――― Ø:Log 内部・ルームⅤ ―――
ヴォイド「ザ、リリ――(重量感のある剣を引っ提げてエリアへと踏み込む)ここか…あまり良い気がしないな。(周辺を見渡しながら、破壊対象のコアを遠目に見定める) 」
ベール「みんなで仲良くピクニックてかー。ところでせんせー、ハンバーガーはおやつに入りますかー?(
マックリアの名物「ゲロニカMAX」を片手に貪りながらもっしゃもっしゃ咀嚼音を掻き鳴らしている) 」
コアの方面から、啜り泣くような声が聞こえてくる……。
暴食の虻「あ、ああ……ぁ……ご ごめん……ごめん……! あれは、し、仕方がなかったんだよ……!だって、お腹がすいて、お腹がすいて……食べるしか…なか…ッ… あたし、またなんてことを言って………ゆ、許して……ごめんっ……! 」
色慾の蠍「ごめんなさい……ああ、ジア……! 私は諦めるべきだったの……あの想いは内に秘めておくべきだった……あなたのせいでは……ないのよ………。……あなたを止められなくてごめんなさい、ジア…… 」
それは異様な光景だった。
怠惰の鎧熊「すまぬ……ワシは、お前の声に耳を傾けなんだ………もっとお前と、向き合うべきだったのだ………ただひとりの娘だったお前から逃げ、遠ざけた結果が………ハ……もはやこんな後悔に、意味など………あぁ……すまぬ、すまぬ…… 」
左翔太郎「探偵として依頼を受けてきて見りゃあ…なんて辛気臭えとこに辿り着いたもんだ… おい、フィリップ。さっさと片付けて帰るぞ―――――あん…?(そんな中、コアの前で懺悔する者たちの背を訝しむように見つめる) 」
強欲の烈狐「許して……ごめんなさい……ぜ、全部ボクのものだったはずなんだ……それがボクにとっては当たり前で……もちろん、それが本当は間違いだったってわかってる!…だけど、
ケビンくん…キミだけがどうしても手に入らなかった……!だ、だから…ボクは、あんな……っ…ぁ……違うの、言い訳がしたいんじゃない……謝ら、なきゃ……謝らなきゃ……ごめんなさい……! 」
壁面に埋め込まれた紫色に輝くコアに向かって跪き、許しを請い懺悔する七人の姿。
フィリップ「……彼らは…(相棒の所翔太郎同様、その異様な光景に目を奪われる)……興味深いな…検索を開始しよう。(自身が持つ全知全能の力「地球(ほし)の本棚」を起動し、ある事柄を検索し始める) 」
嫉妬の刹蛇「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……っ!ほんの…出来心だったの……アヤちゃんは何も悪くなかった……羨ましいなって、思って……ほんの悪ふざけのつもりで!なのにっ……あんな…あんなことになるだなんて……っ…! い、イヤ…ぁ……ごめんなさい……そんな怖い顔で…私を見ないで……っ…ああああぁぁぁ……っ!! 」
憤怒の黒竜「………すまねえ。……俺は、間違っていたか。………間違っていた、だろうな。だけどあの時……俺は何と引き換えてでもお前を守りたかったんだ……もし、今あの時間に戻れたとしても……俺は、きっと同じことをする………すまねえ、ニーナ…… 」
正義の霊長「……何度世界を跳んだって、何度抗ったって……君だけが救えないんだ。君だけが手からすり抜けていく。笑っちゃうよ……君が一番大事だなんて言っておきながら、世界と天秤にかけられたら……俺は………だから、だからね……浅花ちゃん。最後は………ぜんぶ一緒にしてやった………ッ!(地についた手のひらを強く握りしめ、わなわなと拳を震わせる)君が望まないことだって分かってる……だけどもう、こうするしか思いつかなかったんだ………ぁ、あぁぁ…ッ! 」
カツン、カツンと靴音が鳴り響く。音の主は苛立った様子で跪いている七人と壁面のコアとの間に入り、大きく息を吸った。
傲慢の鷲獅子「―――なァにが許ちてくだちゃ~い♡だッてンだ、許されるワケねェだろバァァァァァァカ!! チッ…さっさと立てやこの大罪人共が……テメェらの望みのために幾つ罪なき人間を殺してきたか覚えてねェのかァ~~? 一体誰のせいで……ってあ、俺様か!(いっけね!の顔でコツンと額を叩く)ま、俺様はチャンスを与えただけで勝手に進みだしたのはオメェらだけどな―――オラいいから立てっつッてんだろォが!!(跪いている
正義の霊長の顎を蹴り上げる) 」
正義の霊長「――――があッ……!!(血を吐き散らし、慣性に従って仰向けに倒れる)か、はッ……ぁ゛……… 」
ヴォイド「(あり得ただろう可能性を希うように、或いはそれに縋りつくように、それぞれの罪を吐露する人影を目に眉毛が微動する)……罪の意識、か…(まるで他人事でないような、神妙な顔つきでただ静観する) 」
傲慢の鷲獅子「テメェらにはまだやってもらうことが残ってンだよォ~……ンな意味のない懺悔なんてやめにして、罪人らしく気持ちイイことしまくろうぜェ?もっとブチアガれるヤツをよォォ……な゛ァ゛…!? グシャ…ッ!(
正義の霊長の顔面を踏み付ける)……ア゛ァ?(まるでたった今、
ヴォイドや翔太郎たちに気がついたような素振りを見せる) 」
傲慢の鷲獅子「――――あ、皆さんすみませぇ~~~ん!こ~んな辛気臭いトコお見せしちゃって!ホラこの人達ヤバくないですか?このゼローグのコアに向かって懺悔、懺悔懺悔!みんなして一体何が見えてるんですぅ?意味不明すぎて吐き気がしますよォまったく。まぁ勘弁してやってくださいね、こいつらみ~んな揃って精神異常者なんで(ヘラヘラと薄い作り笑いを浮かべながら、踏み付けにしている足を左右に躙りながら) 」
ベール「……なに?こっちはこっちで「ごめんな祭(さい)」って?あたしゃそーゆーのは勘弁だよ。………もう、うんざりするほど味わってきたから…(罪の意識に囚われた彼らの背に、いつかの自分を重ねてそう呟いた) 」
アルヴィス「——————(ゼローグ攻略組一行の最後尾に立ち尽くし言葉を飲み込む。開かれた懺悔室のような有様に、自分の姿がない事が不気味に思えるから。そして告発を聞届ける神父である筈の男が————)ギリッッ…………(腹の底から忌避する対象と、魂の色が告示していたからだ) 」
ヴォイド「……良くも悪くも他人事だ。介入する余地も、言いたいことも、ない。……だが――――(踏みにじられた
正義の霊長に「知人」の顔が重なると一瞬、そのやるせなさそうな瞳にハイライトが灯る)――― 俺はその罪を否定しねェ。そしてそれは、誰にも否定できるものでもねェ。(遠回しに「その足を退けろ」と傲慢の鷲獅子に鋭い眼光を飛ばす) 」
フィリップ「――――……検索が完了した。彼らは、『八大罪』。かつて、大事なものを失った悲しみからその道を踏み外し、人ならざる者へと変貌を遂げてしまった者たちの集まりだ。彼らは各々に該当する「罪」を担い、それを拡散するように罪もなき人々に同じ罪をかぶせようと住人に多大なる被害を齎した。だが、一番の被害者は住民たちではなく…――――― 」
クラウド「……罪って、許されるのか?(罪。その言葉に誘われてか、贖罪に囚われていた一人の『兵士』が現れる) 」
傲慢の鷲獅子「ンン~~?良ぃ~い匂いがしますねぇ……その憎悪?軽蔑ゥ?……ああ、素敵だァ…。もしかすると『素質』をお持ちなのでは?(にんまりと蛇のように嗤い、アルヴィスを差して言う) 私が否定(ダメ)といえばそれは否定(ダメ)なのですよぉ、それにその眼……気に入りませんねェ、ああ気に入らない!睨んで脅すような真似をしてェ、私は屈しませんからね!(
ヴォイドの意図を察してか、その指図に反抗するように決して足を退かす素振りは見せない) 」
傲慢の鷲獅子「あらあら、よく調べていらっしゃいますね~。そう、我々は『八大罪』。あなた方をギッタンギッタンのメッタンメッタンにしにきた―――のですがぁ、皆様このような有様で。私どうしようかひッじょ~~に困ってます(肩を竦めながらフィリップの言葉に反応し)答えは『いいえ、許されません!』です!ぜひ覚えて帰ってくださいねぇ(クラウドに明るく話かけながら) 」
ヴォイド「八つの大罪…なるほどな。実に「傲慢」めいたことを吐くもんだな。(以前表情は落ち着きながらも、その眼光の輝くが薄れゆくことはない)……退かないなら、無理にでも退かしてやる。どの道、用があるのはお前らの後ろのアレだからな。(頭上のコアを見通す) 」
クラウド「だろうな…分かっているさ。誤魔化すつもりも…もう無い(まるで再確認したように目を瞑ると、合体剣を構え、目の前の相手を見据える) 」
アルヴィス「(素質がある。悪意に満ちた挑発ながらも的確な指摘だと自覚し、拳の震えが止まる。願いとは、至らなさ故の咎に対する『許し』もまたそれに類するのだと、目覚めたまま眼球を抉られる程に、塩酸の溜池で生皮を剥がれるのと同じぐらいの痛みを以って思い知らされているから。故に—————)—————だから『ここ』へ来た。(袖内に忍ばせたバイオネットを逆手持ちに、自身の胴の影に忍ばせ右手の徒手を向ける。『狩る』という意思決定を眼光で伝えながら) 」
左翔太郎「……ああ、言われるまでもねえ。(フィリップの解説から彼らの素性を凡そ察し、ハットを目深に被り直す)……行くぜ、フィリップ。これは、探偵の仕事としてじゃなく…―――――"自らの罪と向き合うための闘い"だ。 カ シ ャ ン ッ (ダブルドライバーを装着する) 」
フィリップ「……やれやれ、いつものハードボイルドって奴かい?実に君らしいよ。まあ、相乗りする僕の身にもなってほしいのだけどね。(同様にダブルドライバーが自動装着される) 」
森ノ宮「(面々からやや遅れ、コアを見上げながら歩いてくる)……気に喰わねえな、似た様なのの息の根を止めて来たってのに、贖罪だの何だのと……何にも残っちゃいねえっての 」
ベール「………(所詮、他人事である。だが、彼らの一人一人の姿を見れば見る程、それらすべてが過去の自分に嫌でも重なる光景に思わず目を伏せたくなる。それでも―――)――― もう、振り返らないって決めたから。でないと…「あの子」の為に、ならないから。(手元に魔法の箒を手繰り寄せる) 」
傲慢の鷲獅子「私を無視する気…ですかぁ?やってご覧なさい。できるものならば……ね(
ヴォイドを睨み付け)ああ………へぇ、そうですか。私、貴方のような男が一番嫌いです。罪人は罪人らしく惨めに振る舞うべきじゃねェかァ…?(クラウドの曇り無い真っ直ぐな瞳に嫌悪感を示す) 」
傲慢の鷲獅子「フフ……あぁ…!たまりませんッ!あなたとは実に…実に『お話』をするのが楽しそうだァ…!!(アルヴィスの視線を嬉々として浴び、舌なめずりをする) クッフフフ……!……さて、この悲劇を楽しんで頂く観客の皆様も集まってきたことですしィ……まぁどうにか始めなければなりませんねェ…(
森ノ宮、翔太郎や
ベールを順に視界に入れながら)…んん~~……ああ、イイこと思いついちゃいましたよ(指をパチンと鳴らす)――――人間と化け物の境界を曖昧にしてみましょう。 」
―――パチン。その音を合図に、傲慢の鷲獅子を除いた八大罪の面々の体から黒い瘴気が溢れ出す。その輪郭は曖昧になってドロドロに溶けていき、ひとつに混ざり合っていく。
醜い獣「ガッ……グジュ……グギュアァァ……!!(その肉体は漆黒に染まり、7つの頭を持つ巨大な四つ脚の獣に輪郭が整っていく。ひとつの頭についている7つの瞳がぎょろぎょろとグロテスクに蠢いている) 」
傲慢の鷲獅子「ヒャーーーッハハハハハ!!!!あぁ、いいぜいいぜェ!!実にお似合いな姿だ!!!(両手を広げてけたたましい嗤い声を上げる)さぁ、あの馬鹿共を喰い散らかしてきやがれ――――!!! 」
醜い獣「グガアアアァァァァァァァァァァッッッ!!!!!(傲慢の鷲獅子の合図に呼応するように凶悪な前足を振り上げ、それを明確な殺意を持って振り下ろす―――――この場へやってきた面々ではなく、傲慢の鷲獅子の頭部へと。) 」
傲慢の鷲獅子「―――ッ!?テメェ、なにを―――ぎゃ…ッ!?!!?(咄嗟に境界を操作して場を脱そうとするが遅く、体に深々と爪が食い込んで地面に伏し、強く伸し掛かられる)な、ンで…俺様をォ…ッ…!ゲホッ…!あ゛ぁ…テメェ……ッ…なにやってるか、分がっで……! 」
混ざり合った七人の顔が、茫然に、曖昧に、朧げに、そして虚ろに傲慢の鷲獅子を見下ろしていた。
傲慢の鷲獅子「ひっ……!(恐怖に身が竦み、表情が緊迫していく)あ、あっ…お、お前らァ!!(攻略組の皆の方へ向かって声を投げかける)たす、け……助けろォ!俺様も協力してやる、コアを破壊したいんだろ!?その辺の雑魚共なんかよりも絶ッ対に役に立つがら゛ぁぁぁああガガアァッァアァァア―――――!!!!!(醜い獣がぐちゃぐちゃと音を立てながら傲慢の鷲獅子の肉体を貪り食う) 」
醜い獣「……グジュ、グチャア………メリメリ……メリィ…ッ…!(肉体を喰らい終えると、グロテスクな音を立てながら体からもう一頭の顔を生やして『八頭、八つ目』の獣へと成る)…………………………………………………―――――苦シ…カッタンダ………悲シカッタノヨ……惨メダッタノダ……必死ニ足掻イテ、デモ駄目ダッタ。遅カレ早カレ、命ハ必ズ絶望ニ沈ンデシマウ……ヤリ直スニハ遅スギタワ。ダカラ、少シデモ早ク、命カラ絶望ヲ摘ミ取ッテヤラネバナラン―――― 」
罪の王「オレガ、アタシガ、ワシガ、ボクガ、アタシガ、ワタシガ、オレサマガ、オレガ――――全テノ命ヲ終ワラセル、最期ノ罪ヲ背負オウ。……一緒ニ終ワルコトダケガ、『ミンナ等シク幸セニナレル方法』ダッタンダ。 」
ヴォイド「……他者を踏みにじれば返って足元がすくわれるものだ。傲慢に相応しい末路だろーよ。(漆黒の獣をその目に捉えると、腰を落とし、振り上げた雷神の剣(つるぎ)を力強く構える)……俺の剣は屠ることしかできねェ。それでも、受け止めてみせる…――――― 来い。 」
フィリップ「なんということだ…あんな姿はこの世界の歴史には存在しない!未知の領域だ…! 行くよ、翔太郎。\サイクロン !/(ダブルドライバー装着、サイクロンメモリを取り出す) 」
クラウド「……哀れだな。惨めな振る舞いとはこの事か?(脳裏に過ぎるのは彼の記憶に色濃く残る、『力』を握った者、または『力』を弄んだ者)……背負うなんて曖昧な誤魔化しはもう間に合ってる(目の前の獣に剣を構える。ようやく取り戻した「人間」として生きる道を確かに胸に秘めて) 」
左翔太郎「罪の深さは検索でわかるようなもんじゃねえさ。 ああ…!\ジョーカー !/(ダブルドライバー装着、ジャーカーメモリを取り出す) 」
左翔太郎&フィリップ『―――――― 変 身 ――――――』
左翔太郎&フィリップ → 仮面ライダーW「 \サイクロン ! ジョーカー ! / (二人で一人の仮面ライダー「W」に変身)―――― さあ、お前の"罪"を数えろ!(罪の王に人差し指を突きつけ、颯爽と飛び出した) 」
森ノ宮「……食っちまったのか、酷ぇな………(醜い獣を見上げながら構え)生憎、何もかもぶん投げて不貞腐れるような奴には負けねえよ 」
罪の王「―――――グガアァァァァァァァァァァァァ!!!!!(大爆発でも起きたかと錯覚するほどの咆哮をし、触れると物理的な衝撃を受ける『黒炎』を全員に対して高速で撒き散らす) 」
仮面ライダーW「なにッ――――どあああぁっ!?(豪速で飛来する黒い炎に出鼻を挫かれ、その熱波に吹き飛ばされる)野郎…ッ…!(「翔太郎、ここはメモリチェンジだ」)…ああ、ならこいつだ!(ヒートメモリを取り出す) 」
アルヴィス「(微量な蒼白の電流が頭髪から足へ、足から腕へ、全身を駆け抜け左目に蒼炎が灯る。 全ての末路が己にありえたかもしれない運命、全ての末路が己が呪ったかもしれない運命。その象徴から目をそらさず、向かい合う) 行こう、これは『忘れない』為の戦いだ(逆手持ちにしたバイヨネットを『納刀』する。その動作の直後、前方に青白い『一閃』が走り黒炎を両断、その合間を駆け抜け、罪の王へ肉薄し足へ刃を突き立てようとする) 」
ベール「ッ――――ズザザァーッ…!(反射的に黒炎を間一髪回避するも、その熱によって魔女帽の鍔の一部が焦げる)…はた迷惑な「涙」流しやがって…!(唾を摘まんで被り直すと、罪の王に向けて掌を突き出す)――――“瞬き落る星《 フォールアウト 》”!(星型魔弾を幾つか発射し遠距離攻撃を行う) 」
ヴォイド「――(反射的に雷神剣を振り抜き、上方に剣を突き出し)雷神剣ッ!!(雷神剣による雷属性魔法陣生成、守護雷神を発動して周囲の人間含め黒炎から身を守る) 」
仮面ライダーW(ヒートジョーカー)「 \ ヒート ! ジョーカー ! /(フォームチェンジし、サイクロンの代わりに炎を司るヒートへ変形する)どらぁッ!!(続けて発射される黒炎を振るった腕で真横へと跳ね返し、防衛へと徹する) 」
クラウド「っ……!!(爆音に顔をしかめながら黒炎を切り払う……否、衝撃を持つそれを『両断』する)炎じゃなく砲弾に近い手ごたえだな……っ(飛び上がり、縦に回転しながら勢いをつけて手に持った剣を叩きつける。【ブレイバー】。) 」
森ノ宮「吼え―――ッ!(反射的に耳を塞ぎ、
ヴォイドが生成した魔方陣を盾にする様に黒炎から逃れ)どうも、助かったぜ……見た目だけじゃあないらしいが、どっちにしろ…俺に出来るのは接近戦だけだ!(罪の王へと一直線に飛び、勢いそのままに飛び蹴りを放つ) 」
罪の王「 ズ ウ ン ―――(八つの頭に、六十四の瞳。アルヴィスの一挙手一投足はつぶさに捕捉されており、まさに突き刺されようとした前足はすでに宙へと昇っていた)……安ラカニ、眠ッテ―――!!(前足を振り落とし、アルヴィスを潰そうとする) 抵抗シナイデ……!!(爪が鋭く伸びる。ただ伸びると言っても、それは空間の端から端まで届きうるという驚異的な長さだった)ブ ォ オ ン !!(爪を振り払い、
ベールが放つ星型魔弾を撃墜。あわよくば、
ベール本人すら切り裂かんとする) 」
罪の王「ソンナ攻撃ニ、意味ナンカナイワ……!!ギャイン…!(クラウドのブレイバーを爪で受け止め、滞空しているクラウドを尻尾で払い落とそうとする) 希望ナンテ持タナイ方ガ良イノダ……!!ド ォ オ ン !!(
森ノ宮が放った飛び蹴りに、こちらも全力の脚力を込めた突進で
森ノ宮と正面衝突する) 」
クラウド「っ……(尻尾の軌道に剣を添えて火花を散らして受け止める。そのまま吹き飛んだ勢いのまま距離を取り靴を滑らせて勢いを殺し立ち止まる)防御されたらその防御ごと叩き折るつもりで振り下ろしたんだけどな……予想以上に硬い 」
ヴォイド「そのまま抑えろ!(拮抗する
森ノ宮と罪の王の攻撃の最中、彼の背後から剣を振りかぶった状態で跳躍。
森ノ宮の背を利用した死角からの斬撃を罪の王へと繰り出す) 」
ベール「(まっず―――)―――“巡り廻る星《 ロールアウト 》”ッ!!(瞬間的に魔法を発動し、自身に働く重力のベクトルを変換して罪による斬撃を回避しつつ「天井へと降り立つ」と、その逆さまの状態で駆け出していく) タ ン ッ ――― ク ル ン ――― シ ュ ボ ボ ォ ァ … ッ … ! (罪の王の真上まで移動すると跳び出し、同時に重力の向きを元に戻す最中、その脚部に灰色の焔が纏われていく)―――――“灰に燃る星《 グレイアウト 》”ッ!!!( ズ ッ ド ォ オ ン ッ ! ! ! )(魔獣の脳天目掛け赤熱した踵による強烈な一撃を炸裂させる) 」
森ノ宮「ぐっ……!!(蹴りに突進を合わせられ、勢いに負けて蹴り足を弾かれるが……)了解、任せたぞ…!!(背後から迫る
ヴォイドを守る様、即座に体制を整え、ダメージ覚悟で全身で突進を強引に止め)……がっ…ふっ…!!() 」
仮面ライダーW(ヒートトリガー)「 なら次はこれだ!\ ヒート ! トリガー ! /(フォームチェンジし、ジョーカーの代わりに銃撃を司るトリガーへ変形)\ トリガー ! マキシマムドライブ ! / “トリガーエクスプロージョン”!! (手にしたトリガーマグナムにトリガーメモリを装填すると、その突き出した銃口より強力な熱光線(バーナー)を放って罪の王の前右足を焼き尽くす) 」
アルヴィス「 ズ ッッッ ウッ …… ン ……ン ………(振り下ろされた前足の影はすっぽりとアルヴィスの全身を覆い、 足裏は完全に地面に接触した) ジッッ……ジジジジ ッ (二度目の閃光。プレス機に物干し竿がつっかえているという程度の抵抗だが、何かが電流を纏って足を押し上げていた)フゥー……ッ(脊髄から背骨に至るまで、『鋼』の骨が皮膚を破って露出し、そこから『先端が片刃大剣になっている骨組みの腕』伸びて、罪の王の前足を押し上げていた。さながら『百足の脚』のように) ヒュ ォ (八つの腕の内一本が罪の王の足裏から離脱し、脚部の腱を切断しにかかる) 」
千奈「………希望、か(颯爽と現れ、魔獣の後脚に斬り込みを入れる) 」
罪の王「グガァアアッ…!!(
ヴォイドが放つ死角からの斬撃に苦痛の声を上げる)ヤメ…ロ……ソンナ足掻キハ……!! ―――――ッ ド ゴ ォォオオンッ!!!(前方に意識を向けていた手前、
ベールによる強力な踵落としが炸裂し、頭部が地面を砕き数メートル埋没する) ……!!次カラ、次ヘ……トォ……ガアァァァアアァアッ!!!(頭をなんとか擡げたところへ、仮面ライダーWによる熱光線を前足に受けて叫び声を上げる) 」
罪の王「ナ、ニ……!?確カニ潰シタハズデハ――――グアァァァアアッ!!(もはや潰えたと思い、意識外にあったアルヴィスの攻撃は確かに脚部の腱を捉える)グゥウゥゥウウ……ッ!!ヤメロ、ヤメロォ……ッ!!足掻イタッテ苦シイダケダ…ッ!!(千奈の斬撃を受けて蹌踉めく)…………明日ヲ願ッタッテ…惨メナダケダ……アアアァァァァァァッッ!! ズゴゴゴゴゴゴゴ……ッ!!!(強力な斥力―――地上から、強力な『浮力』が地上にいる全員に働き、皆を天井に圧しつけようとする) 」
森ノ宮「……あの体制から綺麗な一撃を入れてくれるぜ、全く…(一斉攻撃が炸裂したのを皮切りに、自らも追い打ちを仕掛けようと踏み込んだ矢先―――)なっ、沈ん……違う、俺達が浮いてる…!?(即座に状況を把握し、真上に足を向けて"天井に着地"しようと体制を変える) 」
クラウド「ぐっ……!!(天井に叩きつけられるが、その天井に合体剣を差し込んで下を見る)何を……明日を生きようとする人間の全てが明日を願っているもんか……(そして差し込んだ天井を剃るように剣を滑らせ光を。上から下に、【破晄撃】を放つ)願わなくとも明日が来るから、昨日が背中を押してくれるから、いくら悩んでも、いくら迷っても、先に進まなければならないんだ……!! 」
ヴォイド「…こいつは…ッ…(斥力により浮かび上がる体に瞳孔が開く) 閃撃《ラスターフォルム》 (機械音を鳴らしながら剣身射出体がプレーンアンテナ状に変形し、その先端部にプラズマが走る)(こちらがやられる前に…この力を解除させればいい…!)―――― ヴ ァ ン ッ ッ ! ! (全身が浮遊する不安定な態勢の中で罪の王に狙いを定め、その額部目掛け超電磁砲(レールガン)を放った) 」
ベール「やめてくれえええええええええええあたしゃ高所恐怖症なんだよおおおおおおうわああああああああああああ誰か助けれええええええええええええあたし一人だけじゃどうしようもできねえええええよおおおおおおおおおお力不足で情けねえよあたしゃあああああああああああああああああ――――おい、何「覗いて」んだテメェ?(宙吊りにされたかのような状態でスカート部を片手で抑え込みながら、半場怒りを含んだ瞳で罪の王を睨むと、
ヴォイドと併せる様に掌から閃光を放って反撃に出る) 」
アルヴィス「 がッッ は ァ”……ァ”!! (一瞬、切れ込みを入れたほんの一瞬の怯みの間に足裏から転がり出て脱出し咳き込む。しかし休む間も無く斥力によって天井へ叩き落とされ、抗いようのない圧で埋没していく) ガッッッ (背骨から生やした剣のムカデ脚を天井へ突き立て、血が滲む程に歯を食いしばり、効力の範囲から履い出ようとする)駄目だ……『罪』も『罰』も……心に従った行動は誰にも止められない、魂を掛けたその選択が間違っていたとしてもッッ 」
アルヴィス「—————『無駄だった』で終わらせていいはずがないんだッ!!(天井を蹴り斥力の圧に肺が潰されながらも百足脚の内4本を束ね蒼白に輝く『大剣』へ昇華させ、レールガンと破晄撃へ重ね合わせる様にして振り下ろす) 」
千奈「……!?(体が浮いたのを見て)重力をコントロールか…だが、1発くらいは…!(浮いた瞬間に魔獣の顔面に踵下ろしを食らわせる)ぐっ…!(天井に叩きつけられる) 」
仮面ライダーW(ルナトリガー)「やらせねえよ…! \ルナ ! トリガー ! /(ルナとトリガーメモリをドライバーへ装填し、フォームチェンジ。片腕を伸ばして瓦礫を掴むことで浮遊する体を固定する)ちッ…ちったあ大人しくしやがれ!(トリガーマグナムから罪の王へ連続発砲。銃弾は翻弄するように歪曲を描きながら空間を飛び交い、その後一斉に襲い掛かる) 」
桐生一馬「 (暗闇からどっしりと現れ)人生は過酷だ。てめぇに言われるまでもねぇ。生きるってのは、全力でそれぞれの人生に立ち向かうことだ。お前は、いや、お前等はなぜそれを惨めとさげすむ?(バサァッと上衣を脱ぎ捨て背中の龍の入れ墨を露わにする) 」
森ノ宮「(浮いてるだけじゃない、重力操作……!)だったら……跳ぶまでだろうがよ!(両脚に"気"を込め……天井に"着地"した瞬間に一気に罪の王まで跳躍して"落下"、その勢いを付けたまま……)――東雲流、彗星ッッ!!(気を込めた渾身の掌底を、罪の王の頭頂部目掛けて一気に叩き込む!) 」
罪の王「グゥッ……痛イダケジャナイカ……先ニ進ンダッテ!痛イダケナンダヨッ!!ソノ先ニアルモノハ、必ズシモ望ンダモノジャネェンダ……!皆モ…モウ苦シムノハ嫌デショウ……?ココデ…大人シク死ンダ方ガイイ……!絶望ハ絶エ間ナク襲ッテクル……死ヲ選ベバ、苦シミハ一瞬ダケナノヨ……!!オ願イダカラ、アナタ達ガ絶望ニ沈ンデシマウ前ニ――――ッ(眼前に迫るクラウドの破晄撃、
ヴォイドのレールガン、ベールの閃光、アルヴィスの織り束ねられた大剣、千奈の踵落とし、仮面ライダーWの連続射撃、
森ノ宮の掌底――――その全てを一点の額に受ける) 」
罪の王「 ドッッ ゴオオォォォォ――――――――………ン………ッ!!!(大気を震わせるような爆音を轟かせ、地に臥せる。斥力による上方への浮力の働きは解かれ、血塗れになった体で浅い呼吸を繰り返す)……マダ…新タナ人間ガ………(暗闇から現れた桐生に)……ナゼ……ソコマデシテ抗ウ……オレ達ヲ退ケタトシテ………マタ、ソノ先デ……キット新タナ戦イト出会ウ事ニナルダロウ………繰リ返スダケジャナイカ……?……ソノ度ニ、君タチは…マタ何度モ傷ツキ続ケルツモリナノカイ……? 」
桐生一馬「戦いは続く、何度でも傷付く。だがそれでもテメェの人生のケツはテメェで持ち続ける。それが、"生きる"ってことなんだ。……中にはお前みたいな奴もいる。休んだ方が楽、楽した方が得。……だがどういうわけか、そう思い込んでる連中はそいつを大声で、声高に叫ぶ。仲間を増やしたがる。―――――だが、俺達は立ち止まらない。そして、全力で生きて、生きて、生き抜いて、戦い抜いて、最期に死ぬ時が来たらこう言うんだ。………『生きててよかった』ってな。(その言葉を最後に拳を構える)
ヴォイド「生きるってのは戦うことだ。立ち塞がる困難な壁…その運命と。戦うために、生き延びなきゃならねェ。(雷神剣を背に帯びたまま着地する)苦しみも痛みもすべて背負って生きていくことが「罪」ならば、否定することは何もねェな。俺には俺の、お前にはお前の、誰かには誰かの人生(つみ)を、他者がどうこう言う資格はねェ。お前自身で決めろ。お前の戦いを。 」
クラウド「進んだ先に望むものがなかったとしても、悲劇が繰り返すとしても。罪が許されることがないならば、償い続けるしかない。いくら辛くとも、進んだ先に光が見えなくても。苦しくても……前を向いて、生きられなかった人たちの分まで生きるのが、許されることない罪に対する……罰だ(激しい感情がクラウドの全身から青いオーラとなって立ち上る。その感情は肉体の限界を超えた力を引き出す。【リミットブレイク】。) 」
森ノ宮「傷付こうが何だろうが……生憎とやる事も守るもんもあるんだよ、だったら死ぬまで繰り返して傷なんぞ構わねえで歩いて行くしか無いんでな(着地した後、罪の王の眼前で再び拳を構え)……後悔だけで動いてるお前にも、少しは分かるだろ 」
アルヴィス「(土煙をかきわけ、左足とひしゃげた百足脚を引きずり罪の王の前に佇む) ブチ ッ(自身の百足脚を背骨から引き抜き、先端の大剣を正しく人の手に持ち直す)—————それでもこの足は動く、まだ走れる。動けなくなった誰かの分まで大切な『誰かのせい/誰かのため』、自分の『心/魂』に従って百足の様に這いずってでも、『あなた達を忘れない為』進み続ける。今更勝手に足を止めようだなんて——————残酷すぎる。だからどうか許してあげてほしい、あなた達の事を 」
千奈「傷付くなら傷つくで構わない。その度に立ち上がった数だけ……人は、強くなる!!(拳を構えて罪の王に接近…すると思わせといて頭上を飛び越え、背後からドロップキックを食らわせる) 」
ベール「――――(罪の王の嘆きに、脳裏に浮かぶは一人の金髪の少女。「彼女」は血まみれになりながらも、笑って誰かを送り返していた―――)―――……そりゃまあ、何度も藻掻き苦しんだよ。いっそのこと、自分がこの世からいなくなればいいやと自棄になった時もある。でもさ…人間って、生きることも死ぬことも罪深ぇよな。どっちに行くのも自由なのに、選ぼうとしてもその通りにならねえ時がある。 」
ベール「…あたしはね、生きることも死ぬことも諦めたんだよ。生も死もない曖昧な狭間で、ただひたすら己自身の「罪」と向き合いながら苦しみ続けてきた。これはきっと「罰」…あの時、大切な誰かを救えなかった、あたしへの――― 」
ベール「…だから、償うしかねえんだよ。「罪」も「罰」もこの手に抱えて、前へと進み続ける。その先で生きていようが死んでいようが、最後は「これでよかった」と満足げにあの憎たらしいくらい青い空を嘲笑ってやんだよ。それがあたしの選んだ人生(みち)だ!(帽子の内側で、噤んだ唇が緩んで口角を上げた) 」
仮面ライダーW「(サイクロンジョーカーにフォームを戻す)……俺たちは多くの罪を抱えた住民を何度も目にしてきた。みんな、生きることに必死だったからこそ、間違いを犯してしまう。そいつらのことを救えたことも、救えなかったこともあった。それもまた、俺たち自身の罪かもしれねえが…その数だけ、明日を生きようとしている奴らがいたことを忘れたわけじゃねえ。いつまでも、覚えてるさ。 」
クラウド「どちらにせよ……いくら悩んでも立ち止まるわけにはいかない。迷いながらでも道は進める。迷い続ければいつかは出口が見つかる。一生閉じ込められたまま座り込んで諦めるなんて……俺はイヤだ(ひねり出したその言葉は幻想に生きる戦士ではなく、自らの現実の受け止めた一人の青年、何物にもなれなかった一人の兵士が出した答え) 」
森ノ宮「……背負うしか無いって事だよ、くたばっちまったら、捨てちまったら…その後悔だって、残った物だって無くなっちまうじゃねえか(只管に大きな悔恨と噛み締めながら、罪の王にそっと拳を向け) 」
罪の王「(一人ひとりの答えを、一字一句聞き逃さぬようにして耳を澄まし、最後の答えを聞き届けたときにふっと獣が笑ったような気がした)嗚呼…ソウカ。…強イナ、オ主ラハ…。私達ニハ、チョット眩シスギルワネ…。…オ前ラノ言葉ハ…強ク胸ニ刻ンデオク。…ダカラ、益々…"引ケナクナッタ"。(闇を編み、その場に大剣を生み出す)君タチヲ絶望サセル訳ニハイカナイ。ボク達ト同ジニナッテ欲シクナイ…強イ光ヲ持ツホド、ソコニ生マレル闇ハ色濃クナッテイクモノダ。ドウカ希望ニ満チタママ―――眠ッテクレ。コレガ俺タチガ『贖罪(信じた道)』ダ(四つん這いの獣が立ち上がり、闇を編んで生まれた大剣を握り締める)ガシャン……! 」
罪の王「――――サア、行コウカ…!!ズシュッ ズガガガガガガガッ!!!(大剣を地面に突き刺す。すると次の瞬間、地中から剣、槍、斧槍などありとあらゆる人類の叡智による武器たちが各々の肉体を貫かんと無差別に突出していく) 」
クラウド「絶望も、光も、そこから生まれる強い闇も…… 」
セフィロス『 受 け 入 れ ろ 』
クラウド「もう、飽きるほど体験したさ(脳裏に過ぎるは堕ちた英雄。闇に染まってなお、切り捨てる事の出来ぬ思い出) 」
森ノ宮「だよなあ、単なる感傷に染まったまま……綺麗にくたばりたがる様な格好の付け方するタイプじゃあないだろ、お前…いや、"お前ら"か?() 」
ヴォイド「……悪かねェ答えだ。(ニィッと口角を僅かに上げ前傾態勢から疾走。次々と突出する武器の間隙を猪突猛進し―遮るものは刃で振り払い―迫っていく)『森羅万象、幾億の命、幾億の運命、幾億に広がるは無限の宇宙』(疾走中、アンチマジックの剣を持つ男が明らかに魔法だとわかる『詠唱』を始める) 」
千奈「…そんな武器で!(飛び退いて武器たちを回避していく。その身のこなしから類稀な身体能力の持ち主があることがわかる)) 」
ベール「…ヘッ…引けねえのはお互い様だろ。こうなったら容赦しねーかんな。覚悟しとけよ!(んべーっとあざとく舌を出すと空飛ぶ箒へ跨り、宙へ飛翔しつつ地面から生み出される幾つもの武器から遠ざかっていく) 」
――――― 勝 機 !(王龍の極み。武器を回避するように人の姿をした龍は舞う。グルンと振り下ろす足を罪の王の頭部にクリーンヒットさせ、すかさず立ち上がり)…手加減は、しねぇ―――――お゛ぉ゛ぉら˝ぁああっ!!(右足を一気に天高くつきだすようにして蹴り上げる)
森ノ宮「だよなあ、単なる感傷に染まったまま……綺麗にくたばりたがる様な格好の付け方するタイプじゃあないだろ、お前…いや、"お前ら"か?(罪の王に向けた拳をそのままその身体に叩き込み、そして…)俺達が光だって言うなら、お前のその絶望も全部吹っ飛ばしてやろうじゃねえか――東雲流、『餓狼』ッ!!(全身から噴出させた"気"の爆発を罪の王に浴びせ、地中から飛び出した武器も足元の地盤も諸共に吹き飛ばしに掛かる!) 」
仮面ライダーW(エクストリーム)「(「ここからが正念場だ。エクストリームで決めよう。」)……っしゃ!いっちょ、かましてやるかぁ! \ エクストリーム ! /(エクストリームメモリをドライバーへ装填し、最強形態のエクストリームへと進化する)シャキィンッ!!(手にした武器「プリズムビッカー」からプリズムソードを引き抜く)おらぁッ!!(虹色の残像を纏う剣戟で幾つもの武器を薙ぎ払っていく) 」
クラウド「それっ、っぐぅぁっ……!!(ロックを外した合体剣を上空へ放り投げる。物理法則に従い合体剣はそれぞれの剣へと分離し宙へ舞う。その直後に突き出た日本刀がその胸を貫き持ち上げる) 」
ヴォイド「『全てを統べる鍵にして、扉を開く者、そこに在るは光にして闇なり』(焦燥感漂う早口で、詠唱を続けながら疾走し、その最中に襲い掛かる武器を突き飛ばさん勢いで重い刃を振り回していく)』 」
クラウド「……っ!!(武器を持たない彼が、胸を刀に貫かれた瞬間。一度は遠い記憶の奥底に閉じ込めてしまっていた、『約束』を果たした瞬間がフラッシュバックする)……ぁああっ!!(根元から折るように自らを貫いた刀を上へ持ち上げて、その勢いのまま投げ捨てる。折れた刀の刃と、舞い上がった合体剣を構成する刃が光を反射してまるで夜空のように瞬く) 」
アルヴィス「ああ、そうだね—————(背骨から百足脚を解離。それぞれ左辺の百足脚が束なって黒剣へ暗転し、右辺の百足脚が束なって白光の『■』へ昇華、それぞれの手に収まり武器の雨を待ち構え瞳を閉ざす)——————— 」
―――――『煌狩狼』―――――
アルヴィス「 ギ ィ ン ッ… . .(白光の『大盾』を右の横薙ぎで払い、飛来した武器を弾く。それは一度ぶつかり合っただけで砕けるが、拳の中で瞬く間に『再生成』される)———————お互いにまだ走れる。(視界を開き”道”を見出す。 二刀による右薙ぎ、左袈裟斬り、右真一文字……刃が衝突するたびに、砕け、再生成を繰り返し武器の屍が転がる獣道をがむしゃらに走り罪の王へ前進し、自ら『的』を買って出る)走れ!!悔恨も追えない速度で!!!! 」
ヴォイド「『迷宮に在る真実の道は一つにして、二つは在らず、行き着くはただ一つの扉』 」
バリリ、バリバリバリ――――(幾多の武器が織りなすフィールドに、雷属性の『魔法陣』が生成される)
ヴォイド「『其れは全ての生まれる場所にして、還る場所』 」
フ ッ ッ ! (3つの魔法陣を拠点に、罪の王を中心とした巨大魔法陣が無属性として生成される)
ヴォイド「『お前は悔い改めるべき存在、罪罰の歌がお似合いだ』(罪の王に曇りなき茶色の瞳を向けたまま、『詠唱』の最後を改変させ)―――――『 虚無《
ヴォイド》 』 」
パ キ ャ ア ア ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! (罪の王が齎した、無尽蔵の武器が構成する広大なフィールドを魔方陣から迸る光が覆い、すべてを「無」に帰す――――)
Modulating Phase.
『もう無くすなよ』
Power Surge!!
仮面ライダーW(エクストリーム)「っとぉ…!これで、邪魔な障壁はなくなったな…!(
ヴォイドの詠唱魔法によって無効化された顕現武器が嘘のように消滅したのを確認すると剣を構え直す) 」
クラウド「ああ。俺が、お前の生きた証(感情の高ぶりと精神の波が完全に同調し、限界は今ここに引き出される。そしてその先へ。刃が舞う上空へ、その脚で飛び上がり) 」
罪の王「ズゴンッ!!!(桐生が繰り出す蹴り落としに脳天が揺らぐ、そして次の手の天を衝くような蹴り上げを―――)ガシッ…!!(片手で受け止める。当然その威力に顔をしかめるが、そのまま桐生の足を掴んだまま振り上げ、遠ざかっていく
ベール目掛けて投げ飛ばす) ヒュバババッ!!(毛を振り乱すと、遅効性の毒を含んだ毒針が千奈を目掛けて射出される) 」
罪の王「グガアァッ!!!(
森ノ宮が放つ気の爆発を受けて大きく仰け反るが、弾かれるように体勢を整え大剣を
森ノ宮へ振るう) ウォォォオオオッ!!!(手当たり次第に突出する武器を引き抜き、仮面ライダーW、負傷したクラウド、そしてアルヴィス目掛けて投擲する―――が、その武器たちは
ヴォイドの魔法によって全て消え失せる) ――――ッ…コノ魔法陣……!俺ノ"幾星霜の輝宝"ガ……ッ!!(形成された魔法陣、その効力に驚愕する)クッ……マダ終ワレナイッ!!(頼れるのは己の身ひとつ。大剣を両手で握りしめ、確かな腕の太刀捌きで各々へ斬りかかる) 」
千奈「どうやら…やったようだな(消滅したのを確認して) 」
千奈「後は………(炎を纏った刀を構え、毒針を薙ぎ払っていく) 」
クラウド「三秒後を……悔いろ(空を舞う合体剣。一本ずつ、それに飛びついては、それを相手に叩きつけるように斬撃に踊り、描く) 」
ノ
X
『凶』
【凶斬り】
アルヴィス「裁く気概も正しさも僕にはない、だからせめて……——————!!(大盾、煌狩狼へ魔力を集中させダイヤモンドで構成されたそれは光を帯び輝きを増す。身の丈を超える巨大な『城壁』へ昇華したそれを、罪の王の大剣へぶつけ、吹き飛ばされそうになっては血反吐を吐き)——————受け止めるッッッ!!!!!(その度に、地へ靴底を減り込ませ、ひび割れつつある大盾で受け止め、他が攻勢に専念できる様に防御に徹し続ける) 」
クラウド「はぁぁぁっ!!(空に舞った剣を一本ずつ、拾い集めながら叩きつけるように一画、また一画と描き。『凶』の字を完成させる一太刀を、最後の一筆を全力で刻み込む) 」
仮面ライダーW(エクストリーム)「 決めるぜ―――― \ エクストリーム ! マキシマムドライブ ! /(メモリをマキスマムスロットに装填) ハアアァァァアアアアーーーッ!!!(跳びあがり、虹色の光を纏った両脚によるライダーキックをお見舞いする) 」
ヴォイド「 シュゥゥゥウ…(脱力したように、全身から白い硝煙が噴き出していた)――――(残された力を振り絞っての最後の詠唱だったため、もはや動ける気力はない。だからこそ、確固たる強い眼差しで他の者たちに自らの意思を託す) 」
森ノ宮「デカい身体は……随分速く立ち上がるじゃねえか!だが…(罪の王の振るう大剣を屈みながら避け……)次はこっちを……圧し折ってやるよ…!!東雲流――『天城』ッ!!(罪の王の意趣返しの様に身体を起こす反動を利用し……紅い気を纏った"拳"による渾身の一撃を、大剣の側面に叩き込む!) 」
ギュルルル ル ル (フロアへ通ずる通路の暗がりで『黄金』が閃き、一筋の『回り道』を描いて流星が———————)
『ご乗車の際に各自にお渡しいたしました「短冊」につきましても併せてご説明いたします。お手すきの際に、そちらの短冊に皆様の「 夢 」をご記入くださいませ。』
ベール「(天井すれすれまで高く飛びあがると、そこで折り返すように地上の敵一点を見定め、箒を掴む両手の握力を強める)月の寝床より落ちたる星の子よ、天の川に流されゆめゆめ醒めることなかれ――――(そして、自らを走らせ大周りの鮮やかな螺旋軌道を描きながら落下していく) 」
『…………。』
『お前を許すよ。ただ一言、そう伝えてやりたい』
―――― こいつが俺の『願い/ラストオーター』だ。 ――――
ル ル ル ノ レ ッ (不滅の『黄金回転』を宿した鉄球が罪の王の『左胸部』へ飛来する)
ベール「――――― “ 未 だ 見 ぬ 星 《 ス タ ー ト ア ウ ト 》 ” ―――――― 」
キ ラ ン ッ … ――――― ヒ ュ ド ド ド ド ド ォ ァ ッ ! ! ! (天より降り注ぐ無数の流星群。それに乗じる様に一人の魔法使いの少女が星のような輝きを帯びて急速落下し――――すべての星と共に罪の王へと一斉突撃した)
桐生一馬「チィ!(投げ飛ばされるも受け身を取り、懐から手りゅう弾と拳銃を)こいつで……(手りゅう弾を罪の王に投げ)――――ジ・エンドだ!!(拳銃で撃ち抜き、眼前で爆発させる)
千奈「……うおおおおお!!!(そのまま毒針を薙ぎ払った勢いで罪の王に迫り、炎の一撃を食らわせる) 」
罪の王「グッ……倒レテ……砕ケロ…ッ…!! クッソォォォォ…ッ!!(アルヴィスが生成した『煌狩狼』、何度剣を打ちつけても砕けぬそれを回避し、他を攻撃しようともアルヴィスによってそれを阻まれる。盾役としての強力な役目を果たしていた)ナンダトッ―――― バッ ギィィィンッ!!(目を見開く。
森ノ宮が放った拳の一撃で、到底折るなど不可能だと思われた頑強な大剣が真っ二つに圧し折れる)馬……鹿ナ……ッ!! 」
罪の王「(―――…!上方カラ斬撃…!剣で受ケネバ――――)――――――(空より舞い踊るクラウド。折れた大剣で受けようと腕をかざす。そのソルジャーの銀光がしるす軌跡は、折れた大剣をすり抜けるようにして――)――――ズッ バ バンッ !!! ガッ……ハ……ッ!!(深々と身体に刻み込まれる。夥しいほどの血を撒き散らし、視界が何度も掠れる。数歩前方へたたらを踏み……
ベールが放つ、美しい流星群。そして飛来する『黄金回転』を宿した鉄球に懐かしむような目をし、次いで迫る手榴弾、千奈の炎の一撃を前に両手を広げて身体を曝す) 」
ならば、何処までも歩いてゆけ。決して立ち止まることなく、その足跡を残し続けてくれ。…そうしたら、それを道しるべにして、俺たちも、私たちも。いつかきっと追いつくから―――
罪の王は光に包まれる。その輝きが霧散すると、その場に醜き獣の姿は跡形もなくなっていた。
ピ キ ッ … … パ キ ン ッ … ――――― パ キ ャ ア ァ ン ッ ! ! (紫色に輝くコアが、砕かれた――――)
森ノ宮「(大剣を殴り砕いた反動で傷だらけになった、その腕を下げながら)……追い付こうと思えば簡単だよ、多分な(霧散する罪の王を見据えながら) 」
千奈「……次、いくか…(すっと歩いて行く) 」
クラウド「……誰かの足跡を辿り続けた俺の足跡が、誰かの導になるなら……(自らの周囲に散らばった合体剣。地面にまばらに突き刺さったそれの中心で、最後に自らの元に落ちてくるファースト剣をキャッチし、ゆっくりと目を閉じて、剣を片付ける) 」
アルヴィス「できるだけ遠くへ歩いていくよ。追いつく頃には、罪も咎も遠くすぎて見えない景色まで—————— 」
ベール「……忘れないよ。忘れたいことも、ぜんぶ抱えて持っていくからさ。そんな、罪作りな姉(おんな)を許しておくれよ…「 」―――――(立ち込める硝煙、砕け散っていく星屑の中で、少女は一人佇みながら物思いに耽るのだった――――) 」
――― Ø:Log 内部・ルームⅥ ―――
ロー「ここか…(刀を肩にかけてエリアへと赴く) 」
攻略組一行が歩を進めると、暗がりに包まれた通路の視界が開け景色が変わる。そこはゼローグの体内と程遠く、『黒い雨』が降りしきる色彩を失った街だった。廃屋が墓標のように延々と連なり、奥へ進むにつれ空間が捻れ歪曲し、床石や建造物が空の灰色と捻れ束なって空へ伸びている。
螺旋状に連なった鉄筋、草木、空、それらが織りなす『塔』の頂点では『航空障害灯』に取って代わり、『ゼローグのコア』が脈打って、霧雨を赤黒く染め点滅していた。
エディ「——————なあ、仮にも『体内』って話だったよな。今更何を突っ込んでもキリがないのはわかってるが(ローの後に続き歪曲した廃屋の街を見上げる。その先にあるコアの存在を確認し目を細めた)何がそんなありがたいものなんだろうな…… 」
ダンテ「成程、まるで街一つ死んじまってるみたいな静けさと景色だ……あんまり趣味が良いとは思えないな(飄々とした姿で、呑気に街を見回しながら)アレがコアかい?目立つところにあるじゃないか……塔に上るのは何度目だ? 」
カズヤ「フン……辛気臭いところだな。つまらん(タキシードを着て姿を現すは冷血の支配者。静まったその場に不満を隠さない) 」
コアは鼓動の度に、街は『拡大』し、死に絶えた無価値な建造物の束なるだけの空間が広がっていく。螺旋状の建造物の根元では、『
カオスマスター』を始めとする『英雄』達の首が石柱に埋まっている『モニュメント』が高く聳えている。モニュメントが見下ろす『大広間』を囲むように、六つの錆びついた椅子と、『六人』の人影が座していた
黒髪の少年「——————『野望』の本質はね、欲しいものを必要な時に好きなようにできるって事なんだ。動機は子供っぽいけど利便性を求めるでしょ、年齢関係なく。僕は昔からここにいるよ(ボサボサの黒髪、既に朽ち人のような肌色、継ぎ接ぎだらけのベストにシャツ。裕福でなく健康でもない少年が座し膝に頬杖をつく) 」
黒髪の青年「———————『旅』に本質はない、空洞だ。逆説的にそれが本質とも言える。満たされた人間は度に出ない、満たされた人間は停滞する。故に進歩と発展を常より是とし、絶えず促す人類という総体が満たされた試しは一度もない(少年の右隣。より痩せこけ、ただ年を食った、ただ肉体年齢が進んだだけで何も改善しなかった、死を目前にしたという青年が項垂れている) 」
セイン「———————『古代』より人類は進歩していない、古代より人類は変化しただけだ。闘争は停止しない、生産は停止しない。消費を是とし廻り続けるこの因果律は変質しない。 我々は原初の欲求を脱出できず克服もせず、根本的な進歩を遂げない。ただ、手段と工程を変えただけだ。故に上位存在を夢想し、神という信仰を生み出した訳ですよ。ウケル(青年の右隣、血塗られた軍服から赤く染まった雨だれを流し、全くの別人である黒髪の青年がへらりと狐目で笑う) 」
ジール「——————しかし人類は『楽園』を求める。神はそれをもたらさないと悟りながら、どこへ向かえばそこにたどり着けるのか地図を失ったまま、そこが如何様な救いを与えるのか夢想できぬまま走り続ける。走り続けるため、熱を消費するため今立つ地表を地獄へ塗り替えるのだ。明日はより良いものだと信じて(
セインの右隣、逆十字に口づけをする白髪の神父は『感情の磨耗』した枯れた笑みを讃える) 」
サタナエル「———————『罪』は償えぬ、何故なら本質的に罪過とは時代が、場所が、場面が定義し、選択による過失を責め立てる道理に過ぎない。未来にはそれが栄光と讃えられる者を償えない(背後に佇む『英雄』のモニュメントを、空へかざした指で指し示し、『聖書』のページを閉ざす) 」
サイラス「———————『闘争』の本質だ。『古代』から『野望』を以て『旅』をし陣地を人げ、敗者に流血の『罪過』を問う。この営みの先に人類は『楽園』があると信じている。 だから——————今もこうして『熱狂』は訪れた(五人に囲まれた椅子に足を組んで座し、喪服のように黒いスーツを羽織った男は両腕を広げた。ここが『中心/真理』だとでも言いたげに)————瑣末な問題だ。俺達を踏みにじる事に変わりはないだろう 」
ダンテ「……円卓にしちゃあ随分としみったれた奴等だな。英雄ってのはなんだ?これからオペラでも始めるのかい?是非俺も混ぜて貰いたいもんだぜ(どこからともなく取り出したバラを掲げながら) 」
カズヤ「下らん御託をグダグダと……ぞろぞろと群れて何のようだ。そんな下らん詩を俺に聞かせに来たわけじゃあるまい 」
ロー「……番人か…?いずれにしろ、俺たちを阻みに来ているみてえだな 」
ムラクモ「……小難しい事を随分と語る連中だな、生憎腕っ節ばっかりで頭を鍛えて来なかったものだから、情けない話ながら俺には答えようも無い(降り注ぐ雨に濡れながら、古びた胴着姿の老人が歩いてくる)……ただまあ、そうだな……神も英雄も、相手して貰えるなら嬉しい事だ 」
サイラス「ノリが悪いな。そこはテンプレのように夢と愛と希望と絆以って立ち向かうところじゃないか。あれか、アルコールか?アルコールと台本がないとおっさんは童心を忘れちゃうワケ。なあ『俺』(腰を上げぐるりと自信を囲う影へ語りかけ)えー……マジレスします。俺はこの『ゼローグ』を『ハイジャック』しにきました(親指で塔の頂点を指差す。今尚脈打つそれは不自然に脈動を早くしてるように見えた)—————『再び』なんて勿体ないじゃないか。『永遠』でなきゃ、『闘争』は永遠でなきゃ世界はあまりに退屈だ。このままあじゃカオスマ終わっちゃうよぉぉぉぉ~~~やだやぁ。アンコール!アンコール!(手拍子) 」
サイラス「—————そこで賢い方の俺は思いつた。そうだ『何度でも繰り返せる』じゃないか(再びコアを指差す。脈動の速度、そしてコアそのものの面積が肥大化している)—————願いを叶える祭典だろ?俺の願いは昔っからこう 『殺し合いが当たり前の世界になぁ~~れ☆』 」
カズヤ「『永遠』の『闘争』だと?つまらん冗談はよせ。『闘争』など所詮は手段だ。永遠に続ける意味などあるものか。『勝利』を得る為の手段を長引かせてどうする? 」
エディ「言うまでもない事だが……ああ、嫌になるな(その場でステップを踏み、両拳を胸の高さまで上げ身構える)—————ただの畜生だ、こいつは 」
ロー「殺戮者の与太話に付き合ってるほど暇じゃねえ。さっさと目的を遂行しなきゃならえからな。 」
ダンテ「よっ……と(驚異的なジャンプ力で『円卓』の前まで跳び)『永遠』に続く……確かに長く遊びたいのは俺だってそうだ、だが……今のこいつは趣味じゃない(いつの間にか加えていたバラを
サイラスに放り)生憎あんたの上映会はこれから中止だ 」
サイラス「敵対者が存在しなくて何が勝利な訳?敵対者があって闘争がないわけないでしょ?大丈夫?カルシウム食べる?(鼻声でカズヤへ首を傾げ、ダンテから投げ渡されたバラを口に放り込む)そこな爺さんも医者もわか……てもらえそうにないのね。よかった 」
サイラス→サタナエル「 パチン (椅子から腰を上げ指を鳴らす。 彼らを囲んでいた人影は文字通り『影』となり床を這って彼に束なる。 容姿に変化こそないが、『黒一色』に暗転した影は『蛇の下半身、人の上半身、竜の頭部を持つ筋骨隆々な怪物』へ変貌し、彼の背後で腕を組み、サタナエルの本体となったサイラスの体へ溶け込む)—————熱狂は終わらせない。『我々』はコアを侵食し、ゼローグを手中に収め願望を叶える。『人類が尽きるまで永遠の闘争』を必定とする世界を、真の闘争の世界を齎す 」
―――― Vs. 《 原初の黙示録 》サタナエル ――――
カズヤ「発言の意味を履き違えるほど刺さったようだが……?……そうだな、敵対者があって闘争が起きぬ状況を教えてやろう。俺の大好きな状況だ(そう言うと、自らの着るタキシードに手をかけて)……『蹂躙』だ 」
サタナエル「—————喰らい尽くせ(その場から動かず、間合いの外で腕を真一文字に振り抜く。すると————) ド ギュ ォ ッッッ!!!! (触れる一切を貫通する複数の『ピアノ線のように細い光線』が雨雲を引き裂いて地上へ列を成すように降り注ぎ、攻略組の『頭部』を貫こうとする) 」
カズヤ→三島一八「(タキシードを脱ぎ捨てて、その下に隠された肉体と胴着が姿を現す)いいだろう…… こ こ が 貴 様 の 墓 場 だ(デビルの力を引き出し肌が紫に染まる。頭部を狙って放たれた光線をそのまま防御すらせず受け、首を少しゆら付かせる程度で弾く) 」
ムラクモ「全くだ、俺も同じ……趣味が全く合わない(
サタナエルへと姿を変えたサイラスを見上げ)……良かったよ、お前が人ですらないのなら……遠慮なくぶん殴ってやれるという事だ!!(床石を強く踏み抜き、衝撃に寄って跳ねた床の破片を
サタナエルに向けて蹴り飛ばし……)貫通!大したものだ!(光線が床石を簡単に貫通した事を確認し、正確に首を振って回避) 」
ロー「ピク――――(動いたか)(僅かに発動した“見聞色の覇気”で光線の軌道を先読み、身を傾倒させて鏡その光を受け流す)気を楽にしろ、すぐに終わらせる…!(そう言うと真っすぐに
サタナエルに向けて疾走。鞘より振り抜いた刀の刃を光らせ、その切っ先を標的へ突きつけると)―――“注射(インジェクション)ショット”!!(心臓部に狙いを定め、強い突きから繰り出す貫通性のある斬撃波を飛ばす) 」
ダンテ「美味いだろ?魔力で出来た特別製のバラだ(バラを頬張り、怪物と化した
サタナエルを見上げ……)そう来なくっちゃな!相手が悪魔ならやり易くて助かるぜ(
サタナエルの放った光線を軽く屈んで避け、そのまま
サタナエルに向かって二丁拳銃を連射) 」
エディ「(大剣を前へ翳し光線を弾こうとするが) ビッッ (余分な破壊をせず大剣を光線が貫通し瞳孔が凝縮する) ガランンッッ (咄嗟にバックステップを踏み、脇腹を抉られる程度にダメージを抑える)(『物理的貫通』じゃない……!なんだ、この……!)貰うぞ爺さんッ(
ムラクモが発生させた瓦礫を蒼炎を灯した拳で
サタナエルへ殴り飛ばす) 」
サタナエル「(あやとりのような仕草で指を動かしつつ両腕を広げる) ギ ィン キュ イン!! (五指から目に見えない程細い『光子エネルギーの糸』が、彼の目の前でヘキサゴン状に編まれ『障壁』となり弾丸、瓦礫、刺突を難なく防ぎ) クン キュ オ” (指で『狐』を作り、右腕を振り下ろす。『弾光子エネルギーの糸』が束なって触れる一切を両断する斬撃の伴う『光線の鞭』をなって、近接戦に特化した
ムラクモ、一八へ振り下ろされる) 」
三島一八「大きな口を叩いた自信の根拠くらいは見せてもらおうか(そのまま額に開いた第三の瞳から光線を放つ) 」
ロー「(やはり初手は封じてくるか、なら…―――)――――“ROOM”…!(手中にて展開した円(サークル)を圧縮させ、次の攻撃に備えようと反応を伺う) 」
三島一八「くだらん…(デビル因子を一旦引っ込め、三島の血がそうさせるように拳に電撃を纏い、しなる光の鞭を弾き、勢いを殺したそれを掴み、無理に引きちぎる)ドリャ!(引きちぎった勢いのまま走り出し、一直線に
サタナエルへ) 」
ムラクモ「良い拳だな青年!だが……(連続攻撃を難なく防いだ
サタナエルを見上げながら)成程、あの糸は随分と便利に扱えるらしい……(鞭と化した光線、それを……強大な"気"を込めた手刀の一閃で両断する)……一点特化すれば、俺の刃も何でも切れる……ついでに、付き合ってもらおうか、接近戦に!(同様に
サタナエルに向かって一気に走り出し) 」
ダンテ「血の気の多い連中を相手にしたみたいだな!折角だし少しは華を譲ってやるのが紳士って所か!?(二丁拳銃に魔力を込め……連射速度を一気に上げ、只管に
サタナエルに向かって二丁拳銃を撃ち続ける!) 」
サタナエル「 鈍い (ROOMを展開、ローが『直後の行動』へ繋ぐ前に容赦なく腕を振るい、それを合図に何もない空間から大型口径の弾丸を飛ばし封殺しにかかる)力押しか。良いぞ、その手の功法は好みだ(向かってくる一八、
ムラクモへ自らスライド移動で突っ込み) ガッッッ (ぶつかり合わずすり抜け、ノールックで背後へ足を蹴り出し一八のアキレス腱を『踏み砕き』、更にはそれを予備動作にし) かッッッッ!!!!(空間に風穴を開ける速度の貫手を
ムラクモの喉笛へ軽い突きを放ち『呼吸』を一瞬奪い) 」
サタナエル「 キュ オ (光子の糸で再び壁を作り弾丸を絡め取り『捕獲』)『jackpot』(動きを封じた弾丸にジャブを素早放ち、ダンテへ弾丸を『再射出』する) 」
ロー「ッ゛―――― ボ ォ ン ッ (次の一手に回ろうとしたその時、視界を覆う大きな弾丸の影に覆われ、ローを中心に爆音が轟いた) 」
エディ「いや千切れるもんなの……マジ?(タフネスで糸をぶっちぎる面々にドン引きしつつスライド移動で一八、
ムラクモ相手取る
サタナエルの背後へ間合いを詰め)(心臓止めて生きてるはずがねえ) 『発勁』 (心臓に当たる部位目掛け、腕を突き出す) 」
三島一八「ぬ……!(踵に一撃。怯まない。表情一つ、次の動きに移る)ふんっ!(掴みかかり、捉えると同時に頭を振り上げてそのまま振り下ろす。至近距離での頭突き、『超ぱちき』。) 」
サタナエル「(頭突きに対し糸の壁を貼ろうとするが—————)┣¨グ(発勁に気づきポイントをズラし直撃こそ避けるが、頭突きへの防御行動が間に合わず) ゴッッッッ (頭部へクリーンヒット。脳震盪以前に頭蓋が無事では済まないはずだが……)—————『8回』も死んでいると、必然的に死因の一つに『撲殺』が含まれるのだよ(『擦り傷』だった。流血を舌で舐め、指をくいと動かす。瞬く間に自身を掴む一八の腕に光子の糸を巻きつけ、『細切れ』にしようとする) 」
ムラクモ「貫手…!(間一髪、首を振ると同時に貫手を捌いて喉笛を貫かれる事は回避し)破ァッ!!!(至近距離。首の側面を深々と裂かれ、血を流しながらも
サタナエルの顎目掛けて肘での強烈な突き上げを放ち) 」
ダンテ「ハッハァ!!(空手の様な構えを取り、最射出された弾丸を"受け流す")銃はお嫌いかい?なら……(背中に構えた大剣リベリオンを振り被り)こうして遊んでやろうじゃないか!!(一気に振り上げ、衝撃波で
サタナエルを切り裂きに掛かる!) 」
三島一八「ぬんっ!(電流走る腕を振り回し光子の糸を振り払う)フン、面白い……その中に大気圏での焼死は入っているか?崖から落とされて落下死したことは?火口に投げ落とされた……事は!?(踏み込むと同時に屈み、足払いから流れるように拳をひねり上げる。『奈落旋風』。) 」
サタナエル「むッ……(肘の突き上げを同じく肘、『シラット』特有の動作で受け威力を弱らせつつ) ゴッッ (顎への肘打ちをそのまま『通す』。軽減させたダメージと引き換えに、吹っ飛ばされる事で間合いを大きく離した)フン……覚えのある動きだ。その技の厄介さは身に沁みている パリッッ ヴォ ン (ライトセイバーめいた唸りを上げ、掌から光子の糸を束ね直線上に固定し発生した『光剣』を二刀召喚し)舞には心得がある、派手にやろうか(回転、回転、回転に次ぐ回転。二刀を振り回し剣舞でダンテの剣閃と打ち合い互いに譲らない) 」
エディ「んな効率の悪い悪趣味な手段取りそうなのはあんただけだよッ!(ツッコミを入れつつも一八の横に並び、足払いを飛んで回避されぬようハイキックを『置き』サポート。拳の振り上げに合わせ、地空からはさみ打つようにして、サマーソルトからの踵落とし『とら落とし』を繰り出す) 」
サタナエル「チッ……出鱈目だな(一八の追撃を察知。跳びのきダンテの間合いから離脱と同時に、足払いを回避しようとするが) ! (ハイキックを配置され首を横に捻る。この一瞬の隙を一八のコンボが見逃すはずはなく) ┣¨ ゴッッ (鳩尾へ『奈落旋風』、胸部へ『虎落とし』がクリーンヒットし、後方へ吹っ飛ばされる)————— ザリッッ ガガガガガ……(倒れふす事なく片膝をついて着地。滑りながら後退し、埃を払うような動作をしつつ立ち上がる)ハハハハハッ!かなり痛いな、『1度死んだ』じゃないか!ハハハハハ!!(言葉の通り『致死量』に匹敵する喀血をする。だが目は、口は、全身がこみ上げる笑いで震え、平然と佇んでいた) 」
ムラクモ「あの貫手で確信した!お前には武道の心得がある!面白くなってきた、人に非ざる者に拳を叩き込めるとはな!(敢えて吹き飛ばされた事を手応えから瞬時に察知し、一気に距離を詰めながら
サタナエルに飛び蹴りを放つ) 」
ロー「シュンッ――――(その刹那、“シャンブルズ”で先程の砲撃を間一髪免れたローが瞬間的に
サタナエルの懐へ潜り込み)――――ならこいつも喰らっていけ!“カウンターショック”ッ!!(バリバリバリィッ!!!)(その胸部に両拳を突き当て、強烈な電気ショックを流し込む) 」
ダンテ「二刀流か、殴り合いで忙しいだろうに多芸じゃあないか!俺ほどじゃあ無いがな!(リベリオン一本で
サタナエルの回転斬りと打ち合い) 」
三島一八「そうか?俺は一人知っている。そんな始末のやり方を懲りずに繰り返すような爺を一人な(と、エディの軽口を聞いてそう返す)一度死んだ、か。命を何個も蓄えているのか……それとも無限に蘇生を繰り返すか?軟弱なやり方だ 」
サタナエル「 ! (カウンターショック、砲撃の威力を倍にし電流を背から肺に流され、
ムラクモの飛び膝蹴りを『喉』に喰らい、呼吸器を潰される。動きが停止し—————) ザ グ ッッ (意識が一瞬飛ぶ、その大きすぎる隙を超一流のデビルハンターであるダンテの斬撃が逃すはずはなく、『首を吹っ飛ばした) ボドッッッ (文字通り生首が雨ざらしの石床の上に転がり、呆然と空を見上げる) 」 」
エディ「爺さんって……まさか肉親? どうなってるのあんたの血筋(本気でドン引きしているのか先までサポートしていたのに距離を離し)—————— 。(ダンテの斬撃が決め手となり首が飛んだ事を見届けるも)…………。(『弱い』 それなりに全員ダメージは負ったが、門番っていうのはこういうものなのか?) 」
ダンテ「ああ……確かに首を落としたぜ!(余裕の表情で
現場猫と共にポーズを取り)……茶番は好きじゃ無いだろ?面白くやろうぜ 」
電話猫「どうしてフラグを立てたがるのですか、どうして…?(
現場猫の胸倉をつかんでブンブン揺らしまくる) 」
ジャバウォック「 ズ ブ ッッ (首なしとなった
サタナエルの胴体から、一瞬姿を見せた『竜頭』の怪物が『人間』を鷲掴みにしながら『影』から這い出る。そいつはおもむろに『人間』を床に投げ捨て、それの背中に『潜った』) 」
人間→
サタナエル「ァ”ァ”ア”ア”ア”ア”ア”ア”了”了”了”了”了”(骨、血肉が砕け、混ざるようなグロテスクな音を立てながらそれは起き上がり、黒の頭髪を後ろへ流す。『
サイラス』の姿を撮った悪魔が何の気なしに『再誕』していた) ゴキンッッッッ(首を一度捻る) 何度やっても痛いものだな、慣れたくない痛みだ(感触を確かめるようにして拳を握ってはほどき) 『指』の数が足りんな。確かに茶番だ(腕を前に突き出し、左の五指をダラリと垂らし『光子の糸』を床に沈める)だが『闘争は餓鬼の遊び』だ。今更さ 」
三島一八「なるほどな…これで戦闘開始から『二回目』と言ったところか?それで、何個残っている?それとも無尽蔵か?どちらにせよ、貴様は此処で葬るだけだが 」
ムラクモ「(蹴り足を戻し、残心の構えを取りながら)……大したものだなあ、今度は怪物、次に元の姿に……(再誕を遂げた
サタナエル、その両腕を抜け目なく観察し)……餓鬼の遊びでも、幾つになっても飽きない物だ……俺も、奥義を以て迎え撃たねばな 」
ダンテ「あと107回でも斬ってやれば良いのか?そういう遊びなら付き合っても良いぜ……どうせ、これが終われば暫く暇になる 」
ロー「…ああ、遊びは終いだ。(ここからが正念場とでも言いたげそうにその眼光の輝きが強まる) 」
サタナエル「—————『人は忘れ去られた時死ぬ』……いい言葉だ、そう思わないか? 答えは『コレ』だ(床に垂らした糸を『引き抜く』瞬間) ┣¨ ヴォ (『コールタール』のような泥めいた『影』が、糸を引き抜かれた箇所を中心に床一面を、サタナエル自身を塗りつぶして街の地表一帯を覆い……) 」
ズッッッッッ (床から一八の足を、ダンテの左腕を、
ムラクモの肩を、エディの指を、ローの帽子を『黒い手』が掴む)
愚者達「「「「「「「「「「「「「 全員『私』だ (顔を黒塗りにし、全身に『複眼』が開いた黒い人影、『顔のない男達』が影から這い出る。その数『無数』。一八達を囲むようにして、『街の床全面を覆い尽くす』程の有象無象達が蔓延った)」」」」」」」」」」」」」
エディ「 !!!?!? (咄嗟に指をつかんだ『何か』を振りほどき、複眼の愚者を蹴り潰す。しかし—————)——————クローンウォーズかな……(地平の彼方まで埋め尽くす『黒』。それが全て『サタナエル』だという事実に絶句した) 」
ロー「ッ……!気味が悪ぃな…(帽子を掴む手を薙ぎ払い、周囲に警戒の視線を向きだす) 」
――――【 Round. 2 】――――
―――― Vs. 《 愚者の黄昏》楽園の蟲 ――――
三島一八「なるほど……な(足を掴んだ黒い手をそのまま脚で振り払い、グリグリと踏み潰し磨り潰す)そもそも貴様は群体ということか……ああ、そういえばアレらは……そういうことか。なら……(再び翼を広げ肌を変色させる。まさに『悪魔』そのものの姿へ)……此処を焼き尽くせば貴様は死ぬのか? 」
ラーヴァ「ズッ、ズバン! ズシャアッ…!! (愚者たちを獰猛な槍捌きで蹴散らしながら、皆に合流する)フッ、フゥッ―――…いくら君たちでも、この量は少々手に余るだろう。微力ではあるが、力添えをさせてもらうぞ……最も、魔女が1人増えたところで、この戦況が覆るとは思わんが……(魔槍を携え、愚者達を睨み付ける) 」
ムラクモ「(肩を掴む手を払い除け……)……余り好ましい類のものでは無かったが、ここまで圧倒的な力を見せられると、流石に魅せられる物があるな……(広がり続ける『黒』を前に、拳を軽く鳴らしながら) 」
楽園の蟲 「 (愚者は『光子』を一人一人が扱い相応の戦闘力を持つ。『達人』の動きもそのまま、ただ『意思』を欠落した状態で光剣を振りかぶり)■■■■■■■■■■——————!!!!!(人ならざる呻き声を上げ、一行を飲み込まんばかりの勢いで雪崩れ込んだ) 」
ダンテ「こんなに大勢で迎えてくれるなんてな!素敵なパーティーになりそうじゃないか(リベリオンを構えながら)楽しくやろうぜ、楽しくな 」
弓弦「特待生みたいに強くないけど、私だって…!(同じく愚者たちを薙ぎ払って合流) 」
エディ「援軍………(尋常ならざる槍さばきに一瞬目を奪われ、攻撃に対応が遅れるが)シュ ゴッッッ(身を捻り刺突を回避、顎に拳をねじ込み、ジークンドー特有のコンビネーションで愚者を『ようやく』三体破壊する) そうか……!(一八の言葉に気付きを得、塔の頂上のコアを見やる)そもそもこいつを倒すことが目的じゃない、コアさえ破壊できれば……! 」
三島一八「どけ(裏拳で一人、振り上げた脚で一人、振り下ろす脚で一人。正拳のアッパーカットで一人。回し蹴りで一人、繋ぐように一人また一人と蹴り倒し、拳を振り抜きまとめて吹き飛ばしその群れに風穴を開ける)邪魔だ、有象無象ども(更にビームを解き放ち薙ぎ払うように辺りを焼き尽くす。周りの味方に対する被害も考えず。いや、むしろ彼は周りを『味方』とすら思ってはいないのだろう) 」
楽園の虫→サタナエル「——————それを許す程私は愚かに見えるか?(一八の言葉に応えるように、彼の目の前にいたただの雑兵が突然『顔』を得て言葉を発し) キュ オ (愚者の内一体の腕を引き抜いて大鎌へ変形させ、彼の首を落とそうと振りかぶってくる) 」
ムラクモ「楽しくなってきた!ならばあのコアは皆に任せるとしよう!!(喜色を隠せない表情で拳を突き出し、猛スピードで突進して楽園の蟲達の群れに正面から切り込み)――東雲流、餓狼ッ!!(全身からあふれる"気"の爆発を蟲達の群れに浴びせ) 」
楽園の蟲「 ビシャ ァ ッッ ビチャ ビチャ (破壊されると黒々とした液体を撒き散らし床に散乱する。そしてそれは『自身を破壊した者』の影と同化し、他の楽園の蟲の影と繋がり……) 」
ダンテ「俺も本気で相手してやらないとな!(全身に赤い雷光が奔り……"魔人"の姿へと変貌する)Lets' Rock!!(バイク型の凶悪な魔具……キャバリエーレに跨り、猛スピードで
サタナエル達の群れに突っ込んで行く) 」
■リッシュ「 ギ ィ ン!! (ザタナエルのものでもない、有象無象ならなおさらあり得ない太刀筋がダンテに切り掛かりリベリオンとかち合う。奇しくもそれは……)D an Te ……(彼の母を模した悪魔、トリッシュの顔を『貼り付けて』いた) 」
三島一八「行動を起こさないほど愚かではないようだが…どう行動するか最善の判断が出来ん程度には愚かなようだな(デビル因子を引っ込め大鎌の棒の部分に腕を叩きつけ止め、電流を更に激しく纏った左アッパーを放つ。『雷神拳』。) 」
ロー「目的が最初から変わらず明確なら話が早い。行くぞ…!(刀を携え群体へと突入する) ズバン、ズバン、ズバンッ―――― “ガンマナイフ” (大勢の愚者を瞬く間に斬り伏し、活路を徐々に開いていく) 」
ジェ■サー「 ゴッッ (有象無象の群れを蹴散らす
ムラクモの勢いを『大剣』が止めにかかる。後ずさるも不動、引かないその男は『灰色』の制服を提げ、ある戦士の顔を貼り付け) ブ ォッッ (大剣を縦一文字に振り下ろそうとする) 」
ラーヴァ「次から次へと……!!(雪崩込んでくる楽園の蟲をなんとかいなし、『コアを壊せば』という言葉に塔の頂上を横目に見やり、その過程で
サタナエルに雷神拳を繰り出す一八が視界に飛び込んでくる)上出来だ―――!(一八のアッパーに被せるように、
サタナエル目掛け魔槍を突き投げる) 」
し ー ん っ (間抜けな沈黙がローの周囲を包む。肉を切り開く音、足音、自身の息遣いさえもローの『聴覚』から失われていた。その沈黙は——————)
コラ■ン「 ロー……… (その沈黙は、奇しくもローを『救った』ものだ) ■しテるぜ (背後からローの肩に手を乗せ、振り返ればローの視界に歯をいっぱいにのぞかせた笑顔が映る) カチャコ (そんな仮面を貼り付けた楽園の蟲の背からは三本目の腕が生え、彼の胸部へ銃口を向け引き金を引こうとしていた) 」
ダンテ「(リベリオンで太刀筋を止め、即座にキャバリエーレから降り、振り回して武器としようとした、その瞬間―――)……な…っ!(トリッシュの顔をしたそれを相手に、動きが止まる) 」
サタナエル→■タ■エル「 パァンッッッ (『雷神拳』『魔槍の突き』、達人が織りなす蓮撃は確実にサタナエルの心臓、頭部を『粉微塵に砕き』) グァー!!!!!!(ふざけた断末魔をあげ倒れる。その一瞬、竜頭の怪物『ジャバウォック』が背から這い出て楽園の蟲の群体に紛れすぐに見えなくなる) 」
■リッシュ「 d @ N † e…… d @ N †……(散漫な動きで両腕を彼の首に回し、口を開け彼の口へ齧り付こうとする。厄介なことに殺気は『この個体』になく)」 ■ージル「—————— MUST DIE (背後から迫り来る『この個体』が本命。明確な敵意を向け、青いコートをはためかせ『闇魔刀』の居合を浴びせようとする) 」
弓弦「………?(周囲の様子を見て)まさか、その人たち…! 」
ムラクモ「……こんな形で再会はしたくなかったな…随分と陰湿な手を使うじゃあないか、だが……(
ジェクサーの一撃をサイドステップで避けると同時に、中段回し蹴りを放つ)一度本気でやり合っても見たかった!感謝するぞ、悪魔よ!! 」
エディ「言うは易しって奴だ……!この野郎、足止めに徹して『ゼローグを乗っ取る』とかをやらかすまで時間稼ぎをする気だ‚———————(群れと交戦する中、群体に紛れたジャバウォックが視界に入り)アレ(本体)だァーーーー!!(指差して叫ぶも時すでに遅し、群れに紛れて見えなくなっていた) 」
三島一八「一つ壊したところで変わらんな……(叩き壊したそれに目もくれず、次を蹴り壊し、その次は手刀で二つに両断する。自らの背後に寄る相手に視線すら向けず裏拳で砕き、回し蹴りを連続で繋ぎ影を纏めて蹴り壊しながら進む)一匹ずつはたきつぶすのでは埒が明かんか 」
ロー「(――――!!?)(忘れもしない、恩人の笑顔に激しい動揺を覚える。沈黙が広がる刹那の内にかつての記憶が巡っていくが―――)―――あの人はもういない。いや、「ここ」にずっといるからな!!(映像のように甦るまやかしの光景を、その黒い腕ごと一刀両断し、屠る) 」
楽園の蟲→ 李■狼「(一八に砕かれた個体の内一体が、彼の親しい人物……)————————エクセレエエエエエエエンンント!!!!!!!(は、選出できなかったのでこいつが現れた。しかし他の有象無象では真似できないマーシャルアーツで一八との近接戦に持ち込み時間稼ぎにかかる) 」
楽園の蟲 → ■オ「 クル ン (
ラーヴァの槍さばきを回避する個体が、視覚からククリナイフによる一閃を
ラーヴァの脇腹を抉ろうと襲いかかる) 」
ダンテ「勘弁してくれ、キャラじゃ無いだろ……(トリッシュに齧りつかれ、キャバリエーレからも手を離しかけた、が……)……空気を読んでくれて助かるぜ、バージルゥ!!(トリッシュから強引に顔を離し、振り返らずに背後のバージルに向けてキャバリエーレを振り翳し)……何体だって相手してやれるようになって来たぜ!! 」
ジェ■サー「 ガッッッ (大剣をさながら片手剣のように振るい、
ムラクモの中段蹴りを受け止める。さがそれはさながら『模擬戦』のような動き。それも必然である、なぜなら) ギギギギ ギ…… (敵対する者の『記憶にない行動』はコピーできない。ないものは模倣できないのだから) 」
コラ■ン「 ザ ン (三本目の腕が両断される。だが元々残っている右手でも銃を撃つ程度の戦闘力はある。 彼はそれを手に取り、ローへ銃口を向け)………。…………(引き金を『引けない』 ローの中にある美しい思い出は彼へ攻撃できない、ローが一度も『疑ったことのない絶対の味方』は、『美しい思い出でしかないコラソン』どうあってもローへ攻撃できず) ┣¨ ン (ローの背後に迫っていた『ドフラミンゴ』を撃ち抜く)■だ死ぬな……音を消すんだ、ローが、逃げ切るまで…… 」
エディ「—————!(一八にどう見ても親しくない李■狼を選出した瞬間を見閃く。 彼は『サタナエル』の弱点。人の虚をつく悪魔にとって、強すぎる鉄壁メンタルの男が最も厄介であり、彼への対策に躍起になっているのだと悟る)なら—————この中で最も警戒されていないのは…… (そう思い至るや、『弓弦』へ一瞥をやり、『ついてこい』とアイコンタクトをやると頂点にコアのある塔へ駆け上がる)縁の薄さがこんなところで役に立つとはな!! 一気に片つけて脱出させてもらおうか!!(コアへ昇竜を打ち穿とうとする) 」
■ンディ「———————— (そんな『おいしい抜け穴』があるわけがなかった。『彼が絶対に殴れない相手』の顔を模した個体が、コアの前にただ佇み)——————。(後ろ手を組んで微笑んだ) 」
エディ「————————————。(一秒。たかが一秒だが戦いの最中においてはあまりに大きすぎる時間だ。その最中振り上げた拳は止まり、)—————ッ(自我を殺し当惑で顔を歪めながらも拳を振り抜こうとするが) 」
三島一八「この目障りなのは……アイツか(自らの目の前に現れた見覚えのあるそれの攻撃を凌ぎ、三発の拳を流れるように繋ぎ跳ね飛ばす)時間稼ぎか、丁度いい。付き合ってやる(自らの前に立ちはだかったそれの攻撃を弾き、蹴り飛ばして距離を取る。この男、敵は父親と息子以外はあまり覚えていないので記憶から再現する場合その戦闘の記憶の曖昧さと『前倒した相手』という認識からどうあがいても本人よりかなりの弱体化をする)フンッ!!(デビル因子の力を最大限引き出し、更に悪魔らしく、人間離れした姿へと変わる)こちらも時間を有効に使わせてもらうぞ(そして、その全身に力を溜め光が漏れ出す) 」
ジャバウォック「 ハズレ。 (貫手がエディの背から右胸部を貫通し、塔の頂上で串材にしたそれを振り回し弄ぶと) 燃えるゴミはペイペイしましょ(それを高所から投げ捨てる) 」
ムラクモ「(自らの"知っている"動きである事に気付き、模擬戦や訓練では使わなかった……膝を狙った踏み蹴りを放ち、
ジェクサーの軸足を破壊し、その踏み込みの反動を利用し――)残念だよ、そして……とても、良いコンディションだ(明確な"殺意"を込めた、左正拳突きを
ジェクサーの眉間目掛けて放ち)……俺は今、とても……"怒り”を覚えている(嘗ての戦友、その下位互換品を作られた事による怒りと失望が、さらに精神を燃え上がらせ)……もっと、暴れてやらないとな(強烈な"殺意"の籠った気を纏い) 」
■ージル「 バスッッッ (腕を切り飛ばされよろめき、尚もふんじばり) ガアアアア!!!!!(それは単に外したのか、それとも『故意』か、トリッシュを模した楽園の蟲の顔面に蹴りを入れ破壊し、自らも消滅した) 」
弓弦「えっ、私……?(エディについて行きコアに固有霊装を打ち込もうとする) 」
ジャバウォック「 ブンブン(エディへ挑発的に手を振っていたが、ふと横を見やると)———————!!!?!?!?!?!?(弓弦が、今まさに固有霊装を振りかぶろうとしていた) ザンッッッ (咄嗟にそれを止めようとするがコアを移動させることも叶わず、『本体』が弓弦の斬撃を受け止めてしまう) 」
ラーヴァ「 ア、ズルせんせ――――(突如として現れたアオを象った楽園の蟲を見て遥か過去の記憶を口走った自身に動揺し、苛烈な連撃を止めてしまう)―――ザシュッ…! ……クソ……!いい趣味してるじゃないか、外道め……!(脇腹への一閃を受ける。苦い顔を浮かべ、雑念を振り払おうとかぶりを振り魔槍を構える) 」
李■狼「 エクセr ————————あふんっっっっっ(一度倒した雑魚と言う認識ゆえに下手したら他の個体よりもあっけなく粉砕される) 」
ロー「(コラさん…あんたの意思は、今ここに――――)――――(忌まわしき敵を撃ち抜く恩人の影をその背に、ただ真っすぐに頭上の塔にあるコアへ視線を仰ぐと、その刀を居合抜くように振りかぶり――――)――――“死の刀(ステルベン)”ッ!!!(思い切り投げ上げる。回転する刀は風を切りながら勢いよく頭上へと飛翔し、ジャバウォックを切り裂かんと迫る) 」
楽園の蟲「「「「「「「「 ガ ク ンッッ (『本体』がダメージを負った事で全ての個体が例外なく動きが鈍り、一瞬だがコアへの突破口が開ける)」」」」」」」」」」 」
ダンテ「(あっけなく斬られるバージルを模した楽園の蟲、そして同時に破壊されるトリッシュの模造品を軽く見送り)……良い趣味してやがるぜ(カリーナ=アン……改造されたグレネードランチャーを構え、弓弦達と戦うジャバウォックへと照準を向け) 」
■オ「——————ビッ ギ (
ラーヴァへ追撃を向けようとした腕が錆びついたブリキのように止まる。本体の支配が弱まったが故なのか、それとも)——————(どんな粗悪な複製品だろうが『英雄』故なのか、本体であるジャヴァウォックを見やり、首を食いと捻ると) ザラザラザラ……(砂のように崩れ消滅する) 」
三島一八「フン……精々弱らせろ。止めはしっかり刺してやる(完全に悪魔の力を引き出したそれは胸に、翼に、額に、迸らんばかりの力を溜め込み、その光景を見守る) 」
エディ「(塔の頂上から投げ捨てられるも、瞬時に手すりを掴んで遡りのようにして頂上へ帰還し)——————ただの『思い出』にする気はねえ、人選を間違えたな……ッ(彼にとっての光を歪め複製した楽園の蟲を廻し蹴りで蹴り落とし、ほぼ『怒り』だけで気力を保ち立ち続け) 飛べッッッ!!!!! (直線に蒼炎の軌跡を残し、ジャバウォックへ拳を穿ち駆け抜ける) 」
ムラクモ「(姿を現したジャバウォックを一瞥した瞬間、一瞬で"姿を消し") ―――東雲流、天城(超高速のステップでジャバウォックと距離を詰め……最速の拳をその身体目掛けて叩き込む) 」
弓弦「まだまだっ…!(さらにもう一撃振るおうとする) 」
ジャバウォック「 ズ ド ォッ (奇しくも背面のコアに背から叩きつけられ身動きが取れず)待”っ————————————(全員の、影に、悪魔の誘惑に打ち勝った者達の一撃がコア諸共に叩き込まれる) か”ッ……… 」
ラーヴァ「………!(砂のように崩れ落ちていくアオに手を伸ばし、虚空を握り締める)……ああ、分かっているさ。君が言いたいことなんて―――(指し示されたジャヴァウォックを標的に捉え、魔槍を弓矢でも番えるかのように後方へ引き絞る)はああぁぁッッ!! ヒュ ボ ッッ !!!(縮地でジャヴァウォックへ急速に接近し、引き絞った槍を解き放つ。神速一閃の槍技が彼を襲う) 」
ピ キ ッ … … パ キ ン ッ … ――――― パ キ ャ ア ァ ン ッ ! ! (紫色に輝くコアが、砕かれた――――)
┣¨ ォッッ (コアの破壊に合わせ塔が豪炎を撒き散らし爆散。その炎は一瞬で町全体に燃え広がり、或いは街そのものが発火し辺りは火の海に飲まれ、床は火山周辺の岩肌のようにひび割れ、熱を帯びる) 」
――――お父さん、これは家系図?
先祖の我儘だよ。私達はせいぜい40年ぐらいまでしか生きられないんだ――――
――――――――そうなんだ、じゃあ……
――――「「「「「「やりたいこと、全部やっておかなきゃね」」」」」」」――――
ジャバウォック→
サタナエル「グガがガッッガ了”ア”ア”了”了ァ”ァ””了”ァ”了”ァ”了”了”ア”ア”ア”ア”ア”ァ”ァ”ァ”————————ッッ!!!!!(派手に燃え盛る塔の頂上から、瓦礫とともに落下。地に倒れ伏し、竜頭を構成していた黒い肉がただれ落ち、中から……) 」
サタナエル→
サイラス「ハァ…… ハ”ァ”………ッ!!(銀の長髪を垂らした、筋骨隆々、顔、肉体共にギリシャ彫刻のよういん整った『人間』が姿を表す)ハ………… (呼吸を整え、自らの手を、肉体を見やる。円卓の青年、やつれ、死に損ないのような彼らにはなかった肉体を得ていた) 」
三島一八「此処が貴様の墓場だァ!!!!(皆が攻撃を放ち、コアが砕かれようとするその直後、皆の背後から最後の一撃、全てを焼き尽くす『ファイナルブラスター』を放つ。……他の攻略組ごと。) 」
エディ「 が ふッッ (爆風に煽られ落下し着地し損ない受け身を取る)……ッ! やけに派手に爆発したと思ったらてめえかッ!!(一八を指差し声を張り上げる。致命傷一歩手前を食らったが割と元気)……どうせ巻き込むなら『消し炭』にして欲しかったもんだ……(燃え盛る街、原型を残した
サイラスを見『違和感』を覚える)待て、コアは破壊したよな…… 」
サイラス「 —————————ベッッ (口を開け舌を出し、埋め込まれた『コアの破片』を見せる)—————計画は潰えた、夢も掻き消えた。だがそれでも終わりではない、お前達人類が絶望を降りしきり立ち上がるように、私は、『俺』は……(悪鬼の気配はない、そこには『
サイラス』という死に損なった人間が『堂々と』佇んでいた)——————諦めない。 気に入らない奴を、邪魔する者を、相対する全てをねじ伏せ、いつまでも子供のように『夢』を追う。(虚を掴んで拳を握り、その腕を掲げる)戦争も闘争も餓鬼の喧嘩だ。野心などもはやどうでもいい……『貴様らを殴る』そ"れ"だけだァ"ッ!!!!!!!!!!!! 」
ダンテ「(爆風によって落下したジャヴァウォック、そして姿を現した
サイラスに向け、さらにグレネードランチャーによる追撃を狙い、引き金を引こうとしたその瞬間)――――マジかよ、ビビっちまうぜ(ファイナルブラスターで吹き飛ばされる) 」
ラーヴァ「私たちもろとも巻き込むとは…見境がなさすぎるぞ…だがしかし、見事だった(一八のファイナルブラスターからちゃっかり逃げていた)……ああ、確かに私たちの役目を終えられた筈、だが……(エディの視線の先にある
サイラスを見やり) 」
ムラクモ「(落下する
サタナエルにさらに追撃を加えようと、同時に落下しながら拳を構えるが……)なっ……(一八の放ったファイナルブラスターで、
サイラス共々吹き飛ぶ) 」
三島一八「フン、まだ息があったかァ!!(ノリノリで全速力で駆け寄り走行の勢いも乗せた全力の正拳突きで生き生きととどめの一撃をくらわせようとする) 」
エディ「 ゾグ (むき出し殺気に悪寒と武者震い。先までの不快感と異なる感覚が襲いかかる)どうやら、互いに『目的がなくなっても』終わらせてくれないらしい……(グローブをはめ直し、身構える) 」
弓弦「まだ、終わってなかったってわけね…!(デバイスを構える) 」
サイラス「 ┣¨ ゥッッッッ ッッッ (正拳突きが
サイラスの胸部に命中する。当然無傷ではない、ノーダメージではない。余波で彼の背後にあった瓦礫が吹き飛ぶ。しかし—————)ン”るァ”了”ァ”ァ”ァ”ッッッッッ!!!!!!!!!!(怪獣のような叫びを上げ、鎧のような筋肉で締まった腕によるシンプルな『ジョルトブロー』を一八の顔面に当て、必殺に至らないまでも彼を大きく後退させ)了”ァ”ァア”ァ”ァァ”ァ了”ァ”ァ”ァ”————————ッッッッッ!!!!!!!!!!!!!(空へ咆哮を、生命の限りの叫びを上げ殺力衝動を訴える。その叫びは衝撃波を発生させ、異風が吹きすさんだ) 」
サイラス「フゥゥゥ……… フ シュ ゥ ゥ ……・・・・・(肩で呼吸し、息を整えると) バリ バリバリッッ(上半身にまとわりついたボロ切れと化したシャツを破き捨て、生命力を得た彫刻のような肉体を晒す)—————————来るがいい。 最 終 ラ ウ ン ド だ 」
――――【 Final Round 】――――
―――― Vs. 《 闘争の徒 》サイラス ――――
サイラス「 クン… ヴ ォ ン …… (手首をくいと捻り掌の上に野球ボールほどの球体を出現させる。その中では雷鳴、熱風、嵐、あらゆる天変地異を凝縮したようなエネルギーの渦巻き……) B O M B (指を鳴らしそれを消失させる。直後の事だった、攻略組の頭上に太陽が眼前まで迫ったかのような光源と熱が迫り……) 」
┣¨ キュ ォ オ … . . . ッ (『擬似太陽』が『超重量』の圧と共に攻略組を、彼らの立つ場一帯を消失させようと降り注ぐ)
エディ「いや待て太陽って核———————(
サイラスの掌からそれが消失し、次に何が起こるか予測。冷や汗が首筋を伝い口橋が引き攣る) がッッ……!! (腕をくの字に曲げ、頭上に降り注ぐそれに上腕部をぶつける。『気功』と『化勁』を以ってベクトルを変え流そうとするが、文字通り『次元』の違うエネルギーの前に肉体が蒸発するのを遠ざける時間稼ぎにしからない) 」
三島一八「面白いオモチャだ、遊んでやる(そう言ってニヤリと笑うと再び悪魔と化した身体から無数の光線を放ちそれを砕かんとする) 」
ロー「面倒なことしてくれるな…―――――――“タクト”(隆起させた地面が上空へと勢いよく跳び出し、疑似太陽を受け止めんと操作する) 」
弓弦「うわっ!?こ、こんなのあり!?(擬似太陽を見てあたふた) 」
パズドラビルス「(太陽に反応して登場)供養(擬似太陽に手を向けて破壊しようとする)提訴。 」
ピシッッ ピ キ ギ … ギギギギ(擬似太陽はベクトル変更に構わず落下を続けるが落下の勢いが弱まり、重力の加圧、カズヤのレーザーと様々な運動エネルギーの衝突で亀裂が入り爆ぜ—————)
サイラス「 ギュ オ ッ (—————た直後、擬似太陽と拮抗し合っていた面々の前に当人が直接大気に風穴を開け自らが砲撃さながらのタックルを仕掛け) ┣¨ ォッッ (カズヤへ重力操作、速度操作、高熱による自身の運動エネルギーの増強、持ち前の身体能力、あらゆる『重さ』が載ったタックルを浴びせ突き放し)くゥ ア ッッ!!!!!(鉛の塊が内側から燃えたような重量と熱の伴う拳による裏拳をローへ見舞いつつ、弓弦へノールックの廻し蹴り→着地後肘を前に突き出しての突進をエディへ繰り出す) 」
弓弦「うっ、ぐうっ…!(回し蹴りを喰らい、地面に叩きつけられる) 」
三島一八「む!(タックルを受け悪魔の力を引っ込めながら勢いよく吹き飛ぶも、転がりながら受け身を取り起き上がる)小癪な真似を……俺とお前の暴力という力の格の違いを教えてやる(そう言うと
サイラスの元へ走り出し、拳を振りかぶる) 」
ロー「ヅゥ゛…ッ゛…!(焼き尽くす痛みに悶えながら殴り飛ばされ、壁へ盛大に叩きつけられるとその身が土煙に覆われる) 」
エディ「デタラメなおっさんだよ全く、こいつを倒してから敵に回るとかやめてほしいもんだ(擬似太陽を破壊せんとする一八のレーザーに感嘆と皮肉交じりの軽口を叩くもつかの間) チィ……ッ!! ┣¨ グ(流しきれねえ……!)(肘に肘をぶつけ衝撃のベクトルを流し直撃を免れるが、余波のみで肋骨に亀裂が走り喀血する)奴の攻撃を確実に通す……!(気功を乗せた手刀を先んじて放ち、空気抵抗を無くし一八の拳を通りやすくする) 」
サイラス「 ガッッッ (連携によりより鋭くなったカズヤの拳は
サイラスの側頭部を捉える。確実に入ったと言う手応えが返るが、同時に『ダメージが浅い』という感触もまた一八の手に伝わる。)イイね、アがってきた……!(飛び出さんばかりに見開かれた眼球は笑みで歪み、一切怯まずカウンターのジョルトブローを一八の胸部、呼吸器を潰さんと放つ) 」
サイラス「 ┣¨ ヴォ ォッッ(一八への拳を放つ際の踏み込み『震脚』も無駄にせず、火山近郊のような足場に衝撃を与え、
サイラスを囲うように複数の『溶岩』の柱が溢れ、攻略組へ無差別に襲いかかる) 」
三島一八「む……!!(浅い。その次の瞬間に放たれた返しの拳をそのまま受け、同じく笑ってその懐に『六腑砕き』を返す)フッ、いいだろう……ガードを下げての殴り合いなら付き合ってやらんこともない 」
弓弦「…げふっ…!(えずきつつ立ち上がる)つ、次は溶岩…!?(固有霊装を発現させ、斬り伏せようとする) 」
エディ「 『双門』!! (溶岩の熱を左手で受け止め、右腕から放つ正拳突きから『波動弾』に流し
サイラスへ返す) トッ (同時に並走し一八の攻撃に合わせスライド移動の加速、震脚の衝撃を乗せたブローを
サイラスへ穿つ) 」
サイラス「(計画は潰えた、願望を叶える手段も失われた。だが—————) ゴッッッ ┣¨グッッ (一八の打撃が腹部を捉えくの字に折れ、顎にエディのブローを貰い大きく仰け反り距離が開く)愉しい……ああ、愉しい”な”ァ”!!!!! これで良かった、これが良かったッ!!俺は『あの世界』からこれを追い求めていたんだッ!!(間合いを話したのは計算内。床を殴りつけ、地脈を刺激し衝撃波が『噴火』を引き起こす。連なる火柱が爆風と共に一八、エディ、弓弦へ襲いかかる) 」
三島一八「噴火か、ぬるいっ!奴に投げ込まれた本当の火山に比べればぬるま湯も同然だ……(走り出したそれは火柱をそのまま突っ切り、全身を焼きながらもその火炎すら自らの武器として全力で左を振り抜く) 」
ダンテ「噴火というなら、俺も少しは真面目にやって見ようじゃないか……(全身が赤く包まれ……異形の姿、即ち"真魔人"の姿となって現れ)……インフェルノ!(巨大な魔力の爆発を起こし、噴火を強引に相殺しにかかる) 」
エディ「(このおっさんに同調するのも癪だが確かに流せない熱量じゃない————)借りるぞ、イカしたジハンター!!飛べッッ!!(噴火の熱とダンテのインフェルノを拳で殴り飛ばし、直線上の波動として飛ばす) 」
サイラス「(熱線と炎の拳をノーガードで受け止め天をも裂く爆炎に飲み込まれる。しかし、焼け焦げ一部肋骨が露出した胸部に構わず、重戦車のように土煙をかき分け突き進んでくる)温いッ!!鈍いッ!!!!(エディへ突進しながらの前蹴り→着地後下段からの昇竜を一八の顎へ浴びせ浮かす→震脚の衝撃でダンテの足元を崩し→熱した鉄塊のような拳による重いジョジョめいたラッシュを三名へぶっ放す) もっとアゲられるだろう!もっと『熱狂』できるだろう!!狂え、猛れ、俺のラストダンスを飾り付けてみろ!!!! 八ハ ハ ノ \ ハハ八ハ ハ ノ \ ハハ ハハハッ!!!! 」
ダンテ「(空中へと浮き上がり、無数の魔弾を
サイラスに向けて発射する)いいね!楽しもうぜ、折角の機会なんだからな!!! 」
三島一八「ぬう……!!(顎に一撃を受け浮き上がるも、即座に脚を返し)貴様も、温いぞ、本気でやるならばもっと見せてみろ、精々もっと、もっと俺を突いてみせろ!!(そう言うと正面から張り合うように怯みもせず拳を打ち合わせ高速で殴り合う) 」
エディ「がッッ……!!(腕を交差し前蹴りを受け止め後ずさる)(無数に曲線状の軌跡を描く乱打でそれらを受け流すも頰、肩、膝に掠め徐々に押され始め)わかるよ————それが『全て』になっちまうまでは俺もそいつを追い求めてたからなッ!!(ダンテの魔弾に合わせ、受け流しから攻勢に転じ、被弾を覚悟で一歩前に出、蹴り、拳打、肘、膝、あらゆる打撃を組み込んだ最速最短のコンボを叩き込みにかかる) 」
ムラクモ「(鋭く、強大な気を纏った跳び蹴りを
サイラスの視界外から放つ)しばらく休ませてもらったぞ!まだまだお互い元気な様だ!! 」
弓弦「…っ!(爆風を腕で受けながら)くっ…!!!(
サイラスに接近する) 」
ロー「―――――“シャンブルズ”!(残骸の石ころと一転換し瞬く間に再ロスの懐へ潜り込むと…)―――“衝撃波動(ショックヴィレ)”ッ!!!(彼の身体に麻酔を施した刀を貫通させた後、体内に波動を打ち込んで内部から激痛を与える) 」
サイラス「カッッ ハ ハ ハハ ハ ハ 八 ハハハハハァァ!!!!!(拳、弾丸、拳。暴力の暴風雨と真っ向から向き合い、こちらも流星群が如き打撃を以って打ち合う。限定的だが、目的が潰えても尚戦う、尚も殺し合う。奪う、奪われる。家族、国家という規模の大小関係なく社会という枠組みに属する暴力ではない、故人の為の闘争。彼の理想郷を全身で体感し、悦を叫びながら殴り続け) メ ゴ ォッッ (
ムラクモの飛び蹴りが側頭部を捕らえ爆ぜる。眼球が飛び、左脳が頭蓋ごと砕け半壊した、が)ア”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ィィイイイイイぞ!!!!!アがる!!どこまでもアガれる!!最高だッ!!!! 」
サイラス「(致命の一撃を受けても尚愉っている。不死ではない、限界は存在する。だがこの悦を手放すまいとそれを超越し存在し続け、半分を喪失した頭部で狂喜に咽ぶ笑みを向けた) ガッ (刀が背を貫通、右胸部から突き出すが) ふンッッ!!!!(手刀を自らの体内に串刺しにし、ローの刀に突き立て衝撃を相殺)安楽死にはまだ早い、俺に上等な死を与えようとするなッッ!!!!!(両腕を広げ咆哮を発し、周囲の攻略組を衝撃波のみ吹っ飛ばす) 」
三島一八「それは結構だが……俺も悦に浸らせてもらおうか(電撃を纏った突きが崩すように放たれる。『魔神拳』。そのまま流れるように『腿砕き』、『踵切り』を一段で止め繋ぎ) 」
ダンテ「楽しんでくれてるようで何より!こっちもアガって来たぜ……!!("真魔人"の姿を保ったまま、大剣スパーダを縦横無尽に振り回し) 」
ムラクモ「その身体になっても動けるか!!実に羨ましいが……この際だ!気の向くがまま破壊を楽しませて貰おう!!(両腕をクロスさせ、後退りしながらも衝撃波を防ぎ……再度一瞬で
サイラスと距離を詰め…)――東雲流、『八紘』ッ!!(
サイラスの全身に、一撃一撃に明確な殺意を込めた八連打を見舞う) 」
エディ「┣¨ゴォッッ(震脚によって地を踏み砕き衝撃波を耐えながら貯め) ——————門限だ、寝ろクソガキ(模倣した『無二打』をゼロ距離で叩き込みにかかる) 」
サイラス「 ガガッッ パ シ(『魔神拳』『腿砕き』が胴体に命中、後ずさるが『踵切りを掌で受け、合気道に酷似した動作せ手首を捻って封じ一八を地に寝かせるようにして投げ、転倒させつつ) ガンッッ ガ ッッ(擬似金属音を立て露出した肘骨を巧みに操りダンテの剣戟と打ち合う。片腕ながらも互角に渡り合っていたが) ┣¨>>!!<<グォ(
ムラクモ、エディの繰り出す打撃が胸部を捉え、続けざまにダンテ、弓弦の斬撃が左胸部を掻っ捌く) 」
サイラス「 ハ ァ……ハ ハ ハ ハ……!!(切り裂かれた左胸部からは『ゼローグのコア』が露出していた。爆発するあの一瞬で取り込んでいたのだろう)でもいい、戦争も、願いも、何もかも……!!今ここでお前らをぶちのめせればなんでもいい……ッ1!(内臓、剰えコアが露出している状態でロケットさながらに跳びのき、燃え盛る塔の残骸の上に立つ) 」
サイラス「俺とお前達のクライマックスだ!!素敵に死に飾ろうぜッ!!!!!!(掌を天高く翳し、ゼローグ内に生成された空間内に存在する燃え盛る建造物や、無機物の質量が軸部を失い、溶解して手の内に集約されていく。それはこの空間そのもの、『ゼローグの肉体の一部』と『コアのエネルギー』の一切を熱量にして還元された『黒い太陽』であった) 」
―――【墜星失楽園 / フォールオブエデン】―――
――――それは
サイラスの『心象風景』そのものが墜落するも同然。星、いや一つの宇宙を極限まで凝縮した高熱源、超質量、一つの世界そのものの墜落による世界の『対消滅』を与える一撃。 一切を飲み込み、熱によってチリへ変える漆黒に染まった天体という『失楽園』が、攻略組へ堕ちて来る
弓弦「ぐっ……!(衝撃波に吹き飛ばされる)…うあああああああ!!!!(おぼつかない足取りで固有霊装を
サイラスに向けて振りかざす) 」
三島一八「下らん悪あがきをする……いいだろう、今一度言っておいてやる。(そう言うと、悪魔の因子の力をまたも極限まで引き出し、翼と腕を広げ) 」
ダンテ「そいつがお前のとっておきって奴か?付き合ってやろうじゃないか……(魔剣の力を解放し、巨大な魔力を帯びた魔剣を振り被って構え) 」
三島一八→デビルカズヤ「こ こ が 貴 様 の 墓 場 だ ァ ! ! !(その全身から全力の光線を何本も、全てを焼き尽くすように放つ) 」
エディ「(質量、熱量……全てが一つの天体に匹敵する。落下を許せば『ゼローグ毎お釈迦』は必須か……)『世界を滅ぼせ』ってことか。書面上とはいえ悪魔共の血縁者に偽装したツケが回ってきたな(グローブを締め直し、手の甲に決して潰えぬ『蒼炎』を灯す)気張るぞ、望まない闘争であっても失いたくねえ(右拳を全身全霊、心臓を炉心にした熱を宿す拳を振りかぶり、撃ち放つ) 」
ダンテ「J a c k p o t !!(魔剣ダンテを振るい、文字通り、"全て"を叩き斬るが如き一閃を放つ) 」
ロー「チィッ…!ズザザァー…!気を楽にしろ…一瞬で、終わらせる…!(刀を際限なく長く伸ばしていく―――)――――“穿刺波動(パンクチャーヴィレ)”ッ!!!(その先端から、大地を穿つほどのより強力な衝撃波動を放った) 」
ムラクモ「(あれは単なる熱量の塊ではない……紛れも無い、"全てを焼き尽す"……まさしく黒い太陽)――素晴らしい技よ、実に光栄……!!(さらに莫大な気を全身から漲らせ、その全てを拳一点に集中させ)―――東雲流、『天城』ッ!!(弾丸の様に自らも跳び、他の全てを置き去りにする程の光速の一撃を放つ) 」
サイラス「 く” 了” ァ”……ア”ッ……か ァ”ッ 了”了”了”ア”アアアァ”ァ”ァ”ァ”ァ”……ッッ!!!まだだ!まだアガれる!!もっと高いところへ……!!俺はまだやれる、まだヤりたいことがある!犯れる、殺れる!戦れる!!闘れる!!!滅れる!!!!!や———————(生成した『世界』に叩き込まれる総攻撃。崩れかかるそれに黒き鎖鵜を打ち込み、追加の魔力を生命の限り送り続ける。しかし、黒き太陽の崩壊は止まらない、それに比例し肉体はひび割れ)—————————俺は————————— 」
少年『ヤりたいこと』 」
青年『殺りたいこと』 」
ジール『犯りたいこと』 」
「 「「「「全部やっておかなきゃね」」」」 」
サイラス「—————————— (ひび割れた世界から光が溢れ眼前を照らす。視界が白一色に染まる最中、やり残したコト/願い に思いを馳せる。それを手繰り寄せるように腕を伸ばすが、虚を掴むように手応えがない。肉が、骨が崩れ砂に帰り……ようやく思い出した)——————後。何があった?———————(この世界において、既に願望を果たしてしまったということを) 」
┣ ン (それは誰の放った一矢か、或いは『全員のそれ』が束なったものか。黒き太陽との衝突を経ても尚残った光柱が、
サイラスの左胸部に同化したゼローグのコアを貫通した)
―――ゼローグの肉体の一部を黒と白の折り束なった一閃が貫通する。それは空を両断し、果てまで届いた…… 」
天井を両断し差し込む外界の光。火は地表を焼け焦がし黒い地平が果てまで続く崩壊しかかった空間。ただ一つの世界の破滅による余波が風となって流れゆくだけの荒野で、それは終わりを迎えていた
サイラス「(右胸部から上しか残っていない、辛うじて人の形をしていたと判別できる程度の残骸が、呼吸器も破壊された為寝息も立てられず無意味に横たえ、片方しか残っていない頭部で空を仰ぎ見る)……。………… ネ がイ" ……ハ ……あァ…… そゥか …… こレ が 『生きて抜いて死ぬ』という コト か……… 」
ダンテ「……よう、満足かい?人生は楽しめたか?("真魔人"の姿を解き、剣を収めながら) 」
弓弦「……どうして、そんなに…苦しい思いをしてまで生きようとするの?(無惨な姿になった
サイラスに辛辣なような言葉を投げかける) 」
三島一八「少しは愉しめたぞ、下郎(満足げに口角を上げると、その残骸にゆっくりと歩み寄り) 」
ムラクモ「(既にボロボロになっている
サイラスを眺めながら、その場にへたり込み)……いやあ、楽しかったな…少し堪えたが……何時か機会があったらまたやろう 」
エディ「———————(引導も侮蔑も、この男には意味を為さない。ただ無言を貫く、そのつもりだった)—————充分生きたよ、認めてやれ 」
サイラス「青いな…… 羨ましいほどに。 —————生まれたからだ(弓弦の言葉に、迷いなく、歪みなく空を見) 40で 死ぬ。そう告げられても納得しなかった、諦めなかった。幸福は苦痛であり、災厄こそが喜びである。そのように生まれ、人の幸福に理解などなかったがそれでも………『生まれたから』……全ての手段を尽くして、生き抜く。それだけは、唯一人と共有した信念だった。……まァ……長く行き過ぎて殆どは、全てやり尽くして飽いたが、今は、最後は………(ダンテ、一八に横目をやり答えようとした時、その場に並ぶ行楽組の面々を順に見)………(満足げに口元をほころばせた)——————ハ ハ……ハ ハハ ハ ハ ハ 」
悪魔は感嘆を雫に変え頰を伝うと、事切れるまで枯れた喉で笑い続けた。全てを無意味だ、無価値だ、故に滑稽だと嘲笑うように。そしてそれを『だって仕方ないだろう、愉しかったのだから』『何が悪い、生きているのだから』と自ら嘲るように。そして…… 『愉しかった』と、言葉よりもシンプルに『感謝』の意を込めて。『人として』の命が尽きるその時まで……———————
三島一八「だが、最後にいいことを教えてやる。本当に純粋な闘争とは、闘いの真理とは。最後まで『個人の闘争』とやらに拘った貴様が理解しきれなかったそれは。 」
三島一八「『闘いというのは、最後にどちらが立っているか、それだけだ』ということだ 」
――― Ø:Log 内部・ルームⅦ ―――
ゼローグ内部…一際暗い通路を抜けた先に広がるのは、
その一帯のすべてが大理石のようなもので構築された真っ白な空間。
頭上には、万華鏡に映し出される抽象的なフラクタル模様を描いたステンドグラスが張り巡らされ、
密閉された室内でありながらも神々しい陽光が差し込んでいる。
そして、それらすべての斜光の先…
まるでスポットライトのように一点のみに照らされるものがあった―――
そこにあるものこそ――― 虚(カラ)の玉座、ただ一席。
玉座の頭上にあるコアよりも大衆の目を引く空席に、人影は当然いない。
その虚の玉座が齎す異様な空気感は、この神秘的な空間に疑を与える。
ラクト「私は、いつから修道院に赴いていたのでしょうか。どこかで道を間違えてしまったのか…ははは、参りましたね…(軽口をたたきながら大理石の床に自らの靴音を小さく響かせる)…おや、と思いましたが…あながち間違いではなかったみたいですね。(眩しそうに頭上を見上げ、そこにあるコアを遠目に見据える) 」
テリー・ボガード「へぇ……ここがルーム……初めて来たけど、良いとこ……とは言えないじゃないの(照らされた玉座を見上げ)アレを壊せば良いんだったか? 」
三日月・オーガス「オルガとはぐれちゃったな……ところで、ここどこ? 」
アオ「はっ、はっ…はっ…!(少し遅れてたどり着き、息を切らしながらその静謐で神聖さすら覚えさせる光景に目を丸くする)内部に、こんな場所が……? いいや、それよりも……(神秘的な空間よりもより目を引く虚の玉座に、ある種の畏れとも取れる感情を抱く)…… …… ……。(息を呑み、眉間の皺をより深く刻み緊張が強まる) 」
カ ――――― チ (針が刻を刻む――)
―――― コ ツ ン … (聖白の空間に一際大きく残響する靴音。誰もが、その足音のした後方へと振り返る。しかし、そこには誰もいない)
コ ――――― チ (そしてまた、針は進みだす――)
××「―――――(虚の玉座へ一同が再び向き直すと、その空席に明らかな人影が居座っていた。純白のドレスとブーツ、そしてティアラといった荘厳な衣装を身に纏う一人の少女。清白色に染まる、二つに結ばれた麗しの長い髪が無風に靡く。だが、何よりも特筆すべきなのは…真白に染まる風貌の中で目立っている、彼女の両目。右は「赤く」、左は「青く」輝いている。そして、ある者にとっては見覚えのあるその表情が、ステンドグラスから差し込む斜光によって露わになる――――) 」
×× → ナナ?「――――― 御 機 嫌 よ う ―――――(それは、そこにいたアオにとって驚くべき衝撃の事実。彼の前に存在するその女性こそ、彼にとってかけがえのない友人である「ナナ」と瓜二つだったからだ。服装や身の振舞い、髪の色など本人と違えど、彼女特有の紅蒼双眸、聞き覚えのある声音、顔の造りこそは遜色ない。足を組み、口の端を緩ませ妖艶に笑む少女。その明媚たる風貌と佇まいこそ―――「女王」と呼ぶに相応しいものであった) 」
ラクト「――――!(幽霊の悪戯に翻弄されるかのように視線を外した玉座に再び目を向け、そこにいた一人の女性に驚嘆の色を伺わせた)…………あ…はは…!これは、これは…なんて、美しいお嬢様だこと。私としたことが、つい、目を奪われてしまいました。これは失敬…(だが、何の前触れもなく、何処からともなく現れたその人影に、疑念を含んだ眼差しを向ける) 」
テリー・ボガード「……参ったな、スリーサイズが分からねえ…おや、誰か知り合いかい?俺達は気にしなくて良いから軽く挨拶から入ったら良いんじゃないか? 」
三日月・オーガス「ん……アンタ、誰?(まだここに招かれてから日も浅く、基本的に大きく感情を動かされることもない彼は、平常のまま彼女に問いかける) 」
アオ「――――――っ(斜光に照らされた彼女の顔を見るや、心臓を冷たい手で鷲掴みにされるような錯覚に陥る。―――いいや、他人の空似だ。須臾の間に彼女が『あの友人』と別人であれと強く願ったが、皆々に発せされた声を聞いてその願いは無惨にも崩れた。今にも叫びだしたくなるような感情を堪え、苦々しく口を開く)……な、んで………どうしてッ……、君がそこに座ってるんだよ……ッ!! 」
ナナ?「――――(対立する一同ひとりひとりをその目に収めていく。そんな中で、最後にアオの姿をその視界に捉えると…ほんの僅かだが驚愕に瞳を開く。だが、そんな彼の反応から何かを察知し、納得したように目を伏せて静かに頷いた)……そういうこと、ね――――(足を組み直すと再びその口角が緩やかに上がっていく) 」
ナナ?「……今、すべてを見知った。ここは私の知る世界ではない。私のいるべき世界ではない。私の還るべき世界ではない。けれど解かる。この世界の果てに「私のいる世界」があったことを。すべての時空は、因果は、繋がっているということを。神さえも超越した大いなる存在に誘われたというのなら、これほど面白おかしい話はないわ。 」
ナナ?「なら…何も思い煩うことなんてない。この数奇な運命が齎した邂逅を感受し、祝いましょう。私と、貴方たちで、一緒に―――――ね。 」
ナナ?「―――― “神聖域『白黒碁盤』(エルドラード『エシェック』)” ―――― 」
パ キ ィ ン ――― パキャンッ パキィンッ パキャッ パキンッ パキキィンッ パキャァアンッ ! ! ! ! (その瞬間、大理石の地面の一部が規則性を持って順番に破裂し、中から黒い面が湧き出る。やがて空間はチェスボードを想起させる白黒のマス目が展開されたものへと変化を遂げていく)
――― ダァンッ、 ダァンッ、 ダァンッ、 ダァンッ ! ! ! (その頭上より、女王を守るようにKnIgHt(ナイト)、BiShOp(ビショップ)、RoOk(ルーク)、PaWn(ポーン)の複数の白黒駒が次々と盤面上に落下。住人たちと同じあるいはそれよりも大きい駒群が並列するその様は宛ら一国が率いる軍隊であり、対峙する者たちを圧巻させた)―― ダ ァ ン ッ (その奥に潜むは唯一のKiNg(キング)。本来のチェスと同じ位置構成をしていたが、ただ一点だけ、何かが違っていた。そう、クイーンの駒が無い。それもそのはず。何故ならば――――)
ナナ? → 白の女王« Queen »「――――(KiNgの最奥にて、まるですべての権限を牛耳るかのように君臨する彼女自身こそ、QuEnN(クイーン)なのだから。依然玉座の肘掛けに腕を寝かせて優雅に佇む女王は、不敵に、不気味に、哂(わら)う―――)―――― 駒遊びはお好きかしら?すべての駒を退けて、私の心(しんぞう)をうち抜いてごらんなさい。生死を駆けたとっても興奮する瞬間(ひととき)を、共に堪能しましょう。 」
ラクト「これは――――!(足元のマス目に視線を灯し、自らが踏んでいる色を瞳に入れ込む)コツコツ……(つま先でタイルに近い音を響かせる)……光栄ですね。貴女のようなお美しい女性と一興を交えることができるなんて。チェスは嫌いではありませんが、できれば…優雅なティータイムにしゃれ込みたかったものです。(やれやれと、これから起こりうる出来事を察し、柔和な態勢から動き出し、ホルスターより二丁拳銃を引き抜き、身構えた) 」
三日月・オーガス「あー……何言ってんのか全然わかんないや。取り敢えずアンタを潰せばいいの?(地面を鳴らすと同時に纏われる悪魔の鎧、ガンダム・バルバトスから全力でスラスターを噴射し、一番槍のようにメイスを構えて一直線に突っ込む) 」
テリー・ボガード「パーティーは俺も好きだぜ、どうやらその点だけは気が合いそうだが……おっ……と…!(マス目が展開し、次々に落下してくるコマを見ながら)…チェスはあまり得意じゃあ無いが、中々洒落た趣向を見せて来るじゃないか 」
アオ「 ! (フィールドの変化に目を見開く)(これは……チェス盤と、駒……!?)……気の済むようにすればいいさ。だけど、きっと君の思い通りにはならないよ…!(ククリナイフを抜き出し、くるりと手中で回し逆手に握る) 」
白の女王« Queen »「 さァ、はじめましョう? 娯(たの)しい、愉(たの)しい、お遊戯を――――-♪ 」
―――― Vs. 《 神の一手 》 白の女王« Queen » ――――
ニオ「これは驚いた、駒がゲーム盤に座しながら指揮を取るとはね。女王冥利に尽きる、これこそが正しくクイーンの姿とでもいうわけ(ローブの裾を引きずり気だるげに首を鳴らしながら、一冊の『魔本』を手に合流する)【BOOK OF COSMOS】 この戦い、この祭事、この開講に意味はない。ただ、業務的に『ゲーム』で始末をつけるわ(彼女を中心にチェスの盤を模した升目状の光の線が床に広がる。) ただ……難点としてこちらのコマがチェスのチェの字も知らなそうなのよね……ああこら、走るな。おーい 」
白の女王« Queen »「 ス ラ リ … ―――(玉座に居座る女王は、細く尖る白い軍刀を右手に、真白にコーティングされた短銃を左手にそれぞれ携える)―――――― 前進 (軍刀を前方へと突き出し、各駒に命令を下す) 」
RoOk:A「ズ…ズズ…ッ…――――― ズ ン ッ ! ! (『障壁』の権能を持つ、塔で形作られた駒。微かに動き出すと突然速度を上げて、オーガスが手繰るバルバトスへと突撃を仕掛け、真っ向からその刺撃を受け止めつつ吹き飛ばした) 」
PaWn:A、B『ジャキ…ッ… ! ズ パ ァ ッ ! ! (『斬撃』の権能を持つ剣を持った兵で形作られた駒の数体が次々と動き出す。その内の一体が、テリーと
ラクトに向かって接近し、鋭い剣閃を放つ) 』
三日月・オーガス「っと、結構硬いな(吹き飛ばされると同時に地面にメイスを叩きつけブレーキをかけ)邪魔……(そのままメイスを投擲槍のように投げつける) 」
KnIgHt:A「 ヒ ュ オ ッ ―――― ズ ン ッ ! ! (『跳躍』の権能を持つ、馬で形作られた駒が跳躍―――その落下先は、アオの頭上。かわされても、塞がれても、なおも彼を踏み潰そうと迫り続ける) 」
BiShOp:A「シュボ…ッ… ―――― ボ ォ ァ ァ ァ ア ア ア ッ ! ! (『魔法』の権能を持つ司教冠で形作られた駒の先端が発火。その先端より劫火を解き放ち、ニオを焼き尽くそうと火炎が放射状に伸び出される) 」
KnIgHt:B「――――― ダ ァ ン ッ ! ! ! (オーガスと対峙するRoOk:Aを庇うようにもう一体の騎士の駒が飛来。彼が投擲したメイスを踏みつけることでRoOk:Aへの攻撃を妨害した) 」
ラクト「……(その目つきを、1秒程白の女王« Queen »に向けた後、再びマス目に視線をやる)……(奇妙なのは本体というより、チェスの型にハマるなといっても『敵駒』の存在だ。それが今最も留意すべき事……)自由に動けるっていう最悪の条件下ですね(「相手」も同じなんでしょうがね、それは)――(一歩、コマを進んだ矢先、その駒を視界に入れると口角を若干あげる)っ!(振り抜かれた刃を屈んで受け流し、後退する) 」
テリー・ボガード「どうやら兵隊さんがやって来る様だ……突っ込んで来たか! ……オラァッ!!(突っ込んで来るポーンの剣を屈んで避けながら、左のアッパーカットを放つ) 」
ニオ「 【風星晶・ペリドット】(BOOKOFCOSMOSによる迎撃ではなく、右手指に挟んだ緑白色の光彩を放つ石を足元の床に落とし、それが床に溶け込むと、背方に緑の魔法陣が出現し球状に渦巻く風の結界がニオを覆う。炎を吸収し、反射させBiShOp:A……ではなく)それぞれ権能がある。専門分野を持つ駒は『同じ分野』で押し通れないという『法則/ルール』があるのかもしれない。つまり……(三日月と交戦するRoOk:Aへ、反射した火炎弾を飛ばす) 」
PaWn:A、C『ガゴォンッ―――!(テリーのアッパーに、一体の駒が転倒…だが、更に背後に潜んでいた兵士が割って出るように前進し、テリーに追撃の一閃を繰り出そうと迫った)』
白の女王« Queen »「――――― 迂回 」
三日月・オーガス「っと(と、メイスに気を取られたKnIgHt:Bの頭上に既に跳躍しており、その脚で踏みつけ、その衝撃で地面から再び舞い上がったメイスをキャッチする) 」
アオ「くっ――――!!(Knightの跳躍をこちらも跳躍を以てして躱し、防戦一方に)(思った以上に素早い…!このままじゃジリ貧か―――じゃあ、) ヒ ュ オッ (一陣の風が吹く。Knightの踏み潰しを紙一重で躱し、次の瞬間にはKnightが駆る馬上、その背後へと姿を現していた) は ぁ ッ !!(溜めた刃を解き放ち、Knightを背後から貫かんとする) 」
RoOk:A「 グ ゥ ォ ン ――――!(上下左右、そのマス目に沿ってしか動けないはずの城が歪曲するように旋回し、火炎弾を回避。そのまま不規則な軌道を描きながらニオを翻弄し、彼女へ攻撃すると思えば――――)―――― ガ ァ ア ン ッ ! ! (オーガスのバルバトスへ真横から不意打ちの突撃をしかけた) 」
KnIgHt:A「 ザグンッ―――――ビキッ、バキャアァァアンッ!!(アオの反撃により背後から突きさされた騎士、その差された部位に大きな亀裂が生じ、破裂した) 」
白の女王« Queen »「 ♪ (翻弄されながらも、自ら見出した華麗な立ち回りで反撃に打って出たアオを遠目に、嘲笑する口元を片手で覆った)…そうでなくちゃ、ね。(指先で前髪を僅かに掻き上げ、蒼い瞳を露わにする―その瞳孔に描かれた時計が、その針を刻む――――) 」
カ ―――――― Ⅰ : 時間閲覧 ―――――― チ
三日月・オーガス「っと、少し**な(突進してきたRoOk:Aを瞬時に反応しメイスで受け止め、そのまま横殴りに殴りつける)……やっぱり頭を潰すのが早いよな(彼の視線が向けられるのはただ、その玉座のみ) 」
空間に響く刻の音―――それと同時に、女王によってのみ動かされるだけの従僕の駒が、明らかに自らの意思を持ったかのようにその動きが鋭敏化。移動・行動後の硬直時間が緩和され、無駄の無い移動を開始する。
PaWn:B「 ヒ ュ ォ ッ ――― ブォンッ、ブォンッ、ブォンッ!!!(瞬間的に距離を詰め、
ラクトへ三段斬りを間髪入れず繰り出していく) 」
ニオ「うわなにこれ(自分の知ってるそれとは明らかに異なる挙動をするRoOk:Aの動きに眉をひそめるも)………(目線をそれから外し戦場一帯を見渡す)そこなお嬢様、『ショーギ』はご存知かしら(ブックオブコスモスの盤面を数回タップ。アオが破壊した『KnIgHt:A』の破片が消失し) ┣¨【持ち駒<リユース>】ゴォッ (KnIgHt:Aを『持ち駒』として再生成、盤面中列の右端に配置し) トンンッ (盤面をタップ。KnIgHt:Aが『消滅、再配置』されPaWn:Bの頭上へ急降下する) 」
ラクト「―――!(二丁拳銃「リゼルド」のトリガーを引こうとした次の瞬間、まるでこちらの行動を呼んでいたかのように、攻撃の直言で迫ってきたPaWnへの対応に驚愕し、反撃の手を止めて攻撃を回避することへシフト。コンマ1秒でも対応が遅れてしまったことからその衣服に刃を掠めてしまう)―――(駒の動きが、鋭くなった…?)(そんな中で見出した間隙を突くように、Bへ零距離射撃) 」
PaWn:B「バン、バン、バン――――バキャァァアンッ!!(
ラクトの射撃に動きを封じられている最中、ニオに奪取されたKnIgHt:Aに粉々に踏み潰されてしまった) 」
アオ「はぁ、はぁっ……!(爆ぜて崩れ落ちるKnightを後目に、依然として玉座に座す白の女王へ視線を向ける)すぐに追いついてみせる……―――うわっ!?(次の駒を倒そうと動き出そうとした時、ニオがKnight:Aを自らの持ち駒として操る様子を見て驚愕する)すごい……!俺も負けてられないな―――!(三日月・オーガスが殴りつけたRoOk:Aに追撃を加えようと駆け出し、脚に装備したコンバットナイフを抜き様に2本投擲する) 」
テリー・ボガード「ぐうっ!?(隠れていた伏兵の一撃に、なんとか回避を試みるも腕を斬られ)こいつら、ただの駒じゃあない……司令塔たる彼女の意を、完璧に汲んでる様だぜ…!パワーウェイブ!!(駒達から距離をとり、地を這う衝撃波を飛ばす) 」
RoOk:A「ガギャンッ―――― ビュォンッ (バルバトスに殴られ横転した城が再起する。そのままアオが投擲した2本のナイフの餌食と――――ならない。尋常ではない反射神経を発揮する超人のような挙動でそのナイフを受け流す) 」
BiShOp:B「バリバリバリィ…ッ… ! ! !(先端が帯電し司教冠がアオの背後より迫り、放射状に延びる稲妻を放つ。だが、それはまるでアオ自信を囲むように――彼の回避先を理解しているように――迫る) 」
PaWn:C「ゴォッ――――ガシャアァァアンッ!!(広範囲に及ぶ衝撃波を真正面から受けた兵が吹き飛び、盤上より離脱して床上に倒れ込んだ) 」
白の女王« Queen »「この「眼」は、過去・現在・未来…それらすべてを見透かす。私にとって、すべての時間は等しく見える。過去へ回帰するように…未来を覗き見ることも容易い。それが『千里眼』の力。けれど、この眼にはまだ面白い曲芸があるのよ―――――(その発言後、蒼い瞳の針がまた一つ進む) 」
コ ―――――― Ⅱ : 時間加速 ―――――― チ
空間が歪む――― 盤上の駒群の動きが残像すら残さない、明らかなほどに速くなっていく。
三日月・オーガス「面倒なのは任せるよ(そう言うと飛び上がり、青い糸を引きながら一直線に玉座へ向かう。はっきり言おう。『鉄華団の悪魔』、三日月・オーガスは使いようによっては最強の駒になりえる存在だ。しかし、今の彼には指揮を執る『王』が存在しない。使いようも何もありはしない) 」
KnIgHt:B「―――― ダ ァ ン ッ!! (天井より落下。それによってテリーが放った衝撃波と同じものが本人に向かって襲い掛かる)―――ダァンッ、ダァンッ、ダァンッ!!!(その後、間髪入れず彼をな&も踏み潰そうとあり得ない速さでテリーへ追撃を仕掛けていく) 」
ニオ「 ポーンもらい。 (すかさず盤面をタップ、PaWn:Bの残骸を消失させ手元に本物のチェスの駒サイズのそれを再生成し弄ぶ)——————(ナナの『眼』を注視し眉間に皺が寄る。良くないものを直感したかのように)チートめ。お望みなら短期決戦に持ち込んでやる(小さく舌打ちし、『KnIgHt:A』『PaWn:B』を『乗れ』と言わんばかりに盤上の中央に配置する)『それ』に捕まって。私の魔本は『物体を任意の位置に落下させられる』。 今なら『女王』へのショートカットがあるわ 」
ラクト「ふふっ、助かりました。感謝しますよ――――!?(ニオの援護を受けて態勢を整え直したと思い込んだのも束の間、歪みだす空間に眉を潜める)…不味いですね…駒の動きが、まるで目で追うのがやっとになってきました…(目元を擦りながらも周囲を注視する) 」
アオ「―――――……!!(RoOk:Aの理解を超えた挙動に目を見開く)(今のを、躱した……!?完全なスキを突いたはずなのに!くっ、ならば直接―――)―――えっ!?(BiShOp:Bの急接近に反応が遅れる。アオには一分の油断も無かった。"故に"、その事実に皮膚が粟立つ)(回避を―――ッ!?!)ぐあああぁぁッ!!(BiShOp:Bの放つ雷撃を回避しようとしたが、先回りされるかのような稲妻に身体を打たれる) 」
テリー・ボガード「時計の針が進んだ……早く、歪んでいると来たか……(ニオが召喚した駒にジャンプして乗り)ナイスだぜ!こいつがあれば一気に距離を詰められる…! 」
ヒュンッ―――ゴッ――ドォッ――――バキィッ――――ズシャァッ――ガァンッ――――!!!(走馬灯のように駆け抜ける時空。彼らが認識する間もなく、その身に次々と駒群による連撃が一瞬で叩き込まれていく)
ゴオオオオオオオオッ!!!!!(竜巻のような強い風がBiShOp:Bを襲う)
ラクト「ビシュンビシュ… ッ… (頬や衣服を裂いていく斬撃、腹部や双肩に感じる打撲の痛みに苦悶の表情を浮かばせる)(これは…まともに動くことすら困難を極めようとは…っ… 駒は複数体、一個体を仕留めたところで直ぐにまた残りの軍隊が仕留めにかかってくる。敵は必ず動く。その瞬間こそが、反撃の一手)(リゼルドを交差し防御に徹する) 」
BiShOp:B「―――ビュォォォオオッ!!(青に電撃を浴びせ続けていた駒が竜巻によって吹き飛ばされ、場外へと脱落していく) 」
ニオ「(同時に遅れるのは二名。当然、玉座のクイーンは比較にならない能力を持っていると考えるべきだ。できてせいぜい駒のコントロールを鈍らせること) 『石星晶・ヘカタイト』(黄色の魔石を床に投下、足元に魔法陣が生成されヘキサゴンの水晶で構成されたバリアーで自身を守るが……) ゴッッッッ(バリアが敵駒の衝突で『刹那的』に破損し戦慄する) 再配置……チェックよ、ゲームマスター(だが自身の再防御よりも攻撃を優先し、駒に乗ったテリーを————)—————┣¨ ゴ ッッ(ナナの背後に急降下、配置させる) 」
アオ「あッ、が…ッ…あああぁぁぁ!! ―――っぐゥ……!はーっ…!はーっ………ハッ……ハッ…!! …あり、がとう……助かったよ……っ(竜巻がBiShOp:Bを吹き飛ばし、ようやく雷撃から開放される。明滅する視界に焦げた皮膚の臭い。今にも意識を手放して倒れそうになるが、気力を振り絞り蹌踉めくまでに留まる。じんわりと嫌な汗が背筋を伝う。非常に優れた動体視力を持つアオをしても視界の端に捉えることが精一杯の駒の躍動に眉間に皺が寄る) 」
チェスなんかよくわからないけど…僕は戦うよ(アオの後ろから声が響く)
テリー・ボガード「俺のパワーウェイブに、追い打ち……!速いが、直線的で助かるぜ…!(撃たれた衝撃波を軽くジャンプして避け、追撃に来たKnIgHt:Bを蹴りで追い払い)大丈夫か!?(ニオの召喚した駒に掴まり、攻撃を受けるニオに手を伸ばそうとするが、直ぐに手を収め……)――任せな (駒の移動によって、ナナの背後に現れ……)Are you Okay? ……Buster wolf!(拳を突き出し、ナナの背後から猛スピードで突進を放つ) 」
泉けん「………………セクシーなお姉さんのために!(声の主。αガンを構えながら現れる)チェスどもめ、一つ残らず蹴散らしてやる! 」
白の女王« Queen »「(背後を撮られた女王は依然として玉座の駒に腰かけていた。テリーの拳がその頭部に迫った瞬間、異様なまでにぐるりと回った首を彼へと向け―――悪魔的な笑みを送った。そして、瞳の針が、一刻を刻む―――) 」
カ ―――――― Ⅲ : 時間遅延 ―――――― チ
空間が歪む――― 盤上に立つ攻略組たちの全身に強い重力が働いたような感覚が過り、指先一つ動かすのも、目を瞬かせるのも、思考を巡らせることすら重く、遅く感じ始めていく。
アオ「………きみ、は……!(背後から響く声に、肩越しに振り返る。何度もぼやける視界で、懸命にその声の主―――泉けんに焦点を合わせる)……! ああ、心強いよ……! 共に戦おう!(泉けんの助力に勇気を得て、今一度体勢を持ち直す) 」
白の女王« Queen »「チャキッ――― ダ ァ ン ッ ! (短銃をテリーの右太ももへ突きつけ、引き金を引いた) オ ゥ ン ッ ――― ダ ァ ン ッ ! (QuEeNの駒がここでようやく前進し、ニオに迫る。彼女の目を覗き込むように目と鼻の先まで顔を近づけて嗤い、その右肩を発砲) ヒ ュ ン ッ ――― (刹那、バルバトスの股を潜り抜け、その背後に玉座が移動したと思えば、バルバトスの機体各部にあり得ない速度で剣戟の痕が刻まれ、関節部より火花を散らした) 」
泉けん「(ニオに向けて渾身のウィンクを向ける)く、重い…だが…!(重さに耐えながらもαガンの引き金をゆっくり引く) 」
ラクト「―――!(今しかないか)(テリーが女王の背後を撮った瞬間に駆け抜け、二丁拳銃を発砲するが)――――(ぐっ…おも、い……っ…?)(我が身と共に銃弾が遅鈍化し、動きを封じられてしまう。討ち放たれた銃弾は螺旋状の硝煙を残しながら、ゆっくりと宙を飛んでいる) 」
三日月・オーガス「……早いな、いや、こっちが遅くなってるのか?ま、どっちでも……考えることは変わんないか(左腕で滑空砲を手に取り、背後に回った相手に発砲する) 」
白の女王« Queen »「凱旋門を潜り抜ければそこに広がる大衆の宴。みんな、踊りなさい、謡いなさい。「王」は微笑ましく"視"ているわ。(蒼い瞳の針がまた進みだす―――) 」
泉けん「僕の体が重いなら…行け、すかいろド!!!!(スカイロッドを召喚し、Queenに向けて突進させる) 」
コ ―――――― Ⅳ : 時間延期 ―――――― チ
フ ォ ン ッ ――――(歪んだ空間が元に戻ったと思われた矢先、すべての駒群と共に、女王に放たれた弾丸や光線までもが一斉に消失する)―――― バ シ ュ ン ッ ! ! (次の瞬間、消えたはずの弾丸と光線が何処からともなく空間を突き抜け、それぞれ
ラクトとチャージマンそれぞれに跳ね返るように襲い掛かり、二人を撃ち抜いた)
ニオ「 ! (重力操作、いや……時間—————)————(彼女からすれば散漫な動作ながら超高速で移動してくるという異様な光に瞳孔が狭まり) ビスッッ (右肩を鉛玉が貫通する。時間が限りなく停滞している為か出血せず弾丸がめり込む一挙一動を見)————(奴の魔眼は時間ではない、『時空概念全域』に干渉可能と仮定するべきだ。『駒』は文字通り遊びか……!) 」
白の女王« Queen »「 そして、世界の終日…円卓の紅茶は冷めて、焦がされた純血に温められて滲みだす。椅子取りゲームに勝ち抜いたただ一人の王者だけがナプキンを取り、その生き血を啜る…――――やがて王の最判《ジャッジメント・オブ・キング》は下されるのよ。(いつの間にかアオの背後に、玉座に座ったままの彼女が出現。後ろから彼を包み込むように抱きしめ、その耳もとへ蠱惑的な笑みと共に囁くような妖艶な声を送る) 」
泉けん「あっちのお姉さんもセクシーだなぁ………!(顔を撃ち抜かれたと思いきやQueenを見てバフを発動。顔面のシールドで光線を弾く) 」
テリー・ボガード「な……っ……!?(渾身の突進も完全に動きを鈍化させられ、そのまま短銃で撃たれ)がっ……!!(時間が戻った瞬間、倒れ込んでは再び足を抑えながら立ち上がり)……効いたぜ…ここまで色々やってくれるとはな… 」
三日月・オーガス「……面倒だな、どう殴ればいいんだろ?(そう言うとメイスを突き立てて地面を砕き巻き上げる) 」
ラクト「ぐぅッ゛…!?(……!この弾丸、私が使用している物…ということは…)(地面に転がった真っ赤な銃弾へ視線を落とし、何かを察して顔が青ざめる)……今、何をしたのです…っ…?(撃ち抜かれた部位を強く抑えつけながら女王へ尋ねる) 」
白の女王« Queen »「…「現在」の駒に流れる時間を「未来」に飛ばし、"延期"したの。そして来るべき「未来」にて、飛ばされた「現在」…いえ、その時点ではもう「過去」と呼ぶべきかしらね。その「過去」が「未来」へと干渉し、「現在」となって再び現れる。 ……そう、私はすべての時空間に干渉することができる。あなたたちの言葉も、行動も、思考も―――過去から未来に至るまで。(くすくすと口元の端を歪めて薄い笑みをつくる) 」
アオ「 …!!(まずい…止めないと―――!!)――――(から、だが……なんだッ、これ……!)(ナイフを投擲しようと腕を動かすが、思考にまったく追いつかない身体の動きに動揺する)グ、ググ……――――っ!?(限界までしなった板が元に戻るように、引っ掛かるような感覚がなくなった身体に更に狼狽する)な、何なんだ…!彼女の能力は一体――――(背後から抱き締められ、その混乱はピークに達する。"ナナの声"で耳元から囁かれる言葉にゾッと背筋が凍る感覚に陥る)な、にを言って――――ッ……!!(腕を振りほどき、振り向きざまにナイフを振るうが、白の女王の顔を見た途端にその刃の剣閃が鈍りを見せる) 」
PaWn:D,E,F→KnIgHt『ダンッ、ダンッ、ダンッ――――――(空間を突き抜けて登場した三体のPaWnが合体する)――――― ド ン ッ ! (すると合体したそれらは瞬く間に、破壊されたはずのKnIgHtへとプロモーション(昇格)し、勢いをつけた大跳躍からバルバトスへ砲弾の如き突撃を仕掛け横転させる)』
泉けん「なにぃ!じゃあ僕の攻撃も…セクシーなお姉さんのハーレムを作りたいという思考も干渉することができるというのか!!!(ぇ……αガンじゃダメってことか…(マップ一帯を吹き飛ばすしかない…か…?) 」
白の女王« Queen »「――――(一瞬、女王の顔が青年のよく知る「友達」と重なる。明るい笑みを送る「友達」の表情は、やがて冷徹に笑みを零す「女王」へと戻される)――――
「あなた」も、その最判を下す権利があったのに、ね。(アオにとってはまるで理解できない意味深な発言を送る) 」
三日月・オーガス「ぐっ……(KnIgHtに突き飛ばされ転がりながらも立て直し、メイスで殴り返す)めんどくさいなぁ……これ、合体したりするんだ……(ぶっきらぼうにメイスで弾き飛ばし、再び地面を打ち砂煙を巻き上げる) 」
ニオ「(時間が通常に戻りうつ伏せに倒れこむ)ッ……(何もかも予定調和、因果律を掌握しているということか。『全知全能』の眼……そんなものがこの世界に実在するのね。その眼球、是非くり抜きたいが)———————(一瞬、アオに執着する彼女の様子を観察し『いっそアオに爆弾を仕込めばいいのでは?』という考えが浮かぶが、肝心の爆弾を仕掛ける機会が等にないので除外した。なおできたなら本当にやった) 」
ラクト「…なるほど…時間の速さを操るだけでなく、時という概念そのものを自在に牛耳る力…ですか。いやはや、女王様…なんて恐れ多い力を持っていることやら。まさしく神と呼ぶにふさわしいものでしょう。ですが、時というものは色褪せていくものです。未来もまた、過去になる。貴女のその「眼」も例外ではないはずです。(決して諦めることのない強い眼差しを向けてリゼルドをリロードする) 」
テリー・ボガード「……過去や未来に干渉できるなら、色々やりたい事があるんだが…今回また一つ増えちまったな……(バルバトスとアオに交互に目を向け)……何かあるとしたら、あの二人…?いや、向こうのヘルメットの兄ちゃんは…下手にあれこれしない方が良さそうだ 」
泉けん「………やってみる価値はあるか(アオに執着する女王を見てスカイロッドを彼女たちの頭上に召喚する) 」
泉けん「…お 許 し く だ さ い!(スカイロッドの下を開き、大量のボルガ博士が投下される) 」
白の女王« Queen »「お遊戯会は楽しんてくれているかしら。けれど、そこな紳士様の言う通り。時間とは、過ぎていくもの。私の『眼』は今も尚、刻々と進み続けている。そして…針がⅫ《12》を指した時――― それはこのお遊戯が"終わる"ことを意味するのよ。(愉悦に満ちた微笑み。それは、戯れている時間など初めから存在しないのだと、彼ら自身が改めて理解することとなった―――) 」
ボルガ博士「ううおおおううおおううううおおおおうおうおうおうおうおっっっっっうおっ!!!!(大量のボルガ博士による断末魔の
エコーが響き、アオと女王の方に投下される) 」
RoOk:n『―――――チュボボボボガアアアァァァアアアアアンッ!!!("延期"されて登場した城の駒群が重なり合って鉄壁の壁を成し、ボルガ博士の爆撃を難なく防いだ)』
テリー・ボガード「ひでえ……人間爆弾の大量投下……どっちが悪役かわかりゃしないぜ 」
タケシ爆弾「お前ら人間じゃねえ!!!!!!(どさくさに紛れてボルガ爆弾の雨に紛れていたが、持ち前の石頭で鉄壁の壁に罅を入れただけで強制退場させられる) 」
三日月・オーガス「上から撃ち下ろすって、なんか気に入らないな(ボルガ爆弾の光景を見てそう零しながら、地面を大きく巻き上げ煙幕のように使いながら)っと(その煙の中から急速に飛び出し白の女王へとメイスの先端を突き出す) 」
泉けん「可哀想なボルガ博士…でもこれで突破口が…アッー!?(RoOkが爆弾を防いだのを見て) 」
アオ「――――(「友達」と重なる「女王」の顔をまざまざと見せられ、心をかき乱され苦い顔をする)……わからないよ、君が何を言ってるのか……全然わからない…! もうやめよう、こんなこと……! 最判だとか、王だとか……俺たちに殺し合う理由なんてないだろ!? 頼むから、駒を退いてくれ…!(機を逃せば、次はない。そう直感し、ナイフを下げて対話を試みる) 」
テリー・ボガード「(服の一部を破り、撃たれた足に巻き付けて止血し)……友達が説得してるみたいだぜ、お互い話し合える余地があるならそうやって済ますのが後腐れが無いんじゃないか?(拳は握ったままながら、その場に座り込み) 」
白の女王« Queen »「……(アオの説得に、女王は無言する。そんな彼を蔑むことも、不思議がる様子もなく、ただ静観する)……その声、変わらないね。まるで、あの頃から―――――!!) ズ グ ン ッ (アオに何かを告げようとした次の瞬間、バルバトスが付きだしたメイスの先端が、女王の心臓を見事に貫き、鮮血が宙へと舞い上がる) ………ユラ…(全身の力がくっと抜け、片手がぶらりと垂れ下がる。白いドレスは瞬く間に赤く染まり、王座の真下には血だまりができあがる。手にしていた二つの武器はするりとその手をすり抜けて盤上へと落下した) 」
ピ キ ッ … … パ キ ン ッ … ――――― パ キ ャ ア ァ ン ッ ! ! (紫色に輝くコアが、砕かれた――――)
ギ…ギギ…ッ…―――――(女王が討たれた後、すべての駒が機能を停止する)
BGM♪:(無音)
三日月・オーガス「……あ……変な手ごたえ……(メイスを叩き込み、その一撃の通りに違和感を覚える。それが本当に手ごたえに対する違和感なのか、少しの心理的なものなのか) 」
ラクト「……(女王の最期に目を伏せ、武器を静かに下ろした)なんと、お労しい姿に… 願わくば、違う形で貴女と出会いたかった。(砕けたコアの破片に視線を落とす) 」
泉けん「これが女王の最後か…( 」
アオ「―――――…っ………!!(噴き上がった血飛沫が頬に散り、開ききった瞳孔が小刻みに震える)……く………ッ……(脱力し、赤を広げる白の女王を呆然と目の当たりにしていたが、耐え難い光景に目をそらす)おやすみ……………コク(別れを告げ、沈痛な面持ちを浮かべる―――だが、この戦いですべきことは分かっていた。自分では出来なかったことを成し遂げてくれた三日月に向け、一つ頷いて感謝を伝える) 」
ニオ「『万能』でありながら『全能』足り得なかった。駒に心を許すものじゃないよ、白だろうと、黒だろうと(腰を上げ、魔女帽を深々と被り直す)—————決め手は『投了』か。 」
白の女王« Queen »「――――――――――(事切れた女王。彼女はもうぴくりとも動かない。ただ、開かれたまま『眼』からハイライトが薄れかけていく――――――) 」
白の女王« Queen »「――――――――――― カ チ (―――― それでも、針の進む先は止まらない) 」
カ ―――――― Ⅴ : 時間遡行 ―――――― チ
! ! ッ ァ ア ャ キ パ ――――― … ッ ン キ パ … … ッ キ ピ (砕かれたはずのコアの残骸が巻き戻されて、修繕されていく―――)
白の女王« Queen »「――――― パ キ ャ ア ァ ァ ア ン ッ … ! ! (王座に眠る死体が、硝子の様に砕け散る。まるで脱皮するかのように砕けた時空の裂け目から、玉座に居座る女王が、健在した姿で再び一同の前に露わとなる) 」
三日月・オーガス「ああ……なんていうか……いいよ、お礼なんて。素直に言える気持ちでもないでしょ(血に濡れたメイスを払い、顔を開けてアオに微妙な視線を向ける) 」
三日月・オーガス「それに、お礼なんて言ってる場合でもないみたい(再び顔を装甲で覆い直し、玉座の方に向き直る) 」
テリー・ボガード「(帽子を目深に被り直す。自らの過去を思い起こしたのか、少しばかり落ち着いた声で)……こういうのを、俺が止めるべきだったんだろうな……こういう気持ちは知ってたんだが…… ―――!?コアが…修復していく…? 」
ニオ「……………………………………………。(目の前で起こったことをありのままに整理できず) ダーンッッッ (仰向けにぶっ倒れる) 」
ラクト「……まるで、夢でも見ているのでしょうか……(何度も目をぱちくりさせて、刹那の内に起こった出来事を理解しようと努める。女王が生きている…否、砕けたコアが戻っていることからその違和感を理解した)――――時間が、戻ったというのか…!? 」
アオ「ううん……君が正しかった。俺は…臆病者だった(三日月に返し、続く言葉を聞き―――その光景に絶句する)……っ…!?! ナナ、ちゃ……いや、コアまで――――(
ラクトの言葉でようやく事態を理解する)――まさか、本当に時間を…!?バカな……! 」
泉けん「アッー!お姉さん!(咄嗟にぶっ倒れたニオを受け止めにかかる) 」
白の女王« Queen »「……おめでとう。これでこのゲームはあなたたちの勝ち――― なァんて、ね。(板砂悪魔のように舌を出し、その紅青の双眸を不気味に細める) ――― 私の心(しんぞう)は、はじめから存在しない。人の身を棄てて神へと昇華した一人の少女の末路は、決まっている。さァ、終わりにしましょう?(目が大きく見開き、再び刻が刻まれる―――) 」
コ ―――――― Ⅵ : 時間転移 ―――――― チ
パ リ ィ ィ ィ ィ イ イ イ ン … ッ … ! ! ! (白黒の盤上と頭上のステンドグラスが一斉に砕け散る。足場も重力も失った空間に、あらゆるすべてのものが宙へと浮遊していく―――)
流れボルガ博士(岩タイプ)「(時空の乱れに乗ってけん坊にすてみタックル、からのだいばくはつ) 」
三日月・オーガス「なんだっていいさ。一度殺せたんだ。死ぬまで殺すだけだ(そう言うと浮き上がりながらも自分の姿勢を制御し、メイスを両手に構えて、アオに視線を向けて)アンタ…… 」
テリー・ボガード「……状況が変わっちまったな、時間を巻き戻しちまった……狼の牙を、神様とやらに突き立ててやるしかねえか――っ(両手で砕けたステンドグラスから顔を守りながら、宙へと浮かんでいく…)スカイステージって奴か…! 」
アオ「……大丈夫、もう足手まといにはならないよ。やるんだ、すべきことを…!(三日月の視線を受け、浮かび上がりながら決意を胸に秘める) 」
白の女王« Queen »「――――(無数の残骸と、動揺する者たちを取り巻くように空中に悠然と佇む女王。ついに半周を迎えた瞳の時刻が、ここから後半に向けて進みだす―――) 」
カ ―――――― Ⅶ : 時間停止 ―――――― チ
キ ィ ィ ―――――――――― ン (すべての時間が止まる。宙に散乱した大理石やガラスの破片も、息をしていた者たちも、すべてが凍結したかのように停止する―――)
白の女王« Queen »「……… コ ツ … コ ツ … コ ツ … (時間を忘れた世界でただ一人、女王は歩み始める。床のない地面の上を、靴音を鳴らしながら)―――――(そんな世界で、アオの顔を覗き見る。まるで小動物を愛でるかのように慈愛に満ちた瞳を煌めかせ、その頬から首筋へ端麗な指先を這わせていく) 」
白の女王« Queen »「ねェ…何故、
「あなた」は私の名前を呼ぶの?どうして、私の名前を知っているの?えェ…本当は知っているわ。すべて視ているから。…そゥ…「私たち」は互いに互いを取り違えていたのかもしれないわね。少なくとも貴方は私の知る「彼」ではないし、私もまた貴方の知る「彼女」ではない。 」
白の女王« Queen »「こんなにも近くて遠いのに、あなたは
「あなた」じゃないの。それなのに、ありもしない心(しんぞう)がその名を呼んでいる。この悪戯な運命に、私は
「あなた」に何をすればいいの…? 教えてよ、「アオ」君――――(悲しみとも憤りとも取れる負の感情に揺らぐ瞳。その内側で、また一つ、時は進みだす――――) 」
コ ―――――― Ⅷ : 時間再生 ―――――― チ
―――― ヒ ュ ド ド ド ド ド ド ド ァ ッ ! ! ! (停止した時間が動き出した次の瞬間、宙に浮かんだガラス破片や大理石の残骸がカームベルトのように環状を成して空間を巡り、同様に浮遊する者たちを四方八方より突き刺したり殴り飛ばしたりし、完膚なきまで叩きのめしていく)
ラクト「パンパパパパンバババンパン!(無重力に翻弄されながらも、我が身を翻しながらリゼルドを何発も発砲しながら、回転式に連射して残骸を相殺しようと試みる) くッ…数が多くてさばききれませんね…! 」
泉けん「アッー!(タックルを喰らい、大爆発を喰らう)よくもお姉さんから僕を!(ぇ(黒こげになる)アッー!(さまざまな残骸にボコボコにされていく) 」
テリー・ボガード「(間違いない……一瞬の間に、"何か"された…!!)(時間の停止を認知出来なかったが、何かが起こった事だけは一瞬で察し……)一瞬でこれだけの質量…!(瞬時にガードの態勢を取るが、ガラス片や大理石に巻き込まれ吹き飛ばされる) 」
―――罪は汝の心に在りき。約定破棄せし得ぬ者のみ通るがいい―――
三日月・オーガス「チッ、邪魔だ……ッ!!(飛び交うそれをメイスで弾くも、さすがにしのぎ切れず段々と被弾が増えていく) 」
ゴ———————ン… ゴ——————(鐘の音が鳴る。塔から空へ、街へ、森へ、彼方へと届く鐘の音が。 それを合図に、白の女王とアオを除く攻略組一向の足元に花園が、湖が、青空が、『小さな別世界』が『創世』され、領域内の全てから白の女王の『魔眼の力』を取り除いた)————ン ゴ——————ン……
泉けん「くっ、このままじゃお姉さんたちにいいところを見せられない…!(αガンで残骸を弾いていく) 」
アーデルハイト「 >>バーンッッッ<< ぎゃんッッッッ (突然創生された『別世界領域』に出現した扉から金髪碧眼、何より青いドレスから見え隠れする手足が球体関節となっている少女が蹴り出され、仰向けに倒れる)ひーどーいー!!『今回は』ヴィナミス関わってないから絶対助けないってボイコットしてやるつもりだったのにー!!(><顔で涙の訴えをしつつも立ち上がり) 何をもたもたやってるか小僧共ーっ! 外来種は駆除しないと生態系変わっちゃうでしょうが早くしなさい! 外来種って私もそう? 言うな!!働け!! (理不尽に怒鳴り散らすなり、手にステッキを持ちそれを一振り) 」
三日月・オーガス「何、アイツ、新手か?めんどくさい……っ(そう言いながらメイスを構えようとする) 」
アオ「―――――――――っッ!?!?(理解が出来なかった。確か、自分は白の女王を見据えて宙に浮き上がっていた。しかし、次に瞬きをした瞬間には、無数のガラス片や大理石のつぶてに襲われている。点と点が繋がらず、混乱と痛みに襲われながらもナイフを振り回し、場を凌ごうとする)く、そッ……!キリがないぞ―――――……!?(鐘の音と共に攻撃が止み、何事かと周囲を見回す) 」
दुनिया को पार करो, फूल उठाओ, चंद्रमा की पूजा करो, और अपने बारे में सोचो। कृपया इस दुनिया को माफ न करें जो आपको मुझसे ले गई(人の言葉では発音できない詠唱がアオを除く攻略組の耳元に流れ、金の粉が舞い) ギ ン ッッッ (金色のオーラが各員の全身を覆う。 『別世界の概念そのもの』を纏うこの魔法は、時間操作能力を完璧ではないが半減させ、物理耐性を向上させる)
────ザッ、ガコン(……その時。戦場の高い高い上、見上げても見えるかどうか分からないほどの上。戦場を区切る天井が、四角くくり抜かれる。まるで、『向こう側』からそれがその形に斬り裂かれたように)
ニオ「…………。(展開された花園に寝そべりながら、懐から『スイッチ』を取り出し、
アーデルハイトを二度見する)『おともだちしょうかんすいっち』……。ふざけた名前だし、ふさけた奴だし使いたくなかったけど……まあ使えるものはなんでも使わないとね(バフが付与される各員を順に見)……ところで王子様(アオ)には影響がないみたいだけど、動作不良? 」
三日月・オーガス「……ん?(何か、落ちてくるような音を聞いて、その方向を見上げる) 」
テリー・ボガード「(花園が展開され、直後に現れたアーデルハイドに目を向け)俺達は邪魔者扱い課と思ったが、新しいのがやって来たか…! (謎の詠唱が耳に入り)……どうやら助けが来てるらしい、少しは動けるようになって来たぜ 」
泉けん「よし任せとけお姉さぁぁぁぁぁぁん!!!後でお茶しようね!(
アーデルハイトにウィンク)(あっ、これ使えばいいじゃないか!!!!(ビジュームベルトで竜巻を起こして残骸を吹き飛ばしていく) 」
白の女王« Queen »「―――――(……『眼』の範囲が狭まった。外的要因による調和干渉かしら、ね―――)(出現した
アーデルハイトを他所目に顎元を指先で摩る。その後、くり抜かれた空間の狭間より出でる新たな影の存在をその眼に捉え、警戒心を剥きだすように糸の様に鋭く目を細めた) 」
アーデルハイト「流石に愛の力をフルで発揮した乙女に対抗はできないわ(肩をすくめ、やれやれと首を横に振る) シンデレラの時間は『12時間』よ。そこから先は物語そのものの終わり。本が焼き切れれば、ないものに加筆修正はできない。私でもどうしようもないわ(ナナを見やり軽く手を振り笑顔を向けるも、すぐにらしくない真顔に戻り目を細める)バッドエンドを迎えた物語は他にコラボするべきではないの、感染るからね……。 」
シュウウウウウウウッ…ズ ン(くり抜かれた『上の地面』は、此処の地面に激突し、激しく土煙を巻き上げて全員の視界を覆う。そして、それから零れ落ちるように何か光るものが転がる)
???「……何やってんだ(その土煙の中から、声が聞こえる。最初は他の音に紛れて小さかったその声は) 」
???→オルガ・イツカ「何やってんだミカァーーーーーーーッ!!!!!!(土煙を勢いよく晴らすように、そしてこの状況を覆すように大きく鳴り響き、空を劈いた) 」
白の女王« Queen »「……全てを真っ"白"に塗り替える――― そうすれば誰もが一つになれる。崇高なる目的… 最果ての暁が照らし… 愛と絆の調和が奏でる。まだ誰も知らない、誰も見たことのない世界… この『眼』ですら知り得ないものが、きっと…―――(態勢を整え直し、歯暗鬼を翻そうとする者たちを眼前に、女王は興奮のあまり…身を震わせていた) 」
三日月・オーガス「オルガ……!?(あまりにも聞き慣れたその声。目を見開いたその先には、あまりにも見覚えのある姿) 」
白の女王« Queen »「…いいわ。じャあ、この『眼』の代わりに視せてくれるかしら?あなたたちの世界の、行く先を――――!(その両手にそれそれ軍刀と短銃を手繰り寄せ、女王自ら前進していく) 」
白の女王« Queen »「ザ キ ィ ン ――― ザ キ ィ ン ッ ―――― ザ キ ィ ィ ィ イ イ ン ッ ! ! ! (軍刀を縦横無尽に振り抜くと、華奢な腕から繰り出された物とは思えない程凄まじい破壊力を伴う斬撃波を四方八方へ見境なく解き放つ。それは剣豪が長年かけて会得した剣技のそれと変わりない気迫であり、触れれば確実に命の保証はない) 」
白の女王« Queen »「ダ ァ ン ッ ――― バ ァ ン ッ ―――― ズ キ ュ ゥ ゥ ウ ウ ン ッ ! ! ! (その直後、突き出した短銃を狙いなど定めていないかのように出鱈目に発砲する。にもかかわらず、一発の発砲で散弾銃の如く複数の銃弾が、拡散するように空間を突き抜け、その端から端まで届いて物体という物体のすべてを撃ち抜き始める) 」
オルガ・イツカ「……んだよ。こんなとこに送り込むとは……『アイツ』も、粋なことするじゃねえか。おいミカァッ!!お前はそうじゃねえだろ!!!お前が戦うときはいつだって最高にクールで……!!最高に強くなくちゃいけねえんだ!!!(天井の先、一つ上の階層は、今『火星の王』が『可能性』と対峙している場所。そこから送り込まれたのは、欠けていた最後の駒。火星の王。『キング』。『鉄華団の悪魔』を最も有効に動かせる、『王将』だった) 」
オルガ・イツカ「だろ?ミカァァァッ!!!!(彼がそう叫んだ瞬間、三日月の纏っていたバルバトスは中身を失ったように崩れ落ち、同時に地が揺れる) 」
テリー・ボガード「こっちも随分と賑やかになって来たじゃないか、行くぜ……!(斬撃のラッシュや複数の散弾、それらを素早く前転して避け……)こいつの使い道はまだあるぜェーっ!!(突然チンピラと化し、ステンドグラスの破片を手裏剣の様に女王に投げ付ける) 」
三日月・オーガス「ああ。行こう……(揺れた地を砕くように、全長18mの巨体が、本物の『ガンダム・バルバトス』が地面を砕いて現れ、その巨体に見合ったメイスで放たれた攻撃を受け止める)……俺達、みんなでッ!!(かつて、此処とは違う何処か。此処とよく似た場所。『物語を否定する現実』に彼が立ち向かった時。自分は彼の傍らにはいなかった。今は、違う。今度こそ、二人で、みんなで。辿り着く。) 」
アーデルハイト「 『ユンフ』 (指を鳴らし攻略組各員から『分身』が量産される。仮に本体が衝撃波にあたり絶命しようと、『分身』に入れ替わり復活が可能。『因果流転』の魔法) めちゃくちゃやってくれるじゃない…… (全力の私以上の魔眼……これは元札を全部使わないと苦しいわね。それがどんなに)——————残酷でも(自らの眼球を容易く外し、取り出した『魔眼』に付け替える)————『因果輪転の魔眼<アイズオブ・フォーチュン>』(紫色に閃光を放つ魔眼を輝かせ、指を鳴らす) 」
カコォンッッッ (スポットライトがナナの足元を照らし出す。光の当たった場所は『先までとは全く違う床』『しかし既視感のある石床』へ塗り替えられ—————)
サイラス(JOK:再現体)「 コツッッッ (ナナの背後に球体人形が、それが肉を得て変じた『再現体』が佇み)—————全てが美しく清らかな理想郷? ごめんだね、俺は『今』が好きなんだ。このどうしようもなく殺し合っている今が(デザートイーグルを顳顬に突きつけ、『寸分狂わず再現された』薄ら笑いを浮かべ引き金を引く) 」
泉けん「くっそおおおお!!!!(ビジュームベルトで破片や残骸を散弾銃の弾を弾くように女王目掛けて飛ばす) 」
オルガ・イツカ「それでいいんだ、ミカ。俺達はそれでいい。今度こそ、辿り着くぞ。俺たち二人で。そして、皆で!!(そう言うと自らが現れた足場から零れ落ちた一つの光を拾い、そのまま戦場を俯瞰できる場所へ飛び移る) 」
白の女王« Queen »「(テリーが投げ打ったガラス破片が肢体に突き刺さり、泉けんの光線が腹部を貫き、その間隙に
サイラスによって頭を撃ち抜かれ絶命する――――)―――― ああ、なんて、娯(たの)しいのかしら、ね。(全身から鮮血を垂れ流しながらも、女王の口元から覗く白い歯が不気味な輝きを帯びている) 」
ラクト「……!畳みかけます…!(背後へ数回バク転した後、跪いた態勢で滑るように攻撃を回避しつつ後退し虚空を足払う) ダ ァ ン ッ ――――― “ファイナルブレイク”(リゼルドから極太閃光を放ち、女王を穿つ) 」
オルガ・イツカ「さぁてと……指揮は俺が執る。安心しろ、俺は……火星の『王』だっ!!!(飛び乗ったそこから戦場全体に声が届くように、そして、自らの相棒を最大限有効に動かすために。今一度、『王様の椅子』に座る) 」
白の女王« Queen »「(
ラクトの放つ閃光に短銃を握る右腕が呑まれ、消失する) 逃がしはしない。降伏も許さない。終焉を、迎え入れなさい。(カッ、と力強い開眼を行うと、その蒼い瞳が発光し、ぎこちなく振動するように揺れていた針が、動き出した) 」
カ ―――――― Ⅸ : 時間凝縮 ―――――― チ
―――― ギ ュ゛ ァ゛ ァ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ッ゛ ! ! ! ! (テリー、
ラクト、泉けん、ニオ、
サイラス…それぞれの中心を境に各々の空間が捻じれ、一点へと吸い込まれるように彼らの身体が圧縮を始めた)
ラクト「なっ、これは――――!(歪みだす自分の身体に視線を落として絶句する)ふっ…自分の最期くらい、潔く受け入れましょう…――――己が「想い」を残して、ね!(リゼルドから最後の極太光線を解き放つと、その体は圧縮されて無に消えた――――) 」
アーデルハイト「 !? うゎ……(致命打を与えガッツポーズを取るが効果がない、あるいは彼女が想定したダメージがない事に絶句する) 既に壊れている……と見るべきね。——————。私は恋する乙女の味方、バッドエンドを否定するキューピット……を、気取っていた。残念ね、あなたを救う手立ては、私には思いつかない ザ ウッッ (女王の剣技による衝撃波が左腕を吹っ飛ばし、胴体を跳弾寸前まで抉る。しかし尚も杖を花園に刺し立ち続け……) 」
オルガ・イツカ「チッ……なんつう……!!巻き込まれてない奴らは対処!!巻き込まれた奴らは取りあえずは脱出を優先しろ、それから……!! 」
アーデルハイト「 だからこれは、王子と彼を囲うあなた達へ託す、悪い魔女の最後の抵抗よ。 『因果流転』 (指を鳴らし魔眼を発動する。 花園という安全地帯の足場にいる自分と、『時間凝縮』に飲まれる寸前、或いは『既に飲まれた』者達と、自分の位置、運命を入れ替え—————) 」
テリー・ボガード「良し、刺さった……!(身体が歪みを始め)………しくじったか、すまん、ロック、アンディ………(ねじれる空間に吸い込まれ、消えてゆく―――) 」
泉けん「アッー!(体が圧縮されるも…)お姉さんたちに届け、僕の意地!(αガンを放つ) 」
アーデルハイト「——————— 君たちの行く道を信じましょ。さ、行きなさい(既に掻き消えたはずの
ラクトを含む攻略組を、花園という安全地帯へ、 そして自らは時間凝縮の中枢へ位置を入れ替え) ギュ ヴォッッッ (最後にサムズアップを残し、かき消された) 」
オルガ・イツカ「んだよあの姉ちゃん。格好つけるじゃねえか。……んじゃ俺も頑張らねえとな 」
泉けん「…ボイン万歳!!!!!(消滅していく) 」
白の女王« Queen »「無駄よ。過ぎた時間は変えられない。それを可能にするのは、私だけなのだから。(だが、全知全能の青い瞳にノイズが走り、その刻の針が左右に大きくぶれ始めていた。彼女自身がその異変に気付いているのかは定かではないが、神の目である千里眼に限界が差し迫っているのは明白だった――――) 」
オルガ・イツカ「とんがり帽子は後衛、俯瞰して援護!帽子の兄貴は前衛張ってラインを維持、拳銃の兄ちゃんは前後衛の間辺りで対応しろ!!ナイフの兄ちゃんは遊撃、チャンスがあったら本体に差し込め!!けん坊は勝手にしてろ!!!……ミカァ!!お前は…… 」
オルガ・イツカ「────全て、根こそぎ、叩き潰せ 」
ニオ「命が助かっただけでよしとしませんか……(げっそりとしたやつれ顔でうつ伏せに倒れている)え、後衛で援護……?嘘だぁ… 」
三日月・オーガス「……任されたッ!!(オルガの指示を聞いて、生き生きとしてメイスを回し、ニヤリと笑って暴れ出す) 」
白の女王« Queen »「……私が、すべてを、白に染めていく。もう、誰にも染められやしない…!(ここで初めて、彼女が声を張り上げた。その意地が、痙攣するようにブレる時計の針を無理矢理動かし…今―――― また一つ、進んだ) 」
コ ―――――― Ⅹ : 時間改変 ―――――― チ
ギ ュ ガ ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ッ ! ! ! (時空間が激しく歪みだす。それは世界の終焉も取れる凄絶な光景。もはや原型など留めぬ空間の果てに何が待つかは分からない。それでも…残された者たちは諦めることを知らなかった、『可能性』が、そこにある限り――――)
白の女王« Queen »「すべての時間を、私が…書き換える…!過去も、現在も、未来も…!何度だって時間を創り直す…ッ…!!通り過ぎた過去も、忘れたくない現在(いま)も、不安だらけの未来も!誰もが時間の概念に怯えることのない…後悔なんてしない、調停された世界へと…導くの…ッ!(歯を強く噛み締め、強張った表情の中で千里を見透かす眼は彼女の意思と相容れないようにぎょろぎょろと蠢きだす) 」
泉けん「お姉さぁぁぁぁぁぁん!!!(自身と入れ替えで消滅した
アーデルハイトを見て) 」
三日月・オーガス「アンタが何したいのかも、アンタに何があったかも別にどうだっていいけどさ(『悪魔』はその領域を巨体と暴力により蹂躙し、踏み荒らし、破壊していく。まるで、我が道の邪魔と言わんばかりに) 」
三日月・オーガス「今確かなのは、アンタが、俺達がこれから前に進むのに、邪魔だってことだ!!(メイスを構えなおし、崩壊しだす時空間の中、その鉄塊の先端が確かに輝く) 」
泉けん「よしお姉さん!僕も一緒に後方で援護するよ!(ニオに迫る。圧倒的切り替えの速さ) 」
アオ「――――君は、俺の知ってるナナちゃんよりもずっと怖がりだね。……"世界の過ち"を恐れて、全て自分のひとりの思い通りにしようとしてる。(負った重傷から姿を潜めていたのか、どこからともなく現れ心器の青い剣を携えて白の女王と相対する)気持ちはわかるよ、俺も…何回も時間を巻き戻したいと思ったことはある。全てを投げ出して逃げたいとさえ………でも、俺たちは立ち上がってきた。誰かと手を取り合って、肩を貸し合って。 」
アオ「……結局、どうにもならかったこともある。誰もがみんな、後悔や傷を抱えてる……だけど、それも含めてぜんぶ、俺たちの生き様なんだ(まるで諭すように語りかけながら、剣を構える)無かったことには――――させない。("まだ終わりじゃない"と、ギラギラと青い瞳を輝かせながら) 」
三日月・オーガス「……じゃあ、行くかぁ!!(阿頼耶識のリミッターを解除。充血して『赤』く染まった瞳に連動するように、バルバトスの瞳もまた赤く光る。今ここに、鉄に血が通った。悪魔は『英雄』を守るように、アオの背後にその巨体を浮かべる) 」
白の女王« Queen »「…やめて…ッ……!その名前を、呼ばないで…!私じゃない「私」の名前を…!!もう…―――― すべて消えてなくなって…ッ…! ! ! (――― ク ォ ン ―――)(逆転しかけていた瞳の針が激しく振動する最中…オーガス、そしてアオに流れる時間を改変しようとその手を伸ばした…その時だった―――)」
「貴方にはきっと分からない、貴方にはきっと理解できない…だから、私がすべてを変えるしかないの…」
「すべてをリセットした先に何がある!?君以外いなくなった世界で、そんな独りぼっちの世界で、何を願うんだ…!?俺はそんなの、願い下げだ…!ナナちゃん、君を独りになんかさせない!!」
私の中に、私の知らない「彼」の記憶が流れ込んでくる…――――
「私たちは「一瞬」を生きてきた。それはあまりにも刹那的なことだけど、積み重なった瞬間は「永遠」のものとなる。私たちが歩いてきたこの歴史ひとつひとつは一瞬の輝きでも、振り返れば永遠の輝きとして残っていくんだね。そう考えると、まぶしいね、この世界で過ごした日々って。」
「……うん、ぜんぶ宝物だよ。瞬間も、思い出も、縁も―――俺は…みんなからもらってばかりだったっけ。俺は…何か返せたかな」
これは、私の『眼』で視たものじゃない。私の記憶にはない。なのに…―――
「アオ君は大切なものを、たくさん手に入れた。私も…ううん、アオ君と出会ったすべての人だって、君から大切なものをもらったの。アオ君、次はどこかの世界で、またね。―――そこで私たちは待っているから。」
「………ああ、すぐに追いつくよ。」
ああ…どうして、こんなにも懐かしい気持ちになるんだろう…―――
白の女王« Queen »「――――――― ! ! ! (脳裏に流れた、自分のものではない「誰か」の記憶。だが、まるで自分の事のように感じ入っていたその最中、オーガスとアオの接近を許してしまう―――) 」
三日月・オーガス「ここで、トドメ……!!(メイスの根元を持ち、それを相手に向ける。先端の突起がギュルリと回り、勢いよく押し出される。重く、素早い鉄の杭が瞬時に叩き込まれる、『鉄血メイス』の隠し玉。パイル・バンカー。自らの道を切り開き、そして、傍の『英雄』の想いを届けさせる為、それは放たれた) 」
アオ「――――ああ、行こうか!!(背後から降り掛かった三日月の声に奮い立ち、声を張り上げる。蒼い気が迸り、剣はより煌めきを帯びて眩く輝く。)うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ―――――――――――ッッ!!(流星が如く一条の光となって白の女王の懐へ踏み込み、全ての気力を振り絞って蒼い剣を突き出した―――) 」
テリー・ボガード「すこーし……寝坊しちまったみたいだな!行くぜ……!(オーガスとアオ達の背後から白の女王に飛び掛かり……)パワー…ゲイザー!!(白の女王の眼前で拳を地面に叩き付け、地面から噴き出す気の爆発を白の女王に浴びせる!) 」
泉けん「…お姉さん、また今度どこかで会えたら…………お茶しよう…(しんみりとした顔で白の女王に向けてαガンを放つ) 」
白の女王« Queen »「―――――――――(眩い光が弾け、気が付けば彼女の身体は宙へと放り投げだされたかのように浮かび上がっていた。『眼』の針の振動が緩やかに鎮まり、そして…――――) 」
「いつの日も、戦争が続いているんだよね。でも、そんな中でも、アオ君や、お城の仲間たちが挫けないのは――― 昔、アオ君が私に語ってくれた『夢』が、支えているからなんだよね。」
『夢』…『夢』……『夢』……… そうか、私は…それに手を伸ばしていたんだった。
「あぁ、俺はあの『夢』を叶えたい。だから俺は王になったし、この戦いを続けている。」
二人で描いたあの日の『夢』を、いつか叶えるために。私も、「彼」も、前へ進み続けたんだっけ。
「あの『夢』を諦めるくらいなら死んだほうがマシだとさえ思ってるよ。……それがまさか、君の口から聞かされるなんて…ますます諦められないな。」
でも、もう叶わないんだ。だって、私はもう…私のいた世界で、既に「彼」を置いてきてしまったのだから…
「…私も、あの時アオ君の『夢』を聞いて、素敵だなぁーて思った。だからこそ応援したいし、アオ君にも叶えて欲しいんだ。」
……そう、これは『夢』。私が、私たちが、ずっと見てみたかった、何よりもかけがえのない、ただ一つの宝物。
「―――― 叶えるよ、必ず。」
その『夢』が見たいがために……私は、ここへ誘われたのかもしれないね…
それを気づかせてくれたのが、他でもない…「アオ」君だってことも―――
――― ああ、私たちはきっと… 出会うべくして、こうして巡り会ったんだ…
カ ―――――― Ⅺ : 時間整合 ―――――― チ
歪んだ時空間が元に戻っていく。
崩れた足場もパズルのピースを嵌めるかのように元に戻っていく。
何もない空間が逆巻き、そこから…圧縮された者たちが再び空間へと還された。
白の女王« Queen »「―――――……(整合された時間軸。最初に出会った時のように、女王は健在の身体で玉座に項垂れ、目が覚める。だが、そこに女王の威厳は感じられない。虚ろ気な眼を上げて、ステンドグラスから差し込む陽光を眩しそうに見上げる。まるで、甘く淡い、幸せな『夢』から目覚めた幼子のように、可憐に笑みを零すのだった) 」
三日月・オーガス「あ、終わり?(戻っていく世界を見つめて、戦いの終わりを悟る。安心した彼に連動するように、鉄血の悪魔は力を抜くようにだらりとする) 」
ラクト「――――…っと… どうやら、すべて上手くいったみたいですね。(時空の狭間から帰還し、シャツの襟を正して一息つく) 」
泉けん「……………終わった、か… 」
アオ「……終わったんだ。(見覚えのある空間にほっと息をつく。剣は光鱗となって霧散する。見覚えのある玉座の少女の柔らかな横顔に、安心しきった表情を浮かべた) 」
テリー・ボガード「皆の勝利……って奴かな(帽子を脱ぎ、頭上で軽く掲げ)投げるのは…今回は止めた方が良さそうだ 」
オルガ・イツカ「ああ……ミカ。……でもな、まだ終わりじゃねえ。まだほかの部屋では戦いが続いてる。この上の部屋でも、他の部屋でも、きっと…… 」
白の女王« Queen »「(しばらく呆然としていたが、玉座から立ち上がると覚束ない足取りで真っすぐにアオへと歩み寄っていく。眼前まで迫ったその時、躓いた衝撃で真正面からアオの胸へと飛び込んでしまう。その胸中に抱かれて、少女は、自分がここにいる意味を、何故、目の前の青年と出会うことになってしまったのかを、その答えに気づいた) 」
白の女王« Queen »「……ありがとう。束の間の『夢』を見させてくれて。これで、きっと、未練も後悔もなく、ぐっすり寝られそうだよ…(アオの胸に両手を添え、覗き込むように見上げる。蒼い瞳の針が、最後のⅫを指し示そうとしたその時――――アオの頬に自らの唇をそっと添え、静かに離すと――――) 」
白の女王« Queen » → ナナ「――――――― おやすみ、私の「 王子様 」 」
コ ―――――― Ⅻ : 時間調和 ―――――― チ
聖白の女王の姿が、その空間ごと捻じれて無に消えていく。還るべき世界へと、戻っていくように。そして…―――― 」
ピ キ ッ … … パ キ ン ッ … ――――― パ キ ャ ア ァ ン ッ ! ! (紫色に輝くコアが、砕かれた――――)
三日月・オーガス「だから、これからも進み続けなきゃいけない。それに……幸せそうに眠った子を起こしたら悪いし 」
アオ「 …… …… ……。 (胸に感じていた体温が消え、還るべき世界へと戻っていった女王を見送るように陽光が差している誰も座っていない玉座を見る。穏やかなに目を伏せ、満足そうに顔をほころばせた)―――――ああ、おやすみ。 」
――― Ø:Log 内部 ―――
キャラクターたちが各々のエリアで激戦を繰り広げ入るその頃、ある者たちはまるで大きな何かに導かれるかのように長い通路を駆け抜けていた――――
カービィ「……みんな今頃大丈夫かなぁ…?(非常食用のリンゴを頭に起用にのっけてぽてぽてと暗く広い通路を走っている) 」
アスラン・ザラ「何、大丈夫さ。あそこに集まった奴らがそう簡単に負けるものか。そう信じて別れたんだろう?……それより、自分たちの心配をした方が良さそうだ(同じく周囲を警戒しながら走る) 」
カ ツ ン ――― カ ツ ン ――― カ ツ ン ――――――!(決戦の地へと向かう者たちを遮るかのごとく、歪な靴音が空間に反響する。その主の影は彼らの前に姿を現すと、相対するように身を翻した―――)
カービィ「…う、うん…!そうだったね…!きっと、みんな大丈夫―――――?(アスランとやり取りしていたその瞬間、残響する足音にぴたりと足を止めてしまう) 」
ジエル「―――――――― 言ったはずだ。「ここから先の舞台は、お前たちには早すぎる」とな。(反目に輝く眼光を揺らめかせ、男はポッケから両手を緩やかに抜き出した) 」
カービィ「あっ…!あの人、確か、さっきの…!(開会式会場にて対峙した
ジエルの再登場に目を丸くする) 」
アスラン・ザラ「……!!お前は……(この場では初対面でこそあるが、刻まれた記憶は彼の名を引き出す) 」
ジエル「……あの『 宝 』の正体を知っても尚、縋りつくか。(呆れたように伏し目がちに首を振る)…「夢」という欲望に準じる様は人であるが故の質(さが)。それでいい。その生き甲斐がなくては人は生きられぬのだから。…だが、貴様らの「夢」をすべて蓄えたあの『 宝 』は、俺がいただく。俺もまた人であるが故に…欲するものの為に、抗いを続けるのだからな。(片手の指をコキコキと鳴らしていく) 」
―――― ォ ォ ォ ォ ォ … ッ゛ … … ! ! ! (相対する男より迸る"圧"が、銀塊の床を震撼させ、僅かな亀裂を齎す。最初に刃を交えた時には感じ得なかった、
ジエルという男の本気が開放されるその瞬間が垣間見える――――)
カービィ「うぅ…っ… なんか、ものすごく嫌な予感がする…(立ち塞がる
ジエルの姿を前に、「どうしよう…?」と困惑気味にアスランの顔色を窺う) 」
ドド ドド ド ド ┣ ¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ !(突如開かれた灰色の壁「オーロラカーテン」の向こう側より、けたたましく鳴り響くタイヤの擦れる音。アスファルトに傷をつけるような轟音は軈て、その戦場に飛び込み―――)
カービィ「……そうだよね……!(眦を決して再び
ジエルと相対する意思を見せる)こうなったら、ボクも意地を出してやr―――ふぇ?(何処からともなく届くエンジン音にきょとんと傾げ、周囲を見渡し始める) 」
―――― バ ッ ン ! (灰色の壁の向こうから戦場へと一台のバイクはが飛び出し飛び、地を揺らす男に待ったをかけるかの如くその眼前にて着地し急停止した。バイクに跨る男は愛車から降り立ち、
ジエルと向き合う――――)
レインド「 俺に任せろ (ジエルと対立を維持したまま、視線を送ることなく二人を先に向かうように促す) 」
カービィ「わっ、わぁ…!?だ、誰か知らないけれど…うん、わかった…!行こう、アスラン…!(見ず知らずの男・
レインドに促されるまま先へぽてぽてと駆け出していく) 」
アスラン・ザラ「レイ……ンド……?(『記憶』をたどって、一方的に知っている相手。今は行方をくらませているはずの、『かの男』の親友。それが、彼の視界に入っていた) 」
アスラン・ザラ「そう、か。お前が……分かった。任せよう。……頼んだぞ(そう言うと
カービィを追うように走り出す) 」
ジエル「―――――(自らを横切っていく
カービィとアスランには歯牙にもかけず、相対する男と睨み合う) ……貴様か、『ヴィナミス』の同胞とやらは。何故、俺の邪魔をする?あのようなぽっと出の「訪問者」共に、すべてを委ねるなど―――― 」
レインド「(フィーと煙草の白煙を吐き出すような溜息をついた後、参ったなと目を伏せる) 顔の広かった『奴』は、望まなくても恨みを買われることも多々あってな…苦労人だったさ。だがアイツはそんな愚痴を吐くようなこともなかったからな、故に俺はアンタのことは聞いちゃいねえし知らねえ… だが、俺たちのような老巧風情が、「これから」を咲かせる芽を摘んじゃあならねェよ。 」
レインド「 「過去」に囚われすぎちゃあ肝心の「未来」が見えやしない。一緒に「未来」を観てくれる奴が必要だ。 俺は、そういう奴を後押ししてぇだけだ。(走り抜けていく二つの影の背中が見えなくなる、その瞬間まで見届けると口が歪んだだけに見える笑みで
ジエルへと突き返した) 」
ジエル「……老兵は貴様のような輩だけでいい。俺は未来永劫、己が生き甲斐のために生涯を尽くす。その道を阻むものならば――― 貴様だろうが容赦しない (グシャリと手中で赤い宝石をその握力にて砕き割る) 」
パ キ ン ――― パ キ ―― パ キ ン ッ ――――― パ キ パ キ パ キ パ キ ィ ッ … ! ! ! (銀塊の地面から湧き出る無数の宝石剣山。その神秘性の奥底に孕まれた得も言われぬ毒気が湯気立ち、瘴気となって滲みだしていく――――)
レインド「 いい感じがしないな……(敵意を剥きだす
ジエルを目視し口を紡いだ後、ため息ひとつ) なら尚更「先」には進ませねえよ。互いに過去という縛りから解き放たれようぜ。(着こんでいた作業着のコートを脱ぎ払い、身軽な黒インナーを剥きだしたまま腰を下ろし戦闘態勢へ―――) 」
――――― 第7章 : 奇跡の共同戦線 ―――――
最終更新:2022年12月31日 22:18