2011年7月4日 兵器と神々と運命の歯車編

兵器(へいき)神々(かみがみ)運命(うんめい)歯車編(はぐるまへん)/Part Weapons and Gods and Gears of Destiny》


時は流れ 新世界
いつものように平和に咲き誇るこれまでとは違い、地球軍との大決戦で大打撃を受け、混沌世界の大半が崩壊したこの時代…
そんな中、追い打ちをかけるように…また新たな一つの黒い影が忍び寄る。

一つはここから始まった
遥か大昔、旧カオス文明
強大な力を持つ兵器たちの戦争が起きた。
その古代兵器が今この時代に目覚め、再びあの災厄を招こうとしていた。

一つはここから始まった
およそ一年前
神々の世界、オリオン星においてテロ事件が発生。
他力本願な考えで星を破壊し尽くす破壊神を、ある若き神々たちが闇に葬り去った。
しかし近年、奴は脱獄を図り、再度この地に舞い戻った。


そして今、二つの出来事が混ざり合う時、史上最悪な出来事が起き始めようとしていた。


“全て”がリンクする時、運命の歯車は動き始める



やあ、いらっしゃい。まあ…ゆっくり寛いでいくといい。
こちらのメニューの中からお好きな物を注文するといい。
日替わりメニューなのでな、新しく料理が追加されることもある。
…しかし貴方は変わった人だ。よくこんなレストランへ来てくれたものだ。
ここには本当に、大した物など置いてはいないが…。
………おススメのもの…?うん、そうだな……
んじゃ……貴方には特別、こちらの方から選ばせてあげよう。
どれも、我がレストランの人気の料理なのだ。まあ、昔の話だけどな。
いや、貴方が気にする様なことではない。これも、大したことのないものだから…。

じゃあ、注文を聞こうかな…。


~シナリオメニュー~

~第一章~
  • 裏切った神…
甘い一時を一気に穴へと突き落とす、苦く悲しいブラックコーヒーです。
+ ...
シリウス「ぢぐじょー…!ま、まあ…今日のところはこれ位にしておいてやらぁ・・っ!覚えていやがーれ!!(銃がインコに変形し、シリウスを掴んで飛び去る) 」
レインド「あ!待ちやがれ!…くっ、逃がしたか…(少し火傷を負った手のひらをぎゅっと握る) 」
俊「逃がしちまったな・・・レインド。(残念そうに) 」
熊の仮面をつけた人物「………(そしてシリウスがいたところに、怪しい人物が一つ佇んでいる) 」
レインド「…まぁ殺す気はないよ。捕まえる気はあるが…(俊に) ……んぁ…?(熊の仮面?………)…牛の仮面……(ボソリと) 」
俊「・・・ん、何だ・・・あいつ。(熊の仮面をつけたヘンt・・・人物を見て) 」
熊の仮面をつけた人物「驚いた……まさかあのシリウスを…。(レインドの元へゆっくりと歩み寄る。その度に覆われた灰色のローブが風に靡く)……。 」
俊「・・・熊か、これは「熊出没注意」の看板たてておかないと・・・。 」
レインド「シリウスのこと…知ってるのか…?(体を熊の仮面をつけた人物に向ける) 」
熊の仮面をつけた人物「勿論だとも。だって―――――――(隠していた手を出し、熊の仮面をゆっくりと外す) 」
レインド「……(黙って立ち尽くしている) 」
シルバー「・・・・・・・・(レインドと同じく立ち尽くしている) 」


熊の仮面をつけた人物→ミシェル「一年前、戦ったことがあるもの。――――レインド。 」
レインド「――――――み、ミシェル………?(瞳が今まで以上に小さくなる) 」
俊「ミシェル!ミシェルじゃないか!!久しぶりだな!(感動の(?)再会) 」
ミシェル「(今までにない冷ややかな表情でレインドと向き合っている) 」
レインド「……(驚愕した表情)……(口がほんの少しだけ開けて何か言おうとするものの言葉が出ず) 」
ミシェル「………どうしたんだい?何か言ったらどうだい、レインド?言いたいことがあるんでしょ。ん…違う? 」
レインド「ミシェル…お前、なんでそんな仮面して…あの…牛の仮面の野郎と一緒に…… 」
ミシェル「ん?ああ、これ…?可愛いでしょ。初めはどんな仮面つけてやろうかなーって迷ったりはしたけどさぁ。(熊の仮面を見て笑みが零れる) 」
レインド「…その仮面をして…アイツ達に近づいてバレルとデイリンを救おうと? 」
ミシェル「んー…何を言っているの、レインド?ボクは端から―――――――――ニュー・ガーディアンと共に、ここを壊すつもりだよ? 」
レインド「……!?(鼓動が早くなったり、遅くなったりして安定しない態度)な、何冗談言ってるんだよミシェル、いつもの、アレだろ?こう、俺を驚かせる為のさ…そうなんだろ?なぁ…(声が震えて) 」
俊「・・・ヱ?今何て・・・。(ミシェルに) 」
ミシェル「うんにゃ、レインド。これはアメリカンジョークなんかじゃない。……何だかねー……飽きたのよ。うん、飽きた。ここにいる意味が分からなくなってさ。なんかもう、滅んじゃえばいーやって思ってさ、彼らと手組んだわけ。 」
レインド「……な、何言ってるんだよ!意味分からないのはこっちだって!(ミシェルの両肩を掴み) 」
ミシェル「ん~、ぁ、そうか♪ボクのこの大雑把且つ理不尽な理由じゃ、理解し難いか♪そっかそっか……おk、じゃあ分かるように言ってあげる。――――――ボクは初めから、ここが嫌いだ。 」
俊「えっ・・・じょ、冗談だろ?まさか本気じゃないよな・・・。(ミシェルに) 」
ミシェル「言ったでしょ?これはジョークじゃないって。 」
レインド「……(目にハイライトがなくなる)な…… 」
ミシェル「今まで友達ぶっていたけどさ、正直疲れたよ。自演するのも……楽じゃないね。(苦笑) 」
フィリア「 ……天空神ミシェル…………やはり、神族は…………。(俯く) 」
奏「 ……ミシェル………(後ろから) 」
ミシェル「フフッ……皆見てるよ、ボクを。……どうしたのかな、奏。(振り返らず) 」
レインド「(両手を離し、後ろに二三歩よろよろと下がる)……(自分の心臓部位をグッと何か押さえつける様に掴む)、な、何を…そんな訳ないだろ、お前と俺、良い友達じゃーないか…(顔を上げて) 」
奏「 ………(まだあまり体調が優れず 体がまだ黒ずんでいるまま) 」
俊「・・・なんてこった、まさかミシェルが敵サイドだなんて・・・。 」
ミシェル「うん、確かにボクとキミは友達さ。“友達”と言う名のただの『顔見知り』。……はっ♪ 」
奏「ミシェル……何を、言って……ぅっ…(また少し吐き気に襲われ自分の口を押さえる) 」
レインド「……ぇっと…(頭を掻きながら立ち尽くす)…………ミ、ミシェル…(ただ小さく名前を述べて)今まで戦って来たってのに、それも…その『顔見知り』の枠に収まるってのか…? 」
ミシェル「正直、神だの惑星神だの…そんなのどうだっていいんだよね。ボクはただの、暇を持て遊ぶ凡人。分かった…? 」
水無月「…これだから神は嫌いなんだ………(木の上からミシェルを見て) 」
ミシェル「うん、顔見知りさ。今までピンチに見せかけてきたアレも―――自演。本来なら皆小指でプチっ って、葬り去ることができるんだけどね。それじゃあボクの力が疑われてしまうから、あえて自演をしていたわけだ。奏?今までボクに構ってくれてありがとね?キミ顔見知りの類だけど。 」
奏「 ……!!ぁ……うっ……(口から黒ずんだ液体状のものが漏れ出す) 」
レインド「……(頭をぽりぽりと描く)…嫌われてないってだけでも、充分なのかな…(切なげな表情で) 」
ミシェル「まあ初めから好き嫌いの分類なんてする由もないけどね。だって、いつか皆壊れるもん。ボク、否ボクらによって。 」
青いマスクの男「女神だとか……神だとか……殺し屋だとか……ほんっとふざけた存在にしかすぎなかったな。どうせ俺もあの類だろうけど……(煙草を吸ってミシェルのほうをみる) 」
奏「 っ…うぅっ……ウゥゥッ……ぁ……ッ…(ミシェルの言葉を受けて苦しみがさらに増し もがき始める) 」
ミシェル「ん、どうしたの、奏?苦しいの……?最後くらい、ボクも優しくしてあげよっかな…。(ピエロ帽から取り出した物は……拳銃) 」
青いマスクの男「じゃぁ、お前あれか……桃虹桜っていう子供も、顔見知りの分類なのだろう?(煙草の煙を吐き出してミシェルに) 」
レインド「……なら…(少し強めの口調で)俺はお前を止める。壊させなんてしないよ…何も…友として俺はお前のその考え、受け入れ…止めてやる…(決意を秘めた瞳で) 」
シルバー「ならば、オレも協力しよう。この世界を守るため、ミシェルを倒すために 」
俊「俺だって・・・俺はレインドと協力し、お前を止める・・・この世界を遊び半分で壊させはしない。(いつになくやる気あふれた瞳をしている) 」
ミシェル「ああ、そうさ。皆顔見知り。キルビスも、フランも、シンも、他ならぬ、ラテーネも。チャキ…(そしてその拳銃を、奏の頭部に向ける)じゃーレインド?ボクを止めてみなよ………今。(奏に拳銃を向けたまま) 」
奏「 ……ッ…!!(その瞬間…苦しみが限界まで達し 黒く禍々しいものが 放たれるような感じでミシェルに襲いかかる) 」
フィリア「 た、立華さん!!(ミシェルの様子を見て) 」
ミシェル「――――ッ!大人しくした方がいい。これはキミに対しての優しさだ。(謎の力で奏と黒い物体を押さえつける) 」
レインド「…!(ミシェルに大振りで殴りかかるが、寸止め) 」
青いマスクの男「まぁ、最も俺はあんな暴走族に簡単についていくバカなガキ(桜)の事はどうでもいいけどな。ただ……俺は神が目障りだ……(ミシェルに) 」
奏「 ウッ…ウゥゥッ……!!(黒く禍々しいものと共に押さえつけられ 必死にもがいている) 」
ミシェル「(横目でレインドを見つめて…)――――――本当、お人よしだなぁ。…シュー!(拳銃をレインドに向けて発砲…と思えば、何と発射されたのは銃弾ではなく催眠スプレーだった) 」
レインド「うぐっ………!?(催眠スプレーにより倒れる) 」
シルバー「おめぇ一体どういぅ…zzz…(催眠スプレーにあたり眠る)
俊「お前レインドに何し・・・zzz(殴りかかろうとしたが在留してた催眠スプレーで眠った) 」
ミシェル「ねんねんころりん、今日はもう眠ったほうがいい。疲れているんだろう、目が充血してるよ。フフッ…♪(奏を謎の力から解放する) 」
青いマスクの男「……神が、天使に優しさか……。フッ、胸くそ悪いんだよ(ロケランサンダーをミシェルに) 」
ピカチュウ「ミシェル貴様・・・・どうしたっていうんだ 」
シャウル「…やれやれ、僕は大変な場面で出てきちゃったよ…俊さん達眠ってるし…(ミシェルを見る 」
フィリア「 ……!!(ミシェルの様子を覗っている) 」
ミシェル「律儀がなってないね。空気くらいは読んで欲しいな。(軽く回避) 」
俊「牛丼・・・うめぇー・・・zzz。(寝言) 」
シャウル「牛丼…どんな夢見てるんだよ」
奏「 …ッ……!(解放され) ぅ……ぅぅ………っ。(黒く禍々しいものが纏っている) 」
水無月「…神…いえ、人として最低ね……(ミシェルをキっと睨みつけ) 」
ミシェル「最低で結構結構。どうせいつか皆死ぬ。何を言われたって落ち込むこともない。それじゃ、キミたちももうお家に帰ってベッドに入り込んだ方がいい。睡眠は生きてる内で一番大事……ふわぁー…。あー、なんかボクも眠いな。 」
折原臨也「 神、神、神…まったく、こんなに神が居るなら俺だって神になってもおかしくないよねぇー…(いつの間にか現場に居た 」

レインド「うっ…ぁ…………ね、眠っちゃ…いねぇ…っての…(口調が変化)(痙攣するかのように震え、横になりながらも) 」
ミシェル「目を閉じなよ、レインド。それこそ体に毒だ。 」
フィリア「 (ミシェルを憎みたくとも、憎めず、ミシェルの気持ちも分からなくはないという表情。だが……)レインドさん!立華さん!!起きてください!!(陰から出てきて必死に起こそうとする) 」
青いマスクの男「避けられたか。神自体に、律儀がないのにな。俺も、めんどうだし、去るぜ 」
ミシェル「めんどうか。そっかそっか、ボクに構ってくれてありがとねー。……さて、と。 」
水無月「…分からず屋(最後にこの言葉を吐き捨てて去る) 」
奏「 うぅっ…ぅ………ッ!!(黒く禍々しいものが奏の中にまた入り込み そしてミシェルに向かって突進していく) 」
光姫「(遠くの高台からレインド達の様子を観ている) 」
クレア「ククッ…いいぞ、実にいい…!これだけの脅威が集まれば…やはり世界は私の望む平和へと導かれようとしている…!(ミシェル達の様子を見ている) 」
レインド「る、るっせぇ…(両手の平を地面につけ、体をゆっくり、ゆっくりと起こす)心配してくれてるなんて優しいじゃねーか…なぁ…ミシェル…(ほぼ目を閉じている) 」
フィリア「 ………そん……な…………。(ミシェルを眺める) 」

ミシェル「顔見知りの中でも、キミはまだまともだったからね。人一倍優しくしてあげるよ。うん、眠れ。(更に催眠スプレーをかけようとするも、奏が向かってきたので咄嗟に回避)やれやれ……みーんな、ボクから逃げていく。まあ、当然か。悪者なんてみんな嫌われるよね、そりゃそうだ。じゃ、ボクも御暇させていただくよ。バイバ~イ♪シュンッ!!(消える) 」
ミズチ「 …3度目の戦争が起きるな…… 」
奏「 …!うぅっ…うぅぅっ……!!(ミシェルに避けられ消えてしまってそのまま倒れ込む) 」
ルイージ「 マンマミーア…まさかフラグが成立するとは…… 」
レインド「ま、まてやこのやろ……(消えたミシェルを掴めるはずもないのに手を伸ばす)………(片膝つく) 」
シャウル「神が反逆した…のかな?あっ、消えた…(ミシェルが消えたところを見る 」

少しピリ辛なナポリタン。一口、口にすれば蘇るあの出来事。
+ ...
~カオスホール最深部・総会ホール~

牛の仮面をつけた人物「(総会ホールのステージに上がり、スポットライトが当てられた教壇の元へ歩み寄る)………行く場を失った、元・機関の諸君!御機嫌よう。(総会ホール全体に響く声で叫ぶ) 」

ワラワラワラ………(総会ホールにぎっしりと、あの黄色い仮面をつけた連中が並んでいる)

牛の仮面をつけた人物「諸君!この世界は最悪だ。あれこれ戦闘して問題が解決するような、 そんな甘な世界でいていいのか…!?こんな世界はもう見捨てるしかないんだ……そうだろ? 」

機関団員「オオオオオオオオオオォォォォォォォォッッッ……!!!!! 」

熊の仮面をつけた人物「(演説の中、退屈そうに頭を掻いている) 」

牛の仮面をつけた人物「キミたち新時代機関が、これまで行ってきた事は全て知っている。馬鹿だな。キミたちも所詮、奴等と同じではないか。キミたちの指揮官も、堕ちたものだな。けど、ボクは違う。ボクが変えてあげよう、キミたちを…!! 」

機関団員「オオオオオオオオオオォォォォォォォォッッッ……!!!!!!!!!!!!!!! 」

牛の仮面をつけた人物「フフッ、それでいい。キミたちはボクの言う通りに従っていけばいい。――――――さあ、諸君、ボクはキミたちのこれから先の人生を、担ってやろうではないか!!今ここに、宣言しよう!!そして叫べ、ボクに誓いをたてる為に…!!! 」

機関団員「アジェンスッ!!!!!!!!!!!!!!!! 」

  • 明かされる真実 そして…
どうしても諦めたくない時、信じたくない時…そんな貴方に福を招くにふわとろオムライス。
+ ...
熊の仮面をつけた人物「ヒュォォーーー………(暗い夜道から風とともに現れる) 」
レインド「……(スっとリンゴを降ろす)……ミシェル、またあったな…(仮面をかけた人物に) 」
熊の仮面をつけた人物→ミシェル「(仮面をゆっくりと外す)……ああ、また、だね。キミも夜の散歩か何かかな? 」
レインド「そんなんじゃないさ…ただ……月が紅いな…ってよ…(闇夜に紅く光る月を見てリンゴをかじる) 」
ミシェル「月が紅い…?……ああ、そうだね。キミの命日を飾るのにもってこいだね…。(月を見上げると同時に右手に刃を握る) 」
レインド「……一応予め言っておくよ…俺はまだお前と”も”友達だよ…(スッとライトセイバー化したクロリアーを抜剣し、片手に持っていたリンゴを握りつぶす) 」
奏「 ………(ミシェル達を見ていて) 」
ミシェル「――――――――ブワサッ…シュッ!!(ローブを巻き上げ、爆発的な脚力でレインドに向かって駆け出す) 」
レインド「ヅンッ!(同じく爆発的な脚力で、ついていた地面にクレーターが出来る勢いで駆け出し、ミシェルにクロリアーを振りかざす) 」
ミシェル「――――ッ(刃で受け止めようと試みるが、流石にクロリアーを受け止める事は出来ずに刃は折れ、ローブが切り裂かれる)……ボクにはキミたちの絶望が必要だ。チャキンッ……シュンッ!(日本刀を取り出し、再び駆け出す) 」
レインド「ブオンブオンブオン…(光線的な音がクロリアーから鳴り続ける)絶望か……そんなに欲しいならくれてやる……だが、その前に俺から、お前への四重奏(カルテット)を贈ろう!(駆け出して来たミシェルに蹴りをいれる) 」
ミシェル「ありがとう、でも結構だよ。(いつの間にか背後に移動していて背中を一閃) 」
奏「 ………(懐からパイナップルを取り出して じっと見つめ) 」
クレッペ「(レインド達を眺めながら、小刀を研いでいる) …ブツブツ 」
レインド「なっ!?(気を探りとって瞬間移動で間一髪避ける)こ、こいつ…速さはモララーと同等かもしれない…!(クロリアーを両手で握り構える) 」
ミシェル「(両手を前に突きだし、猫背になってふらふらし始める)………黒帝…。(某神族が使用していた技を発動し、姿が一瞬にして消える) 」
俊「(走ってくる)レインド・・・ゼェゼェ・・・俺も・・・ゼェゼェ加勢すべきか?・・・ゼェゼェ。(バテてる) 」
龍翔「クレアさんも大注目の戦いだ…見とかないとどやされちまうよ(冷汗をかきつつレインドとミシェルの戦いを見てる) 」
レインド「くっ…瞬間移動を多様できないのが難点だな……(ギュッと柄を持ち、歯を食いしばる)……(目を閉じ、精神統一) この戦い、俺に任せてくれ…… 」


……ズシャッ…!(レインドの周辺にある大木に切り傷ができる)


俊「わかった・・・ゼェゼェ、ただし・・・無茶はすんな・・・ゼェゼェ、無理だと感じたら・・・ゼェゼェ・・・交代する・・・ゼェゼェ。(超バテてる) 」


……ズシャッ!!……ズシャッ、シャッ!!(レインドの周辺であらゆる物が無差別に斬り裂かれていく)


ミシェル「――――――(0.1秒の世界でレインドの周辺を移動している。それも日本刀を振り回しながら) 」
クレッペ「…誰も、介入は許されない、か…あの方の戦い… 」
龍翔「ダッ(斬り裂かれてる周辺からダッシュで逃げる)無理無理死ぬ死ぬ絶対死ぬ 」
レインド「……ピクリ!(気を感じ取ったか、真後ろに逆袈裟斬り) 」
奏「 ………(涙を必死に堪えているような様子で 二人の戦いをただただ見続けている…) 」
ミシェル「―――――!つあっ…!(切り裂かれると同時に姿を現す) 」
龍翔「俺はなんの力もないただの人間なんですよ…いくらクレアさんの頼みでもこれは…!(戦いをちらちらと見て) 」
レインド「…ミシェル…ミィィィシェェェェェルーーーーーー!(ミシェルの名を叫びながらクロリアーを上に構えて駆け出す) 」
フィリア「……(ミシェル達の戦いを観る) 」
ミシェル「チィッ…本当、つくづく思い知らされるよ、キミにはああぁぁッ!!(こちらも駆け出すが……) 」

黒髪の青年「――――――!!(何者かがレインドとミシェルの間に割り込む) 」
レインド「――ッ!?(クロリアーと同時に体の動きをピタリと止める) 」
ミシェル「――――!(青年を見て足を止める) 」
黒髪の青年「盛り上がっているところ申し訳ないけど………ゲームはもう終わりだ。ね…?(ミシェルに) 」
ミシェル「……誰。邪魔なんだけど…。 」
レインド「……(クロリアーはとめているものの、構えたまま) 」
黒髪の青年「……。(やれやれとでも言いたげそうな顔で俯き、その瞬間、ミシェルの顔面を思いっきり殴りつける) 」
ミシェル「な――――あぐっ…!?(吹っ飛ぶ) 」

黒髪の青年→ミシェル「(ポケットからピエロ帽子を抜き出して頭に被る)……ボクが誰かって?…ボクはミシェル、この世界にたった一人しかいない――――ミシェル・ザ・ノンボーレだ。 」
レインド「…おかえり…友よ…(クロリアーを降ろし、空気を一斬りしてクロリアーを消す) 」
ミシェル「あいてて……やっぱ無理しない方がよかったかな…。(左手に包帯を巻いている)ああ、ただいま…♪ 」
ミシェル(?)「―――――――ッ!!? 」
奏「……!! (ミシェル以下略を見て) 」
ミシェル「 ハハッ…♪何をそんなに驚いているのかな?うん?………。(もう一人のミシェルを見つめ) 」
ディーヴ「 あれ、ミシェルが二人もいる………ってかなで、あんたらしくないわよ、どうしたの? 」
フィリア「 あれは……真なる神、天空神ミシェル…!?(驚く) 」
ミシェル(?)「そんな……な、何で……。(唖然) 」
奏 「 ……あたしらしい……… あたしらしいって…なんなの………(ディーヴに) 」
レインド「…まぁ…俺は最初から気づいてたぞ!ミシェルがこんなやつな訳ないしな!(← 」
クレッペ「わけが、わけがわからんぞぉ! 」
ミシェル(?)「……!い、いや…違うね。キミは偽物だ。何者かが創り出した、真っ赤な偽物…レプリカのようなものだ…!!ボクがミシェルだ…!! 」
ディーヴ「 何がなんだか状況が理解できないけど、ミシェルはミシェルよっ!キャー!ミシェルサーン!! ・・・・えっとねー・・(汗)(かなでの反応に困ってしまう) 」
龍翔「アレは偽物だったか…これだけ報告できれば怒られないだろ どうにでも治せるようには出来ると思いますけどね…なんせこの世界は常識が無いからなァ…(溜息をつく) 」
奏「 …っ……(ミシェル?を見ながら 拳が強く握り締められていて震えている) 」
ミシェル「うんにゃ、キミはボクなんかじゃない。ボクは……ボクしかいない。いい加減、本性を現したらどうだい…? 」
レインド「往生際は悪い方…か…フフフ 」
浦橋龍助「どういうことだ・・・・ミシェルが二人だと!?・・・・。俺の親友(キルビス)を怪我させやがって・・・・ 」
ミシェル(?)「………はぁ…残念です。実に残念です。…後もう少しだったのに……残念です。ブワサッ!!(ローブを空にへと脱ぎ捨てる) 」

ミシェル(?)→アバラ「(ローブを脱ぎだすと、そこに立っていたのは……まさかの人物だった)…お久しぶりです、ミシェルさん、レインドさん。 」
レインド「…(予想はなにげなく的中か……だが性格等も全てまねるなんて…やるな…) 」
奏「………?(アバラを見て) 」
ミシェル「 ―――――!……そうか、キミ……だったんだね…。(表情一つ変えず) 」
アバラ「どうです?私の演技もなかなかの物でありましたでしょう。今度は口調も性格も、そっくりそのまま真似させていただきました。誠に申し訳ござ―――――ッ!?(突如殴られる) 」
フィリア「 ……!?……嘘でしょう?貴方は………(アバラに近づき) 」
ディーヴ「 えっとー、あたしが居なかった間に何が起きたの?(キョロキョロ) 」
奏「……?(みんなの反応を窺って) ………? 」
レインド「うぉー…いったそ… 」
アバラ「ははは……かっこ悪いところを、見られましたね…。(仰向けに倒れてフィリアに) 」
ミシェル「 (アバラの顔面を二度も殴った)……そんなことはどうだっていい…。許せないのは、皆を巻き込んだ事だよ…っ!! 」
奏「 ……誰…?(アバラを見てレインド達に) 」
アバラ「ああ、あれですか…。あれに関しては本当に申し分ないです。キルビスさんやレインドさんを殺して、絶望エネルギーを集めてくるという仕事を受けていたもので…。 」
レインド「…(腕組みをして様子をうかがう)殴られて当然か?俺もキルビス刺したことには腹立ててるからな… 」
フィリア「 (アバラに手を差し出し)………今からでも、きっとやり直せる筈です……(アバラに) 」
クレッペ「え、ええと…あれが確か…名の神… 」
ミシェル「 ……誰の差金だい?……T.T.か…? 」
アバラ「(起き上がる)……。(しかしそんなフィリアには目もくれず、ただ俯いたままだった) 」

牛の仮面をつけた人物「―――――ボクさ。(ミシェルたちに) 」
レインド「…おんや…この前の…(仮面に体を向ける) 」
ミシェル「 ……!(仮面の人を見る) 」
アバラ「ハッ……!(牛の仮面をつけた人物を見て) 」
フィリア「 ……。(無言) ……え?(牛をつけた人物を見る) 」

牛の仮面をつけた人物→ベガ「……そう、アバラ君をキミになりすませ、事件を起こさせたのも…部下を使ってキミを車で襲わせたのも、ボクだ。久しぶりだね。天空神さん、そして……この前の人。(レインドに)」
ミシェル 「 べ、ベガ…!?……なんで、何でそんな事を……。 」
レインド「……俺はレインドだ…(キッとベガに) 」
ベガ「ああ、失礼。レインド君だね。……何故かって、決まっている。全ては天空神ミシェル、キミへの復讐の為だ……! 」
フィリア「 ……今度は誰でしょう、次々と増えていきますね……(警戒) 」
レインド「…復讐…か…(腰にてをあてて)執念深いねぇ…… 」
ミシェル「 なっ―――――!?……そうか、あのギアの時の事……まだボクを恨んでいたんだね。 」
ベガ「あの時は本当、やられたよ。キミさえいなければ、ボクは今頃…この世界の頂点に立っていた。それがどうだい。地獄に落とされ…挙句の果てには狂った囚人共に舐められて、酷い仕打ちを受けたものさ。――――だからボクは、脱獄することと共に、キミへの復讐の計画を考えていたのさ。 」
ミシェル「 ………。(黙って聞いている) 」
クレッペ「れ、レインド様、一体これは…(西洋槍を背負ってレインドの後ろへ) 」
レインド「…(腕を組んで聞いている) クレッペ…神様は信じてるよな? 」
フィリア「 また、神との戦いですか………其程、憎まれてしまうだなんて…… 」
ベガ「車を使ってキミを襲わせたのは…アバラ君の能力を発揮させるためのものだった。キミが世間から姿を消せば、もう一人のミシェル、即ちアバラが自演を始めてくれるからね。これもキミに対しての復讐さ。けど、たった今…それは失敗に終えたようだね…。がっかりだよ…。 」
クレッペ「ええ…特に信仰は有りませんが、実在される…というのは 」
ミシェル「 それはよかったね。こっちは堪忍袋の緒が切れる寸前なんだけど。……キミだけは、絶対に許さないよ…。(ベガを睨む) 」
レインド「その神様達の…恐ろしい戦いってもんが今あるんだ…(クレッペに) 」
アバラ「……!(何か申し訳なさそうな表情になり…ふと、フィリアと目が合う) 」
ベガ「お言葉だけど、ボクには強力な助っ人がいる。……かつてはキミもお相手したことがあるだろう。――――――シリウス君だよ。 」
フィリア「 ……?(……どうしてアバラさんは手を組んだのかしら……?) 」
ミシェル「 ――――!シリウス……まさか…… 」
レインド「…シリウス……(少し組んでいた腕に力が入る) 」
クレッペ「…戦い、ですか。噂には聞いておりました、が… 」
レインド「まぁその噂は事実…恐ろしいってもんじゃないな 」
俊「(寝てた)ん・・・シリウス?あいつ確か逃げてたよな(レインドに) 」
ベガ「おや、キミも知っていたのか…レインド君。まあいい、いずれキミたちとはまた、何処かで会う事になるだろう。フフッ……行くよ、アバラ。作戦は失敗、撤退するよ。(牛の仮面をつけ、闇の夜道に消える) 」
アバラ「……(フィリア…さん……。)……!は、はい…。(追いかけるように去る) 」
フィリア「 ……………♪(アバラさんなら、絶対に今からでもやり直せるはずです……)(そう信じ、アバラに切ない様な、憂いを帯びている笑顔を送る) 」
レインド「……あっ!ま、まて――(ベガを追い掛けようとするも立ち止まる)……(頭を掻きながら立ち尽くし)あぁ。逃げてたな 」
ミシェル 「 ………。(完全に消えていくまで見送る)……はぁ……これで、一安心かな…。 」
フィリア「 ………。(心配そうに、アバラを見送る。) 」


レインド「……ミシェル…(振り返って) 」
ミシェル「 ……ん、なに…?(こちらも振り返る) 」
レインド「……おかえり――(微笑) 」
ミシェル 「 ……ただいま――(微笑み返す) 」

  • 決着
尖り逢った時、最後には仲直りするもの…。それを思い出させてくれるグレープシャーベット。
+ ...
デイリン「……もう、何週間経ったでしょうか…。(ある建物内にて監禁されている) 」

カチャ…カチャカチャ……ギィー…(デイリンの監禁部屋の戸が開かれる) 」

アバラ「(監禁部屋に入ってくる)……デイリン、さん…。 」
デイリン「……!貴方は…。 」
アバラ「……。私、いろいろ考えました。悩んで悩んで、一晩中考えました。……私、もう耐えきれません。デイリンさん、共に一緒に、ここを逃げだしましょう…! 」
デイリン「……!!ぁ、貴方…正気なの?それじゃ…私も、貴方も、命を狙われてしまいますわ…。 」
アバラ「いいえ、大丈夫です。こんなこともあろうかと私は……(デイリンに耳打ちをしながら、両手を縛っている縄を解く) 」
デイリン「……!そんな……。……分かりました。貴方がその道を選んだのであれば、私はそれを、黙って受け入れます。…行きましょう、アバラさん。 」
アバラ「はい……!(デイリンの手を握り、共に部屋を早々と出ていく)


ミシェル「……。(険しい表情を際立たせ、戦場跡地へ訪れる) 」
バベル「……来てくれましたか…。(後ろを向いたままミシェルに) 」
ミシェル「メールありがと、お陰で探す手間が省けたよ。……バベル……。 」
バベル「…そうですか、それはどうもです。…ドサァッ(横に長い鞄を地面に下ろす) 」
ミシェル「……ボクをここへ呼んだ理由は……アレだよね。 」
バベル「ええ…兄上より、貴方の排除を……ミシェル。(鞄からフェンシングに使用するフルーレ(剣)を二本取り出し、その一本をミシェルに投げ渡す) 」
フィリア「 ……とうとう、始まるんですね……(ミシェル達を見て) 」
シン「……ミシェル……(シンもミシェルをみかけて) 」
奏「……! ………(ミシェル達のところへと歩み寄っていき) 」
ミシェル「わっとと…!こ、これって…。(汗(フルーレをキャッチ) 」
バベル「貴方にとっては懐かしいでしょう、ミシェル。……ミシェル、宣戦布告通り、貴方に決闘を申し込みます。(フルーレをミシェルに向ける) 」
ミシェル「……!I see.そういう事かい…!ビュン、フワッ(その場で軽くフルーレを振る)」
シン「……(無言でミシェルたちを傍観する) 」
バベル「………。(無言で様子を伺っている) 」
奏「 ………分からない。貴方達神々が……一切分からない。(険しい表情に険しい表情で) 」
ミシェル「分からなくていい…。これは、ボク(神)の問題なんだ…!(そしてバベルに視線を送る)バベル……一つ、聞くよ?どうして、こんなことを…? 」
バベル「…構えなさい。(応答に応えず) 」
ミシェル「バベル……!!」
バベル「早く構えなさい…!! 」
ミシェル「……。(フルーレを構える)」
レインド「やれやれ…また、見守るしかない…か… 」

バベル「(ミシェルと離れ合って向かいあう)……ラッサンブレ・サリュー(気をつけ、礼。)(フルーレを掲げ敬礼) 」
フィリア「 レインドさん……これはきっと……いい勝負になりそうです♪(レインドに)(そして、ミシェルにウィンク) 」
レインド「そうだなぁ…デイリンの側近か…はたまた風来坊か…どっちに『勝利の女神』さんは微笑むかねぇ… 」
ミシェル「アンガルド。(構え)(構え、フィリアにフィンク返し) 」
バベル「……エト・ヴ・プレ?ミシェル。 」
ミシェル「…ウィ。」
バベル「プレ――――アレ。(軽く前後にステップを踏み、様子を伺う) 」
ミシェル「やぁ…っ!(バベルのフルーレを払って突く)」
バベル「くっ――――!」
ミシェル「一本……!」
バベル「甘いですね。(ミシェルのフルーレを払ってぱっと前に突く)」
ミシェル「うっ――――!(一瞬無防備になる)」
バベル「はあっ!(右脇腹を突く)」
ミシェル「うあ…っ…!」
バベル「一本くらい、すぐに取り返せます。」
フィリア「 これは“フェンシング”ですよ♪ミシェルさんもバベルさんもお上手ですねー。ワクワクしてきました☆(二人を観ながらレインドにそう言い。) 
レインド「…死んだら元も子もないな… 剣術はあまりないが、たしかにわくわくできるな 」
ミシェル「くぅー…相変わらず、腕の方は衰えていないね。(苦笑) 」
バベル「――――――口を動かす暇(いとま)はありませんよ。(背後から突く)」
ミシェル「カキンッ、ガッ…!(カウンターでバベルのフルーレを空に弾き返し、首元に向ける)」
バベル「くっ―――!?」


ヒュンヒュンヒュン……ガッ!(バベルのフルーレが地面に突き刺さる)


ミシェル「ラッサンブレ・サリュー。もう、勝負はついた。」
バベル「………ふぅ…そうですね…。(観念したように、その場に座り込む) 」
ミシェル「……バベル、どうしても戦いで決めないと、ダメなのかい?争いからは何も生まれないよ。 」
バベル「分かっています……分かっていますとも…。ですが…ですが……っ!」
ミシェル「……。分かったよ……兄のこと、だろ。 」
バベル「……! 」
ミシェル「兄弟なんだろう?兄に反発するのがそんなに怖い?」
バベル「……それは…。」
フィリア 「 (兄弟と聞いて)……そういえば、アバラさんは………(天を見上げ) 」
ミシェル「もともと、生まれて一人のボクが言えることでもないけど、キミはそれでいいのかい?このまま、兄の思惑通りに動かされてていいのかい? 」
バベル「……。(俯く) 」
ミシェル「………まあ、アバラだって、好きであんなことをしているわけじゃあない少なくともボクはそう思う。彼もまた、キミと同じ気持ちなんだ。誰かに従われ続け、それを恐れている。 」
バベル「……!そんな……。…兄も……私、も……。 」
ミシェル「(しかし話をしている為か、周りの視界が入っていない)……バベル、キミはいい奴だよ。大切な人を思いやるその気持ちを、持つのはいいことだ。けど、時には尖り合うことだって大切だ。アバラにしろ、デイリンにしろ、さっきのボクに対するように……。 」
バベル「……ミシェル、私は―――― 」

デイリン「……(二人を見て心配そうな表情をしてやってくる) 」
レインド「……(ミシェルとバベルを無表情で眺めつづける)(…流石だ…ミシェル……ここまで説得力のある言葉は久しぶりだ) 」
ミシェル「……さあ、行ってきなよ。彼女が帰ってきた(フルーレを地面に突き刺す) 」
バベル「ぇ――――!!(デイリンを見て) 」
アバラ「……。(デイリンが立っているすぐ近くの木の下で、佇んでいる) 」
デイリン「……バベル…。 」
フィリア「 …!!……アバラ……!!!(その時、初めて彼を、“さん付け”せずに呼んだ。) 」
バベル「お嬢……様…。本当に、お嬢様…なのですか…?それに、兄上まで…!(眼から何かが零れ落ちる) 」
アバラ「……!フィリア…さん…!? 」
デイリン「もぅ……困った執事ですわね。私なら、はい、この通り無事ですよ。(微笑む) 」
レインド「……勝利の女神は…ちゃんと微笑んでくれたか…(デイリンを観て安心したように) 」
フィリア「 ……!!(アバラに駆け寄る) 」
バベル「あ……ぁぁ……よかった…。本当に、無事でよかった…。(気を失いかける) 」
ミシェル「………(その場からそっと離れるようにバベルたちとは反対側に歩く)……これで、キミも変われたはずだよ、バベル。(呟いて歩いて行く)」
デイリン「……!もぅ……本当に、困った人ですね…。(微笑みながらバベルをそっと抱きしめる) 」
アバラ「フィリア……さん…。…私、いろいろと考えたんです。やっぱり、私には…世界を破滅におい込む事なんて、できません…。 」
フィリア「 貴方なら……そう言ってくれると思っていましたよ…!!(笑顔でアバラに。しかし片眼にはよく見ると涙が零れてきてしまっている。) 」
バベル「(腕の中で、初めて温かみを感じたように微笑む) 」

  • 神々の最後の戦い
本当の神とは一体何なのか…?そんな事を考えさせてくれるデミグラスハンバーグ。
+ ...
~天上山~
ミシェル「……(強風の吹き荒れる中、険しい表情で天上山の山頂に登りつめる) 」
ベガ「パシ……パシ……パシ……パシ……(蛇腹剣を片手でぽんぽんとしている)…わざわざ僕に殺されに来たのかい、天空神さん。 」
ミシェル「……(ベガの方を見上げる) 」
ベガ「ふふっ……アバラ君も、あの堕神もいなくなって、僕の計画をぶち壊したつもりでいるのかな…?でも残念だ。彼らは所詮、時間稼ぎの駒にしか過ぎない……無論、あの兵器たちだって、ね。(不敵な笑みを浮かべ、ミシェルの方へ振り向く)全ては僕の計画を成功に導かせる為。その為なら、なんだってするよ。兵を見殺したり、同盟相手に如何様を使ったり。 」
ミシェル「――――ッ!?……なんて奴だ…相変わらずだね、そういう卑劣な考え。罪もないアバラやバベルを巻き込んで……そこまでして、どうしてこの星を滅ぼそうとするんだ!? 」
ベガ「―――――流石だよ、天空神。 」
ミシェル「…は……はぁ…っ!?(汗) 」
ベガ「罪もない神々を巻き込むのも…僕の計画の内だったのさ。分かるか、天空神?僕は君に復讐するだけや大天王になる為だけにこの星を壊そうとは思っていない。もう一つ、あるんだよ。 」
ミシェル「……。 」
ベガ「これはね―――――君等、神々への復讐だ… 」
ミシェル「……!? 」
ベガ「何故僕が常に上だけを目指したがるか……その為に大天王になりたがるか……そう、全ては復讐の為。これは、僕から全てを奪った、君たち神々への復讐さ…!! 」
ミシェル「………そんな……。……でも、君にどんなことがあったのかは知らないけど、知る由もない。だってキミは、ボクら神々だけじゃなく…罪もない人々まで襲わせた。ボクの友達を傷つけた……。 」
ベガ「知ったことじゃないね。 」
ミシェル「なっ……なんだと…っ!?」
ベガ「前にも言っただろう、みーんな、僕の駒だって。駒の一つや二つが消えたところで、世界にも宇宙にも何の支障も出ない。それに、僕の計画を成功させるためには、駒の犠牲だって必要さ。あはっ…ははは!! 」
ミシェル「ギュゥ…(思いっきり拳を握る)…やっぱキミは最低な奴だよ。ボクの知る全ての中で、一番……シリウスとかヴィロメントとか、それ以上にね…っ!!キミだけは……ぜっっっったいに許さないからね…っ!!(睨む) 」
ベガ「ふふっ……怒りに任せて暴れてみるかい、天空神。勝機が生まれるかもしれないよ…?(不敵にほくそ笑む) 」
ミシェル「黙れ、お前を……殴る。(駆け出す) 」

ベガ「ふっ……シャラリ…シュバッッ!!!(蛇腹剣を振り回す) 」

キャリキャリキャリキャリ……ッ!!(蛇腹剣の伸びた刃がミシェルに襲い掛かる) 」

ミシェル「その技なら、とっくの昔に見切ったよ。(その場で緊急回避し、刃を蹴とばしてから駆け出す) 」
ベガ「神様もちゃんと学習しているんだね。ふふっ…。 」
ミシェル「うるさい…っ!(蹴りかかる) 」
ベガ「どうしたんだい?そよ風のように軽いよ。…ふん…っ!!(しゃがみ込んで回避。その際に蛇腹剣で頭上にいるミシェルを斬り上げる) 」
ミシェル「あぐっ…!?(宙に飛ばされるも、着地)ごめん、白夜……これでもう、本当に最後だから……。(シルクハットから日本刀を取り出し、ベガに向ける) 」
ベガ「へえー、そう来たか。“あの時”は3対1でかなりフェアがあったけど、今回は正々堂々と楽しめそうだね。まあ最も、僕にはそんなもの感じる暇(いとま)なんてないけど。(蛇腹剣を構える) 」
ミシェル「ぃやああぁっ!!(接近して斬りかかる) 」
ベガ「勢いに乗るのは重要なことだよ。はああぁっ!!(こちらも斬りかかる) 」

ガキンッ……!!(互いの刃がぶつかり合い、火花が散る) 」

ミシェル「うわああぁっ!!(更に斬りかかり、時々蹴りも入れる) 」
ベガ「ふう…落ち着きのない戦いになったね―――――ッ!(蛇腹剣で防ぎ、広範囲に伸びる刃でミシェルに斬りかかる) 」
ミシェル「―――――ッ(刃によってピエロ帽が切り裂かれ、吹き飛んでいく)やあぁっ!(片手に風刃を創り出し、放つ) 」
ベガ「……“これが運命”。(蛇腹剣を一閃することにより、風刃を相殺)疲れきっているね。君も、諦めた方がいいよ。もう僕は、あの時とは違うのだからね。 」
ミシェル「くっ…うるさい…っ!キルビスや奏、レインドたちの為にも…お前をここで殴らないと気が済まないんだよね…っ!!(足払い) 」
ベガ「おっとと―――!(足払いでぐらりと倒れるが、すぐに地面に手をつき、その際にミシェルの顎を蹴り上げて蛇腹剣で腹を一閃する) 」
ミシェル「っ……あぁ…っ!!(腹部から大量出血) 」
ベガ「……さよなら、哀れみをもって君を葬ろう。シュ……サワッ!!(蛇腹剣を元に戻し、後ろに引いて思いっきり突き刺そうとする) 」
ミシェル「―――――まだだよ…っ!(つきだした蛇腹剣を間一髪回避し、それを掴みあげて後方へ投げ飛ばす) 」
ベガ「なんだと―――がぁ…っ…!?(蛇腹剣ごと地面に叩きつけられ、吐血) 」
ミシェル「ザギンッ…!!(日本刀を地面に突き刺した途端、全身に雷が迸る)……!!(ベガを蹴り上げ、宙に飛んだところで跳躍して回し蹴り) 」
ベガ「ぐぁ…っ…!!(蹴とばされる)この…っ!!(蛇腹剣で振り払う) 」
ミシェル「あぐぅ…っ…(切り裂かれる) 」

ベガ「ぜぇ……ぜぇ……僕には夢がある…邪魔はさせないよ…っ。 」
ミシェル「はぁ……はぁ……ならボクは、それをぶち壊すまでさ…っ。 」
ベガ「好きにすればいいよ、できるなら……ね…っ!!(蛇腹剣の伸びた刃で斬りかかる) 」
ミシェル「(右腕を前につきだした途端、瞳の色が赤く変色し、謎の力で蛇腹剣ごとベガを吹き飛ばす) 」
ベガ「くっ……!?な、なにが――――――!!?(ミシェルを見て) 」
ミシェル「……ウィ、終わりにしよう……ベガっ!!(日本刀を抜き出し、一回転させて構える) 」
ベガ「―――ッ!(退こうとするが…)……いや、後ろは振り返らない…前へ進むだけだ……っ!!はああああぁぁぁっ!!!(蛇腹剣で一閃する) 」
ミシェル「Yeah, tried hard but well…!!(日本刀を回転させながら投げつけ、すぐにその後を追う) 」
ベガ「くっ――――ガキンッ!(投げられた日本刀を防ぐ) 」
ミシェル「(しかし防いで弾かれた日本刀を宙で掴み、そのままベガに振り下ろす)
ベガ「…!!(蛇腹剣を両手で持って受け止める) 」
ミシェル「……。(そのまま空中で停止し、鍔迫り合いに) 」

ガチッ・・・ガチガチ……パキンッッ!!(鍔迫り合いでベガの蛇腹剣が真っ二つに割れる)

ベガ「そんな―――――!!?(顔を切り裂かれ、付けていた眼帯が空へ舞う) 」


ミシェル「(そして風刃を纏った右の拳を後ろへ引く)――――――Bon voyage.(思いっきり顔面を殴る) 」
ベガ「(あと………もう少しだった…のに……。)―――――――!!?(殴られ、天上山の山頂から遠くへ吹っ飛ばされる) 」
ミシェル「恥じろ、その愚かさに……。(そう呟いた時、元の姿にへ戻る) 」

ミシェル「(その場に座り込み、空を眺める)………なんか、気持ちがいいや…。(ふっと笑う) 」

~第二章~

  • 復讐の果てに
癖になるトマト煮のチキンです。“絶望”が歯に引っ掛かりやすいのつまようじの使用を忘れずに。
+ ...
~山奥の廃墟~

クローズ「(床に描かれた魔方陣の中心に立ち)………あなたには感謝していますよ、クロフォード……あなたがこの世界に核を落とし、多くの住人を殺してくれなければ………私の最高傑作は完成しなかったのですから…♪ 」

~地球~

マスクの少年「(跪き、苦しそうにもがきながら)…………う……………うぅぅ………………………………                          ぅァアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!(体中が輝きだす 」

グ…グググ…    バサァッッッッッッッ(背中から虹色に光る翼が生え)

マスクの少年「ァ……………ア゛ァアアア……………………や…るぞ…………やるぞォ……………………ウ…グオォォォォォォ!!!!(体中からまばゆい光を放ちながら、上空へと上がっていく 」
アルティメット・プシー「(空を見上げ)…あれは………ククク、とうとうこの星も終わりか………となれば長居は無用、さっさとずらかるとするか…。(どこかに走り去る 」
マスクの少年「終わりだ……地球人共…………!(マスクを外すと、口から黒い粘液のような物が溢れ、徐々に黒いキャノン砲の形を形成する)…………ダーク・Ω(オメガ)…ジェノサイドォォォォッ!!!!!(キャノン砲から黒い巨大レーザーが地球に向かって放たれる 」





チュドンッッッッッ…           ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ





クローズ「…………(窓から空を見て)……やりましたね、オメガ…………流石は私の最高傑作だ………… 」
マスクの少年「(何もかもが消し飛び、焼け野原となった街に降り立ち)…………………フ……………フ…フハハハハハハハハハハッッッ!やった…やったぞぉ……ざまあ見ろ、地球人共!!ハハハハハ…………!!!! 」

ボゴッ…(少年の中で何かがうごめく)

マスクの少年「ハハハ…   !?(その場に跪き、胸を押さえ)……な…何…………? 」

ブォンッッッ…(少年の足元に謎の魔方陣が浮かび上がり)

マスクの少年「な…………何だこれは………な……ぐ………ぁ…………ァアアアアアアアアアア!!!!(体中に黒い斑点が浮かび上がり、禍々しい邪悪なオーラが噴き出る 」
クローズ「……ククク………お前の仕事は…まだ終わってはいませんよ………これからが本当の地獄の始まりなんですから………♪(魔方陣に手を突く 」
マスクの少年「!!!!!(背中が破れ、黒い物体が噴水のように吹き出す)グ……アアアアアア………!!!!(やがて黒い物体が少年を包み込んでいき 」


クローズ「………準備は整った………カオス界の愚かな住民の皆さん、残り少ない人生…精々悔いのないように生きてくださいな………… 」

  • 覚醒
9種類以上のスパイスを混ぜ込んだ極上の辛めのカレーライス。その辛さ故、これまでにない驚きと歓喜が飛び出ます。
+ ...
~荒廃した街~

クローズ「(鎖で縛られている)…くっ…この私がこんなクソガキ共に………! 」
キルビス「 へっ…ざまあねえなクソジジイ、さあ、あいつの止め方さっさと吐いてもらおうか。」
クローズ「………止め方だと?   …クッ……クククク………(不気味に笑い始め 」
プルスト「………何がおかしいんですか? 」
クローズ「ククククク………    (笑いながらキルビスとプルストを睨み) …あいつを止める方法なんて…………あるわけないでしょう? 」
キルビス「 ………(クローズの襟を掴み)この期に及んでてめえは………! 」
クローズ「ぐっ…(襟を掴み上げられ)……クククク…残念ですけど、本当の事ですよ………だって、私がそういう風に作っちゃったんですから………クククク………。 」
キルビス「 そういう風に作っただと?………馬鹿言ってんじゃねえ、自分の作った兵器の止め方も考えない馬鹿がどこにいやがる…第一、もしそうならお前も困るんじゃねえのか?もしも暴走して、制御が効かなくなったら…お前だってあいつの餌食になるかもしれないんだぞ?あんな化け物を作れるくらいの技術力を持つあんたが、そういう事態を想定してないなんて思えないけどな……… 」
クローズ「…………はあ、やはりこんな嘘は通じそうにありませんね………分かりましたよ、止めればいいんでしょう?止めれば…………(そう言うと、奥歯をギュッと噛みしめる) 」

ギギギ……… パキンッッ(クローズの口の中から何かを潰したような音がする)

オメガMk.Ⅱ「………ギ…ギギ………ギッ………     ヴゥゥゥゥン………(その場にゆっくりとしゃがみ込むようにして、動かなくなる 」
オメガ「………?(急に動かなくなったオメガMk.Ⅱを見て 」
キルビス「 ………止まった……のか………? 」
プルスト「………おそらく………。」
クローズ「………フッ、これで良いでしょう………これで街に放たれた死霊兵士達も、ただの死体に戻るはずです。」
キルビス「………はあ………(座り込み)やっと終わったか………ったく、一時はどうなるかと思ったぜ。 」
プルスト「(ホッとした様子で)………さて、覚悟はできてるでしょうね、クローズ………これだけの大罪を犯して、軽い刑で済むなんて考えてなどいませんよね? 」
クローズ「…分かってます…死刑など承知の上ですよ………。」
キルビス「へえ、あれだけ偉そうにしてた割に、随分潔く捕まるんだな。」
プルスト「潔くなければ困りますよ………ご協力感謝します、キルビスさん。(お辞儀をして」
キルビス「いやいや、そんなんじゃねえよ………ただ目的が同じだったってだけだ。」
プルスト「…でも、助けてくれたのは事実ですから……本当に、ありがとうございます。 」
キルビス「 はいはい、分かったから………頭上げろって、神様に頭を下げられるのは何か申し訳ねえし…………。」
プルスト「神だってたまには頭くらい下げますよ………僕は宇宙警察が来るまでこいつを押さえておきますので、キルビスさんは先に………」

クローズ「………………………   (凶悪な笑みを浮かべ)  ………なんてね……こんなところで死刑になってたまるかぁ…。 」
プルスト「………? 何か、言いましたか…? 」
クローズ「………………………やっぱり、魂も見えないんじゃただのガキですね、あなたは………!(凶悪な笑みを見せながらプルストに 」
プルスト「!………クローズ、てめえ…!(クローズを睨み付け) 」
クローズ「クククク、もう遅い………! (オメガMk.Ⅱを見て)オメガMk.Ⅱよ!このクソ生意気なガキ共を吹き飛ばしてやれ!!!! 」
キルビス「…このクソジジイが…何処まで腐ってんだ!!!!(クローズの襟を掴み、殴ろうとする) 」
クローズ「バカめ…!(縛っていた鎖を自力で引きちぎり、キルビスの拳を掴む 」
キルビス「 なっ………!?(掴まれ)何だ……この馬鹿力は………! 」
クローズ「おやおや、もしかしてお忘れですか………(キルビスの腕を掴んでいる右手の袖がめくれ、赤い石のついた腕輪が姿を現す)あなたがくれたんでしょう?大事な妹さんと引き換えに………この、カオススピネルとやらを。 」
キルビス「 何!?……そうか、お前が黒幕だったんだな…妙な奴らにアキラを誘拐させて、大金とカオススピネル、そしてオメガを渡せと言ってきやがった………! 」
プルスト「カオススピネル…身に着けた者の身体能力を向上させる魔石………! 」
クローズ「そうですね…私はオメガMk.Ⅱを作りだし、地球を9つ目の死霊帝国にしました………古代のオメガも本当は利用するつもりでしたしね…………あ、でも800億に関しては私は手をつけてませんし、はなから要求するつもりもありませんでしたよ…ただ、弱いくせに大天王を夢見る大馬鹿がいたんでね、そいつが目的の為に必要だったみたいで………すいませんねえ。 」
キルビス「 すいませんで済むかクソ野郎…大事な妹を誘拐させただけでも極刑レベルの罪なんだよっ!!!!(クローズのわき腹に蹴りを入れる 」
プルスト「あの腕輪さえ無ければ………!(ライトニングサイスで腕輪を斬る 」
クローズ「ぐっ………ククク、その程度痛くもかゆくも………  ああっ!?(腕輪を斬られ 」
キルビス「 ナイス死神!おらああああっ!!!!(クローズに渾身の力で正拳突き 」
クローズ「なっ………  ぐふぉおおっ………!!!!(正拳突きをまともに食らう 」
キルビス「 …これは流石に効いたろ、クソジジイ? 」

ズバァンッッッッ (突然、強烈な衝撃波がキルビスを弾き飛ばす

キルビス「 !!!!(強い力で弾き飛ばされ、気を失う 」
プルスト「!?キルビスさん!………クローズ、一体何を…!? 」
オメガ「! キルビス!!!!(キルビスに駆け寄ろうとする 」
クローズ「(地面に跪き、腹を押さえている)ゲホ、ゲホ………ククク、主人のピンチを救ってくれるなんて………良い子だ、オメガ…。 」
オメガMk.Ⅱ「………ギ…ギギ………ギッ………    グオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!!(巨大な体を起こし、雄叫びのような声を上げる 」
プルスト「!………オメガ…Mk.Ⅱ……どうして…………!? 」
オメガ「………!?(オメガMk.Ⅱを見て 」
クローズ「ククク………私が潔く止めるとでも思ってましたか………   今度こそあなた達の完全敗北ですよ!ハハハハハハ!!!! 」

オメガMk.Ⅱ「グギャアアアアァアアアアォオオオオッッッッ!!!!(胴体からハンマーアームを出し、キルビス達目がけて振り下ろそうとする 」
プルスト「…!キルビスさん、しっかりしてください!(キルビスを抱えて逃げようとする 」
キルビス「 ………………………(気絶している 」
オメガMk.Ⅱ「(勢いよくハンマーアームを振り下ろす 」

ズギャアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッッ

クローズ「(素早く離れた建物に飛び移る)………ククク、凄い凄い…流石は私の最高傑作だ、邪魔なクソガキ共もオメガの前では手も足も出なかったみたいですねえ………大人しくしてれば死なずに済んだのに、馬鹿な奴らですね、ハハハハハ………。 」

………ギギッ………パラパラパラ………(地面にめり込んだハンマーが持ち上げられていく

クローズ「しかしまあ…念のため死体の確認くらいはしときましょうかね、生きてるなんてことはまずないと思いますが………(双眼鏡を取り出し、覗き込む)………ていうか、これだけ派手に潰したらもう土に埋まってわからないかもしれませんね………どっちにせよ死霊兵としては使い物にならないでしょうね、損傷が激しすぎて………。 」

…パラパラパラ………(ハンマーが持ち上げられ、まるでクレーターの様なハンマーの跡が浮かび上がる しかしそこに死体は無い

クローズ「………あら?死体が見えませんね………やっぱり埋まっちゃいましたかね? 」

ヒュンッッッ    ドゴオオオオオオンッッッッ(突然、どこからとも無く飛んできた巨大なエネルギー弾がオメガMk.Ⅱに直撃する

オメガMk.Ⅱ「グゴォオオオオオオオッッ………(怯む 」
クローズ「!? な、何なんだ今のは…誰だ!また邪魔をしてくる奴は!? 」
オメガ「(紫に光る翼を広げ、オメガMk.Ⅱの前に降り立つ)………………これ以上、キルビスや、みんなを傷つけるな………(両目に「Ω」の文字が浮かびあがる 」
クローズ「…!奴は………ちっ、厄介なゴミが残っていやがったか、だが最終兵器と言えど所詮は掘り出し物の古臭いロボット、テレビで例えればこっちがデジタルで貴様はアナログ!昔の技術で作られた兵器が、現代の技術で作られた兵器に敵うものか!やってしまえ!オメガMk.Ⅱ!!!! 」
オメガMk.Ⅱ「グオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!(大音量の雄叫びをあげ、オメガに向けて破壊光線を放つ 」
オメガ「………ハアアアアアアア………(通常の2倍の速さでエネルギーを充填)………ガァッッッッ!!!!!!!!(大きく口を開け、高出力の破壊光線を放つ 」

カッッ・・・     ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ(光線と光線がぶつかり合い、激しい爆発と共に相殺する 」

クローズ「くっ………ぬわあああああっ!!!!(爆風で建物から落とされる) ………痛たたた………か、かなりの高出力で放ったオメガMk.Ⅱの破壊光線をいとも容易く相殺するとは………流石は最終兵器と呼ばれるだけはあるか、だが………! 」

ビュンッッッ(突然木の棒がクローズに向かって飛んでくる

クローズ「!(木の棒を避ける)次から次へと………今度は誰だ! 」
プルスト「(ライトニングサイスを片手に歩み寄る)………。 」
クローズ「き、貴様は………オメガに潰されたんじゃなかったのか!? 」
プルスト「確かに、あの時は流石に死を覚悟しましたね………でも間一髪ってとこで、オメガが助けてくれましてね…キルビスさんも安全な場所に避難させてありますよ。 」
クローズ「………くっ………どこまでも小賢しいクソガキが………! 」
プルスト「もう逃げ場はありませんよ、クローズ………あなただけは絶対に許しません。(ライトニングサイスを構え 」
クローズ「逃げ場はない?………ククク、ならば自分で作るまでですよ!!!!(ポケットから赤い石を取り出し、口に入れて飲み込んでしまう 」
プルスト「! 今の石、まさか………! 」
クローズ「………ククク、そうですよ、今飲み込んだのは紛れもない………カオススピネルです…さっきは壊されてしまいましたが、今度はそうはいきません…さあ、とっととタイマンはろうじゃないですか、死神さん?もっとも、あなたに勝ち目なんてないでしょうけどね………!(全身の筋肉が見る見るうちに膨れ上がっていく 」

プルスト「………!(筋骨隆々な姿へと変貌していくクローズを見て)…これが……カオススピネルの力………? 」
クローズ「………フシュゥー………(筋骨隆々とした姿へと変貌し、さっきとは比べ物にならないほどの禍々しいオーラを放出している)………クククク………怖気づきましたか、おちびさん?…まあ、無理もないでしょうね………。 」
プルスト「………バカに………(ライトニングサイスを構え、高くジャンプする)………するなぁっ!!!!(ライトニングサイスで斬りかかる 」
クローズ「………フッ。(ライトニングサイスを左手で叩き折る)………………ハァァッ!!!!(残った右手でプルストを思い切り弾き飛ばす 」
プルスト「………! …がぅっ!!!!(物凄い力で弾き飛ばされ、民家の窓ガラスに突っ込む 」

ガシャーーーーーーンッッ (ガラス片が辺りに散らばる

クローズ「………おっと、すいませんねえ、手加減が上手くできなかったもので………クククク………(凶悪な笑みを浮かべながらプルストの突っ込んだ民家に入っていく 」
プルスト「(血だらけになり、左腕を押さえて倒れている)………っ…………!(………まずい…さっきの一撃のダメージが大きすぎて…………立ち上がれない………左腕も思い切りぶち折られてるし………肋骨ももしかしたら何本かやってるかもしれない……くそ…死神の力を封じられてなければ………) 」
クローズ「おやおや、満身創痍じゃありませんか………(プルストに歩み寄り)弱っちい子供のくせに、生意気に大人の野望を邪魔した罰です………潔く報いを受けなさい。 」
プルスト「………………!(…殺される………!) 」

ドスッッ (クローズの背中にナイフが突き刺さる)

クローズ「! ………本当に次から次へと………誰だ今度は!!!! 」
プルスト「………? 」

???「(クローズの後ろで短剣を構え)………これ以上、私の師匠に手を出させません!!!! 」
プルスト「………! ………その…声は………? 」
???→カレン「(少し震えながらも短剣を構え)………お助けに参りました、プルスト様! 」
プルスト「…! ……カ…レン……馬鹿…避難してろって言ったのに………。 」
カレン「ごめんなさい……でも、このまま逃げっぱなしじゃ私の気が治まりません!(涙目になりながらも、クローズに歩み寄っていく)……自分を鍛えてくれた恩師さえ守れないなんて、弟子失格ですから……! 」
クローズ「……ほう、あなたみたいなクソチビ死神にもこんな可愛い弟子がいたんですね………(背中のナイフを抜き)しかし、ガキが1人増えたところで状況は変わりません、2人仲良くあの世に送ってあげますよ。 」
カレン「……プルスト様を………侮辱するな!!!!(短剣を構え、クローズに突進していく 」
クローズ「………………クソガキが。(右手を振りかざし、カレンを殴り飛ばそうとする 」
プルスト「! カレン…! 」
カレン「!(素早く左側に方向転換し、拳を避ける)はぁぁぁぁっ!!!!(そのまま後ろに回り込み、クローズの後頭部にジャンプ蹴りを食らわす 」
クローズ「なっ………  ぬぉっ!?(後頭部に蹴りを入れられ)ぬぅ…このガキめっ!!(カレンに向けて回し蹴り 」
カレン「(素早く床に伏せて蹴りを回避し、軸足を短剣で斬りつける) 」
クローズ「ぐわっ!?(バランスを崩し、転倒)………こ…このぉっ………! 」
プルスト「(……は、早い……カレンの奴、いつの間にここまで戦い方が上手く………) 」
カレン「(プルスト様…見てくれてるかな、今の私を……。)ガキだと思ってなめてもらっちゃ困りますよ、こっちだって伊達に惑星神の弟子やってないんですから………。 」
クローズ「(立ち上がり)……ガキが調子になりやがって……この私に楯突いたことを後悔させてやりましょう! 」
カレン「させられるものならさせてみてください!(素早い動きで撹乱しつつ向かっていく 」
クローズ「ほうほう、早い早い………   パチンッ(指を鳴らす 」

ボコッッ(突然、床から腕が出てきて、カレンの足を掴む

カレン「きゃっ!?(足を掴まれ、転倒) 」
プルスト「…カレン…!? 」
クローズ「よくやった…(カレンに歩み寄り、カレンの右腕を掴む) 」
カレン「……!(クローズに腕を掴まれ) 」
クローズ「……こんなもの持って…おいたが過ぎますよ、お嬢ちゃん?(短剣を取り上げ)………お仕置きです。(カレンの右腕を掴む手に、ゆっくりと力を入れていく 」

ググ…… ボキッッ(何かが折れたような鈍い音が鳴る

カレン「―――――ッ!?      …ぃ………ぎゃああああああぁああああぁぁああああああ!!!!ああああぁぁァアアアアぁああああぁ!!!!!(大声を張り上げ泣き叫ぶ 」
プルスト「―――――!…カ…レン………っ!!(気力を振り絞り、立ち上がろうとする 」
クローズ「(カレンを離し、プルストに歩み寄る)…怪我人は大人しく寝てなさい。(プルストの頭を手で押さえ、床に這いつくばらせる」
プルスト「がっ………!(床に押し付けられ) ……ク………クロ……ォ…ズゥ……ッ!(クローズを睨み付け 」
クローズ「…まったく生意気な目だ、潰してやりましょうかね?(睨み返し)これでわかったでしょう、あなたも、他の惑星神も、神の力が無ければただのガキ…無力なザコなんですよ、だからあれほど降伏するチャンスを与えてやったのに……本当にお馬鹿さんですね。 」

プルスト「……誰が………お前なんかに………!(必死で起き上がろうと抵抗する 」
クローズ「だから……(プルストの頭を踏んで押さえつける)大人しくしてなさいというのが聞こえませんでしたか?どうせ死ぬんですから、自分の番が来るまで腹をくくって待ってなさい。 」
プルスト「うぐ……っ(押さえつけられ)………………自分の………番………? 」
クローズ「…あなたは何度も何度も、私に楯突いてきましたからねぇ……そういう生意気な奴はうんと絶望を味あわせてやるのが一番だと思いましてね………      ―――――あの可愛らしいお弟子さんの方から殺ってあげましょう、あなたの目の前でね。 」
プルスト「―――――!? ……や、やめろ………やめろぉ!!!! 」
クローズ「やめろと言われてやめる奴ばかりはいないと言ったでしょう……(カレンの襟首を掴み)……とりあえず、手足の骨でも一本一本折っていきましょうかね。 」
カレン「ぁ………ぃ……い…やぁ………(酷く怯えきった表情で 」
プルスト「やめろ……!た…頼むから……その子だけは見逃して…! 」
クローズ「はい?よく聞こえませんねぇ………。(カレンの左腕に手をかける 」
プルスト「―――――!!!! …やめて…やめろ………やめてください!!!!お願いします!!その子だけは………お願いですからぁ…やめてください……!!!(涙を流し 」
クローズ「………………(カレンの左腕を掴んでいた手を緩め)……そうそう、その顔が見たかったんですよね……♪ 」
カレン「………プ……ル…スト……さま…………。(怯えながら 」
プルスト「お願いします………その子だけは………っ! 」

クローズ「…………残念ですけど、見逃してあげることはできませんね……この子だって私に楯突いた愚か者の1人なんですから……それに、今まで散々邪魔してきた奴の言う事なんて聞いてやると思いますか?本当、残念でしたね……お仲間さんが近くにいたら、助けてもらえたかもしれないのに……まあ、どの道これがありますから、惑星神風情が何人来ようと無駄ですけどね。(ズボンのポケットからアンプルを取り出し 」
プルスト「………それは……まさか……!? 」
クローズ「はい、あなたに射ち込んだのと同じ、神の力を封じる薬品です………これさえあれば惑星神など怖くない、神の力を封じてしまえば、奴らなど一捻りです………安心してくださいね、あなた達を殺し終わったら、他の惑星神も潰しに行く予定なので……皆仲よくあの世に行けますよ。 」
プルスト「……ふざけるな………そんな事……絶対………! 」
クローズ「絶対……何です、させないとでも言いたいんですか?どの口がそれを言うのやら……本当はこんなガキより、あの道化師にこの薬を試す予定だったんですけどね……。 」
プルスト「………道化師………ミシェルの事ですか………! 」

コツ……コツ……(足音)

クローズ「ええ……神々による数々の悪事を阻止してきたあのクソ天空神のことです、私の計画も邪魔されるでしょうから……その前になんとか潰しておきたかったんですが、あのベガとかいう奴も役に立たなかったし、私がやるしかないと思い、密かに開発していたこの薬品サンプルを……と思ったんですけど、その前に惑星神をやめてとっとと何処かに消えてくれたみたいで…何はともあれ一番の邪魔物が消えたと思ったら、あなたがしゃしゃり出……困ったものですよ。 」

コツ……コツ……コツ……コツ……(更に鳴り響く足音)

プルスト「………! ……この…足音は………? 」
クローズ「まあ、あの小賢しい惑星神を潰せるなら、誰でも………?(足音を聞き) …また邪魔物ですか? 」

シャル「コツ……コツ……(足音の本体)あっれぇ~…可笑しいな、このグルメガイドブック。絶品のクレープ屋さんがこの辺にあるはずなのに…なぁーんにもないじゃないか!チョコバナナのクレープなんて久しぶり♪是非とも食べてみたかったんだ♪……なんて思ってたのにさぁ。どういう訳だい、これは。(汗(ガイドブックをぴらぴらさせる)……んで、君たち何してるのさ?ん、子供を虐待中?嫌な大人だなぁ~…。(クローズを見て。外見はローブ服を覆った謎の男で、ナップサックを背負っている) 」
プルスト「………?(シャルを見て 」
クローズ「………何ですあなたは…部外者はとっとと失せてもらいましょうか…死にたくなければね。(シャルに 」
シャル「いやいやぁ~、実にキツイ顔をした大人だね。ごめんねぇ~…僕も大人として、子供を放っておくわけにはいかんのさ。ちょっと悪いけど、その子…離してあげてくれない?(カレンを指して) 」
プルスト「………に、逃げてください………(シャルに 」
シャル「はっはっ!いい大人が逃げるわけないじゃないですかぁ!ま、君はそこにいてよ。 」
プルスト「………で、でも………。(シャルに 」
クローズ「…?(カレンを見て)一応人質なんでね……そう簡単に離すわけには………あなたも生意気な口をきくなら、そこのぼろ雑巾と同じ目に………(プルストを見てシャルに 」

シャル「だからぁ――(カレンを掴んでいるクローズの手に、軽く自分の手を添える)――――離せって言ってんの♪ベキボキバキィッ!!(そして握りつぶす。強靭な握力であり、筋骨隆々のクローズの手を軽くへし折る) 」
クローズ「――――!?  ぐ、ぐわああああああああああああああああ!!!!!(腕を折られ、カレンを離す 」
シャル「生憎僕、金が底をついたから慰藉料は払えないんだ。ごめんね、てへっ♪(クローズに)君、大丈夫かい?って…凄い傷だらけじゃん!(汗(カレンに)」
プルスト「…!?(シャルを見て」
カレン「………あ、あなたは……?(シャルに 」
シャル「見ての通り、ただの流離人さ。名前はシャル。 」
カレン「………シャル……さん……助けてくれて…ぁ…ありがとう…ござい…ま………(よほど神経をすり減らしてしまったのか、そのまま寝付く 」
シャル「っと…(倒れ込むカレンを抱き、プルストのもとに寝かせる)あとは大人に任せなさいって。(プルストに笑みを見せる。彼には口元が緩んでいるのしか見えない) 」
プルスト「ぁ………す…すいません……僕が…不甲斐ないばっかりに………。 」
シャル「気にする事はないんじゃない?見てたら…君、凄く頑張ってたみたいだし。体中の傷ですぐに分かる。 」
プルスト「は……はぁ………。 」
シャル「さ、後は汚い大人を懲らしめるだけだね。(クローズの方には振り向かず) 」

クローズ「………ぐ…ぬう゛ぅぅぅ………(折れた腕を押さえて)………何をゴチャゴチャ話してやがる……片腕を折ったくらいで……   いい気になってんじゃねえぞォオオオオ!!!!!(禍々しいオーラを放出し 」
シャル「誰か、刀を持っていないかい?……ぁ、無いんだ。じゃあ仕方ないね…。ドンッ(いきなり自分の胸を左拳で思いっきり叩く)――――――カオスソード「エメルカルメ」。(何と自分の胸から、緑色の刀型のカオスソードを取り出し、一振りして振り返る)本物の方がしっくりくるんだけどなぁ…。(苦笑) 」
クローズ「!……ほう、それが噂に聞くカオスソードと言うものですか……そんなもの、すぐにたたき折ってあげましょう………!(見る見るうちに折れた腕が再生していく)………見たか、カオススピネルの『活性』の力……この程度の傷、すぐに塞いでしまいますよ。(完全回復したところで戦闘態勢を取る 」
シャル「……シュッ――――――――ドゴォッ!!(風の如く一瞬にして姿が消え、カオスソードの柄をクローズの腹に思いっきりめり込ませる。まるで、何かを吐きだす為に繰り出した様子) 」

キラ……(クローズの口から、赤い宝石のような物が吐き出される)

クローズ「何――――― !? (カオスソードの柄をめり込まされ)………ぐっ………ぐふぉえぇっっっ!!!!(耐え切れず、胃の中の物を吐き出してしまう 」

筋骨隆々なクローズの姿が、元にへと戻っていく

シャル「(吐き出された赤い宝石を摘まみあげ、それをプルストに投げ渡す)なぁんだ、もともと自分の力でも何でもない、ただの“偽りの力”だったという訳ね。丹念が足りないね…。 」
プルスト「!(カオススピネルを掴み、強く握りしめる)…!………これは……………力が……体の奥から………どんどん湧いてくるような………………! 」
クローズ「う………ゲホッ!ゲホ………     ―――――!? あ………そ、そんな………!(自分の体を見て 」
シャル「一発かましてあげなよぉ~。(カオスソードを軽くプルストに投げ渡し、ひらりひらりとその場から離れる) 」

ピカァァァァッ……… (カオススピネルの赤い光がプルストを包む

プルスト「………パシッ…(カオスソードを掴み取り)………形勢逆転ですね、クローズ。(体中の傷が完治し、神々しいオーラを放っている 」
クローズ「ぐ………この………   !?(プルストを見て)な、何故………あれだけ痛めつけたというのに………  ! そうか、カオススピネルか……さっき私が吐き出したのを………! 」

ズバァァアアアッッ!!!!(プルストがカオスソードを手にした途端、激しい光を纏って色白くなる。やがて剣は見る見るうちに大きくなっていく。恐らく、カオススピネルに反応しているからだ)

プルスト「………よくも死者の魂を弄び、たくさんの人を殺した挙句……大事な弟子まで傷つけ、仲間達の事も散々侮辱してくれたな………(やがて、オーラの量が膨れ上がっていき、辺りを冬の様な冷気が襲う 」
シャル「(腕を組んでその様子を見据える) 」
クローズ「―――――!?…どういうことだ……この凄まじい気は………まさか、封じた神力が元に戻っているというのか!?そんなはずは…あの薬は完ぺきだったはずだ、私が神界特務兵団にいた頃長きに亘って学んだ技術を最大限にまで活かして作り上げた代物だぞ……少なくとも、自力で解くなど不可能なはず……! 」
プルスト「(カオスソードを突き付け)覚悟は良いですか、クローズ……僕はあなたを絶対に許さない、場合によっては本気で魂を奪いにかかります。 」
クローズ「…!……小癪なガキめ………(地面に手をつき、プルストの周りに複数の魔方陣を出現させる)我がしもべたちよ!何人やられても構わん!殺れ!殺ってしまえ!!!!(魔方陣から兵器化されたゾンビやスケルトンが続々と出てくる 」

スケルトン兵「ケカカカカカカカ!!!!(ビームソードを持って一斉に襲い掛かる 」
ゾンビ兵「グオオオオオオッ!!!!(口を大きく開け、一斉にレーザー攻撃を放とうとする 」
シャル「ビュオワァッ!!!!!!(凄まじい速さと共にゾンビ、スケルトン兵たちを吹き飛ばす)ちょーと、黙っててくれないかな。 」
プルスト「(ポケットから冥界のカギを取り出す)………彷徨いし魂達よ、冥界に帰れ………。(カギを一振りすると、巨大な扉が現れ、ゾンビやスケルトンの魂を吸い込んでいく 」
クローズ「………!こ、こんなことが………こんなことがあってたまるかぁぁぁぁ!!!!(神力封じの薬が仕込まれた銃を取り出し、プルストに向けて撃ちまくる 」
プルスト「………!(途轍もない速さで銃弾を斬っていく) 」
クローズ「くそ!くそ……  !(弾が尽き)………………ひ、ひひひひ………わ、悪かった……私が悪かった………素直にお縄につきますから、い、命だけは………! 」
プルスト「………………。(クローズに歩み寄り、カオスソードを振り下ろそうとする 」
クローズ「お、お願いします………助けて………助けてくれえええええええぇえええ!!!!!(怯えきった表情で命乞いする 」
プルスト「………ザシンッッッ(カオスソードをクローズの近くの床に突き立て)………………ぅらあっっ!!!!(渾身の力でクローズを2回殴る) 」
シャル「お…♪正しいやり方だね。(殴った行動を見据え) 」
クローズ「―――――ごォッッ!ぐふぅッ……!?(血を吐いて倒れ込み、失神する 」
プルスト「……はぁ……はぁ……………(その場に座り込み)……………やっ……た………。 」
シャル「(カオスソードを消去し、プルストに歩み寄る)bグッ(親指を立て、笑う) 」
プルスト「………ありがとうございます……シャルさん…………bグッ(シャルを見て、自分も同じように親指を立て、笑う)……後は、宇宙警察に任せますか……。(クローズを見て」
シャル「子供は笑顔が一番だ。いや、もう君は…立派な大人なのかもしれない。フフッ……また、何処かで会えるといいね。(ナップサックを拾い上げ、振り向かず手を振りながら歩いていく) 」
プルスト「(シャルに手を振り)………立派な大人……か……(カレンを抱きかかえ)……こんなダメな師匠のために頑張ってくれて、ありがとう…カレン…    
    ―――――後は任せましたよ、オメガ………。(空を見上げ 」

~第三章~

秘伝のタレを漬け込んだ鳥の唐揚げでございます。そのカリッとした歯ごたえと共に、掛け替えの無いものを思い浮かべてはいかがでしょう?
+ ...
浦橋龍助「・・・・・・(煙草を吸って、煙を吐き出し、コーヒーを飲んでいる)」
キルビス「……………。(気を失ったまま、ボロボロの駐車場で座らされている」
ミオリ「(バイクに乗って来る)……! キー君!(キルビスに駆け寄り)」
アキラ「(バイクの後部座席から降り、キルビスに駆け寄る)兄さん!」
キルビス「………ぅ……(目を覚まし)……ここは…?」
浦橋龍助「あ、煙草一箱切らしちまった。ん?吉岡!?(キルビスのほうに近づく)」
ミオリ「キー君…良かった、無事で…。(キルビスを抱きしめ)」
キルビス「…ミオリ…アキラ……それに龍助………  !そうだ…あのクソジジイは……あれ、プルストとオメガは!?(周りを見渡し」
アキラ「兄さん、一体何があったの?」
浦橋龍助「たくおめぇっていう奴は・・・・俺やほかの奴に何も相談しねぇでまた何かやらかしやがったな・・・・全く(マルボロを一箱開け、煙草を口に咥える) 」
キルビス「すまねえ…(龍助に)…俺にもよくわからねえよ…あのクソジジイをぶん殴ろうと思ったら、いきなり何かにふっとばされて……ぐっ!(左胸辺りを押さえ)……よくわからねえが、肋骨何本かやってるみたいだ……左腕もちょっとやられてるかもな…。」
ミオリ「大変……ちょっと待って、腕の方だけでも応急処置を………。」
浦橋龍助「ふん・・・まあいいが、とにかく・・・・俺が病院のほうまで送ってやるぜ。できることならばな(煙草に火をつけて、吸い始め、キルビスに)」
キルビス「くそ……このままじゃあの野郎の思うつぼだってのに………!」

ヒュッッ… コロコロコロ…(突然、キルビスの近くに赤い石が転がってくる)

浦橋龍助「なんか・・・・変な赤い石が転がってきたみてぇだな(煙を吐き出す)」
キルビス「…?(赤い石を見て)! これは……」
プルスト「(カレンを抱きかかえて、歩いてくる)……あのクソジジイでしたら、僕が片づけてきましたよ…。」
浦橋龍助「なんだ・・・・お前知ってんのか!?その石・・・・(キルビスに)」
キルビス「知ってるも何も、これ…カオススピネルじゃ……… ! プルスト!か、片づけたってどういう……。」
浦橋龍助「ほぅ・・・・カオススピネル・・・・か(煙を吐き出して、煙草の灰を落とす)」
プルスト「あなたが気絶してる間に、クローズに一発…いや、2発かましてやりましたよ……まあ、その前に一度殺されかけたんですが、珍しく運が僕に味方してくれたというか………とりあえずなんとかなりましたよ。」
ミオリ「こ、殺されかけたって……だ、大丈夫なの!?服もボロボロで…しかも血だらけじゃない!」
プルスト「大丈夫です、服はこんなですが…傷はすべて完治してます、多分それのおかげで。(カオススピネルを指さし」
浦橋龍助「クローズっつーの・・・・随分と危なくておっかねぇ爺さんだったんだな。お前らの話からするとな(煙草を吸いながらそういう)」
キルビス「(カオススピネルを手に取り)……そうか、この石の力で治癒能力も活性化させることが出来るんだったな………。」
プルスト「それで傷を治してください…クローズが倒れたことで、ゾンビ達も元の死体に戻ったようですし……もう次から次へわいてくることも無いでしょう。」
キルビス「そうか……あ!で、でもまだあいつが……オメガMk.Ⅱが………!」
プルスト「それでしたら、今オメガが戦っています……。(遠くの方を見て」

ズギャアアアアアアンッッ バシュウウウウウウンッッッ(遠くの方から、爆発音が響き渡る)

アキラ「あれって…まさか……!」
キルビス「……!オメガ………!!(立ち上がろうとする」
ミオリ「! キー君、まだ傷を治して………!」
キルビス「分かってるって、これ握ってりゃすぐ治る……(カオススピネルを握りしめ)」


ピカッッ…(キルビスの体が、赤い光に包まれる)


アキラ「……この光………(カオススピネルの光を見て、キルビスとキルゴアが戦った時の様子を思い浮かべる)……あの時と、同じ………。」

浦橋龍助「てめぇ・・・・また無茶を・・・・!ん!?この光は・・・・!(キルビスを見て)」
キルビス「(全身の傷が完治し、疲労も回復する)………これでよし…何か生き返った気分だぜ。」
ミオリ「すごい…本当に治ってる……。」
浦橋龍助「・・・・・!治ってんじゃねーか・・・・すげぇな 」
プルスト「……とりあえず忠告しておきますが、今すぐにでもこの町から離れた方が良いでしょう……死霊軍団による危機が去っても、今度は最終兵器同士の戦いが始まってます、巻き込まれるのも時間の問題でしょう………。」
キルビス「…!……だけど………。」
プルスト「今オメガの所に行っても、人間のあなたじゃ足手まといになるだけですよ……ここはオメガに任せて、遠くに避難した方が無難でしょう。」
キルビス「………チッ…分かったよ……。」
プシー「(何処からかひょっこりとあらわれ)オメガなら大丈夫だよ、あんな奴コテンパンにやっつけて帰って来るよ!」
浦橋龍助「避難か・・・・。吉岡も乗ってくか?(ランボルギーニディアブロGTに乗り込む) 」
キルビス「………そうだな、あいつは正真正銘の最終兵器……あんなオメガの名をかたるパチモンに負けるはずがねえよな……あいつなら、きっとやってくれるよな。」
ミオリ「そうかもね…本気出し過ぎて、逆に世界終わらせたりしないか心配だけど。(笑」
アキラ「ちょ…そんな怖い事言わないでよー……(汗」
キルビス「まあ…あいつなら心配ねえよ、ちゃんと加減だけは覚えさせたからな………さて、じゃあ龍助、避難所まで乗せてってくれ。」
ミオリ「じゃ、私アッちゃん乗せていくね。(ヘルメットを被り 」
浦橋龍助「あぁ、分かった・・・・乗り込んでくれ(助手席のドアを開けて、キルビスに)」
プルスト「では、カレンも連れて行ってください……僕にはまだ仕事がありますから。(キルビスに 」
キルビス「よし、分かった、お前も気を付けてな。(カレンを後部座席に乗せ、自分も車に乗り)………………オメガ、絶対帰ってこいよ。」

~荒廃した街~

オメガMk.Ⅱ「ダークボム!!!!(黒いエネルギー弾を連続発射する」
オメガ「(高速移動でエネルギー弾を回避)ギガ・フレア!!!!(大型のエネルギー弾をぶつける」
オメガMk.Ⅱ「グギャアアアアアアッッッ!!!!!!(倒れかけるがなんとか耐える)……グギイィィィ…ユルサン……ユルサンユルサンユルサン!!!!!コロスコロスコロスコロスコロスコロスゥゥゥゥッッ!!!!!(大量のミサイル弾を発射する」
オメガ「…!(両手にエネルギーを集め始め)………メガフレア×8!!!!(大量のミサイルに向けて放つ」

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンッッッッ……… ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォッッッ(すべてのミサイルを相殺する)

オメガMk.Ⅱ「グッギギイイイイイ………グラッヂ・ファイア!!!!(4つの砲台から黒い火炎弾を放出)」
オメガ「!(高速移動で避ける)……黒い、炎……?」
オメガMk.Ⅱ「グギャギャギャギャギャギャ………… グラッヂ・カッター!!!!!(隙をついて黒い刃をオメガに飛ばす」
オメガ「!…ぎゃうっっ!!!!(黒い刃が右腕に刺さる)」

ピキッッ… メラメラメラ………(黒い刃が発火し、黒い炎がオメガの右腕を包もうとする)

オメガMk.Ⅱ「グギャギャ………モエロ、モエロ……ウラミノホノオデモヤサレテシマエ………」
オメガ「…!(振り払って炎を消す)」

ボォッッッ(消してもまた発火する)

オメガ「!? どうして………!」
オメガMk.Ⅱ「グギャギャ……ウラミノホノオハキエナイ……ズットズットモエツヅケル……!(再びオメガに向けて黒い火炎弾を発射する」
オメガ「………!(高速移動で火炎弾を避けた後、自分の右腕に手をやり)……はあああぁぁあああぁああぁあああ!!!!(右腕を思い切り引きちぎる」
オメガMk.Ⅱ「!(オメガを見て)………グ…グギャギャギャギャ………コイツジブンノウデヲ………。 」
オメガ「………!(物凄いスピードでオメガMk.Ⅱに向かっていく)………ぁぁぁあああああっっっ!!!!(渾身の力でパンチを食らわせる」
オメガMk.Ⅱ「グビュッッ… (パンチを食らい、吹っ飛ぶ)グギャオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」
オメガ「はぁ……はぁ…………。(右腕があった個所を押さえ」
オメガMk.Ⅱ「(吹っ飛ばされ、逆さまにひっくり返っている)グ………ギゴガアアアアッッッ……!!(すぐに体勢を立て直して起き上がる)」
オメガ「!(強烈な「気」を発し、オメガMk.Ⅱの脚を潰しにかかる)」

ギギギギギ……メキメキメキ………(オメガMk.Ⅱの脚が不思議な力で締め付けられ、軋むような音が鳴りはじめる)

オメガMk.Ⅱ「グギッ……ギィ…………ギアアアアアアアアアアアア!!!!!!(凄まじい叫び声をあげたかと思うと、強力な「気」をオメガにぶつける」

ブワァッッッ……… ドドドドドドドドドドドドッッッッ(「気」は広範囲に広がり、周りの建物を破壊していく)

オメガ「……! ぎゃぁぅっっ!!!(オメガMk.Ⅱの発した「気」によって、吹っ飛ばされる) 」
オメガMk.Ⅱ「コロス………(勢いよくジャンプし、空中で高速回転し始める)コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス……………… コロォォォォッッッス!!!!!!!!!(そのままボディに黒い炎を纏い、回転のこぎりのようにオメガに向けて物凄いスピードで飛んでいく」
オメガ「………ぎゃあぅっっ!!!!(勢いよく地面に突っ込む」
オメガMk.Ⅱ「シネエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!(追い打ちをかけるかのごとく、オメガが突っ込んだ地面に勢いよく突っ込む」

ズッギャァアアアアァアアアアアアアアアアァァアアアアアアアアアアンッッッ

オメガ「………………かはっっ……!(激しい土煙の中から飛び出してくる)」
オメガMk.Ⅱ「…………………ド コ マ デ モ……   ギギッ ヴィイイイイイイイィィイイイィイイイインッッッ(再び回転のこぎりのように高速回転し)  チョ  コ  マ  カ  ト  オォオオオォォォオオオオオオオォォォオオオオ!!!!!!!!!(再びオメガに向かって飛んでいく」
オメガ「………グッ(オメガMk.Ⅱの方を向き、左手の拳を強く握りしめ)…………リ…ヒ…トォォォ……(左手の拳がまばゆい光を放ち始め、その拳を思い切り前に突きだす)……………ゾイレェッッ!!!!!!(拳を開き、光り輝く極太レーザーを発射する」
オメガMk.Ⅱ「――――――――ッ!?(極太レーザーに呑まれる)グッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」

ピカッッ―――  ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!(凄まじい大爆発が起こる)

オメガ「………はぁ……はぁ………  ――――ッ!?  バチバチッ(左腕を押さえ)………やっぱり……片方だけじゃ負担が………。」

………ョン………ガションッ………ガショッ………(土煙の中から機械音が)

オメガ「………!? この音………まさか………」
オメガMk.Ⅱ「(土煙が晴れていき、残った2本の脚で辛うじて立っている、ボロボロになったオメガMk.Ⅱが姿を見せ)………ビッ…………ビビッ……ビィィ………………」
オメガ「う……嘘………(その場に跪き)………もぅ……燃料が……………キル……ビス…………。」
オメガMk.Ⅱ「…………シ……ネェェェ………(胴体の中心部から長いキャノン砲を出し、エネルギーを溜めはじめる)…………ナ……ハ……トォォォォ…………!」

バリバリバリバリッッッ ヴゥゥゥゥン………(突然、電気の様なものがオメガMk.Ⅱの体を駆け巡り、動きをどんどん鈍らせていく)

オメガMk.Ⅱ「――――!? ナ………ナンダ………カラダガ………!」
オメガ「………?(オメガMk.Ⅱを見て)………一体………何が………?」
刑事の様な風貌の男「ヒュッッ……(何処からかオメガの近くに降り立ち)どうした……最終兵器ともあろうものが、こんなまがいもんごときに大苦戦中かい?」
オメガ「……………だ……れ………?(刑事のような風貌の男に」
刑事の様な風貌の男→カイ「…おやおや、俺の事忘れちゃったわけ?ずっと守ってきてやっただろ、あの青髪の坊やよりもずっと前からな…。(手袋を取り、左手の甲の「Χ」の文字を見せ)しっかしまあ、こりゃ重傷だな……片腕はねえし、おまけに燃料切れと来た………おーい、誰か燃料持ってねえか?」
メイド服の少女「持ってるわけないでしょ、そんなの………よっと(瓦礫を飛び越えて来る)燃料わけろって言うならお断りだよ、こっちだって大変なんだから。」
銀髪の美形男子「ハッ!(同じように瓦礫を飛び越えて来る)ふぅ……燃料か、向こうにガソリンスタンドがあったけど、生憎全壊状態で……燃料調達は多分無理かも。」
カイ「マジかよ、ついてねえなあ………まあいい、フィー、ユプシロン、2人とも配置につけ。」
メイド服の少女→フィー「オーケー、言っとくけど……そいつの為じゃないからね、あくまで“ご主人様”を守るためだから。(そう言って、オメガMk.Ⅱの後ろ側に立つ」
銀髪の美形男子→ユプシロン「相変わらずオメガが嫌いだね、フィーは……。(同じくオメガMk.Ⅱの後ろ側に立つ」
スキンヘッドの男「(スローペースで歩いてくる)ったく……せっかく寝てたのに……面倒くせえ………。」
黒コートの男「(スキンヘッドの男の腕を掴み、カイの所まで投げ飛ばす)…………戦場で怠ける愚か者がどこにいる………。」
スキンヘッドの男→タウ「ぐわ!?(投げ飛ばされ)………な、何しやがる………!」
カイ「おお、シグマとタウも来たか……お前らもとっとと配置につきな。」
黒コートの男→シグマ「………了解した。(オメガMk.Ⅱの右側にに立ち」
タウ「………ち………面倒くせえ………。(同じく指定された場所に歩いていき」
カイ「さて、最後は俺か……。(オメガMk.Ⅱの真正面に立つ。上から見ると5人全員が五角形を作るようにオメガMk.Ⅱを囲む形に」
オメガMk.Ⅱ「ググ………ギ………ナ、ナンダ………カラダガウゴカナイ………キサマラ………ナニヲ………!」
カイ「……何をしたかって?(オメガMk.Ⅱを見上げて)なあに、簡単な事さ……お前の力を、俺達5人の力で制御した………ただそれだけだよ。」
オメガMk.Ⅱ「ナ………ナニ………キ、キサマラゴトキニ………ナゼ………!」
カイ「貴様らごときだあ?……なめてんじゃねえぞまがい物が………俺たちはな、こいつを……オメガを守るため、そして制御するために作られたんだ………最終兵器を守るんだぜ、弱かったら意味ねえだろうが。」
シグマ「怨念で出来た兵器とはいえど………器は所詮機械、制御してしまえば動けまい………。」
オメガMk.Ⅱ「………ク………クソォォ………!!(必死でもがこうとする」
カイ「ニュー・ガーディアンだの、てめえだの………どこのどいつか知らねえが、こんなまがい物ばっか作りやがって……こんなまがい物に世界を壊されてたまるかっての………ガーディアンとして、お前を止めてやるよ……オメガと、そして世界を守るためにな。」
オメガMk.Ⅱ「グッギギギギギギギ………グゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!(体を動かそうと、必死で抵抗し続ける」
カイ「無駄だぜ…俺達の制御パルスはほぼ全ての機械を動けなく出来る……そしてこのフォーメーションはその力を最大限に発揮する、その名も『ペンタゴン・フォーメーション』……………そのまんまだがな。」
オメガ「………ぁ………ぅ………………。(限界が来たのか、倒れ込んでしまう」
カイ「!(オメガを見て)……まずいな……あまり極限状態で放って置いたら……………   一気に畳み掛けるぞ!(デザートイーグルを取り出し、オメガMk.Ⅱに発砲」
シグマ「(左腕を引き抜き、Σ・ブレイドを出す)散れ……!(Σ・ブレイドを物凄いスピードで振るい、無数の衝撃波を起こしてオメガMk.Ⅱぶつけまくる」
ユプシロン「久々の本領発揮だね………!(星形手裏剣を操り、連撃を加えていく」
オメガMk.Ⅱ「グオオオオオオオオッッッ!?(立て続けに連続攻撃を受け)………オ………ノ………レェェェェェェェッッッ!!!!!!!!!(体中から黒い炎を吹き出し、制御パルスによる束縛に物凄い力で抵抗する」
タウ「うっ……!?こ、こいつ……まだこんな力を………!」
フィー「私達の制御パルスを……自力で解こうっていうの……!?……そんなの無理に決まってる………!(制御パルスの強さを上げていき」
オメガMk.Ⅱ「オ……マエ……ラ………コ………ワ………ス………コワ……ス………コワス……コワスコワスコワスコワスコワスコワスコワスコワスコワスコワスコワスコワスコワスコワスコワス(怨みのボルテージをどんどん上げていき、制御パルスの力に対抗し始める」

バチッ………   バチバチバチバチッッ………(オメガMk.Ⅱの脚が少しずつ動き始める)

カイ「……!この野郎…パルスじゃ抑えきれないってか………仕方ねえ、エネルギー全開だ!制御バリアー発動!!!!(両手をかざし」

サッ サッ サッ サッ…   ヴゥゥゥゥンッッ………(他の4人も両手をかざした瞬間、オメガMk.Ⅱを赤く光るバリアーが包み込む)

オメガMk.Ⅱ「………!コレハ………!?(バリアーで包まれ」
カイ「はぁ……はぁ……………どうだ、これなら動けねえだろ……バリアーの内部は高出力の制御パルスで満ち溢れている………暴走状態のオメガも制御可能なこのバリアの中で、動ける機械はまずいないぜ…………今度こそ終わりだ、まがい物野郎………!」
オメガMk.Ⅱ「グッギギキィィィ………ウ…ゴカ……ナ………イ………!?」
シグマ「我らの力を見くびっていたようだな………愚か者め………。」
フィー「はぁっ……はぁっ…………コアのエネルギーを結構使うから……出来れば使いたくなかったけどぉ………。(少し苦しげな表情をしながら」
カイ「もう少しの辛抱だ、気張れよお前ら………オメガがあれだけボロボロにしてくれたおかげで、すぐに片がつきそうだぜ……!(バリアの出力を少しずつ上げていき」
オメガMk.Ⅱ「グ………ギ………ィィ………………イヤ……… ダ………コンナ………ヤ……ツラ………ニ………………コンナ………ヤツ………ラ………ニ………………(段々と動きが弱まっていく」
カイ「うるせえんだよまがい物が………とっとと止まっちまいなぁっ!!(バリアの出力をほぼ最高まで上げる」

ピカァッッ… バリバリバリバリバリバリィッッ(強力なバリアーがオメガMk.Ⅱの機能を次々と止めていく)

オメガMk.Ⅱ「グ……ッ…………………ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォ………………………………………(凄まじい叫び声を上げ、そのまま動かなくなる」
シグマ「……………(バリアを解き、倒れそうになりながら)………やった……のか………?」
ユプシロン「(バリアを解き、胸を押さえながら)………こ……この様子だと…………多分……………。」
カイ「………………。(バリアを解き、オメガMk.Ⅱに近づく)」
オメガMk.Ⅱ「…………………………グラッ……ガシャァァァァァンッ(支えていた脚も機能を失い、その場に崩れ落ちる」
カイ「(オメガMk.Ⅱを見て)………………終わった、みてえだな………。」
タウ「………………うごぉ………(倒れ込み)………これで………また寝れるぅ………………。」
フィー「は……はぁっ………(跪き)………良かった……コアのエネルギー全部無くなっちゃうかと思ったよぉ………。」
カイ「フッ…(オメガの方に歩み寄っていき)終わったぜ、オメガ……ご主人様の所に帰るぞ。」
オメガ「………………。(倒れたまま動かない」
カイ「………おっと、そういや燃料切れだってか……あんだけ派手にやったんだ、無理もねえか……。(オメガを抱きかかえ」
ユプシロン「それにしても、良かったね隊長…オメガが“あの技”を使うに至らなくて。」
カイ「ああ……もしもあの技を使わせたら、この街どころか、世界の大半ぶっ飛んじまうからな………早めに駆けつけといて良かったぜ。」

タッタッタッタッ………(足音が聞こえてくる)

ユプシロン「まったくだね………   ん?(足音のする方を見て」
カイ「んー?まだ何かいるのか……?」
プシー「タッタッタッタッッ…… ズザッッ(燃料タンクを持って走ってくる)オメガ!これ………   誰?(ガーディアン達を見て」
カイ「お前は……てか、何だよ誰?って、もう忘れたのかお前も………ん?それは……。」
プシー「え……あ、これ……オメガの………もしもの時の為にって、キルビスが………それよりも、オメガはどこ?」
カイ「オメガはここだが………(抱きかかえていたオメガを見せ)どうやらそれは燃料みたいだな、なら早く飲ましてやりな。」
プシー「……! オメガ…ど、どうしたのその腕!?ねえ、オメガどうしたの?壊れちゃったの!?」
カイ「馬鹿言え、壊れたのは右腕だけだ、他は大して異常はない……。」
プシー「そ……そうなの?良かった………そうだ、燃料切れてるんだよね……はい、オメガ、これ飲んで……。(タンクのフタを開け、燃料を飲ませる」

ゴポ……ゴポゴポゴポゴポ………(オメガの口に燃料が注がれ)

オメガ「………………………ん………   ムクッ(ゆっくりと目を覚まし、起き上がる」
プシー「………!(一気に表情が明るくなり)オメガーーーー!!!!(オメガに抱き着く」
オメガ「あぅっ……(抱き着かれ)………プシー…? ……と、誰………?(ガーディアン達を見て」
フィー「プチッッ… ………こ……このガキ………何度も何度も助けてやったのにその態度は何よ!?いつもいつもあんたは――――(後ろから口を塞がれ」
ユプシロン「(フィーの口を塞ぎながら)まあまあ……久々にエネルギー使い過ぎたせいで記憶装置が一時的におかしくなっちゃったんだよ、きっと……。」
オメガ「………?  はっ……そういえば………!(辺りを見渡し)あいつは………?」
カイ「あいつ?ああ、あのまがい物野郎か……それなら俺達がとどめを刺しといたぜ、ほら。(オメガMk.Ⅱを指さし」
オメガ「えっ………?(オメガMk.Ⅱを見て)………いつの間に……。」
プシー「うわぁ………オメガ、こんな奴と戦ってたんだ………すごいなぁ。」
カイ「ま、そういうこった………そんじゃ、坊主の所に帰ろうか、オメガ。」
オメガ「………うん……ていうか、キルビスは坊主じゃないよ。(立ち上がり」
カイ「は?……ああ、そうだな…すまんすまん………。(汗」
オメガ「………クスッ(カイを見て)………早く帰らなきゃ。(歩きだす」
カイ「ぉ……(オメガを見て)……………昔は一度も見せなかったっけな、笑顔なんて………。」
ユプシロン「きっと、あの子の教育の成果かもね………僕達も行きましょうか、隊長。(歩きだし」
カイ「おお、そうだな………行くぞ、お前らー。(歩きだし」
フィー「もう絶対あいつとは関わりたくない……こんな仕事もう辞めたい……人間のメイドとして生きてたい……ブツブツ…(不満を漏らしながらついて行く」
タウ「あー………面倒くせえ、帰るの面倒くせえ………でも帰らなきゃ休めねー………(のろのろとついて行く」

シグマ「………………………。(1人黙ってオメガMk.Ⅱの様子をうかがっている」
プシー「……あれ、おじさんは帰らないの?(シグマに」
シグマ「……………奴は物体に憑依して戦力を得る兵器だと聞いている……だとするとこの体は借り物の体………本体は何処に………?」

グジュルッ………ジュルジュルジュル………(すぐ近くで謎の液体音が聞こえてくる)

プシー「!? な、何の音………!?」
シグマ「……!まさか………本体か!?(刀に手をやり」
オメガMk.Ⅱ(本体)「グジュルッ………(ゲル状の体を伸ばし、オメガを見て)………コウナレバ………アイツノカラダヲノットッテヤル………!(猛スピードでオメガに接近する」
シグマ「…! しまった………オメガ!!」
オメガMk.Ⅱ(本体)「ヨコセヨコセヨコセ………オマエノカラダヲヨコセェェェェェ!!!!!(オメガに飛びかかる」


オメガ「………………………   サッ(オメガMk.Ⅱの飛びかかりをかわす」
オメガMk.Ⅱ「ナッ……コ、コノ……!(再び方向転換してオメガに突っ込もうとする」
オメガ「バシュウッッ(突っ込んで来ようとしたオメガMk,Ⅱをレーザーで焼き払う」
オメガMk.Ⅱ「グォ………ギギャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!(レーザーで焼かれ」
オメガ「………これで本当の―――――― とどめ。 ヴォンッッ(強烈な『気』をオメガMkⅡにぶつける」






ググッッ……… ボンッッ(オメガMk.Ⅱの体が音を立てて破裂する)






オメガMk.Ⅱ「グげェ(バラバラに飛び散り、消滅する」









プシー「………………消えちゃった………。」
カイ「………今度こそ………終わったよな………?」
オメガ「…………………んっ……(何事もなかったかのように背伸びをし)………帰ろう。(再び歩きだす」
カイ「………………やっぱ怖いわ、お前………。(オメガについて行く」





シグマ「……………。 パチン(刀を鞘に納め、歩き出す」
プシー「(シグマについて行く)………随分あっさりやられちゃったね、本当にあいつがオメガをボロボロにしたの?」
シグマ「……奴は、物体に憑依するで戦闘能力を得る兵器………奴の特徴を分かりやすく言えば、奴に憑依された物体が『兵器』となり、奴自身はその『兵器』を動かす核(コア)の役目を担う……物体に憑依している間は、おそらくオメガに並ぶ程の戦闘能力を得ることも可能なのだろう……。」
プシー「へぇ………じゃあ、その物体から引きはがすか、物体を壊しちゃえば、後は楽勝なんだね。」
シグマ「所詮は生きたドーピング剤のような物……『体』に入れてもらわなければ何の効果も発揮できぬ………そんな物がオメガの名を語るなど………ただ、湧き上がる恨みの感情を力に変換するという能力だけは、厄介だったな………。」
プシー「恨みかぁ……怖いなあ……   ボクらも、誰かに恨まれてたりするのかな……。」
シグマ「………さあな…………ところで良いのか、オメガはもう先へ先へと行っているようだが。」
プシー「えっ………  ちょっと、待ってよオメガ、置いてかないでー!!(走っていく」


シグマ「………フッ……昔はとにかく手のかかる奴らだったのが………随分変わったものだな。(プシーとオメガの後姿を見て」

~町外れの避難所~

オメガ「(避難所のドアの前に立ち)………キルビス………。(ドアに手をかける」

コツ……コツ……コツ……コツ……(足音が近づいてくる)

プシー「みんな、どうしてるかな………   ?(足音に気づいて振り向く」

フッ……(足音が消え、特に誰の姿も見当たらない)

オメガ「………どうしたの?(プシーを見て」
プシー「い、いや、別に……変だな、さっき誰かいたような気が………」

トントン(後ろから誰かが2人の肩を叩く)

プシー「ひっっ………だ、誰!?(振り向く」
オメガ「ビクッッ  ………!?(同じく後ろを振り向く」


キルビス「………………(いつの間にか2人の後ろに立っている)………よぉ、お前ら。 」


オメガ「(キルビスの見て)………………………!  キル………ビス………?」
プシー「………………キルビス………び、びっくりしたよぉ………。(胸をなで下ろし」
キルビス「ははは………(オメガを見て)……おかえり、よく帰ってきたな。」
オメガ「…………………た……ただ………いま………。(少し震える声で返事をする」
キルビス「……ん?(オメガの右腕があった個所を見て)うわっ、ど、どうしたんだその腕………! 」
オメガ「! ……こ、これは………(右腕のあった個所を押さえ)」
キルビス「………ったく、結構派手にやってたみたいだな……とりあえず、今度清空博士にでも見てもらおう、腕くらいはなんとかなるかもしれねえからな。」
オメガ「………………うん………。(頷き)………キルビス………。」
キルビス「ん、何だ?」
オメガ「………………前にした約束………ワタシの力で……多くの人を救うって……………ちゃんと、救えた?………ワタシ、約束守れた………?」
キルビス「……お前………………    ああ、救えた…お前はちゃんと約束守ってくれた、良い子だ。(オメガの頭を撫で」
オメガ「…んっ……(撫でられ)………本当に………?」
キルビス「…ああ、本当だ。」
オメガ「………っ(キルビスに抱き着き)………ぅ……………ぅえ………………(微かに嗚咽の様な物を漏らし」
キルビス「わっ……(抱き着かれ)か、片腕だけでも結構力が…………   あれ…お前、泣いてるのか……?」
オメガ「………ぁ…ぅ………ぁぁああああ………ぁああああああぁあああぁんっ……!(声を上げて泣き始める」
キルビス「………ま、マジか……………(動揺しながらも、再び頭を撫で)よ、よしよし、怖かったか?辛かったか?よく頑張ったな………うん、頑張った頑張った……もう泣くな……兵器が泣くなんて前代未聞だぞお前………。」

プシー「………………ど、どうしちゃったの?オメガ………(泣きじゃくるオメガを不思議に思い」
アキラ「(いつの間にかプシーの後ろに)よっぽど兄さんに会いたかったのかな……普通の兵器と違って感情がちゃんとあるから、溜めこんでたのが一気に溢れちゃったのね。」
プシー「!(振り返り)ァ……アキラ―!(アキラに抱き着き)」
アキラ「きゃっ!?(抱き着かれ)ちょ、ちょっと……プシー………お、重いよ………。」
プシー「あっ……ご、ごめん……。(離し」
アキラ「ふぅ………相変わらずよく飛びつくんだから……(服についた砂をはらい)………お疲れ様、あなたもよく頑張ったね。(プシーに」
プシー「………!(アキラを見て、かなり照れくさそうな表情をする)う……うん、頑張ったよ、ボク………。」
アキラ「………?(プシーの顔を覗き込み)もしかして照れてるの、プシー?」
プシー「て、照れ……な、何それ?」
アキラ「ふふっ、褒められて照れるなんて、あなたも人間っぽくなったね。」
プシー「……そ、そうなの……? ねえ、もしボクが人間になれたら………アキラ、ボクのお嫁さんになってくれる……?」
アキラ「えっ? え、えーと………。(少し赤面で戸惑い」

キルビス「コラァー!何勝手に口説いてんだてめえ、アキラはやらんぞー!(怒」
オメガ「グシグシ…(涙(?)をぬぐい)………… ギュッ(キルビスの手を握る)………ねえキルビス……。」
キルビス「んっ?(オメガを見て」
オメガ「………ワタシも……人間になれたら、キルビスのお嫁さんになりたい………。(少し恥ずかしげな表情で」
キルビス「なっ………!?(赤面)お、お前まで何言い出すんだ……! ま、まあ……確かに嫌いなタイプじゃないけど………。」
ミオリ「バァンッ!(避難所のドアを開け)人が見ていないと思って…彼氏に手を出そうとする泥棒猫は誰かしら!?……あなたもあなたで勝手に承諾しようとしないで!(キルビスの胸ぐらをつかみ」
キルビス「うわっ!ミ、ミオリ……いや、別にそんなんじゃ………   ぐわあっ……!しょ、承諾とか何の話だーーーー!?(滝汗」
オメガ「あっ………キルビスをいじめちゃダメーーー!(ミオリの手を掴み」
ミオリ「うるせー泥棒猫ーーー!!(オメガを引き離そうとする」



カイ「(少し離れたところからキルビス達を見て) ………フッ、若いもんは元気があっていいねえ。」
フィー「何が「お嫁さんにして…」よ、あんな奴が結婚なんて一生無理だっての!(腕組みしながらオメガを見て」
シグマ「それは貴様も同じだろう………(呟く」
フィー「な………なんですってぇぇ~~~!?(シグマに掴み掛り」
ユプシロン「やめなよ2人とも……とりあえず、これでまた少し平和が戻ったってことかな。」
カイ「ああ、そうだな………さてと、結構エネルギー使っちまったから、ちょっくら補給させてもらうかね。(避難所に歩いていく」
フィー「まったくぅ………そこのあんた!報酬はきっちりもらうからねーーーー!(大声でキルビスに」
キルビス「へっ?………あ、ああ、分かった!ちゃんと全員分きっちり払うからちょっと待ってろー!(フィーに)……ああもう、2人ともやめろってのー!(ミオリとオメガを仲裁しにかかる」



こうして、古代の兵器と、現代の兵器による激しい戦いは、幕を閉じたのでした……


~第四章~
  • PlaY tHE gAme
口いっぱいに広がるこの甘酸っぱさは癖になる。「今なら何でもできる」そう元気づけさせてくれる分担のマーマレードはいかが?
+ ...
ラテーネ「(土手沿いに腰を降ろし、一番星を呆然と見つめている)はーぅー………(巻いている白いマフラーに手を添え、白い吐息が夜空に浮かび上がる) 」
?????「いやー、今日も冷え込みますね。…お隣、お邪魔しますね。(急に背後から現れて彼女の横に立つ) 」
ラテーネ「……?どうぞー♪(気楽に挨拶。しかしどことなく引き攣っていて警戒している) 」
?????「(視線は浮かんだ一番星)貴方はご存知ですか?最近、この辺りで住んでいる小さい子供たちの行方が、消え続けている事を。 」
ラテーネ「テレビや新聞でよく見ますよ。平均3才位の子たちが、何者かに誘拐されているという事は。 」
?????「いやはや…おっかない事でございます。…見たところ若々しいですが、ご結婚はなされて? 」
ラテーネ「うん、一人の子供もいるよ。 」
?????「そうですかぁ~……確か、お名前はノンちゃんでしたっけ? 」
ラテーネ「……!(「何で知っているの」と言いたげそうな表情で男の顔を見上げる) 」
?????「やはりそうでしたかぁ…。いや、顔付きがなかなか似ていまして、大変可愛らしかったですよ。……本日の“的”には持って来いでした。(怪しく笑む) 」
ラテーネ「――――――!!(強張った表情になって、立ち上がって男から離れる)どういう……こと…? 」

?????→イギーター「申し遅れました。私の名はイギーター、人攫い屋です。(白い帽子をくいと上げて微笑む)初めまして、ラテーネさん。……いえ、もう…「のん」さんでしたね。(苦笑) 」
ラテーネ「ノンを…返して…っ! 」
イギーター「それはお断りです。久々に良い物を釣りあげたのですから、リリースは効きません。 」
ラテーネ「……。…ノンを、どうするつもりなの…? 」
イギーター「どうする…と言われましても、まあ…人攫い屋ですからね。可愛い娘を頼んだ依頼人の元まで直行ですね。現時点では365770件ありますので…その内どれかの依頼人に、明け渡すことになるでしょう。 」
ラテーネ「ふざけないで…っ!ノンを返して!でないと――――― 」
イギーター「お言葉を返すようですが、我々を唯の人攫い屋だと侮ってもらっては困りますよ、奥さん。我々は時空を駆け巡ることができるタイム・ワーカーなのです。つまり、警察や政府の前から姿を消す事はいとも簡単。それにタイムパトロールという我等と同じく時空を駆ける警察官たちはこの星に存在しない。…お分かりいただけましたか?ましてや今まで道化師を勤めていた夫に任せっきりの貴方に、我等から可愛い一人娘を取り返すなど考えようがございません。それ位貴方は引っ込み思案が―――― 」
ラテーネ「過剰だといいたいの?関係ないよ。…確かに、今までの物事は…一人では解決できず終いだった。ずっとミシェル君に頼って、頼って、頼りっきりだったよ。でも…私だって、馬鹿じゃないもん!いい加減変わらなくちゃって…そんな事、既に分かり切っているんだから。(瞳に涙が浮かぶ) 」
イギーター「…おやまぁー…流石は、確り者。一人で戦う気になれたとは…いや、すばらしいですね。(微笑む) 」
ラテーネ「あんたに称えられたくない!早くノンを返して…返してよぉ…っ!!(胸倉を掴んで乱暴に揺らす) 」
イギーター「あばばばばっ!?お、落ち着いてくださいよぉ~!(汗汗)………いいでしょう、では、チャンスを与えてあげましょう。 」
ラテーネ「……?(手を止める) 」

イギーター「天才少女と謳われてきた貴方に、幾つかゲームを用意します。見事それらのゲームをクリアいただければ、娘さんを返してあげましょう。無論、騙し合いはナシでございます。 」
ラテーネ「……人攫い屋…なんだよね?(少々唖然として) 」
イギーター「ええ、まあ……私こう見えて、ゲームが大好きなんですよ。しかし仲間とは釣り合えなくて、対戦相手無しで虚しく、一人プレイするのが日課だったのですが……まあそんな余談はさて置き。どうします、のんさん?これに挑戦しない限り、娘さんは帰っては来ません。ましてや一つのゲームでもクリアできなかった場合即終了させていただき…娘さんは貰っていきます。 」
ラテーネ「もちのろん、挑戦するよ…!絶対後悔させてやるんだから。 」
イギーター「おおっ、随分と強気ですね…噂どおりだ、その自信は何処から湧いてくるのか…。…分かりました、ではのんさんを…私の作り上げたゲームパック『フロム・プレゼンター』の参加者と認めます!(良かったぁ……これで久々に二人で楽しめる…♪) 」
ラテーネ「……本当にそのゲームをクリアしたら、ノンを返してくれるんでしょうね? 」
イギーター「勿論でございます。そうでなければ、このゲームの存在が無意味ですからね。では、ゲームの準備をしてまいりますので…後日、御向いに参ります。ではではノシ シュバッ(空間に開いた異次元穴に入り込み、消える) 」

ラテーネ「ほ、本当に時空を駆け巡れられるんだ…。(汗)……ノン…お母さん、ちゃんと迎えに行くからね。(夜空を見上げた後、土手を上がって暗い橋の上を走っていった) 」



―脱出ゲーム―


ラテーネ「(自宅)はぅ……ノン…。(明るい家族写真を片手にため息をつく)

ピンポ~ン♪(家のチャイム音が鳴り響く)

ラテーネ「ぁ…。……。(険しい表情で写真を棚に置いた後、玄関の戸を開ける)
イギーター「こんばんは~。(微笑んで挨拶)
ラテーネ「……。(ジト目)で、もうできた訳?(外へ出て玄関を閉める)
イギーター「ふふっ…大変お待たせいたしました。それでは早速、私のゲームパック「フロム・プレゼンター」を解禁したいと思います。
ラテーネ「早くしてよね。(プイと顔を背ける)
イギーター「ははは…(苦笑)ですがゲームを始める前に…貴方の力を拝見してみたい。ということで…パチンッ(大気が鏡のように割れていき、やがて何もない白い空間だけとなってしまう)
ラテーネ「ふえ…っ!?え…な、なに…?(汗)
イギーター「これから貴方に10問の…問題を出します。多少引っ掛け問題が混じっていますので、お気を付けください。
ラテーネ「はぅ……簡単なのにしてよね。
イギーター「貴方にとっては簡単な物が多いでしょう。では…バシュン(消える)
ラテーネ「え…?!消えちゃった…。
イギーター(Voice)「言い忘れましたが、この問題を解く際には充分お気を付けください。
ラテーネ「どういうこと…?(首を傾げる)
イギーター(voice)「今に分かります。―――――では行きます、第一問……3メートルの鎖にライオンが繋がれています。さて、そのライオンは何平方センチメートルまでの草を食べる事ができるでしょう?
ラテーネ「……ライオンって、肉食動物だよね?
イギーター(voice)「はい。
ラテーネ「草食べないじゃん。
イギーター(Voice)「……正解っ!では次行きますよ。
ラテーネ「……(゜ロ゜)

イギーター(Voice)「第二問…ティラミスはイタリア語、カフェオレはフランス語。では、デサートはなにごでしょう?
ラテーネ「そんなの、えいgあうあう…。待って!えっとー…(考え込む)
イギーター(Voice)「考える時間は与えますよ。その暇があれば…ね。

なんと時間が経っていくにつれ、真っ白い空間が罅割れていく

ラテーネ「え…何、これ…?…あ…さっき言ってたのって…こういうこと…。(汗)
イギーター(Voice)「そうです、これは脱出ゲームなのです。くくっ…さあ、空間が消滅する前に見事全問正解なるでしょうか…。
ラテーネ「あぅ…。えっとー……えっと…あっ♪食後!?

イギーター(Voice)「正解。では第三問、今日はあなたの誕生日です。まず、ピザをとって、次にすしをとって、その次にフライドチキンをとりました。最初にとったのはなに?
ラテーネ「(落ち着いて…単純に答えちゃ駄目…)(胸を撫で下ろすことで心身を落ち着かせる)………歳でしょ。

イギーター(Voice)「くくく…正解。第四問、ある家の表札に、「あ」と書いてあります。さて、その家の名字は?
ラテーネ「「あ」ー…ね。井上(いのうえ)?

イギーター(Voice)「正解でございます。第五問……奈良の大仏と、鎌倉の大仏、先にたったのはどっち?
ラテーネ「(なんだか頭が可笑しくなりそう…はぅ~……)えっとー…えっとー……

更に空間に大きな罅が入っていく

ラテーネ「………!大仏だから……どっちも座っているからたっていない!
イギーター(Voice)「ハッハッハッ…!お見事です、のんさん。現時点で半分をクリアいたしました。ではここからは引っ掛け問題なしの、本気(ガチ)問題です。行きますよ…?第六問…「The dinner cooking for us.」今お読みした英文には誤りがあります。では、どれをどう変えたらよろしいでしょうか?
ラテーネ「The dinner……「私たちの為に料理している夕食」…変なの。(苦笑)cookingがcookedに変わったらいいのかな?

イギーター(Voice)「正解。第七問……2月11日は何の日でございましょう?
ラテーネ「えっと…建国記念日!

イギーター(Voice)「正解。そろそろ空間が消滅しそうですのでスピードアップをした方がよろしいですよ。第八問、蝙蝠、鯨、ジュゴン……さて、これらに関係することは?
ラテーネ「全部哺乳類。

イギーター(Voice)「正解。第九問…太陽から八番目に近い惑星は?
ラテーネ「海王星。

イギーター(Voice)「なかなか、素早いですね…。ですが最後は難関ですよ?最終問題、第十問……1ポンドは何グラムでしょう?
ラテーネ「えーっと………453.…6グラム!
イギーター(Voice)「……!お……お見事で、ございます…。見事…全問正解されましたね。パチンッ☆

所々が大きく罅割れた空間が割れ、元の現実世界に戻される

ラテーネ「はうあ…っ!…はうぅ……どきどきしたぁ…。(一息つく)
イギーター「流石は天才少女と謳われただけはありますね。
ラテーネ「茶化すのはいいから、早く本題のゲーム始めてよ。
イギーター「如何してそう急かすのですかぁ~。(苦笑)
ラテーネ「ノンが…待っているのっ…!いい加減さっさとこんなの終わらせて、あの子を救いたいの…っ!
イギーター「………分かりました。ですが、本題のゲームはまだ準備中でございます。今回のはあくまで貴方の頭脳を確認する為のテストでした。ですが見事合格した以上、私のゲームパックに参加することを認めます。それでは、また後日…お向かいに参ります。では。バシュンッ(消える)
ラテーネ「……はぅ…あんな問題がこの先続くと考えたら、嫌になっちゃうよ…。(けど……ノンは絶対救うから…。)(少し俯きのまま、戸を閉める)



―水鉄砲大戦―


イギーター「いよいよこのゲームも大詰めとなって参りました。気になる最終対決は、「水鉄砲大戦」でございます!
ラテーネ「最後なのに、なんだか可愛いね。
イギーター「ルールは至って単純。各自一つ水鉄砲を所持し、撃ち合いをしてもらいます。水鉄砲の水に触れればそこでアウトと見なし、退場していただきます。精密な判定はこの私、イギーターが下します。
この大戦の水鉄砲は制限はなく、水鉄砲なら何でも良しとします。
交戦規定は被弾時の申請だけは正直に。被弾した方は発砲を禁じ、また仮に当てても無効とします。無論、水鉄砲で撃たれたら被弾というのが定義。
舞台はここ、カオスホール“全域”でございます。本日のみ貸し切りでございますので、思う存分戦ってください。
また、皆さんには予めクジを引いていただきます。各々決められた場所からスタートします。互いが至近距離でいきなりスタートしたら、面白くありませんからねぇ。

ソニック「Hey guys!久々に楽しめそうだぜ。

イギーター「よろしいですか?では皆さん、クジで決められた場所に移動してくださいね~。

ありがとウサギ「 賞金とか貰えるのかな…?人参ならごめんだけどね。(図書室と書かれたくじを引く)
松田「 な、なんだか個性豊かな人ばかりだな、このゲームの参加者…。(汗(遊技場と書かれたクジを引き)
ブロリー「 ゲットォォオオオオオッ!!!↑↑↑(地下室を引く)
ファルコ「なんでもいいが、さっさとおっ始めたいもんだぜ。(トレーニングルームを引く)

ラテーネ「はぅ…。(食堂の厨房と書かれたクジを引く)
イギーター「おっと、のんさん。そんな格好で大丈夫なんですかぁ?パチンッ☆(ラテーネの服装を青いブルマ姿に変える)
ラテーネ「え―――――ふえぇっ…!?な、なに!?ちょっとあんた、何するのよ…!(赤らめた表情で体操着の上着を両手で引っ張り、ブルマを隠そうとしてる)
イギーター「なんたって激しい運動競技でございますので、動きやすい格好がよろしいかと…。いやいや、大変お似合いでございますよ。その健康的な美脚を見せつけて相手を悩殺してしまえば、勝利は各膳かと―――――ぶっ!(頬を叩かれる)
ラテーネ「変態……。(赤面)(急いで厨房へと向かう)
イギーター「やれやれ…。うーん、やはり走っているお姿が美しいこと…おっと、私も早くモニタールームへ向かわなければ。パチンッ☆(消える)

ラテーネ「もう…何でもいつもこうなるのぉ…(・д・`*)(厨房へ着き、奥に身を潜める)



イギーター「(個別のモニタールームに居座る)さあ皆さん、準備はよろしいですね?それでは始めましょう、水鉄砲大戦!3……2……1……スタートォッ!!

ピカチュウ「(厨房へやって来る)ピッガァ!(水鉄砲を構え、周辺を警戒している)
ラテーネ「はぅ~!かぁいいよぉ~♪……ハッ(顔を左右に振って我に返る)あの子の命がかかっているんだもの、真面目に行かないと。(慎重に進んでいき、隙を見てピカチュウに発射する)
ピカチュウ「ぴかぴぃ~…!(アウト)(当たった拍子に水鉄砲を手放す)
ラテーネ「いただいていくね。(ピカチュウの銃を一つ没収し、二丁拳銃に構えて周りの様子を窺う)
イギーター「ほう、銃を没収しましたか。そうです、このゲームでは銃が最も大事。水鉄砲の水は大して多くない。

一方……カオスホールの大広間は、阿鼻叫喚の戦場だった…。殆どの連中が射殺されていたからだ。

ラテーネ「(大広間の入り口付近にやってきて扉を背に隠れる)……。(何もない広大なだけの部屋は実力勝負…。更なる強敵が蹂躙してくるはず…。)(そーっと覗き込む)

ワリオ「うぃ~~はっはっー!雑魚共はこの俺様が蹴散らしてやるぜぇッ!!!ズダダダダダッ!!!(大型の機関銃タイプの水鉄砲で選手たちを次々と射殺していく。また、射程も連射力もタンクの容量も桁違いである)
まりさ「うわっ!……くそっ、なんだよアレ。反則だろ…!(アウト)
ジーノ「水鉄砲なら何でもありのルール上、問題はないだろう。しかし……(アウト)

ラテーネ「(勝つことに対する準備は入念なんだね。私も事前にゲームの内容とか知ってたら、ああいうの使ってたのに…。)(汗)(そのまま隠れて遣り過ごしている)

ワリオ「うぃっひひひっ!(瞬く間に選手たちを一掃していく)おらぁっ!そんなところに隠れてないで出てこいやぁ!
ラテーネ「Σピク もしかして…気付かれちゃったのかな…?(恐る恐る覗き見る)
コフィー「ひぃっ!嫌よっ!誰が出てくるもんですか!(大広間のステージにあるピアノを盾にやり過ごしている)
フォックス「くそっ…!奴の水が少なくなるまで何とか凌ぐしかない…。今は手も足も出せない…。(汗)

ラテーネ「ホッ…(よかった、向こうか。…けどあの機関銃だと、まともに正面向かって挑んでも…勝つ見込みは薄い。やっぱり後ろからの奇襲しかないみたい。)(躊躇した表情)

イギーター「相当悩んでいますね、のんさん。確かに、相手が背後を許しているとしても…あの距離では微妙だ。決して近くない。さあ、どう来る…?

ラテーネ「(でも、あれの弱点はもう見切っちゃった。やっぱり行くしかないみたい…!)ダッ(汗握った手で水鉄砲を握りしめ、駆けだす)
ワリオ「―――――っ!?(背後からの接近に一瞬感づくのが遅れ、焦ったまま機関銃を構えて撃ち出そうとする)

イギーター「あの人、即座に撃てばいいものを…何を焦って――――――――!?まさか……ぃ、撃てないのか!!(汗)

ラテーネ「あんたの負けね、えいっ!(狙いをしっかり定め至近距離で発射する)
ワリオ「んなっ……!?(水が肩に付着する)がぁぁぁああ!!んな馬鹿なぁああーー!!?(アウト)

イギーター「……そうか!分かりましたよ。彼の持つ機関銃は電動式ではなく、空圧式!その為一定量を撃ち出した後、空気タンクにポンプで圧力を溜め込む必要がある。
タンクの中に空気が詰まっていれば間違いなく…彼のは無敵だったろう。しかしその空気が不足していたら、水は銃身から発射できない…!
その速さと連射の脅威に圧倒されている他の連中には…その“隙”に気付くことができなかったかというわけか…。そして彼女は知っていた、その性能のデメリットを…!
……フフッ…フハハハハッ!!イイッ!ここまで傍観を楽しませてくれるとは、流石だ。

ワリオ「くそぉ…まさかこの俺様の機関銃に欠点があったなんて…orz
ラテーネ「それに気付くのが遅かったんだね。んじゃ―――――パンパンッ(ステージのピアノを盾にしている二人の額を瞬時に撃ち抜く)
フォックス「くわっ…!しまった、つい見惚れてしまっていた…。(アウト)
コフィー「冷た…!いや~ん、当たっちゃったぁ~。(アウト)

ラテーネ「もう敵はいない…よね。(辺りを見渡す)

そうでもないわよ。(何処からともなく聞こえる少女の声)

ラテーネ「はぅ……?(辺りを警戒し見渡す)
ディスク「どうやら……(大広間に入ってくる)残ったのは私と貴方の二人だけみたいね。
ラテーネ「……。(水鉄砲を握りしめ、互いに向き合う)

イギーター「いよいよ大詰めって奴ですか。いやぁ~…興奮が止まらない!

ディスク「ふふっ…覚悟してよね。“デストロイエボリューション ”!!(体内に格納した重火器…ではなく水鉄砲を展開し、一斉に発射する)
ラテーネ「嘘…っ!?(ステージのカーテンを利用して防ぐ)
ディスク「防がれちゃった…今回「は」この必殺技、一度限りだったのに…。でもいいわ。(すぐさま二丁拳銃を構えて連続で発射する)
ラテーネ「あぅ…っ!(カーテンから出てきて上手い具合に回避)そんなに発砲したら、すぐに水がなくなっちゃう――――――!!(彼女を見て仰天する)
ディスク「気付いたかしら?そう、貴方に勝ち目はない。(足元にはバケツがあり、その中にはかなりの数の銃が入っていた)

イギーター「なるほど…負けた選手から掻き集めた銃を…。相手もなかなか賢いですね。 この銃撃戦は、実際の銃撃戦以上に弾丸の補充が危険な行為。水鉄砲の給水口は小さく、そこに水を入れるのは器用であっても時間のかかる行為。つまり、自殺行為だ。
数多くの選手たちは両手で二丁拳銃を持つのが限界。彼女はその限界を超える為に、バケツという道具を活用したわけか…。対するのんさんは……あら?可笑しいですね…一丁しか持っていない。先程まで持っていたはずでしたが…。
だが先程の戦いでのんさんの弾丸である水もだいぶ失ってきている様子…。残りの水量に温存し、チャンスを待っているようですが…彼女の圧倒的な弾幕の前に追い詰められるのは時間の問題のようにも見えます。

ラテーネ「……!(何を思ったのか、急に大広間の壁に沿ってディスクから逃走し、そのまま部屋を出て何処かへ駆けだしていく)
ディスク「くっ…逃がさない。(急いで後を追いかける)
ラテーネ「(食堂の厨房の中へと入っていき、奥側にある柱を背に隠れる)

イギーター「なるほど、確実に有利な地形に誘い込みましたね、のんさん。貴方のスタート地点であった厨房は狭くて込み入っている。もしや、肉迫して一撃で逆転したいはず。そんな彼女には逆転が狙えるいい地形だ。

ディスク「    (同じく入っていく)ここは…厨房…?
ラテーネ「あれれ、どうしたの?攻撃の手が鈍ってきたね。疲れてきたのかな?
ディスク「くすくす…お気遣いありがとう、まだまだよ。それよりそちらの水は大丈夫?さっきから全然撃ち返してこないみたいだけど?ひょっとして、弾切れじゃないかしら?
ラテーネ「そうだと思うなら、お顔を出してみたらどう?
ディスク「遠慮するわ。最後の一発を温存しているのは分かっているんだから。
ラテーネ「一発あれば充分だよ。服を濡らしちゃ気の毒だから、額を狙ってあげるね。
ディスク「くすくす…でも、最後の一発分の水量では、大して勢いもないでしょうから射程も殆ど無いんじゃない?
ラテーネ「……。(汗)(ぎゅっと水鉄砲を握りしめ)

イギーター「どうやら彼女の言うことは図星らしい…。のんさんは後一発分のチャンスしか残っていない。しかも水鉄砲は水の水量に応じて飛距離が下がってしまうもの。その為、最後の一発は全弾の中で最も射程の無い一撃になってしまいます。ああ、絶対的に不利な状況。のんさんはどう来る…!?

ディスク「うまい位置に逃げ込んだわね。私も流石に慎重にならざるを得ないわ。さあ、行くわよ…!(水鉄砲の水を満タンにしてゆっくりと追い詰める)
ラテーネ「そうだね、勝負しよう!(柱から姿をあらわにする。しかし所持していた銃が先ほどと変わっている)
ディスク「……!(銃が変わっているという異変に気付く)
ラテーネ「ここは弾切れになったら逃げ込もうと考えていてね。予め一丁相手から没収して隠してあったの。

イギーター「な、なるほど…!通りで、先程まで一丁で戦いを挑んできたわけだ!最後の最後に仕掛けをかまして逆転するなんて…!

ディスク「(しかし余裕な表情を崩すこともなく)その一丁は、私にとっても大切な一丁だったのよ。
ラテーネ「…どういうこと?(首を傾げて)
ディスク「だってその一丁がなかったら貴方は、さっきの銃のまま一撃逆転を狙い続けて、こうして私の前に姿を現したりしないもの。

イギーター「――――――!!そうか、そういうことですかぁっ!!さっきまでの状況は、確かにのんさんが不利ではあったけれども、彼女ディスクさんにとっても戦崩せない状態だった。
のんさんが最後の逆転を狙う為に慎重になるからこそ、ディスクさんは攻めあぐねていたのか。つまり、のんさんは新しい満タンの銃を手に入れたなら?!篭城を止めて、一気に勝負に出るではありませんか!

ディスク「つまり、貴方が此処を目指しながら逃げて…その銃を拾うことは初めから読んでいたっていうこと。
ラテーネ「………。

イギーター「しかし対するのんさん、迷っていない表情でしたが…一瞬歪みましたね。どういうことでしょう、撃てないのでしょうか…?いや待て、よく見るとあれは…水鉄砲が壊れている?いや―――――壊されている!!

ディスク「こんな玩具…ちょっと砂粒を入れて空撃ちすれば、すぐに詰まっちゃうのよ?(余裕めいた表情が更に増す)
ラテーネ「……私が切り札をここに一丁持っていることを先に読んで細工したってわけだね…。(汗)
ディスク「切り札は最後まで取っておくものよ。そ、私の切り札は“デストロイエボリューション”なんかじゃなくて…この時の為の“トラップ”なのよ。これが究極の美徳ってやつね。

イギーター「今回の水鉄砲大戦はハードルが高すぎる!これなんて頭脳戦じゃありませんか…!まあ、見ていてすごく楽しめますから良しとし……ディスクさん、相手の策すら読み切って仕掛けを施すとは…!しかしのんさんも残念なことを、先程の銃も持っていればまだ何とかなっていたはず。だが今の状況では拾いなおす時間など無い。さっきよりも状況が悪化している!なにしろ、最後の一撃すら撃てないのだから…。

ディスク「さあ、観念しなさい。さっき貴方は私の額を狙うとか言ってたわね…。なら、逆に私が額を狙ってあげる。(じりじりと間合いを詰め、ラテーネの額に銃口を向ける)
ラテーネ「…まだまだ甘いね。
ディスク「え?何か言った…?
ラテーネ「トラップで相手を仕留めたならね、余裕を見せるのは勝者の権利だと思う。だけどね、今の貴方は私を絡め捕っただけで…仕留めたわけじゃない。余裕を見せるのはまだ早い段階だと思わない?
ディスク「くすくす…何を言い出すかと思えば、今から仕留めるから同じことよ。
ラテーネ「私が逆の立場なら、能書きなんか言わずにさっさと撃つよ。じゃないと、負けるから。
ディスク「負ける?誰が?その壊れた水鉄砲でどうやって戦うつもりなのかしら?
ラテーネ「確かに、これは壊れてて役には立たないみたい。さっきから何度も引き金を引いているけど、何にも出てこない。…でもね、それで勝ったと思ってしまったのが、貴方の敗因だよ。
ディスク「はあ…?

イギーター「そういうことですか……!(ラテーネの腰元に気が付く)もうこの勝負はついたも同然だ。何故なら…今から数瞬の後に、ディスクさんはのんさんに倒されるからね!

ディスク「貴方が何を言っているのかよくわからないわ。その壊れた銃で何ができるというのかしら?
ラテーネ「どうして残りが少ないさっきまでの銃がこの手に無いんだと思う?――――――こういうことだよ…っ!!(銃口の詰まった銃をディスクの肩の横をすり抜けるように投げ飛ばす)
ディスク「―――――ッ!(その行動に驚き、思わず身を竦めて顔を背けてしまう)
ラテーネ「(その一瞬にできた隙を利用し、腰の後ろに隠し持っていた銃を取り出す)残りが少ないからって、それを捨てるなんてことはしないよ。隠していた武器が使い物になるって、確証が持てるまではね!(額に狙撃する)
ディスク「――――――なっ!!!!(アウト)

イギーター「……慎重とはここまで入念になって、初めて慎重なのですね。ディスクさんのトラップ作戦は失敗していなかった。だが、過信し過ぎたのだ。のんさんが新しい銃の不漁に戸惑っている間に畳み掛ければ良かったのだ、躊躇なく。勝ちを確信したそれこそが敗因…っ!

ラテーネ「まだまだ詰めが甘かったね。
ディスク「そん…な…っ!?くっ……orz
ラテーネ「でも……とってもわくわくして、楽しかったよ。(手を差し伸べる)
ディスク「え……?(顔を上げて見つめる)
ラテーネ「はぅ…♪(微笑む)
ディスク「……くす(微笑み返し、手を取って立ち上がる)



イギーター「おめでとうございます、のんさん。実に見事な戦いでございました。この私イギーター、用意したゲームが無駄になるどころかより楽しませいただき…感動の至り…!(涙目)
ラテーネ「そんなのはどうだっていいから、早くノンを返してよ。もう全部のゲーム終えたんでしょ?(もう着替えている)
イギーター「そうでございましたね…。コホン、のんさん…ここまでよく頑張ってきました。過去このゲームパックをクリアしてきた人はいない。寧ろいる筈が無かったんですよ、あまりにも難しいのでね。しかし貴女は違った…天才だ。貴女の様な人しかクリアできないからこそ――――
ラテーネ「前置きはいいから、早く返してよ…!(イラッとした表情)
イギーター「む……仕方ありませんね。…分かりました、では娘さんを幽閉した場所を明かしましょう。―――――真のラストゲームをクリア出来たらねぇっ!!!(不敵な笑みを浮かべる)
ラテーネ「え……っ!?


―暗号解読―

イギーター「ラストゲームです。(なにもない白い空間、ただある円卓に両手を添える)
ラテーネ「……(表情一つ変えず、イギーターを見つめる)
イギーター「これが本当に最後のゲーム、その名も――――「暗号解読」でございます。ルールは簡単、今からお渡しする用紙に娘さんの居場所が隠された暗号を記しています。それを説いた次第、このルームから解放して真っ直ぐにそこへ向かってください。それで、このゲームは完全に終了となります。無事娘さんに出会えたのなら貴女の勝ち、だが仮に違うのであれば…私の勝ちとなり、そのまま娘さんを貰って行きます。…よろしいですね?
ラテーネ「(小さく頷く)
イギーター「よろしい。では、始めましょうか。ス…(A4の用紙を円卓の上に出し、彼女の前に差し出す)
ラテーネ「(すぐさま用紙に手を出し、目をやる)

暗号はこう記されていた…「×××××・××××× ×××・××××× ×××××・× ××××・××× / ××・××× ×××・××××× ×××・××× ×・×××××」

ラテーネ「……ハッ(;゜Д゜)(暗号を見て仰天する)
イギーター「フフフフフ…非常に難しい問題ですので、ヒントカードを与えましょう。(もう一枚紙を差し出す)

ヒントカードにはこう記されていた「一列目:012345 二列目:1ABCDE 三列目:2FGHIJ 四列目:3KLMNO 五列目:4PQRST 六列目:UVWXY 七列目:Z 」

イギーター「まあ流石ののんさんでも、今回ので既にお手上げなのでは?(不敵に笑む)
ラテーネ「――――――はぅ、どうだろうね♪(寧ろ表情が緩くなっている)
イギーター「………へ…?(唖然)
ラテーネ「この問題ね、実は結構前に“ある女の子”との戦いで一度解いているの。当時はひどく悩んだけど…今となったらとっても簡単だよ♪えっとー……(ヒントカードに目を通さず、暗号を凝視)
イギーター「馬鹿な……すでに、プレイ済みですと…!?(大汗)
ラテーネ「(しばらく暗号とに睨めっこ 2分後、暗号用紙を円卓の上に置く)……分かったよ。
イギーター「パチンッ☆(白い空間に罅が入っていき、元の現実世界に戻る)行きなさい、もう…貴女の勝ちですよ。(苦笑)

ラテーネ「はぅ…♪(すぐさま駆けだすが…途中足を止め、振り返る)……結構おもしろかった。
イギーター「……はい…?
ラテーネ「にしし……ありがと♪(初めて彼に微笑み、そのまま何処かへ駆けだしていく)
イギーター「………。(呆然と立ち尽くしたまま彼女を見送る)……私のゲームが…面白い…。……フ、ふふっ……生まれて初めて、私は認められたのか…?うれしいですねぇ……(涙を堪えている)こうなったらもう人攫い屋なんか辞めて、ゲーム屋として食っていきましょうかね。



ラテーネ「はぁ……はぁ……(着いた先はなんと、自分の家だった)…ただいま…。(戸を開けて入り、恐る恐る部屋中を見渡す)
ノン「あ、ママだ♪おかえりぃ~。(リビングのソファから顔を覗かせて)
ラテーネ「……!!……あ…あぁ……ノン…っ!(ぎゅうと抱きしめる)
ノン「あうー…?(抱きしめられて)
ラテーネ「よかった……本当によかった…。ぐす…
ノン「ママー…どうして泣いてるの?
ラテーネ「……はぅ、そうだ。(顔を見合せ)け、怪我はない?
ノン「あう…?(見たところ異変はない)
ラテーネ「じ、じゃあ変なおじさんに連れていかれたでしょ?…怖くなかった?
ノン「うん、知らないおじさんには連れて行かれたよ。けど……
ラテーネ「……?
ノン「とっても優しいおじさんだった♪あう。
ラテーネ「え……?
ノン「あのおじさんね、ノンにいっぱいいっぱいおいしい物を食べさせてくれて、いっぱいいっぱい遊んでもらったんだよー♪パパみたいだった。
ラテーネ「(あいつ……)…そ、そう。…よかったね。はは…(苦笑)
ノン「ねー、ママー。
ラテーネ「はう…なぁに?
ノン「今度は、ママとパパも一緒に遊ぼうね♪あう~。
ラテーネ「……そうだね…。(微笑む)ぁ、お腹空いてきたね。そろそろご飯にしようか。
ノン「わ~い♪



イギーター「因みに暗号の答えは「YOUR HOME」。そう…貴女の家でした。……のんさん、いろいろありましたが……ご家族で、どうかお幸せに。また何処かで会えたら…次は難しいの、用意しておきますから。それでは……オー、ルヴォワ~ル! バシュンッ(消える)




主な登場人物


~第一章~
シリウスの脱獄事件を聞いて彼を捕まえようとしている。
デイリンとバベルの行方を捜している。
バベルとのフェンシング対決で勝利し、二人を解放する。
ベガとの対決では押され気味であったものの、超覚醒を発動し、勝利。
「ボクは……全てを終わらせる。」

ミシェルと共にシリウス撃退に協力する。
ミシェルがバベルと戦った後、ミシェルのいない時に機関を引き連れたシリウスで対決。
対決の末、シリウスを負かした。
「…おかえり…友よ…。」

  • フィリア=ウル=コプト
ミシェル達と共に組織に立ち向かう裏で、アバラの事を気にかけている。
「アバラさん…!」

  • バベル
本名、バベル・ソロ・グラード。
執事服で黒メガネをかけている。黒の短髪で目の色は綺麗な茶色。首に高価な時計をぶら下げていて、白い手袋をはめている。
執事である為か、あらゆる分野でかなり優れている(戦闘、料理、家事など)。惑星神の中で一番のイケメンらしい?
常に敬語で子供や動物にまで敬語を使う。一人称は「私」、二人称は「貴方、君」。
職業は『大地の神』であり、大陸を増やして地面を作る仕事などをしている。
デイリンの忠実な執事であり、密かに彼女に恋心を抱いている。
惑星神になるまでは物凄く優秀な天才人であった。
いい中学、いい高校、いい大学に入っていったが、何か物足りない気がして初めて自分の人生に嫌気がさした。-元々神になる気にもならなかったし、恋愛なんてものもしなかったが、デイリンのスカウトから全てが変わった。
退屈な人生を変えたく、少しだけ興味を持ちだした惑星神の職に入る。
実はアバラとは兄弟の関係で、お互い同じ学校を卒業した。
本編ではデイリンが誘拐された事を知り、探しにいくも行方不明になる。
しかしアバラ、ベガの強迫によってやむを得ず側につく。
デイリンを救う為、ミシェルにフェンシングで対決を挑むも、敗北。
その後デイリンと再会し、惑星神として復帰した。
「私と決闘しなさい、ミシェル…っ!」

  • デイリン
熊の仮面をつけた人物に誘拐された大自然の女神。
決心がついたアバラによって解放される。
「もう、迷わなくてもいいんですよ…?」


~第二章~
誘拐された妹のアキラを救うため、謎の組織に立ち向かう。
(また第一、第三章にも登場)
「俺はこんな運命認めねえぞ」

  • フランドール・スカーレット
一時はアキラを助け出そうとしていた。
よく事件が発生する場所に出くわすがあまり興味を持たない様子。
また、世界の大半が破滅した事を知った後、そして近くで激戦が繰広げられていても危機感を持つ様子は全く無い。
「私はどっちの味方でもないから」

誘拐されたアキラの行方を追っている。
「運命(さだめ)なんて砕けばいいだけよ。」

中学の時、キルビスと同じで、今はキルビスの友達であるスーパーカーや格闘が好きな少年であり、
キルビスの協力をすることとなった。
(また第一、第三章にも登場)
「俺は神をゆるさねぇ!!」

牛の仮面をつけた人物に誘拐されたキルビスの妹。
一度解放されたものの、首に爆弾をつけられ、完全に助かった状況ではなかったが、キルビスの持ってきた800億と引き換えに爆弾を外してもらい、完全に解放された。
(また第一、第三章にも登場)
「大丈夫、兄さんは絶対に負けない。」

冥界から消えた魂達の行方を追っていた死の神。
諸悪の根源であるクローズにたどり着くが、思わぬ不意打ちによって死神の力を封じられ、同行していたカレン共々倒れていたところを清空博士に拾われる。
その後、街を襲撃されたキルビスと共に、クローズ率いる死霊の軍勢に立ち向かう。
クローズとの戦いで満身創痍に追い込まれてしまうが、シャルの助太刀によって形勢逆転、封じられた神力を取り戻し、勝利した。
「これ以上、死者の魂を弄ぶ事は許しません…。」

クローズとの戦いで満身創痍になっていたプルストに助太刀した謎の流離人。
「離してあげなよぉ…みっともない大人だね。」


~第三章~
キルビスの家に居候していた古代の最終兵器。
アキラを救うため、自ら敵の手に渡る。
その後しばらくマスクの少年と行動を共にしていた際、ニュー・ガーディアンと地球軍との戦争を見せられ、ついに昔の記憶と自分が何なのかを思い出す。
しかし、人殺しや暴力を拒む心は変わっておらず、マスクの少年と自ら決別し、キルビスの許に戻る。
(また第一、第二章にも登場。)
「ワタシは…お前の道具じゃない!!!!」


~第四章~
人攫い屋に攫われた一人娘、ノンを救出する為にイギーターの作り上げた「フロム・プレゼンター」というゲームに参加する。
(また第一章にも登場)
「ノン…お母さん、ちゃんと迎えに行くからね。」


ニュー・ガーディアンサイド

  • アルティメット・プシー
ニュー・ガーディアン部隊の隊長で、古代兵器『プシー』の力を持つ兵器。
外見は古代のプシーを大人にしたような姿で、黒スーツを着ており、古代のプシーと同じく黒の長髪と瑠璃色の瞳、そして額に「Ψ」の文字が刻まれている。外見は「 こちら 」。
主人の命令に忠実であり、命令がない限りは人も殺さず、ただじっと指示を待つ辺りは、ある意味機械らしいといえば機械らしいかもしれない。
普段の一人称は「俺」、二人称は「お前」だが、主人や目上の者に対しての一人称は「私」、二人称は「貴方」となる。武器は三又槍。
普段は至って冷静で、クールな性格を装っているが、本性は非常に残忍かつ粗暴な性格で、たとえ仲間といえど、失態を犯した者には容赦なく制裁を加える。
人間の中でも、特に女性と子供を嫌っており、少し視界に入って来るだけでも強烈な殺人衝動に駆られるほど。
戦闘能力は桁外れに高く、並の人間が数百人束でかかったとしても、勝てる可能性は無いに等しい。
カオス界のとある街中でウェイダスと交戦し、その圧倒的な力で彼を追い詰めたが、ウェイダスの自爆技によって深手を負い、コアの損傷によって機能停止する。
+ 技一覧
  • 衝撃波
勢いよく槍を振りおろし、刃状の鋭い衝撃波を発生させる。
ちなみに拳を振るう事でも衝撃波を起こせるらしい。

  • 薙ぎ払い
三つ又の槍で標的を薙ぎ払う。
威力は古代のプシーよりも強い。

  • 爆炎レーザー
古代のプシーが得意としていた技の一つで、両目から特殊なレーザーを標的の足元または近くの物に放つ。
レーザーは着弾後、大爆発を起こし、広範囲の物を吹き飛ばす。

  • スティンガーミサイル
背中から十数発もの小型ミサイルを標的に向かって発射する。
ミサイルには猛毒が含まれており、爆発すると同時に猛毒の煙を広範囲にばら撒く。
ウェイダスとの戦闘では着弾する前に自爆技によって消し飛ばされたため、効果は発揮していない。

  • U(アルティメット)プシー・カタストロフ
「汚れた豚共に、血の制裁を…」
必殺技。古代のプシーの必殺技であるΨ(プシー)・カタストロフの強化バージョン。
両手、胸、口に搭載された発射口から最高出力で破壊光線を発射する。
街1つを一瞬で吹き飛ばせる程の凄まじい威力を持つ攻撃でありながら、発射までにかかる時間はわずか3秒。
この事からも、彼がいかに高性能で、凶悪な力を持つ兵器なのかが窺える。

「たとえ1人になろうが2人になろうが、俺達はただ与えられた使命を遂行するまで…。」

  • ウルトラ・カイ
ニュー・ガーディアン部隊の副隊長であり、古代兵器『カイ』の力を持つ兵器。
外見は黒のショートヘアと眼鏡が特徴で、女性警官の服装をしている。武器は拳銃、ショットガン。
性格は至って冷静で、隊長であるアルティメット・プシーよりもリーダーシップに長けている面もある。
古代のカイと同じく、他のガーディアン4人の力を兼ね備えている。
地球にて氷冬と交戦し、一時は圧倒的なパワーを見せつけるも、彼女の『四刀流』によって状況は一転、逆に彼女に押される形となり、
最期は四刀流・紋衫魅視流(もさんみしる)によって体を切り刻まれ、爆散した。
+ 技一覧
  • Ver.Σ(バージョン・シグマ)
攻撃力が倍増し、手刀であらゆる物を切り裂く。

  • Ver.Τ(バージョン・タウ)
あらゆる攻撃を受け流すバリアで体中を包み込む。

  • Ver.Υ(バージョン・ユプシロン)
触れた物を自在に操ることが出来る。

  • Ver.Φ(バージョン・フィー)
凄まじいスピードで相手を翻弄する。

  • Χ(カイ)・バスター
「理由なんてないわ…ただ、殺せと言われたから殺す…それだけよ。」
必殺技。
左手の5本指に搭載された銃口から5種類のレーザーを発射する。
あらゆる物体を切り裂く刃状のレーザー、不規則に動くレーザー、相手をどこまでも追尾するレーザー、高速で動くレーザー、そして虹色に光り輝くレーザー(効果不明)が同時に発射される。

「言われなくても…思う存分殺らせていただきます……♪」

  • ソニック・フィー
ニュー・ガーディアンの1人であり、古代兵器『フィー』の力を持つ兵器。
紫のジャンパーとジーンズを身に着けており、常にヘルメットを被っている。素顔はなかなかの美形で、紫の短髪と顎に少し髭が生えており、耳に剣の形をしたピアスをつけている。
メンバーの中で一番性格は軽く、常にハイテンション。とにかく暴れる事が好きで、暇な時はよく奇声を上げながら愛用のバイクで暴走族のごとく走りまわる。
古代のフィーと同じく、スピードに特化した兵器であり、常人の目には負えないほどの速さで動き回ることが出来る。武器は爪やマシンガン。
また、両足に付いているジェットで空を飛行することもできるため、空中戦にも特化している。
ただし、古代のフィーと同じくスピード重視で作られている為か、ボディの強度が他のメンバーより劣っている(ただし古代のフィーよりは数倍ほど強化はされている模様)。
地球にて、ウェイダスに自ら勝負を挑み、得意のジェット飛行で激しい空中戦を繰り広げる。
そして、必殺の『Φ(フィー)・アクセルバースト』で圧倒したものの、ウェイダスの破壊光線を受けた際に右足を損傷したことで飛行機能を失い、地上に落下。
ウェイダスの『ネジ抜き』による制裁を受け、機能停止。
+ 技一覧
  • Φ(フィー)・アクセルバースト
「ヒャーッハハハー!俺様のスピードについて来れるもんなら来て見やがれェ!」
力の制御装置を外し、弾丸をも超えるスピードで相手の周囲を動き回り、あらゆる方向からの連続攻撃を食らわせる。
発動されたが最後、攻撃を当てるのも非常に困難な上、逃げることもほぼ不可能な状態となる。

「俺様こそ最速だぜェ!」

  • ハイパー・ユプシロン
ニュー・ガーディアンの1人(2人)で、古代兵器『ユプシロン』の力を持つ兵器。
少年の姿をした『アイン』と、少女の姿をした『ツヴァイ』の2人で1人(それぞれの特徴については下記参照)。
古代のユプシロンと同じく、触れたものを自在に操るサイキック能力のようなものを持っている。
行動や言動も、まるで双子のごとく息があっており、戦闘においてもコンビネーション技で攻める。
地球におけるアメリカにて、一般人や兵士含む888人を殺害している。
子供さながらの純真さと残酷さを併せ持つ反面、少々臆病な所もあり、シグマ・改とスーパー・タウを倒したウェイダスに恐れをなしてカオス界に逃亡してしまう。
その後アルティメット・プシーから制裁を受け、ニュー・ガーディアン部隊からも外されてしまい、2人でカオス界の街中などをうろつく毎日を送っていたが、もう一度ニュー・ガーディアンとして認めてほしい一身で、地球軍を指揮していたクロの殺害を決意する。
クロの潜伏場所を突き止め、襲撃し、彼と激しい戦いを繰り広げ、あと一歩のところまで追い詰めるが、2人の必殺技であるブラッディカードハリケーンを逆に利用され、自分達の技によって自滅させられるという結果に終わってしまった。
+ 詳細
  • アイン
ハイパー・ユプシロンの片割れで、少年の姿をしている。
髪は金髪のポニーテールで、瞳は水色、右目に「Υ」の文字が刻まれている。
常にツヴァイと共に行動している。
武器は切れ味の鋭いカードで、ナイフのように扱ったり、相手に投げたり、超能力の効果で追尾させたりできる。

  • ツヴァイ
ハイパー・ユプシロンの片割れで、少女の姿をしている。
紙は銀髪のツインテール、瞳は赤色、左目に「Υ」の文字が刻まれている。
常にアインと共に行動している。
武器はアインと同じくカードで、戦法も一緒。
+ 技一覧
  • ???
1度触れた物体を思いのままに操ることが出来る。
おそらくカオススピネルの魔力によるものだと思われる。

  • ブラッディカードサイクロン
カードで竜巻を作りだし、相手にぶつける技。

  • ブラッディカードハリケーン
「早速やっちゃおうか、ツヴァイ。」
「やっちゃおうよ、アイン。」
アインとツヴァイの合体技。
無数のカードで作りだした巨大竜巻の中に相手を閉じ込め、切り刻む。
一度巻き込まれたら最後、逃げる事はほぼ不可能。

「ゲームの時間だよ、ツヴァイ。」「OK、アイン。」

  • スーパー・タウ
ニュー・ガーディアンの1人であり、古代兵器『タウ』の力を持つ兵器。
黒のロングヘアと白い肌、赤い目が特徴で、上半身裸でボロボロのジーンズを履いている。
古代のタウとは違ってかなり行動的で、目つきも性格もイカれている。
古代のタウと同じく、手足をゴムのように伸び縮みさせることができ、物理攻撃を受け流すボディも健在。
中でも最大の武器となっているのは、腰まで伸びた長い髪の毛であり、自由自在に伸ばしたり出来る他、かなりの切れ味を持っており、これで相手をからめ捕り、バラバラに切り刻む事が出来る。
地球における中国にて、1578人を殺害。
その後ウェイダスと交戦、特殊な体質を生かした戦闘スタイルで彼を圧倒したものの、結局彼によって仕留められてしまう。
+ 技一覧
  • 髪地獄
「このスーパー・タウの髪地獄から逃れられるかナ?」
長い髪の毛を伸ばし、相手をからめ捕る。
からめ捕られた相手は、その切れ味の鋭い髪の毛で締め上げられ、バラバラにされてしまう。

「殺ス殺ス殺ス殺ス…。」

  • シグマ・改
ニュー・ガーディアンの1人であり、古代兵器『シグマ』の力を持つ兵器。
外見は舞妓のような風貌の女性で、左頬に「Σ」の文字が刻まれている。常に京都弁で話す。
一見おしとやかに見えるが、本性は非常に凶悪かつ残忍で、人を斬ることを何よりの喜びとする。
普段は和服を着ているが、いざ戦闘が始まると和服を脱ぎ捨て、戦闘服姿へと早変わりする。
古代のシグマと同じく、剣術が得意で、やはり複数の刀を所持している。
中でも最強なのは、左腕に仕込まれている『Σ・ブレイドⅡ』という、血のような赤い色をした禍々しい刀身の剣であり、たった1振りで周りの物が吹き飛ぶ程の凄まじい衝撃波を起こすことが可能(あまりに威力が高いためか、彼女はピンチの時の切り札として使用することにしている)。
地球における日本にて、一般人や兵士含む524人を殺害。
その後、ウェイダスと交戦し、得意の剣術で応戦するが、予想以上に押されたため『Σ・ブレイドⅡ』を使用、一時ウェイダスをピンチに追い込むことができたが、完全に勝機を得たと思い込んで油断したことが命取りとなり、隙をついたウェイダスの『ネジ抜き』によって体を貫かれ、停止する。
+ 技一覧
  • 衝撃波
刀から衝撃波を出し、相手に向かって飛ばす。
遠距離技なので空中にいる敵にも効果的。

  • 居合い切り
古代のシグマも得意としていた技で、物凄いスピードで相手に斬りつける技。
日本での殺戮行為の際に使用したと思われる。

  • ???(名称不明)
「人間が兵器に楯突こうなんて…100万年早いどすえ。」
Σ・ブレイドⅡを力いっぱい振りおろし、巨大な鎌鼬の様な衝撃波を起こす。
威力は凄まじく、一発で周りの物が吹き飛ぶ程。

「かんにんなぁ、地球人はん。」

  • マスクの少年
いつもマスクをつけている謎の少年。
黒のショートヘアで、灰色のフードを着ている。
たまに猫を連れて道端を散歩しているのが目撃されているが、大抵の場合すぐに何処かへ去っていく。
身内の前や、ネットなどの顔を晒さない場でならよく喋ったり、少しばかり明るい一面を見せるようだが、外では非常に無口で、あまり人と関わろうとしない。
キルビスと何か関わりがあるらしく、一度彼とほんの少しの間ではあるが会話をしていたのが目撃されている。
その際、案外モテており、可愛い妹(アキラ)もいるキルビスの事を「羨ましい」と呟いていたことから、恋愛面では充実しておらず、アキラのような可愛い妹を理想としている面があるらしい。
かなりの妄想癖があるが、一体何を妄想しているかは誰にも分からない(卑猥な妄想の可能性が高いらしいが定かではない)。
以前からちらほら姿を目撃されていたが今回は以前と打って変わって人柄も雰囲気も違っており、自信を『もう1人のオメガ』と称している。
ニュー・ガーディアンを従え、地球に攻撃を仕掛ける。
オメガを連れてくるように手引きしたのも彼らしく、オメガの記憶を呼び覚まし、共に地球人を殲滅しようとした。
もう1人のオメガを名乗るだけあって、戦闘能力も桁外れに高く、オメガと同じ技を使用する。
が、実は彼自身がオメガなのではなく、クローズの作り出した怨霊兵器・オメガMk.Ⅱの『器』として利用されただけに過ぎなかったのである。
やがてオメガMk.Ⅱの強大な負の力に体が耐えられなくなっていき、地球を焼け野原にした直後に限界を迎え、負の力を抑え込めず暴走。
その後、ボロボロの体でカオス界に帰還、オメガMk.Ⅱからは解放されたものの、昏睡状態に陥ってしまい、公園のベンチに遺棄されていたところをミオリに発見され、現在病院で治療を受けている。
「これで…何もかも終わるんだ…。」

クローズによって作り出された、オメガの名を持つ兵器。
その正体は、地球軍の放ったミサイルによって滅ぼされた、カオス界の住人達の無念や怨みの集合体。
黒いスライム状の本体は基本的に攻撃手段が無く、あらゆる物体や人間に憑依することで攻撃能力を得る。
憑依された者は、その凄まじい数の無念と怨みの感情が生み出す負のエネルギーによって、あらゆる身体能力が何倍にも膨れ上がり、最終的には宿主自体が『兵器』となる。
物体に関しても同じであり、何の変哲もない1つのガラクタに憑依すると、強大な力に見合った体を作ろうと、次々と他のガラクタを引き寄せ、最終的には巨大な機械の体を形成する。
マスクの少年に憑依し、地球への復讐を果たすものの、『器』として利用していた少年の体が限界を迎えたため、一時暴走状態となる。
その後、巨大な機械の『器』を手に入れ、クローズの野望達成の為に動き始める。
オメガとガーディアン達によって敗れ去る。
「ウラミノホノオデモヤサレテシマエ………」

髑髏の仮面とボロボロのマントが特徴の、謎の人物。『本編の黒幕』。
オメガMk.Ⅱを作りだした張本人であり、地球襲撃事件の真の黒幕。
元は神界特務兵団の一員だったが、現在は死霊使い(ネクロマンサー)と呼ばれる、死体を操る魔法使いの類となっており、特S級犯罪者の1人。
彼自身は特に強くはないのだが、死霊使い(ネクロマンサー)の名の通り、死霊を操る能力を持っており、ゾンビやスケルトンなどを召還して自身を守る兵力とする。
オメガMk.Ⅱの力によって、カオス界を死霊の帝国にしようと企んでいる。
一時はキルビスらによって追い詰められるが、オメガMk.Ⅱを止めると偽り暴走させた事で戦況を一転させ、更にその後のプルストとの一騎打ちでは、カオススピネルを飲み込んで筋骨隆々とした強靭な肉体とパワーを手に入れ、神力を封じられたプルストを満身創痍にまで追い込む。
しかし、突然現れたシャルによってカオススピネルを吐き出させられ、パワーを失った挙句、神力を取り戻し、覚醒したプルストに敗れた。
その後、おそらく宇宙警察に連行されたと思われる。
「今度こそあなた達の完全敗北ですよ!ハハハハハハ!!!!」


神々サイド

  • シリウス
「神々の誓い編」でミシェルたちにやられた元大天主にして破壊神の男。
宇宙警察署を脱獄し、その際に悪魔の実「トリトリの実・モデル:パラキート」と拳銃を入手。
刑務所内での逃走劇の中、突如現れた謎のホールに飲み込まれ、一人混沌世界へ迷い込む。脱獄後は長髪になっていた。
悪魔の実を食べたインコの銃『パラキート』を所持している。
これを手にしてから戦闘能力が大きく跳ね上がり、神力値もたったの7から1900も上がる。
しかし破壊神の柄に似合わず、戦法はかなりトリッキー。
混沌世界を彷徨う中、地獄を脱獄したベガとの出会いにより、彼と協力し宇宙全域の支配を企む。
新生新時代機関と共に混沌の地に現れ、世界を震撼せんと住民等に襲撃する。
レインドとの戦闘で彼を追い込むものの、終いにはアルティメット化した彼に敗れ、その後再び宇宙警察に連行される。
その際に銃からインコの姿に変わったパラキートは何処かへ飛び去ってしまった。
+ 技一覧
  • バンドショット
カーブする鳥型銃弾を放つ。

  • フレイムバンドショット
炎を纏った鳥型銃弾を放つ。

  • バンドショット・コスモ
天に向けて鳥型銃弾を連射し、その後銃弾が流れ星の如く相手に降り注ぐ。

  • オーバーフレイムバンドショット
必殺技。
自身の何倍もある大きさの鳥型銃弾を放つ。
発射後、酸素と化合することによって炎を纏い、フェニックスを思わせる様な形に変形する。
「フヒャヒャヒャッ!!壊せ、壊せぇッ!!」

  • 牛の仮面をつけた人物(ベガ)
シリウスと行動を共にする謎の人物。『本編の第二の黒幕』。
キルビスに人質のアキラと引き換えに全てのカオススピネルとオメガ、更に現金800億を要求する(後にカオススピネルとオメガの二つはクローズへ提供)。
ミシェルへの復讐の為、そして全ての頂点に立つ為にアバラの能力や新時代機関を利用して計画を着々と進める。
天上山にてミシェルと激戦を繰り広げるも、超覚醒した彼に敗れ、遠くへ吹っ飛ばされてしまった。
その後、小型宇宙船に乗って遠い星へと消え失せた。
「僕には夢がある…邪魔はさせないよ。」

  • 熊の仮面をつけた人物(アバラ)
シリウスと行動を共にする謎の人物。
名はアバラ・ル・マンドチックス。しかしこれは偽名で、本名はアバラ・ソロ・グラード。バベルの実の兄である。
容姿は朱の短髪でメキシコの民族衣装を思わせるような服装を身につけている。常に微笑んでいて、誰に対しても敬語。陽気で少々天然。
フィリアに片思いをしている。レインドとも表面上はいい付き合いをしていた。
職業は『名の神』で、人の名前を奪う事で人物の声、体格などの特徴を記憶し自由に変身することができる。身体能力や知能等も記憶されるが、勿論本人はこれを悪さに使う事はないと主張。寧ろ少しの悪戯くらいなら使用する程度である。
しかしそれはハッタリであり、その悪戯は大きな事件へと繋がるのであった。
ベガに脅迫され、やむを得ず彼と共に混沌世界破壊の計画に協力する。
ベガの考えた策案でミシェルに変装し、計画を進めていた。
しかしフィリアの事で、それから自身の将来の事を悩み考えた挙句、ベガを裏切って自首することを決意。
宇宙警察署に連行された。
「こんなの、間違っています…っ!!」

地球サイド


ニュー・ガーディアンによる地球人無差別大量殺害に反感を持った新世界の住人
ニュー・ガーディアンに対して攻撃をしかけていたが
アルティメット・プシーとの戦闘で散った
「貴様が…貴様がクロフォード様の邪魔をするな!」

正体不明の謎の少女。
日本刀を所持している。彼女曰く、日本刀こそが最強の武器。
初登場ではローブを身に纏い、ウルトラ・カイと遭遇。
序盤は押されていくものの、「四刀流」を使用して勝利。
「許せない…絶対に…っ!」

その他のエネミー

  • イギーター
時空を駆け巡るタイム・ワーカーの人攫い屋の一員。
白尽くめの格好で瞳の色は青い。白い帽子をクイと上げるのが癖だったりする。
紳士的な口調で、人攫い屋とは見えない程、常に笑んでいる。
ラテーネの娘であるノンを誘拐し、彼女に自身が考えたゲームパック『フロム・プレゼンター』を提案する。
これは幾つかのゲームをクリアしていき、見事全てのゲームを勝ち抜いていけばノンを解放するというルール。
ただし一つでも負けてしまえばその時点でゲームを終了し、ノンを連れ去っていく。
しかし思いもよらぬ事、彼女が全てのゲームを見事クリアしてしまったのでノンを解放する。
別れの際に彼女に「結構面白かった」と言われ、少し自分のゲームに期待を持てた。本人曰く、そう言われたのは人生初。
人攫い屋を止め、ゲーム屋になろうかと考えている模様。
「(ああっ…!夢にまで見た一人以上のゲームプレイ…っ!!)」


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最終更新:2021年02月01日 20:02