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闇より出でし絶望

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「チッ……こんなことをしてる場合じゃないってのに」

 殺し合いの会場の一角で、一人の白髪に尻尾を生やした少年が毒づく。
 彼の名前はハロンオニ。
 マルハーゲ帝国という国が世界を征服した世界において、帝国に逆らうものを葬る為の空間、闇の世界において反逆者が集う国、裏マルハーゲ帝国の四天王である。
 彼は今、猛烈に苛立っていた。
 なぜならば、彼は裏マルハーゲの王から表の人類抹殺を命じられ、表の世界にやって来たばかりだからである。
 そんな時にこの殺し合いに巻き込まれれば、命令どころではない。
 ただでさえ他の四天王からパシリ扱いされているのに、こんなことを知られれば更に立場は落ち込むだろう。
 ならば、さっさと他の参加者を殺し優勝したのち、乃亜を殺すしかない。
 いや、乃亜を殺す前に裏マルハーゲ帝国の王であるハイドレート様と、右腕である白狂様、左腕であるベーベベ様を地上へと解き放てるエネルギーをせしめておこう。
 そう考えたハロンオニは他の参加者を探すべく、適当に歩く。

 しばらく歩いていると、一体の人形に出会った。
 一見するとただの可愛らしい女の子の人形だが、首にはハロンオニと同じく参加者の証である首輪が収まっている。
 彼が人形を参加者と認識したと同時に、向こうも彼を認識したのか、なんと話しかけてきた。

「わたし、ニャミ」

 人形が喋ると言うかなり驚愕の光景だが、ハロンオニは動揺しない。
 彼の世界では無機物が意志を持つことなど珍しくないのだ。
 しかし次の発言にはさすがに驚かされた。

「人形だけど生きてるけど、食べたいものはお兄ちゃん!」

 ニャミがそう叫ぶと、彼女はさっきまでと打って変わり恐ろしい形相で言葉を続けた。

「肉を噛み切り骨を砕き、血を吸わせて死ね!」

 ニャミがそう締めくくったと同時に攻撃を仕掛けようとする。
 しかし――

 ソード闇拳奥義『ビッグ・バン』!!

 ハロンオニが繰り出した身の丈をはるかに超えるほどの巨大な剣がニャミを貫き、更にその衝撃で首輪が作動し爆破したためナントカ倒した・・・


【ニャミ@ファイナルファンタジーS 死亡】


「しまった」

 恐ろしい殺意を見せた人形を返り討ちにしたことには一切心もくれず、ハロンオニは後悔を口にする。

「どうせ殺すにしても、殺し合いに乗っているのなら一時的にでも従えておけばよかった」

 その内容は、殺し合いの戦略についてだった。
 この殺し合いの参加者の人数は知らないが、状況から見るに数十人はいるだろう。
 ならば、仮に参加者がとるに足らない小物ばかりでも殺していくのに時間がかかることは容易に想像がつく。
 だったら、他に殺し合いに乗っている参加者を見つけたら殺すよりも、従えて一時的に協力させた方がことが早く済む、ということに彼はさっき気付いた。

 しかしやってしまったものは仕方ない。
 次そういう参加者に出会ったらそうすればいい。

 ハロンオニは失敗を特に引きずることなく、また歩を進める。
 一刻も早く、主の命を果たす為に。


【ハロンオニ@ボボボーボ・ボーボボ】
[状態]:健康、苛立ち
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:乃亜を含め皆殺し
1:殺し合いに乗っている参加者がいたら従えることも視野に入れる
[備考]
参戦時期は本編登場前です

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