名乗らねばならない。
心を乱すなと言う方が難しい。
何より、言動の端々に殺し合いへの忌避感があったのが蓮には分かる。
単に人見知りする性格だからではないだろう。
本人が望まない形で殺し合いに関わり、しかも立場的にはボンドルド達の仲間として参加者に名乗らねばならない。
心を乱すなと言う方が難しい。
何より、言動の端々に殺し合いへの忌避感があったのが蓮には分かる。
(成程ねぇ。あのお嬢ちゃんがナビの正体って訳か)
エボルトに接触を図って来た主催者側の内通者。
メッセージでのやり取りから、向こうが蓮と前々からの知り合いだとは察せられた。
蓮からの情報と照らし合わせれば、佐倉双葉こそがナビだと気付くのに時間は掛からない。
こちらと連絡を取って数時間後の放送で顔出しを行った。
偶然か、それともこっちとの接触がバレるなどのトラブルが原因か。
折角手に入れた主催側とのパイプだ、無駄にならない事を願いたいものだ。
メッセージでのやり取りから、向こうが蓮と前々からの知り合いだとは察せられた。
蓮からの情報と照らし合わせれば、佐倉双葉こそがナビだと気付くのに時間は掛からない。
こちらと連絡を取って数時間後の放送で顔出しを行った。
偶然か、それともこっちとの接触がバレるなどのトラブルが原因か。
折角手に入れた主催側とのパイプだ、無駄にならない事を願いたいものだ。
「まぁあっち側にいる理由なんざ、それこそ無理やり協力させられただの幾らでも思い付くがな」
何らかの脅しを受けた、殺し合いだと知らされず騙された。
或いは近しい誰か…惣治郎や怪盗団の仲間が人質にされてしまった。
そういった手段を用いて双葉に殺し合いの運営の一端をやらせている。
でなければボンドルドに手を貸すなど有り得ない。
或いは近しい誰か…惣治郎や怪盗団の仲間が人質にされてしまった。
そういった手段を用いて双葉に殺し合いの運営の一端をやらせている。
でなければボンドルドに手を貸すなど有り得ない。
(だとしても何で双葉を……)
天才的なハッカーの腕を利用するつもりなのか。
ペルソナ能力の悪用を目論んでいるのか。
若しや、双葉の母親が進めていた研究が狙いか?
ペルソナ能力の悪用を目論んでいるのか。
若しや、双葉の母親が進めていた研究が狙いか?
どんな理由だろうと、双葉が望まぬ協力を強要されているのは確か。
主催者への怒りと殺し合い打破の決意。
蓮の中で再点火された二つの炎が一層勢いを増す。
わざわざ殺し合いの運営に協力させるくらいだ、直ぐに用済みと見なし始末はしない筈。
だがいつまでものんびり構えていられる程の余裕も無い。
急いで双葉を救出したい所だが、現状はボンドルド達の居場所の特定はおろか、首輪の解除すら出来ていない。
歯痒いが一つ一つ慎重に、尚且つ迅速に事を進めるしかないだろう。
取り乱しそうになる内心をどうにか抑える。
パレスへの侵入の時と同じだ、迫るタイムリミットに焦り無謀な行動に出れば自分達の破滅を招くのみ。
主催者への怒りと殺し合い打破の決意。
蓮の中で再点火された二つの炎が一層勢いを増す。
わざわざ殺し合いの運営に協力させるくらいだ、直ぐに用済みと見なし始末はしない筈。
だがいつまでものんびり構えていられる程の余裕も無い。
急いで双葉を救出したい所だが、現状はボンドルド達の居場所の特定はおろか、首輪の解除すら出来ていない。
歯痒いが一つ一つ慎重に、尚且つ迅速に事を進めるしかないだろう。
取り乱しそうになる内心をどうにか抑える。
パレスへの侵入の時と同じだ、迫るタイムリミットに焦り無謀な行動に出れば自分達の破滅を招くのみ。
「雨宮君の仲間は心配だが、私達もどう動くかを決めた方が良い」
「ええ。やってくれたわねアイツら…」
「ええ。やってくれたわねアイツら…」
眉を顰めながら凛が地図を取り出し、今しがた得られた情報と照らし合わせる。
厄介な事に現在地であるD-6がピンポイントで、禁止エリアに指定されてしまった。
猶予は2時間、それまでにエリアを出なければ首輪が爆発。
双葉が言ったように、早急な移動が自分達には推奨されるのだ。
厄介な事に現在地であるD-6がピンポイントで、禁止エリアに指定されてしまった。
猶予は2時間、それまでにエリアを出なければ首輪が爆発。
双葉が言ったように、早急な移動が自分達には推奨されるのだ。
(ただここが気になるのよね…)
D-6にある二つの施設の内の一つ。
エレン・イェーガーの家の調査がまだ済んでいない。
本格的に調べる前に思わぬアクシデントが発生し、その後も騒動続きで後回しとなっていた。
原因を作った獣に文句を言ってやりたかったが当人は既にあの世へ行った後。
エレン・イェーガーの家の調査がまだ済んでいない。
本格的に調べる前に思わぬアクシデントが発生し、その後も騒動続きで後回しとなっていた。
原因を作った獣に文句を言ってやりたかったが当人は既にあの世へ行った後。
「産屋敷さん、じゃなくて鬼舞辻無惨…」
今は亡き奇怪な生物の体に入っていた人物の死へ、アルフォンスが表情を曇らせる。
自分が最初に出会った彼は実は殺し合いに乗っており、凛達が襲われた。
そんな産屋敷改め無惨も黎斗に始末され、事の真意を問い質す機会はもうない。
危険な参加者を凛達に引き受けさせてしまった申し訳なさ、そのような男であっても死んだ事実は喜べず苦い味が口の中を占める。
それにミーティの体を元に戻すのも叶わなくなった。
黎斗を責めるのは簡単だが、彼だって無惨から仲間を守るために手を汚したのだ。
その場にいなかった自分に好き勝手言う資格はないことくらい分かっている。
自分が最初に出会った彼は実は殺し合いに乗っており、凛達が襲われた。
そんな産屋敷改め無惨も黎斗に始末され、事の真意を問い質す機会はもうない。
危険な参加者を凛達に引き受けさせてしまった申し訳なさ、そのような男であっても死んだ事実は喜べず苦い味が口の中を占める。
それにミーティの体を元に戻すのも叶わなくなった。
黎斗を責めるのは簡単だが、彼だって無惨から仲間を守るために手を汚したのだ。
その場にいなかった自分に好き勝手言う資格はないことくらい分かっている。
「あの男が死んだのか…」
名前を騙られた男、産屋敷耀哉の死に何とも言えない顔を作るのは蓮だ。
シロを鬼に変えた張本人、しかし悪党と断定も出来なかった。
風都タワーに向かう前の情報交換の場で、しんのすけがもう一度会いたがっていたのは覚えている。
再会は叶ったのか、会えたとして何を話したのか、そもそも自分達と別れてから何があったのか。
ミチルがいない以上、しんのすけ本人から聞く以外に確かめる術はない。
幸い放送でしんのすけの名は呼ばれなかった。
殺し合いに乗った者とは遭遇せずに済んだ、或いは善良な参加者と出会えたのかもしれない。
シロを鬼に変えた張本人、しかし悪党と断定も出来なかった。
風都タワーに向かう前の情報交換の場で、しんのすけがもう一度会いたがっていたのは覚えている。
再会は叶ったのか、会えたとして何を話したのか、そもそも自分達と別れてから何があったのか。
ミチルがいない以上、しんのすけ本人から聞く以外に確かめる術はない。
幸い放送でしんのすけの名は呼ばれなかった。
殺し合いに乗った者とは遭遇せずに済んだ、或いは善良な参加者と出会えたのかもしれない。
「結城君を殺した少年ももういない…環さんの事を思えば手放しでは喜べないが」
「……」
「……」
リトを殺した耳飾りの少年もまた脱落。
表向きは憂いを見せる年長者の顔をしながら、内心ではつまらなそうに舌を打つ。
自分の手で借りを返したかったのが本音だ。
それも向こうが勝手に死んでは納得がいかない、だが死んだ以上は仕方がない。
脱落したなら所詮はその程度の三流プレイヤーというだけのこと。
ゲームマスターが何時までも敗北者に思考を割くのは無意味。
黎斗の中で痣の少年の体だった者への怒りは急速に冷めていく。
表向きは憂いを見せる年長者の顔をしながら、内心ではつまらなそうに舌を打つ。
自分の手で借りを返したかったのが本音だ。
それも向こうが勝手に死んでは納得がいかない、だが死んだ以上は仕方がない。
脱落したなら所詮はその程度の三流プレイヤーというだけのこと。
ゲームマスターが何時までも敗北者に思考を割くのは無意味。
黎斗の中で痣の少年の体だった者への怒りは急速に冷めていく。
「そういや、まだこれは見て無かっただろ」
思い出したようにエボルトが取り出したのは、精神と身体の組み合わせ名簿。
風都タワーを急いで発ったジューダス、先の巨人戦まで意識が眠りに落ちていたキャメロット。
両名の確認がまだ済んでいなかったので、この機会にと名簿を見せる。
カイル達もいなければ、城娘の名も見当たらない。
自分達の知り合いが体を巻き込まれている懸念事項は無事解消された。
(キャメロットは特殊な出自故に、他の城娘程交友関係は多く無いが)
風都タワーを急いで発ったジューダス、先の巨人戦まで意識が眠りに落ちていたキャメロット。
両名の確認がまだ済んでいなかったので、この機会にと名簿を見せる。
カイル達もいなければ、城娘の名も見当たらない。
自分達の知り合いが体を巻き込まれている懸念事項は無事解消された。
(キャメロットは特殊な出自故に、他の城娘程交友関係は多く無いが)
「こいつは…」
だが不可解な箇所が一点、ジューダスの目に留まる。
名簿に記された体の名前は竈門炭治郎。
先程放送で名前を発表された死者の内の一人。そこはいい。
奇妙なのは精神側の名前。
放送では炭治郎の体に入っていたのは絵美理なる少女だった。
それが何故か、名簿の組み合わせは鳥束霊太という全くの別人の名前ではないか。
名簿に記された体の名前は竈門炭治郎。
先程放送で名前を発表された死者の内の一人。そこはいい。
奇妙なのは精神側の名前。
放送では炭治郎の体に入っていたのは絵美理なる少女だった。
それが何故か、名簿の組み合わせは鳥束霊太という全くの別人の名前ではないか。
「シャル、この鳥束という奴の体が誰だったか覚えているか?」
『ええ!?そんないきなり…あの時は坊ちゃん、いやここにいる坊ちゃんじゃない方の坊ちゃんの名前に気を取られてましたし………えーと……あ、確かケロロとか言ってたような』
『ええ!?そんないきなり…あの時は坊ちゃん、いやここにいる坊ちゃんじゃない方の坊ちゃんの名前に気を取られてましたし………えーと……あ、確かケロロとか言ってたような』
ケロロというのはケロロ軍曹の事だろう。
名簿にも名前は載っているが精神側は鳥束とは別の参加者の名だ。
更におかしな事に、放送で炭治郎の体に入っていたらしい絵美理もまた名簿では別の体になっている。
もっと言えば絵美理の体のデンジという名前は、放送だと脹相なる男の体と発表されたばかり。
何が何やら混乱しかけるが答えはそう時間を置かずに導き出された。
名簿にも名前は載っているが精神側は鳥束とは別の参加者の名だ。
更におかしな事に、放送で炭治郎の体に入っていたらしい絵美理もまた名簿では別の体になっている。
もっと言えば絵美理の体のデンジという名前は、放送だと脹相なる男の体と発表されたばかり。
何が何やら混乱しかけるが答えはそう時間を置かずに導き出された。
「そういうことか」
『坊ちゃん?一人で納得しないで僕にも教えてくれません?』
「今の僕らに起きたのと、同じ現象を起こせる奴が参加者にいる。それだけの話だ」
『坊ちゃん?一人で納得しないで僕にも教えてくれません?』
「今の僕らに起きたのと、同じ現象を起こせる奴が参加者にいる。それだけの話だ」
別人の肉体と精神を入れ替える能力の持ち主が参加している。
組み合わせが放送と違う名前は、体を入れ替えられた被害者とでも言うべき者達なのだろう。
他者の体で殺し合わされる今の状況だからこそ、すぐに気付けた。
ついでに肉体を入れ替える能力者が誰なのかも見当は付く。
名簿と放送で組み合わせが違う者達の中で唯一生存中の参加者、ギニューだ。
組み合わせが放送と違う名前は、体を入れ替えられた被害者とでも言うべき者達なのだろう。
他者の体で殺し合わされる今の状況だからこそ、すぐに気付けた。
ついでに肉体を入れ替える能力者が誰なのかも見当は付く。
名簿と放送で組み合わせが違う者達の中で唯一生存中の参加者、ギニューだ。
ギニューについては情報を共有しておくべきと判断し、全員に説明。
やはり各々表情に険しさが増したのが見て取れた。
体を入れ替える能力の厄介さに加え、ジューダスの考えが正しければリトを殺した参加者はまだ生きている。
先程鎮火したばかりの怒りが再び燃え上がり、借りを返せるチャンスに黎斗は殺意の混じった笑みを密かに浮かべた。
やはり各々表情に険しさが増したのが見て取れた。
体を入れ替える能力の厄介さに加え、ジューダスの考えが正しければリトを殺した参加者はまだ生きている。
先程鎮火したばかりの怒りが再び燃え上がり、借りを返せるチャンスに黎斗は殺意の混じった笑みを密かに浮かべた。
「ギニューってのに気を付けなきゃならねえのはよ~く分かった。この体を奪われたら、大事な大事なファンの連中にも申し訳ないからなァ」
心にもない事を口にしているのは誰の目にも明らか。
体の持ち主が一生浮かべる事は無いだろう軽薄の笑みは崩さず、されどおふざけは早々に打ち切り。
声色に真面目なものを乗せ、エボルトは今後の動きを伝える。
体の持ち主が一生浮かべる事は無いだろう軽薄の笑みは崩さず、されどおふざけは早々に打ち切り。
声色に真面目なものを乗せ、エボルトは今後の動きを伝える。
「俺としちゃ西側に移動したいと思ってる」
「理由は?」
「理由は?」
聞き返されるのも想定の内のようで、特に慌てず地図を広げる。
ついでに蓮から支給品を一つ借り、そちらも広げ全員が視線を落とすのを見計らい説明に入った。
ついでに蓮から支給品を一つ借り、そちらも広げ全員が視線を落とすのを見計らい説明に入った。
今回の放送でエボルト達がいる街と地下通路の一部、聖都大学附属病院の三つが禁止エリアに指定された。
主催者がどういった意図で禁止エリアを選んだのか凡その察しは付く。
当たり前だが主催者は参加者の現在地を特定可能な立場の者達である。
D-6に殺し合いからの脱出を目的とする一団が留まっているのも、当然把握済み。
まずD-6を禁止エリアに指定した理由は、その一団を追い出し別の場所へと誘導する為。
D-3についても同様の理由だ。
参加者が集まりやすく拠点に利用可能な病院に長々と留まるのを良しとせず、D-2と3の両方を禁止エリアに変え強制的に移動させるのが目的。
主催者がどういった意図で禁止エリアを選んだのか凡その察しは付く。
当たり前だが主催者は参加者の現在地を特定可能な立場の者達である。
D-6に殺し合いからの脱出を目的とする一団が留まっているのも、当然把握済み。
まずD-6を禁止エリアに指定した理由は、その一団を追い出し別の場所へと誘導する為。
D-3についても同様の理由だ。
参加者が集まりやすく拠点に利用可能な病院に長々と留まるのを良しとせず、D-2と3の両方を禁止エリアに変え強制的に移動させるのが目的。
「こいつは大分前の現在地だが、この連中が病院に集まったのはほぼ確定だろうよ」
エボルトが指差すのは蓮から借りた、二つ前の放送時点での参加者の現在地を記した地図。
病院には3名の、病院近くには5名の画像がそれぞれ表示されている。
画像の者達は坂田銀時の体である悲鳴嶼行冥は死亡したが、残りは全員生存。
(実際には脹相も脱落となったが体を入れ替えられた為気付けなかった)
となるとD-3の禁止エリア外だった病院内に留まったか、或いは病院から北西の施設や南西の街に移動した可能性が考えられる。
残念ながら病院からは追い出される羽目になってしまったが。
病院には3名の、病院近くには5名の画像がそれぞれ表示されている。
画像の者達は坂田銀時の体である悲鳴嶼行冥は死亡したが、残りは全員生存。
(実際には脹相も脱落となったが体を入れ替えられた為気付けなかった)
となるとD-3の禁止エリア外だった病院内に留まったか、或いは病院から北西の施設や南西の街に移動した可能性が考えられる。
残念ながら病院からは追い出される羽目になってしまったが。
最後にG-5、地下通路の一部は双葉が口にしたように殺し合いの進行に良い影響を与えないから。
地下通路内にあったモノモノマシーンが使え無くなれば、残りは網走監獄に設置された一台だけ。
戦力強化を図りたい者達はこぞってもう一台の方を目指すだろう。
地下通路内にあったモノモノマシーンが使え無くなれば、残りは網走監獄に設置された一台だけ。
戦力強化を図りたい者達はこぞってもう一台の方を目指すだろう。
「ボンドルド達は残る参加者を監獄周辺に集めようとしてるってこと?」
「施設が無い北東の森よりは残ったモノモノマシーンの方が、向かう価値はあるだろ?」
「そうやって網走監獄の方に行くと…病院を出た者達とかち合う可能性が高いな」
「日付が変わるまでの6時間で殺し合いを終わらせる気なのでしょうか…?」
「施設が無い北東の森よりは残ったモノモノマシーンの方が、向かう価値はあるだろ?」
「そうやって網走監獄の方に行くと…病院を出た者達とかち合う可能性が高いな」
「日付が変わるまでの6時間で殺し合いを終わらせる気なのでしょうか…?」
残った者達を一堂に集めて一気に優勝者を出そうという魂胆か。
もしそうなら網走監獄周辺がとんでもない激戦地と化すのは間違いない。
その前に、西側の参加者達と合流しておくべきというのがエボルトの考えだ。
単純に協力可能な人数が増えれば、その分やれることも多くなる。
ディケイドや白黒の仮面ライダーへの対抗は勿論、首輪を解除可能な人材がいるかもしれない。
ひょっとするとミチルの友人である柊ナナがいたり、しんのすけが彼らに保護されているといった可能性とて否定はできない。
地図の位置情報を信じるなら、しんのすけはC-1に設置されたフリーザの宇宙船まで脱出させられた。
元々いた東側のエリアと正反対の場所にいるとは流石に驚きだ。
ともあれ大まかな場所が判明し放送で生存も確定した以上、益々以て西へ向かう必要性が増してくる。
危険な参加者との遭遇の確率も増加する一方で、メリットは決して低くない。
もしそうなら網走監獄周辺がとんでもない激戦地と化すのは間違いない。
その前に、西側の参加者達と合流しておくべきというのがエボルトの考えだ。
単純に協力可能な人数が増えれば、その分やれることも多くなる。
ディケイドや白黒の仮面ライダーへの対抗は勿論、首輪を解除可能な人材がいるかもしれない。
ひょっとするとミチルの友人である柊ナナがいたり、しんのすけが彼らに保護されているといった可能性とて否定はできない。
地図の位置情報を信じるなら、しんのすけはC-1に設置されたフリーザの宇宙船まで脱出させられた。
元々いた東側のエリアと正反対の場所にいるとは流石に驚きだ。
ともあれ大まかな場所が判明し放送で生存も確定した以上、益々以て西へ向かう必要性が増してくる。
危険な参加者との遭遇の確率も増加する一方で、メリットは決して低くない。
「この連中が実は殺し合いに乗っていて、一時的に手を組んでいる可能性はないのか?」
「絶対ないとは言い切れねぇが、もしそうなら一人で病院まで行った神楽って女が無事じゃ済まないだろ?」
「絶対ないとは言い切れねぇが、もしそうなら一人で病院まで行った神楽って女が無事じゃ済まないだろ?」
アルフォンスが出会った女の名前には蓮とエボルトも聞き覚えがあった。
風都タワーへ出発する前の情報交換で、ゲンガーが信用できる仲間として挙げた内の一人。
神楽がアルフォンスとの遭遇後、具体的にどうなったかは不明。
だが死亡者の中に含まれておらず、地図上では病院近くに画像が表示されている。
仮に病院付近の参加者が全員殺し合いに乗って徒党を組んでいる場合、神楽は危険人物が陣取る魔城へ単独で足を踏み入れたことになる。
多勢に無勢、袋叩きに遭って惨たらしい末路を迎えてもおかしくない。
実際には神楽が脱落したとの情報は無く、病院付近の5人と共にいるらしい事からも、殺し合いに反抗する者達と合流出来たと考える方が自然だ。
せめて地図の内容が現在地を示すものだったら、もっと正確な情報を把握できたのだが。
そこまでの利便性は残念ながらない。
風都タワーへ出発する前の情報交換で、ゲンガーが信用できる仲間として挙げた内の一人。
神楽がアルフォンスとの遭遇後、具体的にどうなったかは不明。
だが死亡者の中に含まれておらず、地図上では病院近くに画像が表示されている。
仮に病院付近の参加者が全員殺し合いに乗って徒党を組んでいる場合、神楽は危険人物が陣取る魔城へ単独で足を踏み入れたことになる。
多勢に無勢、袋叩きに遭って惨たらしい末路を迎えてもおかしくない。
実際には神楽が脱落したとの情報は無く、病院付近の5人と共にいるらしい事からも、殺し合いに反抗する者達と合流出来たと考える方が自然だ。
せめて地図の内容が現在地を示すものだったら、もっと正確な情報を把握できたのだが。
そこまでの利便性は残念ながらない。
とはいえ神楽が西側の一団と共にいるのであれば、益々合流する価値は大きい。
ゲンガーが脱落した以上、巨人についての情報を持つのは彼女ただ一人。
康一の暴走を止めるには神楽の協力が必要となる。
ゲンガーが脱落した以上、巨人についての情報を持つのは彼女ただ一人。
康一の暴走を止めるには神楽の協力が必要となる。
「こんな感じだ。反論があるなら聞いとくぜ?」
「別に反対はしないわよ。ただ、私の方でも調べておきたい場所があるわ」
「別に反対はしないわよ。ただ、私の方でも調べておきたい場所があるわ」
言って凛が指差したのは二ヶ所。
エレン・イェーガーの家と風都タワー。
そもそも一回目の定時放送後の凛の主な目的は、協力者を集めることと各施設の調査。
無惨が暴れたせいで当初の予定は大幅に狂ったものの、前者は上手くいっている。
しかし施設の調査については全くと言って良い程進展がない。
放送の内容を信じるなら目ぼしい施設は全て発見された。
個人宅まで施設に登録されている為、遠坂家や衛宮邸、ひょっとすればアインツベルン城などが設置される可能性も考えたがそうはならなかったらしい。
聖堂教会等自分と関係のある施設は無く少々肩透かしは食らうも、無いならそれでもいい。
エレン・イェーガーの家と風都タワー。
そもそも一回目の定時放送後の凛の主な目的は、協力者を集めることと各施設の調査。
無惨が暴れたせいで当初の予定は大幅に狂ったものの、前者は上手くいっている。
しかし施設の調査については全くと言って良い程進展がない。
放送の内容を信じるなら目ぼしい施設は全て発見された。
個人宅まで施設に登録されている為、遠坂家や衛宮邸、ひょっとすればアインツベルン城などが設置される可能性も考えたがそうはならなかったらしい。
聖堂教会等自分と関係のある施設は無く少々肩透かしは食らうも、無いならそれでもいい。
施設に関する凛の考察はルブランでの情報交換の際、全員に伝えてあった。
あの場にいなかったジューダスにはメモを見せ、さてどうするかを考える。
エレン・イェーガーは康一の肉体となった少年だ。
今でこそ巨人化し暴走中であっても、本来康一は殺し合いに反対の善良な参加者。
凛の考察通り、主催者側の誰かが殺し合い打破の有利になる情報を託すのに適した人物である。
更に風都タワーは左翔太郎とフィリップに深く関係する、風の都のシンボル。
二人で一人の探偵の肉体を得た蓮と新八もまた、殺し合いを良しとしない善側の者。
彼らが風都タワーを探索するのを見越して、何かを隠したと十分考えられる。
あの場にいなかったジューダスにはメモを見せ、さてどうするかを考える。
エレン・イェーガーは康一の肉体となった少年だ。
今でこそ巨人化し暴走中であっても、本来康一は殺し合いに反対の善良な参加者。
凛の考察通り、主催者側の誰かが殺し合い打破の有利になる情報を託すのに適した人物である。
更に風都タワーは左翔太郎とフィリップに深く関係する、風の都のシンボル。
二人で一人の探偵の肉体を得た蓮と新八もまた、殺し合いを良しとしない善側の者。
彼らが風都タワーを探索するのを見越して、何かを隠したと十分考えられる。
無論、自身の考えが絶対に正しいとは凛も言えない。
あくまで状況から推測したに過ぎず、とんだ的外れな考察かもしれないのだから。
ただ現状では否定できる材料も無い為、こればかりは実際に調べて確かめる他ない。
あくまで状況から推測したに過ぎず、とんだ的外れな考察かもしれないのだから。
ただ現状では否定できる材料も無い為、こればかりは実際に調べて確かめる他ない。
「時間に余裕は無いが寄り道しないのもちょいと勿体ねぇか」
毛先を弄りながらエボルトも考え込む。
凛の考察はこっちから見ても筋が通っており、悪くない内容だ。
調べて何も見つからなければ無駄骨、反対に見つかった場合の収穫は大きい。
現状、主催者を始末する方針で行動中のエボルトとしても自分達が有利になる手札(カード)が手に入るのは大歓迎。
なれど全員で施設を一つ一つ調べながら西を目指すのは、時間の浪費に繋がる。
凛の考察はこっちから見ても筋が通っており、悪くない内容だ。
調べて何も見つからなければ無駄骨、反対に見つかった場合の収穫は大きい。
現状、主催者を始末する方針で行動中のエボルトとしても自分達が有利になる手札(カード)が手に入るのは大歓迎。
なれど全員で施設を一つ一つ調べながら西を目指すのは、時間の浪費に繋がる。
「散けて動くしかないだろこりゃ」
「そうなるわよねぇ…」
「そうなるわよねぇ…」
安全面を考慮するなら7人で固まって行動するべき。
しかし効率を重視するなら別れて動いた方が良い。
当然リスクは大きい。
複数人掛かりでも苦戦するような怪物がゴロゴロいる中で、戦力を分散するのだから。
だが既に半数以上が脱落した今、余り悠長に事を構えてもいられない。
危険は十分承知の上で別行動を選択する。
しかし効率を重視するなら別れて動いた方が良い。
当然リスクは大きい。
複数人掛かりでも苦戦するような怪物がゴロゴロいる中で、戦力を分散するのだから。
だが既に半数以上が脱落した今、余り悠長に事を構えてもいられない。
危険は十分承知の上で別行動を選択する。
エレンの家を調べるのは凛とキャメロット。
一度訪れた為大体の間取りは把握しており、然程時間は掛からない。
というか禁止エリアに設置された施設なので、のんびりしてもいられないが。
一度訪れた為大体の間取りは把握しており、然程時間は掛からない。
というか禁止エリアに設置された施設なので、のんびりしてもいられないが。
風都タワーを調べるのは黎斗とジューダス。
翔太郎の体を持つ蓮が行くべきかとも思ったが、自分が行こうとジューダスが名乗りを上げた。
飛行能力があるジューダスなら一々橋を渡らずとも、川の上を移動可能。
バイクで行き来するよりも時間の節約になる。
この中で最も付き合いの長い黎斗が同行する事に決まった。
翔太郎の体を持つ蓮が行くべきかとも思ったが、自分が行こうとジューダスが名乗りを上げた。
飛行能力があるジューダスなら一々橋を渡らずとも、川の上を移動可能。
バイクで行き来するよりも時間の節約になる。
この中で最も付き合いの長い黎斗が同行する事に決まった。
そして最後、神楽達と合流するのは残る三人だ。
「本当に良いの…?」
困惑を隠さずにアルフォンスは問い掛ける。
暴走の危険性を孕む自分は単独行動を取った方が最善。
既に二度もアマゾンの本能を抑えられなかった事実を鑑みれば、誰だってそう思うだろうに。
そんなアルフォンスに蓮は自分達と共に行こうと言ったのだ。
暴走の危険性を孕む自分は単独行動を取った方が最善。
既に二度もアマゾンの本能を抑えられなかった事実を鑑みれば、誰だってそう思うだろうに。
そんなアルフォンスに蓮は自分達と共に行こうと言ったのだ。
「俺達なら大丈夫だ」
「ま、相棒のお人好しは今に始まったことじゃねぇからな」
「ま、相棒のお人好しは今に始まったことじゃねぇからな」
片や力強く頷き、もう片方はやれやれと苦笑いを零す。
何の考えも無しにアルフォンスの同行を決めたつもりはない。
オリジナル態とは一度戦っており、もしまたアルフォンスが暴走しても手の内を把握している自分達なら彼を止められる。
むしろ一人で行動させ取り返しのつかない事態を引き起こすよりは、暴走を止められる者が共にいた方が被害の拡大を防げるだろう。
何より、相応の理由があろうと一人でい続けるのは堪えるものだ。
前科者のレッテルを貼られ、学校中から奇異の視線で見られた蓮にはそれがよく分かる。
偏見を抱かず友人として接してくれた竜司がいなかったら、一体どうなっていたか。
何の考えも無しにアルフォンスの同行を決めたつもりはない。
オリジナル態とは一度戦っており、もしまたアルフォンスが暴走しても手の内を把握している自分達なら彼を止められる。
むしろ一人で行動させ取り返しのつかない事態を引き起こすよりは、暴走を止められる者が共にいた方が被害の拡大を防げるだろう。
何より、相応の理由があろうと一人でい続けるのは堪えるものだ。
前科者のレッテルを貼られ、学校中から奇異の視線で見られた蓮にはそれがよく分かる。
偏見を抱かず友人として接してくれた竜司がいなかったら、一体どうなっていたか。
「…うん。ありがとう二人とも」
体の危険性を知りつつこうして受け入れて貰えた。
申し訳ないと思う反面、やはり嬉しさも感じる。
凛に言われたように諦めるつもりだけは最後まで捨てない。
元の体を取り戻す旅の時だってそうだ。
非情な現実に心が悲鳴を上げた瞬間は一度や二度で無く、それでも自分達は前に進み続けた。
エルリック兄弟の支えとなった人々のように、この地でも志を共にする仲間は確かに存在する。
彼らへ感謝し、同時にふと思った。
申し訳ないと思う反面、やはり嬉しさも感じる。
凛に言われたように諦めるつもりだけは最後まで捨てない。
元の体を取り戻す旅の時だってそうだ。
非情な現実に心が悲鳴を上げた瞬間は一度や二度で無く、それでも自分達は前に進み続けた。
エルリック兄弟の支えとなった人々のように、この地でも志を共にする仲間は確かに存在する。
彼らへ感謝し、同時にふと思った。
(千翼にも…)
彼らのような者がいてくれたら、何かが変わったんじゃないだろうかと。
―――我は汝……汝は我……
―――汝、ここに新たなる契りを得たり
―――契りは即ち、 囚われを破らんとする反逆の翼なり
―――我、「塔」のペルソナの生誕に祝福の風を得たり
―――自由へと至る、更なる力とならん……
塔のペルソナ「セト」を獲得しました |
(今のは…)
慣れ親しんだ感覚に自分のペルソナを確認すると、思った通り新たな仮面が追加されている。
塔のアルカナは正位置において、災害や破壊など凶を意味する不吉なカード。
アマゾンの肉体であるアルフォンスの事を考えると、笑い飛ばせない。
何にしてもまた一つ絆を結んだ事に変わりはない。
塔のアルカナは正位置において、災害や破壊など凶を意味する不吉なカード。
アマゾンの肉体であるアルフォンスの事を考えると、笑い飛ばせない。
何にしてもまた一つ絆を結んだ事に変わりはない。
「そうだ。これは蓮さんに渡しておくね」
蓮がセトのステータスを確認中、思い出したようにアルフォンスはデイパックの口を開く。
差し出された物体につい首を傾げる。
猫を模した容器をどうして自分に手渡すのか、相手の意図が分からない。
何となくモルガナを思い出すデザインだが多分関係無い。
差し出された物体につい首を傾げる。
猫を模した容器をどうして自分に手渡すのか、相手の意図が分からない。
何となくモルガナを思い出すデザインだが多分関係無い。
「チョコレートが入ってるみたいなんだけど、双葉さんの手作りらしいんだ」
「双葉の?」
「双葉の?」
つい聞き返し猫の容器を凝視する。
チョコと一緒に付属した説明書も渡されると、アルフォンスの言った通り双葉が作ったバレンタインのチョコと記されていた。
一体いつの間に作ったのか、ついこの間夏休みが終わったばかりでバレンタインはまだ先だろうに。
というか誰に渡すつもりなのだろう。
疑問は尽きないが説明書に書かれた内容通りなら、今の蓮には何よりも有難いアイテム。
勝手に双葉が作ったチョコを食べるのに抵抗は勿論ある。
惣治郎か、若しかすると他の誰かにあげるつもりで作ったのを自分が口にしては双葉だって怒って当然だ。
申し訳ないと思いつつ、それでも必要な為内心で頭を下げチョコに齧りつく。
自分の中で失われていた力、ペルソナのスキル行使に必須であるSPが回復されるのを実感。
ホウオウを召喚し全員の傷を癒す。
チョコと一緒に付属した説明書も渡されると、アルフォンスの言った通り双葉が作ったバレンタインのチョコと記されていた。
一体いつの間に作ったのか、ついこの間夏休みが終わったばかりでバレンタインはまだ先だろうに。
というか誰に渡すつもりなのだろう。
疑問は尽きないが説明書に書かれた内容通りなら、今の蓮には何よりも有難いアイテム。
勝手に双葉が作ったチョコを食べるのに抵抗は勿論ある。
惣治郎か、若しかすると他の誰かにあげるつもりで作ったのを自分が口にしては双葉だって怒って当然だ。
申し訳ないと思いつつ、それでも必要な為内心で頭を下げチョコに齧りつく。
自分の中で失われていた力、ペルソナのスキル行使に必須であるSPが回復されるのを実感。
ホウオウを召喚し全員の傷を癒す。
「話も一段落着いた所で、そろそろハッキリさせておこうぜ」
回復が済むや否や話を切り出し、エボルトが自分の首を指で叩く。
ここまで何やかんやと話す機会を逃し続けたが、いい加減に決めておきたい。
デイパックに入れたままの死体から首輪を手に入れる事を。
ここまで何やかんやと話す機会を逃し続けたが、いい加減に決めておきたい。
デイパックに入れたままの死体から首輪を手に入れる事を。
「待ってくれエボルト、それは…」
「言いたいことは分かるが、もうそんな呑気に構えてられる状況じゃないだろ」
「言いたいことは分かるが、もうそんな呑気に構えてられる状況じゃないだろ」
反論しかけるも正論で返され口を噤む。
首輪解除のサンプルは言わずもがな。
もし首輪を外しサンプルが必要無くなったら、モノモノマシーンに使えば良い。
今後も必要となる首輪をここで入手するのは何も間違っていない。
仲間の首を斬り落とす前提を無視すればの話だが。
しかしだ、エボルトの言う通り自分達の状況はハッキリ言って悪い。
市街地での戦闘で6人もの仲間が脱落。
未だディケイドや白黒の仮面ライダー、銀髪の剣士などの強敵は健在。
感情任せにごねていられる程、余裕を持てる時間はとっくに過ぎ去った。
首輪解除のサンプルは言わずもがな。
もし首輪を外しサンプルが必要無くなったら、モノモノマシーンに使えば良い。
今後も必要となる首輪をここで入手するのは何も間違っていない。
仲間の首を斬り落とす前提を無視すればの話だが。
しかしだ、エボルトの言う通り自分達の状況はハッキリ言って悪い。
市街地での戦闘で6人もの仲間が脱落。
未だディケイドや白黒の仮面ライダー、銀髪の剣士などの強敵は健在。
感情任せにごねていられる程、余裕を持てる時間はとっくに過ぎ去った。
「……」
他の者も大きく反対の声を上げる様子は見られない。
魔術師としての合理的な判断を下せる凛や、汚れ仕事が今に始まった事でないジューダスはエボルトの意見に異論はない。
アルフォンスとキャメロットも心情としては蓮寄り、しかし今必要とされる行動が何なのかも理解している。
善人の仮面を被り蓮を心配する素振りの裏で、その実黎斗も首輪入手には賛成だ。
ゲームマスターの為に脱落者は首輪を献上するのが当然とでも言いたげに、不遜な態度を内心で取る。
魔術師としての合理的な判断を下せる凛や、汚れ仕事が今に始まった事でないジューダスはエボルトの意見に異論はない。
アルフォンスとキャメロットも心情としては蓮寄り、しかし今必要とされる行動が何なのかも理解している。
善人の仮面を被り蓮を心配する素振りの裏で、その実黎斗も首輪入手には賛成だ。
ゲームマスターの為に脱落者は首輪を献上するのが当然とでも言いたげに、不遜な態度を内心で取る。
「…………分かった」
暫しの沈黙を挟み、躊躇を抱きながらも肯定。
蓮とて完全に自分の中で納得が付いた訳ではない。
抵抗感は依然としてあれど、感情論で声を荒げても状況が好転しないことくらい分かっていた。
故に死者たちへ胸中で謝罪し、首輪の入手を受け入れたのだ。
蓮とて完全に自分の中で納得が付いた訳ではない。
抵抗感は依然としてあれど、感情論で声を荒げても状況が好転しないことくらい分かっていた。
故に死者たちへ胸中で謝罪し、首輪の入手を受け入れたのだ。
それぞれのデイパックから死体を出し、別室で首を斬り落とす。
剣を持つキャメロットとジューダスが仕事を終え、四名の死体にシーツを被せる。
本当なら埋葬した方が良いのだろうけれど、生憎時間も余り無い為これが精一杯だ。
剣を持つキャメロットとジューダスが仕事を終え、四名の死体にシーツを被せる。
本当なら埋葬した方が良いのだろうけれど、生憎時間も余り無い為これが精一杯だ。
「お前は僕、いや、リオンと会っていたのか」
リビングに戻る時、ジューダスが投げかけた言葉にキャメロットは頷く。
リオン・マグナスとは殺し合いが始まった直後に交戦。
決着は付かず再戦の機会も失われたが、よもやそのリオンは目の前にいるジューダスの過去の姿らしい。
正確にはキャメロットが出会ったリオンでなくとも、こういった形で剣では無く言葉を交わせるとは思わなかった。
リオン・マグナスとは殺し合いが始まった直後に交戦。
決着は付かず再戦の機会も失われたが、よもやそのリオンは目の前にいるジューダスの過去の姿らしい。
正確にはキャメロットが出会ったリオンでなくとも、こういった形で剣では無く言葉を交わせるとは思わなかった。
「一度剣を交えただけですが…彼が譲れぬ願いを抱いていたのは間違いありません」
時に剣は言葉以上に相手を知る材料となる。
リオンは罪なき人々を殺める事になろうと容赦なく刃を振り下ろしただろう。
しかしそれは彼が血を好み、他者の悲鳴を糧とする悪鬼外道の類だからではない。
百の罵倒を受け、千の恨みを買われようとも決して譲れぬ願いがある。
万の血を流す以上に大切な何かがあったのだと、キャメロットは確信している。
相容れぬ敵な事を否定はしない。
だが城娘の業を、騎士王の肉体を共有する魔人の強欲を否定しないように。
リオンの信念だけは否定しないし、させるつもりもない。
それだけにリオンを討ったのが正しき心の持ち主とは真逆の、ディケイドという邪悪であるのは残念でならなかった。
リオンは罪なき人々を殺める事になろうと容赦なく刃を振り下ろしただろう。
しかしそれは彼が血を好み、他者の悲鳴を糧とする悪鬼外道の類だからではない。
百の罵倒を受け、千の恨みを買われようとも決して譲れぬ願いがある。
万の血を流す以上に大切な何かがあったのだと、キャメロットは確信している。
相容れぬ敵な事を否定はしない。
だが城娘の業を、騎士王の肉体を共有する魔人の強欲を否定しないように。
リオンの信念だけは否定しないし、させるつもりもない。
それだけにリオンを討ったのが正しき心の持ち主とは真逆の、ディケイドという邪悪であるのは残念でならなかった。
「……そうか」
分かっていたがリオンは殺し合いに乗っていた。
今更驚きはしないし、むしろそうだろうなと納得さえしている。
何を思って乗ったのか、キャメロットが言う譲れぬ願いとは何か。
分からない筈がない。
リオン・マグナスにとって何を捨て置いても、自分自身さえ犠牲にしてでも守りたいのは一人だけだ。
今更驚きはしないし、むしろそうだろうなと納得さえしている。
何を思って乗ったのか、キャメロットが言う譲れぬ願いとは何か。
分からない筈がない。
リオン・マグナスにとって何を捨て置いても、自分自身さえ犠牲にしてでも守りたいのは一人だけだ。
会話は途切れ、二人は無言で皆の元へと戻る。
リオンの…過去の自分が抱えたものを懇切丁寧に教える気はジューダスに無く。
根掘り葉掘り詮索する気もキャメロットに無い。
沈黙に居心地の悪さは覚えず、リビングまでの短い時間、互いに一人の騎士へと思いを馳せた。
リオンの…過去の自分が抱えたものを懇切丁寧に教える気はジューダスに無く。
根掘り葉掘り詮索する気もキャメロットに無い。
沈黙に居心地の悪さは覚えず、リビングまでの短い時間、互いに一人の騎士へと思いを馳せた。
回収した旨を伝え、念の為にと全員がそれぞれ首輪を手にしておく。
「すみません、この剣なのですが…」
エターナルソードを持ちながら言い淀む。
キャメロットが何を言いたいかは即座に察しが付いた。
キャメロットが何を言いたいかは即座に察しが付いた。
「お前さんが持っとけ。あの珍妙な刀よりはそっちのが使い易いだろ?」
「うっ…はい。正直に言いますと、その通りでして…」
「うっ…はい。正直に言いますと、その通りでして…」
逆刃刀でも戦えないことはない。
が、使い勝手の良さはやはりきちんと斬れる剣の方が上。
名剣どころか、凛から見ても確実に宝具級のエターナルソードは武器として文句の付けようがない。
このまま譲ってもらえると有難いのがキャメロットの本音だった。
が、使い勝手の良さはやはりきちんと斬れる剣の方が上。
名剣どころか、凛から見ても確実に宝具級のエターナルソードは武器として文句の付けようがない。
このまま譲ってもらえると有難いのがキャメロットの本音だった。
エターナルソードを手放すのはエボルトとしても惜しい。
高性能な剣なことのみならず、時を超える力が秘められている。
ジューダスの作戦が成功し、主催者の力を奪い取る目論見がご破算になっては堪ったもんじゃない。
出来れば自分の手元に確保したままの方が都合は良い。
一方で剣を手にしたキャメロットの強さはハッキリと確認出来た。
蓮との連携込みでも、あれだけ猛威を振るった巨人を吹き飛ばす程。
承太郎やいろは等の人材を失った今、わざわざ剣を取り上げて更に戦力を不安定にさせるのは悪手。
それに厳重な封印が施されているのか、エターナルソードが時空に干渉する力を今すぐ発揮できるのでもない。
ならキャメロットの手に渡ったままでも、取り敢えずは問題無しとの判断だった。
高性能な剣なことのみならず、時を超える力が秘められている。
ジューダスの作戦が成功し、主催者の力を奪い取る目論見がご破算になっては堪ったもんじゃない。
出来れば自分の手元に確保したままの方が都合は良い。
一方で剣を手にしたキャメロットの強さはハッキリと確認出来た。
蓮との連携込みでも、あれだけ猛威を振るった巨人を吹き飛ばす程。
承太郎やいろは等の人材を失った今、わざわざ剣を取り上げて更に戦力を不安定にさせるのは悪手。
それに厳重な封印が施されているのか、エターナルソードが時空に干渉する力を今すぐ発揮できるのでもない。
ならキャメロットの手に渡ったままでも、取り敢えずは問題無しとの判断だった。
「でしたら代わりに、というのも変ですけど…こちらをどうぞ」
「プレゼントか?事務所も通さず勝手に受け取って良いもんかねぇ」
「プレゼントか?事務所も通さず勝手に受け取って良いもんかねぇ」
軽口へ何を言ってるんだという顔をしながら、デイパックに手を突っ込む。
自分が使える武器らしい武器は一応刀の形状の逆刃刀のみ。
残りは奥底に眠らせたまま今に至る。
取り出されたソレを目にし、エボルトはスッと軽薄な笑みを消した。
自分が使える武器らしい武器は一応刀の形状の逆刃刀のみ。
残りは奥底に眠らせたまま今に至る。
取り出されたソレを目にし、エボルトはスッと軽薄な笑みを消した。
「あなたが使っていた不思議な容器と似ていますし、そちらの役に立てれば良いのですが」
キャメロットには見覚えが無く、同封した説明書の内容も知らない単語ばかりでピンと来ず。
ただ先程の戦闘でエボルトが使っていたアイテムと似た形状の為、何らかの関係があるのではと思い差し出したのだ。
白い掌に乗せられたソレを真顔で見下ろすこと数秒。
ただ先程の戦闘でエボルトが使っていたアイテムと似た形状の為、何らかの関係があるのではと思い差し出したのだ。
白い掌に乗せられたソレを真顔で見下ろすこと数秒。
「確かにこいつは俺のだ。ここで見つかるとはようやく運が向いて来たかもなァ」
ヘラリと薄笑いを浮かべ懐に仕舞う。
互いに必要な道具は手に入れられた、結果だけ見れば等価交換は成立。
エボルトの内心は別としてだが。
互いに必要な道具は手に入れられた、結果だけ見れば等価交換は成立。
エボルトの内心は別としてだが。
「礼を言うよ遠坂さん。代わりに風都タワーの調査は任せてくれ」
「ええ、よろしくお願いするわ」
「ええ、よろしくお願いするわ」
支給品に関するやり取りはこちらでも行われていた。
黎斗のデイパックには凛の支給品であるドグーが入れられたまま。
ドグーを持っているか尋ねられ、持っていないと嘘を吐く手もあった。
それをやらなかったのは、凛にデイパックの中身をチェックさせるよう迫られるのを避ける為。
嘘がバレるだけでなく、アナザーディケイドウォッチを隠し持っているのまで暴かれてはマズい。
だから正直に無惨が持っていたのを回収した旨を伝えると、嬉しいことにそのまま持っていて構わないと言われた。
黎斗のデイパックには凛の支給品であるドグーが入れられたまま。
ドグーを持っているか尋ねられ、持っていないと嘘を吐く手もあった。
それをやらなかったのは、凛にデイパックの中身をチェックさせるよう迫られるのを避ける為。
嘘がバレるだけでなく、アナザーディケイドウォッチを隠し持っているのまで暴かれてはマズい。
だから正直に無惨が持っていたのを回収した旨を伝えると、嬉しいことにそのまま持っていて構わないと言われた。
これから黎斗達が向かう風都タワーは、ディケイドとの戦闘が繰り広げられた場所。
再びディケイドと遭遇するかもしれない以上、対抗手段は多くても困らない。
仮に凛が武器の一つも所持していなければ流石に返却を求めたが、こちらにはキャメロットが同行する。
加えてバリーから受け取ったトランプもまだ一枚残っており、危険な参加者と遭遇しても戦える状態だ。
第一に自分が生き延びるのを優先する、しかしこっちと別れてから死なれても寝覚めは悪い。
尤も凛の善意も黎斗にとっては、自分に都合の良い展開としてほくそ笑むものでしかない。
再びディケイドと遭遇するかもしれない以上、対抗手段は多くても困らない。
仮に凛が武器の一つも所持していなければ流石に返却を求めたが、こちらにはキャメロットが同行する。
加えてバリーから受け取ったトランプもまだ一枚残っており、危険な参加者と遭遇しても戦える状態だ。
第一に自分が生き延びるのを優先する、しかしこっちと別れてから死なれても寝覚めは悪い。
尤も凛の善意も黎斗にとっては、自分に都合の良い展開としてほくそ笑むものでしかない。
「それならこれを持って行ってくれ」
傍らで二人のやり取りを聞いていた蓮がデイパックを凛に差し出す。
今は亡き炎柱の支給品だ。
今は亡き炎柱の支給品だ。
「助かるけどいいの?後になってやっぱり返せって言われても聞けないわよ?」
→【大丈夫だ】
【やっぱり返して】
【お礼はデートでよろしく】
【やっぱり返して】
【お礼はデートでよろしく】
こちらにはガイアメモリと複数のペルソナがあり、手数は足りている。
場所を考えれば、凛達も銀髪の剣士に遭遇するかもしれない。
承太郎とグリードでも倒し切れなかった強敵を相手にする以上、手札は可能な限り持って行った方が良い。
場所を考えれば、凛達も銀髪の剣士に遭遇するかもしれない。
承太郎とグリードでも倒し切れなかった強敵を相手にする以上、手札は可能な限り持って行った方が良い。
「そっ、なら遠慮なく受け取らせてもらうわ。ありがとね雨宮君。…あと、しんのすけを見付けたら頼むわよ」
あっさりした態度を取りながら、内心では体の持ち主を気に掛けている。
勿論拒否する理由はどこにも無い。
勿論拒否する理由はどこにも無い。
これで出発の為の準備は粗方済んだ。
今度こそ取り零さない為に、守り抜く為に。
反逆の意思を今一度固め直す。
今度こそ取り零さない為に、守り抜く為に。
反逆の意思を今一度固め直す。
◆◆◆
「悪いわねキャメロット。まだ付き合わせちゃって」
「謝らないで下さい。この身は既に凛さんを守ると誓ったのですから」
「謝らないで下さい。この身は既に凛さんを守ると誓ったのですから」
むしろ途中で投げ出しては、我が王の居城としてあるまじき醜態。
真面目に語る姿は最初に会った時のキャメロットと同じ、生真面目な騎士。
改めて彼女の帰還に安堵を抱く。
真面目に語る姿は最初に会った時のキャメロットと同じ、生真面目な騎士。
改めて彼女の帰還に安堵を抱く。
現在二人はキャメロットの運転するバイクで移動中。
ミチルのデイパックから見付けたマシンディケイダーを譲り受けたのだ。
世界の破壊者が駆るモンスターマシンを乗りこなすのは、騎士王の肉体による恩恵。
セイバークラスで召喚されたサーヴァントは騎乗スキルを得る。
キャメロットの体のアルトリアもその例に漏れず、嘗て冬木で行われた聖杯戦争においてもバイクを運転する機会があった。
シートに跨りハンドルを握った途端、運転できると確信を抱き実際問題無く行えている。
エレンの家の調査が終わり次第早急に禁止エリアを出る必要がある為、移動手段の存在は有難い。
ミチルのデイパックから見付けたマシンディケイダーを譲り受けたのだ。
世界の破壊者が駆るモンスターマシンを乗りこなすのは、騎士王の肉体による恩恵。
セイバークラスで召喚されたサーヴァントは騎乗スキルを得る。
キャメロットの体のアルトリアもその例に漏れず、嘗て冬木で行われた聖杯戦争においてもバイクを運転する機会があった。
シートに跨りハンドルを握った途端、運転できると確信を抱き実際問題無く行えている。
エレンの家の調査が終わり次第早急に禁止エリアを出る必要がある為、移動手段の存在は有難い。
(でもやっぱり気にしてるわよね)
運転中の背中を眺め、キャメロットの心中を思い少々申し訳なく感じる。
きっと彼女は白黒の仮面ライダー討伐に行きたかった筈。
ハルトマン、ゲンガー、いろは、ホイミン、承太郎。
5人もの参加者を殺したライダーとは一度、山間部で戦っている。
もしあの時に仕留めていれば、ここまで被害が拡大する事は無かったかもしれない。
黎斗から説明を受けた時、彼女の後悔は凛にもひしひしと伝わった。
複数のライダーへ変身する少女はとっくに戦場から離れており、今どこにいるかは不明。
幸いと言っていいのか、白黒の仮面ライダーには短時間しか変身出来ない。
更に相手もまた決して軽くない負傷を抱えている為、暫くは表立って動けないだろうとは黎斗の弁だ。
きっと彼女は白黒の仮面ライダー討伐に行きたかった筈。
ハルトマン、ゲンガー、いろは、ホイミン、承太郎。
5人もの参加者を殺したライダーとは一度、山間部で戦っている。
もしあの時に仕留めていれば、ここまで被害が拡大する事は無かったかもしれない。
黎斗から説明を受けた時、彼女の後悔は凛にもひしひしと伝わった。
複数のライダーへ変身する少女はとっくに戦場から離れており、今どこにいるかは不明。
幸いと言っていいのか、白黒の仮面ライダーには短時間しか変身出来ない。
更に相手もまた決して軽くない負傷を抱えている為、暫くは表立って動けないだろうとは黎斗の弁だ。
「…はい?え、あの、待ってください、今変わったら危ないですしそもそもあなたは運転…あっ、ちょっとそんな無理やr――こんな面白ぇもんに俺抜きで乗るなんざ無しだぜキャメコ」
戸惑う声がしたと思ったら案の定、城娘の意識は引っ込み強欲が顔を出す。
楽し気にハンドルを動かす辺り、バイクに興味を持って無理やり交代したのだろう。
アルフォンスやバリーがいた世界の主な移動手段と言えば、自動車か機関車。
後は田舎に行けば馬車が通っているくらい。
バイク、それも大ショッカーの技術の産物なら自分の手で動かしてみたくなるもの。
楽し気にハンドルを動かす辺り、バイクに興味を持って無理やり交代したのだろう。
アルフォンスやバリーがいた世界の主な移動手段と言えば、自動車か機関車。
後は田舎に行けば馬車が通っているくらい。
バイク、それも大ショッカーの技術の産物なら自分の手で動かしてみたくなるもの。
「悪くねぇなこいつは!」
「ちょっ、ちょっと!後ろに私も乗ってるんだから気を付けてよ!」
「ちょっ、ちょっと!後ろに私も乗ってるんだから気を付けてよ!」
放って置けば振り落とされかねないトップスピードを出しそうなので、その前に釘を刺す。
先程よりも強くしがみ付き、考えるのはゲンガーが見せたメモ。
木曾という少女が生前に書き残した推理によれば、ボンドルドは参加者の優勝を目的にしていない。
簡単な道で無くとも首輪を解除し主催者に接触するまでが、向こうの想定内。
証拠はなくあくまで木曾の推測に過ぎない、だが否定出来る根拠も凛には無い。
参加者の反抗を封じる為の首輪すら、実は解除されたとて痛手ではない。
だとするとどこまでがボンドルドの思惑通りなのか。
施設を調べ有用な何かを見付けても、それすらボンドルドの掌で踊っているに過ぎないのか。
先程よりも強くしがみ付き、考えるのはゲンガーが見せたメモ。
木曾という少女が生前に書き残した推理によれば、ボンドルドは参加者の優勝を目的にしていない。
簡単な道で無くとも首輪を解除し主催者に接触するまでが、向こうの想定内。
証拠はなくあくまで木曾の推測に過ぎない、だが否定出来る根拠も凛には無い。
参加者の反抗を封じる為の首輪すら、実は解除されたとて痛手ではない。
だとするとどこまでがボンドルドの思惑通りなのか。
施設を調べ有用な何かを見付けても、それすらボンドルドの掌で踊っているに過ぎないのか。
若しかするとジューダスの言う作戦だって、ボンドルド達には何の問題もないのでは。
リオン・マグナスがジューダスと共に参加している以上、歴史修正という策をジューダスが思い付くくらいは主催者達だって予測可能。
歴史改変については色々と言いたい事はあるが、「そういう世界も存在する」とどうにか飲み込むとして。
どこまでが主催者の想定の内なのだろうか。
リオン・マグナスがジューダスと共に参加している以上、歴史修正という策をジューダスが思い付くくらいは主催者達だって予測可能。
歴史改変については色々と言いたい事はあるが、「そういう世界も存在する」とどうにか飲み込むとして。
どこまでが主催者の想定の内なのだろうか。
全てを疑い続けてはキリがない、しかし未だ全容も目的もハッキリしない主催者相手の疑念は募るばかり。
(あいつらのボスの伝言も意味が分からなかったし…何かの隠語?そのまんまの意味?あー!どうせならもっと具体的に教えなさいよ!)
私は亀、今の私はカメラ。
正直言ってチンプンカンプンだし、凛を含めた全員が困惑した。
イントネーションからして「かめ」は動物の「亀」なのだろう。
参加者の中には野原家のペットであるシロや、デビハムとかいうハムスターもいたくらいだ。
亀が参加していてもまぁ分からんでもないとはいえ、主催者達を纏め上げる黒幕とも言うべき者の正体が亀だとは流石に想像し辛い。
今の私との言い方からして、恐らく参加者や他の主催者と同じくボスも体は入れ替わっている。
が、カメラとはどういうことなのかこれまたサッパリ不明。
一応精神側の参加者で貨物船がいたので、無機物の肉体となったとは考えられなくもない。
そもそも何故貨物船が参加しているのかと言う至極真っ当な疑問は、深掘りすると却って混乱しそうなので考えないようにしておく。
正直言ってチンプンカンプンだし、凛を含めた全員が困惑した。
イントネーションからして「かめ」は動物の「亀」なのだろう。
参加者の中には野原家のペットであるシロや、デビハムとかいうハムスターもいたくらいだ。
亀が参加していてもまぁ分からんでもないとはいえ、主催者達を纏め上げる黒幕とも言うべき者の正体が亀だとは流石に想像し辛い。
今の私との言い方からして、恐らく参加者や他の主催者と同じくボスも体は入れ替わっている。
が、カメラとはどういうことなのかこれまたサッパリ不明。
一応精神側の参加者で貨物船がいたので、無機物の肉体となったとは考えられなくもない。
そもそも何故貨物船が参加しているのかと言う至極真っ当な疑問は、深掘りすると却って混乱しそうなので考えないようにしておく。
まだグリードが現れる前、収穫ゼロで疲れ切っていた頃とは別の理由で頭が痛い。
尤もこうしてあれこれ悩めるのも、命があってこそ。
支給品を使い傷を癒した者がいた。
我が身を犠牲に逃げる時間を稼いだ者がいた。
生かしてくれた者達の魂が行き付く先は分からない。
涙を流し死を嘆く程深い関係でもないけれど、それでも、
尤もこうしてあれこれ悩めるのも、命があってこそ。
支給品を使い傷を癒した者がいた。
我が身を犠牲に逃げる時間を稼いだ者がいた。
生かしてくれた者達の魂が行き付く先は分からない。
涙を流し死を嘆く程深い関係でもないけれど、それでも、
「お礼くらい言わせてくれても良いじゃない…」
虫のように小さな声は誰に拾われるでもなく、冷たい街の中へと溶けて消えた。
【D-6 市街地/夜】
【遠坂凛@Fate/stay night】
[身体]:野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん
[状態]:疲労(大)、精神的ショック(大)、乗車中
[装備]:スゲーナ・スゴイデスのトランプ×1@クレヨンしんちゃん
[道具]:基本支給品×2、ランダム支給品0~2(煉獄の分、刀剣類はなし)、煉獄の首輪
[思考・状況]基本方針:他の参加者の様子を伺いながら行動する。
1:エレン・イェーガーの家を調べる。あんまりのんびりしてられないわね。
2:キャメロットと行動、グリードはどうしようかしら。
3:サーヴァントシステムに干渉しているかもしれないし第三魔法って、頭が痛いわ。
4:私の身体に関しては、放送ではっきり言われてもうなんか吹っ切れた。
5:身体の持ち主(野原しんのすけ)を探したい。多分雨宮君達の方が先に見付けそうね。
6:アイツ(ダグバ)倒せてないってどんだけ丈夫なの。っていうかもっとヤバくなれるってなんなのよ。
7:アルフォンス、ちょっとマズいことになってない?
8:施設とかキョウヤ関係者とか、やること増えてきたわね……
9:亀?カメラ?どういうことなのよ。
10:ある程度戦力を揃えて、安全と判断できるなら向かうC-5へ向かいたかったけど……もうそれどころじゃないわ…
[備考]
※参戦時期は少なくとも士郎と同盟を組んだ後。セイバーの真名をまだ知らない時期です。
※野原しんのすけのことについてだいたい理解しました。
※ガンド撃ちや鉱石魔術は使えませんが八極拳は使えるかもしれません。
※御城プロジェクト:Reの世界観について知りました。
※地図の後出しに関して『主催もすべて把握できてないから後出ししてる』と考えてます。
※城プロ、鋼の錬金術師、ポケダンのある程度の世界観を把握しました
※ゲンガーと情報交換してます。
[身体]:野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん
[状態]:疲労(大)、精神的ショック(大)、乗車中
[装備]:スゲーナ・スゴイデスのトランプ×1@クレヨンしんちゃん
[道具]:基本支給品×2、ランダム支給品0~2(煉獄の分、刀剣類はなし)、煉獄の首輪
[思考・状況]基本方針:他の参加者の様子を伺いながら行動する。
1:エレン・イェーガーの家を調べる。あんまりのんびりしてられないわね。
2:キャメロットと行動、グリードはどうしようかしら。
3:サーヴァントシステムに干渉しているかもしれないし第三魔法って、頭が痛いわ。
4:私の身体に関しては、放送ではっきり言われてもうなんか吹っ切れた。
5:身体の持ち主(野原しんのすけ)を探したい。多分雨宮君達の方が先に見付けそうね。
6:アイツ(ダグバ)倒せてないってどんだけ丈夫なの。っていうかもっとヤバくなれるってなんなのよ。
7:アルフォンス、ちょっとマズいことになってない?
8:施設とかキョウヤ関係者とか、やること増えてきたわね……
9:亀?カメラ?どういうことなのよ。
10:ある程度戦力を揃えて、安全と判断できるなら向かうC-5へ向かいたかったけど……もうそれどころじゃないわ…
[備考]
※参戦時期は少なくとも士郎と同盟を組んだ後。セイバーの真名をまだ知らない時期です。
※野原しんのすけのことについてだいたい理解しました。
※ガンド撃ちや鉱石魔術は使えませんが八極拳は使えるかもしれません。
※御城プロジェクト:Reの世界観について知りました。
※地図の後出しに関して『主催もすべて把握できてないから後出ししてる』と考えてます。
※城プロ、鋼の錬金術師、ポケダンのある程度の世界観を把握しました
※ゲンガーと情報交換してます。
【キャメロット城(グリード)@御城プロジェクト:Re(鋼の錬金術師)】
[身体]:アルトリア・ペンドラゴン@Fateシリーズ
[状態]:グリードとの肉体共有、マスターによるステータス低下、疲労(大)、スカート部分が破れてる、精神疲労(大・キャメロットの精神)、複雑な心境(キャメロットの精神)、ワクワク(グリードの精神)、運転中(グリードの精神)
[装備]:エターナルソード@テイルズオブファンタジア、マシンディケイダー@仮面ライダーディケイド
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1(確認済み、剣以外)、逆刃刀@るろうに剣心、グリードのメモ+バリーの注意書きメモ、銀時の首輪
[思考・状況]基本方針:一人でも多くの物語を守り抜く。
1:エレン・イェーガーの家の調査に向かう。
2:凛さんを守る。
3:アーサー王はなぜそうまでして聖杯を……
4:白い弓兵、ディケイド、銀髪の剣士を警戒。これ以上あの弓兵の被害が広まる前に……
5:グリードの物語も守ります。ですが、もし敵に回るなら……
6:リオン・マグナス……その名は忘れません。
7:何ですかこの格好!
8:エターナルソード、使わせてもらいます。
[グリードの思考・状況]基本方針:この世の全てが欲しい! ボンドルドの願いも!
1:欲しいものを全て手に入れる。けどどういう手順で行くかねぇ。
2:取り敢えずキャメコに力を貸してやる。もし期待外れなら……
3:親父がいねえなら自由を満喫するぜ!
4:このヘンテコな乗り物は悪くねぇな。
[備考]
※参戦時期はアイギスコラボ(異界門と英傑の戦士)終了後です。
このため城プロにおける主人公となる殿たちとの面識はありません。
※服装はドレス(鎧なし、FGOで言う第一。本家で言うセイバールート終盤)です
※湖の乙女の加護は問題なく機能します。
約束された勝利の剣は当然できません。
※『風王結界』『風王鉄槌』ができるようになりました。
スキル『竜の炉心』も自由意志で使えるようになってます。
『輝ける路』についてはまだ完全には扱えません。
(これらはキャメロットの精神の状態でのみ)
※賢者の石@鋼の錬金術師を取り込んだため、相当数の魂食いに近しい魔力供給を受けています。
※Fate/stay nightの世界観および聖杯戦争について知りました。
※Fate、鋼の錬金術師、ポケダンのある程度の世界観を把握しました。
※グリードのメモ+バリーの注意書きメモにはグリードの簡潔な人物像、
『バリーはちょっと問題がある人だから気をつけて。多分キャメロットさんが無事なら乗らないと思う。
後産屋敷さんはまともに喋れてないのもあるから、殆ど人物像が分からないのも少し気をつけておいて。』
の一文が添えられてます。
※グリードに身体を乗っ取られましたが現在は彼女に返しています。
※グリードが表に出た時スキル、宝具がキャメロット同様に機能するかは別です。
湖の乙女の加護は問題なく発動します。
※グリードの記憶は少なくとも二代目(所謂グリリン)であり、
少なくとも記憶を取り戻す前のグリードです。
※グリードが表に出た時はホムンクルス由来の最強の盾が使えます。
最強の盾がどう制限されてるかは後続の書き手にお任せします。
※キャメロット城の名前をキャメコと勘違いしてます。
※一度石化された後腕が砕けたので右腕の袖が二の腕までになってます。
※ゲンガーと情報交換してます。
[身体]:アルトリア・ペンドラゴン@Fateシリーズ
[状態]:グリードとの肉体共有、マスターによるステータス低下、疲労(大)、スカート部分が破れてる、精神疲労(大・キャメロットの精神)、複雑な心境(キャメロットの精神)、ワクワク(グリードの精神)、運転中(グリードの精神)
[装備]:エターナルソード@テイルズオブファンタジア、マシンディケイダー@仮面ライダーディケイド
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1(確認済み、剣以外)、逆刃刀@るろうに剣心、グリードのメモ+バリーの注意書きメモ、銀時の首輪
[思考・状況]基本方針:一人でも多くの物語を守り抜く。
1:エレン・イェーガーの家の調査に向かう。
2:凛さんを守る。
3:アーサー王はなぜそうまでして聖杯を……
4:白い弓兵、ディケイド、銀髪の剣士を警戒。これ以上あの弓兵の被害が広まる前に……
5:グリードの物語も守ります。ですが、もし敵に回るなら……
6:リオン・マグナス……その名は忘れません。
7:何ですかこの格好!
8:エターナルソード、使わせてもらいます。
[グリードの思考・状況]基本方針:この世の全てが欲しい! ボンドルドの願いも!
1:欲しいものを全て手に入れる。けどどういう手順で行くかねぇ。
2:取り敢えずキャメコに力を貸してやる。もし期待外れなら……
3:親父がいねえなら自由を満喫するぜ!
4:このヘンテコな乗り物は悪くねぇな。
[備考]
※参戦時期はアイギスコラボ(異界門と英傑の戦士)終了後です。
このため城プロにおける主人公となる殿たちとの面識はありません。
※服装はドレス(鎧なし、FGOで言う第一。本家で言うセイバールート終盤)です
※湖の乙女の加護は問題なく機能します。
約束された勝利の剣は当然できません。
※『風王結界』『風王鉄槌』ができるようになりました。
スキル『竜の炉心』も自由意志で使えるようになってます。
『輝ける路』についてはまだ完全には扱えません。
(これらはキャメロットの精神の状態でのみ)
※賢者の石@鋼の錬金術師を取り込んだため、相当数の魂食いに近しい魔力供給を受けています。
※Fate/stay nightの世界観および聖杯戦争について知りました。
※Fate、鋼の錬金術師、ポケダンのある程度の世界観を把握しました。
※グリードのメモ+バリーの注意書きメモにはグリードの簡潔な人物像、
『バリーはちょっと問題がある人だから気をつけて。多分キャメロットさんが無事なら乗らないと思う。
後産屋敷さんはまともに喋れてないのもあるから、殆ど人物像が分からないのも少し気をつけておいて。』
の一文が添えられてます。
※グリードに身体を乗っ取られましたが現在は彼女に返しています。
※グリードが表に出た時スキル、宝具がキャメロット同様に機能するかは別です。
湖の乙女の加護は問題なく発動します。
※グリードの記憶は少なくとも二代目(所謂グリリン)であり、
少なくとも記憶を取り戻す前のグリードです。
※グリードが表に出た時はホムンクルス由来の最強の盾が使えます。
最強の盾がどう制限されてるかは後続の書き手にお任せします。
※キャメロット城の名前をキャメコと勘違いしてます。
※一度石化された後腕が砕けたので右腕の袖が二の腕までになってます。
※ゲンガーと情報交換してます。
◆◆◆
「それではジューダス君、移動は任せるよ」
「ああ」
「ああ」
にこやかに告げた黎斗へ無愛想に腕を差し出す。
反感を取られかねない態度も、神崎蘭子の肉体でやればクールな美少女そのもの。
体の持ち主本人の性格とは全く違うのは今更な話だ。
反感を取られかねない態度も、神崎蘭子の肉体でやればクールな美少女そのもの。
体の持ち主本人の性格とは全く違うのは今更な話だ。
ジューダスと二人きりの状況は非常に都合が良い。
一向に自分への警戒を解かない不届き者を秘密裏に始末する機会が巡って来た。
ゲームマスターの消滅を正しい歴史扱いするふざけた作戦を防ぐ為にも、確実に消しておかねば。
後で蓮達にジューダスの所在を尋ねられたら、ディケイドに殺されたとでも言えば良い。
一向に自分への警戒を解かない不届き者を秘密裏に始末する機会が巡って来た。
ゲームマスターの消滅を正しい歴史扱いするふざけた作戦を防ぐ為にも、確実に消しておかねば。
後で蓮達にジューダスの所在を尋ねられたら、ディケイドに殺されたとでも言えば良い。
(運は確実に私の方へと傾いている。…当然か。神の才能を持つこの私こそが生き延びるべきなのだからなァ!!)
厄介な相手と警戒していた和服の少女…両面宿儺も知らぬ所でゲームオーバー。
聖都大学附属病院の調査が不可能になったのは残念であるが、そこはもう仕方ないと割り切る。
立て続けに起こる都合の良い展開に笑いが込み上げるも、面には出さない。
聖都大学附属病院の調査が不可能になったのは残念であるが、そこはもう仕方ないと割り切る。
立て続けに起こる都合の良い展開に笑いが込み上げるも、面には出さない。
(坊ちゃん、大丈夫なんですか?)
小声で尋ねるソーディアンへ、視線で問題無いと返す。
黎斗はジューダスを始末できる機会と思っているが、ジューダスからしても黎斗と二人になれる状況は望む所。
表面上は紳士的に振舞うも、天使化による悪の魂の感知は誤魔化せない。
檀黎斗は明確な悪、されどジューダスの前で尻尾は出していない。
素の態度や欲深さを大っぴらに見せているエボルトやグリードと違い、表面上は友好的に振舞う態度が余計にこちらの警戒心を煽ぐ。
だが二人きりなら黎斗も取り繕う必要は無い。
この機会に黎斗の真意を見極め、悪人であれど協力可能と判断出来たならそれで問題無い。
但しそうでなければ、相応の対応を取るまで。
黎斗はジューダスを始末できる機会と思っているが、ジューダスからしても黎斗と二人になれる状況は望む所。
表面上は紳士的に振舞うも、天使化による悪の魂の感知は誤魔化せない。
檀黎斗は明確な悪、されどジューダスの前で尻尾は出していない。
素の態度や欲深さを大っぴらに見せているエボルトやグリードと違い、表面上は友好的に振舞う態度が余計にこちらの警戒心を煽ぐ。
だが二人きりなら黎斗も取り繕う必要は無い。
この機会に黎斗の真意を見極め、悪人であれど協力可能と判断出来たならそれで問題無い。
但しそうでなければ、相応の対応を取るまで。
(本当に気を付けてくださいね?)
(言われるまでもない。僕がしぶといことはお前も知ってるだろう)
(言われるまでもない。僕がしぶといことはお前も知ってるだろう)
どうにも不安な態度を拭えない理由は、シャルティエもまた死んだ者達へ思う所が多々あるが故だ。
風都タワーでは新八が、ついさっきの戦闘では承太郎とホイミンが死んだ。
これでシャルティエと行動を共にした男達は全滅。
天地戦争の頃から死はいつだって身近にあった、かといって何も感じない冷血漢になったつもりもない。
いつも以上にソーディアンマスターを気に掛けるのは、きっと承太郎達の死が影を落としているから。
風都タワーでは新八が、ついさっきの戦闘では承太郎とホイミンが死んだ。
これでシャルティエと行動を共にした男達は全滅。
天地戦争の頃から死はいつだって身近にあった、かといって何も感じない冷血漢になったつもりもない。
いつも以上にソーディアンマスターを気に掛けるのは、きっと承太郎達の死が影を落としているから。
シャルティエに言われずとも、簡単に死んでやる気はない。
自分の消滅は受け入れる、但しそれはボンドルド達を斬り正しい歴史に修正されてからだ。
まずは黎斗が本当にこの先も肩を並べて戦える男か否か、ハッキリとさせねばなるまい。
もし自分達に害を為す本性を隠しているなら、いろは達の死に関りがあるのなら。
自分の消滅は受け入れる、但しそれはボンドルド達を斬り正しい歴史に修正されてからだ。
まずは黎斗が本当にこの先も肩を並べて戦える男か否か、ハッキリとさせねばなるまい。
もし自分達に害を為す本性を隠しているなら、いろは達の死に関りがあるのなら。
(その時は覚悟しておけ)
裏切り者を名にした剣士は静かに刃を研ぐ。
神の才能を持つゲームマスターは野望の火を燃やし続ける。
神の才能を持つゲームマスターは野望の火を燃やし続ける。
地上から離れ風の都のシンボルへ飛んで行く二人の男。
そんな彼らを、反転した世界で腹を空かせた獣がじっと見つめていた。
そんな彼らを、反転した世界で腹を空かせた獣がじっと見つめていた。
【D-6 空中/夜】
【檀黎斗@仮面ライダーエグゼイド】
[身体]:天津垓@仮面ライダーゼロワン
[状態]:ダメージ(中)、疲労(極大)、胴体に打撲
[装備]:ベルデのデッキ@仮面ライダー龍騎、バットショット@仮面ライダーW、着火剛焦@戦国BASARA4
[道具]:基本支給品×4、アナザーディケイドウォッチ@仮面ライダージオウ、アナザーカブトウォッチ@仮面ライダージオウ、召喚石『ドグー』@グランブルファンタジー、サソードヤイバー&サソードゼクター@仮面ライダーカブト(天逆鉾の効力により変身不可)、MP40(予備弾倉×2)@ストライクウィッチーズシリーズ、童磨の首輪、無惨の首輪
[思考・状況]基本方針:優勝し、「真の」仮面ライダークロニクルを開発する。
1:風都タワーに向かい隙を見てジューダスを始末する。
2:人数が減るまで待つ。それまでは善良な人間を演じておく。
3:ディケイド(JUDO)は要注意しておく。エボルトも少し警戒。
4:ギニューに怒り。借りは必ず返す。
5:余裕があれば聖都大学附属病院も調べたかったが…諦めるしかないか。
6:諦めつつあるが、一応、ザイアサウザンドライバーを探してみる。
7:優勝したらボンドルド達に制裁を下す。
[備考]
※参戦時期は、パラドに殺された後
※バットショットには「リオンの死体、対峙するJUDOと宿儺」の画像が保存されています。
※バイオグリーザがミーティの肉体と、体内にあったいのちのたまを捕食しました。その影響でベルデのスペックが上昇しましたが、バイオグリーザの空腹が大きくなっています。
※ドラグブラッカーと契約しました。今後はリュウガのカードが使用可能になります。
[身体]:天津垓@仮面ライダーゼロワン
[状態]:ダメージ(中)、疲労(極大)、胴体に打撲
[装備]:ベルデのデッキ@仮面ライダー龍騎、バットショット@仮面ライダーW、着火剛焦@戦国BASARA4
[道具]:基本支給品×4、アナザーディケイドウォッチ@仮面ライダージオウ、アナザーカブトウォッチ@仮面ライダージオウ、召喚石『ドグー』@グランブルファンタジー、サソードヤイバー&サソードゼクター@仮面ライダーカブト(天逆鉾の効力により変身不可)、MP40(予備弾倉×2)@ストライクウィッチーズシリーズ、童磨の首輪、無惨の首輪
[思考・状況]基本方針:優勝し、「真の」仮面ライダークロニクルを開発する。
1:風都タワーに向かい隙を見てジューダスを始末する。
2:人数が減るまで待つ。それまでは善良な人間を演じておく。
3:ディケイド(JUDO)は要注意しておく。エボルトも少し警戒。
4:ギニューに怒り。借りは必ず返す。
5:余裕があれば聖都大学附属病院も調べたかったが…諦めるしかないか。
6:諦めつつあるが、一応、ザイアサウザンドライバーを探してみる。
7:優勝したらボンドルド達に制裁を下す。
[備考]
※参戦時期は、パラドに殺された後
※バットショットには「リオンの死体、対峙するJUDOと宿儺」の画像が保存されています。
※バイオグリーザがミーティの肉体と、体内にあったいのちのたまを捕食しました。その影響でベルデのスペックが上昇しましたが、バイオグリーザの空腹が大きくなっています。
※ドラグブラッカーと契約しました。今後はリュウガのカードが使用可能になります。
【ジューダス@テイルズオブデスティニー2】
[身体]:神崎蘭子@アイドルマスター シンデレラガールズ
[状態]:疲労(極大)、ダメージ(中)、天使化、飛行中
[装備]:シャルティエ@テイルズオブデスティニー、パラゾニウム@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品、新八の首輪
[思考・状況]
基本方針:主催陣営から時渡りの手段を奪い、殺し合い開催前の時間にて首謀者を倒す。
1:風都タワーに向かい調査する。この機会に黎斗の真意を見極める。
2:いろはが死んだのか……
3:エボルトやグリードもも悪の魂の持ち主のようだが…。
4:ギニューは次に会えば斬る。
5:巨人(康一)はあれでどうにかなったとは思えない。
[備考]
※参戦時期は旅を終えて消えた後。
※天使の翼の高度は地面から約2メートルです。
※天使化により、意識を集中させることで現在地と周囲八方向くらいまでの範囲にいる悪しき力や魂を感知できるようになりました。
※蘭子の肉体はグランブルーファンタジーとのコラボイベントを経験済みのようです。
[身体]:神崎蘭子@アイドルマスター シンデレラガールズ
[状態]:疲労(極大)、ダメージ(中)、天使化、飛行中
[装備]:シャルティエ@テイルズオブデスティニー、パラゾニウム@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品、新八の首輪
[思考・状況]
基本方針:主催陣営から時渡りの手段を奪い、殺し合い開催前の時間にて首謀者を倒す。
1:風都タワーに向かい調査する。この機会に黎斗の真意を見極める。
2:いろはが死んだのか……
3:エボルトやグリードもも悪の魂の持ち主のようだが…。
4:ギニューは次に会えば斬る。
5:巨人(康一)はあれでどうにかなったとは思えない。
[備考]
※参戦時期は旅を終えて消えた後。
※天使の翼の高度は地面から約2メートルです。
※天使化により、意識を集中させることで現在地と周囲八方向くらいまでの範囲にいる悪しき力や魂を感知できるようになりました。
※蘭子の肉体はグランブルーファンタジーとのコラボイベントを経験済みのようです。
◆◆◆
二組が施設へ向けて出発し、蓮達も街を発つ。
これまで同様ハードボイルダーを蓮が運転、後ろにエボルトが乗る。
隣を並走するのはアルフォンス、銀の一文字が入ったスクーターを緊張の面持ちで走らせていた。
これまで同様ハードボイルダーを蓮が運転、後ろにエボルトが乗る。
隣を並走するのはアルフォンス、銀の一文字が入ったスクーターを緊張の面持ちで走らせていた。
バイクの運転経験が無いアルフォンスが動かせるのも、肉体の影響。
TEAM Xの頃よりバイクの運転はお手の物、後にネオジャングレイダーを駆った千翼の体だから可能な芸当だ。
TEAM Xの頃よりバイクの運転はお手の物、後にネオジャングレイダーを駆った千翼の体だから可能な芸当だ。
(さて、後は無事に到着すれば言うことなしなんだがねぇ)
運転に集中する少年を横目で見やり、エボルトは一人思考を働かせる。
アルフォンスを抱え込むリスクは大きい。
いつ、どんなタイミングで再び暴走するか分からない爆弾を背負い込むのだ。
それでも蓮の方針に大きく反対しなかったのは、連れて回るうえでのメリットがあるから。
初めて見るライダーシステム以上に、エボルトが注目したのは錬金術。
アルフォンスを戦兎と引き合わせ首輪の解析が進んだら、何かの形で錬金術が役に立つかもしれない。
錬金術のみでの首輪解除は不可能でも、戦兎の頭脳と合わせれば話はまた変わって来る。
戦う力があり、頭の回転も速く、善良な面の強い少年。
暴走の危険さえなかったら利用するのに申し分ない人材だった。
アルフォンスを抱え込むリスクは大きい。
いつ、どんなタイミングで再び暴走するか分からない爆弾を背負い込むのだ。
それでも蓮の方針に大きく反対しなかったのは、連れて回るうえでのメリットがあるから。
初めて見るライダーシステム以上に、エボルトが注目したのは錬金術。
アルフォンスを戦兎と引き合わせ首輪の解析が進んだら、何かの形で錬金術が役に立つかもしれない。
錬金術のみでの首輪解除は不可能でも、戦兎の頭脳と合わせれば話はまた変わって来る。
戦う力があり、頭の回転も速く、善良な面の強い少年。
暴走の危険さえなかったら利用するのに申し分ない人材だった。
(にしても、向こうは随分仲良くやってるみたいだな。万丈が知ったら嫉妬するぜ?戦兎ォ)
ジューダスは西側の一団が殺し合いに乗った連中が徒党を組んだ可能性を指摘した。
その際可能性は低いと言ったが本当は違う。
可能性が低いどころか、絶対にあり得ないと断言してやってもいい。
理由はシンプル、一団の中に戦兎がいるから。
桐生戦兎という男を創造し、ある意味では最大の理解者のエボルトだからこそ確信をもって言える。
戦兎が殺し合いに乗る事はないと。
その際可能性は低いと言ったが本当は違う。
可能性が低いどころか、絶対にあり得ないと断言してやってもいい。
理由はシンプル、一団の中に戦兎がいるから。
桐生戦兎という男を創造し、ある意味では最大の理解者のエボルトだからこそ確信をもって言える。
戦兎が殺し合いに乗る事はないと。
(首輪だけじゃなく…“コレ”についても確かめとかねぇとな)
視線を落とした先には体の持ち主の豊満な胸。
懐に納めた一つの支給品は、ついさっきキャメロットから譲渡された物。
エボルトと何か関係があるとの考えは正しい。
確かにコレはエボルトと戦兎がいた世界から持ち出され、参加者のデイパックで眠り続けていた。
懐に納めた一つの支給品は、ついさっきキャメロットから譲渡された物。
エボルトと何か関係があるとの考えは正しい。
確かにコレはエボルトと戦兎がいた世界から持ち出され、参加者のデイパックで眠り続けていた。
コレの存在にエボルトは疑問を抱く。
もしコレが石動惣一の記憶から抽出したフルボトルなら、問題視しなかった。
実験で偶然生まれたロストフルボトルでも、戦兎が開発したビルドの強化用ボトルでも同じ。
だがそもそもコレは、地球で生み出されたフルボトルではない。
もしコレが石動惣一の記憶から抽出したフルボトルなら、問題視しなかった。
実験で偶然生まれたロストフルボトルでも、戦兎が開発したビルドの強化用ボトルでも同じ。
だがそもそもコレは、地球で生み出されたフルボトルではない。
コレの正体はエボルボトル。
エボルトが仮面ライダーエボルへの変身に使う特別なアイテム。
百歩譲って、エボルトが元々所持するエボルボトルであればまだ良かった。
しかしキャメロットに支給されたボトルは、エボルトも知らない物だ。
仮面ライダーエボルを象徴する赤に、黄金のカラーリング。
ドラゴンを模したパーツのボトルをエボルトは見たことがない。
エボルトが仮面ライダーエボルへの変身に使う特別なアイテム。
百歩譲って、エボルトが元々所持するエボルボトルであればまだ良かった。
しかしキャメロットに支給されたボトルは、エボルトも知らない物だ。
仮面ライダーエボルを象徴する赤に、黄金のカラーリング。
ドラゴンを模したパーツのボトルをエボルトは見たことがない。
どこでこんなボトルが生み出されたのか。
思い当たる可能性は一つ、蓮と共に見たジューダスのメモがヒントになった。
リオン・マグナスとジューダス、過去と未来の同一人物が参加している。
主催者達が時空に干渉する力を持つからこそ、異なる時間軸同士の者を同時に呼び出してのけた。
ということはだ、ジューダスとリオン以外にも根柢の世界は同じだが別の時間軸から連れて来られた者がいてもおかしくはない。
参加者のみならず、支給品も時間軸がバラバラに集められたと考えられないだろうか。
思い当たる可能性は一つ、蓮と共に見たジューダスのメモがヒントになった。
リオン・マグナスとジューダス、過去と未来の同一人物が参加している。
主催者達が時空に干渉する力を持つからこそ、異なる時間軸同士の者を同時に呼び出してのけた。
ということはだ、ジューダスとリオン以外にも根柢の世界は同じだが別の時間軸から連れて来られた者がいてもおかしくはない。
参加者のみならず、支給品も時間軸がバラバラに集められたと考えられないだろうか。
つまりコレはエボルトの知らない、未来の時間軸に存在したエボルボトル。
その未来においてボトルを創ったのがエボルト自身ならまだいい。
だがもしも別の何者かが創り出したとすれば。
エボルボトルに干渉可能な力を持ち、ドラゴンに関係する奴など一人だけだ。
その未来においてボトルを創ったのがエボルト自身ならまだいい。
だがもしも別の何者かが創り出したとすれば。
エボルボトルに干渉可能な力を持ち、ドラゴンに関係する奴など一人だけだ。
(そっちじゃ随分はしゃいでくれてるようだな。なァ?万丈)
エボルトの遺伝子を持つ万丈ならば、エボルボトルを創り出すのも不可能ではない。
どのような状況でこのボトルを創ったのか。
未来で自分の計画はどうなったのか。
何より、戦兎は一体いつの時間軸から参加しているのか。
ボトル一つが切っ掛けで確かめねばならない事が一気に増えた。
戦兎の大まかな居場所を知れたのは僥倖だ、虱潰しに会場中を探し回るのは時間も人手も足りない。
どのような状況でこのボトルを創ったのか。
未来で自分の計画はどうなったのか。
何より、戦兎は一体いつの時間軸から参加しているのか。
ボトル一つが切っ掛けで確かめねばならない事が一気に増えた。
戦兎の大まかな居場所を知れたのは僥倖だ、虱潰しに会場中を探し回るのは時間も人手も足りない。
西側に行けばようやっとの再会を果たせるだろう。
自分は元より、体の女にとってもだ。
自分は元より、体の女にとってもだ。
(良かったじゃねぇか千雪。お前の大好きなアイドル仲間も西にいる。五体満足かはともかく、な)
(…余計な一言を付け加えないでください)
(…余計な一言を付け加えないでください)
何故無駄にこちらの不安を煽るのだろうか。
息を吐く様に神経を逆撫でするのが得意な男だとつくづく思う。
ぶつけてやりたい文句は両手足の指じゃ足りないくらい。
言ったところで無意味だとも理解しているので、千雪は苦々しく一言だけを絞り出した。
とはいえエボルトの言葉全ては否定できない。
息を吐く様に神経を逆撫でするのが得意な男だとつくづく思う。
ぶつけてやりたい文句は両手足の指じゃ足りないくらい。
言ったところで無意味だとも理解しているので、千雪は苦々しく一言だけを絞り出した。
とはいえエボルトの言葉全ては否定できない。
(甜花ちゃん…)
アルストロメリアのメンバーで、大切な女の子。
普段はふにゃりとした可愛らしい面が強いけど、いざという時はお姉ちゃんらしさを発揮する大崎姉妹の姉。
戦兎だけでなく、甜花も同じ顔をした他者の体へと精神を閉じ込められた。
数時間前の現在地を記した地図にあったのは、見間違える筈も無い甘奈の画像。
普段はふにゃりとした可愛らしい面が強いけど、いざという時はお姉ちゃんらしさを発揮する大崎姉妹の姉。
戦兎だけでなく、甜花も同じ顔をした他者の体へと精神を閉じ込められた。
数時間前の現在地を記した地図にあったのは、見間違える筈も無い甘奈の画像。
エボルトに体の自由を奪われたまま接触する事に不安はある。
真乃の体で暴れ回る危険人物の問題だって、解決策は未だ不明。
だけど、甜花に直接会って無事を確かめたい気持ちに嘘は吐けない。
真乃の体で暴れ回る危険人物の問題だって、解決策は未だ不明。
だけど、甜花に直接会って無事を確かめたい気持ちに嘘は吐けない。
甜花と共にいたらしい猿の画像は、二回目の定時放送の際死亡者の中に見つけた。
定時放送後に位置が更新され彼女と共にいただろう青髪の少女(精神は男)の脱落も、ついさっきの放送で知ったばかり。
どうして貨物船が参加していたのかはともかく、甜花の近くでも殺される者が現れたのは事実。
恐ろしい目に遭っていないだろうか、エボルトの言葉に同意はしたくないが酷い怪我だってしているかもしれない。
考えれば考える程甜花が心配で堪らなくなる。
定時放送後に位置が更新され彼女と共にいただろう青髪の少女(精神は男)の脱落も、ついさっきの放送で知ったばかり。
どうして貨物船が参加していたのかはともかく、甜花の近くでも殺される者が現れたのは事実。
恐ろしい目に遭っていないだろうか、エボルトの言葉に同意はしたくないが酷い怪我だってしているかもしれない。
考えれば考える程甜花が心配で堪らなくなる。
(何にせよ、お互い感動の再会といこうじゃねぇか)
星狩りの思惑と偶像の焦燥を乗せ、マシンは西を目指す。
待ち受けるは彼らの望む再会の時か、或いは新たな闘争か。
待ち受けるは彼らの望む再会の時か、或いは新たな闘争か。
【D-6 市街地 出入り口付近/夜】
【雨宮蓮@ペルソナ5】
[身体]:左翔太郎@仮面ライダーW
[状態]:ダメージ(中)、疲労(極大)、SP消費(中)、体力消耗(大)、怒りと悲しみ(極大)、ぶつけ所の無い悔しさ、メタモンを殺した事への複雑な感情、運転中
[装備]:煙幕@ペルソナ5、T2ジョーカーメモリ+T2サイクロンメモリ+ロストドライバー@仮面ライダーW、三十年式銃剣@ゴールデンカムイ、ハードボイルダー@仮面ライダーW
[道具]:基本支給品×6、ダブルドライバー@仮面ライダーW、スパイダーショック@仮面ライダーW、新八のメガネ@銀魂、ラーの鏡@ドラゴンクエストシリーズ、精神と身体の組み合わせ名簿@オリジナル、2つ前の放送時点の参加者配置図(身体)@オリジナル、耀哉の首輪、ジューダスのメモ、大人用の傘
[思考・状況]基本方針:主催を打倒し、この催しを終わらせる。
1:西側のエリアに向かい、しんのすけや協力出来る一団やと合流する。
2:仲間を集めたい。
3:エボルトは信用した訳ではないが、共闘を受け入れる。
4:今は別行動だが、しんのすけの力になってやりたい。フリーザの宇宙船にいるみたいだ。
5:どうして双葉がボンドルド達の所にいるんだ?助け出さないと。
6:体の持ち主に対して少し申し訳なさを感じている。元の体に戻れたら無茶をした事を謝りたい。
7:ディケイド(JUDO)はまだ倒せていない気がする…。
8:新たなペルソナと仮面ライダー。この力で今度こそ巻き込まれた人を守りたい。
9:推定殺害人数というのは気になるが、ミチルは無害だと思う。
[備考]
※参戦時期については少なくとも心の怪盗団を結成し、既に何人か改心させた後です。フタバパレスまでは攻略済み。
※スキルカード@ペルソナ5を使用した事で、アルセーヌがラクンダを習得しました。
※参加者がそれぞれ並行世界から参加していると気付きました。
※翔太郎の記憶から仮面ライダーダブル、仮面ライダージョーカーの知識を得ました。
※ベルベットルームを訪れましたが、再び行けるかは不明です。また悪魔合体や囚人名簿などの利用は一切不可能となっています。
※エボルトとのコープ発生により「道化師」のペルソナ「マガツイザナギ」を獲得しました。燃費は劣悪です。
※しんのすけとのコープ発生により「太陽」のペルソナ「ケツアルカトル」を獲得しました。
※ミチルとのコープ発生により「信念」のペルソナ「ホウオウ」を獲得しました。
※アルフォンスとのコープ発生により「塔」のペルソナ「セト」を獲得しました。スキルは以下の通りです。
[身体]:左翔太郎@仮面ライダーW
[状態]:ダメージ(中)、疲労(極大)、SP消費(中)、体力消耗(大)、怒りと悲しみ(極大)、ぶつけ所の無い悔しさ、メタモンを殺した事への複雑な感情、運転中
[装備]:煙幕@ペルソナ5、T2ジョーカーメモリ+T2サイクロンメモリ+ロストドライバー@仮面ライダーW、三十年式銃剣@ゴールデンカムイ、ハードボイルダー@仮面ライダーW
[道具]:基本支給品×6、ダブルドライバー@仮面ライダーW、スパイダーショック@仮面ライダーW、新八のメガネ@銀魂、ラーの鏡@ドラゴンクエストシリーズ、精神と身体の組み合わせ名簿@オリジナル、2つ前の放送時点の参加者配置図(身体)@オリジナル、耀哉の首輪、ジューダスのメモ、大人用の傘
[思考・状況]基本方針:主催を打倒し、この催しを終わらせる。
1:西側のエリアに向かい、しんのすけや協力出来る一団やと合流する。
2:仲間を集めたい。
3:エボルトは信用した訳ではないが、共闘を受け入れる。
4:今は別行動だが、しんのすけの力になってやりたい。フリーザの宇宙船にいるみたいだ。
5:どうして双葉がボンドルド達の所にいるんだ?助け出さないと。
6:体の持ち主に対して少し申し訳なさを感じている。元の体に戻れたら無茶をした事を謝りたい。
7:ディケイド(JUDO)はまだ倒せていない気がする…。
8:新たなペルソナと仮面ライダー。この力で今度こそ巻き込まれた人を守りたい。
9:推定殺害人数というのは気になるが、ミチルは無害だと思う。
[備考]
※参戦時期については少なくとも心の怪盗団を結成し、既に何人か改心させた後です。フタバパレスまでは攻略済み。
※スキルカード@ペルソナ5を使用した事で、アルセーヌがラクンダを習得しました。
※参加者がそれぞれ並行世界から参加していると気付きました。
※翔太郎の記憶から仮面ライダーダブル、仮面ライダージョーカーの知識を得ました。
※ベルベットルームを訪れましたが、再び行けるかは不明です。また悪魔合体や囚人名簿などの利用は一切不可能となっています。
※エボルトとのコープ発生により「道化師」のペルソナ「マガツイザナギ」を獲得しました。燃費は劣悪です。
※しんのすけとのコープ発生により「太陽」のペルソナ「ケツアルカトル」を獲得しました。
※ミチルとのコープ発生により「信念」のペルソナ「ホウオウ」を獲得しました。
※アルフォンスとのコープ発生により「塔」のペルソナ「セト」を獲得しました。スキルは以下の通りです。
- ワンショットキル
- アギダイン
- マハスクカジャ
- 火炎ガードキル
【エボルト@仮面ライダービルド】
[身体]:桑山千雪@アイドルマスター シャイニーカラーズ
[状態]:ダメージ(中)、疲労(極大)、千雪の意識が復活、乗車中
[装備]:トランスチームガン+コブラロストフルボトル+ロケットフルボトル@仮面ライダービルド、グレートドラゴンエボルボトル@仮面ライダービルド、スマートフォン@オリジナル
[道具]:基本支給品×2、フリーガーハマー(9/9、ミサイル×9)@ストライクウィッチーズシリーズ、ランダム支給品0~1(シロの分)、累の母の首輪、アーマージャックの首輪、精神と身体の組み合わせ名簿@オリジナル、大人用の傘
[思考・状況]基本方針:主催者の持つ力を奪い、完全復活を果たす。
1:西側のエリアに向かう。ようやく会えそうだな戦兎ォ?
2:ナビからの連絡を待つ。トラブルでもあったのかね。
3:蓮達を戦力として利用。
4:首輪を外す為に戦兎を探す。会えたら首輪を渡してやる。
5:有益な情報を持つ参加者と接触する。戦力になる者は引き入れたい。
6:自身の状態に疑問。
7:このエボルボトルは何だ?俺の知らない未来からのプレゼント、ってやつか?
8:ほとんど期待はしていないが、エボルドライバーがあったら取り戻す。
9:柊ナナにも接触しておきたい。
10:今の所殺し合いに乗る気は無いが、他に手段が無いなら優勝狙いに切り替える。
11:推定殺害人数が何かは分からないが…まあ多分ミチルはシロだろうな(シャレじゃねえぜ?)
12:ジューダスの作戦には協力せず、主催者の持つ時空に干渉する力はできれば排除しておきたい。
13:千雪を利用すりゃ主催者をおびき寄せれるんじゃねぇか?
[備考]
※参戦時期は33話以前のどこか。
※他者の顔を変える、エネルギー波の放射などの能力は使えますが、他者への憑依は不可能となっています。
またブラッドスタークに変身できるだけのハザードレベルはありますが、エボルドライバーを使っての変身はできません。
※自身の状態を、精神だけを千雪の身体に移されたのではなく、千雪の身体にブラッド族の能力で憑依させられたまま固定されていると考えています。
また理由については主催者のミスか、何か目的があってのものと推測しています。
エボルトの考えが正しいか否かは後続の書き手にお任せします。
※ブラッドスタークに変身時は変声機能(若しくは自前の能力)により声を変えるかもしれません。(CV:芝崎典子→CV:金尾哲夫)
※参加者がそれぞれ並行世界から参加していると気付きました。
※主催者は最初から柊ナナが「未来を切り開く鍵」を手に入れられるよう仕組んだと推測しています。
※制限で千雪に身体の主導権を明け渡せなくなっている可能性を考えています。
※自分と戦兎がそれぞれ別の時間軸から参加していると考えています。
[身体]:桑山千雪@アイドルマスター シャイニーカラーズ
[状態]:ダメージ(中)、疲労(極大)、千雪の意識が復活、乗車中
[装備]:トランスチームガン+コブラロストフルボトル+ロケットフルボトル@仮面ライダービルド、グレートドラゴンエボルボトル@仮面ライダービルド、スマートフォン@オリジナル
[道具]:基本支給品×2、フリーガーハマー(9/9、ミサイル×9)@ストライクウィッチーズシリーズ、ランダム支給品0~1(シロの分)、累の母の首輪、アーマージャックの首輪、精神と身体の組み合わせ名簿@オリジナル、大人用の傘
[思考・状況]基本方針:主催者の持つ力を奪い、完全復活を果たす。
1:西側のエリアに向かう。ようやく会えそうだな戦兎ォ?
2:ナビからの連絡を待つ。トラブルでもあったのかね。
3:蓮達を戦力として利用。
4:首輪を外す為に戦兎を探す。会えたら首輪を渡してやる。
5:有益な情報を持つ参加者と接触する。戦力になる者は引き入れたい。
6:自身の状態に疑問。
7:このエボルボトルは何だ?俺の知らない未来からのプレゼント、ってやつか?
8:ほとんど期待はしていないが、エボルドライバーがあったら取り戻す。
9:柊ナナにも接触しておきたい。
10:今の所殺し合いに乗る気は無いが、他に手段が無いなら優勝狙いに切り替える。
11:推定殺害人数が何かは分からないが…まあ多分ミチルはシロだろうな(シャレじゃねえぜ?)
12:ジューダスの作戦には協力せず、主催者の持つ時空に干渉する力はできれば排除しておきたい。
13:千雪を利用すりゃ主催者をおびき寄せれるんじゃねぇか?
[備考]
※参戦時期は33話以前のどこか。
※他者の顔を変える、エネルギー波の放射などの能力は使えますが、他者への憑依は不可能となっています。
またブラッドスタークに変身できるだけのハザードレベルはありますが、エボルドライバーを使っての変身はできません。
※自身の状態を、精神だけを千雪の身体に移されたのではなく、千雪の身体にブラッド族の能力で憑依させられたまま固定されていると考えています。
また理由については主催者のミスか、何か目的があってのものと推測しています。
エボルトの考えが正しいか否かは後続の書き手にお任せします。
※ブラッドスタークに変身時は変声機能(若しくは自前の能力)により声を変えるかもしれません。(CV:芝崎典子→CV:金尾哲夫)
※参加者がそれぞれ並行世界から参加していると気付きました。
※主催者は最初から柊ナナが「未来を切り開く鍵」を手に入れられるよう仕組んだと推測しています。
※制限で千雪に身体の主導権を明け渡せなくなっている可能性を考えています。
※自分と戦兎がそれぞれ別の時間軸から参加していると考えています。
【アルフォンス・エルリック@鋼の錬金術師】
[身体]:千翼@仮面ライダーアマゾンズ
[状態]:疲労(極大)、ダメージ(中)、空腹感、自分自身への不安、目の前で死者が出て助けられなかったことに対する悲しみ、運転中
[装備]:ネオアマゾンズレジスター@仮面ライダーアマゾンズ、ネオアマゾンズドライバー@仮面ライダーアマゾンズ、銀時のスクーター@銀魂
[道具]:基本支給品、グレーテ・ザムザの首輪
[思考・状況]基本方針:元の体には戻りたいが、殺し合うつもりはない。
1:西側のエリアに行き神楽さん達と合流する。
2:暴走を抑える方法も考えないと…。
3:グリードは一先ず大丈夫、かな?
4:産屋敷さん、じゃなくて無惨って人は殺し合いに乗ってたんだ…。ミーティの体、元に戻してあげられなかった…
5:殺し合いに乗っていない人がいたら協力したい。
6:もしこの空腹に耐えられなくなったら…
7:千翼はやっぱりアマゾンだったのか…
8:機械に強い人を探す。
[備考]
※参戦時期は少なくともジェルソ、ザンパノ(体をキメラにされた軍人さん)が仲間になって以降です。
※ミーティを合成獣だと思っています。
※千翼はアマゾンではないのかとほぼ確信を抱いています。
※支給された身体の持ち主のプロフィールにはアマゾンの詳しい生態、千翼の正体に関する情報は書かれていません。
※千翼同様、通常の食事を取ろうとすると激しい拒否感が現れるようです。
※無惨の名を「産屋敷耀哉」と思っています。
※首輪に錬金術を使おうとすると無効化されるようです。
※ダグバの放送を聞き取りました。(遠坂経由で)
※Fate/stay nightの世界観および聖杯戦争について知りました。
※千翼の記憶を断片的に見ました。
※アマゾンネオ及びオリジナル態に変身しました。
※久しぶりの生身の肉体の為、痛みや疲れが普通よりも大きく感じられるようです。
[身体]:千翼@仮面ライダーアマゾンズ
[状態]:疲労(極大)、ダメージ(中)、空腹感、自分自身への不安、目の前で死者が出て助けられなかったことに対する悲しみ、運転中
[装備]:ネオアマゾンズレジスター@仮面ライダーアマゾンズ、ネオアマゾンズドライバー@仮面ライダーアマゾンズ、銀時のスクーター@銀魂
[道具]:基本支給品、グレーテ・ザムザの首輪
[思考・状況]基本方針:元の体には戻りたいが、殺し合うつもりはない。
1:西側のエリアに行き神楽さん達と合流する。
2:暴走を抑える方法も考えないと…。
3:グリードは一先ず大丈夫、かな?
4:産屋敷さん、じゃなくて無惨って人は殺し合いに乗ってたんだ…。ミーティの体、元に戻してあげられなかった…
5:殺し合いに乗っていない人がいたら協力したい。
6:もしこの空腹に耐えられなくなったら…
7:千翼はやっぱりアマゾンだったのか…
8:機械に強い人を探す。
[備考]
※参戦時期は少なくともジェルソ、ザンパノ(体をキメラにされた軍人さん)が仲間になって以降です。
※ミーティを合成獣だと思っています。
※千翼はアマゾンではないのかとほぼ確信を抱いています。
※支給された身体の持ち主のプロフィールにはアマゾンの詳しい生態、千翼の正体に関する情報は書かれていません。
※千翼同様、通常の食事を取ろうとすると激しい拒否感が現れるようです。
※無惨の名を「産屋敷耀哉」と思っています。
※首輪に錬金術を使おうとすると無効化されるようです。
※ダグバの放送を聞き取りました。(遠坂経由で)
※Fate/stay nightの世界観および聖杯戦争について知りました。
※千翼の記憶を断片的に見ました。
※アマゾンネオ及びオリジナル態に変身しました。
※久しぶりの生身の肉体の為、痛みや疲れが普通よりも大きく感じられるようです。
【双葉の本命チョコ@ペルソナ5】
双葉と恋人関係になった状態で、バレンタインの夜を一緒に過ごすと選択すると貰えるチョコ。
女性キャラクターの本命チョコ共通の効果として、味方一体のSPを全回復する。
双葉と恋人関係になった状態で、バレンタインの夜を一緒に過ごすと選択すると貰えるチョコ。
女性キャラクターの本命チョコ共通の効果として、味方一体のSPを全回復する。
【グレートドラゴンエボルボトル@仮面ライダービルド】
未知の成分が秘められたエボルボトルの一種。
変身不能に陥った万丈龍我がエボルトからドラゴンエボルボトルを奪い、強い闘志により変質したもの。
ビルドドライバー、グレートクローズドラゴンと組み合わせる事で仮面ライダーグレートクローズに変身可能。
またフルボトル同様、トランスチームガンやネビュラスチームガンに装填するとエネルギー弾を発射する。
未知の成分が秘められたエボルボトルの一種。
変身不能に陥った万丈龍我がエボルトからドラゴンエボルボトルを奪い、強い闘志により変質したもの。
ビルドドライバー、グレートクローズドラゴンと組み合わせる事で仮面ライダーグレートクローズに変身可能。
またフルボトル同様、トランスチームガンやネビュラスチームガンに装填するとエネルギー弾を発射する。
136:第三回放送 | 投下順に読む | 138:Ψ終章への前フリをしよう② |
時系列順に読む | 139:Jの奇妙な冒険/懐玉 | |
134:悔いなき選択 -傷痕- | 遠坂凛 | 150:Awake |
キャメロット城 | ||
檀黎斗 | 143:孤独のB/極限のdead or alive! | |
ジューダス | ||
雨宮蓮 | 140:Aたちのバラッド/何も殺さず生きられない | |
エボルト | ||
アルフォンス・エルリック |