「うう……オリヴィア……シャーロットお姉様……ここは一体何処なの……?」
殺し合いの舞台の何処か、腰まで届く長さの金髪のロングヘアに上が白、下が青に分けられた優雅な服装をした幼い少女が自らの姉と信頼する従者の名前を呼びながら、一人寂しくトボトボと歩いていた。
彼女の名はメアリー、彼女は彼女の元いた世界において世界の三分の一を植民地下においている覇権国家「アルビオン王国」において王位継承権第一位の座にいる王女である。
とは言っても彼女も最初から一位の座にいたわけではなく、元々一位の座には彼女の兄であるエドワードがいたのだが、彼は少し前に何者かの手によって殺害され、その結果二位であった彼女が繰り上がる形で一位の座に就いたという経緯があった。
だがそれからが彼女にとって受難の日々の始まりでもあった。前述のように一位の座にいたエドワードが殺害されたことで王族に対してすら強い発言力を持つ内務卿のノルマンディー公の「彼女を次期女王に相応しい教養を身につけさせる」という判断により、家庭教師の増員、及び勉強や礼儀作法の習得、及び王女としての事務作業の増加などによる過密スケジュールにより、彼女の自由時間は僅かな休憩を除いて殆ど失われてしまっており、一度だけそれに耐えかねて休憩時間の隙をついて窓から逃げ出そうとしたのだが、所詮は幼い子供のとった短絡的な行動、直ぐに発見された上に転落しそうになり、その時は自身の専属メイドであるドロシア……後で正体がチーム白鳩のメンバーであるドロシーが王室に侵入するための偽りの姿であることを知ったのだが……によって救出されたものの、自身の行為に激昂した家庭教師のピーブルスによって体罰を加えられた上に罰として休憩時間すら奪われてしまい、その後移動中に襲撃され大怪我を負ったことをきっかけに自身の身を案じてくれた姉のシャーロットと彼女の所属するスパイチームのメンバーであるチーム白鳩のメンバー、アンジェ、ドロシー、ベアトリス、ちせの5人の手引きによって信頼する従者のオリヴィアと共に隣国の共和国に亡命しようとしたものの、その行動を読んでいたノルマンディー公が手引きした兵士たちによりチーム白鳩のメンバーとオリヴィアと共に取り押さえられてしまい亡命失敗、無理矢理連れ戻されてしまったのだ。
「もういや……私は女王になんてなりたくないのに……何で私ばっかりこんな目に……」
彼女は王位継承権こそ一位の次期女王候補なものの、本質的な所はまだ幼い子供であり、子供らしく自由に遊んだり気ままに生きたいという強い気持ちがあった。だが事態はそれを許してはくれなかった。
現女王である祖母は高齢化により最近体調を崩し「もう先は長くない」と国中で噂されているレベルにまで体調は悪化しており、それに加えて元一位のエドワードの死亡、更に先ほどの亡命失敗の一件で姉のシャーロットがスパイであることがノルマンディー公にバレてしまい、同時期に兄のリチャード王子がエドワード殺害を首謀したという疑いで牢獄送りとなり、二人の王位継承権が実質剥奪されたことで自身が次期女王となることがますます確固たるものとなってしまっていた。それに加えて亡命を企てたことで自身に架せられた過密スケジュールや監視体制は今まで以上により苛烈かつ強固なものとなってしまっていたのだ。
現女王である祖母は高齢化により最近体調を崩し「もう先は長くない」と国中で噂されているレベルにまで体調は悪化しており、それに加えて元一位のエドワードの死亡、更に先ほどの亡命失敗の一件で姉のシャーロットがスパイであることがノルマンディー公にバレてしまい、同時期に兄のリチャード王子がエドワード殺害を首謀したという疑いで牢獄送りとなり、二人の王位継承権が実質剥奪されたことで自身が次期女王となることがますます確固たるものとなってしまっていた。それに加えて亡命を企てたことで自身に架せられた過密スケジュールや監視体制は今まで以上により苛烈かつ強固なものとなってしまっていたのだ。
自身はリチャード王子や亡命を手引きした罪で牢獄送りとなったチーム白鳩のメンバーやオリヴィアと違い、物理的に牢屋に入れられているわけではない。
しかし彼女にとっては亡命失敗後の生活は彼女たちと同様、牢屋に入れれられている囚人と何も変わらないと感じていた。
部屋の中も外も王宮の兵士たちによってがっちり固められ、逃げ出す隙は一切無い上にピーブルスを始めとした家庭教師たちによって厳しい教育が課せられ、少しでも反抗すれば体罰など当たり前のように加えられる……そんな地獄のような毎日を日々過ごしていた。
加えて自身のスケジュールの決定権はノルマンディー公に全権が委ねられ自身に一切の決定権はなく、唯一の心の拠り所であったオリヴィアも現在では亡命失敗の一件で牢屋行き、姉のシャーロットとも会うことは一切許されない。
しかし彼女にとっては亡命失敗後の生活は彼女たちと同様、牢屋に入れれられている囚人と何も変わらないと感じていた。
部屋の中も外も王宮の兵士たちによってがっちり固められ、逃げ出す隙は一切無い上にピーブルスを始めとした家庭教師たちによって厳しい教育が課せられ、少しでも反抗すれば体罰など当たり前のように加えられる……そんな地獄のような毎日を日々過ごしていた。
加えて自身のスケジュールの決定権はノルマンディー公に全権が委ねられ自身に一切の決定権はなく、唯一の心の拠り所であったオリヴィアも現在では亡命失敗の一件で牢屋行き、姉のシャーロットとも会うことは一切許されない。
そんな毎日が続いたことである時、そのあまりの辛さからトイレで激しく嘔吐した事があったのだ。そして嘔吐が収まった後で自身の頭の中にある一文字が浮かんできた。「死にたい」と。
そんな折に「海馬乃亜」と名乗った謎の存在によっていつの間にか殺し合いに参加させられ、現在に至るという訳なのであるが……彼女はこの事態を喜ぶことは全くできなかった。
「人を殺せだなんて……そんなこと出来るわけないし……私はチーム白鳩みたいに戦えないし……一体どうしたらいいの……」
そう、彼女は姉のシャーロット……「プリンセス」と彼女のチームメイトであるチーム白鳩の面々と違い、スパイでも何でもないただの一般人でありそれに加えてチーム白鳩のメンバーたちと違って人を殺す覚悟も技術も一切身につけておらず、王国と違って自身を警護してくれる兵士も工作員も一切いない場所に単身一人で放り出された所で何をすればいいか分からず途方に暮れるのは至極当然のことであった。
ただ、元の世界に帰りたくないという気持ちはありつつも、何もせずにただ黙って殺されるような覚悟も持ち合わせていなかったため、取り敢えず当てもなく歩くことにし、今に至るのであった。
やがて歩いているとメアリーの目の前に彼女の常識では考えられないような存在が現れ、メアリーは思わず腰を抜かしてしまう。
「ひぃ……で、でっかい蟲……い、いやあ……お願い……どっか行って……」
彼女の目の前に現れたのは一匹の虫であった。大きさはメアリーの半分くらい、丸い大きな頭部に丸い大きな目、黄色い嘴のような口を持ち、手が4つ、足が2つの合計6つの手足を持ち、紅い4枚の翅と触角を持つ蝶々のような見た目をした虫であった。
「だ、大丈夫よ……私は貴女に危害を加えたりしないから……だから安心して……」
「え?……しゃ、喋ったあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「え?……しゃ、喋ったあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
そう、蝶々の名はちびモスラ、怪獣島で双子の小美人と共に暮らすちびゴジラの仲間の怪獣の中の一匹であり、少し前に新しく怪獣島にやってきたちびメカゴジラとの挨拶を済ませた後、気が付いたらいつの間にかこの殺し合いに巻き込まれていたのだ。
彼女は怪獣だが本家モスラ同様大人しくて引っ込み思案でシャイな性格なものの、優しくて心優しい一面も持っており、人間に対して積極的に危害を加えるつもりはなかった。
だがメアリーは「異常な大きさの巨大な虫が人間の言葉を喋って話しかけてくる」という非現実的な状況から、彼女の言葉を信じることが出来ず、涙目になりただ後ずさる事しか出来なかった。
「い、いやあ……襲われる……食われる……お願いだからどっか行って……」
「だ、大丈夫よ、そんなことしないから……私は貴女の味方だから……お願いだから信じて……」
「だ、大丈夫よ、そんなことしないから……私は貴女の味方だから……お願いだから信じて……」
尻餅をついた状態でただ後ずさる事しか出来ないメアリーと、何とか自身が味方であることを信じてもらおうと、一歩ずつメアリーに近づいていくちびモスラ、そんな状況が続くかと思われた時であった。
突如として何者かがメアリーとちびモスラの間に割って入るような形で現れ、ちびモスラの前に立ちふさがり、メアリーを守るような形でちびモスラと対峙する。
現れたのは一人の少女であった。外見年齢はメアリーとさほど変わらない位。腰まで届く位の長さの白いロングヘアに色白の肌、着ているワンピースや靴や髪飾りなど全てが白色で統一されていて、まさに「白の少女」と呼ぶに相応しい純白の少女であった。
彼女の名前はリリィ、突如として降り始めた「死の雨」によって発生した化物「穢者」たちによって滅んだ「果ての国」の唯一の生き残りであり、穢者を浄化する能力を持つ「白巫女」の4代目でもあり、幼い身でありながらも穢者の救済と滅びた王国の謎を解き明かすため自らに味方してくれる穢者達の力を借りながら戦い続けていたのであるが、その最中に突如として今回の殺し合いに巻き込まれ、他の参加者を探していた最中にメアリーとちびモスラを発見し、メアリーが襲われていると判断して乱入してきたのであった。
「……」
彼女は永い眠りの中で記憶を失っており言葉を喋ることも出来なくなっているのであるが、それでも自らの意思や感情等はキチンと持ち合わせており、ハッキリとした敵意の込めた目でちびモスラを睨みつける。
「ち……違うの……私はただこの子と仲良くなろうと……お願いだからそんな目で見るのはやめて……」
ちびモスラは優しい性格であるが引っ込み思案な所もあり、基本的には友人である小美人の二人が彼女の代わりに話すことが多いのであるが、二人は性格に難がある部分があり、彼女の意に反してあることないことを勝手に吹聴し、相手を不快にさせたり誤解を抱かせるような言動を頻繁に繰り返すため、彼女自身も内心二人の言動には困り果てていたのであるが、やはり引っ込み思案で口下手な彼女にとっては二人の存在は必要不可欠であり、そのため二人と無理やり引き剥がされ一匹で相手と応対するのは未だに苦手な部分もあったのであった。
やがてリリィが合図するかのように手を挙げると彼女の傍らに一人の女性が現れる。
現れたのは異形の女性であった。外見は典型的な魔女を彷彿とさせるが全身がボロボロで朽ち果てており、手に持った杖もまるで枯れ枝を彷彿させる形状とまさに「死者」と呼ぶに相応しいようなそんな印象を抱かせる見た目をした女性であった。
彼女の名は「黒の魔女 イレイェン」、かつて王国の魔術協会において若くして天才と持て囃された魔女であり、リリィの先代巫女「フリーティア」の親友でもあったのだが、死の雨によって穢者と化し、魔術協会の跡地の最奥でリリィを待ち受けていたのであるが、死闘の末に敗れ、リリィによって浄化されたことで彼女の力となり共に戦う事を選択した存在でもあり、リリィが乃亜によって今回の殺し合いに参加させられた際に大半の穢れの魂を没収されたのであるが、支給品という形で唯一彼女に渡された穢れの魂であった。
現れたのは異形の女性であった。外見は典型的な魔女を彷彿とさせるが全身がボロボロで朽ち果てており、手に持った杖もまるで枯れ枝を彷彿させる形状とまさに「死者」と呼ぶに相応しいようなそんな印象を抱かせる見た目をした女性であった。
彼女の名は「黒の魔女 イレイェン」、かつて王国の魔術協会において若くして天才と持て囃された魔女であり、リリィの先代巫女「フリーティア」の親友でもあったのだが、死の雨によって穢者と化し、魔術協会の跡地の最奥でリリィを待ち受けていたのであるが、死闘の末に敗れ、リリィによって浄化されたことで彼女の力となり共に戦う事を選択した存在でもあり、リリィが乃亜によって今回の殺し合いに参加させられた際に大半の穢れの魂を没収されたのであるが、支給品という形で唯一彼女に渡された穢れの魂であった。
やがてイレイェンは杖を振り上げると杖の先から赤黒い魔力弾が形成され、ちびモスラを攻撃しようとする。
「やめて……どうしてそんなことするの……もうやめてぇ!!」
完全に信用してもらえず、あまつさえ攻撃されそうになったことでちびモスラは悲しさのあまり遂に泣き出してしまう。
それを見てあまりに不憫に思ったメアリーはリリィの服の裾を掴んでリリィに話しかける。
それを見てあまりに不憫に思ったメアリーはリリィの服の裾を掴んでリリィに話しかける。
「もういいの……もうあの蝶々さんが悪い子じゃないことは分かったから……可哀想だからやめてあげて……」
「……」
「……」
リリィとて数多くの穢者と戦ってきたのではあるが、だからといって罪もない相手にまで手をあげるような考え方はしていない。
メアリーの意思をリリィが汲み取るとリリィはイレイェンに攻撃をやめるよう合図を出し、イレイェンはそれに従い姿を消す。
そしてリリィは未だ泣いているちびモスラに近づくと彼女の頭をゆっくりとなで、彼女を落ち着かせるとリリィはメアリーとちびモスラの二人を連れ、湖近くの洞窟まで一旦移動する事になった……。
メアリーの意思をリリィが汲み取るとリリィはイレイェンに攻撃をやめるよう合図を出し、イレイェンはそれに従い姿を消す。
そしてリリィは未だ泣いているちびモスラに近づくと彼女の頭をゆっくりとなで、彼女を落ち着かせるとリリィはメアリーとちびモスラの二人を連れ、湖近くの洞窟まで一旦移動する事になった……。
◆◆◆
「ねえねえ、怪獣島とか果ての国って色んなものがあるんでしょ?どんなものがあるかもっと色々聞かせて!」
「わ……分かったから……そうグイグイくるのはやめて……」
「わ……分かったから……そうグイグイくるのはやめて……」
洞窟で3人で焚き火を囲みながら、メアリーはリリィとちびモスラから怪獣島や果ての国ことを好奇心旺盛な感じで色々と聞き出していた。因みにリリィは喋れないため、テレパシーを使えるちびモスラが彼女からテレパシーを使って聞き出したことを彼女の代弁役としてメアリーに伝えていた。
ちびモスラが言うには怪獣島にはちびゴジラを始めとしてちびギドラ、ちびラドン、ちびアンギラス、ちびビオランテ、ちびヘドラなどの多くの仲間が彼女と共に暮らしており、最近になって島に漂流してきたちびメカゴジラという新しい仲間が加わって少し前にちびゴジラが彼を連れて自身の所を訪れ、お互い自己紹介を済ませた少し後にこの殺し合いに巻き込まれたという事をメアリーは興味津々と言った感じでちびモスラからそれらの話を聞いた。
そしてリリィは地下室で一人目覚めた後、最初に仲間になった魂である黒衣の騎士と共に教会の地下、廃村、魔術協会の跡地などを道中で仲間にした穢れの魂と共に襲いかかって来る穢者達と戦いながら探索していき、魔術協会の最奥部で待ち構えていたイレイェンとの死闘を制した後、彼女を仲間にした少し後で今回の殺し合いに巻き込まれたという事をリリィの代弁者として話してくれたちびモスラからメアリーはそれらの冒険談を目を輝かせながら聞いていた。
ちびモスラが言うには怪獣島にはちびゴジラを始めとしてちびギドラ、ちびラドン、ちびアンギラス、ちびビオランテ、ちびヘドラなどの多くの仲間が彼女と共に暮らしており、最近になって島に漂流してきたちびメカゴジラという新しい仲間が加わって少し前にちびゴジラが彼を連れて自身の所を訪れ、お互い自己紹介を済ませた少し後にこの殺し合いに巻き込まれたという事をメアリーは興味津々と言った感じでちびモスラからそれらの話を聞いた。
そしてリリィは地下室で一人目覚めた後、最初に仲間になった魂である黒衣の騎士と共に教会の地下、廃村、魔術協会の跡地などを道中で仲間にした穢れの魂と共に襲いかかって来る穢者達と戦いながら探索していき、魔術協会の最奥部で待ち構えていたイレイェンとの死闘を制した後、彼女を仲間にした少し後で今回の殺し合いに巻き込まれたという事をリリィの代弁者として話してくれたちびモスラからメアリーはそれらの冒険談を目を輝かせながら聞いていた。
「……いいなあ。二人とも友達がいっぱいいて自由に色んな所を冒険して……私にはそんなもの無縁だから……」
「?……そう言えば聞いてなかったけど貴女は殺し合いに呼ばれる前は一体どんな生活を送ってきたの?」
「……うん、実はね……」
「?……そう言えば聞いてなかったけど貴女は殺し合いに呼ばれる前は一体どんな生活を送ってきたの?」
「……うん、実はね……」
自分たちの体験をあれこれ聞いてくるメアリーの態度に疑問を持ったのか、ちびモスラはメアリーの元の世界での立場や生活がどんなものなのか聞いてみると、メアリーは寂しそうな感じで自らの経歴を二人に話し出す。
彼女の元いた世界では聖アルビオン王国という国が覇権を握っており、自身は王国の王女として生をうけたこと。兄エドワードが殺されたことで自身が王位継承権一位になってしまい幼い身でありながら次期女王としての期待と責任を一身に負ってしまいそれから自由の殆どない辛い毎日を送ってきたこと。
あまりの辛さから逃げ出そうとしたものの失敗したり移動中に襲撃犯に襲われ命は助かったものの重傷を負ってしまったこと。
それを見かねた姉のシャーロットが自身の仲間であるスパイチームのチーム白鳩のメンバーと共に自身を従者であるオリヴィアと共に国外に亡命させようと決死の脱出劇を企てたものの、それを読んでいたノルマンディー公の指示を受けた兵士たちによってチーム白鳩のメンバーと共に取り押さえられてしまい、シャーロット以外のチーム白鳩のメンバーは投獄、シャーロットもスパイであることがバレてしまい、更に同時期に王族であるリチャード王子がエドワード殺害の容疑で投獄されてしまいそれらの要因が一挙に重なったことで自身が次期女王にならなければならないという責任が増した事、それに亡命を企てた事も合わさって今まで以上の厳しいスケジュールと体罰が当たり前のように行われる苛烈な教育、二度と逃げ出せないよう兵士たちによって厳重に監視された自由のない日々によって精神が限界に達しかけた所、今回の殺し合いに巻き込まれたという事をメアリーはリリィとちびモスラの二人に語りつくした。
あまりの辛さから逃げ出そうとしたものの失敗したり移動中に襲撃犯に襲われ命は助かったものの重傷を負ってしまったこと。
それを見かねた姉のシャーロットが自身の仲間であるスパイチームのチーム白鳩のメンバーと共に自身を従者であるオリヴィアと共に国外に亡命させようと決死の脱出劇を企てたものの、それを読んでいたノルマンディー公の指示を受けた兵士たちによってチーム白鳩のメンバーと共に取り押さえられてしまい、シャーロット以外のチーム白鳩のメンバーは投獄、シャーロットもスパイであることがバレてしまい、更に同時期に王族であるリチャード王子がエドワード殺害の容疑で投獄されてしまいそれらの要因が一挙に重なったことで自身が次期女王にならなければならないという責任が増した事、それに亡命を企てた事も合わさって今まで以上の厳しいスケジュールと体罰が当たり前のように行われる苛烈な教育、二度と逃げ出せないよう兵士たちによって厳重に監視された自由のない日々によって精神が限界に達しかけた所、今回の殺し合いに巻き込まれたという事をメアリーはリリィとちびモスラの二人に語りつくした。
「そう……そんなことがあったの……」
「……」
「私は……私は女王になんてなりたくないのに……ただ普通の年頃の女の子として過ごしたいのに……何で私だけこんな目に……」
「……」
「私は……私は女王になんてなりたくないのに……ただ普通の年頃の女の子として過ごしたいのに……何で私だけこんな目に……」
メアリーは涙目になりながら自身の境遇を呪い、それをリリィとちびモスラの二人は心配しながら見つめていた。
ちびモスラは普段は小美人と共にアイライナーやマスカラなど色んなお化粧をしたり、二人と一緒に女子会をしたり、小美人だけでなく他の怪獣島の仲間と遊んだりするなど彼女なりに普通の女の子らしい生活を送ってきた。
「僕はお父さんみたいな立派な怪獣王になるぞ!」と日々言っているちびゴジラでさえ、特に気負いし過ぎたり厳しいスケジュールなどを自身に課したりするような無茶をしたりすることはなく、彼なりに自由に過ごしていることを同じ怪獣島の仲間であるちびモスラは知っていた。
リリィも確かに穢者達の蔓延る厳しい環境に幼い身でありながら一人放り出された身ではあるが、彼女なりに厳しい環境で一人生き抜くため、そして白巫女として穢者達を救うために一人戦い抜くことを自分の意思で決めており、黒衣の騎士を始め自分を助けてくれる魂達も彼女を温かく見守りつつ、彼女の意思を尊重して穢者達との戦いを最大限支援してくれたし、彼女自身も決して無理や無茶をせず自分のペースで戦闘や探索を進めていた。
ちびモスラは普段は小美人と共にアイライナーやマスカラなど色んなお化粧をしたり、二人と一緒に女子会をしたり、小美人だけでなく他の怪獣島の仲間と遊んだりするなど彼女なりに普通の女の子らしい生活を送ってきた。
「僕はお父さんみたいな立派な怪獣王になるぞ!」と日々言っているちびゴジラでさえ、特に気負いし過ぎたり厳しいスケジュールなどを自身に課したりするような無茶をしたりすることはなく、彼なりに自由に過ごしていることを同じ怪獣島の仲間であるちびモスラは知っていた。
リリィも確かに穢者達の蔓延る厳しい環境に幼い身でありながら一人放り出された身ではあるが、彼女なりに厳しい環境で一人生き抜くため、そして白巫女として穢者達を救うために一人戦い抜くことを自分の意思で決めており、黒衣の騎士を始め自分を助けてくれる魂達も彼女を温かく見守りつつ、彼女の意思を尊重して穢者達との戦いを最大限支援してくれたし、彼女自身も決して無理や無茶をせず自分のペースで戦闘や探索を進めていた。
それに怪獣であるちびモスラや白巫女であるリリィはともかく、メアリーは王女かつ次期女王であっても根は普通の幼い女の子である。状況が状況とは言えそんな女の子に無茶なスケジュールや厳しい教育、自由の無い生活はハッキリ言って苦痛以外の何者でもなく、更に彼女自身に女王になる覚悟も意思もない以上、いずれ身体と心に限界が来ることは火を見るよりも明らかであった。
そんな中で今回の殺し合いに呼ばれた事で、殺し合いの中でどうしたらいいか分からないという不安な気持ちと、望まぬ形とはいえ自由のない生活から一時的とはいえ解放されたという安堵の気持ちが入り混じったような複雑な感情がメアリーの中に渦巻いていた。
それに本家モスラ同様、毒鱗粉などの戦闘手段を持つちびモスラや、高い身体能力と戦いの中で培った戦闘のセンスや状況判断能力、自らの代わりに攻撃してくれる穢れの魂を従えているリリィと異なり、彼女自身は全く戦う力を持たないただの一般人である。
彼女の境遇をあまりに不憫に思った事と、戦う力を持たない少女を守ってあげたいという気持ちが二人の間に生まれたのか、リリィはただ黙ってメアリーの頭を撫で、ちびモスラは落ち込むメアリーに語り掛ける。
彼女の境遇をあまりに不憫に思った事と、戦う力を持たない少女を守ってあげたいという気持ちが二人の間に生まれたのか、リリィはただ黙ってメアリーの頭を撫で、ちびモスラは落ち込むメアリーに語り掛ける。
「大丈夫よ、私だって怪獣の端くれなんだから貴女を守って戦う事くらい出来るわ。それにお母さんも人間のために身体を張って色んな怪獣たちと戦ってきたんだから私だってお母さんのように誰かを守るために戦いたい、そう思ったのよ。」
そう、彼女の母……本家モスラは怪獣でありながら人間のためにこれまで様々な敵と戦ってきており、あの怪獣王ゴジラを始め、デスギドラ、ダガーラ、キングギドラやガイガンなど人類の脅威となる様々な怪獣と戦ってきた彼女にとっては怪獣としても偉大な先輩でもあるため、そんな母を見習い、人間のために戦ってみたいと彼女も思ったのだ。
「え……いいの……?こんな会ったばかりの見ず知らずの私のために……」
「お母さんだっていつだって見ず知らずの人間のために今まで戦ってきたわ。それに貴女の事を知ったらほっとけなくなっちゃって。私とリリィがチーム白鳩のメンバーの代わりになるか分からないけどせめて今だけでも友達として貴女を守らせてちょうだい。」
「お母さんだっていつだって見ず知らずの人間のために今まで戦ってきたわ。それに貴女の事を知ったらほっとけなくなっちゃって。私とリリィがチーム白鳩のメンバーの代わりになるか分からないけどせめて今だけでも友達として貴女を守らせてちょうだい。」
リリィは何も言わず、ただ黙ってちびモスラの言葉に頷く。その二人の言葉と態度にメアリーの目から思わず涙がこぼれてしまう。彼女の周りの人物で自分と対等に接してくれたのは姉のシャーロット位なものでオリヴィアやノルマンディー公など自身の周りの人物は接し方の違いこそあれど自身の事を「メアリー」としてではなく、「王位継承権一位の王女で未来の次期女王」としてしか見てくれなかった。あのチーム白鳩のメンバーでさえシャーロット以外の面々はベアトリスは姉の従者として何度か面識はあったものの、王女と王族の従者という立場の違いから積極的にお互い絡む事はなく、態度にもどこか壁のようなものを感じてしまった所があるし、他の三人も所詮「任務における護送対象」としてしか自身を見てくれず関係もどこかビジネスライク的な関係止まりにしか感じられなかった。
確かにここは聖アルビオン王国ではないし、王国と全く無関係な彼女たちにとって自分は王女ではなくただの一般人の少女でしかないとはいえ、姉以外の人物でここまで対等な目線で自身に接してくれた存在に会ったのは初めてなため、メアリーは涙ぐみながらリリィの肩に手を掛ける。
「ありがとう……私の友達になってくれてその上私を守ってくれるなんて……」
「いいのよ。それじゃあ友達の証として私の支給品の中にカメラがあったから私が撮影してあげるから二人で並んで頂戴。」
「いいのよ。それじゃあ友達の証として私の支給品の中にカメラがあったから私が撮影してあげるから二人で並んで頂戴。」
そう言うとちびモスラは自身のランドセルの中から自身に支給された正方形の形をしたピンク色のカメラを取り出し、4つの手でカメラを器用に構えると写真撮影のために並んだメアリーとリリィの二人をファインダーの中に入れ、シャッターを切る。
……だがちびモスラが自身に支給されたカメラをただのカメラだと思い、説明書をちゃんと読んでいなかったのが悲劇の始まりでもあった。
彼女に支給されたカメラはただのカメラではなく、正式名称は「着せかえカメラ」という名前のカメラでこのカメラは写真撮影用のカメラではなく、専用の挿入口に相手に着せたい服の絵や写真を挿入し、相手に標準を合わせて撮ることで相手に挿入した絵や写真の服を着させることが出来る道具である。
……だが挿入口の中に絵や写真が入っていない状態で相手を撮った場合、ある隠された効果が発揮されてしまう一面もあった。
そしてちびモスラに支給されたのは着せかえカメラ「だけ」であり、挿入口の中には絵や写真は一切入っていない。
その状態でちびモスラがメアリーとリリィを被写体として撮ったことでカメラの隠された効果が二人に発動してしまった。
……だが挿入口の中に絵や写真が入っていない状態で相手を撮った場合、ある隠された効果が発揮されてしまう一面もあった。
そしてちびモスラに支給されたのは着せかえカメラ「だけ」であり、挿入口の中には絵や写真は一切入っていない。
その状態でちびモスラがメアリーとリリィを被写体として撮ったことでカメラの隠された効果が二人に発動してしまった。
パシャ
なんとカメラで撮られた二人の服や下着等身につけていた衣服は全て消失し、二人は一糸纏わぬ全裸になってしまう。
「……?」
リリィは記憶と共に常識や羞恥心等を全て忘れてしまったためか、自身の身体の異変に気付いてもただ「なんかスースーする」みたいな感じで不思議そうな顔をしていただけであったが、メアリーの方は当然そういうわけにはいかなかった。
自身の身体の異変に気付くと彼女の顔はみるみる赤くなっていき、その直後普段は大人しい彼女からは想像も出来ないような絶叫を響かせていた。
「いや……イヤアアアアァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」
◆◆◆
「うう……死にたい……」
「うっ……うっ……ごめんなさい……二人とも本当にごめんなさい……」
「うっ……うっ……ごめんなさい……二人とも本当にごめんなさい……」
不可抗力とはいえ、自らの過失で二人を全裸にしてしまった事に対する後悔と懺悔の気持ちから、ちびモスラは再び泣き出してしまい、リリィは「気にしてないよ」といった感じの表情でそんなちびモスラの頭を優しく撫でる。
因みにちびモスラが二人に服を貸してあげることは当然ながら出来なかった。そもそもちびモスラは怪獣である。人間ではない怪獣である以上、当然彼女はそもそも最初から服は着ていない。そして自身の支給品を探しても服の類等は支給されておらず、それはメアリーとリリィ、二人の支給品にも同じことが言えるのであった。
因みにちびモスラが二人に服を貸してあげることは当然ながら出来なかった。そもそもちびモスラは怪獣である。人間ではない怪獣である以上、当然彼女はそもそも最初から服は着ていない。そして自身の支給品を探しても服の類等は支給されておらず、それはメアリーとリリィ、二人の支給品にも同じことが言えるのであった。
だが最初はただ恥ずかしさからうずくまっていただけのメアリーの中に、羞恥心とは別のある一つの感情が芽生え始めていた。そもそも彼女は聖アルビオン王国の王室の一員として生を受けてから、今まで「王室の一員として恥じない人間となれ!」と今まで厳しくしつけられてきた。それでもまだ王位継承権二位だった頃はそこまで厳しすぎるものではなく、まだ耐えることは出来たのであるが、今まで一位であった兄エドワードが何者かの手によって殺害され、繰り上がる形で自身が王位継承権一位となり、次期女王と見なされてからは「彼女をより女王として相応しい人間にしなければいけない」と判断した内務卿のノルマンディー公の判断によりそれはより苛烈なものへと変貌し、僅かな休憩時間を除けば自身の時間の殆どは勉強や礼儀作法の講義、王女としての公務などに割り当てられる過密なスケジュールを強いられ、自由な時間は殆ど与えられず、それに耐えかねて逃げ出す事に失敗してからは僅かな休憩時間すらなくなり、少しでも反抗しようものなら体罰を加えられる、そんな辛い日々を過ごしてきた。
そしてそれを見かねた姉シャーロットが所属するスパイチーム「チーム白鳩」の協力を得て国外に亡命しようとして失敗し、再び国内に連れ戻されてからは姉シャーロットがスパイだとバレたこと、兄のリチャード王子がエドワード殺害の容疑で投獄された事も重なり、より苛烈で辛い日々を送る羽目となり、二度と逃げ出せないように部屋の中も外も見張りや監視のための兵士たちで固められ、ノルマンディー公の決めた自由のない過密なスケジュールとピーブルスを始めとした家庭教師達による厳しい教育、そして少しでも反抗すれば体罰など当たり前に加えられる、そんな自由や子供らしさとは一切無縁な、見えない鎖で全身を縛られたような地獄のような日々を彼女は過ごしてきた。
そしてそれを見かねた姉シャーロットが所属するスパイチーム「チーム白鳩」の協力を得て国外に亡命しようとして失敗し、再び国内に連れ戻されてからは姉シャーロットがスパイだとバレたこと、兄のリチャード王子がエドワード殺害の容疑で投獄された事も重なり、より苛烈で辛い日々を送る羽目となり、二度と逃げ出せないように部屋の中も外も見張りや監視のための兵士たちで固められ、ノルマンディー公の決めた自由のない過密なスケジュールとピーブルスを始めとした家庭教師達による厳しい教育、そして少しでも反抗すれば体罰など当たり前に加えられる、そんな自由や子供らしさとは一切無縁な、見えない鎖で全身を縛られたような地獄のような日々を彼女は過ごしてきた。
そしてそれらの日々を思い出したことによって腹立たしさを感じた事、全裸で野外にいるという今までの生活では絶対に不可能な状態に自身が置かれたことから、彼女の中で何かが吹っ切れたのを感じ、それと共に彼女の中から羞恥心はどんどん消えていくのを感じていた。
「……そうよ!今ここにいるのは「聖アルビオン王国の王女で次期女王のメアリー」じゃなくてただのメアリーだわ!何で今までそんな簡単な事に気付かなかったのかしら!」
最早完全に開き直ったのか、自身の裸身を全く隠そうともせずにメアリーは立ち上がると、今まで「聖アルビオン王国の王女で次期女王のメアリー」としては絶対に許されない行為をしようと思い立ち、そのまま同じく全裸のリリィの元へ近づく。
「ねえ……キスをして……」
「……」
「……」
まず思い立ったのは自身と同じく全裸であり同世代の少女であるリリィとの百合キスであった。何故このような事をしようと思ったのか。それは自身に次期女王としての生き方を強要し、自らの自由を全て奪ったノルマンディー公に対する彼女なりの精一杯の反抗の気持ちの現れであった。
そもそも彼女は王位継承権一位の次期女王であるが、彼女は女王になりたいとは全く思っておらず、本音を言えば女王にはなりたくないとさえ思っていた。
そもそも彼女は兄のリチャード王子のような野心も姉のシャーロット王女のような「自分が女王になったらこの国をより良くしたい」という信念も全く持ち合わせてはいない。
所詮彼女は継承権の順位が彼ら二人よりも高いだけの、根は普通の幼い少女であった。だが不幸にも彼女は彼ら二人よりも継承権の順位が高かったばかりに次期女王に選ばれてしまい、ノルマンディー公に目を付けられ、自由の無いがんじがらめの生活を送る羽目になってしまった。
だからノルマンディー公の方針である「次期女王に相応しい教養を身につけた女性」とは全く真逆の行為をすることで、自身が女王になる気が全くないという事と、ノルマンディー公の思い通りにはならないという自らの意思表示がこの行為に込められていた。
そもそも彼女は兄のリチャード王子のような野心も姉のシャーロット王女のような「自分が女王になったらこの国をより良くしたい」という信念も全く持ち合わせてはいない。
所詮彼女は継承権の順位が彼ら二人よりも高いだけの、根は普通の幼い少女であった。だが不幸にも彼女は彼ら二人よりも継承権の順位が高かったばかりに次期女王に選ばれてしまい、ノルマンディー公に目を付けられ、自由の無いがんじがらめの生活を送る羽目になってしまった。
だからノルマンディー公の方針である「次期女王に相応しい教養を身につけた女性」とは全く真逆の行為をすることで、自身が女王になる気が全くないという事と、ノルマンディー公の思い通りにはならないという自らの意思表示がこの行為に込められていた。
「……」
メアリーの誘いの真意を悟ったのか、リリィは何も語らずただ黙って頷くと、そのままメアリーの裸の身体に抱きつき、お互い裸の身体を重ね合わせる。
そしてそのままお互いの小さな唇を重ね合わせ、百合のキスをし始めた。
曲がりなりにも王国の次期女王である王女が全裸で同世代の同じく全裸の少女と裸で抱き合い、そして百合のキスをし始める。そんな光景をメアリーを知る者が見たら、どのような反応を示すであろう。
恐らくピーブルスは白目を剥いて泡を吹いて卒倒し、ノルマンディー公は頭を抱えるに違いない。でもそれで良かった。むしろそうなってくれた方がいいとさえメアリーは考えていた。そもそもメアリーは女王になんてなりたくないのだ。ノルマンディー公に強いられた厳しいスケジュールも、ピーブルスによって加えられる体罰も、全ては望んでもいないのに次期女王の座に据えられ、その結果として自分に降りかかってきたに過ぎない。
だからノルマンディー公がメアリーに求めた「次期女王に相応しい教養を身につけた女性」とは全く真逆の、欲望と快楽に任せたこの行為はメアリーの今この場にいないノルマンディー公に対する反抗そのものであったのだ。
そしてそのままお互いの小さな唇を重ね合わせ、百合のキスをし始めた。
曲がりなりにも王国の次期女王である王女が全裸で同世代の同じく全裸の少女と裸で抱き合い、そして百合のキスをし始める。そんな光景をメアリーを知る者が見たら、どのような反応を示すであろう。
恐らくピーブルスは白目を剥いて泡を吹いて卒倒し、ノルマンディー公は頭を抱えるに違いない。でもそれで良かった。むしろそうなってくれた方がいいとさえメアリーは考えていた。そもそもメアリーは女王になんてなりたくないのだ。ノルマンディー公に強いられた厳しいスケジュールも、ピーブルスによって加えられる体罰も、全ては望んでもいないのに次期女王の座に据えられ、その結果として自分に降りかかってきたに過ぎない。
だからノルマンディー公がメアリーに求めた「次期女王に相応しい教養を身につけた女性」とは全く真逆の、欲望と快楽に任せたこの行為はメアリーの今この場にいないノルマンディー公に対する反抗そのものであったのだ。
「んっ……あっ……」
「……♡」
「……♡」
メアリーとリリィは暫く裸で抱き合いながらキスをしていたが、やがて満足すると二人は離れ、次にメアリーは地面に身体を投げ出し、ちびモスラに声を掛ける。
「ねえ……私を好きにして……」
「……?」
「……?」
ちびモスラは二人が特に気にしていない事に気付いたのか、既に泣き止んでおり最初はメアリーの言葉の真意を測りかねていたが、やがてメアリーの言葉の意図に気付くと、メアリーに事前確認をとる。
「……本当にいいの?」
「……うん……いいの……私は女王になんてなりたくないから……今まで出来なかった分好き勝手やりたくなっちゃったから……だからお願い……私を好きにして……」
「……本当にいいのね?」
「……うん……いいの……私は女王になんてなりたくないから……今まで出来なかった分好き勝手やりたくなっちゃったから……だからお願い……私を好きにして……」
「……本当にいいのね?」
ちびモスラはメアリーに最後通告をし、メアリーがそれに頷くと、ちびモスラは手足をメアリーの裸体にのばし……
「そーれ、こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!」
「うふふ、あーっははは!!!くくく、あはははっはははっはああぁぁ!!!!!」
ちびモスラは6本の手足を器用に使い、メアリーの裸体をくすぐり始め、全身の敏感な所を直にくすぐられたことでメアリーは狂ったような笑い声をあげる。
今のメアリーの笑い声は今まで王室で王女として過ごしていた頃にはあげたことが無かった、いや、そもそもあげることも許されなかったであろう、それほどまでに狂った笑い声をメアリーはあげていた。
「うふふ、あーっははは!!!くくく、あはははっはははっはああぁぁ!!!!!」
ちびモスラは6本の手足を器用に使い、メアリーの裸体をくすぐり始め、全身の敏感な所を直にくすぐられたことでメアリーは狂ったような笑い声をあげる。
今のメアリーの笑い声は今まで王室で王女として過ごしていた頃にはあげたことが無かった、いや、そもそもあげることも許されなかったであろう、それほどまでに狂った笑い声をメアリーはあげていた。
ちびモスラは6本の手足を使って、それぞれメアリーの腋、乳首、腰などを器用にくすぐり、メアリーは尚も笑い続ける。
「あひゃひゃひゃひゃ!!!ひひひひひひ!!!あははははははっ!!!!」
やがてリリィも面白そうと思ったのか、くすぐりに参加するとまだくすぐられていない部位……メアリーの足の裏に手を伸ばし、加勢するようにくすぐり始める。
「やぁははははっ!!だっ、やめ、やっ、やぁ…っぁはははははは!」
口では「やめて」とは言ってもメアリーはまだやめてもらうつもりはなかった。……例え自らの下腹部に違和感を感じていたとしても。
「ひっ、は、あああっあはははははは!!くしゅっ、くしゅぐったいいいいいい!あははははは!た、たのしい、きもちいいいやはははっはははははははは!!」
王室で厳しい教育を強いられ、自由を許されなかった頃には絶対味わうことが出来なかった快感と気持ちよさを感じながらメアリーはちびモスラとリリィにくすぐられ続けていたのであるが、やがて彼女の下腹部にもとうとう限界が訪れていたのであった。
プシャアアアアアアア
メアリーの股間の割れ目から黄色い大量の液体……つまりおしっこが大量に噴き出す。つまり彼女は全裸で盛大にお漏らしをしてしまったのだ。
この事態に流石にちびモスラとリリィはくすぐるのをやめ、その場から離れてメアリーの様子を見る。
だがメアリーの目からは羞恥……ではなく歓喜の涙が彼女の目から溢れていた。
この事態に流石にちびモスラとリリィはくすぐるのをやめ、その場から離れてメアリーの様子を見る。
だがメアリーの目からは羞恥……ではなく歓喜の涙が彼女の目から溢れていた。
「ははは……あははははははは!!やったわ!とうとう一線を越えてやったわ!この事をおじさま……いや、ノルマンディー公が知ったらアイツは一体どんな顔をするのかしら!!」
エドワード王子が死に、リチャード王子が殺人の容疑で逮捕、投獄され、シャーロット王女が共和国のスパイであることが明るみになった……そんな今の状態で実質唯一の王位継承権の持ち主であるメアリーが全裸で同世代の女の子と抱き合ってキスをし、巨大な蟲に全身をくすぐられて笑い転げ挙句の果てに盛大に小便を漏らす……そんなことが今の聖アルビオン王国の国民全てに知れ渡ったとしたら一体どうなるのであろうか?
恐らく王国始まって以来の一大スキャンダルとなるであろう。下手したら王国や王室の存続そのものが危ぶまれかねないような、それほどの事態にまで発展しかねないことは想像に難くない。
だがメアリーにとってはそうなっても構わない、いやむしろそうなって欲しいとさえ考えていた。
メアリーは女王になんてなりたくない、ただの年頃の幼い少女らしい振る舞いをしていたかったのだ。だが事態は彼女にそのような振る舞いを許さず、ノルマンディー公の方針によって自由を許されず体罰も当たり前のように加えられるような、そんな辛い毎日を日々送り続けていた。更に野心家のリチャード王子にも自身の存在が目障りだと感じられたのか、刺客を差し向けられ爆弾で重傷を負ったこともあった。だからメアリーは大嫌いだったのだ。自身を見えない鎖でがんじがらめに縛り自由を奪ったノルマンディー公もエドワードだけでなく自身にまで毒牙にかけようとしたリチャード王子も。
唯一姉のシャーロット王女だけは自身に優しくしてくれて甲斐甲斐しく世話をしてくれたことからとても大好きであったのだが、王国の情報を共和国に売ったスパイであるという点だけは賛同することは出来なかった。
確かに自身の行為は普通なら軽蔑されるような事なのかもしれない。でもリチャードやシャーロットがやった殺人やスパイのように他人に迷惑をかけたりするような行為でもない。ただ王国の地から離れた事、着せかえカメラによって全裸になったことから今まで抑えつけられていた枷が外れ、抑えつけられていた全てを吐き出したくなっただけなのだ。
それで女王になれなくなるのであればむしろその方が万々歳なのであった。だってメアリーは女王になんてなりたくないのだから。
恐らく王国始まって以来の一大スキャンダルとなるであろう。下手したら王国や王室の存続そのものが危ぶまれかねないような、それほどの事態にまで発展しかねないことは想像に難くない。
だがメアリーにとってはそうなっても構わない、いやむしろそうなって欲しいとさえ考えていた。
メアリーは女王になんてなりたくない、ただの年頃の幼い少女らしい振る舞いをしていたかったのだ。だが事態は彼女にそのような振る舞いを許さず、ノルマンディー公の方針によって自由を許されず体罰も当たり前のように加えられるような、そんな辛い毎日を日々送り続けていた。更に野心家のリチャード王子にも自身の存在が目障りだと感じられたのか、刺客を差し向けられ爆弾で重傷を負ったこともあった。だからメアリーは大嫌いだったのだ。自身を見えない鎖でがんじがらめに縛り自由を奪ったノルマンディー公もエドワードだけでなく自身にまで毒牙にかけようとしたリチャード王子も。
唯一姉のシャーロット王女だけは自身に優しくしてくれて甲斐甲斐しく世話をしてくれたことからとても大好きであったのだが、王国の情報を共和国に売ったスパイであるという点だけは賛同することは出来なかった。
確かに自身の行為は普通なら軽蔑されるような事なのかもしれない。でもリチャードやシャーロットがやった殺人やスパイのように他人に迷惑をかけたりするような行為でもない。ただ王国の地から離れた事、着せかえカメラによって全裸になったことから今まで抑えつけられていた枷が外れ、抑えつけられていた全てを吐き出したくなっただけなのだ。
それで女王になれなくなるのであればむしろその方が万々歳なのであった。だってメアリーは女王になんてなりたくないのだから。
やがておしっこが止まり、メアリーは落ち着くとちびモスラに声を掛ける。
「ねえ……お願い、あなたを抱かせて……」
「……え、いいの?」
「……え、いいの?」
最初に会った時からは考えられないようなメアリーの頼みに、ちびモスラは最初は驚きを隠せなかったものの、彼女の気持ちを汲み取ったのか彼女に吸い寄せられるように近づき、そのまま彼女に抱き寄せられる。
(モコモコして暖かくて気持ちいい……)
自らの身体に抱いたちびモスラからは、蟲特有の気持ち悪さはなく全身は本家モスラ同様モコモコした毛で覆われており、抱いた時の感覚はぬいぐるみを抱いた時のような温かさと気持ちよさが感じられた。
メアリーはちびモスラを抱きながら以前自身が大切にしていたぬいぐるみの事を思い出す。
メアリーもまだ幼い女の子であるためぬいぐるみ遊びが好きだったのであるが、王位継承権一位になることで増えた勉強や事務作業によって遊ぶ時間が無くなったこと、「下々の者たちと関わってはいけない」というノルマンディー公の決めた方針から自身に送られた手紙諸共大切にしていたぬいぐるみを没収され廃棄処分されて悲しい思いをした事があったのだ。この一件も逃げ出したいと思った強い動機の一つなのであるが、ちびモスラを抱いていると以前ぬいぐるみ遊びをしていた頃の思い出が蘇って「あの頃に戻りたい」という気持ちがより強くなっていくのを感じていた。
メアリーはちびモスラを抱きながら以前自身が大切にしていたぬいぐるみの事を思い出す。
メアリーもまだ幼い女の子であるためぬいぐるみ遊びが好きだったのであるが、王位継承権一位になることで増えた勉強や事務作業によって遊ぶ時間が無くなったこと、「下々の者たちと関わってはいけない」というノルマンディー公の決めた方針から自身に送られた手紙諸共大切にしていたぬいぐるみを没収され廃棄処分されて悲しい思いをした事があったのだ。この一件も逃げ出したいと思った強い動機の一つなのであるが、ちびモスラを抱いていると以前ぬいぐるみ遊びをしていた頃の思い出が蘇って「あの頃に戻りたい」という気持ちがより強くなっていくのを感じていた。
「……ねえ、お願いがあるの……」
「……何?」
「……何?」
メアリーの頼みにちびモスラは何をして欲しいのか聞き返すと彼女から意外な言葉が飛び出してくる。
「あなた、空を飛べるんでしょ?お願い、私を空に連れてって。」
「怖くないの?」
「大丈夫よ、私一度だけ空の旅に連れて行ってもらった事があるの。あの時の体験が今でも忘れられなくて……お願い、無理なら無理と諦めるけどもう一度あの空の旅をしたいの。」
「怖くないの?」
「大丈夫よ、私一度だけ空の旅に連れて行ってもらった事があるの。あの時の体験が今でも忘れられなくて……お願い、無理なら無理と諦めるけどもう一度あの空の旅をしたいの。」
そう、メアリーは共和国に亡命しようとした際、姉のシャーロットの友人でチーム白鳩の中心人物であるアンジェと共に、彼女が操るCボールの重力操作の力で空を飛んだことがあったのだ。結局最終的には亡命には失敗して捕えられてしまったものの、空を飛んだ際に今までの束縛から解放されて自由になったような気がしたあの感覚は今でも忘れられず、もう一度空を飛んでみたいと思ったのだ。
メアリーはその旨をちびモスラに伝えると、ちびモスラは真剣な表情となり、彼女に回答を返す。
メアリーはその旨をちびモスラに伝えると、ちびモスラは真剣な表情となり、彼女に回答を返す。
「……ええ、分かったわ。」
◆◆◆
「うわー!風の流れを直に感じ取れて楽しいわー!」
メアリーはちびモスラの6本の手足で掴まれながら、風の流れを直に感じながら飛んでいた。最も、あまり高高度を飛ぶことは出来ないため低空飛行をする形ではあり、更に胴体を6本の手足で掴まれて荷物のように牽引する形での飛行ではあったが、「またあの時のように風を感じながら空を飛べている」という感覚を楽しんでいる彼女にはそんなことはいちいち気にならなかった。
「どこに連れて行って欲しいの?」
「湖!湖に連れて行って欲しいわ!」
「どこで降ろして欲しい?」
「湖の上!」
「……え?いや、いいけど……あなた、思い切ったこと言うわね。」
「湖!湖に連れて行って欲しいわ!」
「どこで降ろして欲しい?」
「湖の上!」
「……え?いや、いいけど……あなた、思い切ったこと言うわね。」
メアリーはこの遊びの次は湖で水遊びをするつもりでいた。その事はリリィにも事前に伝えており、彼女には湖の湖畔で待ってもらっている。最初、ちびモスラはメアリーが王女様だという事を聞いて、彼女の事をもっとお上品で極端な話「まあ、こんな下々の遊びなんて下品すぎて嫌ですわ、というかそもそもこんな殺し合いの場に連れてくるなんて不快ですから帰して下さらない?」というような鼻につく性格だと思っていたのだが、彼女はむしろそのような枠組みで束縛されるのは嫌いであり、女王になる意思はなく、それよりももっと子供らしく自由に振る舞いたい、そんな純粋な性格をしていた事を知り、彼女に対する印象が変わったような気がしたのだ。
やがて二人が湖に着くと、ちびモスラはメアリーを湖の岸辺……ではなく、湖の浅瀬の上を着水ギリギリの高度で飛び、そのまま湖の上で手足を離し、メアリーはそのまま水しぶきを挙げて湖にダイブしてしまう。
やがて二人が湖に着くと、ちびモスラはメアリーを湖の岸辺……ではなく、湖の浅瀬の上を着水ギリギリの高度で飛び、そのまま湖の上で手足を離し、メアリーはそのまま水しぶきを挙げて湖にダイブしてしまう。
……やがて少しすると、楽しそうな笑顔でメアリーは湖から顔を出し、待機していたリリィが彼女の近くまで来る。
「……ぷはっ!やっぱり楽しいわ!水泳の授業の時でもこうしてダイブするのは下品だと禁止されていたから!」
そしてメアリーとリリィはそのまま湖の浅瀬でお互い水をかけあいながら水遊びを開始する。
「きゃはは!それそれー!」
「……!」
「……!」
全裸の少女二人がお互い純粋な笑顔で楽しそうにお互い水をかけあいながら水遊びをする。これが殺し合いの場でなければ見る者によってはとても微笑ましい光景に映ったであろう。やがて暫くすると、リリィはメアリーを制止し、不思議に思ってメアリーがその手を止めると、なんとリリィはその場で湖に飛び込み、湖の中を潜り始める。
「えっ!?ちょ、ちょっと!?」
メアリーは突然のリリィの行動に驚くと同時に心配の気持ちを抱いていた。溺れてしまわないのかと。だがリリィに対してその心配をする必要はなかった。
現在のパートナーである穢れの魂「黒の魔女 イレイェン」によってリリィに与えられた加護に「魔女の泡沫」というものがある。この加護はイレイェンとの死闘を制し、彼女と契約することで得られたもので、効果は「水中の中を溺れることなく自由に泳いだり敵を攻撃したりすることが出来る」というものであり、この加護によってリリィは溺れることなく無制限に水中の中を自由自在に泳いだり必要となればイレイェンを呼んで敵を攻撃したりすることが出来、更に彼女が追加で装備しているレリックである「蝕む魔女の書」の効果により水中での泳ぐスピードもアップしており、全裸で魚をも上回る速度で水中を自由自在に泳ぎ回る今の彼女は正に「裸のマーメイド」と形容するに相応しい姿でもあった。
現在のパートナーである穢れの魂「黒の魔女 イレイェン」によってリリィに与えられた加護に「魔女の泡沫」というものがある。この加護はイレイェンとの死闘を制し、彼女と契約することで得られたもので、効果は「水中の中を溺れることなく自由に泳いだり敵を攻撃したりすることが出来る」というものであり、この加護によってリリィは溺れることなく無制限に水中の中を自由自在に泳いだり必要となればイレイェンを呼んで敵を攻撃したりすることが出来、更に彼女が追加で装備しているレリックである「蝕む魔女の書」の効果により水中での泳ぐスピードもアップしており、全裸で魚をも上回る速度で水中を自由自在に泳ぎ回る今の彼女は正に「裸のマーメイド」と形容するに相応しい姿でもあった。
リリィは全身で水を感じながら、魚を上回る速度で泳ぎながら逃げる魚を追いかけ、捕まえた魚を口に銜えて一つ、両手に二つ持つと、そのまま水面に向かって上昇し、やがて水中から飛び出すとその場にいたメアリーに捕まえた魚を見せびらかす。
その姿を見てメアリーは驚きと安心感と同時に、彼女が自分とは別の世界で異形の存在達と戦ってきた存在であるという事を、改めて実感する事となった……。
その姿を見てメアリーは驚きと安心感と同時に、彼女が自分とは別の世界で異形の存在達と戦ってきた存在であるという事を、改めて実感する事となった……。
そして洞窟に戻ったメアリー、ちびモスラ、リリィの三名は火を起こして付けた焚き火を囲みながら、木の枝に刺して焚き火で焼いた魚を、それぞれ一つずつ食べ始める。
全裸で同世代の少女と抱き合いながらキスをし、人間の半分ほどの大きさの巨大な蟲に全身をくすぐられて笑い転げ挙句の果てに放尿し、更にその蟲を抱いた上に蟲に掴んでもらって空の旅を楽しみ、そのまま全裸で水遊びを楽しんで捕まえて来てもらった魚を焚き火を囲みながら焼いて食べる……。
そんなメアリーの一連の行動はノルマンディー公の求めた「次期女王に相応しい教養を身につけた女性」とは真逆の、まるで野生児みたいな行動であり、ノルマンディー公が彼女の一連の行動を知れば、確実に頭を抱えることになることは火を見るよりも明らかであった。
だがメアリーは女王になる気はないし、それで大嫌いなノルマンディー公が頭を抱える事になるのであれば、むしろざまあみろとさえメアリーは思っている位であった。
全裸で同世代の少女と抱き合いながらキスをし、人間の半分ほどの大きさの巨大な蟲に全身をくすぐられて笑い転げ挙句の果てに放尿し、更にその蟲を抱いた上に蟲に掴んでもらって空の旅を楽しみ、そのまま全裸で水遊びを楽しんで捕まえて来てもらった魚を焚き火を囲みながら焼いて食べる……。
そんなメアリーの一連の行動はノルマンディー公の求めた「次期女王に相応しい教養を身につけた女性」とは真逆の、まるで野生児みたいな行動であり、ノルマンディー公が彼女の一連の行動を知れば、確実に頭を抱えることになることは火を見るよりも明らかであった。
だがメアリーは女王になる気はないし、それで大嫌いなノルマンディー公が頭を抱える事になるのであれば、むしろざまあみろとさえメアリーは思っている位であった。
「……ん……眠い……。」
だがそんなメアリーにも次第に眠気が襲ってきた。無理もない。メアリーはまだ幼く、更に散々遊んで疲れた事、お魚を食べてお腹が膨れたこと、それらが合わさった結果彼女に強い眠気が襲ってきたのだ。
それを察したのかリリィも堅い岩や地面の上で寝かせるのは不憫だと思い、自身の足を差し出し膝枕の要領で自身の腿の上にメアリーの頭を乗せ、さらにちびモスラもメアリーに近づき、抱き枕の要領でメアリーに自身を抱かせる。
ちびモスラを抱いたメアリーはリリィの膝枕の上で安堵の表情で気持ちよさそうに眠っていた。……だが忘れてはならない。これは殺し合いである。放送が開始され殺し合いが本格的に始まれば禁止エリアが追加され、殺し合いに積極的に乗ったマーダーが獲物を求めて会場をうろつきはじめるかもしれない。彼女たちも本当はその事は分かってはいた。でも今はまだ……放送が始まるまでは元の世界で辛い思いをしてきたメアリーに自由を与えてやりたい。ちびモスラもリリィもそう思い、せめて今だけでも自由と安らぎを与えてあげたいと思ったのだ。だから放送が始まるまではせめて今だけでもメアリーを寝かしてあげたいと思った。
……そう、せめて今だけでも、彼女たちに暫しの休息を……
それを察したのかリリィも堅い岩や地面の上で寝かせるのは不憫だと思い、自身の足を差し出し膝枕の要領で自身の腿の上にメアリーの頭を乗せ、さらにちびモスラもメアリーに近づき、抱き枕の要領でメアリーに自身を抱かせる。
ちびモスラを抱いたメアリーはリリィの膝枕の上で安堵の表情で気持ちよさそうに眠っていた。……だが忘れてはならない。これは殺し合いである。放送が開始され殺し合いが本格的に始まれば禁止エリアが追加され、殺し合いに積極的に乗ったマーダーが獲物を求めて会場をうろつきはじめるかもしれない。彼女たちも本当はその事は分かってはいた。でも今はまだ……放送が始まるまでは元の世界で辛い思いをしてきたメアリーに自由を与えてやりたい。ちびモスラもリリィもそう思い、せめて今だけでも自由と安らぎを与えてあげたいと思ったのだ。だから放送が始まるまではせめて今だけでもメアリーを寝かしてあげたいと思った。
……そう、せめて今だけでも、彼女たちに暫しの休息を……
【メアリー@劇場版プリンセス・プリンシパル Crown Handler】
[状態]:健康、全裸、疲労(小)、睡眠中
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:殺しはしたくない。
1:取り敢えず自由は嬉しい。でもこれから先どうしたらいいか分からない。
2:リリィとちびモスラだけが頼り。彼女たちとずっと一緒にいたい。
3:元の世界に帰るかどうか、今はまだ、分からない。
[備考]
第三章終了後からの参戦です。
[状態]:健康、全裸、疲労(小)、睡眠中
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:殺しはしたくない。
1:取り敢えず自由は嬉しい。でもこれから先どうしたらいいか分からない。
2:リリィとちびモスラだけが頼り。彼女たちとずっと一緒にいたい。
3:元の世界に帰るかどうか、今はまだ、分からない。
[備考]
第三章終了後からの参戦です。
【ちびモスラ@ちびゴジラの逆襲】
[状態]:健康、疲労(小)
[装備]:きせかえカメラ@ドラえもん
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止めたい。
1:お母さんである本家モスラみたいにこの子(メアリー)を守ってあげたい。
2:殺し合いには反対。それ以外の方法でこの状況を打破する手段を見つけたい。
3:でもメアリーの命を奪おうとする相手には守るために戦いたい。
[備考]
第3話終了後からの参戦です。
[状態]:健康、疲労(小)
[装備]:きせかえカメラ@ドラえもん
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止めたい。
1:お母さんである本家モスラみたいにこの子(メアリー)を守ってあげたい。
2:殺し合いには反対。それ以外の方法でこの状況を打破する手段を見つけたい。
3:でもメアリーの命を奪おうとする相手には守るために戦いたい。
[備考]
第3話終了後からの参戦です。
【支給品紹介】
【きせかえカメラ@ドラえもん】
ちびモスラに支給。22世紀の未来で作られたひみつ道具の内の一つで見た目は正方形の形をしたピンク色のカメラ。専用の挿入口の中に服の写真や絵を入れ、対象の人物に向けてシャッターを切ると被写体となった人物にカメラに入っている写真・絵の服を着せることが出来る。ただし何も挿入していない状態で対象を撮影すると被写体となった人物は全裸になってしまう。
【きせかえカメラ@ドラえもん】
ちびモスラに支給。22世紀の未来で作られたひみつ道具の内の一つで見た目は正方形の形をしたピンク色のカメラ。専用の挿入口の中に服の写真や絵を入れ、対象の人物に向けてシャッターを切ると被写体となった人物にカメラに入っている写真・絵の服を着せることが出来る。ただし何も挿入していない状態で対象を撮影すると被写体となった人物は全裸になってしまう。
【リリィ@ENDER LILIES:Quietus of the Knights】
[状態]:健康、全裸、疲労(小)
[装備]:黒の魔女 イレイェンの魂@ENDER LILIES
[道具]:基本支給品、蝕む魔女の書@ENDER LILIES、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。
1:メアリーを守ってあげたい。
2:殺し合いに巻き込まれた罪なき人たちを助けてあげたい。
3:他にも助けてくれる味方や仲間がいたら合流したい。
[備考]
ステージ3 魔術協会ステージで黒の魔女 イレイェンを倒した後からの参戦です。
[状態]:健康、全裸、疲労(小)
[装備]:黒の魔女 イレイェンの魂@ENDER LILIES
[道具]:基本支給品、蝕む魔女の書@ENDER LILIES、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。
1:メアリーを守ってあげたい。
2:殺し合いに巻き込まれた罪なき人たちを助けてあげたい。
3:他にも助けてくれる味方や仲間がいたら合流したい。
[備考]
ステージ3 魔術協会ステージで黒の魔女 イレイェンを倒した後からの参戦です。
【支給品紹介】
【黒の魔女 イレイェンの魂@ENDER LILIES:Quietus of the Knights】
リリィに支給。魔術協会ステージのボス「黒の魔女 イレイェン」を倒し彼女の魂を浄化したことで入手することが出来、装備することで任意で彼女を呼び出し、杖からの魔力弾で攻撃させることが出来る他、彼女の加護である「魔女の泡痒」の恩恵を受けることも出来、恩恵を受けている間、水中を溺れることなく無制限に自由自在に泳ぎ回ることが出来る。
【黒の魔女 イレイェンの魂@ENDER LILIES:Quietus of the Knights】
リリィに支給。魔術協会ステージのボス「黒の魔女 イレイェン」を倒し彼女の魂を浄化したことで入手することが出来、装備することで任意で彼女を呼び出し、杖からの魔力弾で攻撃させることが出来る他、彼女の加護である「魔女の泡痒」の恩恵を受けることも出来、恩恵を受けている間、水中を溺れることなく無制限に自由自在に泳ぎ回ることが出来る。
【蝕む魔女の書@ENDER LILIES:Quietus of the Knights】
リリィに支給。見た目は肉腫が生えた不気味な見た目のボロボロの本で装備すると水中での移動速度がアップする効果がある。具体的には本に記された魔女の力を示した結界魔法の力とのこと。
リリィに支給。見た目は肉腫が生えた不気味な見た目のボロボロの本で装備すると水中での移動速度がアップする効果がある。具体的には本に記された魔女の力を示した結界魔法の力とのこと。