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おはよう、これからまた迷子の続き

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「すげ、ほんとに体が軽いぜ」
『やはり……思った通りでしたね。このカードには、神の力を抑える力があったようです』

死に体だったニケの体が軽くなり、口の中に広がるしょっぱさも薄まっていく。
体力を回復させながら、アクルカの仮面の侵食が阻害され反動が軽減されている証拠だった。

『申し訳ありません。マーダーの襲撃で時間を取れず、ニケ様の持つ仮面の力の解析が遅れていたもので、そのカードと仮面の相性に気付くのに時間が掛かってしまいました』

イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの横で浮遊するサファイアが自身の不甲斐なさを改めて謝罪する。
輪っかの中央に六芒星があり、青いリボンが羽のようにしなって、まるでお辞儀のように動く。
無機物なのに、やたら生物的な軟体さに、ニケはどんな物質なのだろうかと考えながら、謝る必要なんてないと話した。

「それよりもこのカード何なんだ?」
「うん、雪華綺晶ちゃんに支給されててね。万が一の時に、持っていた方がいいって譲ってくれたの。
 見た目はただのトレーディングカードなんだけどね……確か『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』って言ったかな」

生前の雪華綺晶が、もしもカレイドステッキを失い雪華綺晶とも逸れた場合の保険として、イリヤに渡していた支給品だった。
あくまで最終手段として残しておくようにと念入りに言われたので、イリヤもここまで終ぞ使わずにいたものだったが。
サファイアがニケの『アクルカの仮面』を解析し、その全容は完全に明らかにはならなかったものの、仮面に宿る神性に対し、『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』のカードが反応を示したことに気付く。
もしやと考え、ニケに手渡したところ仮面の力による副作用が弱まったのだった。

『恐らく、このカードは何かの封印に活用されていたものと思われます。
 別の神格のものですが、こちらにも強い神性が確認できますので』

「……でも、ゲームのカードに見えるんだけど。
 ここに書いてあるの……これ、思いっきり効果のテキストだよ」

『イリヤ様。古代エジプトでは、ゲームは呪術や魔術としての要素が強かったと言われています。
 サイコロやカードなども、昔は占星術に用いられたものなんですよ。
 これは私の推測ですが、このカードを使ったゲームによる魔術的な儀式が、別の異世界で行われていたのではないでしょうか?』

サファイアの仮説通り、ある世界で引き起こされる、冥界の王が率いる地縛神達と赤き竜が率いる眷属のシグナ―竜達の五千年周期に及ぶ戦い。
一万五千年目に起きた、ネオドミノシティを舞台に起きた三度目の争い。
二柱の神格が選んだ戦いが、デュエルモンスターズというカードゲームであり、今ニケの手元にあるのがそのカードの一枚だ。

そして、モーメントというその世界のエネルギーを支える永久機関に異常をきたし、
その原因となった冥界の王と地縛神達を封印するために、モーメントの開発者である不動博士がその戦いの伝承を元に開発し、シグナ―竜がデュエルモンスターズとして転生したのが、『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』。
いわば、邪神と戦うことを宿命づけられた竜であり、神格への耐性と抑止力を備えている。
そのためか、ニケの持つアクルカの仮面に対しても一定の範囲内で副作用を抑え込んでいた。

「なんか、いいのか? イリヤの友達のなのに、俺が貰っちゃって」

ニケにしてみれば願ったり叶ったりのアイテムであるが、元の所有者である雪華綺晶とイリヤは浅からぬ仲のようだった。
ある意味では形見のような物品を受け取るのは憚られる。

「それはニケ君に持っててほしいの。
 雪華綺晶ちゃんも生きてここにいれば、そう言ってくれると思う」
「そっか……」

イリヤはにこやかに、必要な人が持つべきだと微笑んで言う。
それを見てニケはイリヤに感謝を述べ、そして心の中で雪華綺晶という少女にもお礼を言った。

『ニケ様……確かにそのカードは仮面の力の侵食を抑えてくれます。
 ですが、完全にではありません。……塩化もなくなったのではなく、遅らせているのに留まっているのをお忘れなく』

「……」

異世界の大神『ウィツァルネミテア』、更にその複製とはいえ『仮面(アクルカ)』は強靭な神格に変わりはない。
地縛神を封じる竜神が宿るカードとはいえ、仮面の者(アクルトゥルカ)を御しきれるものではない。
一定の肉体の浸食は抑えられても、徐々に塩化は進行していく。
できれば、これ以上は力を使わないこと。
つまり可能な限り戦わない方がいいと、サファイアは警告している。
塩化についても、ニケは黙っていたのだがサファイアには見抜かれており、その声色はドスが効いていた。

「ニケ君」

イリヤも不安そうに、ニケを見つめる。
本音を言えば、ニケに戦闘は避けさせイリヤが一人で戦い抜ければ、それがもっとも理想的なのだ。
けれど、それは理想であって現実的に考えれば、どうしてもニケの力を借りなくてはならない時がある。
先の魔神王戦のように、イリヤ単独では敗北していた戦いを経験していればなおさらだ。
それがまた心苦しく、イリヤは自分の無力さを恨めしくさえ思っていた。

「そんな心配そうな顔するなって、大丈夫大丈夫。
 イリヤは鬼強いし、ナルト達と合流したら俺は戦わずに隠れてるからさ。
 悟空ってのも強いみたいだし、そいつに後は全員ギッタンバッタンやっつけて貰えればいいじゃん」

バチバチバチ……。

『モグモグ……お、ニケの塩で焼いた魚、美味いぜ。質のいい塩だな』

「……って、何やっとんのじゃ、お前えええええええ!!!??」

何処から釣り上げたのか、何処から持ってきてまた用意したのか、そもそもスタンドというビジョンでしかない筈のアヌビス神は、
いつのまにか焚火をしてそこで串刺しにした魚に、ニケから出てきた塩を振り撒いて焼いて食っていた。
あまりに自由な振る舞いと突っ込みどころに、ニケは怒鳴り散らす。
長い間、ニケと同行していたせいかアヌビス神にもギャグ補正が移ったのかもしれない。
ギャグ補正はインフルエンザじゃねえんだぞと呟きながら、アヌビス神の頭を叩いた。

(魚が焼けるだけの量、ニケの君の体は塩に……)

イリヤはニケを一瞥して、顔を俯かせた。
見た限り、容姿に変化はないのだが、恐らく手を裂かれたイリヤ以上にニケは重体なのだろう。
ニケもそれを隠しているし、イリヤの予想以上に恐怖があれば苦痛もあるはずだ。

(……ニケ君がもう、戦わないように)

私が戦わないと。

サファイアにもニケにも表情を隠したまま、イリヤは口を結んだまま強く決意する。

「……なんだ、お前か」

念力で空中を浮遊していたイリヤとニケが放り出される。
ブラックと名乗った、青コートの少年の前に二人揃って尻もちをつく。
雑なようで投げ方を考えていたのか、頭から落ちずに済んだ。
ニケは自分の尻を撫でながら、運んでくれたのには感謝しつつも降ろし方がもっと丁寧でもバチは当たらんだろと毒づく。
そもそも、出会いからして最悪だ。唐突に指を圧し折られて、良い気分になるマゾではニケは断じてなかった。
いつか仕返ししてやろうと、考えながらブラックの見つめる方向へ振り返る。

(指……治ってやがる……)

カードは仮面の侵食を遅らせても止めるものではない。
サファイアの声が、ニケの中で反芻された。

「連れの似非お嬢様はいないのか。……くたばったか?」

轟音を響かせ、人型の隕石が飛来した。
ニケとイリヤの眼前に、巨大なクレーターを刻み込んで、その人型はゆっくりと砂塵の中から姿を現す。

「まあね。
 あの後、いろいろ苦労したよ……君の気まぐれに、沙都子は最後まで振り回された」

それは美しい小柄な少女であった。紫の甲冑に、イリヤのような白銀の美髪を肩から流す。
誰もが見惚れるような美貌は、目に付けたバイザーですら隠しきれない。
ニケはゴクリと生唾を呑んだ。
美しいが、美しいからこその冷酷な威圧感に怯んだ。

「ああ、悪いことしたな。
 で、お前はお友達の仕返しに来たのか?」

イリヤも同じようで、ニケの隣で微動だにせず、ただただ少女を眺めている。
一人だけ、懐かしい古い友に会ったような馴れ馴れしさで、ブラックだけは気安く会話を続ける。

「まさか。僕が、沙都子の為に動くなんて事はありえないよ。
 この愛を捧ぐのは、ただの一人だけだ。そして彼女は、この島にはいない」

少女、メリュジーヌもまた機械のように、淡々とブラックに返答した。

「随分と重たい愛情じゃねえか、何処かのシスコン兄貴を思い出すよ」

「……要件は一つだ。君達の首を貰いに来た」

その一言が、場の空気を分厚い氷のように凍てつかせた。
バイザーの下の表情を一切変えることなく、メリュジーヌは淡々と殺害を宣言する。

「放送までに、君達三人の首が揃えば乃亜から報酬を貰える可能性は高まる」

空間が張り詰め、鈍い音を立てて軋んだ。その中心にいるのは、ブラックとメリュジーヌ。
ブラックの眼前で、メリュジーヌが繰り出した魔力の粒子で形成された刃(アロンダイト)が、目に見えない壁に衝突し、眩い火花を撒き散らす。
その障壁は、何層にも重ねられた鋼鉄の盾のように、メリュジーヌの攻撃を完全に阻んでいた。

「三人か……大きく出たな、腐った肉片が」

ブラックは涼しい顔のまま、その瞳を不遜な相手へと向け、静かに言葉を放った。
その声は微かに感情を乗せていないが、その奥底には、自分を侮る者に対する純粋な怒りが燃え盛っていた。
メリュジーヌは、自身の攻撃が防がれたことに微動だにしない。
だが、ブラックの言葉と、その背後でうごめく蒼い炎に、彼女の表情はわずかに緊張を帯びた。

「ああ……そっちの二人もだけど、君も……今ならそこまで苦労せずに殺せそうだ」

だが、その上で言い放つ。

「僕は運に恵まれたらしい」

労せず勝てる相手だと。

ブラックが放つ念力の奔流が、メリュジーヌを苛烈な圧力で叩き潰さんと襲いかかる。
だが、彼女はそれを一瞬にして回避し自身をアロンダイトごと回転させ、流星のような勢いでブラックへと体当たりを敢行した。

「ほざきな」

ブラックは咄嗟に念力の壁で防御するも、アロンダイトとメリュジーヌの放つ衝撃は想像をはるかに超えていた。
音もなく壁が砕け散ると同時に、ブラックは大きく後退を余儀なくされる。
アスファルトを砕き、アスファルトの道に巨大な溝を刻む。
その顔は涼しいままだが、初めて見せた苦悶の表情は、一撃の威力を雄弁に物語っていた。

「違うのかい? 君も、かなりの重傷を負っているじゃないか」

「……!」

ブラックは声にならない呻きと共に膝をつき、激しい痛みに胸を抑える。
体中を駆け巡る激痛は、臓腑が捻り潰されるかのようだ。
口元からこぼれ落ちる鮮血は、彼が受けたダメージが、単なる外傷ではないことを示していた。

「……、チッ」

そう、これはメリュジーヌに負わされたダメージではない。

「君程の実力者に傷をつけるなんて、ゾッとしない話だけど、今はその人物に感謝だね」

『───が、ッ』
『そうそう、すぐに死なないでよ』

数時間前、ブラックが遭遇した狂乱の白騎士ウォルフガング・シュライバーとの交戦時、鳩尾に突き刺さったシュライバーの蹴撃。
平然と立ち上がり、その後も何処吹く風で平然としてはいたが、絶望王を宿す少年の体は通常の人間だ。
念力の防御によって衝撃を和らげたとしても、黒円卓の魔性の一撃を生身の人間がまともに受けて、無事であるはずがない。

「今までその傷を抱えて、良く涼しい顔をしていたものだ。
 君、中身と力はともかく、肉体はただの人間だろう?」

シュライバーと交戦する前のブラックを見ていたメリュジーヌにとって、その落差は火を見るよりも明らかだった。
あの頃にあった絶対さは、見る影もない。
ここまで至るのに、相当な無理をしてきたのだろう……。
たまたま強敵に巡り合わずにこれたのか、それとも一見余裕を持った振る舞いをしながら、その実限界寸前の体を酷使して、修羅場を凌いできたのか。
いずれにしろ。その幸運もここまでだ。
今ここで三人の死にぞこないを殺すのは容易いのだと、メリュジーヌは豪語している。

「……関係ねぇよ」

「フッ……」

メリュジーヌの姿が目の前から泡のように弾け飛んだ。
それはまるで、彼女の存在がこの空間から切り取られたかのよう。
次の瞬間、ブラックの背後で鈍い衝撃音が響き、彼女の姿が再び現れる。

「……クソが」

メリュジーヌの放つ一撃がイリヤとニケへと迫る。
その圧倒的な殺意に、二人は身動き一つ取れない。
その刹那、絶望王の眼が冷たい光を放った。
血を吐きながらも、彼は念力の壁を瞬時に展開する。
透明な壁が音を立てて空間にひび割れ、メリュジーヌの一撃はまるで巨大な岩盤に阻まれたかのように止まった。

「沙都子のようなやり方でやらせてもらう。
 手負いの獣ほど、恐ろしいとも言うしね。君を相手に慎重すぎる、ということもない」

ブラックは念力を行使するたびに、口から血を吐き出す。
しかし、その表情は苦痛に歪むことなく、まるで他人の肉体であるかのように淡々としていた。

「意外だよ。足手纏いなんて簡単に切り捨てるかと思ったのに、丁寧に守るじゃないか。
 余程、彼らに入れ込んでいるようだね」

メリュジーヌは、まるで弾丸のように何度も何度も空へと舞い上がり、ブラックたちへと襲いかかる。
その度に繰り出される苛烈な一撃は、ブラックの体に容赦なくダメージを刻みつけていく。念動力の防御壁が軋み、その度に血を吐くブラックの顔色は、目に見えて蒼白になっていった。
直接的な外傷は負わされずとも、念力を通じて迸る衝撃は、内部を損壊した人間の体にとって負荷が大きすぎる。
ブラックの顔色は、血の気が失せたように蒼白だった。
その表情に感情を一切映していなかったが、その無表情こそが、彼がどれほどの苦痛に耐えているかを示していた。
それは、今にも崩れ落ちそうな肉体を、ただ気力だけで支えている痩せ我慢に他ならない。

「戦わなきゃ、サファイア……」
『イリヤ様!?』

絶望的な状況を前に、イリヤはサファイアを強く握りしめた。
疲労と激痛で震える手足に鞭を打ち、かろうじて立ち上がる。
その瞳には、固い決意の光が宿っていた。

「……────────、あ……れ……?」

糸が切れたように、イリヤの体は崩れ落ちる。
あまりに唐突で急な出来事に、グラつく視界に困惑しながら、イリヤは顔を地面に打ち付けた。
そのまま冷たい土の感触を全身で味わいながら、ピクリともしない体に違和感を抱く。
全身を麻酔して意識だけ残ったかのような、そんな気持ち悪い不気味な感覚。
離してはいけない筈のサファイヤを手放し、再び握り込もうとしても指が言うことを聞かない。

「イリヤスフィールと言ったかな?
 シャルティアと戦い、孫悟飯と渡り合った胆力は賞賛に値するけど、君はもう限界だ」

メリュジーヌはその眼に映る事象を、自身の知り得る情報と統合して、言葉に変換する。
シャルティア・ブラッドフォールン本人から、一度は彼女を退けたのは、あのイリヤという少女であるとは聞いていた。
孫悟飯の発症後、沙都子が離脱してからあの少年と激戦を繰り広げたのもイリヤだ。
その後も、引き裂かれた手の痛ましい傷を見るに、休息も取らないまま戦闘を継続し続けたのだろう。
イリヤの肉体は限界だった。最早、戦うどころか立つことすらままならない。

「はっ、偉そうな口ぶりの割に、てめえはハイエナに熱心じゃねえか」

「否定はしないよ。僕も、形振り構う気はない。必要なら泥水を啜り、乃亜の靴でも舐めよう」

卑劣で汚い戦い方だ。
他ならぬメリュジーヌも自覚しているし、それは唾棄すべき外道の行いだった。
ブラックもニヒルな笑みで吐き捨てながら、額には脂汗が浮いている。
念力でイリヤとニケを庇いながら守り続けるのも、そろそろ限界に近づいている頃合いだ。

「畜生!! イリヤ、おい!!!?」

ニケはイリヤを揺さぶる。
イリヤの視線は、抱き抱えたニケの顔を見ているので、
今すぐ命に別条はなさそうだったが、イリヤはニケの声に答えることもできず、口をパクパクと開いて言葉も紡げない。
悟飯との戦いに加えて、ゼオン・ベル、リーゼロッテ・ヴェルクマイスター、暴走したうずまきナルト、そして魔神王。
驚異的な戦闘の数々、しかもたったの6時間にも満たない短時間の出来事だ。
彼らとの連戦が、イリヤの肉体を疲弊させてしまっていた。
声すらあげられなくなるほどに。


「チビ、そこのメスガキ連れて消えろ」

ニケも体に疲労が残るが、まだ動ける。
ブラックの言うがままに、イリヤの腕をニケは自分の肩に回して、体を支えながら歩を進めた。
本当は走りたかったが、イリヤ1人分の重量を担ぐだけで、ニケは普段の身軽さが嘘のように鈍重な動きで足取りはふらついている。

「無駄だ。全員、逃がさない」

メリュジーヌの蹴撃を念力で受けながら、ブラックは血反吐を吐きながら後退していく。
念力の壁を蹴り上げ、メリュジーヌは弾丸のように加速する。イリヤを引きずるニケへと吶喊した。
マッハの速度まで到達した超高速を前に、ニケは逃げ切れないのを悟る。
ニケが粉々にならず、辛うじて五体満足で生き延びられたのは、アクルカの身体強化とアヌビス神の剣技が加算されていたからだった。
激しい金切り音が耳を劈き、ニケとメリュジーヌの視線が交差した。

「いっ……、ぐ……ッ!!?」

ニケの腕がジンジンと痺れ、感覚が消え失せた。
たった一度刃を交えて鍔迫り合いになる。それだけで、ニケの全身が弾け飛びそうな圧力に襲われた。
アヌビス神のヴィジョンも冷や汗を流し、長い口から「ひいぃ……」と情けない声を漏らしていた。
メリュジーヌは、両腕に巻き付けた鞘から伸びたアロンダイトの刃を振りかぶった。
アヌビス神は咄嗟に、足場を蹴り上げて自分から後方へ飛び退く。
小柄なニケの体躯は浮いて、メリュジーヌの勢いは留まらない。
激しい勢いで吹き飛んでいくニケ。
もしも、アヌビス神が自ら飛んでいかなければ、メリュジーヌの膂力とアロンダイトの鋭利な切れ味の前に、アヌビス神の刀身ごとニケの胴体は上下に別れを告げていたことだろう。

「ぐ、があああああああああああ…………ッッ!!!」

背中を打ち付け、それでもなお勢いは死なずにニケは地べたを転がっていく。

「や……ッ……!?」

横転し続け揺さぶられる景色の中に、メリュジーヌはいた。
的確な太刀筋で、光の粒子で構成された剣を顔面目掛けて振るう。

『クッソがああああああああああああああああああ!!!!!』

アヌビス神は慌てて、ニケの体を操作して受け身を取ろうとするが、遅かった。
時の止まった世界に、意識だけがはっきりとしたまま放り出されたように、アヌビス神の全ての行動がメリュジーヌに追い付ける気がしなかった。
ニケが死ぬことに、アヌビス神が思うところは……少しはあれど、そこまでではなかったが。
あらゆる強さを学習し無限に強化するはずのアヌビス神ですら、メリュジーヌの強さの底が知れず、恐怖とまた自らの強さの根底を揺らがしかねない脅威に狼狽していた。
仮にニケ以外の所有者に憑りつき支配したとして、メリュジーヌに再度挑んだとしてアヌビス神はあと何回学習すれば、あれに追い付ける?
メリュジーヌだけではない、数時間前に交戦したシュライバー相手にもアヌビス神は同じ思いを抱いていた。

(ディ……DIO様ァァァァッッッ~~~~~!!!!)

アヌビス神が仕えるDIOは言っていた。恐怖を克服する事こそが、生きる事である。
そして、DIOのスタンド『世界』はアヌビス神では決して太刀打ちできないと認める最強のスタンド。
決して勝てないDIOに仕えるからこそ、アヌビス神は恐怖を安心へと変えて安寧を得ているとも言える。
そんなアヌビス神にとって、DIO以外の『最強』など認められるはずもなく。

「お……お、い────」

また、恐怖に抗う勇気をアヌビス神は持ち合わせていない。

(か…勝てんッ……こ……こいつには……む……無理だァァ~~~~~)

アヌビス神は心を砕かれた。

『自己強制証明』により、ニケを見捨てればアヌビス神にも呪いが返ってくるかもしれない状況で、アヌビス神は脱力し、ニケの手から本体である剣が滑り落ちた。
純粋に強く、ジャン・ピエール・ポルナレフの『銀の戦車』の剣技すら凌駕してみせた、
まさしく剣のスタンドであるアヌビス神であるが故に、相対するメリュジーヌとの格の差を痛感させられた。
戦意を喪失したアヌビス神は、下手に抗い、剣を木っ端微塵に圧し折られるより、無抵抗で見逃される方がマシだと判断したのだ。

(え……す、げ……ゆっくりに……あれ……目では追えるのに、体動かな──────)

あ、これ走馬灯だな。

ニケは異常なまでにスローモーションで、自分に切り掛かってくるメリュジーヌを見て、他人事のように思った。
頭の思考はグルングルンと回り続けるのに、一向に打開策が閃く様子はなく。
メリュジーヌからすれば一秒にも満たない時間を置いて、頭蓋をかち割るように剣が振るわれた。

「ぐ、ごッッ……!!!?」

無風の何もない虚空から、次元を圧縮するかのような轟音が轟く。
次の瞬間、目に見えない力が砕けて弾けた。
離散する空気の砲弾にニケとイリヤが吹き飛ばされ、メリュジーヌは飛翔して回避する。

「ぐ、ッ……!!」

逆立たせたブラウンの髪を靡かせながら、ブラックはゆらりと立ち上がってメリュジーヌの目で追う。
怜悧な目線とは対照的に、口元から苦悶の声と血を吐き出し、鳩尾を押さえていた。

「……邪魔だ、お前ら」

心底うんざりした顔で、ブラックはニケ達を一瞥した。
ニケが体に生じた浮遊感に、これはリーゼロッテに襲撃された時に誰かに逃がされたものと、同様の感覚だと気付くのに時間は掛からない。
それを言葉に出す暇もないが。

「随分と余裕だね。足手纏いを気に掛けるなんて」

僅かに浮いたニケ達が尻もちをついた。
メリュジーヌがアロンダイトの剣先を突き付け、ブラックの眼前で停止する。
しかし、その拮抗と静寂は即座に破られた。
メリュジーヌに念力の壁がこじ開けられていく。
ブラックはその衝撃を殺しきれず、震える足が次第に後方へ押され、靴底を擦り減らせた。
ついに膝が地に着いた瞬間、メリュジーヌがさらに加速する。

『今は知らず、無垢なる湖光』

唱えられる真名は呪言のようにブラックの耳朶を打つ。
光り輝くメリュジーヌは魔力放出により、さらに加速を増して破壊力を増大させる。

「……、ぐ……ふ、ッ……!!」

ブラックの周囲に展開された蒼炎は、蝋燭の灯を吹き消すような呆気なさで、竜の魔力に掻き消された。
目を細めながら、ブラックは念力の操作に力を込める。
だが、メリュジーヌの勢いは殺せない。人体を容易く引き千切る不可視の魔手すら、竜を引き裂くには及ばないのだ。


「──────、ッ!!? なに……」


カッコいいポーズ──────!!!


魔王すら止められない、竜の剣戟を止めたのは、世界を照らす勇者の威光だった。







『ニケ、逃げよう……無理だ、あんなの勝てっこないぞ!!』





か…勝てる気がしなかった……! DIO様を除いて、こんな気持ちにさせた奴は、あの女が初めてだ……。
こ、この……アヌビス神が……絶対に負けない筈のこのアヌビス神が……勝てる気がしないだと……?

「……分かった。
 お前、イリヤを操れ……」

『は?』

「イリヤ、返事をしなくていいから聞いてくれ……ナルト達を連れて来よう。
 お前を背負うと、俺が走れないからアヌビス神に体を貸してくれ。
 近くを探せばきっといるはずだから、二人で探そう!!」

イリヤって女は驚いたように目を丸くしていた。
ニケを置いていくのに抵抗があるんだろう。

「頼む……早くしねえと、ブラックが殺される……ナルトやエリスの力を借りないと無理だ!!」

あの二人レベルの強さじゃどうにもならんだろうが……、だがイリヤはそこまで頭が回らなかったんだろう。
ニケが俺をイリヤの手に握らせてから、力なくコクリと頷いた。
そのまま、ふっと糸が切れたようにイリヤは瞼を閉じて、完全に意識を失くした。

「アヌビス……お前は、出来る限り遠くへ行ってくれ……今ならイリヤは気絶してるから、お前の自由に動かせるだろ?」

『あ、ああ……それは大丈夫だが……』

確かにイリヤは頷いて俺の乗っ取りに同意した直後に気絶したから、しばらくは俺の自由に動かせる。
こいつが寝ている間は、精神が俺を拒絶することはない。
だから、逃げられはするが……。

「サファイア……この剣、借りるぞ」

ニケはイリヤの持っていた高級そうな西洋剣をランドセルから取り出した。
あ、あいつ……剣の腕はマジで信じられないぐらい駄目駄目だぞ?
多分、あのおじゃる丸とかいうクソガキの方が、まだ剣技だけなら才能があるレベルだ。
俺抜きで、あんな剣を扱えるわけがねえ。

『ニケ様、しかし……』

「俺が時間稼ぐから、お前達は早く逃げて悟空とか誰でも良いから、強い奴を応援に呼んで────」

パサッ……!

俺は絶句した。剣を持っていたニケの右腕が、一瞬で塩の塊になって落ちたのだ。

『に……、ニケ……様……?』

浮遊するヘンテコな輪っかのサファイアとかいうのも、表情は分からないがドン引きしているのが分かった。

「…………、ッ……」

ニケも真っ青になって、蒼白した表情で腕だった塩の盛り上がりを見つめている。
あいつのあんな顔は初めてだった。
ギャグマンガがどうのといつも飄々としていたが、あれはマジで死ぬのにびびっている顔だ。
そりゃそうだろう。怖いさ、俺だってDIO様には暗闇から助け出してくれた恩義もあるが、あの『世界』のスタンドには恐怖を覚えている。
絶対に……DIO様とは、戦いたくない……。
ニケもそうだろう? あいつだって、体をブルブル震わせて怯えている……。
もう何でもいい、あのブラックって奴がどうにかしてくれるだろ。
さっさと、逃げちまおうぜ。俺はそうニケに言おうとして……

「……へ、はは……おい、アヌビス……」

『あ?』

あ、あいつ……笑いやがった……何処が笑えんだよ……?
さっきの怖がった顔は、あれは本物だった。
俺はあの仮面の事は詳しく知らんが、これ以上戦ったら腕一本じゃ済まないのは想像できる。
びびり散らして、一人逃げ出したっておかしくないってのに。

「イリヤのこと頼むな」

ニケの奴は、恐怖なんかおくびも出さずに笑っていやがったんだ。






「……なるほど」




メリュジーヌは、頭上で輝きながら浮遊するニケを見て、納得したように呟いた。
あの魔術、魔性の存在に対する特攻を秘めているらしい。
水妖『メリュジーヌ』の名が偽りであれど、勇者の威光には魔性の存在として判定された。

『に……ニケ様……恐らく、この魔術も長くは……』

さらにニケの頭にヒトデのようにくっついた輪っか、シャルティアが持っていたステッキと同じものらしい。
見た目はともかく性能は優れたもので、無尽蔵に魔力を供給するのだとか。

「仮面の力をあの礼装で増幅させたか」

ニケの仮面を、サファイアの力で大幅に強化して、本来効き目が薄い筈のメリュジーヌを光で拘束するにまで至ったのだろう。
仮契約を交わし、ニケは一時的にサファイアの使用者として登録され、その無尽蔵の魔力が仮面に流されている。
しかし、その代償は途方もない。

「ぐ……ぅ……ァ、ァ……!!!」

空に浮かぶニケの体は融解しだしたかのように、足の先から塩に変わっていく。
パラパラと風で舞い上がった砂のように、メリュジーヌに降り注いでいた。
心身共に削りながら、まさに命懸けでメリュジーヌを食い止めている。

「大したものだよ……だが、僅かな時間すらくれてやる気はない」

イリヤの姿がない。この光の檻にメリュジーヌを留めている間に、彼女だけでも逃がす腹積もりか。
しかし、メリュジーヌがそれを易々と認める筈もない。

『まさか……!! あれは……』

完全に停止していたメリュジーヌの髪が靡いていく。
サファイアの見立てでは、メリュジーヌは魔力に対して耐性がある。
アヌビス神がいるとはいえ、イリヤの元を離れてニケと仮契約するように進言したのは、他ならぬサファイアだ。
何故なら、水妖の名を冠するメリュジーヌであっても、恐らくその真の正体は竜種である。
あの、止めどなく溢れ出す魔力の性質を分析しサファイアはそう結論を出した。
ニケがアクルカの力を上乗せしたとしても、光の魔法は簡単に無力化されるのは明白。
故に、サファイアがニケと仮契約を交わした事で、カッコいいポーズのランクを上昇させ、メリュジーヌの対魔力を貫通するという狙いがあった。

『彼女の正体は……恐らく────』

だがサファイアの見立ては正しいながらも、それすらも低く見積り過ぎていた。
メリュジーヌは竜種の中でも、竜種における冠位(グランド)。
境界の竜アルビオン、その左腕が変異した人型を模した竜。
究極にして原初の超神秘。
その存在は暗い水底の妖精程度に留まらない。
軽く魔力を放出しただけで、眩い程の勇者の光が散らされていく。



「や……やれ、やってくれぇ!!! ブラックッッ!!!!」



メキメキ……と、メリュジーヌの体の内側が軋んでいく。
この光は、魔性を照らし縫い付ける。魔に属する種族に対する天敵ともいえる力だ。
だから、メリュジーヌはおろか……あの絶望王にすら、甚大な効果を発揮する。
光が輝く空間の中で、メリュジーヌ以上に絶望王は一切の手出しが出来ない眩さを覚えている筈だと。
そう、メリュジーヌは考えていた。しかし……今、メリュジーヌの前でPSIを操る少年の姿は、カッコいいポーズを意に介さない。
何故だ……、思考を巡らせる暇すら与えてはくれなかった。
戦いの余波で髪を下ろした少年の瞳には、魔性さは微塵も感じさせない。

「そ、うか……君は……!!?」

あの肉体は入れ物じゃない。
絶望王が器を選んだのではない。
絶望王が人間に魅入られ、選ばれたのだ。
だから、例え絶望王が表に出てこれずとも、あの少年は自ら選択して動ける。
その関係性を、メリュジーヌは誤認していた。
それ故に、ニケにだけ気を取られたのが、彼女の失策だった。


「ッッ……!!!」


見えない力によってメリュジーヌは空高く持ち上げられ、そして空気を切り裂き投擲された。




「────ッッ、ぐぁ……!!」


景色が歪み、時間を置き去りにしているかのような、メリュジーヌの飛行能力ですら制御できない速度の世界。
あとは塩になるだけのニケに魔力の光弾を放って、胸を穿つ。
これで、メリュジーヌがニケを殺した……というカウントになる可能性は高まった。


(死にぞこない二人を取り逃がしてしまうとはね……)


カルデアの壊滅、孫悟飯の気功波の余波に吹き飛ばされた先に、瀕死のニケ達を見つけた時は自らの幸運に感謝したものだったが。
その好機すら十分に活かせない事に、メリュジーヌは自嘲した。

だが、それでも二人殺害した。ドミノは200、乃亜の言うことを信じれば報酬を得られる圏内にはある。
できれば、せめてあと一人は落としたかったが……。

担いだランドセルを落とさぬように、力強く握りながらメリュジーヌは自身を押し流す力の勢いに身を任せた。


【一日目/夕方/???】

【メリュジーヌ(妖精騎士ランスロット)@Fate/Grand Order】
[状態]:ダメージ(小)、疲労(中)自暴自棄(極大)、イライラ、ルサルカに対する憎悪
[装備]:『今は知らず、無垢なる湖光』、M61ガトリングガン@ Fate/Grand Order(凍結、時間経過や魔力を流せば使えるかも)
[道具]:基本支給品×8、イヤリング型携帯電話@名探偵コナン、ブラック・マジシャン・ガール@ 遊戯王DM、デザートイーグル@Dies irae、
『治療の神ディアン・ケト』(三時間使用不可)@遊戯王DM、Zリング@ポケットモンスター(アニメ)、逆時計(残り二回)@ドラえもん、
モンスター・リプレイス(シフトチェンジ)&墓荒らし&魔法解除&不明カード×6枚(マサオの分も含む)@遊戯王デュエルモンスターズ&遊戯王5D's、
ランダム支給品1~2(ハーマイオニー、エスターの分)、グルメテーブルかけ@ドラえもん(故障寸前)、戦士の1kgハンバーグ、封魔鉱@葬送のフリーレン、
レナの鉈@ひぐらしのなく頃に業、スパイ衛星@ドラえもん、スミス&ウェッソン M36@現実、思いきりハサミ@ドラえもん、ハーマイオニー、リンリン、マサオの首輪。
[思考・状況]基本方針:オーロラの為に、優勝する。
1:孫悟飯と戦わなけばいけないかもね。
2:ルサルカは生きていれば殺す。
3:絶望王は回復前に始末しておきたい。
4:竜に戻る必要があるかもしれない。方法を探す。
5:シャルティアと手分けして殺害数を上げ、ドミノを集める。
6:放送後にシャルティアと再合流。
7:カオス、君は……。
[備考]
※第二部六章『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』にて、幕間終了直後より参戦です。
※サーヴァントではない、本人として連れてこられています。
※『誰も知らぬ、無垢なる鼓動(ホロウハート・アルビオン)』は完全に制限されています。元の姿に戻る事は現状不可能です。




「グ……ふ、ぅ……ごほっ……」


オーバキルにも程があるだろと思った。


どうせ、このまま塩になるっていうのに……胸に風穴空けやがって……二回目だよクソッ。
出会う女、イリヤとエリス除い…いや、エリスは乗りかけてたわ……。
まあ殆どみんな俺のこと殺しにきてるけど、まさか本当に女に殺されるなんてさ……。
いってえ……もうカッコいいポーズも取れなくて落っこちて、地面と激突してチューするハメになっちまった……。

「……、マジ…か……」

顔を庇おうとした左腕が、なかった。
これ、本当に後がないんだな……。
イリヤが渡してくれたあのカードが塩化を抑えて、ようやくこれかよ……。
あの時、グレーテルに胸をぶち抜かれたのを再生したのが、余程堪えたのかもな。

「わ、り……いり……や、……」


─────そっか。いやぁ、気が合うな。俺も丁度そう思ってたんだ。


イリヤとの約束、守れそうにない。
こうなるかもなとは、思ったけどさ……最期までワンチャンには賭けてたんだけどな。
ごめん……イリヤ、俺は……クロ達のこと、手伝えそうにない。


「クロと……グレーテルのこと……」


イリヤは諦めないでくれ。

これが伝わるか分からないけれど……誰かの伝言で良いから、言うだけ言ってみる。


「あと……もし、できたら……ククリって娘に、謝っといてくれ……」


……俺の遺言、伝わるのかかなり微妙だけど。



「……くたばるのか?」


ブラックの奴は、俺を見下ろして顔を覗き込みながらそう言った。
なんだよ……その顔、魔王ってより……今にも泣きそうな、子供みたいな──────




【勇者ニケ@魔法陣グルグル 死亡】
【メリュジーヌ(妖精騎士ランスロット) ドミノ100ポイント獲得】




「ショーの幕は、まだ上がってもないだろ。違うか、ルパート・パプキン?」



もう笑わない、笑わせられない。
塩の塊に、絶望王を名乗る少年は語り掛ける。


『ニケ様……』


答えはなく、代わりに愉快型礼装の悲痛な声だけが響く。

風に吹かれて砂と塩が混ざって飛んでいった。
その場には、ニケという少年が被っていたバンダナと衣類だけが残される。
そしてカランッと無機質な首輪が一つ、転がり落ちる。

また一個の希望が潰えて消える音が、虚しく絶望王の耳朶を打った。



【一日目/夕方/D-7】

【絶望王(ブラック)@血界戦線(アニメ版)】
[状態]:疲労(極大)、シュライバー戦のダメージ(極大)、空腹、虚無感(極大)
[装備]:カレイドステッキ・サファイア@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:基本支給品×2(フラン、ジャック)、神々の義眼の視界を奪える道具@血界戦線(アニメ版)、エンシェント・フェアリー・ドラゴン@遊戯王5D's
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いに乗る。
0:……。
1:気ままに殺す。
2:魔神王とは“四度目”はない。
3:気ままに生かす。つまりは好きにやる。
4:シカマル達が、結果を出せば───、
5:江戸川コナンは出会うまで生き伸びてたら、な。
6:シカマルと逸れたが…さて、どうしたもんかね。
7:道具も手に入ったし、頃合いを見て梨沙(メスガキ)からフランの目玉を取り立てる。
[備考]
※ゲームが破綻しない程度に制限がかけられています。
※参戦時期はアニメ四話。
※エリアの境界線に認識阻害の結界が展開されているのに気づきました。



【一日目/夕方/E-7】

【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:全身にダメージ(大)、疲労(大)、気絶、決意と覚悟
[装備]:アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×1、雪華綺晶の支給品×1、クラスカード『バーサーカー』『アサシン』、『セイバー』(夕方まで使用不能)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、
タイム風呂敷(残り四回、夕方まで使用不能)@ドラえもん、
風死@BLEACH、ひらりマント@ドラえもん、丸太@彼岸島 48日後…、シャベル@現地調達、約束された勝利の剣@Fate/Grand Order、龍亞のD・ボード@遊戯王5D's、沙耶香の首輪
クラスカード(キャスター)Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
バスター・ブレイダー、真紅眼の黒龍@遊戯王デュエルモンスターズ
[思考・状況]
基本方針:殺し合いから脱出して───
0:ニケ君と一緒に、ナルト君たちと合流して……ブラックを助けに……。
1:雪華綺晶ちゃん……。
2:美遊、クロ…一体どうなってるの……ワケ分かんないよぉ……
3:殺し合いを止める。まず紗寿叶さん達を助けに行きたい。
4:サファイアを守る。
5:美遊、ほんとうに……
6:次会ったら、クロを止める。
[備考]
※ドライ!!!四巻以降から参戦です。
※雪華綺晶と媒介(ミーディアム)としての契約を交わしました。

※クラスカードは一度使用すると二時間使用不能となります。
※バーサーカー夢幻召喚時の十二の試練のストックは残り2つです。これは回復しません。
のび太、ニンフ、雪華綺晶との情報交換で、【そらのおとしもの、Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ、ローゼンメイデン、ドラえもん】の世界観について大まかな情報を共有しました。
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