大乱闘カオスマッシュピード[Re]master 過去ログ.3

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ヒロ「…………ってぇー…(どこかの戦場、吹き飛ばされて廃車になった車から出てくる)ひどい目にあった… 」

阿万音鈴羽「ほんと、笑っちゃうくらい災難続きだよね…少しは休んだら?(ヒロの前に現れる) 」

ヒロ「…ん、君は確かコンビニの時の………(鈴羽を見て)そうだな…いったん休息を取った方が良さそうだな…(近くの木にもたれかかる) 」

阿万音鈴羽「あ、コンビニといえば、あの無駄に暑苦しくて空回りする真面目くんも、どうやら来てるらしいんだ。やけに意気込んでたみたいだったけど……ほら、なにかっていうとすぐ「命をかける」とか言うじゃん?だから、さすがにちょっと、心配っていうか…。 」

ヒロ「…あぁ、彼か(糸目)命を賭けるってのは確かにここじゃあシャレにならんわな……そういやここに来てから会ってないけど…大丈夫かな… 」

ペニーワイズ「(同じく廃車になったちゃちゃまる宅を改造した車から出てくる)…ダメだこりゃ 」

いかりや長介「(巻き添え喰らいながら)俺の真似するんじゃないよ!!(ペニーワイズの頭をメガホンで叩く) 」

泉けん「わーい!(いかりやの顔の横スレスレに雪玉が飛んでくるように雪合戦をやる) 」

首領パッチ「とんでもねえあたしゃ首領パッチだよ!(けんに応戦するようにいかりやの顔面目掛けて雪玉……と見せかけてドッジボールの球を投げる) 」

ペニーワイズ「あだっ!(メガホンで頭を叩かれ)あ、ちょっと借りるわ(いかりやからメガホンを(無断で)拝借してけんの雪玉を打ち返す) 」

アスラン・ザラ「こんな時に雪合戦をするな!(ボウリングの球をいかりや達に向けて投げる) 」

せがた三四郎「セガサタッシュピード〔Re〕masterしろォ!!!!!! 」

夜神ムーン「いかりやも参戦していたとはな…じゃあツッコミは任せた() 」

首領パッチ「いかりやを叩いて殺せ!(ペニーワイズからメガホンを奪い、いかりやの頭を叩く) 」



― 朧里 ―




ドロロ「……ぬぅ…無念、なり……!ドサァ…――― シ ュ ン ッ (激しい戦闘の末に疲労困憊の状態へと陥った忍がついに倒れ伏し、その体は光となって消失した) 」


ユキ「―――――― キ ン … (白刃煌めく愛刀「垂氷丸」をその鞘へと納め、また一つ勝ちをもぎ取った麗しの剣士は長く垂れた横髪に指を軽く通して「ふう」と軽い溜息を吐いた)…招待状が届いた時から疼きは止まらなかったけど…これほど思う存分に斬り合える試合はいいものね…(けれど、まだ、足りない。満たされることのない飽くなき闘魂が、退屈に凍てつく心を辛うじて灯している。) 」

少女は、次なる敵は何処だと振り返る。しかし、敵はいない。否、"すべて斬り伏してしまった"というべきだろう。閑散とした戦場に乾いた風が吹き付け、それは潤いかけていた彼女の闘争心を涸れさせようとしていた… 」

ユキ「………(もはや自分以外の影など見えぬこの場所に用はない。無聊を託つ表情を見せて踵を返しかけた、その時―――) 」


ギ ュ ォ ォ ォ オ オ … ッ … ! ! (突如、ユキの身体を灰色の壁「オーロラカーテン」がすり抜け、異なる戦場へと彼女を誘う。そこは和が織りなす庭園であり、そこにひと際目立つ五重塔がそびえ立っていた)


豊聡耳神子「――――― 君の行動は全て観させていただいたわ。(五重塔の門扉が左右へと開かれ、その内側より一人の徳の高そうな女性が顕現する。両手に持った笏を口元に覆い、足音一つ鳴らさず一歩、また一歩と結晶色の髪を靡かせる剣士へと歩み寄っていく)素晴らしい人間ですね。君からも学ぶものがあります。いや、学ぶものがない人間なんていなかったかしら――――(くすっと自嘲気味に鼻で笑う) 」

ユキ「―――!(変わり果てていく景色。状況を整理する間もなく突如現れた一人の女性に眉をひそめ、その独り言に傾聴する)……私をこんなところへ誘ったのは貴女?覗き見なんて趣味悪いわね。…いつから観ていたの?(怪訝そうに細めた眼を突きつけるように神子と対峙する) 」

豊聡耳神子「……君が生まれる前から遡ってて観させていただきました。"人斬りの氷女(ひめ)"の異名を持ち、最強の剣豪になることを夢見る剣士…「柊木雪」。(さも彼女のことをよく知る親族であるかのような口ぶりで応え始める)そして、この大乱闘に踏み込んだ目的も単純明快。ありとあらゆる世に精通するこの舞台の果てに貴女が願うは、幾多の戦歴を誇る強者(つわもの)たちと刃を交えること。そして、一人残らず蹂躙し、己が強さをその世に認めさせること。実に、素晴らしい「欲」をお持ちのようですね。 」

ユキ「…っ……!?(初見となる人物に口にも出していないことを次々と看破され、いよいよ疑念の眼差しが強くなる)…どゆこと…?私の生まれる前から、遡る…ですって…?(食いつくように詰め寄りかける) 」

豊聡耳神子「この私「豊聡耳神子」は生前、十人の言葉を同時に理解することができました。長き眠りで信仰の力を得た今では、人間の「欲」を聴くこともできます。「欲」は人間の本質を語ります。それは夏蝉の寿命(いのち)が刹那であるように、あるいは芒(すすき)が風に靡かれるように、または雪華の根にて眠る兎のように、もしくは芽吹いた桜が舞い散るように… 十の欲を理解すれば人間のすべてが判るというもの。それこそ、過去も、現在(いま)も、そして未来も… 次に君はこう言うでしょう…「ちょっとm――― 」

ユキ「ちょっと待ってって!言ってること意味わかんないし、そんな長々と語られても頭の中に入ってこないってば…! (両の拳を下へ突きつけて大声を張り上げる)ていうか、聞きたいことたくさんあり過ぎるから、私にもちょっと喋らせてほしいんだけどs――――― 」

豊聡耳神子「――――― その必要はない。 (まるで、仏の顔が般若を彷彿させる冷徹さを醸し出す、人が変わったかのような冷たい声音でぴしゃりとユキの発言を遮断する)何故なら、君の行動は全て筒抜けだからね、そう、君は私に牙を剥くでしょう。己が夢の為に、立ちはだかる者の全てを斬り捨てようと。 」

ユキ「ッ――――!(僅かな豹変を見せる神子の鋭い眼光に一瞬、指先がピクリと硬直する)…ええ、貴女の言う通りよ。私の前に立つ者はみんな、この刀の錆にする。たとえそれが人間だろうと獣だろうと―――神様だろうと!(そして、新たな敵を見出した彼女は親指で鍔を押し鯉口を切る態勢へと入る) 」

豊聡耳神子「…ッ…ッ…ッ……!!フ…フフフッ…!!(身構えるユキの姿を垣間見…まるで、この瞬間を待ち侘びていたかのように、堪えていた怪しげな笑みを零し始める) 人間が私の存在を否定し、伝説となる時を待っていたわ!(両腕を勢い良く伸ばし、羽織っていたマントがぶわっと舞い上がる) 」

豊聡耳神子「    さあ、私を倒してみせよ! そして私は生ける伝説となる!!     」




ユキ「言われなくても―――そのつもりよッ!!(石畳の地面を蹴り上げ、疾走。その間際に音を割いて鋭く抜刀した垂氷丸の柄を握りしめ、真っすぐに神子へと迫ると―――)――― ふ ぁ ッ ! ! (横一文字に薙ぎ払う) 」

豊聡耳神子「―――(右手に携えた笏を口元に当てたまま、目と鼻の先まで迫ったユキ…引いては、彼女が振り払った刃の切っ先が寸でのところで襲い掛かるまで微動だにしなかったが―――)――― フ ォ ン ッ (跳躍、そして、その凶刃をユキの頭上ごと弧を描くように跳び越えて、彼女の背後へと降り立つ。その回避は決して早いものではない。だが、自身の身体に切り裂かれた痕はない。) 」

ユキ「――――!(避けられた―――そんなことは百も承知。ならば追撃を行えばよいだけのこと。背後に降り立った足音を耳にし、振り返ると共に回転斬りを繰り出した)ズァンッ、スァンッ!ブォンッ、ザァンッ!!(もしかすると再び避けられるかもしれない。そう思い、一寸の隙を見せることなく追撃の一振り、二振りと刀を何度も振り下ろして前進していく) 」

豊聡耳神子「 ス ァ ン ッ (依然上半身は態勢を維持したまま、両脚を曲げてバク転し、これもまた回避に成功する) ブォンッ ―― フンッ―― フォンッ ―――― スッ ―― !(立て続けに振り下ろされていく刃を、全身を左右へ反って受け流していく。完全に読み切ったとしか言いようのない、無駄の無い、完璧な回避を披露し、ユキが一歩ずつ攻めると同時に同じ歩幅で後退していく) 」

ユキ「ッ―――!?(こいつ…完璧に見切っている…!?)(攻め続けることが大好物な彼女。相手に攻撃する余裕も出させないほど進撃していくもの、掠りもしない相手に僅かな焦燥が走り、ついには不気味に感じて冷や汗が滲み出る) 」

豊聡耳神子「――――(「どうしましたか?」と冷ややかな目線を回避の間際にユキへと送る。回避に専念だけでも、剣豪の域に達したユキの剣術を受け流すだけでは疲労もこの時点で発生するはずだが、その陰りすら一切表さず、風に吹かれるまま揺れる浮草のように、刃を右から左へ、その逆へと受け流していく) 」

ユキ「ッ…ッ……!!(自身の刃が悉く流される状況に苛立ちすら感じる。それは未知なる力を発揮する神子に対してか、あるいは一つも傷一つ付けることができない自分への不甲斐なさか。)…だったら……!!(―――霜晶ノ夢―――『序』――――)(瞳孔が開くと共に体表や背に蒼白の光が収束していく)――――フッ!!(忽然と光の残滓を残して姿を消す) 」


フ ォ ン ッ ―――― ギ ュ ン ッ ――― ズ ォ ン ッ ―――――!(刹那の内に姿を眩ましたユキ。彼女のものと思われる、空間を駆ける衝動が庭園一帯に轟き、神子の周囲を描くように一陣の風が走る)


豊聡耳神子「――――(吹き付ける強風に神やマントが激しく揺れ始める中、済ました表情を浮かべてついに瞳を閉ざした) 」

ユキ「(ただ者じゃないと分かったのなら、最初から全力で仕留めにかかるッ!出し惜しみは――――しない!!)(時の流れが加速したメリーゴーランドのように神子の周囲を走り抜け、その死角を見出すと――――) 雪 華 晶 s ―――――(大技を繰り出そうと神子へ素早く迫った) 」

豊聡耳神子「   雪  華  晶  閃    」

ユキ「   ! ! ! ?    」


――――  ド   ッ   !   !   (それはあまりにも咄嗟の出来事。先手を取って動き出しはずのユキが繰り出した刃よりもさきに、刀よりも遥かにリーチ差で劣っている神子の笏がユキの喉仏を突き、強く突きとばしたのだった)


ユキ「 か は ッ ――――――― ド ッグ ォ ォ ォ ォ オ オ オ ン ッ ! ! (喉元に突き刺さる衝撃が一瞬で押し寄せた時には既に庭石へと盛大に激突し、その身が土煙に覆われる)…う゛っ…けほッ……けっほ…!!う、ぁ……っ゛…!(噎せ返るほどの強い痛みを感じる喉元を手で抑えつけ、凹んだ岩石の瓦礫のベッドに横たわっている)うぅ…っ… はぁ……はぁ……!(僅かに赤く腫れた白喉を片手で摩りながら起き上がり、我が身に起きた出来事を整理しようと脳裏を巡らせる。だが、理解は出来ない。あまりにも一瞬過ぎたが故に…) 」

豊聡耳神子「コツ、コツ、コツ…―――(ユキのもとへと歩み迫っていく)…言ったはずだよ。「十の欲を理解すれば人間のすべてが判る」と。人心の掌握は得意分野でしてね…私の前に立つ者のの考えることは、すべて手に取るように判る。君が繰り出す剣技も、行動も、私に対して抱いている感情すらも。これが私の―――“十人の話を同時に聞く事が出来る程度の能力”。(笏をユキへと突きつける)さあ、私を倒すのだろう?ならば立ち止まっている暇(いとま)などあるはずがない。君の「欲」を、もっと私に聴かせてくれ。 」

ユキ「はー…はーっ……!ん…ッ……!(息を呑み、改めて今、相対する者の強大さを思い知る。出鼻を挫かれ、早くも窮地に追い込まれそうなこの状況下で俯きかけるが…)――――― ふふっ、そうこなくっちゃね…♪(再び顔を上げた時には、飢えていた愉悦に歯を剥いて笑う剣豪の顔が、滲み出ていた。口角が釣り上がると同時に巻き起こる冷気。だが、彼女の闘魂は反比例して燃え上っていくのだった) 」

豊聡耳神子「……?(状況には似つかわしくない笑みを浮かべるユキへ不思議そうな眼差しを向ける) 」

ユキ「技が当たらないのなら、当たるまで振り続ければいいだけ… 技が読まれるのなら、読まれてもいいように割り切るだけ… 技が効かないのなら、効くまで推し進むだけよッ!!(ダンッ!と地を蹴り上げ、その身の輪郭から飛び出た雪色の光蝶が鱗粉の如き残滓を撒き散らす中で再び高速疾走し、瞬間的に神子との距離を詰める)――――― っ は ! ! ! (神槍の如き刺突を繰り出す。その鋭さによる衝撃はは石畳の地面さえも抉り取らん勢いであった) 」

豊聡耳神子「良き心意気…しかし――――(衝撃波と共に繰り出される刃が届くよりも前に、体をふわりと浮かせるように鮮やかな跳躍で再び回避し、そのままユキの突き出したままの刀身へと飛び移るように着地した)―――既に見え透いているのですよ!(その状態でサマーソルトキックを行い、ユキの顎を蹴り上げると共に地へと華麗に降り立った) 」

ユキ「がふッ……!!(顎を強く蹴り上げられ数歩退いてしまう)こん、のぉ…ッ……!!ズァンッ、ズァアンッ!!(風を巻いて刀を罰点状に振り被り、バツ印の冷たい斬撃波を飛ばして反撃に出る) 」

豊聡耳神子「 ブ ワ ッ ―――― ギ ュ ォ ォ ォ オ オ オ ッ … ! ! (迫りくる「飛ぶ斬撃」を前に羽織っていたマントを手繰り寄せ、外側の青い生地をまるで盾のように身構えると、驚くことにその斬撃波がマントへと吸い寄せられていく)赤が欲しいか青が欲しいか――― 特別に両方選ばせてやろう!(――“怪人「ヘルメティックマント」”――) ブ ワ サ ァ ッ ―――― バ シ ュ ゥ ゥ ウ ウ ウ ウ ン ッ ! ! ! (手繰ったマントを広げると、内側の赤い生地より、吸い寄せた斬撃波が飛び出し、反射するかのようにユキに向かって解き放たれた) 」

ユキ「なッ――――!!?( ズ ッ ――― ギ ャ ア ア ァ ァ ア ア ン ッ ! ! ! )(咄嗟の事態に動揺するが、飛んでくる「反撃の反撃」を水平に構えた刀で受け止める)ぐぅぅぅ…ッ……!!( ズ ガ ガ ガ ガ ガ ァ ッ ! !)(皮肉にも自身が放った斬撃波に圧倒され、踏みしめた双脚が地を抉りその軌跡を描く)――― た ぁ ッ … ! ! (受け止めていた衝撃を切り崩し、一刀両断された斬撃波が双方に別れて付近の大木へと飛ばす。斬り倒された木がズシンと倒れる光景に目もくれず、ただ目の前の敵に一点集中する) 」




豊聡耳神子「気張りますねえ…ならば貴女のその心行きを、「彼女たち」に見せてやりたい…――― 来なさい、「布都」、「屠自古」。(――“召喚「豪族乱舞」”――)(笏を掲げると周囲にに二つの結界が展開される) 」

物部布都&蘇我屠自古『――― 我にお任せを! / やってやんよ!―――(神子により展開された結界から二人の道士が現出し、ユキと相対する)太子様に刃を剥けるとは、この不届き者め!我が成敗してくれる! / 太子様の命とあらば、かの者に雷(かみなり)を落としてしんぜよう!(―― “炎符「廃仏の炎風」” / “雷矢「ガゴウジサイクロン」” ――)(両者からそれぞれ、火炎と稲妻の弾幕が解き放たれる)』

ユキ「…っ……舐められたものね…私なんて配下で充分ってコト…!?(ギリィと歯を食いしばり、眼前に現れた二人の道士を睨みつけると、足場に刀を突き刺して意識を集中させる)………―――――(――― 霜晶ノ夢【破】 ―――)(禍々しい呪印が体表に刻み込まれ、両腕に蒼白の筋が伝い手に握っている刀・垂氷丸にまで影響を及ぼし、触れる万物を凍て付かせる氷獄の剣と化した) 」


――― ピ キ パ キ パ キ ャ ァ ァ ア ア ッ ! ! ! (地に突き刺さったユキの刀を筆頭に地面が凍てつき、やがて彼女自身を守る氷壁となって炎雷の弾幕を受け止める)


物部布都&蘇我屠自古『ふん!そのような氷…我の熱で溶かしてくれよう! / 我が雷(いかずち)は天より下る!防ぎようのない、雷神の鉄槌を下すぞ!(防御に徹するユキに対し、火炎は更なる熱を帯びて、稲妻は更に範囲を広げて追い詰めていく)』

ユキ「そうかしら…?どっちも――――私の結晶(かたな)の前に凍てつくだけよ!! 」


パ キ パ キ パ キ ッ ――――――― バ キ ン ッ !!(突如、凍りついた床から鋭い氷刃が突出して弾幕を貫き滅ぼし、そのまま布都と屠自古にも迫って襲いかかる)


物部布都&蘇我屠自古『ぬっ…!? / ちぃ…!(弾幕をかき消され、更にはこちらへと迫りつつある氷刃を慌てて避けきった)その程度の攻撃…話にもならぬわ! / それで我々を討とうとか…?愚か者めが!(すると、布都が召喚した宙に浮かぶ大きな舟に二人が乗り込み、その周囲に嵐が巻き起こる)』

物部布都&蘇我屠自古『   これで終いじゃあ!! / これで終いだぁ!!   (―― “天符「雨の磐舟」” / “雷矢「ガゴウジトルネード」” ――)(嵐を纏い、その凄まじい勢いに乗って大きな舟がユキへ突撃せんと迫る)』

ユキ「終わるのは―――――あんたたちよ!!(カッ、と鋭い眼光を光らせると居合の態勢を取り、指先の神経にまで意識を集中させる))―――― は ぁ ぁ ぁ あ あ あ ! ! ! (舟が刀の有効圏内に入った瞬間、勢い良く抜刀し、渾身の居合斬りを見舞った) 」

物部布都&蘇我屠自古『  ザ ッ キ ィ ィ ィ ――――― なん…と…ッ……!?/ うそ、だろ…ッ……!?――――― ン  (嵐が乗せてきた舟は剣豪の前に一刀両断され、その余波の衝撃に巻き込まれ、大空へと打ち上げられてしまった)』

豊聡耳神子「やれやれ…二人とも、まだまだ修行が足りませんね…。(呆気なく駆逐された道士たちに首を振ると、「やはり自分が出るしかない」と再び彼女の前に立ち塞がる) 半熟者だったとはいえ、我が道士を打破したのは見事。しかし、やはりその実力ではまだ私には届かない。強くなりたい、そのために歴戦者たちを蹂躙したい、その夢を叶えたい…そこに、そのような「欲」がある限りね。(すべてを見透かしているかのような透明の眼差しの中に相対する剣士の姿を捕らえる。それはまるで逃れられぬ檻のように、足掻いても藻掻いても決して抜けられぬ運命(さだめ)を彼女へ突きつけるかのように―――) 」

ユキ「はぁ…はぁ……――――(悔しいけど…あいつの言うことは一理ある。いえ、一理どころか百理すらあるかも。このままじゃ、相手のペースに呑まれてしまうだけ…)……こんなところで…足踏みしている場合じゃないのよ、私は…(荒い息遣いと共に蘇る「憎き兄の顔」が、今の自分の姿を嘲笑っているように思えて、自嘲的な笑みに口角が上がる)……超えてみせる、あいつのことも…あんたのことも……!!(再びその刀を両手に握りしめ、突貫せんと踏み込んだ―――)」



ペニーワイズ「(カオスホールから生中継と書かれたテロップとともに現れる)…おいっすー!(手をあげる) 」

関羽「そんなものはない。 」

ペニーワイズ「返事が小さいもう一度!おいっすー!(関羽の眼前に迫る) 」

関羽「そんなものはないっす! 」

ペニーワイズ「静かに!(理不尽)今ね、ここは戦場になってるんだ!どこにどんな敵が潜んでるかわからないから、油断はできない!援軍を待っているんだけど遅いなあいつら…(腕時計を見ている) 」

関羽「そんなものは(来)ない。 」

いかりや長介「(メガホンを奪い返し、関羽とワイズの頭を叩くついでに黒い布で包まれた程よい硬さの棒でケツもシバく)やかましいんだよお前らは!! 」

ペニーワイズ「あだっー!(ケツと頭を叩かれる)あっ、いっかりやに♪あっおっこられた♪(思わず踊り出す) 」

首領パッチ「そうだぞ!ここは戦場なんだ!こうやって騒いでたらどっから敵が現れるかわからないんだぞい!(いかりやの背後からスピーカーでせっつー並みの大音量で叫ぶ) 」

ヒロ「関羽まで叩かれてかわいそー(糸目) 」

いかりや長介「人の後ろから大声出すんじゃないの全く!!(パッチの頭をメガホンで叩く)と言ってる間にも敵さん来たじゃないの!(迫る連中に対しメガホン) 」

泉けん「いっけねー!遅刻遅刻!(スカイロッドでカオスホールの壁を突き破り、敵を何人か轢きつついかりやの横スレスレを通過し、運転席から飛び降りる) 」

首領パッチ「あだーっ!(メガホンで頭を叩かれ)あんたがバンバン叩くからだぁー!(棚上げ)(トゲを手に持ち、敵を追い払う) 」

ペニーワイズ「いつまでも、元気でいるないかりや長介(ことわざをもじりつつ風船爆弾で敵を迎え撃つ) 」


デーデーデーデーデデーンデーデデーン♪デーンデーデデーンデーデデデンデデーデーデーデーデーデーデーデーデデーン♪デーンデーデデーンデーデデデデン♪デデーデーデデーデーデデーデーン♪(その時!どこからともなく不気味な歌声がワイズ共に聞こえてくる!)




ペニーワイズ「!? 」

ちゃちゃまる「うおー!?なんなんだこの音楽はー!? 」

首領パッチ「あ、あれは妖怪ゴリラか!?いかりやゴリラが連れてきたんだ!(ぇ 」

ダース・ベイダー「デーデーデーデーデデーンデーデデーン♪デーンデーデデーンデーデデデンデデーデーデーデーデーデーデーデーデデーン♪デーンデーデデーンデーデデデデン♪デデーデーデデーデーデデーデーン♪(陽気な歌声で、しかし圧倒的存在を醸しながら戦場へと君臨する)……ユー、アー、ヨア…エネミー…(ワイズ共を指さす) 」

ダース・ベイダー「(そう言うとマスクとフードを脱ぎ捨てる。その正体は――――――) 」

ヒロ「ま、まさかお前は!!!! 」

にょぽむ「       よ   お       ( >>> にょぽむ、参戦!! <<< )(ダース・ベイダーの正体、それは上原歩夢…いや違う!誰もが畏怖する恐怖のスピュ―アイドル「にょぽむ」だったァ―――――ッ!!!) 」

KBC「ホワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア(にょぽむを見て発狂) 」

ヒロ「やっぱり本日の主役のお前かぁぁぁぁあ!! 」

にょぽむ「よお、豚ライバー共。今日が何の日か知ってっか?(※3月1日)このあたし、イエスキリストの生まれ変わりと言われたあゆぴょんの生誕祭だよ!!!!みんな私の「招待状」を受け取ってきてくれたんだろ?ありがとーーーーーーーーーーーーー!!!(大乱闘の招待状を自分の誕生日の招待状と信じてやまない女、アユムダーマッ!!)今日は集まってくれたみんなにファンサービスとして――――― 」

にょぽむ「――――――盛大な祭り《 ジ ェ ノ サ イ ド 》をおっぱじめようかァッ!!!!!(ムキッと発達した拳を地面へ叩きつける) 」


ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……ッ…――――――――ズシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!!!!!(盛大な地響きと共に、にょぽむが勝ち割った地面から巨大な何かが姿を現わす。それは―――――)


メカにょぽむ「    > > > > バーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!! < < < <  (歩夢仕様にデザインを施されたかすみんボックスをベースとした巨大ロボ「メカにょぽむ」であったーーーーーッ!!!!) 」

バル艦長「なんだあれは!!?禍々しいオーラを感じるぞ…ッ…!!!! 」

ヒロ「ば、バケモンを増やすなぁぁぁぁぁあ!!!(ぇ 」

水兵ワドルディ「(「いったいガチャ何百連分の有り金をつぎ込んだんだろう?」と疑問符を浮かべながらメカにょぽむを他所目にプリコネでガチャを回していた) 」

ペニーワイズ「落ちろ!(ワドルディのスマホを奪い取り、メカにょぽむに向けてぶん投げる) 」

にょぽむ「とぅーーーーーーーーッ!!!(パカッと開かれた頭部の中へダイブし、コクピットへ乗り込む)見ろよ、これがあたしの傑作「メカにょぽむ」だぴょん!!!部活動予算会議で流しそうめん同好会とかその辺の有象無象共から金を巻き上げ、璃奈ちゃんに徹夜で造らせた究極兵器!!あたしとこいつが一つになった今!台場!秋葉!原宿!果ては沼津に金沢まで!すべての聖地を支配することだってできるんだぜ!!やったね!!!!!おいパツキン、祝えよ(圧) 」

りなりぃ「璃奈ちゃんボード〖꒪ཀ꒪〗死亡…(コクピット内にて3徹で死にかけている。なお、その死体の周りには大量のレッドブルが転がっていた…) 」

ペニーワイズ「行け、らんじゅ!にょぽむの悪巧みを止めるんだ!(アスランから無断拝借したファトゥム00にらんじゅをくくりつけ、にょぽむに向けて発射する) 」

あいさん「ひぃぃぃぃいいいいっ!!!!ま、またとんでもないことが起ころうとしているううううう!!!(無理矢理拍手させられている)りなりいいいいいいいいい!!!しっかりしてえええええええええ!!!(くたばってるりなりぃを揺さぶる) 」

らんじゅ「無問題(モーマンタイ)ラ!このランジュが来たからには、スピュールアイドル「部」も不動の優勝を飾ることになるわ!って、えええええええええええええええええええええ!??!?!?!?!??(メカにょぽむに特攻させられる) 」

ヒロ「このミアちゃんって子も可愛いなぁ(現実逃避) 」

にょぽむ(メカにょぽむ)「きかーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!(メカにょぽむの見た目にそぐわない鋼鉄ボディが、一切の攻撃を弾き、ランジュには容赦なく巨大な手でビンタをかます)さー覚悟しろよ!!?来いよプー〇ン!核なんか捨ててかかってこい!!!!メカにょぽむ、発進せよ!!!!!(操作し始める) 」

あいさん「やめてえええええええええええええええええええええええこのwebサイトごと消されちゃうからあああああああああああ 」

ペニーワイズ「らんじゅーーー!!!お前の犠牲は決して無駄じゃ…無駄だったわ(無残にもビンタされたらんじゅを見て) 」



黛冬優子「いいえ、違いますよ……今日という日は、誰もが分かれに備える日…その時寄り添えるのが、『偶像』<<アイドル>>であるべきなんですから(巨大なメカにょぽむの陰から、一歩一歩軽やかに、しかし―――確かに地を踏みながら、颯爽とマイクを手に現れ)魑魅魍魎跋扈する地獄変、"ストレイライト"は此処にいる……(マイクに向かってそう呟いた直後、マイクが巨大な"ライフル銃"に変化し)見せてやろうじゃない、アイドルの戦い方って奴を!不謹慎ネタの!!踏み潰し方を!! 」

門田ヒロミ「あれは…!!?なんと末恐ろしい兵器が動き出したものだ……!(戦場へ駆けつけてくる)ヒロ!ここは私も助太刀する!! 」

メイトリクス「来いよプー〝さ〟ん!蜂蜜なんか捨ててかかってこい! 」

ヒロ「らんじゅーーー!!!しっかりするんだ!傷は決して深くは…(スクスタストーリーを見る)(バシィン!(追い討ち) 」

にょぽむ「うっせー!!!!アイドル歴の格の違いを見せてやんよ!!!このメカにょぽむに隠された数々の搭載兵器を前におしっこちびらせるがいい!!!来い!!せつ菜ちゃん!!! 」

せっつーボイス「っはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!呼ばれて飛び出てジャジャジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!みなさーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!お元気ですかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!?????(説明しよう!メカにょぽむの口内に搭載されたこのせっつーボイスは、99999Hzのくっっっっっっっそうるせえハイパーボイスを放ち、あらゆるものを吹き飛ばすぞ!その攻撃範囲は、半径9万mにも及ぶ!あとついでに火炎放射も吐けるぞ!) 」

門田ヒロミ「ここは私も変身して戦うぞ!(デモンズドライバーを取り出して構えるが…)うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?!?!?!?う、うるさい……!!!!!!(せっつーボイスに阻害されて身動きが取れない) 」

らんじゅ「なんでよお!!!!!!!!!(´;ω;`)(いろんな人にビンタされて涙目) 」

バル艦長「あっづえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ(火炎放射でペキンダックにされかける) 」

ポリセウス「無駄だ。人類の叡智で到達できる領域では私に傷一つ付けられない(奴の名は邪神ポリセウス。全てのポケモンと全ての事件の根元である。神なのでそこにいても有象無象のする事柄には介入しないのである) 」

ペニーワイズ「そんなうっせえボイスには屈しねえぞ!おめーなんか怖くねえ!!!(ちゃちゃまるを盾にして耳栓をしながらメカにょぽむまで迫る)…重いんだよ!(理不尽)(メカにょぽむまで近づいた瞬間ちゃちゃまるを放り投げる) 」

あいさん「なんておっそロシア…でもこれ、私たちにも影響あるんじゃ…?(ぼそっ) 」

至郎田正影「 ドーピングコンソメスープ…ッ!(自慢のドーピング筋肉で炎も音も耐え抜いた) 」

みあヘッドホン「ふふふ、このボクがうるさい子犬ちゃんの鳴き声にビビるとでも?考えが甘いよベイビーちゃん。ステイツ(米国)では日常茶飯事だぜ。(説明しよう!メカにょぽむの耳につけられたこのみあヘッドホンは、あらゆる音を遮断する機能が備わっている!それはクソやかましいせっつーの声さえも届かない!聞こえてくるのは、りなりーの声だけだから!!) 」

鱗滝左近次「判断が遅い!!!(らんじゅに追い打ちビンタ) 」

黛冬優子「何よこいつら!?ポケモンのバッタもんみたいな気色悪い動物に、怪音波に……!アレが、アレがアイドルな訳無いでしょ!!いけええええええええっ!!無人在来線爆弾!!!!(どこからともなく現れた電車がにょぽむに向かって高速でひた走り……衝突寸前に車内に積まれた大量の爆薬が炸裂する!!) 」

ちゃちゃまる「ぴえん(投げられても柔らかいのでふっつーに弾かれる) 」

ヒロ「(せっつーボイスで鼓膜が破壊される)……なにも聞こえねええええ!!!!(大発狂) 」

にょぽむ「次はお前だ!いけ、栞子ちゃん!!!! 」

しおってぃシャワー「お望みとあらば!!!(説明しよう!これはしおってぃシャワー!メカにょぽむの股関節からジェット噴射の如き怒涛の勢いでシャワーが射出され、悪しき者の心を存在そのものごと洗い流すぞ!)ズドドドドドドドッ!!!!!!(凄まじいシャワーがちゃちゃまるやワイズたちをはじめ、押し寄せる電車や爆撃さえも押し流していく!!!) 」

あいさん「(絵面的に)完全にアウトォーーーーーッ!!!!!!!!!(メカにょぽむの股間部にモザイクを張る) 」

門田ヒロミ「くそ…!!!今度こそ、変身だ!な、なにぃ!!?ズボボボボボボボボッ(シャワーによる濁流に流され溺れかける) 」

ちゃちゃまる「ぴええええええええええええええええええええええん(流されていく) 」

にょぽむ「やめとけやめとけ!テメーらの動きは全て読み切ってんだよぉぉぉぉおおおお!この、果林ちゃんがいる限りな!!!(┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨) 」

かりんブレイン「なによぉ…私がぜんちぜんのーって言いたいわけぇ…?(説明しよう!メカにょぽむの頭内部には、かりんブレインというIQ:2の知能が詰まっているとんでもない脳みそがあるぞ!「1+1」には「=味噌スープ」と答え、すべての謎を謎のままにして残すぞ!) 」

黛冬優子「ちょっと!アイドルの顔を殴るんじゃないわよ!!マヌケ!!弟子死なせまくった無能の癖に!!(ストッキングに石を詰めた鈍器で鱗滝の後頭部を何度も殴打し)やるなら服で隠れる所にしときなさい(ランジュの脇腹をひっぱたき)やめなさい!!!11股間なんか!!オラァ!!!(ビルに上って濁流から逃れながら、メカにょぽむに向かってダイナマイトを投げ付け) 」

ペニーワイズ「待てちゃちゃまる!お前は俺の盾に…ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!(流されていく) 」

にょぽむ「璃奈ちゃんおいでーーーーーーーーーーーーーーー-^^ (3徹だろうがお構いなくりなりぃを叩き起こし、無理やりコクピットに座らせ操縦させる。ついでに彼女の大好物であるモンエナを口や鼻、耳の中へと次々と注ぎ込んでいく) 」

至郎田正影「ドォオオピングコンソメスゥゥゥプッ!!(そのまま流されていき、果てにIQ低下。―――――至郎田正影、再起不能(リタイヤ)ッ!!) 」

りなりーフェイス「 シャキッ! (3徹からついに4徹になったりなりぃ)璃奈ちゃんボード〖´◉◞౪◟◉〗ンキョwwwwwwwwww(説明しよう!メカにょぽむの顔面に突如展開されたこのりなりーフェイスとは、114514種類にも及ぶ表情豊かな璃奈ちゃんボードがあらゆる攻撃を一度だけ防いでくれる!しかも!ただでさえ種類豊富なのにコピー機で無限増殖できるため、実質無敵を誇るのだ!顔面だけだけどな!あと水に弱いぞ!)(飛んでくるダイナマイトの爆風を顔面でガードする) 」

あいさん「なにさらっと弱点まで説明しているのおおおおおおおおおおおおおお 」

黛冬優子「そう!見てみなさい、ショウ・ランジュ!!!顔は守らなきゃいけないんです!でもああやって隠して居ればアイドルとして、ステージに立っても目立たないんですよ!(余りにも唐突に"ふゆ"モードに早変わりし、早口で捲し立て)弱点は顔以外……そして水…! よし…ダムを爆破するわよ 」

門田ヒロミ「水か!?それがあれば、あの鉄壁のガードを崩せるんだな!?しかし、ダムなんてそんな都合よくあるわけが…… 」

ダム「あるぞ 」

アックスナイト「なんであんだよ!!!!!!!!!!!!!(斧を地面に叩きつけるように投げ捨てる) 」

にょぽむ「そうはさせるか!!エママ助けてーーー!!! 」

エママハンド「"エマ"ージェンシー、"エマ"ージェンシー?お疲れの方はいませんか~?マイナスイオン放出~!(説明しよう!このエママハンドは掌から心をポカポカさせる癒しの波動を放出する!当たると戦意が喪失するぞ!) 」

水兵ワドルディ「いつまで経っても限定コッコロママが来ないので引退しようと思います(エママのマイナスイオンの効果で戦意どころかアイデンティティまで喪失しかけている) 」

門田ヒロミ「ぐぅ……!!なんと、癒される…!我が命までぽかぽかしてしまうではないか……!!(マイナスイオンの効果により、大乱闘での戦いを放棄して実家の村へ帰省しようと支度し始める) 」

はらぺこあおむし「(ハロウィンのアルバイトを早退しようとしている) 」

黛冬優子「あったよ!!ダムが!!!(ダムを指差し)何もかも沈めてあげましょう!新しい川の名前は"ふゆ川"と名付けます!!(ダイナマイトに火を付けようとした所、癒しの波動を浴び)ふゆ…なんだぽかぽかしてきました…少し暖かくなってきて、春を感じちゃうなあ… 」

にょぽむ「よ~~~~~~しよしよしよし^^ バカどもめが!よっしゃー!奴らが腑抜けている間に次の手を撃っちゃうもんねー!おいパツキン!しょーがねーからテメーの見せ場を作ってやっから感謝しろよ?そらいけ!!! 」

あいさんヘアー「わ、わかったよ!あいさん、頑張る…! マダムと一緒にダムへデート!「ダム」だけに! (ぷ~~~~~~~~~~ん…!)(説明しよう!このあいさんヘアー…よく見ると、髪の毛一本一本にしょうもないダジャレが彫り込まれている!それからめちゃくちゃ糠漬け臭いぞ!) 」

にょぽむ「テメークソの役にも立ってねーじゃねーか!!!!!(あいさんの胸倉を掴み上げる) 」

あいさん「んひいいいいいいいいいいごめんなさあああああああああああああああああああああい 」

にょぽむ「これだから下から三番目(人気ランキング)はダメなんだよ。じゃあお前が代わりに行けよ、かすかす!! 」

かすみんアーム「かすかすじゃなくてかすみんですぅーー!!><(説明しよう!この、コッペパンのようなふっくらとしたとっても「かわいい」腕はかすみんアーム!365度ぐりぐり回転し、四方八方に「かわいい」を送り届けるぞ!) 」

にょぽむ「テメーも大概(役に立ってねー)じゃねーか!!!!(かすみんを〆る) 」

かすみん「んぎゃーーーーーーーーーーーーーーー!!!(にょぽむに締め上げられる) 」


そんなこんなをしているうちに、エママのマイナスイオンの効果が切れ始めた!


門田ヒロミ「田舎の母さん、今頃元気しているかな…―――ハッ!?い、いかん…!私は一体何を…!?(マイナスイオンの効果が切れたので我に目覚める)むっ!敵の動きが何故か急に止まったぞ…!ダムを攻めるなら今の内だ!急げ!ここは私が食い止める!! 」

ヒロ「あいさぁぁぁぁぁぁん!!!クッ、あいさんとは一泊を共にした仲!(唐突な中の人ネタ)今助けるぞ!!!(謎の超サイヤ人化。謎の翼を生やしメカにょぽむのコクピットへ向かう) 」

りなりぃ「……!敵が一体こちらへ接近中!(レーダーでヒロの反応をキャッチ) 」

にょぽむ「しずくちゃん、撃ち落とせ!!! 」

しずケツ「あなたの…理想のコッペパンになりたんです…!(説明しよう!この、雷鳴が胸に鳴り響く様な無駄に洗練されたプリティなお尻はしずケツ!ケツの中からコッペパンミサイルを無限に射出して攻撃するぞ!)ズドン!ズドン!ズドン!!(尻から大量のコッペパンミサイルが射出され、ヒロを撃ち落とす) 」

黛冬優子「ぶちかませ、黛冬優子―――!!!(とにかく四方八方を駆け回り、爆発しそうなものを手当たり次第にダムに向かって投げつける) 」

ヒロ→ヒロき健人「ぬっ!し、しずケツだとぉ!!?(その瞬間!ヒロにある生き霊が!)……幻のコッペパンだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!(大きく口を開け、しずケツから放たれるコッペパンミサイルをカー●ィの如く大量に吸い込む) 」

にょぽむ「   !   (ダムへ向かう冬優子を見てMGアラーム)行かせんぞ!!追え!かなたちゃん!! 」

かなたちゃんレッグ「やっぱジェットコースターは最高だぜーーーーーー!!!(説明しよう!いつもおねむなかなたちゃん。そんな彼女の正体は、実はスピード狂!このかなたちゃんレッグは、そんなかなたちゃんの隠された一面を踏襲した、恐ろしく速い足!遥ちゃんじゃなきゃ見逃しちゃうね!その速さは、剃(ソル)の3倍だ!)わりぃが…こっから先は一方通行だ!(ダムへ向かう者たちの前にメカにょぽむが高速で回り込み、あり得ない速さで爆発物を叩き落としていくが…) 」


――――――ボッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!(メカにょぽむが取り残した一個のダイナマイトがダムに炸裂し、津波が発生する!!)


にょぽむ「キャ~~~~ハハハハ!(ハチワレボイスで高笑い)見たか!?知ったか!?このメカにょぽむには、私たちスピュールアイドルたちの汗と涙と血と金と権力が詰まっているの!!!みんなの力が、私に力を貸してくれる…!!―――――ただしランジュ、テメーはダメだ(鬼畜)なっ、なにぃぃぃぃ~~~~~~!?!?!?!?!?(破裂したダムから流れてくる津波にびっくり!)くっそー!こんなことなら脱出用の「らんじゅウイング」でも作っておくべきだったか!?(悠長) 」

らんじゅ「アイヤーーーーーーーーーーー!!!(´;ω;`)(仲間外れにされた挙句ダムから流れてくる津波に飲み込まれる) 」

黛冬優子「――なっ、速いッ!?今の技……響転?瞬歩…?どれも違う…!っていうか、全部撃ち落とされ……てない!行ける!!いけるわよ!!!!(迫真のガッツポーズを決めながら、舞い上がって軽く跳び上がり) 」

にょぽむ「助けてゆうちゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ(メカにょぽむがダムの津波に飲み込まれていく。その先には、偶発して開かれたオーロラカーテンが!)ちっくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!覚えてやがれーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!(そのままオーロラカーテンの向こう側へと流され、メカにょぽむはフェードアウトした) 」

メイスナイト「オラたちのパワーが買ったダスウウウウウウウウウウウウウウウウウ(←こいつなんもしてない) 」

門田ヒロミ「やったぞ…!!ついにあの、邪知暴虐なにょぽむを追い払った!これでこの大乱闘(せかい)は救われたのだ!!!(万歳する) 」

黛冬優子「……アイドルならきっと、泳ぎ切れるわ、その(物理的に)激しい波にだって、きっと……(流されるランジュやにょぽむ一味を仁王立ちで眺めながら)そう!!私達が救ったのよ、このステージ(せかい)を!! 」

ヒロ「…………にょぽむ…強い敵だった… 」

ペニーワイズ「(盆回りのBGMと共にちゃちゃまるを引きずり、大爆笑組と共にオーロラカーテンをくぐる) 」

溺れ死ぬボーちゃん「ボボボボボボボボッ!ボゥホゥ!ブオオオオバオウッバ!だずげで!流されっ、ちゃボボボボボ!たすけて!ゆうちゃん!た す けドボボボボボボ!ボゥホ!がな゙だぢゃ゛ん゙!エ マ マボボボボボボボボたすけて!りなちゃん!ンかりんおねえさん!! >>> か す み <<< ボボボボボボボボッボゥ!ボ!たすけてぇ!僕はまだッ死にたくないッ!死にたくないボボボボッボーボッボッホ!ボッホ!この川…深いから、深いッ!(トートロジー)ボボボボボボボボ(津波で溺れ死ぬ) 」

ヒロ「…………あれ、ゆうちゃんは?() 」

関羽「そんなものはない。 」

ヒロ「ないのかぁ… 」

タイキックさん「アイカワラズゴイリョクナイナ?!(関羽を見て)」 蝶野正洋「レベルがあんまりにもなさすぎるのと、義理を感じないんですよ。(二人もオーロラカーテンをくぐる)」 」



― メンシスの悪夢 ―


悪夢の主ミコラーシュ「あああああああああああッ!!(爆音と共に壁ごとフッ飛ばされながら転げる) 」

マンハッタンカフェ「――シュバババッ!!(足場の悪い中、俊足を活かしながら距離を詰め)―――┣¨カドカ┣¨カ┣¨カッ!!(木人椿にそうするように、拳や肘で凄まじい連撃を放った後)バキィィイイイイイイイッ!!(一瞬腰を溜めてからの回し蹴りでさらに追い打ちをかける) 」


ドッッッゴォオオオオオオオオ!!!(叩きつけられるミコラーシュ。その威力は人間に向けられていいものではないはずなのだが……)


マンハッタンカフェ「―――――さっきから妙な技を使ってくる。こちらの力のバランスがとりづらい……。無事なのはわかっています。 」

悪夢の主ミコラーシュ「フッフッフッフッ、あぁゴース、あるいはゴスム。(ゆっくり立ち上がり))我らの祈りが聞こえぬか。けれど、我らは夢を諦めぬ。(頭にかぶった檻の中で不気味に笑い)何者も、我らを捕え、止められぬのだッ!!(一気に加速しマンハッタンカフェと距離を詰める)キィィィィエエエエエエエッ!!(繰り出すはメンシス学派に伝わるメンシス神拳。怪鳥のような声を出しながら、拳に貫手、回し蹴りにと技のレパートリーは豊富) 」

マンハッタンカフェ「またひとりでブツブツ不明瞭なことを……。――――フッ!(ミコラーシュの拳と自分の拳を炸裂させる。幾合か交えるも決着はつかない。否、つかせられない。マンハッタンカフェにはない『恐るべき神秘』を警戒している) 」

悪夢の主ミコラーシュ「――――ニィイーーーー(唐突なバックステップ、からの)へぇええああああッ!!(右腕から伸びる触手の突進。『エーブリエタースの先触れ』)ジュババアアアッ!!(勢いよく伸びだした触手は瓦礫など容易に崩しかねないほどの威力を持ち、しかも速度は剣の達人のそれと変わらない。ゆえに)――――ギュォオオオオオッ!!(ワンテンポ遅れたマンハッタンカフェに容赦なく襲い掛かる) 」

マンハッタンカフェ「――――くううッ!!(バックステップとバク転を数回で距離を取ろうとするも右わきにもろに当たる)……中距離技も完備……、まったく抜け目のない学者さんですね。 」


………ガキィッ!!(触手に対し、謎の弾丸のようなものが飛んでくる)


悪夢の主ミコラーシュ「アッハッハッハッ、あぁマジェスティックッ!……『夢』の中でもウマ娘とは……!けれど、けれどね、悪夢は巡り、そして終わらないものだろう?(ザリ、ザリと瓦礫をかき分け、マンハッタンカフェににじり寄る) 」

悪夢の主ミコラーシュ「……ぬぅ? お~、ゴース、あるいはゴスム。(弾丸のようなものに反応し)我らの祈りが聞こえぬか……(うわ言のように呟きながらその方向を見る) 」

ヒロ「…………どうも、今度越してきた僕です(勢いよくミコラーシュの方に向けて飛び跳ねる)ケンカも言うほど強くない(マンハッタンカフェの前に立つ)平均点の僕です(ヌッとミコラーシュに向けて素手を構える) 」

フランク・ウェスト「マジェスティック!!(カメラで面々を激写し、猛ダッシュで颯爽と現れ)まさか屈指のステイヤー・マンハッタンカフェが触手と戦う画が撮れるなんてな!こいつは素敵だ、来て良かったぜ!なあ、兄ちゃん!(馴れ馴れしくヒロの隣へ) 」

悪夢の主ミコラーシュ「(ヒロの姿を見て)スゥゥ~~~~ハァアァアア~~~~~~~。ゴース、あるいはゴスム、我らの祈りが聞こえぬか。白痴のロマにそうしたように。我らに瞳を授けたまえ……。(コキコキと指を鳴らしながら無形の構え。何人でもかかってこいと言わんばかりのオーラだ) 」

マンハッタンカフェ「―――え、え、え?(ヒロやフランクが唐突に現れ動揺を隠せない)あの、もしかして、一緒に戦ってくれるのですか?(小首をかしげつつ) 」

ヒロ「………?(ウェストを見て)熱い戦いではあるな…(ピュア) あぁ、どうやら大変なようだからね…(マンハッタンカフェに) 」

ゾンビ(マイクラ)『ズボッ、ズボ、ズボボッ…!!(ミコーラジュのオーラに呼応されるように、彼の周辺にゾンビの大群が地中より次々と姿を現わす)ァ゛ー……!(それゾンビ共が、ヒロとフランクの両者へと手を伸ばしながら襲い掛かる)』

マンハッタンカフェ「―――恩にきますお二方。機会があれば、コーヒーでも御馳走しましょう。(拳を構え)……ゾンビの襲来、ですね。しかも彼の味方をするようです。……いけますかお二人とも? 」

ヒロ「…………楽しみにしてるよ(OKと言わんばかりに掌をゾンビに向けて構える) 」

フランク・ウェスト「俺はジャーナリストだ、戦士じゃあない…と言いたい所だが、ウマ娘が居るとなっちゃあカメラを構えているだけって訳にも行かなくなっちまった(どこからともなく小型のチェーンソーを取り出し……一息にエンジンを起動させる!)ヴイイイィィィィン…… 加勢するぜ、うおおおおお!!!(ゾンビにの群れに向かい、チェーンソーを振り回しながら突っ込んでいく) 」

ゾンビ(マイクラ)『ズブシュッ、ズバァンッ!!(フランクが振り回すチェーンソーに蹂躙され、体を真っ二つにされてはその破片が飛散して倒れ伏していく。だが――――)』

悪夢の主ミコラーシュ「……我らの脳に瞳を与え、獣の愚かさを克させたまえ……泥に浸かり、最早見えぬ湖……(依然とわけのわからない言葉の羅列を言い放っている。ボコボコにされて身体の節々も痛み、血も鼻や口から出ている。だが、けして諦めようとしないおぞましいほどの執念) 」

クリーパー「ピッ、ピッ、ピッ…―――― ボ ッ ギ ャ ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ン ッ ! ! (大群ゾンビの中に紛れて潜んでいたクリーパーが、フランクとヒロの至近距離で爆発した) 」

マンハッタンカフェ「―――――(そんなミコラーシュの姿に一種の感情を抱き始める。"親近感"だ。ゴースと言われるものが未だにわからない。だが、それは自分のオトモダチもそう。彼にとってのゴースは自分でいうところのそれにあたる存在なのか、あるいはさらに別の……。だが、それ以上に伝わったのが、彼の『祈り』なのだ。理由はわからないがどこか儚さしか感じなかった)……アナタもまた、誰かを追いかけているのですね。誰かの心と繋がりたくて……ならばなおさら、負けられません。(拳を固く握り、一気に肉薄していく) 」

フランク・ウェスト「ゾンビは俺たちが相手する!なあに直ぐに全員片付けてその触手を全部タコ焼きにしてやるさ!…!しまっ……!!(クリーパーの爆発に巻き込まれ、盛大に吹き飛ばされる) 」

ヒロ「…くっ!(ゾンビたちに向けて土弾を放つが、クリーパーに気づかず、爆破に巻き込まれる)くっ…! 」

マンハッタンカフェ「お二方ッ!! ――――くっ、ですが私は止まりませんッ!!ハァァァッァァァアアアアア!!(再びラッシュへと持ち込む)ドガガガガガガガガガガガガガッ!!(先ほどよりも速く鋭く。黒いコートを激しくたなびかせながら、同じく黒い外套の男に攻撃を叩き込んでいく) 」

エンダーマン「――――― ズ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ … ッ … … ! ! !(深淵の洞窟に立ち込める黒煙。斬り伏されたゾンビや爆散したクリーパーの破片を取り囲むように、その中央に更に深く、濃い、黒い渦が巻き起こる。そこから出でる者は人の形をしたような黒い怪人。先程の有象無象のゾンビたちよりも三倍ほどの背丈を誇り、顔面部に開かれた歪な眼がフランクとヒロを捉える。そしてこの怪人へ誰もが直感してこう思うだろう…――――"恐怖"を ) 」

悪夢の主ミコラーシュ「ヒーヒッヒッヒッヒッヒッ!――ドガガガガガガガガガガガガガッ、シュバッ(ラッシュの一撃を見切ってフェイントをかけつつそれを回避)―――宇宙よ!(右手をマンハッタンカフェに出すようにして)やがてこそ、舌を噛み、語り明かそう。明かし語ろうッ!!(右手が蒼白く光り、そこからまた先ほどの宇宙的恐怖を孕んだ触手が飛び出す。ゼロ距離から放たれる大砲のように)ドォゴォオオオオオオッ!!(マンハッタンカフェを吹っ飛ばす) 」

マンハッタンカフェ「キャアアアアアアアアアッ!!!―――――――がふぅ!!(壁に叩きつけられ、一気に瞳が収縮する。肺から酸素が一気に抜けて呼吸が荒くなった)コヒュー、ヒュー・・・・まずい、ですね。 」

ヒロ「くぅっ…これは応えたぜ…(フラフラと立ち上がる)………!(エンダーマンの目を見て)(な、なんだ…こいつ……)…!!(咄嗟に吹っ飛ばされたマンハッタンカフェに向けて飛び、受け止めようとする) 」

フランク・ウェスト「(致命傷は避けられたのか、故障したチェーンソーを投げ捨て、瓶ビールを派手にラッパ飲みしながら立ち上がり……日本刀を抜き放ち)ボスのお出ましって所か、良いね、一枚撮っとこう(エンダーマンをカメラで撮影し)マンハッタンカフェ!!参ったな、両方ピンチとは 」


「…メ……ルナ」(突如空間中に響く謎の声。それは次第に大きくなっていく)


ヒロ「くっ、間に合わなかったか…(土埃に塗れながら立ち上がる)…大丈夫か…?(マンハッタンカフェに) 」

マンハッタンカフェ「…はい、なんとか。……さすがは大乱闘。ファイターたちのレベルも桁違いです。(一瞬空間中に響く声に肩を震わす)こ、この声は……まさか……!! 」

エンダーマン「 ユ ラ リ … ―――――――   ヌ ッ  (刹那、距離が離れていたフランクの目の前に音もなく瞬間移動。その長い腕を鞭のようにしならせて、フランクが武器を振るよりも前に先手を打って彼の頬を殴って薙ぎ払う)――――― ヌ ン ッ (その直後、今度はヒロの真後ろに瞬間的に現れ、背後から彼の腰を両手で掴み上げ、宙でピザを作るように振り回し、脳天から地面へ叩きつける) 」

オトモダチ「ソノ娘ヲ、イジメルナァアアアアアアアアアアアアッ!!(空間を圧縮するほどの霊障とともに、不可視の力場がミコラーシュを襲う) 」

ヒロ「…(震えているマンハッタンカフェの肩に手をかけようとした瞬間エンダーマンに捕まる)なっ…!?ぐぁぁぁぁっ!(地面に叩きつけられる) 」

悪夢の主ミコラーシュ「―――!!?(バッとその方向を振り向く。彼の啓蒙だからこそ見れたオトモダチの姿)……オォォオオオ~~~ウ、マジェスティックッ!!(不可視の力場を身軽なステップで回避しながら)まさかこのような神秘に相まみえるとは。なるほど、我らと同じということか。うぃーっひっひっひっひっ!! 」

フランク・ウェスト「なっ……!速(―――エンダーマンが瞬間移動した刹那、日本刀を振る隙も与えられずに頬を打って強かに吹き飛ばされ)ぐうわああっ!!!(そのまま大きく吹き飛ばされ、地面をゴロゴロと転がり)……デンジャラスだぜ、この速さ…!向こうのアレは…!(マンハッタンカフェにカメラを向け)そうか…!あれが噂の『サンデーサイレ』……っと、危ない!皆まで言うと色々とアレだぜ(マンハッタンカフェを撮影) 」

???「バァーンンッッ ドガガガガッガッッッッッッtドガガガガッガッッッッッッtドガガガガッガッッッッッッシュバッッシュバッッシュバッッシュバッッシュバッッドガガガガッガッッッッッッtドガガガガッガッッッッッッシュバッッシュバッッシュバッッシュバッッシュバッッ(何者かが扉を開けるなり残像を追うことすら困難を極める速度でさながら機関銃のような音を発しながら音速ステップを踏みつつ移動しエンダーマンへ迫る。そして彼の周りを旋回しつつ四方八方から鞭のようにしなる鎖を繰り出し素早く洗練された効率的攻撃を仕掛けてきた) 」

エンダーマン「―――――(ゆらり、ゆらりと、一切の足音も立てずに、追い込んだ二人をじりじりと壁際へと追い込んでいく。それは、マンハッタンカフェたちとの戦闘を妨害させないような意思とも取れる) 」

エンダーマン「ビシィバシズシャバシィビシャァァアアンッ――――ズギャァァァアアアンッ!!!(俊敏な速さで振るわれた鎖にタコ殴りにされてその黒い身体に凹凸が目立つほどの激しい損傷を追い、果てには岩壁に激突して土煙に紛れた) 」

マンハッタンカフェ「――――ッ(ミコラーシュには見えているオトモダチの姿。それがわかるとどうにも悔しい思いが込み上げてくる)……ダッ!!(一気に距離を詰め、オトモダチとともにミコラーシュへの攻撃にかかる)…(感じる。私の内から溢れる凄い呪力を……ッ! このまま押し切る!!) 」

???→TAS魔理沙「ズドドドドドド ビタンビタンビタンビタン シュバァッッシュバァッッシュバァッッシュバァッッ(ライダーキックと小ジャンプを音速で繰り返しつつ鎖による攻撃を繰り返す、こいつの名は……)ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥエドゥエドゥエソイヤッッソイヤッッソイヤッッソイヤッッドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥエドゥエドゥエソイヤッッソイヤッッソイヤッッソイヤッッ(そいつの名はTAS魔理沙。現実でもタイムアタックをしている洗練された変態だ。更に洗練された動きで最速優勝を狙っている) 」

フランク・ウェスト「(消化斧を二つ括りつけた禍々しい武器を携え、再び立ち上がり)よう、少しばかりバッドなニュースだ。あのエンダーマンを何とかしない限り援護には行けないらしい…! んなっ!?何だったんだ!?あの…一瞬の速さ…!! 」

悪夢の主ミコラーシュ「ヒィィィハァァァァアアアアアアアアアッ!!(2対1になったことで圧倒的不利に。だがこの男はどこまでも嬉しそうだった。拳を交えるごとにその瞳に光が宿っていく。狂気とも言える純粋さを秘めた目でマンハッタンカフェとオトモダチを見ながらさらに彼の口はこうこうと語っていく)―――――新しい思索、超次元を!!(次の瞬間、彼は両腕を頭上に上げる。収束するは神秘の光。宇宙との交信とは即ち神への祈り。ぬるりとした揺らぎを持ちながらも、内に秘める高エネルギー反応はオトモダチさえも危険を察知するほどの威力――――『彼方への呼びかけ』) 」


ズドドドドドドドドドドドドドッ!!(広範囲にわたる自動追尾型の光の魔法。流星のように飛び交い、蛇のようにしつこく追い回す。敵味方問わず全体に撃ちつけるように『彼方への呼びかけ』は放たれた)


エンダーマン→エンダードラゴン「――― ズ ギ ャ ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ン ッ ! ! ! (ミコーラジュが生み出した神秘の光が暮明の空間を満たしたその時、エンダーマンが埋もれていた岩壁が突如激しい音を立てて瓦解すると共に、その土煙から巨大な黒い影―――漆黒の竜が顕現する)―――― ズ ゥ ゥ ゥ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ ッ ! ! ! (怨嗟の如き咆哮を上げて煙を吹き飛ばすと、その巨大な右前足でフランを踏み潰そうと迫り、ヒロとTAS魔理沙を強靭な尻尾で薙ぎ払う) 」

マンハッタンカフェ「―――――(一瞬その輝きの神威に動けなくなり、気が付けばオトモダチにドンと右へ押されていた、そのとき)―――!(影が強すぎて顔までは見えなかった。だがそれは確かにほんの一瞬見えたオトモダチの姿。自分にそっくりで、でもどこかまだ認識できない部分がある。それでも……)ぁ、ダメッッッ!! 」

ヒロ「…………くっ!(エンダードラゴンの尻尾に薙ぎ払われる)…ま、まだまだぁ! 」

オトモダチ「―――――――――――――(ニコリと微笑んだ、気がした。そして―――)ドガガガガガガガガガガガッ! グチャッ、メリメイリメリィッ! ボキボキボキ!!(無数の光弾に圧し潰されるように、オトモダチの身体が砕け散って、消えていく……) 」

フランク・ウェスト「あの妙な頭のミコラーシュが、何かを……ッッ!こいつはデカい、デカすぎるぜ……!!(エンダードラゴンと化した"それ"に真っ先にカメラを向け、全体像を激写。しかし前足で踏み潰され―――)ぐっ、うおおおおおお!!カメラマンを舐めるなよ!!!!(エンダードラゴンの右前足を根性で”受け止める”しかし、重量と脚力に少しずつ圧され……)いけーっ!!こいつの動きはこのまま止める!! 」

ヒロ「……!おう!(土弾を連射し、目眩しとする)……でやぁぁぁぁ!!!!(キーブレードをエンダードラゴンに向けて振り下ろす) 」

マンハッタンカフェ「―――――(手を伸ばしても届かず。オトモダチが惨たらしい音を立てて消えてしまったのを目の当たりにした)――――――――……(ユラリと立ち上がる。その特徴的な瞳にはもう、一片の光もなかった)……ギョロリ(ハイライトオフの瞳がミコラーシュを睨みつける) 」

エンダードラゴン「 ザ ッ ギ ィ ィ ィ イ イ イ イ ン ッ ――――― ズ シ ャ ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ン ッ ! ! (フランクを押し潰そうとその一点だけに集中していたことが仇となり、キーブレードを顕現したヒロの一振りに横頬を殴られるように薙ぎ払われ、転倒する) ズ ォ ォ ォ … ッ … ! (当然、それで撃破されることはなく、再起動した黒竜は長い首を捻り回しながら対峙を維持する) ボ ォ ア ッ ! ! ボ ォ ア ッ ! ! (闇色に淀む焔を口内で練り上げ、灼熱の火球を何度も飛ばして蹂躙する) 」

TAS魔理沙「  グワァー!!  (吹っ飛ばされ壁にぶち当てられるが…)ヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤ ム…   ホ ァ イ  (壁に叩きつけられた際にケツを壁につけ何度もその場から動かず飛び跳ね速度を貯め、 飛ぶ ) グルルルルル ビターン グルルルルル ビターン(飛鳥文化アタックよろしく高速スピンし何度もバウンド、エンダードラゴンの目に繰り返し迫る) 」

エンダードラゴン「 ド ッ グ オ ォ ン ッ ! ! (目を狙って飛来するTAS魔理沙に対し、首を強く振るって頭突きをしかける。互いの衝突が空間に走り拮抗し合うが、その一撃に怯みかける) 」

フランク・ウェスト「はぁーっ……はぁーっ…今の手は二度とは使えないな…(エンダードラゴンの点灯で、踏み付けから解放され)ドラゴンらしいな!火球か!!だったらこっちも用意がある…!(金属バットを取り出し…)球を打つのは…得意分野でね!!(火球をエンダードラゴンに向けて打ち返す!!) 」

悪夢の主ミコラーシュ「あぁゴース、あるいはゴスム、我らの祈りが聞こえぬか。けれど、我らは夢を諦めぬ(変わらずに台詞を延々と吐き続ける。それはさながらそういう装置でもあるかのように)……(だが、カフェの気配を察知し一瞬止まった) 」

マンハッタンカフェ「―――――ギュンッ!!(最速のスタートダッシュ。舞う砂埃の一粒一粒が視認できるレベルの速度の中)シッ!!!!!!!(強烈な飛び膝蹴りを彼の腹に、加えて)――――――ズタッ、ドゴォッ!!(着地の瞬間、ミコラーシュの身体が吹っ飛ぶ前に身体を前回りに返しながらのかかと落とし)―――ボゴォオオオオオ!!(床が隆起するほどの威力とともにミコラーシュをめり込ませた) 」

TAS魔理沙「  グァー!! (しかしここで不測の事態、TAS魔理沙さんが押され始めている。それもそのはず、マインクラフトというどこまでも遊べてしまうゲームはTASにとって難敵である。その概念の揺らぎがTASさんの力を弱めているのだ。剣) 」

エンダードラゴン「 ボ ッ グ ォ ォ ォ オ オ ン ッ ! ! (フランクが跳ね返した火球が見事に顔面へと的中し、うざったそうに首を左右へ振るう)ズ グ グ グ ッ … ――――― ボ ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ッ ! ! ! (再び口内に練り上げる火炎…しかしてその熱は更なる高熱を帯び、今度は灼熱の息吹を放射線状に吐き散らす) 」

にとり博士「   >>ボンッッ<<  (TASパワーが弱まったことでフラグ回復し、TAS博士が消滅してしまう) 」

ヒロ「…………まだまだ!(キーブレードと土弾で火珠に対抗する)…あの子が戦っている。俺が負けるかよ! 」

TAS魔理沙「は……はァ!!(博士の極略)よくもはを……!!貴様だけは絶対に許さん!!(そう言うやTAS魔理沙さんは刀を抜刀、歩行モーションを繰り返しながらエンダードラゴンに密着し速度を貯め始める)喰らえ————————— 」


フランク・ウェスト「思ったより効いていない……?炎耐性って奴か……?ぐおおおっ!!これは打ち返せない!!!(迫真のローリングでなんとかエンダードラゴンの息吹から逃れる) 」


―――ミリオンスライスープロケット逆風の熱線放射電束ミサイルプラズマ幻魔雑霊爆砕金剛跳弾神速ダーク電磁放射電撃曲射陽子ロケット落雷ジャイアントロコ集中稲妻グリフィスローリン三濁流清流タイガー短勁スカイライジングロザリオ塔三龍羅刹十字散水―――


悪夢の主ミコラーシュ「ウワァアアアアアアアアアアアアア!!(ビチャビチャと血が吐き出る中、全体重をかけられるようにマンハッタンカフェにマウントをとられる。その瞳の奥の怒りと狂気に、かれはまた再度笑んだ)……オォォオオオ~~~ウ、マジェスティーーーーーーーボゴォ!!(檻を砕くほどのパンチが顔面に炸裂する)うひ、ウッヒッヒッヒッヒッーーードゴォォオオオ!!(こんどはアッパー。これまでのマンハッタンカフェの戦い方とは異なるものだ。怒りに飲まれて自分を攻撃する彼女の姿に興奮する)アーッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ! 」

TAS魔理沙「———————略して『剣』!!!!(極限まで速度を貯め、その場で200kmの助走をつけて振りかぶった速度の一文字斬りをマッハ2でエンダードラゴンの頭部めがけ振り下ろす。剣) 」

エンダードラゴン「 ザ ッ ギ ィ ィ ィ ィ ィ ィ イ イ イ イ イ ―――――― ン … ッ … ! ! ! ! (TAS魔理沙の光の如き早さの一閃を前に、黒い巨体に白い線が刻まれる。黒竜は自身が放った息吹諸共一刀両断され、断末魔の方向を上げる間もなく霧散し、闇の中へ消えていった――――) 」

マンハッタンカフェ「ーーーーードゴ、バキ、メキ、グチャッ!(ただひたすら無心にミコラーシュを殴り続ける。憎い。彼が憎い。大事なオトモダチを傷つけた彼が憎くて憎くてたまらない。そう思うと殴りつける速度も威力もどんどん上がっていった。殴るごとに地面へ埋もれていくミコラーシュ。その笑顔が気に入らない。だから執拗に何度も何度も殴りつける)止まれ、嗤うな、黙れ、喋るな……(ハイライトオフの瞳はどんどん収縮し異常な狂気を帯び始める。そして)ガコッ(近くにあった石を手に、そのまま振り上げる) 」

TAS魔理沙「 ココハキサマノスムセカイデハナイ!!!!!! エンダードラゴンの残骸を手に持ち、背中を壁に密着させる) トン  >> フ ワ ァ ー << (そしてそれを置くことで自ら設置したエンダードラゴンの残骸に壁の向こうまで体が押し出され壁にめり込み、当たり判定バグで遥か上空まで垂直に浮遊していった) 」

フランク・ウェスト「(消えて行くエンダードラゴン、そして浮遊し続けるTAS魔理沙をカメラに収め)……すごい戦いだった… 」


ブンッ! ――――ドゴォオ!!(振り下ろされた石がミコラーシュの顔面に炸裂する)


悪夢の主ミコラーシュ「あぐぅう! くは、ははははははははははは!!―――おぐぅう!! ひーっひっひっひっひっひっひ! かはぁ! くひゃ、くははははははは!!(マンハッタンカフェに何度石で殴られようともまだ笑いを止めない。殴られれば殴られるほどにその声は高らかなものへ) 」

ヒロ「……す、すげえ………(TAS魔理沙を見て)……!そうだ!あの子は…!(マンハッタンカフェの方を向く) 」

マンハッタンカフェ「―――――(彼女もまた笑っていた。口角を緩ませ、目の前のみじめな男のやられる様に。そして目覚めかけていた。暴力への快楽。とあるウマ娘が言った"人間がウマ娘に敵うはずがない"というもの。それがジワジワと脳を支配していく。まるでリズムを刻むように石で殴りつけていく) 」

ポルナレフ「(空間に無数の剣閃が走り、境界を超えて一人の『騎士』が現れる。彼の名はポルナレフ、ジャン=ピエール・ポルポルくん…ではない)こ、このどす黒い気配は『奴の』……、い、いや違う!?赤の他人だが間違いねえ……!!おい何をぼさっとしてんだ!その女を止めろォーーーッ!!『エボニーデビル』の二の舞になるぞォォォ!!(ヒロ、フランクへ声を張り上げつつ自身もミコラーシュではなくマンハッタンカフェへ駆ける。必要なら殴ってでも止めるという気迫を持って) 」

フランク・ウェスト「ストップだ(後ろからマンハッタンカフェの腕を掴み、ついでにミコラーシュを汚れた靴で踏み付け)……それが君の在り方か?違うだろう、そいつをファインダーに収める訳にはいかないな 」

ヒロ「…………!(ポルナレフの言葉を受け、マンハッタンカフェを羽交い締めにする)奴に惑わされるな! 」

マンハッタンカフェ「―――――(フランクに腕を掴まれピタリと止まるも)……なにをするんですか?放してください。私は今、冷静さを欠こうとしています。アナタまで、敵対対象にしたくないんです。だから、放してください……どうか、お願いします。(フランクには視線を移さずミコラーシュをジッと見ながら)…これは敵です。オトモダチを傷つけました。だから私がどうにかしなければならないんです。だからお願いします。放してください。(努めて冷静に話す。ポルナレフの気配を感じ取るも微動だにせず観察するように) 」

ポルナレフ「ぜぇ……悪いなおっさん。くそ、あとちっとばかし早く着いてりゃぁよォ~(膝に手をつき肩で呼吸しながらも、マンハッタンカフェと目線を合わせ)……。(『復讐』にかんして俺がどうこう言うことじゃねえし、俺はどっちかってえとそれを『肯定』する立ち位置だ。俺もそうだったからわかる、この子を『説得』するのは無理だ。何よりそれも違う、なんとなくだがそう思うしこの『なんとなく』ってのは大事なことだ)……なあ嬢ちゃん。そのビチグソヤローのツラァ見てみな。『間違ってる』ぜ、相手を笑顔にする報復なんてのはよォ~ 」

ヒロ「…………仇討ちってわけか。だが、「私がどうにかしないといけない」ってのはちっと違うかな。……正しくは"私たち"、だ(マンハッタンカフェから離れ、彼女の横に立つ) 」

フランク・ウェスト「こんな奴どうなったって良いさ、心配なのは君だ……友人を傷付けられて怒るのはごく正当、そして報復だって間違っちゃあいない。だが……そこまで血に塗れちゃあ、君は今まで通り生きられなくなるだろう。大人として、そして報道者として……アスリートたる君を止める義務が俺にはある(腕を離さず、窘める様にマンハッタンカフェに) 」

マンハッタンカフェ「―――――。(ポルナレフの言葉を受け、再度ミコラーシュの顔を見る。―――笑っている。それに合わせて微笑んでいた自分にも怖気が走り、コロンと石を落とす。それと同時にフランクに掴まれていた腕の力が抜ける)……オトモダチには、ずっと助けられていました。そのこは私の目標で、私の大事な存在、私の存在意義と言ってもいい。それが奪われたと思った時、自分の中で……抑えきれないものが、でてきて……。(ミコラーシュから退くように床に座り直す)皆さん、ごめんなさい……どうかしてました……。(瞳にわずかに光が戻っている。気分も落ち着いてきたのか、その身体からは戦意が消えていた) 」

ヒロ「…あいつの顔を見てみろ、普通ボコボコにされてあんな顔をするかよ…あいつは君が戻らないところまで行くことを期待している。だから君だけでは…!(グッと言葉を絞り出すようにマンハッタンカフェに) 」

フランク・ウェスト「ふっ……良い顔じゃないか(面々をカメラで撮影し)……さて、次の被写体を捜しに行かなくちゃな 」

悪夢の主ミコラーシュ「ふふ、ふふははは、ハーッハッハッハッハッ。私がその娘に期待をしているだと? 腑抜けたことを抜かすな小僧。私が求めているのは、神秘だ。宇宙だ!新たなる叡智……だが……(自身の存在が消えていくのが分かる)……あぁ、どうやらこの大乱闘においても、例外ではなかったらしい。―――――これが目覚め、全て忘れてしまうのか……(最後はどこか物悲し気な声色で、光の粒子となって消えていく) 」


デン >YOU HUNTED<


マンハッタンカフェ「―――――ぁ(ミコラーシュが消えるのを見て)……彼も、なにかを探そうと必死だった。たとえそれがどんな方法でも……。私も他人から見ればそうなのでしょうか(呟くようにして) 」

ヒロ「…………神秘?……俺には到底理解できないことだな…(消えたミコラーシュを見て)………なんとか、落ち着いたようだな(マンハッタンカフェに) 」

ポルナレフ「地獄でやってな(粒子を見届けると、目を伏せ首を横に振った) ようし、まあここらは戦場。全員敵同士だが今はそれどころじゃねえ。ぱーっとうまいものでも食って……あっ?(足元にオーロラカーテンが出現。ボッシュートを悟った)そんなバカなああああああ!? 」

マンハッタンカフェ「はい、お騒がせしました(ヒロに)……オーロラカーテン……あぁ、次のステージですね。……少なくとも、この悪夢よりかはいいでしょう。行きましょう!(そう言ってオーロラカーテンの中へ)……ッ!(そのとき背中を押される感触があった。それはまぎれもなく……)…(あぁ、よかった。無事で……大丈夫です。今度は、迷いませんから。私、自分ともちゃんと戦いますから。だから、一緒に戦ってください) 」

ヒロ「…………なんとか、なったようだな……(オーロラカーテンの中へと入っていく) 」



レゼリア国


――― チ ュ ド オ オ オ オ ォ ォ ォ ン ッ ! ! ! (とある戦場に轟く、爆音―――)




アヒャ「くっそぉ~~~~~!!覚えてやがれぇぇ~~~~~~!!(黒煙の中から満身創痍のまま飛び出し、そのまま場外へと落下していった) 」

ヴォイド「 ガ ォ ン ッ … (相手を倒すのではなく場外へと吹き飛ばした青年は、25kgにも及ぶ重々しい剣「雷神剣」を片手のみで一回転させて振り回し、大地へそっと下ろした)やれやれ、荷が重い仕事を稔から請け負ったもんだ…。デスクワークに明け暮れていてできあがっちまった体の弛みがようやく解れてきたのは良いが、こうも連戦続きだといつもの日常に不思議と戻りたくなもんだ…(いてて、と腰元を摩りながら周囲の反応を伺い、もう誰もいないことを察すると周辺の建物の壁に背凭れる) 」

ヴォイド「………夢…願い、か……(譫言の様に呟きながら青い空を仰ぎ見る。それが、大乱闘の為に再現された偽りの空だと知りながらも、いつも拝む景色のそれと変わらない眼差しを向け、自らの夢を思い馳せる)……俺が見てみたかったのは…―――――― 」

ベール「――――呑気に休憩なんて、悠長なおっさんだねぇ。(ほとんどの敵が駆逐され、がらんどうになった城下町の中央路を辿りながらヴォイドのもとへと歩み寄っていく) 」

ヴォイド「……おっさんじゃねェ。まだ「お兄さん」だ。(女性の声に突き上げていた顔を下ろし、その台詞へ低いトーンの声音で反論する) ……! いかにもな格好だな。アンタ、魔法使いか…?(ベールの姿を捉えるや否や、先程の疲れなど微塵も感じさせない表情に変わってベールを見つめ返す) 」

ベール「なーに人の身体ジロジロ見てんだよー。あたしを"やろう"ってのかい? …… (※この間、8秒) ……きゃっ // や、やめてよね…!ど、どーせやるってんなら、人目の付かないところで…(ボソボソ)(沈黙後、自分の発言に恥ずかしさを感じてわざとらしく両手で顔を覆いながらそっぽを向く) 」

ヴォイド「………それがどういう意図かは知る由もねェが…(ベールの一連の発言・言動に顔が引きつる)豪快な口調の割に意外とシャイな奴だな。愛嬌があっていいな。アンタみたいな魔法使いがまだこの世界にいるってだけで、なんだか微笑ましく思えてくるよ。(乾いた笑みを見せる) 」

ベール「………(ヴォイドの発言を耳に掌の中で目を細め、静かに振り返る)……"そーでもねーよ"。(その声音に、愛嬌はない。どことなく重圧感を含んだ一声をヴォイドへ帰し、帽子の内側から翡翠色の眼光を光らせる) 」

ヴォイド「……(あの目…そうか……)(魔女の名に相応しい冷徹な眼差しから彼女の本質の一部を垣間見ると、申し訳なさそうに目を伏せる)……触れちゃならねェところだったか。すまなかった。(低い声音ながらも、本心からの謝罪を送る) 」

ベール「…いーよいーよ、別に。誰にだって触れられたくないものの一つや二つくらいはあんさね。(けらけらと乾いた笑みを零しながら)おっさn…あー…おにーさん(※棒読み)にだってあんでしょ?例えばさ…―――― その、「剣」。(ヴォイドの背に帯びた雷神剣を見据える) 」

ヴォイド「―――――(ベールの目線の先に、眉毛がピクリと微動する) 」

ベール「……「雷鳴轟かす剣を携えた男」の話をどっかで聴いたな。魔女狩りとなって世を脅かす魔女共を駆逐していたにも関わらず、魔女に恋をして人類を裏切ったという… 名前は確か…ああ、あれだ――――「魔女狩りウィル」。(天へ人差し指を上げながら淡々と軽口を零す) 」

ヴォイド「……人違いだ。「魔女狩りウィル」は"死んだ"。そいつはもう、この世にいねェ。(目を伏せるように) 」

ベール「ふゥん……どうだろうねぇ。ま、貴方がそういうのなら、"そういうこと"にしておこうかしら。 」

ヴォイド「…俺も風の噂で聞いたことがある。「翠玉の髪をした魔法使い」の話を。魔女が大事にしているという「石」を殺して奪い、同胞にまで忌み嫌われた、魔法使いの話を。名は…朧気だが、間違っていなければ――――「月蝕のエルメラ」。そいつは今も"生きている"。心なしか、その人相書きはアンタになんとなく似ている気がする。 」

ベール「……へぇ…おっそろしい奴だねぇ。でも人違いでしょ。そんな奴が今もいるのなら…いったい何を求めて生きているんだろうね。(目を瞑ってやれやれと両手を上げて。自嘲気味に鼻で笑う) 」

ヴォイド「……… 」

ベール「……… 」


ヒ ュ ォ ォ ォ … … ! (互いに睨みを利かせる男女に、吹き付ける風がその沈黙を破る)


ヴォイド「こんなことを言うのはデリカシーに欠けるが――――――― 」

ベール「――――――― そうだね、あたしたちは"よく似ている"。 」

ヴォイド「アンタの過去に干渉する気はさらさらねェ。それはお互い様だ。 」

ベール「野郎の赤裸々な思い出話より、乙女の裸体にしかきょーみねーよ。……と言えば噓になるけれど。(帽子をぎゅうと目深に被り、手元に箒を出現させて手繰り寄せる)……相手したげる。こういう語り合いでしか通じねーものとか、あんでしょ?男って野蛮なんだもの。しょーがねーからつきあってやんよ。 」

ヴォイド「 フッ (魔法使いの冗談を滑稽そうに笑う) 相手(てき)を蹂躙するだけの闘いは好かない。だが…「語り合い」には受け応える。それが男だろうが関係なく、俺自身の在り方だ。(背に帯びた雷神剣を振り回すように引き抜くと、棒立ちの態勢へ)…俺に構えはない。何処からでも来い。 」

ベール「それって…レディーファースト、ってコト?キャ~ハハハ~!紳士だねえ~(ハチワレボイスを上げながら嬉々に口角を上げると、斜めに被られた帽子の内側より、翡翠の眼光が露わとなる) …初手から飛ばしてくから、せいぜい吹き飛ばされんなよ――――― おっさんッ!!(空飛ぶ箒へ跨るとともに爆発的な速度で低空を奔り、瞬く間にヴォイドへと迫る) 」

ヴォイド「だから…―――――「お兄さん」だ!(彗星の如く早く駆け抜ける魔法使いを見据え、重量感のある剣を素早く手繰り寄せて盾のように水平に構えて迎え撃つ) 」


ズ ッ ――――――――  ド  オ゛  ォ゛  ン゛  ッ゛  !  !  ! (蒼い稲妻と翡翠の煌光が一瞬で空間を充満し、その衝撃は遥かへと轟くのだった――――)




― ??? ―


ハサウェイ・ノア「……さて。三日月ともはぐれたようだね。都合よく(うす暗い通路の中、身体を揺らして歩く) 」

シャンクス「(その通路の中、壁にもたれてハサウェイに視線を送る)……やあ。ハサウェイ君。一人で何をしているのかね 」

ハサウェイ・ノア「……(シャンクスに話しかけられて)……アンタ……いや、貴方、シャンクスさんでしたっけ? 」

シャンクス「知らないふりはしなくていいさ。ハサウェイ・ノア君……(と、何処からかサングラスを取り出してかける) 」

ハサウェイ・ノア「……どういうつもりです? 」

シャンクス「何、聞きたいのさ。君が何故此処にいるのか、何が目的か……君は何か隠しているだろう? 」

ハサウェイ・ノア「……分かってるんですか?貴方は 」

シャンクス「まあね……そしてどうやら、二人でコソコソと会話するわけにももういかんらしい(先に現れたオーロラカーテンを見て)……一緒に来るかい?一人で次の戦場に放り込まれるのも不安だと思うが 」

ハサウェイ・ノア「来るかい?か……嫌な言い方だな(と、言いながらもオーロラカーテンへ) 」
シャンクス「そうかい(と、同じくカーテンの中へ) 」



― 某都市 ビル街 天候:雨 ―


シャンクス「……雨か。バトルフィールドにも天候の違いが出てくるようだな(移動した先、降り注ぐ雨を浴びて) 」

ハサウェイ・ノア「雨…… 」

シャンクス「この雨に周りの建物……視界は悪く何処からでも奇襲が仕掛けられる代わりに違和感に気づきやすくなるわけだ(と、剣と鞘を鳴らして) 」

ジョセフ・ジョースター「……おっとっとォ……怖いなあお兄さん達、あんたらの言う通り闇討ちしようと思ったのにビビッて出て来ちまったよォ~~~ん(両手をひらひらと振り、如何にもな丸腰アピールをしながら二人の前に現れ)ほら、さ?なァ~んか名乗りで無かったら真っ二つにされそうだったからよォ~~~~~~ 」

シャンクス「お前か……(すらりと刀を抜いて)……なるほど。わざとらしいまでに丸腰だ 」

ハサウェイ・ノア「……(この人だけじゃない。あと一人近くに気配がある……)(ハサウェイが周りに目を配ると、周囲の雨の降り方が不自然な様子になっている) 」

ジョセフ・ジョースター「オイオイオイオイオイ!!待ってくれよォ~~大の大人を泣かせる気かよぉぉぉぉ(手を頭の後ろに置き、迫真の降伏ポーズ) (…あり?雨………だと……!?) 」

ディアボロ「……その声……(先ほどまでの不自然な雨。急に大きくなる水たまり、いつの間にか濡れている肩)……そこの貴様……気に入らん声をしているな……(その原因が、雨の路地裏の中現れる) 」

ハサウェイ・ノア「……!(路地裏から現れた陰に目をやり身構える)……気に入らない声とは。言いがかりもあるものだな 」

ジョセフ・ジョースター「(マズい!!マズいぜこの状況!!『囲まれてる』じゃねーかッ!!) オーッケーイ……かっこいいねお兄さん、そいつが能力って奴ゥ?ん、まあ……とりあえず、だ…(建物と水たまりに忍ばせていたワイヤーに『波紋』を流し、全方位に振り回すッ!)どっちにしろ文字通り『一網打尽』ってワケよおぉぉぉぉぉぉ!!! 」

シャンクス「何!?……先からの違和感はこいつか!……ハサウェイ君。失礼なことを聞くが、君、武器もないが戦えるのかね… 」

ハサウェイ・ノア「!!(展開されたワイヤーを避けるように大きく飛びのく)……悪いですが……武器がないなら単なる素手になりますね 」

ディアボロ「『キング・クリムゾン』ッ!!(自らのスタンドを出現させ、『時を飛ばす』)どうかな……貴様の波紋は大冒険で予習済みよ(気づいた時には既にワイヤーは振り切られた後……そしてディアボロは彼らの中心へッ!) 」

シャンクス「何!?(瞬間的に自分たちの中心へ現れたディアボロへ剣を構え)今のは時を……!? 」

ジョセフ・ジョースター「何だとォ!?(こいつ…!断ち切ったわけでも跳んで避けたわけでもねえ、”すり抜けた”…?瞬間移動ってのか!?)大冒険だぁ!?ピラミッドに潜ったってツラにゃあ見えないぜ!(素手で構え、面々と相対する位置へと―) 」

ハサウェイ・ノア「今のは……ッ!!(水たまりを巻き上げ、ディアボロの方へ水滴をまき散らしながら接近)……(武器もない、アレを見せるわけにもいかない。だが、スタンドを除けば相手も条件は同じだ。距離を詰めて!) 」

ディアボロ「このディアボロに近づいてくるというか!だが今の俺の能力は絶頂の能力だけではない!(と、なんと何処からか刀を取り出し振るう) 」

ジョセフ・ジョースター「そう、つまりこいつはチャンバラ勝負!なら俺は…!(『洞爺湖』と刻まれた木刀を抜き放ち)宇宙のサムライに倣おうじゃねえか 」

ハサウェイ・ノア「(その振るわれた刀をスライディングで躱して)刀!?何処から…… 」

ディアボロ「フッ……この刀は俺がかの大迷宮で見つけた妖刀『アヌビス神』ッ!そのあたりにあるような剣ではまるで相手にならん!ましてやそんなカレー臭そうな木刀ではなぁ!!(刀を構え、同じく剣を構えたジョセフへ急激に距離を詰め鋭い一撃を放つ) 」

ジョセフ・ジョースター「生憎だがコイツは宇宙の神木とやらから切り出された木刀……そんな死体が握ってる様な剣には負けねえッ!!(ディアボロの一撃に合わせる様に木刀を振るい、正面からディアボロと打ち合う形に)うおおおお!!燃えろ!!俺の波紋!! 」

ディアボロ「ここから先はド派手に行くぜ!!(まるでニンジャのような脚運びで木刀と打ち合い、飛び上がる)なるほど強度は確かなようだ!!だがこのアヌビス神ただの刀じゃない!!(飛び上がり振るった刃は、なんと木刀を透過する) 」

萃夢想妖夢「 ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ (ジャパニーズYAKUZAを『徒手』でビル屋上から投げ落としつつ飛び交い) トンッ 秘剣今考えた流奥義 斬 / 滅 夢想剣!!(取り出したるは楼観剣でも、白楼剣でもない。 チェーンソーとコンバットナイフという『ホームセンターで急ごしらえしました』とでも言わんばかりの雑、かつ刀よりも痛そうな刃物であった)イェーガァー!!!!(ジョセフ、ディアボロの双方へ急降下しながらベイゴマよろしく回転しながらの連続斬りを浴びせにかかる) 」

ジョセフ・ジョースター「何ィィィーー!!こいつも透過するのかァ―ッ!!!(咄嗟に身を引くが、胸板を切り裂かれ)ぐうっ!!!しかも上からッ……うおおおお!!(横っ飛びし、妖夢の回転斬りを回避) 」

シャンクス「来たか……『三人目』(二人に襲い掛かる妖夢の元に割り込んでサーベル、グリフォンで回転切りを受け止める)来い……俺たちが相手をしてやる! 」

萃夢想妖夢「(四皇帝シャンクスの扱う新世界で生き延びた業物を前に、ホームセンターで仕入れたチェーンソーが叶う道理無し。容易く自壊し使い物にならなくなる)む、そこらの人間とはモノが異なるようですね(グリフォンの刀身に蹴りを入れバク宙し距離を取る。役目を終えたチェーンソーを雑に投げ捨てスカートの裏地から刃渡りのやや長い銃剣を取り出しコンバットナイフと合わせ二刀流として身構え)いいでしょう『私達』がお相手つかまつる(プロペラ同然の速度でペン回しのように両手のナイフを回転させつつ接近しシャンクスへ距離を詰め『両膝』を狙った交差斬りを振りかぶる。その際、この雨にも関わらず妖夢が『濡れていない』事が見えた 」

ジョセフ・ジョースター「こうなったら……武器を持った奴らが相手になる以上、『こいつ』を使わざるを得ないらしい……(地中に隠していた、『それ』は…巨大な鉄球と斧が鎖で繋がれた、異形の武器だった)……コォォォォ…行くぜ、『岩の波紋』ッ! 」

シャンクス「ええいっ!(足元を狙った斬撃を飛び上がって躱し、そのまま壁を蹴って地面へと急降下、着地と同時に滑りながらその脇へと回り)なるほど……その身体……(覇王色を纏わせた斬撃を四方へと放つ) 」

ジョセフ・ジョースター「俺様の信条とはちぃっとばかしズレちまうが……力こそパワー!!何もかも圧倒的な暴力で吹き飛ばすッッ!!散々苦労させられちまったが…今回は俺がその戦法を使わせてもらうぜェ―ッ!!!!(地面を抉り、空を裂く……尋常ならざる殺傷力を遺憾なく発揮し、凄まじい勢いで斧と鉄球を全方位に振り回す) 」

ディアボロ「なッなんだッその得体のしれない呼吸はッ!?だがこのディアボロの絶頂の呼吸を超える呼吸などあるものか!!絶頂の呼吸・肆ノ型 響斬無間ッ!!(スティッキィ・フィンガーズのDISCを使いアヌビス神をジッパーで分割、ヌンチャクのように扱い斬撃の嵐を吹き荒らす) 」

萃夢想妖夢「重量級武器に鎖……間合いの概念を取っ払いながらも力技でゴリ押す型か。あの手の武器を扱いこなすのはただの力自慢か『余程の猛者』と相場が決まっている……(空気そのものが乾くような岩の波紋の気配に皮膚がピリつき表情がやや険しくなる) 加えてこれが————ッ(回避行動直後に放たれるシャンクスの斬撃を予備動作時点で察知し、予め床をキューブ状に切り抜いて浮かし遮蔽物にする)噂に名高き覇王色の斬撃———!!(容易く粉砕されるキューブの破片に紛れ回避し、直撃こそ免れるが) こふッ (首筋、頸動脈に『掠め』損傷箇所と口から赤が溢れ目から光が消えて行く) 」

ジョセフ・ジョースター「速いッ!そしてこの斬撃の密度ッッ!!だが……『呼吸』なら俺の方に一日の長があるって事を思い知りなァ―ッ!!!!(さらに鉄球と斧を振る速度を上げ、周囲全てを『破壊』する程の『暴力の風』を噴き荒らすッ!!) 」

ディアボロ「こ、これはッ!?とてつもない破壊の密度ッ!!俺の絶頂の呼吸とは破壊力が違う……!だが!!(キング・クリムゾンッ!時間を吹き飛ばしその攻撃をやり過ごし、反撃へ……)俺にはこの絶頂の能力がある!! 」

ジョセフ・ジョースター「(避けられたが、向こうの姉ちゃんは致命傷…!つまり残りは数少ない!)そしてお前の能力!物体を一瞬すり抜ける能力と見たッ!!この密度の攻撃なら何も出来……ハッ!?(完全にディアボロの能力を読み違えた事に気付いた、その瞬間……ディアボロの反撃を受け、吹き飛ばされる)何ィィィ―ッ!!! 」

萃夢想妖夢「(致命傷への斬撃、黄泉路が見えるであろう窮地においても妖夢は冷静だった。咄嗟に首を両手で握るように抑え血流を遅め出血を遅める。だがそれは両手がガラ空き、隙だらけになることを意味した。しかし妖夢は『無防備』ではなかった)何を斬るか、意識外へ覇気の斬撃は及ばない。覚えたわ(シャンクスの姿を視界に収めより眼光が強くなる。瞬間、無数の斬撃による閃光が彼女を中心とした暴風雨のように走りシャンクスへ斬りかかった)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨(楼観剣、白楼剣、妖夢本来の装備が『浮いている』否、彼女の背後に寄り添って佇む半透明のヴィジョンがそれを両手に携えていた) 」

シャンクス「奴の能力、やはり時を……!(妖夢の方を見て、再びグリフォンを構え斬撃を弾き後ずさる)……なるほど、彼女の本領はアレか……! 」

ディアボロ「このまま全員纏めてトドメを刺してくれるッ!キング・クリムゾン&絶頂の呼吸ッ!伍ノ型 鳴弦奏々ッ!!(シャンクス、ジョセフ、妖夢を纏めて視界に入れ、全員を一瞬のうちに斬り倒そうと能力を発動する……!) 」

シャンクス「……トキトキの実の覚醒能力を見せてやる(しかし!ディアボロの吹き飛ばした時間の中、シャンクスだけが動き、逆にディアボロへ一撃……!) 」

萃夢想妖夢「これ”も”本領というべきでしょうか。私は半人半霊、剣は人の術理なれど霊の術理足り得ない道理はない。そう気付くのに偉く時間がかかりました(両手にはなんでもいい!武芸百般である彼女には刃物であれば大概は『斬れぬものはあんまりない』!急ごしらえで整えた無銘の刀を二振り手に)ちなみに今のは致命傷でした。半分が生きていなければ本当に死んでいた(人型へ昇華した半霊は無傷!それに同調するように完治こそしないが妖夢本人の首の傷が修復される。不可視の半霊は彼女本来の獲物を両手に構え)霊の呼吸・八の型……   」

萃夢想妖夢「———————技名考えてなかったッ!!(本体、半霊双方合わせて四刀流によって繰り出される斬撃が閃光糸玉球と言わんばかりの密度で放たれ、地表を滅茶苦茶に削りながらディアボロへ一気に詰めにかかる!)うおおおおおオオオオオオオオオオォォォォ!!!!!!!(時間停止の波さえも『削りながら』前進する。少しでも腕の動きが鈍れば時間停止の本流に飲まれ動けなくなる。0.0001コンマも休む事なく剣を振り続けシャンクス、ディアボロへと距離を詰めて行く!) 」

ディアボロ「何ィーーーーーッ!?(自分が吹き飛ばした時間の中でも動く二人に動揺し、その隙の元にシャンクスと妖夢の斬撃が叩き込まれ切り刻まれていく)ば、バカなッ!?オレの絶頂の能力が……大冒険で培った経験とDISCが負けるというのかァーーーーーッ!!!!(全身、斬り込まれそのまま吹き飛んでいく……!) 」

ペニーワイズ「……秘技、"いかりやを、叩いて殺せ!"(無関係)(突然現れ、ちゃちゃまる宅をディアボロへぶん投げる) 」


今日のボス:シャンクスと妖夢の斬撃を同時に受けて死亡


ジョセフ・ジョースター「……偉い目に遭ったぜ……こりゃあ今回はアレだ、観戦に回るぜ……() 」

萃夢想妖夢→みょん「(目つきの悪いなんかこわい妖夢はそこに影も形もなかった。そこには間の抜けた三頭身マスコットが走っており)みょーん! テッテッテッ……(間抜けな笑顔のままどこかへ駆けていった。 説明しよう!萃夢想妖夢こと辻斬り妖夢は辻斬りフラストレーションゲージを消費し斬るとストレスを忘れ幸福になり!まともな人の形を保てなくなるのである!) 」

シャンクス「ふぅ……危機は去ったようだな……(と、辺りを見回して)ハサウェイ君?ハサウェイくぅん?おらんわ、草。 」

ペニーワイズ「……………あれ? 」

アスラン・ザラ「貴重なちゃちゃまるの家を無駄撃ちするんじゃない!!(何処かズレた理論でペニーワイズを殴る) 」

ペニーワイズ「いだっ!(アスランに殴られる)いいだろ、3分すりゃ生えてくるし! 」

いかりや長介「何やってんのよバカヤロー!!(アスラン、ワイズのケツを黒い布で包まれた棒でシバく) 」

ペニーワイズ「うわぁぁぁ!!!妖怪ゴリラ唇だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!(ケツをしばかれ) 」

首領パッチ「 長介は、馬鹿だね(“提灯に釣鐘"をもじりながらいかりやの足元からなぜか扉が開いて現れる。その時いかりやの顔面に扉が当たる) 」

いかりや長介「だれが妖怪だバカヤr…!!!(思いっきり扉が当たる) 」

首領パッチ「あれ?いかりやどこ?(扉に頭をつけたまま辺りを見渡す) 」

ペニーワイズ「バカだなパッチ。いかりやはこうして叩いて殺すの!(ちゃちゃまる宅のしばかりきをいかりやの方に動かす) 」

ペニーワイズ、アスラン、首領パッチ、その他「いかりやを、叩いて殺せ! 」

いかりや長介「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛っ゛っ゛!!!!!!!!(ワイズが操作した芝刈り機にやられる) 」

ペニーワイズ「………この辺は敵さんもいないしドッジボールやろうぜー!(唐突)(いかりやめがけてボウリングのボールを投げる) 」

志村けん「(ひとみお婆ちゃんの扮装で)通りますよー…(ボウリングの玉が飛んできたことに驚き思わず)うわぁーーーーーっ!!!(驚く) 」

アスラン・ザラ「コラ!いきなり人様にボウリングの球を投げるなって教わらなかったのか!(ペニーワイズに)お前の教育が悪いからだババァ!(ひとみ婆さんの扮装をした志村をぶっ飛ばす) 」

アスラン・ザラ「…投げるぞ!(いかりやの顔面めがけてバレーボールの球を投げる) 」

夜神ムーン「いや、一言言えば投げていいってわけじゃねーからな!? 」

アスラン・ザラ「うるさい!(夜神にもボウリングの球を投げてKO) 」

いかりや長介「ぶっ…!(ヒットし)イテーじゃねーかバカヤロー!!(投げ返す) 」

アスラン・ザラ「甘い!(いかりやが投げ返した球を避ける)まだ勝負はこれからだぐほあ!(夜神にぶつけたボウリングの球をいかりやに投げようとしたときに先ほど避けてちゃちゃまる宅の窓ガラスを割り跳ね返ったボールが頭に当たる) 」

リック・アストリー「テーレーテテッテーレーテレレレッテレテーレーレーレーン♪デレレレッデッデデレ♪(ちゃちゃまる宅の窓が割れると中には例の釣り動画でお馴染みだった男が中で踊っていた) 」

八神太一「アグモン進化あああああああああああ!!!!!(ちゃちゃまる宅の窓から出てくる)グ レ イ モ んぐぼぁ(アスランが頭に当たったボールに当たり、崖へ落ちていく) 」

ペニーワイズ「やーいやーい!(アスランを煽りながらいかりやにボウリングの球を投げる…と思いきやゴムがついていていかりやの顔前でペニーワイズの方に戻ってくる) 」



アルカノス魔法学校・グラウンド ―




ろろん「よっこらろろんっ☆ほわ~…!やってるやってる…!(学校の屋上から顔を出し、グラウンドで戦っている面々を上から観戦する) 」

メタビィ「……!強い…!(剣を振るいながら戦っている) 」

うずまきナルト「この勝負…負けられねえってばよ!(クナイ片手にメタビィと応戦していた) 」

???「――――――…ふっふっふ…どうやらこの大乱闘にも、我らの名を呼ぶ者たちがいるようだな…! 」

観衆『おい、あれはなんだ!? 鳥か!?飛行機か!? いや、あれは―――――ッ!!!』

???→ブレイレッド(劇場版)「  炎の伐刀・ブレイレッド!   」

ブレイブルー(Blu-ray版)「  水の伐刀・BLAZBLUE(ブレイブルー)!   」

ブレイグリーン(限定版)「  風の伐刀・ブレイグリーン!   」

ブレイきいろ(SSD版)「  地の伐刀・ブレイきいろ!   」

ブレイブレラ(8bit版)「  幼の伐刀・ブレイブレラ!   」

ブレイピンク(ハイポリボディ版)「  愛の伐刀・ブレイピンク!   」

ブレイレッド(劇場版)「  五人揃って! " 伐刀戦隊 "!!!   」

ブレイジャー『  ド ォ ――――― 『 ブ レ イ ジ ャ ー 』 ―――――― ン ! ! ! ! ! (五色のカラフル爆発。劇場版につき、原作より盛大に爆破しております)  』

ブレイブレラ(8bit版)「レッド!俺たちの中に、せっかくの劇場版出演なのにポリポリ角ばった奴が混じってるぞ! 」

ブレイレッド(劇場版)「おめーだよ。(ブレイブレラを蹴り飛ばし即刻解雇) 」

メトロ「またいつもの戦隊までいる…(あははと苦笑しながら観客席から観戦している)今回は伐刀者のみなさんも参戦しているとのことで、私も来ちゃいました…!いったいどんな戦いになるのか…楽しみですっ♪( *´꒳`*) 」

ネモ「(右手に納刀された刀を握りしめて戦場へと踏みしめる―――)――― 灯せ、《 イグニーズ 》 !( シ ュ ホ ゙ ォ ア ッ … ! ! )(それはまるで窯のように、密閉された真っ暗な鞘の中で焔が生まれ揺らめく。焔はみるみると刀身を包み込み、鋼の刃は高熱を帯びていく) 」

ネモ「――――『 001 』! カ シ ャ ン ッ … ―――― チ ャ キ !(鞘より鍔が離れ、鞘内部に酸素が吸い込まれていく) ス ル ル … ―――― ズ ボ オ ォ ァ ァ ア ッ ! ! ! (酸素と結合し急激に高熱を帯びた赤黒い刃が振り抜かれると、己を軸に紅蓮螺旋が舞い上がった)――― どっかでもかかってきなよ、相手してあげる。 (燃え盛る焔に揺れる黒影の刃を突き立てる) 」

メトロ「キャー♪ ネモチャン ガンバッテー♪ ( *´꒳`*) 」

ヒロ「…………どこもかしこも、熱い戦いだな…(ろろんの後ろから現れる) 」

黄金の戦車「(いぶし銀の甲冑を纏う動線で構成された馬が戦車を引き、流星を描くようにして宙空を駆ける。 上空でその戦車から無数の閃光が迸ったかと思えば)ヒュルルルルル ル ル  ル   ル     ル     ッ   (火炎弾の雨、地上に着弾すると同時に爆裂するそれが一帯に降り注いだ) 」

ろろん「そうだね~……ほわっ!?ひろろん!!(後ろからやってきたヒロにびっくり)やっぱりひろろんも来てたんだね~♪ ここなら安全?みたいだし、ちょっと休憩しよう~…(ぺしょりと項垂れる) 」

ネモ「(―――!) いよっ―――――とぉ…!!(宙へ傾倒しながら身を投げ出すように飛び上がると、火炎弾の雨を華麗に避け切り、硝煙が舞う大地へ着地する)ヒュバッ――――!(視界を覆う土煙を抜刀で振り払い、すぐに敵の姿を視認する) 」

閃光「 パリッ  (同じく宙空に火花が弾け、雲の裂け目から直線状の軌跡を残す雷光が、直角且つ複雑怪奇な軌道で駆け抜け繰り返し戦車とかち合っている。戦車による砲撃はこれに対する反撃、流れ弾のようなもの) 」

ブレイジャー『ぎゃーーーーーーーす!!!!!(流れ弾に被弾して吹っ飛ばされる)』


バチッッ ビ スッッ   ┣¨   ン    ッッ  (戦車と閃光。星座を結ぶような空中戦は5秒間程続き、やがて正面から衝突すると)ヒュ……——————ォォオオ  オ     ┣¨  ゴァ!!!!! (互いに螺旋を描きながら垂直落下しネモやヒロ付近で爆発。衝撃波が拡散する)


ネモ「――――ッ゛!!?(片腕で顔を覆いながら踏ん張ってその衝撃に耐え凌ぐ)……っ……?(立ち込める硝煙の中に目を鋭く細める) 」

エルフリーデ「―――――アルトリウス、抜錨!(黒ずんだ大剣を取り出し)流石は世界中を巻き込んだ戦いだ。これなら少々本気を出しても問題ないだろう―――――うん、ウンマァイ(ファミチキを平らげながら) 」

ハサウェイ・ノア「っ……!!(オーロラカーテンから出て来るや否や繰り広げられる激戦に巻き込まれる。靴を滑らせ土を巻き上げ、前転から爆炎を躱して)シャンクスさんは振り切った……もといはぐれたが……こっちは静かだったあっちと比べて激しいな(と、物陰に腰掛ける) 」

クロイツ「(爆心地の土流から0.3秒の間に後方へ7m程吹っ飛び、マントを翻しながら一人の男が降り立つ。着地しても尚止まらない勢いを地を踏み砕いて殺しつつ、ネモの横をすり抜け)  ————————戻れ【十字騎兵<クルセイダース>】!!(前方へ腕を伸ばす、すると戦車を引いていたいぶし銀の馬が彼の元へ駆け抜けるや、『大剣』へ変形、手元に収まり) つぅアッッ!!!!!!(ネモの眼前へ出、彼女の眼前へ迫っていた一際巨大な瓦礫をアッパーカット気味の斬り上げで両断した) 」

伊羏「(土流を両断し一筋の雷光として爆心地から離脱、その際に周囲へ飛び広がる瓦礫は……)———先輩を前に余裕ですねぇ。腹が立ちますそういうとこぉ~~(にっこにっこと笑いながら、回し蹴りで瓦礫をヒロの方へ蹴り飛ばす。周囲への配慮、皆無) 」

ネモ「―――――(突如飛来する巨大瓦礫、それを断裂する者、その正体が憧れのクロイツと、怒涛の衝撃展開に追い切れずデフォ目で数秒硬直していた)…………ハッ!えっ、あ…あっ、えっ…!?あ…!(ようやく我に返ったかと思えば、目の前のクロイツ相手にコミュ障みたいな反応をしてしまい挙動不審に陥る) 」

エルフリーデ「おやおや、何の因果か、ここには伐刀者が多く集っているようだな。(血が滾ったのか、彼女の能力の片鱗が現れ始める。)ザッ、ザッ、ザッ、……ザザザザザザ、ダッーーーーー!!(最初はゆっくり、だが歩調を速め、遂にはダッシュで渦中へと躍り出る) 」

メトロ「ネモちゃんしっかりしてぇー!>< 」

偽マフティー「フン……(戦車と閃光が地に落ちた後の空に一筋の光が走る。多大な負荷をかける圧倒的な推力と無理な方向転換、それを容易く可能にし空を駆ける異形の戦闘機)神経が苛立つ……(その機体は腕と脚をその躯体から突き出し人型を構築する。その頭部には一つ目が光り、戦場を見つめる。可変型モビルアーマー、ギャプラン。何処から仕入れたかもしれん強化人間用のそれを一介のハイジャッカーが乗り回していた) 」

ろろん「ほわぁ~…!すっごい爆発だぁ~…!(ほえ~と大口を開けて驚いている) 」

ヒロ「…!ろろんちゃん危ない!(瓦礫を喰らう)…ったぁ… 」

錬金猫「ヨシ!錬金術だ!(パン!と併せた両手を地面へ付けると、せり上がった地面が壁となって瓦礫を防…ぎきれず、吹き飛ばされた) 」

ろろん「あぁ!ひろろんがやられちゃった!この人でなし!ひろろん、休空に眠ってね…なむなむ(‐人‐)(くたばってるヒロの前で合掌、と見せかけてちゃっかり魔法の杖で回復している) 」

クロイツ「そういう明智先輩殿こそいつになったら『抜刀』する?後輩相手とはいえ加減は無用だ、俺は———— (ふと横目をやるとネモが視界に入り) ポンッポンッ (若干身長が伸縮しそうな圧で軽く頭を叩き)うん、大事ないなッ!(全員敵という状況下に相応しくない言葉を発し大口を開け笑った後、一瞬で目の色を変えエルフリーデの熱を感知。気配のする方へ腕を振るう)エルフリーデ殿か……同時に相手取る余裕はないが……【トロイア】!【アイギス】!! 」

トロイア&アイギス「(もう一振りの大剣型デバイスが土煙から回転しながらエルフリーデへ飛来、それぞれが『馬』と『大盾』へ変形し、盾が馬の頭部に取って代わることで、大盾をたずさえた擬似ケンタウロスへ変形。『先んじて防御』をエルフリーデへ仕掛ける) 」

観客者『『『『『 クロイツゥゥゥゥゥウウウウウウーーーーーッ!!!!!! (その時!会場に!!歓声が!!!響き渡る!!!!)』』』』』

ハサウェイ・ノア「MSに……空も危険なら地上も危険か。まさに戦場だな(と、瓦礫を素手で退かす謎の怪力を見せながら)そろそろ真面目にやらないとな……武器は…… 」

伊羏「君相手だと素手の方が条件がいいって話ですよ舐めプしてるんじゃなくてね?ああ殴り殺してえなあこの天然大バカ野郎はァァァ~~あとうんじゅっかいぶっ殺していい?いいですよね?(にっこにっこと終始微笑みながら直線状の雷光を残し上空へ飛翔) 失敬。(偽マフティーのモビルアーマーを足場に、自身を再射出。遥か上空から雷撃を身に纏い急降下し)  ヒュ  オ  (時の流れが緩やかに錯覚する『一瞬』の邂逅、ネモを通り抜け、クロイツの側頭部へ容赦なく掌底を叩き込み)オラァ!!SHINE!!!!!!(元に戻った時の中で、クロイツを水平に吹っ飛ばし文字どおり"消す") 」

泉北「(マスクを直しながらゲートから現れ)参ったな、あれだけ速いとはいえ胡桃ちゃんを見失っ……っとォ!!成程!まさか異界の門を潜り抜けた先は伐刀者達の戦場とは!!(面々を見るなり突然仰々しい言葉使いとなり)……良く観れば随分と大物揃いだな!! 」

ネモ「あ、あの…助けてくれて、ありが…わっ―――――(頭部に感じる力強い撫でに、まるで父と娘のような懐かしくも温かい感情に見舞われる。それが、自身の動揺を鎮めてくれるきっかけとなると―――)―――― はいっ!(力強く返事。クロイツと並び立つように自らのデバイスを握り直すように身構えると、ハサウェイへ向かって一直線へ駆け出した) 」

エルフリーデ「ほぉう。これはこれは……『13拘束』を施された『可変大剣』とはこれか。……ぬぅん!!(大剣を振り上げると同時に、足元から吹き上がる火柱とマグマ。その熱量と共に強烈な一撃を真正面からトロイア&アイギスにぶつける) 」

クロイツ「ん、ところで……君(その刹那が迫るまでの数秒間。周囲への注意を張り巡らせながらもネモへ一瞥をやり)もしやと思うが、君のお父さn  ┣¨  ゴ     ォ     (感知すら間に合わない『刹那』を超えた音速の打撃を受けネモの前から文字どおり『消滅』する)ガガガッガガガガッガッガ   ┣¨    ン   (その後地表を削るようにして転がりながら飛び、石柱へ衝突。土煙によって姿が見えなくなるが) 」

クロイツ「————なるほど。確かに斬撃よりは『打撃』の方が効果的なようですね。かなり効きましたよ(恐らくは大剣が変形したのであろう鎧を身に纏った状態で一歩歩み出る。すぐに武装解除し大剣状態へ移行。 顔がよく見えるように配慮した後、観客の声援へ応えるようにして、龍の形を模した手を高々を掲げる)楽しめキングタイム……続行だッ!! 」




トロイア&アイギス「  ゴ  ォン  (大盾を担うアイギスが容易く吹っ飛ばされ分離し、残された首なし機械馬となったトロイアが前足を挙げエルフリーデへ取っくみに掛かる) ヒュ ルルルルルルル(そして先に吹っ飛ばされたアイギスがブーメランのように帰投し、背後からエルフリーデへ襲いかかる) 」

観客者『『『『『 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァアアアアアアアアアーーーーーーーーッ!!!!! (クロイツの一声に、大乱闘の会場にかつてない熱狂の声が湧き起り、それは戦場で戦う者たちの闘魂を震撼させた)』』』』』

偽マフティー「ん?俺を踏み台に……(と、自らのギャプランに張り付いた気配に少し気を向けて)まあいいか……(すぐに興味をなくす) 」

ネモ「 『005』――――  ズ  ボ  ォ  ア  ァ  ン  ッ  !  !  (熱を帯びた刀を振り抜くと共に溢れんばかりの火炎が放出され、それは黒刀を激しく熱して炎刀と成す―――)―――― ッ は ! ! ! (勢いをつけた振り下ろし。そこから放たれる広範囲にも及ぶ炎の斬撃波が波紋状に解き放たれ、ハサウェイを筆頭に泉北、エルフリーデにも及ぶ) 」

ハサウェイ・ノア「武器を見繕う時間も渡しちゃくれないか(突っ込んでくるネモの軌道から逸れるように横に跳び、地を滑って着地、構える)……君は? 」

ヒロ「……ん、あぁ。ありがとう…(ろろんの回復魔法で回復してすっくと起き上がる) 」

エルフリーデ「―――――!!(この手ごたえ……!なるほど、人形のように取り外し可能。まさしく変幻自在にして臨機応変のデバイスというわけか)ならばぁ!!(トロイアの前足に対して大量のマグマをまとった左の拳で応戦し、右手で大剣を操り背後からくるアイギスを撃ち落とす) 」

ネモ「…「ネモ」。ネモ・フォータムル。いつか、強い剣士になる伐刀者《ブレイザー》だよ…!(ハサウェイへそう応える) 」

クロイツ「さて—————(完成の答えに手応えを得ると、『義務』であるパフォーマンスから一戦場の一戦士に目の色が戻る。黄金色の瞳は戦場一帯を素早く視界に入れ、『芳しくない状況』と即座に判断した)(いずれも分離クルセイダースで対応仕切れる相手ではないようだ。特にエルフリーデ殿の広範囲火力は早いうちに対処しなければ取り返しがつかない。だが一瞬でも背を見せれば明智先輩に背後から『殺<と>られる』。彼女はやると言ったら絶対にやる)ここは——————(エルフリーデへ一直線に駆ける)ヒュッポリテッ!(そう宣言するや大剣を『ランス』へ変形させ、本人が正面からエルフリーデを突きにかかる) 」

トロイア&アイギス「(持ち主の手から離れたデバイスが百戦錬磨の勇士相手に太刀打ちできる道理なし、一瞬で砕かれ……ない。破壊こそされるがパーツが細かく分離され、それはクロイツの手に持つランスへ合流し、彼の武器をより強固にさせる) 」

ハサウェイ・ノア「俺の名前は榊遊矢(大嘘)!……伐刀者……ブレイザーか……覚えたよ。(と、その辺にかけられていたフェンシングの刺突剣を手に取る)……これでいいか。無いよりマシだ。……続けるかい? 」

泉北「分離型の固有霊装<<デバイス>>、そしてこの……炎ッ!!出力と範囲では少しばかり分が悪い、が……!!(素早い身のこなしで身を翻しながら跳び、ネモの衝撃波を上に回避し)ならば貴様からと行こう!!我が固有霊装で以てッ!(跳んだままの状態でネモに向け、二振りの短剣型の固有霊装のうち、一振りをネモに向けて投げつける) 」

エルフリーデ「――――!これは…(ネモの炎の斬撃波。自身と同じ属性を持つそれだからこそいち早くその技に気づく)――――スッ(左手を伸ばし)―――グググググ、グシャアア!!(斬撃波をマグマをまとった手で受け止め、そのまま勢いよく握り潰す)……ほう、今度は本人がやってきたか。――――受けて立つ!!(突きに対してこちらも突きで応戦する) 」

ネモ「……ええっ! ギギィンッ!! (獲物を手に取るハサウェイを見据えると、高熱を帯びた刀で斬りかかる)……! 『 017 』―――― ガ チ ャ ン ッ ! (ネモが手にしている鞘の上部先端が音を立てて開かれ、そこから仕込み刃が展開。)ズァンッ、ズァンッ、ズァンッ―――― ジ ャ キ ィ イ ン ッ ! ! (素早く抜刀し、その場で刀と、刃を剥きだした鞘を振り回して"二刀流"となり、泉北が投げ飛ばした短剣を弾き返す) 」

ハサウェイ・ノア「っと(振り回される刃を下にすり抜け、そのままドリフトするように靴を鳴らして加速)見えた……っ(そのまま剣を突き出し狙うは、首筋) 」

クロイツ「    ゴッッッッ     (寸分の狂いなく繰り出される同じ軌道の突きが正面から衝突、武器の先端が『触れずにオーラだけ』ぶつかり合い火花を散らす)すまないな同志エルフリーデ殿、アルトリウスには『投獄』願おう……ッ!(衝撃を受け止め冷や汗を流しつつも薄く笑み、ランスの持ち肢を捻り『仕掛け』を起動する)アルテミスッ!!(するとランスの先端がマニピュレータのように枝分かれし、エルフリーデのアルトリウスに纏わりつく、そして) ┣¨シュゴォァ!!!!!(ランスの持ち肢からバーナーが噴射され、アルトリウスと『合体』したまま地面へ向かって無理やり飛ぶ事で武器を封じようとしてくる) 」

ネモ「(―――!) ヒュォッ―――!(攻撃を潜り抜けられ、その隙を突かれるように狙われる首筋。だが、その僅かな時間の中で反射的に切っ先を避けると―――)――― バ ッ ! (サマーソルトキックでハサウェイの刺突剣を弾きつつ、後退していく)  “火輪”ッ!! ズァンッ、ズァンッ、ズァンッ!!(宛ら車輪の如く、水平に傾倒しながら二刀による跳躍回転斬りを繰り出しつつ前進し、ハサウェイを圧倒していく) 」

エルフリーデ「――――なに?――――おぉ!?(アルテミスによってズシンと地面に大剣が突き刺さる。生半な力では引っこ抜くことはできない)……こしゃくなことを。この程度でアルトリウスを捕えられるものかッ! ――――デバイスごと……電卓にしてやるッ!!(彼女の足元から一気に噴き出るマグマの海。それが大津波となってクロイツに) 」

ハサウェイ・ノア「チィッ……!(武器を弾かれ、そのまま剣は手から離れていく。連続で繰り出される斬撃を紙一重で躱しながら後退、そのまま大きく後ろに跳び距離を取る)全く、人間の身体能力とは思えないな(と、近くに落ちていた筒を手に取る) 」

泉北「(あっさりとはじき返された短剣、そしてハサウェイとの打ち合いに割って入るのは分が悪いと判断)やはり乱戦の中の"打ち合い"には少しばかり面倒が勝るな!なれば……(弾き返され、宙を舞う短剣を"操作"し……)我が《固有霊装 ― 雷纏イシ漆黒ノ双縛剣》はッ!!手元に無くても我が意志のままに動くッッ!!(ヒロに向け、超高速で短剣を射出する) 」

クロイツ「ああ、この程度ではあなたは愚か、アルトリウスは止まらない!!だが一瞬だ!!勝負を決するその時は、いつも『一瞬』で決するッ!(ランスの仕掛けを軌道。今度はランスそのものが枝分かれし、複数の『持ち肢』が現れ、その内の一本、『長槍』を引き抜き、上空へ飛ぶ)————愚劣な策だが、灼熱を以ってあなたを打つッ 【ヘクトル】ッ!!(投げボルグよろしくエルフリーデ…ではなく自分の立っていた場所へ。着弾すれば爆発するそれを投げ落とす) 」

ネモ「『010』、からの…『018』!(鞘上部の刃が折り畳まれ、今度は下部より刃が展開。そして、手にしていた二刀を宙へ弾ませるように投げ飛ばすと―――) パ シ ッ (それを逆さ持る)――― 猫ガ踊ル型《フェレス》 ―――(猫の手に見立てた新たな構えを取ると、ハサウェイの様子を窺うように静観する) 」

伊羏「  ガッッッッッッ   (脳天をかち割らんばかりの殺意に溢れた雷を纒う手刀を『落雷』させる。だがそれは空を切り、クロイツのいた場所の床を叩き割っていた)—————なるほど、警戒されていました……か……————!?(着弾すれば爆発する槍を投擲するクロイツの姿が上空に見え、『漁夫の利』を以ってこの場における『相性の悪い二人』を同時に打つ作だったと知るや瞳孔が小さくなる)しまっ…… 」

ハサウェイ・ノア「……真人間の僕には厳しいかもしれないな、だが(筒から光の刃を発振させ、引き抜くように振るう)……お楽しみは、これからだ!(そのまま光剣を構え、大げさな手ぶりでそう叫ぶ) 」

ネモ「…そう来なくちゃ、ねッ!! ギャキィンッ、ガキャァンッ!! (眼前の敵を狩り取ることだけに特化した構えでハサウェイへ向かって飛び出すと、逆さ持つ二刀を交互に素早く振るって斬撃を与えていく) 」

観客者『『『『 ウォォォオオオオーーーーッ!!!!  \クーローイツ!/  \クーローイツ!/  \クーローイツ!/ 』』』』

ハサウェイ・ノア「(時には筒を手で回しながら、襲い来る剣戟を弾き、同じく光剣を振るう)確かに此処でなら僕は常人寄りだ、だけどね(その股下を通り抜けるようにスライディング、そのまま壁に跳び脚を押し付け)身体のバネには自信があってね(そのままの勢いで力を開放、壁から飛び掛かる) 」

ネモ「ッ――――!?(攻撃特化であるが故に単調な動きを行ってしまうのが唯一の弱点。そこを突かれるように懐を許してしまう)っ゛…!!(ギャギィィインッ!!)(一手遅れて、辛うじてハサウェイの一撃を交差した二刀で受け止めるものの、頭上から攻めるハサウェイが一枚上手であることから反撃できず…)―――きゃぅんっ…!(吹き飛ばされてしまう)ズザザザァーッ…!(一刀を地面へ突き刺して反動を和らげつつ、刀を地面から引き抜いた)なんていう、身体能力…!侮ってたわけじゃないけど…アイツ、できる…!(口元を片手の甲で拭いさる) 」

エルフリーデ「――――(上空へ飛んだクロイツの尋常ならざる気配。そしてヘクトル)……よもやよもや、『使うこと』になるとはな。(大剣アルトリウスを地面に突き刺し、柄頭に両手を添える)いや、……あの快男児だからこそ、使うべきなのだ。―――――王は、楽園を越える(意味深なことを呟きながら、クロイツを見上げる) 」

ヒロ「…………!速い!(射出された短剣を弾く)(こいつは…弾くのでも一苦労だな…) 」

クロイツ「(仕留める—————!!) つ" ア"  ァ  ッッ!!!!!(さながら垂直に振りかざされる天の火、ソドムの炎が地上へ着弾し一帯を爆炎が覆う) 」

エルフリーデ「――――【アルトリウス・オーバーアヴァロン】!(掛け声と同時に色彩豊かな光が大剣からあふれ出し、彼女の身を包みながら爆炎の中へと姿を隠していく) 」

ハサウェイ・ノア「攻めの流れを途切れさせちゃあダメだろうな……っと!(そのまま大きく屈み、全身の力を開放し飛び上がり、壁に光剣を突き刺しぶら下がる)っとぉっ!!(そのまま回転し剣を引き抜き、勢いをつけて脚を突き出す) 」

泉北「パシッ("短剣を掴む音"と共に、ヒロの正面……弾かれた短剣の許に瞬間移動していた)――我が《固有霊装 ― 雷纏イシ漆黒ノ双縛剣》は、私と一心同体……短剣の場所に瞬時に移動する事も出来るという事だァッ!!(屈んだ状態から、逆手に握ったもう一振りの短剣でヒロの右脇腹から左肩までを逆袈裟に切り裂こうと、アッパーカットの要領で短剣を振り上げる) 」

クロイツ「(全身を黄金色に染め尽くす程の光を放つ炎から離れた位置に降り立ち)————早い段階でヘクトルが機能停止した……いや、先を考える余裕のある局面ではなかった(焼け焦げた長槍が手元に飛来し収まるのを確認するも構えを解かない、着弾する間際に感じ取った違和感が消えないからだ) 」


一帯を埋め尽くす破滅の炎は黒煙を上げながら勢いよく……。だが、エルフリーデのいた場所から徐々に変化が表れ始めた。―――涼風だ。柔らかくイイ匂いのする風がクロイツの頬を不気味に撫でた。


ネモ「(態勢を、整え直す!)―――『023』! ガ ッ チ ャ ァ ン ッ ! (刀の柄部分が変形し、その部位と鞘を合体させ、二刀は瞬く間に「薙刀」へと変形する)――― 辰ガ舞ウ型《ヒポカンプス》 ―――(両刃薙刀を華麗に振り回し、遠心力を付けてノアの蹴りを真正面から受け止めてみせる)―――てやぁッ!!(今度はこちらが圧倒しハサウェイを押し返すと、薙刀を回転させながら左右双方より刃を振るって進撃していく) 」

エルフリーデ「(そこには大剣を持っていないエルフリーデの姿が。だが彼女の周囲はあまりに摩訶不思議な光景だった。彼女の半径5m圏内は異常なほどに植物が育っていた。色とりどりの花が咲き、空気が光の粒子を孕んでいる)―――開花漸閃(ハルジオン)。グリム戦役においてたった一度だけ解放された伐刀者に眠るとされる大いなる力。……だが、ハルジオンのみが特別というわけではない。(一歩前へ、円の中心が前へと進むごとに、圏内から離れた植物たちは枯れて塵となり、消えていく) 」

ヒロ「…………!?そんなのありか…!?(構え直した瞬間泉北の姿をとらえる)…くっ!(振り上げた短剣を受け止めようと土刀を構える) 」

ろろん「ひろろん、がんばれー!えいえいおー!٩(。•̀ω•́。)و(背後から応援している) 」

ハサウェイ・ノア「ッ……!(蹴りを押し返され、回転しながら後ろへ。そのまま着地し、再び光剣を構える)攻めが途切れた、相手の武器も変わった、状況は悪いか(しかしながら、剣を大きく構え、脚を踏み入れて)……何とでもなるはずだ!!(そのまま地面を蹴って、向かってくる相手に同じく突っ込んでいく) 」

クロイツ「これは……(驚きこそするが動じない。その現象を視界に収め、観察し理解する)『書き換え』……!事象、因果の書き換えか……!(それも彼女の周囲のみに絞った限定的なもの。範囲こそ狭いが、その領域内において絶対者として君臨する……!) 招兵せよ、十字竜騎兵(分離されていたデバイスを全て連結させ、フルスペックの大剣形態に切り替える。だが刃を水平に構えたまま動かない) 」

泉北「今のに反応したか!速いな!!(短剣の振り上げを土刀に阻まれると見るや、即座に短剣を引くと同時にヒロの顔面目掛け右横に薙ごうともう一振りの短剣を振る……おうと一瞬だけフェイントを掛け、一回転してヒロの左足目掛け下段の右後ろ回し蹴りを放ち、体勢を崩しに掛かる)(土ならば私の雷は恐らく相性が悪い……なら他で攻めるまで!)足元が!留守になっている様だぞッ! 」

ネモ「ッ――― ギ ャ ッ ギ ィ ィ ィ イ ン ッ ! ! (互いに正面から衝突し合い、同時に振るった斬撃が残響する)ギッ、ギャアンッ!ガキィンッ、ガキィンッ、ガキィンッ!!ギャギャッ、ギィャンッ!!(そのままハサウェイと熾烈な剣劇に踊り、互いに火花を散らしながら攻守を繰り返していく)ファルルルッ―― “狼火” ―― ビ ュ オ ワ ァ ッ ! ! (頭上で薙刀を振り回すと、火の粉を纏う竜巻を巻き起こし、ハサウェイを上空へと吹き飛ばしていく)バッ―――!(その後、自分もその竜巻に乗って宙へと身を乗り出し、今度は空中戦へと臨む) 」

ハサウェイ・ノア「空中戦……ッ!!(宙に放り出され、すぐに体制を整え風に乗る)……ッ!(竜巻に乗り、宙を舞うように剣戟を散らす) 」

エルフリーデ「(クロイツの慧眼にピクリと眉を動かすも、歩みを止めない)君には驚かされっぱなしだな。……戦争で使えば、君はより洗練されるだろう。なにが言いたいかと言えばだ。―――更なる高みへと昇れる。……しかし、そうしないのが私からすれば驚きだ。 」

ヒロ「えい、えい、お………??(頭の中を謎の曲が支配し、体が二頭身になり腕が異常に盛り上がる)ぐおっ!?(普通に体勢を崩される) 」

ダイヤおねいちゃん「(ラジカセをヒロに持たせ、謎のポーズをとる) 」

クロイツ「(エルフリーデの言葉を受け、一瞬目を丸くする。だが納得したように顔を伏せると、既に『経験した』者ならではの翳りの見える目を向けた)—————そうか。あなたには伝えられていなかったか。(腰を低く落とし、下段の構えを取る)俺は望まれることの為に力を振るってきた。それが正しいと思ったからだ。 だが、『誰が望んでいるか』を考えなかった。 だから、『昇華』は待つさ、この先誰かが上を行くのを(低空姿勢からの滑空するような踏み込み、大剣を下段に構え、顎めがけ振り穿つ) 」

ネモ「 まだまだ行くよ!『000』!(刀と鞘に施された全機能を一旦すべて解除し、最初の一刀に戻して柄を両手に握りしめると…)―――やああぁッ!!(ハサウェイがそうしたように、自身も風に乗って斬りかかり、再びぶつかり合う。地上とは異なり不安定ながらも、両者引けを取らず鋼の音を掻き鳴らしながら拮抗し合う)――― て い ッ ! ! ( ド ッ ゴ ォ ッ ! ! )(僅かな間隙を見出し、もう片方に握られた鞘を鎚の如く勢いよく振り下ろし、ハサウェイをそのまま大地へ叩きつけると自身もまた地上へと復帰するように落下していく) 」

泉北「えっ怖っ……何それ……(応援に反応して異常な進化を遂げたヒロに素でドン引きし)……(ラジカセを持ったヒロから離れながら短剣をヒロの頭に投げる) 」

ダイヤおねいちゃん「(シンバルを構え、ヒロの頭の短剣を受け止め、八頭身パールちゃんと謎のダンスを踊る) 」

ハサウェイ・ノア「ぐうっ……!!(地面に叩きつけられ大きくバウンド、そのまま転がりながらも体制を立て直し、そのまま地面を滑るように勢いを殺さず加速)着地点……そこだッ!!(そのまま光剣のリミッターを外し、エネルギーの濁流をその手に握りながらそれを落下してくるネモへと振るう) 」

エルフリーデ「――――(クロイツの言葉に目を細め、歩みを止める。両手はダラリと下にしたままで――――)――――――ザクゥウ!!(クロイツの大剣は見事にクリーンヒットした。次の瞬間)――――『真実は、我が楽園と共に』(その言葉と同時に現実世界にノイズが走る。その直後、穿ったはずの切っ先は彼女の顎で止まっており――――)――――はぁあああああ!!(そのまま強烈な回し蹴りを繰り出す) 」

ネモ「なっ――――ひゃんッ…!!( ドッ、ゴォォーーンッ!!! )(落下の最中、刀を水平に構えて攻撃を受け止めようとするも、その濁流の圧に呑まれて校舎建物へと激突。その姿は瓦礫と土煙に呑まれてしまう) 」

ヒロ→コットンヒロえいえいおー!「頑張ルビィするよおおとお!!!!(泉北に勢いよく迫る。ちなみに効果は3分だ!) 」

ろろん「おぉ~!ひろろんがなんか強そうになった!いけいけー♪ えいえいおー♪ 」

泉北「スタンド使い……というか召喚タイプ!?いや、幻覚……!?分からないが、分からないが、とにかく……!!(両手の短剣を瞬時に順手に持ち替え、ヒロの胴体目掛け連続突きを放つ) 」

クロイツ「(予測通りの書き換え、これには動じずすぐに防御行動を取る。攻撃こそ通らないが接触はしている。以上の条件から剣を当てられ行動制限を受けている上体による反撃を可能性から除外し……)ぐぅァッ!!……ッ!!(蹴りを予測。被弾部位と予測される腹筋に力を入れダメージを軽減するが吹っ飛ばされる。しかし)ペルセースッ!!(大剣の持ち肢に備えられたチェーンが伸び、エルフリーデの腕に絡みつく。吹っ飛ばされるクロイツへ彼女を引きずり、そして間合いを無理やり詰めさせると)はァァァァァァ————ッ!!(大剣を『二刀』の片刃剣へ分離、水平に飛ぶ最中でも構わずゼロ距離で袈裟斬りを見舞いにかかる) 」

コットンヒロえいえいおー!「チョコレイトバナナえいえいおーー!!!(短剣に対してチョコレイトバナナで応戦。刺されてもなおチョコレイトバナナによる連続突きで迫る) 」

ダイヤおねいちゃん「(大音量のティンパニで泉北の聴覚を攻撃しにかかる) 」

ハサウェイ・ノア「はぁ……はぁ……さっきのハイパーオーラ斬りは使えば数分の間サーベルの出力が落ちる……流石に彼女の剣を出力の下がった状態で受けるのは無理だろうな……今のうちに、此処から離れるか……(と、疲労を溜めた状態の身体を引きずってそこから離れようと歩を進める) 」

辻村「なにあれ……こわ……処理しとこ(200m先から浮遊する炎刃を召喚。望遠鏡でヒロの姿を照準に捉え)  ボンッッッッ  (炎刃による狙撃がヒロの頭部へ迫る) 」

ダイヤおねいちゃん「(シマウマに飛び乗り、炎刃に向けてラジカセをぶん投げ相殺)(そのままヒロにバフをかけるように渾身のオタ芸を披露) 」

エルフリーデ「――――!(変幻自在の武器に翻弄されながらも踏ん張ろうとするが、勢いよく引き寄せられる)この……ッ!(衣服の右の袖から飛び出したるはナイフ)ガガガガガガガガガッ!(なんとかやり過ごすも、速攻で刃毀れを起こし使い物にならなくなる。そして切り札、左袖から取り出した小型の拳銃)―――チャキ(身をかがめ、すれ違いざまに銃口を向ける)――――カチリ、ズドォオオオン!!(一気に引き金を引いた) 」

泉北「確かに刺さっている筈…!何も止まらないならばっ ……ベチャッ!ベチャッ!(チョコレイトバナナで身体をべちゃべちゃにされ) ……いや待て、これは恐らく何かの布せk……ぐわああああ!!耳がぁあぁぁぁぁ!! 」

アラモス卿「――――フェッ、フェッ、フェェ…!!(退散しようとするハサウェイの行く手を阻むかのように、彼の前に現れる)この時を待っていた…手負いの敵を確実に仕留めてこそ、より効率よく勝利を狙えるというもの!これが私の戦い方だ…許せ、人間!(疲労困憊のハサウェイへトドメをささんと両腕の刃で突き刺そうと迫るが…) 」

ネモ「ガララッ…―――― ド ヒ ュ ン ッ ! ! (刹那、土煙の中より飛び出すように疾駆し…) 『031』――― ガキョンッ! (刀身が鞘に沈み、短刀へと変形する)――― 兎ガ奔ル型《クニクルス》 ―――(その一声と共に、脱兎の如く駆け抜けてハサウェイとアラモス卿の周囲を旋回)―――“火粉”ッ!!( ズバン、ズバン、ズバァンッ!! )(短刀を素早く振るって、四方八方から斬撃波を解き放ち、ハサウェイ…ではなく、彼を狙うアラモス卿ただ一点のみを標的に切り裂いていく) 」

アラモス卿「なにッ――――フェギャアァァアアァァアアッ!!?(今まさにハサウェイを仕留めようとしたその時、復帰したネモの乱入によって成す術もなく切り刻まれ、絶命して消滅する) 」

クロイツ「   ┣¨     ゴッッッ    (マズルフラッシュが彼の側頭部で弾け、首は捻られる。鉛玉は……) フゥゥウゥゥ……ッ!!(歯。 口で『噛む』事で止められていた。血走りカッと見開かれた三白目でエルフリーデをゼロ距離で睨みつけ)完全無欠の切り札だ!だが故に解せない、完全無欠であるということは『切り札』である必要はないからだッ!! つまりこの書き換えには『制限』がある!!そうだろうッ!!!!(地を足につけ着地、二刀を『タイミングをずらして』振りかぶり、引き寄せられるエルフリーデへ同時ではなく、タイミングのずらした二連斬撃を見舞おうとする) 」

ハサウェイ・ノア「……!(アラモス卿を一瞬のうちに斬り裂いたネモに、ナイフ程度の刃渡りとなった光剣を構え)……君…… 」

ネモ「……スチャンッ…(アラモス卿を斬り払うと、刀を鞘へ納める)ボクは、卑怯な手を使ってまで勝ちたいなんて思わない。勝負は、正々堂々とね…♪(ハサウェイへにこりと微笑みかける)ありがとう…戦ってくれて。まだまだ続けたい気持ちはあるけれど、今は、お互い身を引いた方がよさそうだね…(互いにホコリ塗れの身体を見合わせながら) 」

ダイヤおねいちゃん「(かき氷の入った巨大なタライを発現。泉北に追い討ちをかけたところで………消滅) 」

コットンヒロえいえいおー!→ヒロ「ガンバルビィスルヨオオオオオ!!!(ダイヤおねいちゃんのバフに応えるようにコットンキャンディで泉北に連続切りをかました瞬間…)…………(元に戻ってしまう。さらにコットンキャンディモードの時に受けたダメージのせいで体が動けなくなる) 」

ろろん「ああ!ひろろんが止まっちゃった!このヒロ(人)でなし!(ぇ 」

ハサウェイ・ノア「……ああ。預けた。(と、その場を去ろうと歩き出すが…) 」

泉北「ぐううっ!耳が……!いや落ち着け、落ち着くのだ"黒雷ノ夜叉"よ!三半規管が狂っても敵は待ってくれな……っベチャッ!ベチャッ!!……とにかく、うごk ゴ ン ッ !(忘れがちだが、金ダライはそれなりに重量と硬度を持つ。それが巨大、かつ中にかき氷が入って居れば、それは普通に凶器なのだ……)(顔を上げ、ヒロに再び短剣を振ろうとした途端、金ダライが頭部に直撃し声も無く崩れ落ちる) 」

偽マフティー「(その歩く先へギャプランが現れ、激しく風が吹き荒れる)乗れ!名人!(と、ギャプランの手をハサウェイへ差し出す) 」

ネモ「 ヒ ュ ォ ォ ォ … … (風が砂塵を連れて流れていく中でハサウェイの背を見届ける中、自分も踵を返してその場を後にしようとするが―――)―――― ピ ク … (一瞬、その歩みを止めて、ハサウェイとは異なる方角へと振り返り、何かがこちらへ迫っている気配を感じ取るとその柄に手をかけた) 」

エルフリーデ「――――(この時、エルフリーデの脳内に浮かんだ未来。銃身で一撃目を防ぎ、二撃目で書き換えを行う。だがそれまでだ。あの大剣が使えるようになるまでは時間が掛かる。その間無手のまま。即ち、どう転んでも、詰み、なのだ)……敵わないな。(それは普段の彼女では見られないくらいに母性的な、それでいてあきらめを含んだ笑み)―――――――カッ!(しかしそこから眼光を鋭くし)うぉおおあああああああああああああああああ!!!(裂帛の気合と共に自分から、しかも頭から突っ込んできた) 」

ヒロ「(へんじがない。ただのさんどばっぐのようだ 」

ハサウェイ・ノア「(目の前に現れたギャプランを見上げて、そこから聞こえる声を聴いて)……あの時のかぼちゃマスクか?何故……(と言いながらも、それへ近づいて) 」

クロイツ「うおおおおオオオオオオオオオオオオォォオッッッ!!!!!!(エルフリーデへ負けじと腹の底から雄叫びを捻り出し、上体を反り返して、彼自身が戦鎚であるかのようにそれを振りかざし、『頭突き』を正面からカチ合わせにかかる) 」

ろろん「お~ん…ひろろーん…!。゚(゚´ω`゚)゚。ピー(屍になったヒロを揺さぶる)と、とにかく、安全なところへ運ばないと…!(偶然付近に開かれたオーロラカーテンの方へヒロを引きずり、共にフェードアウトしていく) 」

エルフリーデ「――――――ガ  ツ  ン  ッッッ!!      ――――か、はぁ……ッ(自分は十分パワー系の剣士だと思っていた。伐刀者として別次元まで入り込み、Aランクとしても君臨してきた。すべてはあの青い悪魔から始まった。……だが、現実は違った)……ガクン(彼にもたれかかるように脱力し膝を突く。彼にも負け、理想としていた自分にも負けたエルフリーデは楽園より滑り落ちた) 」

クロイツ「エルフリーデ殿……(死力を尽くした。同じく膝をつきエルフリーデを受け止める。初めての邂逅、初の一戦。この戦いを経て彼女もまた、彼にとって壁たり得る大きな存在なのだと理解し、そしてこの出会いに感謝した)—————あなたは紛れもなく、俺の好敵手<友>だ(最後の一句まで力を込めてそう告げ、よろめきながらも立ち上がる) 辺りが静かになったな……。おや(シクラ殿の、確か……) ネモ君!無事か!よかった、この戦いから降りるにはまだ早い!まだまだ経験を積まな君てはならないからな(ネモが感じた気配の主クロイツが空元気で平然を装い手を振りながら歩み寄る。走ってもそれなりに時間を世するほどに遠い) 」

偽マフティー「何故かなど今はいいだろう。さ、乗れハサウェイ!(と、手のひらに載せたハサウェイをコックピットの中へ) 」

ネモ「……!クロイツさん…!(遠方から聞こえてくる彼の声に目を丸くし、こちらも彼の方へと歩み寄っていく) 」

伊羏「——————キュ オ (閃光。彼女そのものが光であるかのような速度でネモの背後へ。すれ違い樣、金色の『光刃』を彼女の頚動脈へ振りかぶっていた) 」




クロイツ「———————!!!!(全くの予想外だった。自分ではなく、ネモへ彼女の斬撃が、無双の太刀が振るわれることが。瞳孔が震えるほどに動揺するが、歯噛みし己を奮いたたせ)  ゴ   ぬ ゥア”ッッ!!!  ンッッッッ (二刀状態に切り替えたデバイスを重ね、伊羏の斬撃を受け止め紙一重でネモから逸らし)づァ!!!(内一刀をブロウ気味に振りかざし、ネモから伊羏を引き離す)ネモ君!大事ないか!! 」

伊羏「(その行動を予見していたと言わんばかりにすかさずクロイツの胸部へ弾丸を凌駕する速度の前蹴りを入れ距離を取る。左腕は『炎症』を負い動かせそうにない状態にあった)————なるほど。やっぱり『彼女』でしたか……。 なら尚更、ここで寝るべきです。彼女が君と『同じ過ち』を繰り返す前に(ふとネモに一瞥をやり、憐れむように目を細めすぐにクロイツへ向き合う。侮蔑と同時に畏敬の念を込めて)—————君の弟……なんでしたっけ、レンイチくんでしたっけ?彼もかわいそうです……今尚、『クロイツ・オルランド』に呪われている。ネモくんも、これ以上君に呪われるべきでない、そうでしょう 」

ネモ「へ――――――(音もなく背後に忍び寄った伊羏に、その余波を遅れて察知して振り返った途端―――)   !!?  (こちらに向けて刃を振るった彼女と、それを受け止めるクロイツの衝突に激しく動揺する)ッ…こ、これは…!!?(両者を見比べて、理解しがたいかのように双眸を泳がせる) 」

クロイツ「(二刀を交差させ振り抜き構え直すと)確かに、俺は英雄になりたかっただけの男だ。そうなりそこなったにも関わらず、それを演じているただ一人の人間に過ぎないかもしれない。だが……(ネモへ一瞥をやり小さく頷く。『下がっているように』と目で伝えるように)————俺が彼女や後進達に伝えるのは俺の生き様ではない、俺の理想、人々の理想!俺ではない誰か、誰でもない理想の英雄……そこへ続く道筋だッ!進み続ける黄金の意志だッ!あなたに彼女の夢を『悪夢』と罵る資格はない。訂正してくれ、『姉弟子』。彼女の夢は醜くない、断言する 」

伊羏「(クロイツの要求に対し言葉は返さず)——————寂滅の時だ『クシナダ』(左胸部から、『心臓』から『雷』を引き抜く。それは光剣の形を作り彼方へと届く輝きを放った。ここで初めて、彼女のデバイスが発現された)——————。ええ、彼女の夢は醜くない。だから……『それを歪める虚像』は砕かなければならない 」

ネモ「ッ―――?(二人が交わす言の葉の意味を、幼い剣士が理解するにはまだ遠い。クロイツに促されるまま後ずさる右足…だが、眼だけは振り返ろうとはしなかった。否、直感的に、したくなかったというべきだろう。先人たちの、決して他者に曲げられることのない「剣」を見据えること、それが若輩者である自分に課せられた"勇気への礎"だと感じたのだから―――) 」

エルフリーデ「(敗北を受け入れたエルフリーデは身を起こし、その場に座る。大乱闘としてはリタイヤ扱い。それを承知の上で―――――クロイツと伊羏の戦いに目を向ける) 」

クロイツ「——————(その意を汲み取ると、決して相入れないものと相対していると確信し、それ以上彼女へ語る言葉はなかった)ネモくん。この先何があっても、この場においての交戦行為を禁じる。待機命令だ(彼女へ背でそう告げた瞬間。クロイツの姿が一瞬で遠のく。虚空に穴を開け突っ切り、伊羏へ力任せの斬撃によるブロウを見舞う) 」

伊羏「 ギ   ィ        ン    !!!!!(クロイツの攻撃を防御こそするが後方へ、彼方へ一瞬で吹っ飛び校舎を貫通する。しかし)———————『人』なりに腕を上げましたね(彼女のデバイスの異能なのか、彼女の体が雷光そのものへ転じ空中を自在に移動) キュ  オ  ヒュ  オンッッ (本体である彼女の雷光から分離した光剣が複数、ミサイルのようにクロイツへ迫る) 」

クロイツ「その音は幾度も聞いた、あなたは変わらないな!明智先輩……いや『姉弟子』ッ!!!!(二刀を巧みに振るい悉く撃ち落とす。そして内一頭を空中へ投擲し『飛龍』へ変形させ、それに騎乗し宙空へ駆け出す) 」


流星のような光跡を残すクロイツの飛龍、星座を描くような伊羏の雷光。空中で幾度もそれが衝突し合い、火花を散らすが……


クロイツ「   ┣¨    ゴ    ォ     (雷光と化した伊羏が飛龍の羽を貫通。その衝撃で一気に地上へ降ろされ始める)くっ……!!(だがとっさに刀の柄から鎖を伸ばし、雷光と化した伊羏を見事捉え共に地上へ道連れにし落下)  ┣¨   グ   ォッッ  (爆煙が膨張し、その中からバク宙しつつ飛び出すと、既に破壊されたデバイスの一部を投げ捨て、手元に残った片手剣を手に迎撃に備える) 」

伊羏「     遅いッッッッ!!!!!!!     (雷光を纏い直線状に奇跡を描きながら一瞬でクロイツへ迫る。混じり気のない殺意を込めた既による『刺突』→防御を予測しての廻し蹴り→防御行動、回避行動関係なく好きが生じると判断した拳の連打を見舞いにかかる) 」

クロイツ「——————【竜炎抜刀】ッ!!(刃に空いた穴から火を灯し貫手を受け流す→廻し蹴りを腹筋で受け止め後ずさる→距離が開いたことで僅かに遅れが生じた打撃の応酬を巧みな剣さばきで悉く弾き返し、肘で刃を浮かすと同時に蹴りを入れ遠くへ飛ばし) ぬゥぉア!!!!!(応用に飛翔、宙空から両手持ちにした渾身のから竹割りで地面ごと砕きにかかる) 」

伊羏「 弱い人間はいつもそうだ!昔からッ!!!!(同じく肘で僅かに剣の腹に打撃を加え軌道を逸らし、衝撃波で腹部に無数の切り傷を負うもそれを意に介さず、新たに生成した雷光刃を生成し、まるで斬撃の毛糸玉を生成するかのような剣舞を仕掛ける)己を上回る存在に尊厳を預け、己の人生を無責任に託し庇護を求める!!都合が悪ければ数の力でこれを排除する!!最初から戦うすべを持っていたくせして!!お前のような『犠牲者』を生む!! 」

クロイツ「憐れむ必要はない!!俺は初めから『自分のため』英雄を目指した!!誰かの救いになることが、俺の魂の救いに他ならないからだ!!(剣速は遥かに劣る。敵う道理こそないが彼女を上回る腕力でラグを作るように弾く、これを繰り返し応戦する)そのために『強者』になった!!弱者を生むためではない、弱者を強者へ!共に強くなるために!! 」


「「うおおおおおオオオオオオオオオオオォオォオォォオォアァァァアアアァァァァアアアァァッァアアアァァァァ————————————————— ッッッッッ!!!!!!!!!」 」


斬撃、火花、衝撃波。それらが一つの塊をなすかのような触れる者全てを砕き引き裂く殺陣空間が生まれ、互いに咆哮をあげ地表を、周囲の全てを細切れにしながら打ち合う。意思は揺るがない、互いにその理想を忌み嫌う、互いにそれを拒絶する。突き詰めた『ガキの喧嘩』シンプルな闘争の理念。これに『知性で作られた武器』が追いつかないのは自明の理だった


バ  キャ    ッッ……・・・・(互いのデバイスが折れる、砕ける。人工的牙を失えば戦うすべはない。そう『人』は)


伊羏「———————夢は終わりだ……寝ろッッッ(吐き捨てるようにそう告げると、高密度の雷光をかき集めた掌底を、クロイツの胸部へ突き穿つ) 」

クロイツ「——————ッッ!!!!(的は武芸百般。元より剣術より『拳』で敵を蹂躙し、黙らせることに特化した本物の『龍』。人の武器を失ったドンキホーテの英雄に、これを迎え撃つすべはなく。)  ┣¨     ッッ    (雷撃は、彼の肉体を貫通した)  ——————コトッッ  (雷鳴が去り、雨が降り注ぐ。『英雄』という虚像はここに片膝を突いた) 」

伊羏「———————(雷光剣クシナダ。彼女の炉心である『心臓』そのものがデバイスであり、それが残る限り何度でもそれは生成できる。故に引導を渡すことは容易だった)…………。元の人生に、クロイツ・オルランドの人生に帰りなさい(だがその姿を『痛ましい』と断じたのか、魔力を霧散させ踵を返した) 」

ネモ「  !? (クロイツの名を強く叫びながら、片膝を突く彼のもとへ駆け寄っていく。貸された撤退命令など既に頭の片隅からすっぽり抜けており、本能的に彼の右肩に手を触れる。そして、既に虫の息にも近い浅い呼吸を繰り返す彼の呼吸から、朧気ながらも先人たちの意思をわずかながらも汲み取ると)――――― 待ちなよ。(それを自分なりに理解した少女は、踵を返す女性へ強気な声音を上げる。)――― ビ ュ ッ (そして、どういうことか彼女の背に「次は自分が相手だ」と言わんばりに、宣戦布告の刃を、突き立てる。その眼は、強者への単純な憧憬からなる挑戦などではなく―――本心から穿ちたいと望んだ、明らかなる敵意だった) 」

伊羏「…………。(再び踵を返し、抜刀はせず狼同然の獣、ある種『自然の摂理』に忠実な眼を背越しに向ける)一つ聞いておきましょう。『今の"有様"』見て、コレ(クロイツ)は君にとっての憧れですか 」

ネモ「……貴女《 大人 》の言っていることなんて、子どものボクにはさっぱりわかんないよ。でも…ッ…――――(ぎゅうと両の拳を強く握りしめる)――― 誰になんて言われたって、憧れを追いかけることを諦めたくないッ!! 」

ネモ「ボクは弱い…何度も、何度も敗(ま)け続けてきた。伐刀者《ブレイザー》としても、剣士としても…まだまだ大人には程遠くて…それでも――――(幼き頃に見た英雄《クロイツ》の背を、いつだって先を行く好敵手《ペルシカ》の背を、黙して刃で語る師《AS》の背を、共に見果てぬ夢へと歩いていく仲間たちの背を…そして、いつかどこかで出会った「恩人」の背を―――見つめている自分がそこにいる。そして、見つめる度に、一つ、また一つと大きくなっていく自分も、そこには確かにいた) 」

ネモ「―――それでもッ!!憧れ《彼ら》がいたから、今の自分がいる…!!生きる意味を、強くなる意味を、教えてくれた人たちがいたから!ボクは倒れる度に立ち上がれるんだッ!!……希望を与えてくれた人たちの生き様を見て、そしてボクは…憧れ《彼ら》を越えて強くなってみせる…ッ!!(ガチャリと金属音を立て、その刀身に赤黒い焔を纏う)貴女のことも、越えて行く…だから―――― ボクと戦えッ!!!(戦場に、少女の強い声が反響する) 」

メトロ「……ネモちゃん……(客席から彼女が紡ぐ言葉を耳にし、胸元に手を添える) 」

エルフリーデ「――――――(ネモの姿にかつての自分を見た。境遇としては真逆だが、それでも彼女のように憧れを持ち、その背中を追いかけようとしたあの時を)……そうか、あの頃の熱意、すっかり忘れていたな。 」

伊羏「——————……!!(夢を、人の抱く思いを声高らかに叫ぶ彼女に『戦地』へ赴く前の、地獄を知る前のクロイツの面影を見た。そして同時に、『明智伊羏』となるはずだった少女の面影を、今は消えた魂の面影を見た。 鼓動が早くなる。この『子供』は大人になってしまう、夢を砕かれ、しかし夢半ば故にその残滓の中を彷徨う哀れな何かに成り果ててしまう。今のこの……クロイツのように。そんな予感めいたものから鼓動が早くなり、しかしクロイツと相反する者の面影が重なる事から矛盾と混乱も生じる)……。いいでしょう、ここで『再起不能』にするより他にないようです(クシナダ、抜刀。雷鳴が轟き、無双の太刀を振りかざそうとした—— 」

クロイツ「—————————待つんだ(後ろ髪を引くように、ネモの耳元にかすれた声が届く)—————ネモ、くん……。彼女は『君』には何もしない…… もしここで君に何かあれば『俺の負け』になってしまうぞ(立った。戦う余力はない、ただ『それ』だけを伝える為に彼は死力を尽くし立ち上がった。尚も、大人が我が子を諭すような、そんな柔らかい声でそう告げる) 」

ネモ「……―――――あんな奴の言うことなんか、知りませんよ。(そう言うと振り向きざまにクロイツへ幼い笑顔を向ける)クロイツさんが出るまでもありません…!あいつは…―――― ボクが仕留めるッ!!(クロイツの制止を優しく振り払うと同時に疾走。紫電で焼け焦げたグラウンドの大地を灰燼の足跡を残しながら駆け抜けて)――― ッ シ ! ! ! (低空跳躍からの袈裟斬りを繰り出す。それは、ハサウェイに繰り出したものよりも早く、強い剣技。その挙動は、遊び半分で戦っているわけではないことを意味していた) 」

エルフリーデ「……(そっとクロイツに肩を貸して支える。それ以上はなにも言わず) 」

伊羏「愚かな——————(雷光剣クシナダを消失させ徒手に切り替える。決してそれは相手を『下に見ている』という行為ではない)【戦術刃形・銀】(足を床に叩きつけると、光が将棋の銀の動きを表すようにして床に刻まれ、斜め後ろの光のマスへ『跳躍<ワープ>』し) 喝ッ (同時に前三マスを駆け抜けるようにして前蹴りを放ちつつ移動、ネモの斬撃を足裏で逸らし……)【 桂馬 】 (斜め前二マスに該当する距離まで雷撃が届く拳を蹴りを浮いたまま全く同時に、ネモの両腕目掛け放つ) 」

ネモ「チィッ…!!(初手をいなされ反撃に回る間もなく拳を眼前にし――――)―――ぢぃ…ッ…!!ぎゃふぅ…ッ!!(もう片方に握られた鞘を突発的に振り払って一撃を防ごうと試みるが、そのまま圧倒される)ズザザザァー…ッ…!!(着地後、音声認識部へ口元を近づける) 『023』、『034』!( ガッキィンッ、ガキィィインッ!! )―― 螂が裂ク型《マンティダーエ》 ――(屈折した刀と鞘を合体し、大鎌に変形させる)つ ぇ あ ぁ ッ ! ! ! (回転を伴う急接近から瞬く間に伊羏との距離を詰め、凶刃による一撃を炸裂させんと振り下ろす) 」

伊羏「(長柄武器への切り替えと回転の遠心力を乗せた剣戟。いいセンスだ努力もしている……本当に本当に、磨けば光る原石ですよ『子供』は)英雄の虚像がなければそれができたはずだ。あの子にも……『伊羏』さんにも。 水鏡へ誘え『アメノサギリ』(『クシナダ』とは異なるデバイスを『抜刀』する。その切っ先から『雫』を床へ雑に払い) ポ  ツ  (一帯の足場が『水面』に変質した)【戦術刃系:”鏡”車】(瞬間、伊羏の体が雷そのものに変質。水を伝うことで先よりも素早く、そして自在に床を駆け)ガガッガガッガガガッガッッ!!!!!!(あえて、回転切りに対し『何重にも往復』して放つ券打で相殺しにかかる) 」

ネモ「このぉ…ッ…――――“火車”ッ!!(燃え盛る刀身と共に回転速度が上昇。相殺に打って出だ伊羏へ真正面から愚直にぶつかりに行くが…)ぐぅ…ッ…!!(水によって炎は鎮火され弱体化。当然勢いは落ち、そのまま押し返されるように吹き飛ばされる) 」

ネモ「 『034』!! ズ ラ ラ ラ ラ ァ … ッ … ! ! (刀身にブツ切りの斬痕が入り、分裂したかと思えば―――)―― 蛇ガ這ウ型《セルペンス》 ―― (よく見ると、刃と刃の結合部には硬質ワイヤーが潜み、刀身は蛇腹剣へと変形して広範囲に伸びていく)―――― 追え、“火蛇”ッ!!!( ズギャギャギャギャァッ!!! )(しなる鞭のように蛇行する蛇腹刃は、牙を剥きだす蛇の如く伊羏へどこまでも追いかけ回していくが、それだけに留まらず。熱を帯びた彼女の声音に点火されたかのように、その長い刀身が燃え始め、炎の鞭となって更なる追撃をしかけていく) 」

伊羏「(一旦攻撃を止め人の姿に戻り武器の変形を注視。水面上でも尚燃猛る蛇に眼を丸くし、既に炎症した左腕をさする)これは無傷では済みませんね——————【戦術刃形水鏡羅針:角】(再び雷光へ変化し、炎の蛇に掠めつつもすれすれを移動。しかしこれを迎撃せず、そしてネモ本人にも攻撃せず、彼女の周りを直角に曲がりながら何度も移動し続ける。徐々に、周回するルートを狭め彼女を取り巻く雷光の軌跡が徐々に迫る。同時に、伊羏を追跡する蛇腹剣が『ネモ自身』を囲み狭まり始めていた) 」

ネモ「ッ―――(不味い…ッ―――!!)―――『030』!!(四面楚歌の状態に陥るのを垣間見、追撃を断念。コードの音声入力と共に蛇腹刃は一瞬で縮んで元の刀へと戻っていく)『019』、『036』!(分離した先端刃を柄頭に装着した刀と、仕込み刀上下を展開した鞘をそれぞれ超手に握りしめる)―― 亀ガ抱ク型《テストード》 ――(両刃を持つ二刀を器用に回転させながら、四方から迫る伊羏へどの方角からでも対処できる全方位に及ぶ鮮やかな乱舞でこれを退けていく) 」

伊羏「(面での攻撃にも対処するか。本当によく訓練されている。虚像に食い潰させるにはあまりに惜しいな……ッ!)いいでしょう。憧れの後を追いなさい ┣¨ ッッ  (雷光への変質を解除。人の形態で真正面からネモと向き合う形で着地し、『トーナ』の姿と重なる『震脚』で床を踏み砕き予備動作に入る) 【戦術刃形:飛車】 (数ではなく速度と火力で押し切る事にしたのか、剣舞の中心へ極太の光線が如き『雷掌』を放つ。クロイツを下したその一撃を。 だがそれは無意識か、ネモの斬撃こそ砕きにかかるが彼女の致命傷から最初から軌道が僅かに逸れてしまっている事に彼女自身気付かなかった) 」

ネモ「ヅゥ゛――――あッ゛…!!?(凄まじい雷撃に鉄壁の構えを呆気なく崩され、その余波に大きく吹き飛ばされる)ド ッ ―― ド ッ ――― ド シ ャ ァ ッ … ! ! (何度も地面へバウンドしながら転がり吹き飛び、ついに倒れ伏す)……っ…うぅ……ッ…!!(それでもなお、獲物を握りしめたままの両手で身を持ち上げように立ち上がっていく)ぜぇー…はぁー……ッ…!(白い喘息と共に双肩が上下に揺れる。本来、型を連続して発動するにはリスクが高く、彼女自身相当無茶をしながらこの戦いに臨んでいることが窺える) 」

メトロ「ネモちゃん…っ……!(ハサウェイとの戦闘から休む間もなく、それなのに無茶な戦い方をする親友の姿に居たたまれなくなり、その手で口元を覆う) 」

伊羏「  シュ ウ   ゥ   ゥ ゥ……  (掌底を放ち前へ突き出された拳には、無数の残痕とそこから上がる煙が確認できた。斬撃の嵐に拳を叩き込む過程で相応にダメージを負ったことが見える。決して軽視できるものではない、それでも眉ひとつ動かさないのは。否、傷の痛みを上回る痛みで苦悶に顔を歪めているのは)子供は宝です、未来です……。強さへの渇望は、英雄という輝きの影はそんな宝をこうして傷つける(目の前で己を強制し、自ら痛みを凌駕する意思を以って立ち上がるネモの姿が原因だった。怒気の籠った、必死に叫び出したいのを堪えた声でそう告げる)クロイツ、これがあなたの守りたかった者達の今ですよ 」

ネモ「うる――――せえぇえ゛ッ!!!(伊羏の声をかき消すような怒号を張り上げる)誰が何を言ったって…ぜぇ…ッ… 子どもだろうが、大人だろうが…はぁ…ッ…!"なりたいものになろうとして"何がいけないのッ…!?ここ《 大乱闘 》に来たってことは…ううん、そもそも今を生きているってことは…誰だってみんな、そういう"夢"があるからでしょッ!!? 」

ネモ「クロイツさんは誰かにそんな"夢"を与えてくれた…だからボクも、"夢"を持つことの意味を知ったんだ…―――― 貴女には、ないの?諦めて、忘れようとして…それでも本当はどこかで…!棄て切れていないんでしょッ…!?( 伊羏の、深淵の如き深い瞳の奥へ問いかけるように叫ぶ) 」

ネモ「……ボクはなるよ… 誰かにはなれない…いや……――――― ボクにしかなれない『ボク』自身を…! 」


フ ワ ァ ァ … ッ … … ―――― ! (ネモの首に、金色(こんじき)の輝き―――「光の花弁」―――が咲き誇る)


メトロ「―――!!あの「花弁」……ひょっとして…!!(ネモの首元に咲いた「花弁」に大きく目を見張る) 」

伊羏「なりたい……もの…………?(それは『なれなかったもの』と鏡合わせとなる言葉だった。夢を語れば現実という対比が存在し、望む未来があればそこへ辿り着けずおわった命がある。それらに覚えがあるこそ、それらは彼女にとって無意味なものだった。だが……)…………。(雷光を纏った拳を下ろす。ただ呆然と立ち尽くした)—————お嬢さん。私には『伊彩』という名前のお姉さんがいました。彼女は『平和に楽しく』生きたかったですよ。 それは、あなたの願いでないというのにね(水鏡に映る、己を誰かの顔と重ね薄く笑んだ) 」

ネモ「―――――(伊羏の語りに耳を傾ける。自身の首が仄かに輝いていることも、ましてや花弁が舞っていることになど気づいていない) 」

伊羏「(私には———————『ない』。 私の願いはあの人の幸せだった、私の願いはとうの昔に消えた。だから『子供に普通に健やかでいて欲しい』というそれは願いではない。なりたいものには『なれなかった』だけだ。この人が支配する文明社会では……実現し得ない)子供が健やかに楽しく生きること。それをただ自然の成り行きに任せ見守ること……。願いなんて高尚なものじゃない、ただの我儘です(クシナダを『抜刀』する。雷鳴が轟き、地上で光を放つ花びらとは対照的に、雷雲が空を黒く染め上げ、恵みの雨は降り注ぐ)お嬢さん。その願いを叶えることであなたは『しあわせ』でいてくれますか? 」

ネモ「(ほの白い輝きを帯び始めていく喉元に右手の指先を触れながら瞳を閉ざす。瞼の裏に憧憬の面影を思い浮かべる度に、散乱する花弁は更に広域へと飛躍していく) シ ュ ボ ッ … ―――― ボ ォ ァ ァ ァ ア ア ッ … ! ! ! (彼女自身に呼応するかのように、赤黒い炎の固有礼装「イグニーズ」は、清白と黄金を帯びた聖なる炎へと昇華する) 」


気が付けば、ネモの全身を纏うのは黄昏色に染まる聖炎。それは刀へと伝染し、黄金色の粒子が迸る刀身を振るう。その輝きは宛ら、不動明王の光背のように。あるいは、死を超越し舞い上がる鳳凰のように。恵みの雨でさえ、その焔をかき消すことはできない。自らに顕現したこの新たなる力に動揺する暇など少女には無く、ただ愚直に、眼前の相手《伊羏》だけを見据えていた―――





ネモ「―――― ボクの未来《 しあわせ 》は、ボクが掴み取る。それだけは、憧れ《 彼ら 》にだって譲れない…ただ一つの"夢"だッ!!!(花弁を散らしながら一直線に伊羏へと駆け抜けていく。その速さは常人の域を超え――あるいは紫電すらも――音速にて自らの剣を掻き鳴らして彼女へ聖なる焔の一撃を叩き込む) 」

伊羏「———————そうですか。(誰の面影もネモには重ならない。そこにはクロイツの若かりし頃の面影も、彼女の『双子の姉』の面影でもない。ただ、ネモという一個人の姿しか見えないことを知り、心底安堵し目を伏せる)—————— ならこれは私の『負け惜しみ』です。くれてやりましょう(アメノサギリで一帯に貼られた水鏡の水、天井を覆い尽くす雨雲、それら一切が高くかざされた刀に収束し、空間を歪曲させる程の雷光を纏う。それを鞘内に納め居合の構えを取り) 」

伊羏「————————【無双刃:龍王】———————(空間が砕けたガラス片のように両断され『ズレる』一閃を真っ向か解き放ち迎え撃つ) 」

ネモ「――――― ピ / キ ―――――(空間ごとネモの身体が斜めにズレ、両断される――――)――――― パ キ ャ ア ア ァ ァ ン ッ ! ! ! (ことはなかった。砕ける空間の裂け目の向こうから全てを投げ打ってでもという勢いで少女が飛び出し、空や地を鏡映す空間の破片と共に伊羏へ詰めると――)―――――!!(力強い眼力を輝かせて「強い」一刀を振り下ろす) 」

メトロ「はわっ、わわわっ……あれは……あれは…っ……――――― 」

伊羏「(もしネモ当人が砕けよう者なら自責の念で自刃していただろう。本命は『ここ』から)————————(ああ、やっぱり) あなたは馴染むな、姉さん<アメノサギリ>(クシナダは砕け、それに代わるようにして還元した青銀色の打刀型のデバイス『アメノサギリ』を振りかざし、互いに一閃を振るい駆け抜ける) 」


ガ ッ ギ ィ ン ッ ――― ギ ャ ァ ア ン ッ ――――― ギ ィ ン ッ ――― ガ ギ ャ ァ ン ッ ―――― ズ ギ ャ ア ア ァ ァ ン ッ ! ! ! (大地から空へ、空から大地へと、鋭い残響が掻き鳴らされていく。もはや彼女たちに空間など不要。意識も夢も、その枠に囚われることなどないと、自由を謳歌して飛翔する渡り鳥の如く、二人は互いの刃を振りかざして飛び交う)


ネモ「 グ ル ン グ ル ン グ ル ン ッ ――――――!!!(錐揉み状に回転を帯びながら迫り、伊羏の目と鼻の先に現れると同時に刀と鞘を握る両腕を広げる。それと共に迸る黄金の礫が、曇天を照らしていく) ッ゛ ッ゛ ッ゛ ! ! ! (今なお強い輝きを帯び続ける二刀を振り下ろし、伊羏とぶつかり合う。叫び声はでない。ただ、魂が叫んでいるから) 」

メトロ「―――――― " 開 花 漸 閃 《 ハ ル ジ オ ン 》 " ……っ……!(神々しい光を放つネモの身に起きた正体を、人知れず呟いた) 」

伊羏「  ガッッッッ   (納刀し水平にした鞘で受け止める。両手だけでなく、峰を乗せた肩を含め全身で。だが猛ることはない、波風立たない穏やかな表情でいた。 疑念を取り払った今ではこれは子と接する遊びとなんら変わらない、彼女の愛する日常と変わらない。『したいことに付き合う』……それだけだ) (—————それをやってしまいましたか。ああ、っまったく……困った子ですね)(薄く、穏やかに微笑み斬撃を受け止めたまま腰を屈め、刃を鞘の上で滑らせると同時に) キュ  オッッ  (居合を、放つ) 」

ネモ「(真っ逆さまに海へ投じたかのように、身を乗り出した宙(そら)にて逆さ立つ少女は居合の態勢を取り)―――― “陽炎”(イドラ) (火柱の如き超高熱の一閃が解き放たれ、伊羏が放った居合と衝突…否、それすらも呑み込まん勢いで彼女へと迫っていく) 」

伊羏「 ———————ふふーん、小生意気なクソガキが。(波風一つ立たない穏やかな笑みが、児戯に望む前の悪童然とした凶悪で心底愉快そうなものへ代わる。)—————負け惜しみと言ったでしょう。一度認めたそれを覆すんだ、『二度』も勝てるとは思わないことです……!!(アメノサギリにクシナダの雷光が宿る。雷撃を纏う滝のような降圧の水圧カッターを伴う斬撃が炎熱と衝突し爆ぜる) 」

ネモ「(高熱に発火した炎は閃光の如く白く満ちていく―――それを体現した双眸は眼球ではなく自らの闘魂(たましい)を燃やし尽くし、ネモ自身を更なる境地へと登らせていく) ボ フ ン ッ ――――(衝突によって巻き起こった白い硝煙から弾丸の如く飛び出すと)―――― “天陽炎”(ハイドラ) (両手に握った刀と鞘、その二刀から目にも留まらぬ居合抜きを放ち、超高熱の二閃が混じり合って十から×へと姿形を変えながら、隕石の勢いで下方にいる伊羏へと襲い掛かる) 」

メトロ「……すごい…っ…あれが、ネモちゃんに隠された"開花漸閃"…!でも…っ…―――(ネモちゃん自身はきっと気づいていない…?このままだと、相当な負荷で体が文字通り「自爆」しちゃう…っ…!)(それでも、自分から抑止の声を上げることはできない。そんなことすら介入の余地はなく、驚天動地の激戦を繰り広げる両者を遮ることなど不可能だと理解していたから) 」

伊羏「   キ ン    ッ  … (ただ納刀した刀に手を添えるだけに見えるような動作。その実『居合』。直線上の斬光が無数に折り重なる斬撃の結界が前方に貼られるが) ジュオ  ッ (捌き切れなかった炎が肩を掠め、口角が釣り上がる)よくできました、いい子ですね 」

ネモ「…ッ゛…――――!(花弁を散らしてからようやく、その身に僅かながら異変が生じる。重複する視界、反響する鋼の音、痙攣する肢体…だが、それでも――――)―――憧憬の熱に思い「焦がれ」ていたこの胸は…今もまだ、ボクが「ボク」であることを教えてくれている。この気持ちは…想いは…誰のものでもない。そうだ…これが、ボクだけの―――――――(自らの胸元を抑えつけるようにかざすと、阻むものの煩悩が焼き払われていく) 」

ネモ「―――― ボ ク だ け の 強 さ だ ッ ! ! ! ――――(潰えようとしている聖炎が声を上げているかのように昂る。天高く突き上げた刀身から迸る光柱が曇天を貫き、眼下の伊羏を見据える) 」

伊羏「(ハルジオン、その代償を知らないわけではない。それを喜べるべき者でないことも、彼女が最も忌避する結果であることもわかっている。だがその上で、退くわけにはいかない。何故なら)—————ダメですよ、さっき約束させましたよね。 『夢を叶えた先でも幸せに生きる』と————— (退くことは彼女の願いに反するからだ。故の無理強いだ。代償前提の力を行使する者に、ぞれをふみ倒せ、その上で戦えという無理を強いながらも水・雷、二つの魔力を有した刀を納刀し……)だから————— 」

伊羏「——————この先も、その強さを抱いて『楽しく』生きて行きなさい。    【無双刃・琉仙竜王】  (雷光を纏い、複雑怪奇に何度も直角に曲がりながら空間を両断しつつ駆け上がり、光柱の黎明を地に刻む閃光を、上空のネモへ放った) 」

ネモ「(いつか届いてみせる…憧れの、その先へ――――)――――――   ッ゛  ぁ゛  ぁ゛  ぁ゛  あ゛  あ゛  あ゛  あ゛  あ゛  !  !  !  ( 伐 刀 絶 技 ――――――) 」



――――――――― “ 花 一 華 ” ―――――――――



雷鳴とともに大きく弾ける閃光。
その光が開けると、その焼き焦がれた大地に咲き誇った「聖なる大輪の花」―――
蕾が開くと共に花粉のような蛍火を撒き散らし、暗がりの空を焼き焦がしていく。


開け行く空…その先に広がるのは誰もが夢見ていた憧憬―――


―――― ただ一つの "黎明"(レイメイ) だった











ネモ「―――――(大輪の花を咲かせた少女はその花弁を最後の一片まで散らし、ふわりと浮遊するように倒れた体はゆっくりと地上へ沈下し、音もなく地の上にて仰向けに倒れた) 」

ネモ「…… …… …… 」

ネモ「―――――――……っ……?(穏やかな表情――それこそ死に化粧のような――で朝焼けの地に横たわっていたが、その眩しい光景に目が覚める) 」

メトロ「わっ、わわっ……わぁぁぁ~~~~~っ…!!!(はちわれみたいに泣きじゃくった顔で、再び息を吹き返したネモに感涙する)ううっ…ネモちゃんが…一時はどうなるかと思ったけど…よかった…ほんとうに、よかったぁぁ~~…っ!!!(´;ω;`)(開花漸閃の後遺症もなく起き上がった親友の姿に涙が止まらない) 」

AS「(終始、その戦いを校舎の屋上から鳥瞰していたものがいた―――)―――それでいい。お前はただ、お前のままでいろ。何者でもない、お前自身であれ。(弟子の晴れ舞台をその目に収めると、背後に開かれた灰色の壁の中へ身を投じて別の戦場へと向かった)」

ハサウェイ・ノア「(上空を駆け抜けるギャプランの機内の中、空を仰いで)…………憧憬に、夢……なり損ないか 」

偽マフティー「ハサウェイ?どうした?(と、操縦席から振り向いて) 」

ハサウェイ・ノア「……いや。少し僕に刺さっただけさ。僕にね……(と、視線を戻して)……次、行こうか 」



ヒロ「…………ハッ!(意識を取り戻す)く、くる!ルビィが………!(うなされたように叫ぶ) 」

阿万音鈴羽「うわっ、びっくりしたぁ! ……きみ、大丈夫?すごい汗……なにか、ものすごく悪い夢でも見てたみたいだったけど。(ヒロの傍らにいた) 」

ルビ太郎「I have a chocolate(チョコレート) I have a banana(バナナ) … Yeah Yeah Oh(エイ エイ オー)!  」

ルビ太郎→がんばるびぃ「がんばるびぃするよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお(ジャンジャカwwwwwwジャンジャカwwwwwwシンバルーデーwwwwwwwwwwww)(シンバルを掻き鳴らしながらフェードアウトしていく) 」

ヒロ「…………あ、君か…(鈴羽に気づき)ちょっと変な夢を見てたような気がして…(汗を拭う)もしかして、ずっとここに…? 」

ヒロ「う、うわぁぁ!(がんばるびぃに気づき) 」

阿万音鈴羽「ん?…まあね。気を失って無抵抗な状態で、いつ襲われるかわからないから、ほうってはおけなかったんだ。 」

ヒロ「………すまないな。どうやら、君に助けられたようだ…(額に手を添え)その辺ははっきり覚えてないんだ。何か…何だろう。表現が…(コットンキャンディワールドを思い出すがカオスすぎて混乱する) 」

阿万音鈴羽「……? まあ、よくわからないけど……憶えていないってことは、きっと、思い出さないほうがいいから思い出せないんじゃないかな。そういう時は、新しい記憶で塗り替えるのが一番! 」

ヒロ「そ、そうだよな…新しい記憶か…(額を冷えピタで冷やす)………よし!気力が戻ってきた気がするぞ…! 」

阿万音鈴羽「ほんと?やったねヒロ!これならきみはもう、心配いらないね。…さあヒロ、この先もまた、新たな戦場がきみを待っている! 」

ヒロ「…ああ!俺はこれからも戦い続けるぞ!(鈴羽の言葉に呼応するように) 」



― 法隆寺 ―




ユキ「ギッ――ガッ―――ギィンッ―――ザァンッ――――!!!(ただ我武者羅に、縦横無尽に、標的一体のみを全力で狩り取らんと刃を振り回す。だが、その刃は相手に届かず、手応えのない虚空ばかりを裂くだけに留まり、少女の表情にも焦燥という陰りが次第に強く浮き彫りになっていく) 」

豊聡耳神子「――――(笏を口元に当てたまま、依然済ました表情でその苛烈な剣劇の間隙を縫い続ける)―――聞こえてきますよ。刃を振り下ろす度に、この澄ました顔を歪ませてやりたいという嫌忌の欲が。私の首を斬り落としたいという殺意の欲が。もはやこちらから耳を傾けるまでもなく、ひしひしと。 」

ユキ「うるさいッ…!今その通りにしてやるから黙っててよ!! ズ ザ ザ ァ ッ ! (強い足音と共に引きずさり、居合の態勢に入る)――― 雪 華 晶 閃ッッ ! ! (今度は先手を取られる前に剣技を繰り出し、凍てつく強烈な斬撃波を解き放つ) 」

豊聡耳神子「分からないものですかねぇ…君の考えは手に取るように判ると―――――(迫る斬撃波を手繰ったマントの青い生地で文字通り「引き寄せる」と…)―――言ったでしょうに!( バ シ ュ ゥ ゥ ウ ウ ウ ウ ン ッ ! ! ! )(裏面の赤い生地からその斬撃波を反射するように解き放つ) 」

ユキ「 ッ゛ ゥ゛ … ! ! ! (反射された自らの斬撃波を真正面から受け止めにかかる)ッ゛……ッッ…――――― ッ ハ ! ! (己が斬撃さえも斬り伏し、事なきを得る)はぁ…はぁ…ッ……!(どれくらい斬り攻めていたのだろうか、そしてどれほど同じ目に遭ってきたのだろうか。すでに疲労困憊の兆しがすぐそこまで迫っているかのように、荒い息が止まらない) 」

豊聡耳神子「己が剣技さえも切り崩しますか…お見事。己を越えることなど、安易なものに見えて実は困難なものなのです。それは称賛に値しましょう…しかし――― それでも君は、私を越えられない。自らの計り知れない欲望…人はその足枷に囚われているが故に人生(ひとのみち)を覚束ない足取りで進む。そしてその道半ばにて絶えるもの…嗚呼、無常也。(嘆かわしいと悲哀を含んだ眼差しを閉ざして首を振る) 」

ユキ「はーっ…はーっ……―――― たとえ枷があったとしても…関係ない!だって私は、"前へ進むことしか考えていない"のだからッ!!(バッと飛び出し、再び斬りかかる)私の人生には…邪魔な敵(ヤツ)が多すぎる…!みんな、私の夢を狩り取っていこうとする…!後ろめたくなるような暗い理由で、自分自身を正当化した偽善な刃を振りかざして!先へ進ませようとはしないッ…!(悉くいなされる剣劇…それでも、刀を振るのを止めない) 」

ユキ「だけど私はめげないし、諦めない…ッ…!青臭い夢だと後ろ指差さされても、そんなくだらない奴らの為に振り返っている暇なんてない!先回りをして道を阻む者あらば斬り伏せる!その先に、私にしか辿り着けない夢がある限りッ!!( ズ ッ ――― バ ァ ァ ア ン ッ ! ! ! )(大地を穿たん盛大な斬撃の濁流を巻き起こし、神子を吹き飛ばそうとする) 」

豊聡耳神子「………(ユキが語る心意を、神子は理解していた。言わずもがな、自らの能力で彼女自身の人生を、その夢(よく)を通じて既に視ていたのだから―――)(次々と繰り出される剣技を潜り抜けるように避け、最後に放たれた斬撃の濁流に吹き飛ばされる…ように見せかけ、実際は意図的に跳び上がって距離を保つように後方へと降り立った) 」

ユキ「はぁ…はぁ………その顔…どうせ知っているんでしょ…っ…?私が語る言葉も、夢も…!貴女にはすべてお見通しだもんね…っ…!…でも語らせない。"私の夢は、私だけが語るものだから"―――――!(その時、自らが発したその言葉にハッと何かを悟る)………(そして、「そういうことか」と目を細めながら小さく頷き―――)――――(意を決した眦を浮かべた) 」

豊聡耳神子「……!(目の色が…変わった……?)(対峙するユキの動きが突如止まったかと思えば、何かを悟ったかのような表情を浮かべる彼女を訝しむように見つめ返す) 」

ユキ「………―――――― ダ ッ ! ! (瞳を緩やかに閉ざし―――疾走。) ス ァ ン ッ ――― ザ キ ィ ィ ィ イ ン ッ ! ! (そして、開眼することなくそのまま神子の眼前まで迫り、その気配だけを頼りに、なんて事のない、だが強かな袈裟斬りを繰り出す) 」

豊聡耳神子「……(その程度の動き――――)(ユキの心を読破し、次の回避に行動―――)――――!?(―――"できなかった"。咄嗟的に距離を取ってみせるが、彼女が振り下ろした刃は胸元の衣服を掠め、その部位を抑えつけながら後退する)………??!(今…何が…っ……?)(まるで時が停止した感覚にでも陥ったかのような不可思議な感情に、初めて眉を潜めた) 」

ユキ「 タ ンッ ――― ザ ン ッ、 ザ ン ッ、 ザ ァ ン ッ ! ! ! (追い詰めていくように飛び出すと、今度は参画を描くように三閃の軌跡を描きながら刀を振り下ろしていく) 」

豊聡耳神子「…ッ……!?(ユキの欲を読み取ろうとする―――"できない"。慌てて距離を取りつつ、初手の一振りを辛うじて避ける) ギ ン ッ ――― ズ バ ァ ッ ! ! (二振りを笏で受け止めるが、最後の三振りにマントごと右の二の腕を裂かれ、鮮血が噴き出す)――――!(どういうことだ…この娘の「欲」が――――聴こえない…ッ…!?)(装着されたイヤーマフに手をかけチューニングを行おうと試みるが、それでもユキの奥底からひしひしと聞こえていた、あの強い「欲」は全く聴こえない) 」

ユキ「 ブ シ ャ ァ ァ ―――― あっは…!♪ (神子が噴き出した鮮血の音に、眉毛がぴくりと微動し雪姫の眼がようやく開かれる。その冷たくも麗しい双眸に、見慣れた赤を捉えると、少女は口元を歪めて嬌声を上げる) 」

豊聡耳神子「ッ――――(何故だ…何故… 先程まで、雷鳴の如き勢いで轟いていた彼女の「欲」が…急に聴こえなくなって――――)――――!(刹那、先程のユキの発言がフラッシュバックする) 」


――― "私の夢は、私だけが語るものだから" ―――


豊聡耳神子「―――…… …… ………ッ……ッ……!…ッ…ッ…ッ……!くッ……あっはははは…!!(なるほど、そういうことか!と仙人は高らかに笑う。全ての異変に気付いたのだ。)――――(この者…私が「欲」を聴き取ることを理解し、悟られまいと自らの「欲」を閉じ込めたか…!いや…閉じ込めたというより…他者からの理解を求めず、己が夢を自らの手で意地でも叶えようとする「我欲」の境地へと昇華したというべきか!) 」

豊聡耳神子「……(なるほど…いくら同じ「欲」とはいえ、それほどの崇高なものは私でさえ読み取ることは不可能…ということか… まったく、人間の「欲」というものは計り知れないほど深く、強いものですね…。とりわけ、この舞台《大乱闘》においては…だからこそ、私はこの地に誘われたのでしょう。人の「欲」がどれほどのものなのか…それを叶えた先に仙人に迫る境地へと至るのか…その真理を確かめんと…―――)(クククッと込み上げてくる笑みを抑えきれず、流血する二の腕を強く掴む) 」




豊聡耳神子「いいだろう… ――――― 戯 れ は 終 わ り じ ゃ ! ! ( ブ ワ ァ ア ッ ! )(切り裂かれたマントを振り払うように投げ捨て…)――― ジ ャ キ ィ ィ イ イ ン ッ ! (腰元に携えた鞘から黄金色の七星剣を引き抜いた。それは、よほどのことがない限り抜かれることのない仙人の一振りにして、世を太平へと導く聖なる証)――― 我が名は「豊聡耳神子」!和を以て貴しと為し、忤ふること無きを宗とせよ!!(究極の聖剣を天高く掲げ、迸る後光に大地が震撼する) 」

ユキ「 ニ ィ ―――(ついに真価を発揮する仙人を前に、俗世の人々は恐れ戦き腰を抜かすだろう。だが、自身は違う。たとえ相手が神であろうと悪魔であろうと、立ち塞がる者、これみな須らく斬り伏す。果て亡き夢、最強たる剣豪へと至る路の為に―――)……だからこそ、剣戟は面白いのよ…! さあ…――――― バ チ バ チ し ま し ょ ? (音さえも裂くような神速歩法から神子へと瞬時に歩み迫るように距離を詰めていく) 」

豊聡耳神子「 ブ ワ ァ ッ ―――― は ぁ ッ ! (――“名誉「十二階の色彩」” / “光符「救世観音の光後光」”――)(上空へと飛翔し、十色からなる無数の弾幕の雨を降り注がせつつ、更なる追撃として四色の大光弾が推し迫る)」

ユキ「( 霜晶ノ夢『序』――『破』 )―――― 今ここに、神仏を斬り落とすッ!!(全身から、大地より吸収した蒼白の粒子「マナ」が強い光を帯びて輝きだす。それは蝶の羽を模した後光となり、地を蹴り上げて今まさに跳び上がった自身を更に空高く舞い上がらせる) ザ キ ィ ン ッ ――― ザ キ ィ ン ッ ――― ザ キ ィ ィ イ ン ッ ! ! (鋭い軌道で歪曲しながら飛行しつつ弾幕の応酬を斬り伏せていく)―――“白雪蝶羽”ッ!(背に輝く光羽が羽搏くと、銀色の鱗粉を模した光の礫が大光弾と衝突し合い、相殺する) 」

豊聡耳神子「君の「欲」は大層素晴らしかった!願わくばもっと聴かせてほしい!その我欲の音色を!奏でたまえよ!(――“眼光「十七条のレーザー」”――) ―――― バ シ ュ ゥ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ン ッ ! ! ! (下方より迫るユキへ笏を突き出しと、自身を核に17方向にも及ぶ巨大な閃光が放射される) 」

ユキ「 つ ぁ ――― ッ ! ! ! ( チ リ チ リ リ ッ …――― ジ キ ィ ッ ! ! )(閃光を眼前すれすれまで引き付け、鮮やかな軌道を描きながら虚空を踏み台に弧を描くように跳び越える。その間際に刀身表面が閃光と擦れ合って火花を散らし、閃光そのものを利用して不安定な空中を滑走。その斜線状にいる神子へと迫り―――)―― ぞ ら ぁ ッ ! ! (身を翻し、曝け出された脚部をを豪快に振るって神子へ回し蹴りを見舞う) 」

豊聡耳神子「 ヅッ゛!!? (咄嗟に掲げた左腕で蹴りを受け止める。骨の髄までズキズキと痛みが走る中、太子の顔は一瞬歪むも―――)――― ニ ィ ッ (笑う。そして、受け止めていたユキの脚をそのまま振り払いながら一回転し、七星剣による六度の薙ぎ払いを繰り出しながら詰めていく) 」

ユキ「ギィンッ、ガァンッ、ギャギィンッ、キィンッ、ギャンッ、ギキィンッ ! ! ! !(繰り出される六閃を真っ向から弾き返すように刀を豪快に振り回す。振り抜かれた冷たい余波が雪色の長髪を揺らめかせ、結晶の光を散らしていく)―――落ちろッ!!(すべての斬撃をいなすと同時に身を捩って宙吊りとなり、そのままサマーソルトキックによる強烈な蹴りを繰り出して神子を地へと叩き落とす) 」

豊聡耳神子「 ゴ ッ ―――― ズ シ ャ ア ア ア ァ ァ ア ア ン ッ ! ! ! (剣士の強い蹴りに流星の如く地へと叩きつけられる。だが…)―――― ブ ワ ァ ッ ! ! (太古の仙人はその土煙を盛大に吹き飛ばし、傷を負いながらも威風堂々たる佇まいで上空のユキを見据える) バ ッ ――― ! (――“仙符「日出ずる処の道士」”――)(彼女へ笏を突きつけると、旋回する黄金神霊弾を全周放射。それは宛ら太陽のような輝きと熱を帯び、一斉にユキへと迫っていく) 」

ユキ「( 霜晶ノ夢―――【糾】 ) バ リ ィ ン ッ ――― ! ! (巨大に膨れ上がった蝶翼が砕け散って光の鱗片となり、ユキの体や垂氷丸へと吸収されていく) ォ ォ ォ ォ … ッ … ! (紫紺の瞳に蒼の輝きが宿り、刀を正眼に構えて、地上へ吸い寄せられるように落下。その最中に横切る弾幕。こちらへ迫るものは全て斬り落とす。例えそれが太陽のような熱さを帯びていようとも、「人斬りの氷女(ひめ)」の前ではすべて凍てつき、斬り伏される) 」

豊聡耳神子「…君を通じて、君ではないもう一人の剣士の姿を視ました。彼女は強さを求めて、そのために無我の境地に至った。だが、君は違う!自らの欲望に忠実であるからこそ!その「欲」を受け止め、より洗礼された「我欲」へと至った!それは煩悩などに非ず、直向きに己が「欲」と向き合った姿勢!!私は君の行く先を見届け、そして倒されることを望もう!私が伝説となるためにッ!!(上空のユキへ笏を突きつける) 」


―――― ┣¨  ォ  ゥ  ッ  !  !  !  !  !  (神子の意思に呼び起されるかのように、石畳の地面が瞬く間にせり上がり、地中から巨大な五重塔が幾重にも跳び出す。それは剣山の如く、地へと落ちていくユキへと襲い掛かっていく)


ユキ「 グ ル ン グ ル ン グ ル ン ッ ―――― ズ ギ ャ ギ ャ ギ ャ ギ ャ ア ァ ッ ! ! ! (自身を軸に素早く螺旋を描き、最初に飛び出してきた塔を光刃で豪快に抉り削りながら滑るように落下。第二波は身を屈めて受け流し、第三波は足場の塔を蹴って飛び抜ける) 」

ユキ「 ズ ゴ ォ オ ン ッ ―――― ヒ ュ バ バ バ バ ッ ――――― ザ ギ イ ィ ィ ィ イ イ イ ン ッ ! ! ! (だが以降の塔に次々と左右から押し潰され、その姿が消える―――と思いきや、鋭い軌跡がそこに描かれ、目にも留まらぬ速さで塔は切り崩され、そこから瓦解の音と共に姿を現わす) 」

豊聡耳神子「―――“輝く者の慈雨”ッ!!!(周囲に展開した無数の光剣を携え、ついに地へと降り立ったユキへと斬りかかっていく。七星剣を一度振る度に、周囲の光剣が残像剣の如く彼女へ怒涛のオールレンジ攻撃をしかけていく) 」

ユキ「―――“氷翼刃・氷刃招来”ッ!!(神子がそうしたように、自身も周囲に無数の光蝶を呼び寄せてそのまま神子本人へ刀を振り下ろし、鋼の残響を奏でる。自身を突き刺し、切り裂こうとする神子の光剣はすべて光蝶が盾となるように阻害し、被弾した光蝶から刃が突出して光剣を道連れにせんと相殺していく)―― ぁ ぐ ッ … ! ( ズ ッ キ ン ッ … ! )(剣戟の最中、鋭い頭痛に顔をしかめ、微かに視界が霞む。霜晶ノ夢の発動に伴う副作用が迫っていることを自覚し、もはや一刻の猶予はないと腹をくくるように歯を食いしばる) 」

豊聡耳神子「むッ―――!?(微かだが、彼女の「欲」が綻びを見せている…?)(ユキの限界を悟ると不敵な笑みを浮かべると勢いよく地を蹴り、鎮座する五重塔…否、神々しい光を纏う神廟を背後に浮遊する)…神霊…それは人の欲から生まれる小神霊。私の周りには、自らの「欲」を叶えてもらおうとする神霊が常に集まってくる。いつの時代も、毎日毎日、十の欲を同時に聴かされているが故に。星降る神霊廟に、私は全ての「欲」を受け入れよう!さあ――――― 君が最後だッ!!!(笏を突きつけ、ユキを待ち構える) 」

ユキ「はぁ…はぁ……んくっ ――――(ヒイラギの名にいつまでも振り回されていた。けれど、今だけは…今だけは、他の誰でもない…自分自身として、「柊木雪」として、この剣を振るう――――)(それでも、徐々に口の端が吊り上がっていく少女。体表に刻まれた呪印より淡い蒼白の輝きを帯び始め、それは次第に強くなっていく。白光する刀を一度納刀し、居合の態勢へ。冷気の奔流が周囲で荒ぶる中…腰を、意識を、深くまで落とし込み、無我とは乖離した我欲の頂へと沈む)―――(このままでは少女は自らの力に呑まれて息絶えるだろう。だが、その目に死期はない) 」

豊聡耳神子「――― 君を天(あめ)!臣(おみ)を地(つち)とする!(神霊が巡り廻る星の如く輝きながら天球儀のように流転し、空が大いなる光に覆われていく) 天は覆い、地は載(いただ)く 四時は順行し、万気は通ずることを得(う)るッ!!!( ――“ラストワード「詔を承けては必ず慎め」”―― )(空へ高く突き出した笏に、天(そら)から培った雷(いかずち)が雷鳴と共に纏われる。森羅万象を司る神仏の聖なる神雷が、今、一人の少女へと繰り出さた) 」


どうせ力に溺れて死ぬくらいなら――――


ユキ「(波一つ立たぬ静謐な瞳を閉ざし、すべてをこの一振りに委ねる。白刃の柄に手を触れた瞬間――) バ ッ ! (人の身では辿り得ない境地へと飛び込むと、その背に胡蝶の光羽の幻影が覆われていく。少女は翔ぶ。剣舞に終幕を齎すために。己が夢を掴み取るために。そして今、閉じ込めていた欲望《 やいば 》を解き放つ――――) 」


―――――――― 「夢」に溺れて生きたい



ユキ「――――――― “〖 氷 翼 刃 〗  雪 華 晶 閃  【 胡 蝶 之 夢 】” ――――――― 」


豊聡耳神子「  ッ゛ ―――――――――――  !  !  ?   」


弾ける蒼白の閃光に、光を超える稲妻は神霊廟と共に断裂され、霧散する。
それは古来の諺にある「胡蝶の夢」のように、夢の終わりを、そして始まりを体現するかのように…
幻想神域を震撼させた演舞は無音の拍手喝采にて幕を閉じるのだった―――


ユキ「―――――――………(もはや見る影もなくなった盤上の中心地にて大の字に倒れ込んでいる。浅い呼吸と共に吐き出される白い気に交じり、蒼白の光が空へと消えていく) 」

ユキ「………っ…♪(張り詰めていた表情は崩れ、変わりに現れた表情は――『笑み』。生死をかけた京楽にこそ、彼女が求めていた愉悦がある。自身の髪色と同じ、あの蒼白の空を仰ぎ見ながら、少女は腕を高らかに掲げるのだった―――)」










豊聡耳神子「――――……(一方、その激しい衝突の末に未知の遠方にまで吹き飛ばされ、同じように倒れ込んでいた仙人もその空を仰ぎ見ていた) 」

物部布都&蘇我屠自古『我々皆、見事にやられましたなぁ… / おいなに悠長なことほざいてんだ。太子様を起こすからお前も手伝えバ解仙!………太子様…?(倒れ込んでいる神子のもとへ、彼女と同じくして満身創痍な道士の二人組が歩み寄ってくる)』

豊聡耳神子「………いや… 酔狂の夢を垣間見ただけだよ、私は。(よっこらせと上半身を起こし、項垂れかけた首を再び空へと向ける) 人の世は、酔生夢死に潰えることが多い。されど、夢を夢のままで終わらせない強い「欲」があればこそ、人は…―――― 人であれるのですよ。(この舞台で過ごしたあの夢のような日々を胸に落とし込み、仙人は満足げにフッと鼻を鳴らすのだった―――)」



― 終点 ―


マスターハンド「………(周囲に張り巡らされた幾つものウインドウ。そこには、数多の歴戦者たちが各々に戦っている光景が映し出されていた。それらの熱き闘いの光景を目の当たりにした本大会の主催者は、怪しげにその指先を蠢かせる)」

マスターハンド「…熱狂は大詰め。さて、いよいよか――――(ふと、ある画面を見つめる。そこに映し出されているものは、反転された世界。他の世界にはないその異様な光景を映した画面を指さすと、すべてのウインドウが一斉に消失した)」

マスターハンド「――――― これより、すべての世界を繋げるとしよう ―――――」






















――――― 第2章 : 熱戦・烈戦・超激戦 ―――――














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最終更新:2022年12月31日 22:02