コンペロリショタバトルロワイアル@ ウィキ

Gonna Fly Now

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「う……ひくっ……」

めそめそとなくハーフエルフ。
ハーフエルフの名はシルフィエット。
人間とエルフの子。

「ルディ……助けて」

シルフィは想い人の名を口に出す。
乃亜と名乗る少年のデモンストレーションは、シルフィに恐怖を十分に与えた。
それに加え、ルフィとエースの兄弟愛をあざ笑う声と自分たちを見下した眼はいじめっ子にそっくりだった。
自分をいじめた村の子供たちの。

「う……うう……ひっ、ひっく、ルディ……」

無理もない。
それは、周囲から”依存”と指摘されるほどだったのだから。

ルディと離れ離れになって3年の年月が経っていた。
シルフィは、礼儀作法に魔術練習に剣術稽古と励んでいた。
何か、しなくちゃと。
おかげで少しは強くなったのか、いじめっ子の中心人物(ソマル)にも言い返すことができるようになった。
でも、ここで乃亜による殺し合い。
ただでさえ、ルディの行方が分からないのにここで、死んだら二度と出会えなくなる。
シルフィは深淵に一人取り残されている。

「ルディ……やだよ!会いたいよ!!ルディ!!!」

しかし、シルフィの求めに現れない。
現実は非常である。

「……うあぁぁぁぁあああああ~~~~!!!!!」

泣いた。哭いた。
シルフィには、哭くしかできない。

シルフィはずっと彼に守ってもらうだけなのかい?

まだ、父親からの問いに答えを見つけられないシルフィには。

―――ス

「あああぁぁぁぁああ……え?」

「あー、とりあえずこれで涙をふけって……な?」
「デス♪」

シルフィにハンカチを差し伸べたのは、外見こそチンピラもどきだが、平和主義で真面目な少年。
そして傍にいるのは金髪の少女だった。

☆彡 ☆彡 ☆彡

「……」

俺は後悔し続ける。
死んでからもずっと。
なのに、急に現実に引き戻されて戸惑っている。

「……」

俺こと竹井和馬は死んだはずだ。
プリズナーゲームで処刑された。
肉が焼けた匂いが鼻孔に。
痛みが感覚として残っている。
なにより―――
こうして今も最後のやり取りが俺の脳に焼き付いている。

「……雪村みことのパパとママを殺した、って」
「―――」
「―――なに、聞こえない」
「―――ぁあ」
「はっきり、言って」
「――――」
「―――俺が、お前の親御さんを、殺した」

どうして、俺は口にしたんだろうか。

―――そうだ、俺が死ぬことでみことの呪いが解けるならば。
俺ごときの命の使い道としては、上等じゃないだろうか、と。
そう思ってしまった。
俺は口に出す言葉を間違えたのだろうか?

―――はっ
何がだろうか?だ。
答えは、はっきりしてるじゃないか。

俺は間違ってた。
現に今の俺の心に張り付いているじゃないか。

笑いながら泣いている、みことの顔が。

俺は、みことに献身の呪いをかけてしまった。
この世で一番強力な、最悪の呪いを。

俺に降り注ぐ雨はいまだ病まない。
踏切の音が病まない。
今後も治ることはないんだろうか。

「……ないか」

乃亜のあの胸糞悪いデモンストレーションからすると、俺は生き返らせられたんだろう。
ったく、死者を呼び戻してやらせるのが殺人遊戯だなんて、ドSかよあのガキ。
俺は悪態つくと同時にポケットを触る。
が、目的の物は入っていなかった。
家のカギ。
もっとも正確にはそれにつけてあるでかいキーホルダー。
カントリードールっぽい女の子のマスコット人形。

「あんときは、没収されなかったんだがな」
(ってことは、あのとき、俺のポケットに入っていたままだったのは、意図があったのか)

確かに、俺にとってあれは勲章だったが、雪村みことにとっては違った。
殺意を抱かせる鍵だった。
ってことは、あのプリズナーゲームを考えやがった監獄長とやらは俺とみことのことを知っていたってわけか?
……まぁ、あれこれ考えてもしょうがないか。
俺は……負けたんだ。
プリズナーゲームに。

「 ラ ラ ラ ラ
   ラララ      」

つい口ずさんでしまう……みことが。彩音先輩が。そして蓮をふと思い出したから。
このメロディを忘れなければ、いつまでも部の皆が傍にいるんじゃないかと思えるから。

「なんだか、もの悲しそうなメロディですネ!」
「うぉっ!!!」

突如、背中越しから声をかけられた俺はネズミが猫に遭遇して後ずさりするかの如く、飛び跳ねた。

「お、お前、誰だ!?」
「ワタシですか?ワタシはハナ・N・フォンテーンスタンドです♪」

俺の目の前に現れたのは、雨が似合わない晴天の金髪少女だった。

☆彡 ☆彡 ☆彡


「それでハナ……一体”どこから”聞いてた?」
「えーと……”俺は後悔し続ける”からデスかね」
「最初からかよ!つーか、今の全部声に出してたのかよ!」

おいおいおい、いくらさっきまで死んでいたからといって、あの独白を普通に声に出していたなんて、目の前のパツキンガールにアブネー奴認定されてもおかしくない。
竹井和馬=キチ○イ説だなんて、まだアホガキ説の方がましだっての

「あー……とりあえず、アレは聞き流してくれると助かる」
「?……ハイ♪人間だれしも秘密の一つや二つはありマスから」

とりあえず、これ以上の恥の伝聞は阻止することができたみたいだ。
セーフ。
大丈夫、食べものにも3秒ルールがあるから、これはセーフだ。

「それで、ハナ……だっけ。”これ”に巻き込まれる心当たりはあるか?」
「……いいえ。最初はてっきりジャパニーズヤクザに連れ去られたかと思いましたが……」

どうやらハナも乃亜……あのクソガキとの面識はないらしい。
それと話をして分かったことだが、どうやらジャパニーズ大好きガールことハナはヨサコイ踊りが好きで留学しにきたみたいだ。
流石は外人さんだ。俺ら日本人と行動力が違うぜ。
やはり、その血だろうか。黒船で無理やりカイコクシテクダサーイと要求しにくる胆力の。

それと、もう一つ重要なことも。
ハナは俺らとは違う。

ハナとそのヨサコイ部の連中はキラキラ輝く良い子ちゃん。
どうやら、我らが志加田第三高校管弦部には入部できない。
なぜなら入部資格はいたってシンプル

”悪い子”

千鶴の眼にかからねーな。きっと。
まっ、でもハナのようなのが普通なんだろうがな。
……だけど、勝手に審査して落選させるなんて迷惑でしかねーわな
俺がハナについて勝手に評論していると。

「……うあぁぁぁぁあああああ~~~~!!!!!」

女の子の泣き声が聞こえた。

「っいくぞ!」
「ハイ!」

声が出る前に体が動いた。
しかし、死んでからも自分の馬鹿さ加減は治っていないらしい。
だけど、どうやらバカは一人じゃなさそうだ。
隣に、同じく返事をする前に身体を動かしているやつがいるから。

前言撤回。っても、ハナは管弦部には入部できない。

―――が友人としては合格だ!

☆彡 ☆彡 ☆彡


「あー、……落ち着いたか?」
「……はい」

無事、泣き声の主を見つけて保護することができた。
俺はホッとした。
殺す殺されるなんて、あのプリズナーゲームでこりごりだ。
しかし、それにしてもこの子、エメラルドグリーンの髪にその耳……これって、所謂アレか?
ドラゴンが火を噴いて、勇者がズバーッとする世界の。
……まさかな。

「ワタシの名前はハナ・N・フォンテーンスタンドデス♪可愛いエルフさん、アナタのお名前聞かせてくだサイ♪」

って、ハナは自己紹介をすると同時にエルフ耳?のロリっ子の名前を尋ねた。

「……シルフィエット」

エルフ耳?のロリっ子の名前はシルフィエットというみたいだ。
名前といい、ますますゲームの世界の住人に見える。

「いい名前デスね♪シルフィちゃんと読んでもイイですか?」
「う……うん」

おいおい、出会ってすぐ呼び名まで決めるとわ。
これが、リア充というやつか。

「ほら!カズマさんも自己紹介しないとダメデスよ!」

っとと、いけない。それもそうだな。
まずは、友好関係を築くことが大切だからな。

「俺は、竹井和馬だ。よろしくな、シルフィ」
「アクマ……?」
「和馬だ!おい、そのエルフ耳は唯の飾りかよ!」
「まぁまぁ、確かにカズマの顔はデビルのように怖いデスよ♪」
「誰がアクマじゃい。こちとら、どこからどうみても唯の男子高校生だろ!」
「そうですよ、それにカズマは、一見アウトロー少年にしか、見えませんが実はショタのような心をもっているのデスから♪」
「ぐおおおお!むやみにムカつくあああああ!!」

なんじゃい、そのフォローは。
つか、俺はもうショタっていわれる年じゃねーぞ。
……ただ、夢に見るガキの俺がいつまでも居座る。
まさか、それがショタ判定なのか?

「ク……」
「ん?」
「クスクス……あっ!ご、ごめんなさい!二人のやり取りが可笑しくてつい」
「……いや、いいじゃねーか」
「え?」
「泣き顔なんかより笑った顔の方がいーぜ」

☆彡 ☆彡 ☆彡


話を続けると衝撃的なことが判明した。
どうやらシルフィは、人間とエルフのハーフエルフだそうだ。
……まじか。
ここに征史郎がいたら大変なことになってたぜ。

ハーフエルフだって?
ではまず、一本でいいからその髪の毛の毛根。
ああ、それと、このバケツにキミが日々生産しているアンモニアの原料物質を提供してくれないか?

「……」

とりあえず、脳内のヤツを殴っておく。
おいやめろ。軽い冗談じゃないかと声が聞こえた気がするが、たぶん幻聴だろう。

「それで、これからどうしましょう……」

ハナのやつが暗い表情を見せた。

「……」

その顔はハナには似合わない。
晴天が曇るなんて、あってはならない。
その瞬間、全俺議会は、このクソッたれ(殺し合い)に対する議決を決めた。
それは―――

「なぁ、とりあえず勝利条件を決めておかねぇか」
「勝利条件ですか?」

俺の提案にハナとシルフィは首傾げた。

「ああ……このまま、やっぱ殺し合いなしね、なんてなるわけねーだろ?だったらよ……これだけは、ゆずれねぇっていう自分の勝利条件を持っておくってことは、ここで生き残る上で重要じゃねぇかと思うんだ」

ほぼ身内がやらされたプリズナ―ゲームと違い、今度のデスゲームは、あの場を見渡しただけでも人数が違う。シルフィのように出自が違うのも多くいるだろう。
つまり、”必ず血が流れる”それも、多くの。
プリズナーゲームは、やろうと思えば一人の血だけで終わらせられることができるが、(勿論、俺はそんな攻略はお断りだが)今度はそうはいかない。
なら、これだけは譲れねぇ誓いは持っておくべきだろ。
生き残るためにも。

「イイですね♪ワタシの勝利条件は勿論、ヨサコイを踊り続けることです!」
「私はルディに会いたい。ルディと一緒に暮らしたい!」

ハナもシルフィも己の勝利条件をしっかりと持っているようだ。
つーか、シルフィ好きな男子がいるのかよ。
それに一緒にって……できるのか、もうできるのか結婚?……スゲーな異世界。

「それで、カズマさんの勝利条件はなんデス?」

ハナのやつが、キラキラした瞳で俺を見やがる。
俺の勝利条件……ふっ、それは一つしかねぇよな

「俺の勝利条件は、あの生意気なガキンチョにゲンコツした後、電気あんまをくらわせることかな」

【竹井和馬@トガビトノセンリツ 】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:乃亜の頭にゲンコツした後、電気あんまを食らわせる
1:ハナとシルフィと行動を共にする
2:勝利条件を達成できる方法を考える
3:ラ ラ ラ ラ ラララ  呪いか……
[備考]
BADENDno.5からの参戦です。
シルフィとの会話から異世界の存在を知りました。

【ハナ・N・フォンテーンスタンド@ハナヤマタ 】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:ヨサコイを踊り続ける
1:和馬とシルフィと行動を共にする
2:勝利条件を達成できる方法を考える
3:ラ ラ ラ ラ ラララ  うーん、このメロディでヨサコイを踊ってみたいデスねぇ……
[備考]
原作(最終話)後からの参戦です。
和馬の独白を聴きました。約束もあるためとりあえず、和馬は一度死んでいるとか雪村みこととのやり取りは隅に置いています。
和馬が口ずさんだメロディ(トガビトノセンリツ)を覚えました。躍りに使えないかと時折、練習するために口ずさむことがあります。
シルフィとの会話から異世界の事を知りました。

【シルフィエット@無職転生 】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:ルディに会う。そして一緒に暮らす
1:和馬とハナと行動を共にする
2:勝利条件を達成できる方法を考える
3:答え……私の答えは…
[備考]
漫画版21.5話の最中、父の問いに対する答えを見つける前からの参戦です。
和馬、ハナとの会話から、異世界の事を知りました。

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